JPH0773898A - 再充電可能リチウム電池の負極として使用する電子受容体で置換した炭素 - Google Patents

再充電可能リチウム電池の負極として使用する電子受容体で置換した炭素

Info

Publication number
JPH0773898A
JPH0773898A JP6128587A JP12858794A JPH0773898A JP H0773898 A JPH0773898 A JP H0773898A JP 6128587 A JP6128587 A JP 6128587A JP 12858794 A JP12858794 A JP 12858794A JP H0773898 A JPH0773898 A JP H0773898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lithium
negative electrode
ion battery
boron
lithium ion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6128587A
Other languages
English (en)
Inventor
Jeffrey R Dahn
アール. ダーン ジェフェリー
Brian M Way
エム, ウエイ ブライアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MORI ENERG 1990 Ltd
NEC Moli Energy Canada Ltd
Original Assignee
MORI ENERG 1990 Ltd
NEC Moli Energy Canada Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MORI ENERG 1990 Ltd, NEC Moli Energy Canada Ltd filed Critical MORI ENERG 1990 Ltd
Publication of JPH0773898A publication Critical patent/JPH0773898A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/58Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic compounds other than oxides or hydroxides, e.g. sulfides, selenides, tellurides, halogenides or LiCoFy; of polyanionic structures, e.g. phosphates, silicates or borates
    • H01M4/583Carbonaceous material, e.g. graphite-intercalation compounds or CFx
    • H01M4/587Carbonaceous material, e.g. graphite-intercalation compounds or CFx for inserting or intercalating light metals
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リチウムの損失が小さく、充放電容量の大き
なリチウム電池を得る。 【構成】 Bz1-zの形のホウ素で置換した、zは0よ
り大きく0.17以下である炭素質物質からなる負極と
正極活物質を有し、可逆的な充放電容量が大きなリチウ
ムイオン電池。 【効果】 充放電容量が大きなリチウム電池が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池に関し、とくにリ
チウムイオン再充電可能電池に有用な負極に関する。
【0002】
【従来の技術】再充電可能なリチウム電池は、市場にお
いてますます普及しようとしている。これは、電子機器
への高エネルギー密度電源の要求および最近の技術の改
良の結果もたらされたものである。リチウムイオン(ロ
ッキングチェアとも呼ばれている)技術に基づく新しい
型の電池が、最近ソニー・エナージテック社によって商
業的に提供された(T.Nagaura et a
l., Progressin Batteries
and Solar Cells, 2, 209,
(11990))。この電池では、リチウムの担持体と
して作用を有する電極としての2つの好適な層間化合物
が選択されて使用される。そして大量のリチウムを可逆
的にインターカレートすることができる物質を選択する
ことが望まれている。電池の電圧は、二つの電極の電位
の差で決定されるので、電位が違いが大きな二つの物質
を選択することが望まれる。
【0003】このような電池における代表的な正極物質
は、LiCoO2 (Goodenough等の米国特許
明細書第4,302,518号)、LiMn24 (T
hackeray等の米国特許明細書第4,507,3
71号)などのリチウム遷移金属酸化物である。これら
の物質は、リチウム金属に対して約3〜4Vの電位でリ
チウムを可逆的にインターカレートする。負極物質に
は、代表的には黒鉛もしくは非黒鉛構造を有する炭素質
材料が利用されている。これらの物質は、主として、リ
チウム金属に対して数百ミリボルトの電位で可逆的にリ
チウムをインターカレートする。
【0004】黒鉛を負極物質として使用することは、三
洋(特公昭62−23433号)、Basu(米国特許
明細書第4,423,125号)等において以前より知
られている。高度に結晶化した黒鉛は大きな理論的なリ
チウムの可逆容量を示す。ここで、リチウムの可逆容量
を△xと定義すれば、Lix+x6として多数回の可逆
的なインターカレートが可能である。一般に、純粋な黒
鉛では、△x=1で可逆的なインターカレートが可能で
あると考えられていた。これは、黒鉛が372mAh/
gの容量を有していることに相当する。
【0005】しかしながら、黒鉛は優れた容量特性を有
しているが、リチウムイオン電池における実際的な応用
面ではいくつかの障害に出会っている。すべての炭素質
の担持体においてリチウムがある程度失われることが起
こる。このリチウムの損失は、不可逆的であり、これを
最小にすることが重要である。観察されるこれらの損失
の機構に関しては完全には理解されていない。炭素質負
極のリチウムは負極表面において、ある程度は、電池に
使用されている電解質と反応する。黒鉛を負極に使用し
た場合には、非常に大きくて受け入れがたい不可逆的な
損失が多くの一般的な電解液において発生する。これ
は、多くの場合リチウムとともに電解質の溶媒が黒鉛に
共インターカレートした場合に起こると考えられてい
る。黒鉛は、おそらく大きな溶媒分子と共インターカレ
ートしたときに剥ぎ落ちてより大きな負極表面が現れ、
電解液と反応するリチウムの量がますます増加するもの
と思われる。D.P.Wilkinson等(米国特許
明細書第5,130,211号)は、プロピレンカーボ
ネート溶媒からなる電解液と組み合わせたときに、不可
逆的なリチウムの損失を減少することができる金属イオ
ン封鎖剤の使用を開示している。さらに、Shu等
(J.Electrochem. Soc.140
(4),1993)は、ポリプロピレンカーボネート/
エチレンカーボネート(50/50容量で混合)からな
る電解液を用いたリチウムイオン電池において使用する
純粋な黒鉛負極は受け入れがたい挙動をすることを示し
ている。そして、金属イオン封鎖剤の添加は、再び充分
にリチウムイオンの不可逆的な損失を防止する。松下
(第6回国際リチウム電池会議、Muenster,G
ermany,May 13,1992)は、エチレン
カーボネート溶媒を用いた電解液もまた、顕著に黒鉛を
使用した電池において不可逆的なリチウムの損失を減少
させることを明らかにしている。ここのように、負極と
しての黒鉛の実際的な使用を可能とする電解液の組成物
が示されている。しかしながらこれらの組成物は、正極
物質との不調和、価格、安全性等を含むその他の理由か
ら好ましいものではない。それ故、電解質として使用す
る溶媒の選択に付加的な制限の必要がなく、少なくとも
黒鉛と同等の容量が得られる特別な炭素あるいはその他
の材料が求められていた。
【0006】他の実際のリチウムイオン電池の実際の設
計における他の問題点は、リチウム化した炭素質材料の
電位とリチウム金属との間の電位の違いが少ないことで
ある。リチウムイオン電池の充電中に、リチウムは正極
からデインターカレートし、負極に優先的にインターカ
レートする。もし、充電中の過電圧があまりに大きくな
ると(急速充電の結果)、その代わりに負極表面へのリ
チウムのめっきが生じる。めっきされたリチウムの大部
分は、効果的に失われるが、リチウム金属のサイクル効
率は低く、電池容量において相対的に急速な損失とな
る。また、めっきされたリチウムの存在は、安全性の面
での問題を増大する。このように、急速充電可能な電池
の設計は、低い負極過電圧を必要とする。負極用として
使用可能な炭素質物質は、リチウム化グラファイトとリ
チウム金属との電位の差を最小にすることである。
【0007】他の炭素質物質が負極として好ましく使用
することができる。三菱油化(米国特許明細書第4,7
02,977号および4,725,422号)は、リチ
ウムイオン電池の負極用に有用なの他の炭素質物質を開
示している。同様に、モリエナージ(米国特許明細書第
5,028,500号)は、炭素質の負極用物質を開示
している。これらの物質は、リチウム金属との大きな電
位差を有し、純粋なグラファイトに比して利点を提供す
るとともに、他の好ましい電解液組成物を選択する自由
を提供している。しかしながら、これらの物質の可逆的
な容量はグラファイトよりも大きくはないという問題を
有している。(これらは、当業者が、リチウム金属に対
するより大きな電位差が、結果としてリチウムイオン電
池における低い動作電圧となることから気づくところで
ある。しかしながらリチウム金属に対するリチウム化し
た炭素の相対的に大きな電位差の増加は、電池の動作電
圧の相対的に小さな減少によってもたらされる。このよ
うに、リチウムイオン電池のエネルギー密度は、電池の
充放電能力における大きな利得の代わりにわずかばかり
犠牲となっている。)炭素とともにホウ素をいくらか含
んだ複合体の負極物質についての研究が進められてい
る。ソニー(特開平3−215458号公報)は、0.
1〜2.0重量%のホウ素を含んだ炭素質物質を充電可
能な電池の負極に使用することを開示している。合成時
にさまざまな量のホウ酸の添加して得られた炭素質の物
質を使用した負極は、異なるリチウム容量を示した。1
重量%のホウ素を含有する前記の複合体と同様にグラフ
ァイトでも、明確なしかしながらわずかな容量の増加が
得られている。この参考文献では、製造時にホウ酸を使
用しなかった場合の2種の比較例では、310あるいは
350mAh/gであったのに対して、好ましい複合体
からなる負極は、380mAh/gの放電容量が得られ
ている。これは、それ故に、それぞれの比較例の物質に
対して23%と9%の容量の増加を示している。この参
考文献によれば、残存するホウ素の量の増加(2.5重
量%まで)は、容量における利益をもたらさないことを
示している。この出願における図面で示されている電圧
曲線は、電池電圧の点では明白な相違を示しておらず、
そしてそれ故に、おそらくは実施例の物質と比較例の物
質では電位においては違いがないものとみられる。
【0008】その文献には、いくつかの参考文献が記載
されており、炭素とホウ素の複合材料からなる負極物質
は、周期律表の他の群の元素を含んでいる。セントラル
硝子(米国特許明細書第5,139,901号)は、ホ
ウ素に加えて、窒素および水素を含有した異なる負極複
合体の使用を開示している。好ましい物質は、わずか9
7.3mAh/gの可逆的な容量を示すのみで商業的な
使用には実際的ではない。当業者は、先行文献からリチ
ウム金属に対する炭素質物質の電位は炭素の形態によっ
て明確に変化することを認識している。セントラル硝子
の特許出願には、ホウ素あるいは他の元素を含む複合体
と同様に得られた窒素、水素を含まない炭素における電
位差を示す記載はない。Morita等(J.Elec
trochem. Soc.139(5),1227,
(1992))は、電極物質としてBC2N の使用につ
いて議論している。その電極物質は、充放電率が小さな
場合であっても商業的な電池の製造には実際的でない大
きな分極を示す。一つの置換した構造が仮定され、そし
て、LixBC2Nの動作電位は、石油コークスのような
炭素よりもいくらか高いという議論が行われている。さ
らに、ホウ素、窒素を含まない同様の炭素との電位の変
化を示す記述はない。また、この参考文献では、この複
合体のより高い動作電位は不利益であると考えている。
これらの2つの参考文献では、電子供与体としてふるま
う窒素原子がホウ素とともに複合材料に含まれている。
ソニー(ヨーロッパ特許出願第486950号)は、リ
ンあるいはホウ素を含有した炭素複合体の負極物質が述
べられている。しかしながら、これらは単に負極物質と
しての可能性とさらにリンが電子供与体として振る舞う
ことを示唆するのみであった。
【0009】炭素をホウ素で置換したBz1-Z の構造
の化合物は文献に報告されている。早くも1967年に
は、Lowell(Journal of the A
merican Ceramic Society
,142(1967)))は、高温合成(2400
℃)において2%のホウ素が置換的にドープされ、B4
Cと炭素が得られることを報告している。この温度で
は、2.3%原子を越えて炭素を置換することができな
い。その後のKouvetakis等(J. Che
m. Soc. Chem. Commun. p.1
758(1987))、Kouvetakis等(Sy
nthetic Metals 34,1(198
9))およびKaner等(Materials Re
search Bulletin 22,399(19
87))は、低温合成法での実質的により高い水準のド
ーピングを行う方法について述べている。そして、Ko
uvetakis等は、化学量論的なBC3 であること
を主張する物質を得ている。同じグループによる更なる
研究は、ナトリウムがこれらの物質にインターカレート
することを示している。それらは、ホウ素で置換した炭
素はリチウム電池において電極として有用であることを
示唆しているが、しかしながら先行技術に対してのいか
なる有用性も示してはいない。その上、またこれらのホ
ウ素で置換した炭素がリチウムをインターカレートする
試験、あるいはいかなる電池も組み立てられたことを示
す証拠も示されていない。
【0010】発明者等(B.M.Way等 Phys.
Rev.B.46,1697(1992))もまた、ホ
ウ素で置換した炭素質材料がBz1-zにおいてzは0.
18の大きさであることを述べたが、電気化学的なデー
タについては報告していない。さらに、発明者等(ビ
ー.エム.ウェイおよびジェイ.アール.ダーン,ex
tended abstract #30,at th
e 1992 FallMeeting of the
Electrochemical Society,
Tronto,Ontario,Oct12−16,1
992)によって紹介された試料は、炭素がホウ素で置
換的にドープされたときには、リチウムに対する負極物
質の電位の面で有益で重大な変化が現れるLi|B0.7
0.93 電池のデータを示している。しかしながら、印
刷された先行資料には、容量における改良については示
されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、炭素質物質
を負極とした場合に、生じるリチウムの損失、電極表面
での析出等を防止することができ、充放電容量が大きな
リチウム2次電池の負極用の炭素質物質を提供すること
を課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、グラファイ
トあるいは無定形グラファイト構造からなる炭素質物質
からなる負極活物質を有するリチウムイオン電池の負極
物質における電位の変移を生じさせる方法において、該
構造中の炭素原子を電子受容体で置換することからなる
方法である。また、この発明は、リチウムイオン電池の
負極活物質の可逆的な容量を増加する方法において、グ
ラファイトあるいは無定形グラファイト構造からなる負
極活物質が、該構造の炭素原子をホウ素もしくはBe、
Al、Mg、GaおよびCaからなる群から選ばれた電
子受容体で置換したものである。この発明は、(a)正
極、(b)グラファイトあるいは無定形グラファイト構
造からなり、該構造の炭素原子は電子受容体で置換した
負極活物質からなる負極、および(c)電解液からなる
リチウムイオン電池に関するものである。
【0013】この発明は、負極、正極および電解液から
なるリチウムイオン電池において、負極活物質はホウ素
で置換したBz1-z、ただしzは0より大きくて、0.
17以下の数である電池である。前記の電池において、
zは約0.08より大きく、約0.17以下の数字であ
ることができる。正極は、リチウム化遷移金属酸化物で
あることができ、また電解液はプロピレンカーボネート
とエチレンカーボネート溶媒の混合物にリチウム塩を含
有したものであることができ、リチウム塩はLiN(C
3SO22であることができる。
【0014】また、この発明は、正極、負極および電解
液からなるリチウムイオン電池において、負極はBz
1-zで表されるホウ素で置換した炭素からなり、zは0
より大きくて、0.17以下の数であり、そして該物質
の広角X線回折によって決定される面間隔(002)が
3.37Å以上3.45Å以上であり、あるいは3.3
7Å以上3.41Å以上である電池である。ホウ素で置
換されたBz1-zの構造を有する、zは0〜0.17で
ある物質において、CVDによって合成されたものであ
る。試験電池において、これらの物質の確実な電位の正
の変化がリチウム化の際のzの増加によって示される。
さらに、可逆的な容量はzの増加にしたがって確実に増
加し、zが約0.08よりも大きいと可逆的な容量は、
純粋なグラファイトを超過する。そして、そのようにし
て得られたホウ素で置換した炭素は、純粋なグラファイ
トの負極とともに使用することが適さない非水電解液と
ともに使用することができる。
【0015】担持体である炭素において電子受容体とし
て作用する他の元素で置換した場合にも、同様の結果が
期待される。可能な電子受容体には、Be、Al、M
g、GaおよびCaである。また、反対に、電子供与体
として作用するNあるいはPのような元素は、このよう
な有益な結果を得ることは期待することはできないであ
ろう。
【0016】
【実施例】本発明の発明者等は、ホウ素のような電子受
容体の元素で構造中の炭素原子を置換したグラファイト
あるいは無定形グラファイト構造を有する炭素質物質を
負極とした場合に有用な効果が得られることを見いだし
たものである。発明者等は、その現象の理解のために、
以下のような理論を提供するが、しかしながらその理論
によって逆に制限をされるものではない。炭素は、4価
の価電子を有し、ホウ素は3価の価電子を有する。この
ようにグラファイト構造において炭素を置換したホウ素
は電子受容体として作用する。すなわち、ホウ素原子に
近接して少ない電子が存在することとなり、それぞれの
原子が寄与する4価の価電子を期待する全体的な電子の
特性を有する物質として合成され、受容体を形成するこ
ととなる。リチウムが炭素あるいはグラファイトにイン
ターカレートしたときに、電子供与体として作用し、炭
素担持体に対して2s電子を供与する。それゆえに、ホ
ウ素の存在は、インターカレートしたリチウムとホウ素
−炭素担持体の間の化学結合の強度を純粋な炭素に比べ
て強化される。
【0017】その結果、ホウ素で置換された炭素の電位
はリチウム金属に対して増加させられる。増加した結合
強度およびその電位の変化は、リチウム電池において用
いる負極物質として有用である。充電中にリチウムの電
気めっきが開始されるまでの過電圧が大きくなるので、
このような物質を負極として使用した電池のより高率の
充放電動作が可能となる。さらに、電子受容体の存在
は、より大きな負極容量を提供する。置換と結びついた
電位の変化は、リチウム金属の化学ポテンシャルとイン
ターカレートしたリチウムの化学ポテンシャルが釣り合
うまで、より多くのリチウムが負極にインターカレート
することを許容し(すなわち、負極が完全に満たされる
まで)、グラファイトを超える可逆的な容量が得られ
る。
【0018】ホウ素−炭素物質Bz1-z ただし、0≦
z≦0.17は、B.M.Wayet al。(Phy
s.Rev.B.46,1697(1992))に記載
の方法と類似の方法によって製造することができる。手
短にここで述べれば、ベンゼンおよびBCl3の蒸気が
壁面の石英が加熱された反応器に供給され、分解され
て、反応が行われる。反応生成物は、Bz1-z、C
4、HClおよびその他の炭化水素である。前者の生
成物は、固体であり、その化学量論比は導入気体流にお
けるベンゼンとBCl3 の相対的な流速の比率によって
変化させられる。図1は、使用された反応装置を説明す
る図である。毎秒20sccの流量のベンゼンと毎秒1
5sccの流量のBCl3 を5torrの圧力下で、9
00℃の温度で5時間反応させると、石英製反応器の器
壁から1gのBz1-zを鋭利なナイフによってはぎ取る
ことができる。
【0019】そのように得られた物質は、主としてホウ
素と炭素からなっている。しかしながら、不純物の微
量、とくに残余の水素が存在しているかもしれない。こ
の試料の化学量論比(ホウ素:炭素の比)は、確立され
た方法によってオージェ電子分光法によって大まかに決
定される(例えば、L.E.Davis et a
l.,Handbook of Auger Elec
tron Spectroscopy, 2nd Ed
ition, Physical Electroni
cs Division, Perkin Elmer
Corporation, Eden Prairi
e,Minnesota USA(1978))。不運
にも、この方法には、重大な欠陥がある。
【0020】反応器からはぎ取られたその物質は、自動
乳鉢で粉末化され、乳棒ですられ、200番の篩いを通
過させられる。リチウムイオン電池は、ホウ素含有炭素
を負極物質として組み立てられる。好ましい構造は、図
2に示す巻回型の電池である。正極の薄片は、リチウム
化遷移金属酸化物粉末、結合剤、導電性希釈剤からなる
混合物を塗布したアルミニウムの薄い箔を用いることが
できる。負極の薄片は、本発明のホウ素−炭素粉末と結
合剤を薄い銅箔に塗布することによって製造することが
できる。電池の組立は、負極と正極を2枚の微孔性のポ
リオレフィン製フイルムをセパレータとして螺旋状に巻
くことによって「ゼリーロール」を形成することによっ
て行うことができる。代表的な負極箔は正極箔よりもわ
ずかに大きい。「ゼリーロール」は、従来から用いられ
ている円筒型の容器に挿入される。適当な絶縁片が挿入
され、電池ケースとヘッダーへタブの接続が行われる。
所望の安全装置を設けても良い。図2は、安全弁と圧力
によって作動する遮断装置との組み合わせた装置の使用
を示している。非水溶媒に適当なリチウム塩を含有した
ものから構成される電解液は、ヘッダーとケースとをか
しめる前に電池を動作させるために加えられる。
【0021】以下の実施例では、本発明の物質の電気化
学的な挙動は、試験電池によって示される。この電池
は、リチウムの供給源であるとともに参照電極としての
リチウム金属の負極を使用している。本発明の物質は、
実際に応用される電池とは相違して、この試験電池では
炭素質物質を正極として作用している。しかしながら、
このような電池から得られる情報は、当業者が、これら
の物質を負極として使用した場合のリチウムイオン電池
に好適なものであることを認めるところである。
【0022】図3は、このような電池の一般的な構造を
説明する図である。スペーサー板、ディスクばねを備え
た2325型のコイン電池の部材が試験用の電池の容器
として使用された。そのディスクばねには、電池容器が
かしめられた際に電池のそれぞれの電極に15気圧の圧
力が作用するものが選ばれた。
【0023】この発明の物質の電極を製造するために、
この発明の物質の粉末をN−メチルピロリドン(NM
P)に溶解したポリフッ化ビニリデン(PVDF)の溶
液と混合することによりスラリーを製造した。スラリー
の組成は、10重量%のPVDFと空気中120℃で乾
燥することによって蒸発する残部のNMP溶媒によって
調整された。スラリーはドクターブレードを使用して銅
箔上に延ばして塗り、120℃の空気中で数時間乾燥し
た。典型的な電極の厚みは、100μmと200μmの
間である。1.2cm×1.2cm平方の小さな電極が
大きな電極から切り出され秤量された。電極の活物質の
量を得るために、銅箔および結合したPVDFの重量は
差し引かれた。125μmの厚みのリチウム箔がこの電
池の負極として使用された。セパレータは、50μmの
厚みの多孔性のポリプロピレンフイルムが使用された。
他に列挙していないが、電解液は1MのLiN(CF3
SO22が、ポリプロピレンカーボネートとエチレンカ
ーボネートの等容量の混合溶液に溶媒の共インターカレ
ートを防止するための12−クラウン−4からなる金属
イオン封鎖剤を添加されたものが使用された。電解液
は、電池容器の密閉の前に真空/加圧サイクルによって
強制的にセパレータとホウ素−炭素電極に注入された。
【0024】電池は、0.01Vと2.5Vの間を定電
流で充電と放電を繰り返した。電流I(アンペア)は下
記の式によって選ばれた。 このようにして、試料の化合物Lix+x(Bz1-z6
において、副反応が生じない約100時間で、xが1ま
で変化するような時間をとるような電流が選ばれた。
【0025】リチウム化後、式Lix+x(Bz1-z6
は、本発明の化合物を表現するために用いられ、xは、
物質の可逆的な容量に関係している。可逆的な電池の容
量(△xによる)は、それぞれの試験電池の第1回目の
充電と第2回目の放電の容量の平均値から決定される。
【0026】実施例1 Bz1-zの化学量論的な物質、B0.030.97、B0.08
0.92およびB0.170.83は、CVDによって製造され、
前記した方法によって分析された。すべての場合に、ベ
ンゼンの流量は16scc/分で、900℃の温度で製
造した。それぞれの物質には、表1に示す流量でBCl
3が用いられ、それぞれの物質の面間隔(002)は標
準方法による広域X線回折パターンによって求められ
た。また、それぞれの物質を適用した試験電池は、組み
立てられ上記したように可逆的な容量が決定された。こ
れらの値の要約もまた表1に記載されている。
【0027】規則的な面間隔(002)の減少を伴う可
逆的な容量の規則的な増加は、明らかにzの増加に伴っ
て生じている。zが約0.08を超えると((002)
面間隔は3.41Åに相当する)可逆的容量はグラファ
イトの理論的な値(Li△x6において△x=1)と比
較される。実施例の物質B0.170.83は、今までのとこ
ろこの方法を使用した可能な最大の化学量論的な置換を
したものを示している。ここでは、可逆的容量は注目す
べき1.18であり、グラファイトよりも明らかに大き
い。
【0028】実施例2 実施例1と同様の方法によって、B0.10.9が製造さ
れ、分析された。試験電池には、クラウンエーテルから
なる抑制物質を含まないことを除いて前者と同様の電解
液を使用して組み立てられた(すなわち、1MのLiN
(CF3SO22が、ポリプロピレンカーボネートとエ
チレンカーボネートのみからなる)。結果は、また表1
にまとめられている。この物質の可逆的容量は、実施例
1の結果とほぼ同様であった。△x=1.08の可逆的
容量が得られた。
【0029】比較例1 B01物質は、BCl3 流を使用しなかった点を除い
て、実施例1と同様に製造した。試験電池は、上記と同
様に組み立てられ、試験を行った。結果は表1にまとめ
た。可逆的な容量の比較すると、実施例1のB0.17
0.83によって得られた結果は、ホウ素で置換しない同様
の試料であるB01に対して84%の増加した。図4
は、実施例2のB0.10.9物質で製作したこの試験電池
のLiの化学量論データに対する電圧の関係を示してい
る(これらの曲線を微分したものを右上に示す)。図4
において、明確な電位の変化は、炭素構造へのホウ素の
置換によって現れていることが示されている。さらに、
可逆的なリチウム容量の大きな増加もまた明白である。
最終的に、同じ電解液を使用したリチウムイオン電池に
実際的に使用される物質に許容される最初の半サイクル
で生じるリチウムの非可逆的な損失もまた明らかに小さ
い。前記したShu等の先行技術では、この実施例で用
いた電解液と純粋なグラファイトを使用した際に許容す
ることができない量のリチウムが失われる。
【0030】比較例2 商業的に入手できるグラファイト(KS−44 Lon
za社製)を炭素質物質として使用した点を除いて実施
例1と同様にして試験電池は準備された。図5は、この
物質と実施例2とを比較した化学量論比と電圧の関係を
示す図である。発明の物質と純粋なグラファイトとの間
にみられる電圧の相違は明白である。発明の物質は、よ
り大きな可逆的な容量を示すのみではなく、この場合に
は、試験電池の組立において抑制物質の使用をしない場
合でさえも、非可逆的な容量の損失は小さい。
【0031】
【表1】
【0032】図6は、実施例において合成したすべての
物質についての可逆量論的なデータに対する電圧の関係
を示したものである。見やすくするために、この図では
連続した曲線は、1ボルト単位にずらして描かれてい
る。zにともなう電位の漸増と容量の増加は、極めて明
白である(zの最後の数字の誤差は、かっこによって示
されている。)。図7は、実施例において合成したそれ
ぞれの物質のzに対する可逆的な容量△xの変化を描い
たものである。
【0033】以上に述べた事項を考慮すれば、この分野
における熟練したものが、この発明における精神および
範囲を逸脱することなく多くの変更、修正を行うことが
可能であろう。実施例では、先行技術で開示されている
BC3(B0.250.75とも表される)はまで、ホウ素で
置換した炭素質物質を得ることが可能であり、更なる電
位の変化と容量の改良が望まれている。さらに、他の電
子受容体(例えば、Be,Al,Mg,Ga,Caおよ
び同様のもの)をホウ素の代わりに使用するならば同様
の効果が得られるであろう。したがって、この発明の範
囲は、特許請求の範囲によって規定される趣旨にしたが
って、解釈されるであろう。
【0034】
【発明の効果】本発明の炭素質物質は、ホウ素などの電
子受容体を含有しているので、リチウムイオン電池の負
極として使用した場合には、リチウムの損失が小さく、
充放電用量が大きなリチウムイオン電池を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物質を合成するために使用するCVD
反応装置を説明する図である。
【図2】負極にホウ素で置換した炭素を使用した巻回型
のリチウムイオン電池を示す図である。
【図3】実施例の物質の電気化学的な特性の決定のため
に組み立てられた試験電池の分解図である。
【図4】実施例の物質であるB01とB0.10.9で作製
した試験電池から得られたリチウムの化学量論比に対す
る電圧の関係を説明する図である。
【図5】実施例の物質であるB0.10.9と商業的に得ら
れるKS−44グラファイトで作製した試験電池から得
られたリチウムの化学量論比に対する電圧の関係を説明
する図である。
【図6】実施例で合成した物質で作製した試験電池から
得られたリチウムの化学量論比に対する電圧の関係を説
明する図である。
【図7】実施例で合成した物質のそれぞれのホウ素の含
有量に対する可逆的な容量の関係を説明する図である。
【符号の説明】
1…ヘッダ集成体、2…第1の絶縁円盤、3…電池容
器、4…ゼリーロール集成体、5…正極タブ、6…負極
タブ、7…第2の絶縁円盤、8…電解液、9…スペー
サ、10…シール、11…細径部、12…負極の上縁、
13…正極の上縁、14…正極の下縁、15…負極の下

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラファイトあるいは無定形グラファイ
    トの炭素質物質を負極活物質としたリチウムイオン電池
    における電位の変化を生じさせる方法において、炭素原
    子を電子受容体で置換したことを特徴とする電位の変化
    を生じさせる方法。
  2. 【請求項2】 グラファイトあるいは無定形グラファイ
    トの炭素質物質を負極活物質としたリチウムイオン電池
    における可逆的な容量を増大させる方法において、炭素
    原子を電子受容体で置換したことを特徴とする可逆的な
    容量を増大させる方法。
  3. 【請求項3】 電子受容体がホウ素であることを特徴と
    する請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 電子受容体がホウ素であることを特徴と
    する請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 電子受容体がAl、Mg、GaおよびC
    aからなる群から選ばれたものであることを特徴とする
    請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 電子受容体がAl、Mg、GaおよびC
    aからなる群から選ばれたものであることを特徴とする
    請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 リチウムイオン電池において、 (a)正極 (b)炭素原子を電子受容体で置換したグラファイトも
    しくは無定形グラファイトからなる炭素質物質から負極
    活物質からなる負極、 (c)電解液 からなることを特徴とするリチウムイオン電池。
  8. 【請求項8】 電子受容体がホウ素であることを特徴と
    する請求項7記載のリチウムイオン電池。
  9. 【請求項9】 電子受容体がAl、Mg、GaおよびC
    aからなる群から選ばれたものであることを特徴とする
    請求項7記載のリチウムイオン電池。
  10. 【請求項10】 正極、負極、電解液からなるリチウム
    イオン電池において、負極活物質は、Bz1-zの形のホ
    ウ素で置換した炭素であり、zは0より大きく0.17
    以下であることを特徴とするリチウムイオン電池。
  11. 【請求項11】 zは0.08より大きく0.17以下
    であることを特徴とする請求項10記載のリチウムイオ
    ン電池。
  12. 【請求項12】 正極がリチウム化遷移金属酸化物であ
    り、電解液がプロピレンカーボネートとエチレンカーボ
    ネートの混合物にリチウム塩を含有するものであること
    を特徴とする請求項7記載のリチウムイオン電池。
  13. 【請求項13】 正極がリチウム化遷移金属酸化物であ
    り、電解液がプロピレンカーボネートとエチレンカーボ
    ネートの混合物にリチウム塩を含有するものであること
    を特徴とする請求項10記載のリチウムイオン電池。
  14. 【請求項14】 正極がリチウム化遷移金属酸化物であ
    り、電解液がプロピレンカーボネートとエチレンカーボ
    ネートの混合物にLiN(CF3SO22を含有するも
    のであることを特徴とする請求項10記載のリチウムイ
    オン電池。
  15. 【請求項15】 正極、負極、電解液からなるリチウム
    イオン電池において、負極活物質は、Bz1-zの形のホ
    ウ素で置換した炭素であり、zは0より大きく0.17
    以下であり、広角X線回折によって決定される面間隔
    (002)は、3.37Å以上であり、3.45Å以下
    であることを特徴とするリチウムイオン電池。
  16. 【請求項16】 面間隔(002)は、3.37Å以上
    であり、3.41Å以下であることを特徴とする請求項
    15記載のリチウムイオン電池。
JP6128587A 1993-06-11 1994-06-10 再充電可能リチウム電池の負極として使用する電子受容体で置換した炭素 Pending JPH0773898A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CA2098248 1993-06-11
CA002098248A CA2098248C (en) 1993-06-11 1993-06-11 Electron acceptor substituted carbons for use as anodes in rechargeable lithium batteries

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0773898A true JPH0773898A (ja) 1995-03-17

Family

ID=4151784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6128587A Pending JPH0773898A (ja) 1993-06-11 1994-06-10 再充電可能リチウム電池の負極として使用する電子受容体で置換した炭素

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5498493A (ja)
EP (1) EP0629012A2 (ja)
JP (1) JPH0773898A (ja)
CA (1) CA2098248C (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5698341A (en) * 1995-08-18 1997-12-16 Petoca, Ltd. Carbon material for lithium secondary battery and process for producing the same
WO1998053511A1 (en) * 1997-05-19 1998-11-26 Toyo Tanso Co., Ltd. Carbonaceous material for the anode of lithium ion secondary cell and lithium ion secondary cell made by using the carbonaceous material
US6946110B2 (en) 1999-03-25 2005-09-20 Showa Denko K.K. Carbon fibers, production process therefor and electrode for batteries
JP2013028493A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Sumitomo Electric Ind Ltd 黒鉛およびその製造方法
EP3404744A1 (en) 2017-05-16 2018-11-21 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Negative electrode active material and nonaqueous secondary battery
US10559846B2 (en) 2017-05-16 2020-02-11 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Negative-electrode active material for non-aqueous secondary battery and non-aqueous secondary battery
US10777805B2 (en) 2017-03-28 2020-09-15 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Negative electrode active material containing graphite material and battery including negative electrode containing negative electrode active material

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2122770C (en) * 1994-05-03 2000-10-03 Moli Energy (1990) Limited Carbonaceous host compounds and use as anodes in rechargeable batteries
CA2127621C (en) 1994-07-08 1999-12-07 Alfred Macdonald Wilson Carbonaceous insertion compounds and use as anodes in rechargeable batteries
JP3419119B2 (ja) * 1994-11-15 2003-06-23 日本電池株式会社 非水電解質二次電池
GB2296125B (en) 1994-12-16 1998-04-29 Moli Energy Pre-graphitic carbonaceous insertion compounds and use as anodes in rechargeable batteries
US5512392A (en) * 1995-02-10 1996-04-30 Arthur D. Little, Inc. Electrolytic cell using small particle graphite
CA2144037C (en) * 1995-03-03 2000-12-05 Jiayu Simon Xue Carbonaceous insertion compounds and use as anodes in rechargeable batteries
DE69737527T2 (de) 1996-11-26 2008-01-03 Kao Corp. Negatives Elektrodenmaterial für eine nichtwässrige Sekundärbatterie
US5830602A (en) * 1997-02-20 1998-11-03 Valence Technology, Inc. Carbonaceous active material and method of making same
TW423176B (en) * 1997-03-07 2001-02-21 Petoca Ltd Graphite material for use in negative electrode of lithium-ion secondary battery and process for producing the same
CN1094660C (zh) * 1997-07-17 2002-11-20 中国科学院化学研究所 一种碳负极材料及其制备方法和用途
US6485864B1 (en) 1999-02-26 2002-11-26 Adchemco Corporation Production process of material for lithium-ion secondary batteries, material obtained by the process, and batteries
JP4130048B2 (ja) 1999-05-25 2008-08-06 三洋電機株式会社 非水電解質二次電池
US6740453B2 (en) 2002-02-27 2004-05-25 Cyprus Amax Minerals Company Electrochemical cell with carbonaceous material and molybdenum carbide as anode
KR100739921B1 (ko) * 2003-06-03 2007-07-16 가부시키가이샤 유아사코오포레이션 비수 전해질 전지
US7785661B2 (en) * 2003-12-19 2010-08-31 Conocophillips Company Methods of preparing composite carbon-graphite-silicon particles and using same
US7618678B2 (en) 2003-12-19 2009-11-17 Conocophillips Company Carbon-coated silicon particle powders as the anode material for lithium ion batteries and the method of making the same
US20070077496A1 (en) * 2005-10-05 2007-04-05 Medtronic, Inc. Lithium-ion battery
US20070092429A1 (en) * 2005-10-24 2007-04-26 Conocophillips Company Methods of preparing carbon-coated particles and using same
US20080070104A1 (en) * 2006-09-19 2008-03-20 Caleb Technology Corporation Forming Polymer Electrolyte Coating on Lithium-Ion Polymer Battery Electrode
US20080070108A1 (en) * 2006-09-19 2008-03-20 Caleb Technology Corporation Directly Coating Solid Polymer Composite Having Edge Extensions on Lithium-Ion Polymer Battery Electrode Surface
US20080070103A1 (en) * 2006-09-19 2008-03-20 Caleb Technology Corporation Activation of Anode and Cathode in Lithium-Ion Polymer Battery
US7527894B2 (en) 2006-09-19 2009-05-05 Caleb Technology Corporation Identifying defective electrodes in lithium-ion polymer batteries
KR100794385B1 (ko) 2006-09-26 2008-01-15 한국과학기술원 보론계 화합물이 함유된 리튬이차전지용 고분자 전해질 및리튬이차전지
US9299980B2 (en) 2012-03-29 2016-03-29 Copperwatts Llc Electrodes, batteries, electrode production methods, and production methods
EP3299334A1 (en) 2016-09-27 2018-03-28 ETH Zurich Boron-doped graphitic carbon
CN112246834B (zh) * 2020-10-04 2022-04-15 湖南金源新材料股份有限公司 废旧锂电池拆解后各组分的跳汰分离方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3068002D1 (en) * 1979-04-05 1984-07-05 Atomic Energy Authority Uk Electrochemical cell and method of making ion conductors for said cell
US4243732A (en) * 1979-06-28 1981-01-06 Union Carbide Corporation Charge transfer complex cathodes for solid electrolyte cells
US4507371A (en) * 1982-06-02 1985-03-26 South African Inventions Development Corporation Solid state cell wherein an anode, solid electrolyte and cathode each comprise a cubic-close-packed framework structure
US4423125A (en) * 1982-09-13 1983-12-27 Bell Telephone Laboratories, Incorporated Ambient temperature rechargeable battery
DE3588167T2 (de) * 1984-06-12 1998-03-12 Mitsubishi Chem Corp Sekundärbatterien, die mittels Pyrolyse hergestelltes Pseudo-Graphit als Elektrodenmaterial enthalten
US4702977A (en) * 1985-04-30 1987-10-27 Toshiba Battery Co., Ltd. Secondary battery using non-aqueous solvent
JPS6223433A (ja) * 1985-07-24 1987-01-31 Kashima Eng Kk 触媒抜出用アンロ−ダ
JPH01186555A (ja) * 1988-01-14 1989-07-26 Asahi Glass Co Ltd 非水電解液二次電池
JPH0238343A (ja) * 1988-07-27 1990-02-07 Nippon Electric Glass Co Ltd ファイバープレート用吸収体ガラス
US5028500A (en) * 1989-05-11 1991-07-02 Moli Energy Limited Carbonaceous electrodes for lithium cells
JPH0817094B2 (ja) * 1989-11-24 1996-02-21 セントラル硝子株式会社 電極材料およびその製造法
JP2884746B2 (ja) * 1990-09-03 1999-04-19 松下電器産業株式会社 非水電解液2次電池
US5130211A (en) * 1990-10-24 1992-07-14 Her Majesty The Queen In Right Of The Provence Of British Columbia Electrolyte solution sequestering agents for electrochemical cells having carbonaceous electrodes
CA2055305C (en) * 1990-11-17 2002-02-19 Naoyuki Sugeno Nonaqueous electrolyte secondary battery
US5229226A (en) * 1991-01-21 1993-07-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Nonaqueous electrolyte secondary battery with boron tricarbide or pentacarbon nitride as anode
JPH05182668A (ja) * 1991-12-27 1993-07-23 Sanyo Electric Co Ltd 非水系電解質二次電池
JP3187929B2 (ja) * 1992-04-09 2001-07-16 三洋電機株式会社 リチウム二次電池

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5698341A (en) * 1995-08-18 1997-12-16 Petoca, Ltd. Carbon material for lithium secondary battery and process for producing the same
WO1998053511A1 (en) * 1997-05-19 1998-11-26 Toyo Tanso Co., Ltd. Carbonaceous material for the anode of lithium ion secondary cell and lithium ion secondary cell made by using the carbonaceous material
US6946110B2 (en) 1999-03-25 2005-09-20 Showa Denko K.K. Carbon fibers, production process therefor and electrode for batteries
JP2013028493A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Sumitomo Electric Ind Ltd 黒鉛およびその製造方法
US10777805B2 (en) 2017-03-28 2020-09-15 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Negative electrode active material containing graphite material and battery including negative electrode containing negative electrode active material
EP3404744A1 (en) 2017-05-16 2018-11-21 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Negative electrode active material and nonaqueous secondary battery
US10559846B2 (en) 2017-05-16 2020-02-11 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Negative-electrode active material for non-aqueous secondary battery and non-aqueous secondary battery

Also Published As

Publication number Publication date
CA2098248A1 (en) 1994-12-12
CA2098248C (en) 1999-03-16
EP0629012A3 (ja) 1995-01-04
US5498493A (en) 1996-03-12
EP0629012A2 (en) 1994-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5498493A (en) Electron acceptor substituted carbons for use as anodes in rechargeable lithium batteries
US5624606A (en) Carbonaceous host compounds and use as anodes in rechargeable batteries
US7560192B2 (en) Rechargeable lithium ion battery
KR100684733B1 (ko) 리튬 이차 전지
US5587256A (en) Carbonaceous insertion compounds and use as anodes in rechargeable batteries
US9059451B2 (en) Coatings for lithium titanate to suppress gas generation in lithium-ion batteries and methods for making and use thereof
KR100814826B1 (ko) 리튬 이차 전지
EP1521317B1 (en) Rechargeable lithium battery
US20150162602A1 (en) Nanocomposite coatings to obtain high performing silicon anodes
US20180108908A1 (en) Uniform stabilization nanocoatings for lithium rich complex metal oxides and atomic layer deposition for forming the coating
US20150180023A1 (en) Multifunctional hybrid coatings for electrodes made by atomic layer deposition techniques
KR20080090655A (ko) 리튬 이차 전지용 전극 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지
WO2007007636A1 (ja) 非水電解液二次電池
KR20150137946A (ko) 음극 활물질, 이의 제조 방법, 이를 포함하는 음극판, 및 리튬 이차전지
JP2010080196A (ja) 非水電解質二次電池
US20040175622A9 (en) Method of preparing electrode composition having a carbon-containing-coated metal oxide, electrode composition and electrochemical cell
KR20170106810A (ko) 리튬 이차 전지용 양극 활물질, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지
EP3573148A1 (en) Positive electrode for rechargeable lithium battery and rechargeable lithium battery including same
EP3919444A2 (en) Cathode active material for lithium secondary battery
US5922494A (en) Stabilized electrolyte for electrochemical cells and batteries
WO2016186479A1 (ko) 리튬 이차 전지용 양극 활물질, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지
KR100551006B1 (ko) 리튬 이온 이차 전지
KR20170105307A (ko) 리튬 이차 전지용 양극 활물질, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지
JP2022554128A (ja) Lmoカソード組成物
KR20180019140A (ko) 리튬 이차 전지용 양극 활물질