JPH06345521A - マグネシア質耐火物原料及び耐火物 - Google Patents
マグネシア質耐火物原料及び耐火物Info
- Publication number
- JPH06345521A JPH06345521A JP5167511A JP16751193A JPH06345521A JP H06345521 A JPH06345521 A JP H06345521A JP 5167511 A JP5167511 A JP 5167511A JP 16751193 A JP16751193 A JP 16751193A JP H06345521 A JPH06345521 A JP H06345521A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 あらゆる塩基性スラグに対する耐食性、耐ス
ラグ浸潤性に優れたマグネシア質耐火物原料及びこれを
用いた耐火物を提供する。 【構成】 MgO90重量%以上、Al2 O3 0.5〜
2重量%、及びAl2 O3 /ZrO2 ≦0.25のZr
O2 が電融又は焼結処理されていることにより、MgO
粒界をジルコニア相とスピネル相が埋めた組織とする。
ラグ浸潤性に優れたマグネシア質耐火物原料及びこれを
用いた耐火物を提供する。 【構成】 MgO90重量%以上、Al2 O3 0.5〜
2重量%、及びAl2 O3 /ZrO2 ≦0.25のZr
O2 が電融又は焼結処理されていることにより、MgO
粒界をジルコニア相とスピネル相が埋めた組織とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶鋼や塩基性スラグ等
にさらされる取鍋や転炉等の内張り耐火物等の原料とし
て用いられる製鋼用マグネシア質耐火物原料及びこれを
用いた耐火物に関する。
にさらされる取鍋や転炉等の内張り耐火物等の原料とし
て用いられる製鋼用マグネシア質耐火物原料及びこれを
用いた耐火物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、マグネシア(MgO)質耐火物
原料及び耐火物は、融点が高く、高塩基度スラグに対す
る耐食性に優れたマグネシア、特に電融マグネシアを主
原料とするものであるが、低塩基度スラグに対する耐食
性、耐スラグ浸潤性に劣る不具合がある。従来、かかる
不具合に対処するため、マグネシアとジルコン(ZrS
iO4 )を溶融、冷却し、粉砕された、マグネシア、ジ
ルコニア(ZrO2 )、及び少量のフォルステライト
(2MgO・SiO2 )からなるマグネシア含有耐火物
原料及びこれを用いた耐火物が知られている(特開平3
−232761号公報参照)。
原料及び耐火物は、融点が高く、高塩基度スラグに対す
る耐食性に優れたマグネシア、特に電融マグネシアを主
原料とするものであるが、低塩基度スラグに対する耐食
性、耐スラグ浸潤性に劣る不具合がある。従来、かかる
不具合に対処するため、マグネシアとジルコン(ZrS
iO4 )を溶融、冷却し、粉砕された、マグネシア、ジ
ルコニア(ZrO2 )、及び少量のフォルステライト
(2MgO・SiO2 )からなるマグネシア含有耐火物
原料及びこれを用いた耐火物が知られている(特開平3
−232761号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マグネシア含有耐火物原料及びこれを用いた耐火物で
は、低塩基度スラグに対する耐食性、耐スラグ浸潤性は
向上するものの、高塩基度スラグに対する耐食性、耐ス
ラグ浸潤性がMgO本来のそれらよりも低下する不具合
がある。そこで、本発明は、あらゆる塩基性スラグに対
する耐食性、耐スラグ浸潤性に優れたマグネシア質耐火
物原料及びこれを用いた耐火物を提供することを目的と
する。
マグネシア含有耐火物原料及びこれを用いた耐火物で
は、低塩基度スラグに対する耐食性、耐スラグ浸潤性は
向上するものの、高塩基度スラグに対する耐食性、耐ス
ラグ浸潤性がMgO本来のそれらよりも低下する不具合
がある。そこで、本発明は、あらゆる塩基性スラグに対
する耐食性、耐スラグ浸潤性に優れたマグネシア質耐火
物原料及びこれを用いた耐火物を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のマグネシア質耐火物原料は、MgO90重
量%以上、Al2 O3 0.5〜20重量%、及びAl2
O3 /ZrO2 ≦0.25のZrO2 が電融又は焼結さ
れていることを特徴とする。又、耐火物は、上記マグネ
シア質耐火物原料が用いられていることを特徴とする。
め、本発明のマグネシア質耐火物原料は、MgO90重
量%以上、Al2 O3 0.5〜20重量%、及びAl2
O3 /ZrO2 ≦0.25のZrO2 が電融又は焼結さ
れていることを特徴とする。又、耐火物は、上記マグネ
シア質耐火物原料が用いられていることを特徴とする。
【0005】
【作用】上記手段においては、MgO粒界をジルコニア
相とスピネル(MgAl2 O4)相が埋めた組織とな
る。
相とスピネル(MgAl2 O4)相が埋めた組織とな
る。
【0006】MgOが90重量%未満であると、、Mg
O本来の高融点、高耐食性が損なわれる。Al2 O3 が
0.5重量%未満であると、スピネル相の効果が得られ
ない一方、Al2 O3 が2重量%を超え、かつAl2 O
3 /ZrO2 が0.25を超えると、ジルコニア相の効
果を損なうこととなり、低塩基度スラグに対する耐食性
を低下させる。一方、耐火物は、マグネシア質耐火物原
料を単味で用いる場合及びこれに他の耐火物原料を添加
して用いる場合を含み、不定形、不焼成又は焼成耐火物
のいずれかをいう。
O本来の高融点、高耐食性が損なわれる。Al2 O3 が
0.5重量%未満であると、スピネル相の効果が得られ
ない一方、Al2 O3 が2重量%を超え、かつAl2 O
3 /ZrO2 が0.25を超えると、ジルコニア相の効
果を損なうこととなり、低塩基度スラグに対する耐食性
を低下させる。一方、耐火物は、マグネシア質耐火物原
料を単味で用いる場合及びこれに他の耐火物原料を添加
して用いる場合を含み、不定形、不焼成又は焼成耐火物
のいずれかをいう。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。 実施例1〜3 MgO、Al2 O3 及びZrO2 あるいはこれらの化合
物原料を、それぞれ表1に示す化学組成となるように所
要量秤量後、溶融、冷却し、所定粒度に粉砕して各マグ
ネシア質電融耐火物原料を得た。得られた各マグネシア
質電融耐火物原料単味を用い、常法によりJIS並形状
に成形し、焼成して各耐火物(れんが)を得た。各耐火
物の見掛気孔率、かさ比重、及び圧縮強度を測定したと
ころ、表1に示すようになり、又、低塩基度スラグ(C
aO/SiO2 =C/S=1.5)及び高塩基度スラグ
(CaO/SiO2 =C/S=4.0)を用いた誘導炉
内張りの侵食試験及び(溶損指数、浸潤指数)を行
ったところ、表1に示すようになった。
る。 実施例1〜3 MgO、Al2 O3 及びZrO2 あるいはこれらの化合
物原料を、それぞれ表1に示す化学組成となるように所
要量秤量後、溶融、冷却し、所定粒度に粉砕して各マグ
ネシア質電融耐火物原料を得た。得られた各マグネシア
質電融耐火物原料単味を用い、常法によりJIS並形状
に成形し、焼成して各耐火物(れんが)を得た。各耐火
物の見掛気孔率、かさ比重、及び圧縮強度を測定したと
ころ、表1に示すようになり、又、低塩基度スラグ(C
aO/SiO2 =C/S=1.5)及び高塩基度スラグ
(CaO/SiO2 =C/S=4.0)を用いた誘導炉
内張りの侵食試験及び(溶損指数、浸潤指数)を行
ったところ、表1に示すようになった。
【0008】比較例1〜5 比較のため、MgO単味、MgO及びAl2 O3 、Mg
O及びZrO2 、MgO,Al2 O3 及びZrO2 ある
いはそれらの化合物原料を、それぞれ表1に示す化学組
成となるように所要量秤量後、実施例1〜3と同様に、
溶融、冷却し、所定粒度に粉砕してマグネシア質電融耐
火物原料を得、しかる後常法によりJIS並形状に成形
し、焼成して各耐火物を得た。各耐火物の見掛気孔率、
かさ比重、及び圧縮強度を測定したところ、表1に示す
ようになり、又、実施例1〜3と同様の侵食試験及び
を行ったところ、表1に示すようになった。
O及びZrO2 、MgO,Al2 O3 及びZrO2 ある
いはそれらの化合物原料を、それぞれ表1に示す化学組
成となるように所要量秤量後、実施例1〜3と同様に、
溶融、冷却し、所定粒度に粉砕してマグネシア質電融耐
火物原料を得、しかる後常法によりJIS並形状に成形
し、焼成して各耐火物を得た。各耐火物の見掛気孔率、
かさ比重、及び圧縮強度を測定したところ、表1に示す
ようになり、又、実施例1〜3と同様の侵食試験及び
を行ったところ、表1に示すようになった。
【0009】
【表1】
【0010】したがって、MgO90重量%以上、Al
2 O3 0.5〜2重量%、及び、Al2 O3 /ZrO2
≦0.25のZrO2 が電融処理されていることによ
り、高塩基度スラグ及び低塩基度スラグの双方に対する
耐食性、耐スラグ浸潤性がMgO本来のそれよりも優れ
ていることがわかる。
2 O3 0.5〜2重量%、及び、Al2 O3 /ZrO2
≦0.25のZrO2 が電融処理されていることによ
り、高塩基度スラグ及び低塩基度スラグの双方に対する
耐食性、耐スラグ浸潤性がMgO本来のそれよりも優れ
ていることがわかる。
【0011】なお、上記実施例においては、マグネシア
質耐火物原料が電融処理されたものの場合について述べ
たが、焼結処理したものも同様の作用効果を奏した。
質耐火物原料が電融処理されたものの場合について述べ
たが、焼結処理したものも同様の作用効果を奏した。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマグネシ
ア質耐火物原料及びこれを用いた耐火物によれば、Mg
O粒界をジルコニア相とスピネル相が埋めた組織となる
ので、あらゆる塩基度スラグに対する耐食性、耐スラグ
浸潤性に優れ、変質、剥離が起こりにくいといった効果
が得られる。
ア質耐火物原料及びこれを用いた耐火物によれば、Mg
O粒界をジルコニア相とスピネル相が埋めた組織となる
ので、あらゆる塩基度スラグに対する耐食性、耐スラグ
浸潤性に優れ、変質、剥離が起こりにくいといった効果
が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 MgO90重量%以上、Al2 O3 0.
5〜2重量%、及びAl2 O3 /ZrO2 ≦0.25の
ZrO2 が電融又は焼結処理されていることを特徴とす
るマグネシア質耐火物原料。 - 【請求項2】 請求項1記載のマグネシア質耐火物原料
が用いられていることを特徴とする耐火物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5167511A JPH06345521A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | マグネシア質耐火物原料及び耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5167511A JPH06345521A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | マグネシア質耐火物原料及び耐火物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06345521A true JPH06345521A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15851043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5167511A Pending JPH06345521A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | マグネシア質耐火物原料及び耐火物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06345521A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4032291A1 (de) * | 1989-10-12 | 1991-04-25 | Nissan Motor | Kipphebelanordnung fuer einen ventiltrieb mit variabler ventilbetaetigungszeit bei brennkraftmaschinen |
-
1993
- 1993-06-14 JP JP5167511A patent/JPH06345521A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4032291A1 (de) * | 1989-10-12 | 1991-04-25 | Nissan Motor | Kipphebelanordnung fuer einen ventiltrieb mit variabler ventilbetaetigungszeit bei brennkraftmaschinen |
DE4032291C2 (de) * | 1989-10-12 | 2002-08-29 | Nissan Motor | Ventilbetätigungsvorrichtung |
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