JPH0774092B2 - 溶融金属容器内張り用Al2O3―C系軽焼れんが - Google Patents
溶融金属容器内張り用Al2O3―C系軽焼れんがInfo
- Publication number
- JPH0774092B2 JPH0774092B2 JP61145549A JP14554986A JPH0774092B2 JP H0774092 B2 JPH0774092 B2 JP H0774092B2 JP 61145549 A JP61145549 A JP 61145549A JP 14554986 A JP14554986 A JP 14554986A JP H0774092 B2 JPH0774092 B2 JP H0774092B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- brick
- molten metal
- weight
- lining
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶鋼等の溶融金属の運搬,注入,二次精錬等
のための溶融金属容器のライニングとして使用される軽
焼れんがとその製造方法に関する。
のための溶融金属容器のライニングとして使用される軽
焼れんがとその製造方法に関する。
溶融金属容器の内壁を溶融金属による浸食から保護する
ために、その内壁にライニングが施されている。このラ
イニングに使用される内張り用れんがには、耐食性,熱
的及び構造的な耐スポーリング性,目地安定性,非高熱
伝導性,耐不純物ピックアップ性等に優れていることが
要求される。
ために、その内壁にライニングが施されている。このラ
イニングに使用される内張り用れんがには、耐食性,熱
的及び構造的な耐スポーリング性,目地安定性,非高熱
伝導性,耐不純物ピックアップ性等に優れていることが
要求される。
このような内張り用れんがとして、昔からロウ石,ジル
コンれんが等が使用されている。しかし、ロウ石,ジル
コンれんが等は、特に操業条件が過酷になってきている
最近の溶融金属容器の内張り材として使用するときには
耐食性が充分でない。また、これらのSiO2を多く含むれ
んがでは、溶鋼によるSiのピックアップが生じ易く、ま
た、れんがから溶鋼に移行したSiO2により、溶鋼の脱酸
を行うときに使用する脱酸材の消費量が増加することに
なる。
コンれんが等が使用されている。しかし、ロウ石,ジル
コンれんが等は、特に操業条件が過酷になってきている
最近の溶融金属容器の内張り材として使用するときには
耐食性が充分でない。また、これらのSiO2を多く含むれ
んがでは、溶鋼によるSiのピックアップが生じ易く、ま
た、れんがから溶鋼に移行したSiO2により、溶鋼の脱酸
を行うときに使用する脱酸材の消費量が増加することに
なる。
そこで、高SiO2質れんがに代えて、マグネシヤ−クロ
ム,マグネシヤ−ライム系等の塩基性れんがや高アルミ
ナれんがの使用が試みられた。
ム,マグネシヤ−ライム系等の塩基性れんがや高アルミ
ナれんがの使用が試みられた。
しかし、塩基性れんがは、熱膨張率が大きく耐熱的スポ
ーリング性が低く、そのため、耐用性が充分でなく、そ
の優れた耐食性を充分に活用することができない。
ーリング性が低く、そのため、耐用性が充分でなく、そ
の優れた耐食性を充分に活用することができない。
また、耐食性及びSiピックアップに起因する欠陥の発生
は、Al2O3の含有量が70%以上の高アルミナれんがを使
用することにより防止することができる。しかし、高ア
ルミナれんがの場合でも、使用中に塩基性れんがと同
様、スラグ浸潤が大きくなり、構造的耐スポーリング性
の劣化によるれんがの剥離が生じ易く、またスラグ浸潤
に伴って応力下でのれんがの収縮により目地損耗の問題
が起こる。この対策として、たとえば特公昭38−144号
公報,特公昭45−14909号公報,特公昭49−7301号公報
に記載されているように、SiO2超微粉,Cr2O3粉末等の
添加が提案されているが、このような成分添加によって
も、性質の改善は未だ充分ではない。
は、Al2O3の含有量が70%以上の高アルミナれんがを使
用することにより防止することができる。しかし、高ア
ルミナれんがの場合でも、使用中に塩基性れんがと同
様、スラグ浸潤が大きくなり、構造的耐スポーリング性
の劣化によるれんがの剥離が生じ易く、またスラグ浸潤
に伴って応力下でのれんがの収縮により目地損耗の問題
が起こる。この対策として、たとえば特公昭38−144号
公報,特公昭45−14909号公報,特公昭49−7301号公報
に記載されているように、SiO2超微粉,Cr2O3粉末等の
添加が提案されているが、このような成分添加によって
も、性質の改善は未だ充分ではない。
他方、転炉,混銑車等においては、黒鉛を10%以上含む
MgO−C,Al2O3−Cれんがが一般的に使用されている。こ
れらMgO−C,Al2O3−Cれんがではスラグ浸潤の問題はな
いが、熱伝導率が大きく、そのため、熱放散が大きく、
溶湯が温度低下しやすい。また、れんがのC含有量が高
いことから、溶鋼にCピックアップの問題も生じる。
MgO−C,Al2O3−Cれんがが一般的に使用されている。こ
れらMgO−C,Al2O3−Cれんがではスラグ浸潤の問題はな
いが、熱伝導率が大きく、そのため、熱放散が大きく、
溶湯が温度低下しやすい。また、れんがのC含有量が高
いことから、溶鋼にCピックアップの問題も生じる。
本発明において解決すべき問題点は、前述の高アルミナ
れんがの欠点であるスラグ浸潤に伴う構造スポーリン
グ,目地損耗等を防止することにより、取鍋,タンディ
ッシュ等の溶融金属容器内張り用としての耐用性を向上
させることにある。
れんがの欠点であるスラグ浸潤に伴う構造スポーリン
グ,目地損耗等を防止することにより、取鍋,タンディ
ッシュ等の溶融金属容器内張り用としての耐用性を向上
させることにある。
本発明の溶融金属容器内張り用れんがは、粒径が0.21mm
以下のC粉末5〜0.5重量%と、SiC粉末,Si3N4粉末,
金属Al粉末,金属Si粉末,Al−Si合金粉末及び硼珪酸ガ
ラス粉末から選ばれた一種又は二種以上1〜5重量%、
残部がAl2O3−SiO2系粉末からなり、且つAl2O3−SiO2中
のAl2O3含有量が70〜90重量%含有し、熱処理された成
形体に、1500℃における残存膨張率が+0.1〜+0.8に定
めることによって上記の問題点を解消したものである。
以下のC粉末5〜0.5重量%と、SiC粉末,Si3N4粉末,
金属Al粉末,金属Si粉末,Al−Si合金粉末及び硼珪酸ガ
ラス粉末から選ばれた一種又は二種以上1〜5重量%、
残部がAl2O3−SiO2系粉末からなり、且つAl2O3−SiO2中
のAl2O3含有量が70〜90重量%含有し、熱処理された成
形体に、1500℃における残存膨張率が+0.1〜+0.8に定
めることによって上記の問題点を解消したものである。
なお、本発明のれんがは、配合された原料を樹脂バイン
ダーを用いて混錬、成形した後、通常300℃以下で熱処
理される。
ダーを用いて混錬、成形した後、通常300℃以下で熱処
理される。
本発明のAl2O3−C系軽焼れんがには、従来のアルミナ
質れんがにおける最大の欠点であるスラグの浸潤に伴う
構造的スポーリング及び目地損耗を防止するためにC粉
末を含有させている。
質れんがにおける最大の欠点であるスラグの浸潤に伴う
構造的スポーリング及び目地損耗を防止するためにC粉
末を含有させている。
このC粉末量の添加含有量は、全量に対し0.5重量%未
満ではスラグ浸潤防止作用が不充分であり、また5重量
%を越えるときには溶鋼中へのCの溶解によるCピック
アップの問題がある。この点から、C粉末量の添加含有
量を、0.5〜5重量%の範囲内にする必要がある。
満ではスラグ浸潤防止作用が不充分であり、また5重量
%を越えるときには溶鋼中へのCの溶解によるCピック
アップの問題がある。この点から、C粉末量の添加含有
量を、0.5〜5重量%の範囲内にする必要がある。
また、C粉末の粒度が0.21mmより大きいと、C粉末の酸
化又は溶解に伴う組織の劣化が大きくなり耐食性が低下
することから、使用するC粉末の粒度は、粒径を0.21mm
以下にする必要がある。
化又は溶解に伴う組織の劣化が大きくなり耐食性が低下
することから、使用するC粉末の粒度は、粒径を0.21mm
以下にする必要がある。
使用されるC粉末としては、カーボン・ブラック,無煙
炭粉,メソカーボン粉,コークス粉,天然黒鉛粉,人口
黒鉛等がある。これら原料の種類及び量は、溶鋼に対す
る溶解性,耐酸化性等を考慮して選ぶ必要がある。たと
えば、C粉末として黒鉛を使用する場合、その含有量を
4重量%以内に抑えないと、れんがの熱伝導率が大きく
なり、取鍋,タンディッシュ等の溶融金属容器の鉄皮が
赤熱され易くなる。
炭粉,メソカーボン粉,コークス粉,天然黒鉛粉,人口
黒鉛等がある。これら原料の種類及び量は、溶鋼に対す
る溶解性,耐酸化性等を考慮して選ぶ必要がある。たと
えば、C粉末として黒鉛を使用する場合、その含有量を
4重量%以内に抑えないと、れんがの熱伝導率が大きく
なり、取鍋,タンディッシュ等の溶融金属容器の鉄皮が
赤熱され易くなる。
Al2O3−SiO2系原料としては、電融アルミナ,焼結アル
ミナ,仮焼アルミナ,焼ボーキサイト,焼バン土質ケツ
岩,合成ムライト,シリマナイト,カイアナイト,アン
ダリューサイト,ロウ石,シャモット,粘土,シリカ粉
末等を使用することができる。ただし、混合物における
Al2O3含有量が70重量%未満であるとき、れんがの耐食
性が不足する。他方、Al2O3含有量が90重量%を越える
ときには、れんがの膨張が大きくなり耐スポーリング性
が低下する。
ミナ,仮焼アルミナ,焼ボーキサイト,焼バン土質ケツ
岩,合成ムライト,シリマナイト,カイアナイト,アン
ダリューサイト,ロウ石,シャモット,粘土,シリカ粉
末等を使用することができる。ただし、混合物における
Al2O3含有量が70重量%未満であるとき、れんがの耐食
性が不足する。他方、Al2O3含有量が90重量%を越える
ときには、れんがの膨張が大きくなり耐スポーリング性
が低下する。
また、スピネル生成による残存膨張性付与の目的のため
に、含有するAl2O3の7重量%以下を、5〜0.5mm,望ま
しくは3〜1mmの粒度をもち、CaO含有量が2重量%以下
のMgOで置換することもできる。
に、含有するAl2O3の7重量%以下を、5〜0.5mm,望ま
しくは3〜1mmの粒度をもち、CaO含有量が2重量%以下
のMgOで置換することもできる。
更に、本発明のAl2O3−C系軽焼きれんがに、前述の添
加C粉末及びバインダから生成したカーボンボンドの酸
化を防止するため、SiC粉末,Si3N4粉末,Al粉末,Si粉
末,Al−Si粉末,硼珪酸ガラス粉末から選ばれた一種又
は二種以上を添加する。これら成分の添加量は、混合物
全体に対して1重量%未満ではその酸化防止作用が不充
分であり、また5重量%を超すとSiC,Si3N4の量が多す
ぎることによる耐食性の低下,添加金属による焼結,Si
C,Si3N4の酸化によるSiO2生成量が多くなり、それに伴
って耐スポーリング性の低下が生じる。
加C粉末及びバインダから生成したカーボンボンドの酸
化を防止するため、SiC粉末,Si3N4粉末,Al粉末,Si粉
末,Al−Si粉末,硼珪酸ガラス粉末から選ばれた一種又
は二種以上を添加する。これら成分の添加量は、混合物
全体に対して1重量%未満ではその酸化防止作用が不充
分であり、また5重量%を超すとSiC,Si3N4の量が多す
ぎることによる耐食性の低下,添加金属による焼結,Si
C,Si3N4の酸化によるSiO2生成量が多くなり、それに伴
って耐スポーリング性の低下が生じる。
内張り用れんがは築炉精度を考慮して、通常1〜3mmの
厚みの目地モルタルによって取鍋,タンディッシュ等の
溶融金属容器にライニングされる。
厚みの目地モルタルによって取鍋,タンディッシュ等の
溶融金属容器にライニングされる。
この目地形成用モルタルは、熱を受けると収縮する性質
を持つ。しかしながら、作業性,耐スポーリング性等を
考慮すると、このモルタル量を少なくするために、内張
りれんがを極度に大きくすることはできない。したがっ
て、内張りのためのれんが間の目地の数は多くならざる
を得ない。この目地が多く存在することは、それだけ鍋
傾動時のれんが脱落の要因となる目地開きが大きな問題
となる。
を持つ。しかしながら、作業性,耐スポーリング性等を
考慮すると、このモルタル量を少なくするために、内張
りれんがを極度に大きくすることはできない。したがっ
て、内張りのためのれんが間の目地の数は多くならざる
を得ない。この目地が多く存在することは、それだけ鍋
傾動時のれんが脱落の要因となる目地開きが大きな問題
となる。
したがって、れんがの性質改善によりスラグの浸潤が防
止できたとしても、目地開きを防止しない限り、溶鋼金
属容器,特に取鍋のようにオープンタイプで且つ平底の
構造を有するタイプでは充分な耐用性を得ることができ
ない。
止できたとしても、目地開きを防止しない限り、溶鋼金
属容器,特に取鍋のようにオープンタイプで且つ平底の
構造を有するタイプでは充分な耐用性を得ることができ
ない。
この点、本発明のれんがにおいては、1500℃の温度域で
残存膨張率を特定範囲に抑えることによって目地開きを
防止している。+0.1%以下にすることは、目地開きを
防止できず問題であり、また、この残存膨張率が+0.8
%を超えると、敷れんがのように抑えが充分きいている
個所ではれんがの角欠けが生じ、また、壁のようにれん
が抑えのきかない個所では水平目地の目地開きが生じ
る。この点から、前記残存膨張率を+0.1〜+0.8%の範
囲に調整している。残存膨張率を調整するための配合物
としてはシリカ粉末,ロウ石粉末,アンダリューサイト
粉末,シリマナイト粉末、カイアナイト粉末,焼ボーキ
サイト粉末,焼バン土質ケツ岩等のAl2O3−SiO2系耐火
物を使用するが、残存膨張性,耐食性を考えて銘柄の選
択及び添加量を決定する必要がある。残存膨張性の点か
らは、カイアナイト粉末,ロウ石粉末,シリカ粉末が効
果的である。
残存膨張率を特定範囲に抑えることによって目地開きを
防止している。+0.1%以下にすることは、目地開きを
防止できず問題であり、また、この残存膨張率が+0.8
%を超えると、敷れんがのように抑えが充分きいている
個所ではれんがの角欠けが生じ、また、壁のようにれん
が抑えのきかない個所では水平目地の目地開きが生じ
る。この点から、前記残存膨張率を+0.1〜+0.8%の範
囲に調整している。残存膨張率を調整するための配合物
としてはシリカ粉末,ロウ石粉末,アンダリューサイト
粉末,シリマナイト粉末、カイアナイト粉末,焼ボーキ
サイト粉末,焼バン土質ケツ岩等のAl2O3−SiO2系耐火
物を使用するが、残存膨張性,耐食性を考えて銘柄の選
択及び添加量を決定する必要がある。残存膨張性の点か
らは、カイアナイト粉末,ロウ石粉末,シリカ粉末が効
果的である。
しかし、これらのAl2O3−SiO2系原料は、FeO,Na2O,K
2O,TiO2等のフラックス成分を多く含むため、耐食性の
点で制限を生じ易い。
2O,TiO2等のフラックス成分を多く含むため、耐食性の
点で制限を生じ易い。
Al2O3−SiO2系以外に残存膨張性を与えるものとしてはM
gOがある。しかし、このMgO粉末の粒径が5mmを超すと、
MgOとAl2O3によるスピネル化反応による膨張が局所的に
大きくなり、れんが組織を破壊するので好ましくない。
他方、0.5mm以下になると、MgO−Al2O3−SiO2系の低融
点反応生成物の量が大きくなり、耐食性が低下する。し
たがって、大きくしすぎても小さくしすぎてもよくな
く、望ましくは3〜1mmである。
gOがある。しかし、このMgO粉末の粒径が5mmを超すと、
MgOとAl2O3によるスピネル化反応による膨張が局所的に
大きくなり、れんが組織を破壊するので好ましくない。
他方、0.5mm以下になると、MgO−Al2O3−SiO2系の低融
点反応生成物の量が大きくなり、耐食性が低下する。し
たがって、大きくしすぎても小さくしすぎてもよくな
く、望ましくは3〜1mmである。
このMgO粉末を7%を超えて添加すると、耐食性が低下
する。MgO中のCaOの量が2重量%を越すと、CaO−Al2O3
系の低融点物質が生成し易くなり、耐食性の低下が生じ
る。
する。MgO中のCaOの量が2重量%を越すと、CaO−Al2O3
系の低融点物質が生成し易くなり、耐食性の低下が生じ
る。
以下、実施例により本発明の特徴を具体的に説明する。
以下の表に示す配合割合で、比較例1及び2を除きレジ
ンをバインダーとして用い、原料粉末を混錬,成形した
後、焼成した。れんが形状は230mm×115mm×85〜65mmの
鍋形状を使用した。250トン取鍋のスラグライン部以外
に全張した。
ンをバインダーとして用い、原料粉末を混錬,成形した
後、焼成した。れんが形状は230mm×115mm×85〜65mmの
鍋形状を使用した。250トン取鍋のスラグライン部以外
に全張した。
同表に示す品質及び使用実績を参照して、比較例1及び
2は、従来の焼成高アルミナれんがを示す。スラグ浸潤
に伴う構造スポーリングの発生,目地溶損の発生等に問
題があり、このれんがの耐久性はよくない。
2は、従来の焼成高アルミナれんがを示す。スラグ浸潤
に伴う構造スポーリングの発生,目地溶損の発生等に問
題があり、このれんがの耐久性はよくない。
比較例3と実施例1との対比から明らかなように、C粉
末の含有量が0.5%以上でないとスラグ浸潤防止効果が
充分でない。また、比較例4から、焼成温度は300℃以
下にしなければならないことがわかる。
末の含有量が0.5%以上でないとスラグ浸潤防止効果が
充分でない。また、比較例4から、焼成温度は300℃以
下にしなければならないことがわかる。
比較例5,6と実施例2,3,4との対比から明らかなように、
残存膨張率が+0.14〜+0.8%の範囲内にないと目地溶
損を防止することができない。
残存膨張率が+0.14〜+0.8%の範囲内にないと目地溶
損を防止することができない。
比較例7を実施例2との対比からして、添加するC粉末
は0.21mm以上でないとスラグ浸潤防止効果が充分出てこ
ない。
は0.21mm以上でないとスラグ浸潤防止効果が充分出てこ
ない。
比較例8−1と実施例6との対比から、SiCの添加量が
1%以上でないと、酸化防止効果が充分でなく、しかも
れんがの寿命が大幅に低下することが判る。また、比較
例8−2と実施例7との対比から、SiCの添加量が5%
以下でないと、酸化により生じるガラス量が多くなり、
耐スポーリング性及び耐食性が低下することが判る。
1%以上でないと、酸化防止効果が充分でなく、しかも
れんがの寿命が大幅に低下することが判る。また、比較
例8−2と実施例7との対比から、SiCの添加量が5%
以下でないと、酸化により生じるガラス量が多くなり、
耐スポーリング性及び耐食性が低下することが判る。
比較例9,10と実施例9,10との対比から明らかなように、
Al2O3含有量が70〜90%の範囲にないとき、耐食性と耐
スポーリング性の両方に問題がある。
Al2O3含有量が70〜90%の範囲にないとき、耐食性と耐
スポーリング性の両方に問題がある。
また、実施例11と比較例11との対比から明らかなよう
に、C粉末の添加量が5%以下でないときには、Cピッ
クアップの発生がみられる。また、実施例12と比較例12
との対比から、黒鉛粉末の添加量が4%を超すと、熱伝
導率が高くなり鉄皮赤熱の問題が発生することが判る。
実施例13〜17かSi3N4,Al,Si,Al−Si合金,硼珪酸ガラス
も、SiCと同じく酸化防止効果を有することが判る。
に、C粉末の添加量が5%以下でないときには、Cピッ
クアップの発生がみられる。また、実施例12と比較例12
との対比から、黒鉛粉末の添加量が4%を超すと、熱伝
導率が高くなり鉄皮赤熱の問題が発生することが判る。
実施例13〜17かSi3N4,Al,Si,Al−Si合金,硼珪酸ガラス
も、SiCと同じく酸化防止効果を有することが判る。
MgOの添加粒度については、比較例14,15と実施例18,19,
20との対比から明らかなように、5〜0.5mm,望ましくは
3〜1mmであることが必要である。この粒度が5mmを越え
ると目地溶損が大きくなり、逆に0.5mmを下回る粒度で
は耐食性が低下する。
20との対比から明らかなように、5〜0.5mm,望ましくは
3〜1mmであることが必要である。この粒度が5mmを越え
ると目地溶損が大きくなり、逆に0.5mmを下回る粒度で
は耐食性が低下する。
実施例21と比較例16との対比から、MgO中のCaO含有量は
2%以下でないと耐食性が低下することが判る。更に、
実施例22と比較例17との対比から明らかなように、MgO
の添加量が7%以下でないと耐スポーリング性が問題と
なる。
2%以下でないと耐食性が低下することが判る。更に、
実施例22と比較例17との対比から明らかなように、MgO
の添加量が7%以下でないと耐スポーリング性が問題と
なる。
本発明の溶融金属容器内張り用れんがは、目地開きによ
るれんが剥離の現象が極めて小さく、特に、取鍋のよう
にオープンタイプで且つ平底の構造を有する溶融金属容
器の内張りとして効果を奏する。
るれんが剥離の現象が極めて小さく、特に、取鍋のよう
にオープンタイプで且つ平底の構造を有する溶融金属容
器の内張りとして効果を奏する。
Claims (2)
- 【請求項1】粒径が0.21mm以下のC粉末5〜0.5重量%
と、SiC粉末、Si3N4、金属Al粉末、金属Si粉末、Al−Si
合金粉末及び硼珪酸ガラス粉末から選ばれた一種または
二種以上1〜5重量%残部がAl2O3−SiO2系粉末からな
り、且つAl2O3−SiO2中にAl2O3を70〜90重量%含有し、
熱処理された成形体の、1500℃における残存膨張率が+
0.1〜+0.8%であることを特徴とする溶融金属容器内張
り用Al2O3−C系軽焼れんが。 - 【請求項2】含有Al2O3の中、7重量%以下を、粒径が
5〜0.5mm望ましくは3〜1mmでCaO含有量が2重量%以
下のMgOで置換したことを特徴とする特許請求の範囲第
1項に記載の溶融金属容器内張り用Al2O3−C系軽焼れ
んが。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61145549A JPH0774092B2 (ja) | 1986-06-21 | 1986-06-21 | 溶融金属容器内張り用Al2O3―C系軽焼れんが |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61145549A JPH0774092B2 (ja) | 1986-06-21 | 1986-06-21 | 溶融金属容器内張り用Al2O3―C系軽焼れんが |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS632853A JPS632853A (ja) | 1988-01-07 |
JPH0774092B2 true JPH0774092B2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=15387747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61145549A Expired - Lifetime JPH0774092B2 (ja) | 1986-06-21 | 1986-06-21 | 溶融金属容器内張り用Al2O3―C系軽焼れんが |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0774092B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5560067A (en) * | 1978-10-28 | 1980-05-06 | Tsurumi Goseirozai Co Ltd | Refractories |
JPS5577692A (en) * | 1978-12-06 | 1980-06-11 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Application of lining material for copper alloy melting induction furnace |
-
1986
- 1986-06-21 JP JP61145549A patent/JPH0774092B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS632853A (ja) | 1988-01-07 |
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