JPH0774213B2 - 5―(4―ピリジル)オキサゾール―4―カルボン酸又はそのエステル - Google Patents

5―(4―ピリジル)オキサゾール―4―カルボン酸又はそのエステル

Info

Publication number
JPH0774213B2
JPH0774213B2 JP29563886A JP29563886A JPH0774213B2 JP H0774213 B2 JPH0774213 B2 JP H0774213B2 JP 29563886 A JP29563886 A JP 29563886A JP 29563886 A JP29563886 A JP 29563886A JP H0774213 B2 JPH0774213 B2 JP H0774213B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pyridyl
oxazole
carboxylic acid
ester
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29563886A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63150280A (ja
Inventor
裕介 行本
秀昭 鶴見
俊明 東條
Original Assignee
第一製薬株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 第一製薬株式会社 filed Critical 第一製薬株式会社
Priority to JP29563886A priority Critical patent/JPH0774213B2/ja
Publication of JPS63150280A publication Critical patent/JPS63150280A/ja
Publication of JPH0774213B2 publication Critical patent/JPH0774213B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カル
ボン酸又はそのエステル、詳しくは式(1) (式中、Rは水素原子又はアルキル基を意味する。) で示される5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カ
ルボン酸又はそのエステルに関する。
上記式(1)で示される5−(4−ピリジル)オキサゾ
ール−4−カルボン酸及びそのエステルは、セファロス
ポリン化合物の製造中間体として有用な5−(4−ピリ
ジル)オキサゾール(以下、POXと称す。)(特開昭61-
7280号)を製造するための中間体として有用な化合物で
ある。
〈従来の技術〉 POXの製造法としては1)4−ピリジンアルデヒドとト
シルメチルイソシアニドを縮合させる方法(Chem.Phar
m.Bull.,27巻,793頁,1979年)及び2)4−アセチルピ
リジンよりアミノイソニコチノイルメタンを製造し、次
いでオルトギ酸エチルで閉環する方法(J.Org.Chem.,22
61頁,1980年)が知られている。
しかしながら、上記の方法は(1)使用される原料化合
物が高価なものである、(2)反応工程が長い等の欠点
を有するものであり、工業的に有利な製造法ではない。
〈発明が解決しようとする問題点〉 従って、本発明は、安価で入手容易な原料化合物を用い
て工業的有利にPOXを製造する方法を提供することを目
的とするものである。
〈発明の構成〉 このような実情において、本発明者は、式CN-CH2CO
2R′(2)(式中、R′はアルキル基を意味する。)
で示される化合物にイソニコチン酸活性体を反応せしめ
て式(1a) (式中、R′は式(2)と同じものを意味する。) で示される5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カ
ルボン酸エステルとなし、次いでこれを加水分解して式
(1b) で示される5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カ
ルボン酸となし、更にこれを脱炭酸させて5−(4−ピ
リジル)オキサゾールを製造する方法を見い出した。
従って、本発明は、この方法の製造中間体として有用な
式(1)の化合物を提供するものである。
式(2)においてR′で示されるアルキル基としてはメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、第三級ブチル等があげられる。
イソニコチン酸活性体とは、イソニコチン酸に比べより
反応性が高い化合物を意味し、その例としてはイソニコ
チン酸の酸クロリド、ピバリン酸等の有機酸との混合酸
無水物、ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール等との活性エステル、ビルスマ
イヤー試薬との複合体を、好ましくはイソニコチン酸ク
ロリドをあげることができる。イソニコチン酸活性体を
式(2)の化合物と反応させる際には該化合物に対し、
通常等モル以上使用される。
式(2)の化合物とイソニコチン酸活性体との反応は塩
基の存在下、適当な有機溶媒中で行うことができる。反
応は通常0〜50℃で数時間〜数日間行われる。塩基とし
てはトリエチルアミン、トリブチルアミン等の有機塩
基、第三級ブトキシカリウム等のアルコラート、リチウ
ムハイドライド等のアルカリ金属水素化物等の無機塩基
を、好ましくはトリエチルアミンをあげることができ
る。該塩基はイソニコチン酸活性体に対して通常等モル
以上、好ましくは約4倍モル使用される。溶媒としては
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミ
ド類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエー
テル類、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化
炭化水素等が使用可能である。該溶媒は単独で又は混合
して用いられ、通常式(2)の化合物1重量部に対し、
約20重量部使用される。
上記反応によって生成する式(1a)のエステル化合物は
通常の加水分解反応、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
リチウム等の無機塩基の存在下水又は含水アルコール中
室温〜約50℃で数分〜数時間反応させることにより5−
(4−ピリジル)オキサゾール−4−カルボン酸(1b)
に導くことができる。無機塩基は式(1a)の化合物に対
し、通常等モル以上使用される。また、溶媒は式(1a)
の化合物1重量部に対し通常約2〜約10倍容量、好まし
くは約3〜約6倍容量使用される。
このようにして得られる本発明化合物の5−(4−ピリ
ジル)−4−カルボン酸(1b)を脱炭酸すればPOXを製
造することができる。脱炭酸反応は、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド等の溶媒中銅粉末等の金属
粉末及びピリジン等の有機塩基の存在下約150〜約200℃
で約30分〜約5時間加熱する反応又はグリセリンもしく
はエチレングリコール等の溶媒中約150〜約200℃で約30
分〜約5時間加熱する反応等により行うことができる。
金属粉末の使用量は特に限定されず、一般には5−(4
−ピリジル)−4−カルボン酸(1b)1重量部に対し、
約0.05重量部である。又、有機塩基の使用量は特に限定
されず、後処理の簡便さからなるべく少量にすることが
望ましい。更に溶媒の使用量は特に限定されず、通常5
−(4−ピリジル)−4−カルボン酸(1b)1重量部に
対し約10重量部使用される。
〈発明の効果〉 本発明の製造中間体によりPOXを経済的に有利に高収率
で純度よく製造することができる。従って、本発明の化
合物はPOXの製造中間体として重要なものである。
以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1 イソニコチン酸18.5gにチオニルクロリド27.1mlを加え
2時間攪拌した。これにジイソプロピルエーテル100ml
を加え析出するイソニコチン酸クロリドを濾取した。
これとは別にエチル イソシアノアセテート13.6gにジ
メチルホルムアミド300ml、トリエチルアミン67.3mlを
加え氷冷した。この溶液に先のイソニコチン酸クロリド
を添加し、氷冷のまま1時間攪拌した。溶媒を留去し得
られた残渣に水を加え、ジクロルメタンにて抽出した。
ジクロルメタン相を硫酸マグネシウムにて乾燥後乾固し
た。これをジイソプロピルエーテルより再結晶し、22.4
gの5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カルボン
酸エチルエステルを得た。
IRνmax KBrcm-1:1720,1630,1590. NMR(CDCl3):δ 1.44(3H,t,J=7.0Hz), 4.46(2H,d,J=7.0Hz), 8.04(2H,dd,J=6.1Hz,1.5Hz), 8.10(1H,s), 8.77(2H,dd,J=6.1Hz,1.5Hz). 元素分析 C111023 計算値 C60.54,H4.62,N12.84 実験値 C60.42,H4.71,N12.91 融点 51.0℃ 実施例2 エチル イソシアノアセテートの代わりにメチル イソ
シアノアセテートを9.9g使用して実施例1と同様に反応
させ、5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カルボ
ン酸メチルエステル17.8gを得た。
IRνmax KBrcm-1:1720,1605,1580. NMR(CDCl3):δ 4.00(3H,s), 8.03(1H,s) 8.06(2H,dd,J=6Hz,1.5Hz), 8.80(2H,dd,J=6Hz,1.5Hz), 元素分析 C10823 計算値 C58.82,H3.95,N13.72 実験値 C59.02,H3.98,N13.81 融点 117.6℃ 実施例3 溶媒をジメチルホルムアミドからテトラヒドロフランに
変え、室温にて48時間反応を行う以外は実施例1と同様
にして5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カルボ
ン酸エチルエステル23.0gを得た。
実施例4 5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カルボン酸エ
チルエステル4.4gに水13ml、水酸化ナトリウム800mgを
加え室温にて30分間攪拌した。これにイソプロピルアル
コール10mlを加え析出晶を濾取し、5−(4−ピリジ
ル)オキサゾール−4−カルボン酸ソーダ塩・2水和物
4.2gを得た。
IRνmax KBrcm-1:1600. NMR(D2O):δ 7.88(2H,dd,J=1.5Hz,6.3Hz), 8.20(1H,s), 8.56(2H,dd,J=1.5Hz,6.3Hz). 元素分析 C9523Na・2H2O 計算値 C43.55,H3.66,N11.29 実験値 C43.28,H3.51,N11.43 融点 300℃以上 このソーダ塩4.2gに水25mlを加え溶解し、次いで酢酸1m
lを加え析出晶を濾取し、5−(4−ピリジル)オキサ
ゾール−4−カルボン酸3.2gを得た。
IRνmax KBrcm-1:1610,1550. 元素分析 C9623 計算値 C56.84,H3.18,N14.73 実験値 C56.64,H3.37,N14.75 融点 260℃(分解) 参考例1 5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カルボン酸3.
2gにジメチルホルムアミド35ml、銅粉末160mg、ピリジ
ン1mlを加え5時間加熱還流した。このものを氷冷後不
溶物を濾去し、減圧下溶媒を留去した。得られる残渣を
通常の操作にて精製し、4−(5−オキサゾール)ピリ
ジン1.7gを得た。このものは標品とIR、NMR、融点が一
致した。
参考例2 5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カルボン酸エ
チルエステル10.9gに水60ml、水酸化リチウム・1水和
物2.1mgを加え30分攪拌後、酢酸2.9mlを加え析出物を濾
取した。これを参考例1と同様にジメチルホルムアミ
ド、銅粉末、ピリジンと共に加熱後精製し、4−(5−
オキサゾール)ピリジン3.8gを得た。このものは標品と
IR、NMR、融点が一致した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) (式中、Rは水素原子又はアルキル基を意味する。) で示される5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カ
    ルボン酸又はそのエステル
JP29563886A 1986-12-11 1986-12-11 5―(4―ピリジル)オキサゾール―4―カルボン酸又はそのエステル Expired - Fee Related JPH0774213B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29563886A JPH0774213B2 (ja) 1986-12-11 1986-12-11 5―(4―ピリジル)オキサゾール―4―カルボン酸又はそのエステル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29563886A JPH0774213B2 (ja) 1986-12-11 1986-12-11 5―(4―ピリジル)オキサゾール―4―カルボン酸又はそのエステル

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27078894A Division JP2519178B2 (ja) 1994-11-04 1994-11-04 5−(4−ピリジル)オキサゾ―ルの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63150280A JPS63150280A (ja) 1988-06-22
JPH0774213B2 true JPH0774213B2 (ja) 1995-08-09

Family

ID=17823242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29563886A Expired - Fee Related JPH0774213B2 (ja) 1986-12-11 1986-12-11 5―(4―ピリジル)オキサゾール―4―カルボン酸又はそのエステル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0774213B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001011060A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 新規オキサゾール化合物及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63150280A (ja) 1988-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5545118B2 (ja) ニトリル化合物、カルボン酸化合物又はカルボン酸エステル化合物の製法
JPS5834474B2 (ja) チアゾリジン誘導体の製造法
JP2505531B2 (ja) 3−シアノ−4−アリ―ル−ピロ―ル類の製造方法
JP2012051929A (ja) 1,5−ジアリール−3−置換ピラゾールの製造方法
JPH0583550B2 (ja)
JP2519178B2 (ja) 5−(4−ピリジル)オキサゾ―ルの製造法
JPH0774213B2 (ja) 5―(4―ピリジル)オキサゾール―4―カルボン酸又はそのエステル
JP3026238B2 (ja) 新規な4−メトキシ−2−(2−テトラヒドロピラニルオキシメチル)ピリジン化合物及びその製造中間体ならびにそれらの製造方法
JP2500853B2 (ja) N−トリクロロアセチル・2−オキシインド―ル−1−カルボキシアミド
CA2026974C (en) 3-aroyl-2-oxindole-1-carboximides
JPH11130752A (ja) ヘテロアリールカルボン酸アミド類およびエステル類の製造方法
JP2992334B2 (ja) 軟体動物駆除剤の2,4,5―トリブロモピロール―3―カーボニトリル化合物の製造法
JPH1171354A (ja) アルコキシピラジン誘導体の製造方法
JP2693794B2 (ja) ピリジルオキサゾールの製造法
KR850001223B1 (ko) 피록시캄 및 그 중간체의 제조방법
JPH01316352A (ja) 3‐シアノ‐4‐アリールピロールの製造法
JPH0717598B2 (ja) 3―フェニルピロール誘導体の製造方法
JP4434747B2 (ja) 1,2,3−トリアゾール化合物の製造法
JPH0667942B2 (ja) テトラヒドロ3環式化合物
JP2711435B2 (ja) 新規な2,3−ジヒドロ−4h−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体またはその塩
JPH0753704B2 (ja) フェニルマロン酸モノアニリド誘導体および3―フェニル―2―キノロン誘導体の製造方法
JPH0859611A (ja) ヘテロ環誘導体の製造法
JPH08319280A (ja) チアゾリジン誘導体の製造法
JPS61200978A (ja) 3−置換アミノ−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン誘導体及びその製造法
JPH0454183A (ja) 置換型ピリジン誘導体の環化法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees