JPH077360Y2 - 製紙用スクリーン - Google Patents

製紙用スクリーン

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JPH077360Y2
JPH077360Y2 JP2847989U JP2847989U JPH077360Y2 JP H077360 Y2 JPH077360 Y2 JP H077360Y2 JP 2847989 U JP2847989 U JP 2847989U JP 2847989 U JP2847989 U JP 2847989U JP H077360 Y2 JPH077360 Y2 JP H077360Y2
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JP
Japan
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groove
screen
downstream side
papermaking
slit
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JP2847989U
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JPH02122099U (ja
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叔彦 相川
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Aikawa Iron Works Co Ltd
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Aikawa Iron Works Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、製紙用設備で抄紙用又は古紙処理など製紙原
料調整ラインの原料から不純物を効果的に除去し、有用
繊維を回収するための製紙用スクリーンに関するもので
ある。
〔従来の技術〕
一般に、製紙処理・古紙処理など製紙用設備においては
原料となる繊維懸濁液中の石、砂、金属片、樹脂片など
の異物その他のごみ排除のためにスクリーンプレートで
構成したスクリーンが用いられ、このスクリーンでは処
理能力をあげるために密閉ケーシング内のスクリーンに
対して原料を圧入する内圧式又は外圧式のスクリーンと
して用いられ、スクリーニング効果をあげることが知ら
れている。
従来では、米国特許第2301514号や特開昭59−137594号
のように、繊維がスリットを横切って通過しないように
その平滑表面に窪みやV字形溝を設け、この窪みや溝の
底部にスリットを配設して、スリット周辺に乱流を生起
させて有用繊維を効果的にスリットから通過させる一
方、不純物などの異物を分離除去できるようにしたので
あるが、この方法でも分離性能としては最良なものでは
ない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この種のスクリーンで、殊に異物除去のためには、スリ
ット幅を可及的に小さくし、かつ繊維透過性を良好にす
るためのスリット開口面積は大きくする相反条件を満足
させる必要があって、従来のように改良されたV字形溝
を設けた後者の例でも、外表面に対して直角にした上流
側面があると、溝内に渦流ができても、その流れと逆方
向の小渦流が底部隅に発生しやすく、その結果異物がス
リットに近づきやすくなって目詰りしやすく能力が出な
くなるし、V溝の上流側面の傾斜を大きくすると広い開
口の溝となって十分なマイクロタービランスが生じない
で、有用繊維がスリット表面を横切ってしまい透過性能
が著しく低下する。またスリットのV溝位置についても
重要で底部以外の側面に配設するとプレート表面からの
距離が少なく性能が出ないし、下流側面が平坦な底部に
続いて勾配のある斜面とすると強力な乱流を使用できず
に流過してしまい、透過性を十分発揮できず能力的に十
分満足されるものでもなく、まだ問題があった。
本考案は、これら従来の問題点を排除しようとするもの
で、製紙原料を有用繊維と異物とを著しく効率よく分離
処理し、かつ、スクリーンのクリーニング処理も簡便で
スクリーンの分離機能をも大幅に向上させ能率的な処理
が容易にできるスクリーンを構成簡単で安価な形態で提
供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、製紙用原料の繊維懸濁液から有用繊維分と不
純物の異物分とに分離するため物質の流れ方向と交叉す
るスリット1を所定ピッチで多数配列したスクリーンプ
レート2において、物質の流れ方向と直角な面に対して
それぞれ傾斜している上流側面3と下流側面4とスクリ
ーンプレート外表面と平行な底面5とを有するV溝6を
形成し、該V溝6の底面5にスリット1が配設され、前
記下流側面4でプレート外表面に対してほぼ直角な直角
な直角面41を備え、前記V溝6は、上流側面3が物質の
流れ方向と直角な面に対して2〜10°の範囲の勾配を持
ち、下流側面4は前記直角な面に対して60〜70°の範囲
の勾配を持っているとともに、前記直角面41が前記V溝
6の深さの1/4〜1/3の範囲の深さの窪みとなっているこ
とを特徴とする製紙用スクリーンである。
〔実施例〕
本考案の実施例を第1〜3図例で説明すると、製紙用原
料の繊維懸濁液から有用繊維分と不純物の異物分とに分
離するため物質の流れ方向と交叉するスリット1を所定
ピッチで多数配列したスクリーンプレート2において、
物質の流れ方向と直角な面に対してそれぞれ傾斜してい
る上流側面3と下流側面4とスクリーンプレート外表面
と平行な底面5とを有するV溝6を形成し、該V溝6の
底面5にスリット1が配設され、前記下流側面4でプレ
ート外表面に対してほぼ直角な直角面41を備えたことで
製紙用スクリーンとしてある。
この場合、物質の流れ方向に対して、それぞれ傾斜して
いる上流側面3と下流側面4とからなるV溝6を複数設
けてあり、このV溝6の配列としては物質の流れ方向に
平行な平坦面がプレート外表面21と、これと平行な底面
5とでV溝を順次連続して並列した凹凸状の外表面を持
ったスクリーンプレート2とし、前記各V溝6の最下部
底面5にそれぞれスリット1を物質の流れ方向に直角方
向に配設するのがよい。またこの前記V溝6は、第3図
例のように上流側面3が物質の流れ方向と直角な面に対
して2〜10°の範囲、好ましくは4〜8°の範囲の勾配
θを持ち、下流側面4は前記直角な面に対して60〜70
°の範囲の勾配θを持っていると共に、前記V溝6の
深さの1/4〜1/3の範囲の深さ方向を直角面41とした窪み
となっているもので、前記V溝6の下流側面4にある直
角面41,プレート外表面に接続して備えてあるが、第5
図及び第6図例のように直角面41を下流側面4の中途、
又は最下部に備えることもでき、いずれも有用繊維と異
物分離性能を向上させて離解能力や処理能力も低下させ
ることなく効率よく運転することができる。さらに繊維
の方向性をより強く乱しやすくするには、V溝6の深さ
寸法、例えば0.8〜1.2mmに対しV溝巾は2〜4倍、例え
ば2.6〜3.0mmの範囲に止めた窪みに形成するのが有効で
ある。
なお、この物質の流れ方向と交叉するスリット1を所定
ピッチで多数配列したスクリーンプレート2は第4図例
のようにドラム状に囲成したスクリーンバスケット7
と、該スクリーンバスケット7の原料流入側に沿って接
近移動する羽根8を持ったロータリ構成のアジテータと
して回転可能に配備して製紙用スクリーン装置として用
いるのが好ましい。
この実施例では、前記アジテータとしては原料がスクリ
ーンバスケット7の内側から外側に向って流れ、羽根8
のあるアジテータがスクリーンバスケット7の内側で回
転する内圧式の図示例で説明すると、竪形スクリーンバ
スケット7の内部に回転軸9に固定されたロータ構成の
ものを用いてあるが、前記アジテータが翼状の羽根8で
構成したものを用いてもよいし、リング状のスペーサで
ロータ状に組立連結構成したアジテータを用いてもよい
し、リング状のスペーサ間に斜設したブレードでロータ
構成としたアジテータを用いてもよい。
この例では、ケーシング10内に繊維懸濁液を接線方向に
給液する原料供給口11と接線方向に連続的に排出する異
物排出口12及びスクリーニング後の紙料の有用繊維導出
口13とを備えた密閉竪型円筒ケースを用い、同心円上に
前記スクリーンバスケット7とアジテータを内装させた
プレッシャスクリーンとしてある。
図中16は駆動用プーリー、17は軸受、18は基台ベースで
ある。
第5図例では前記直角面41を下流側面4の深さ方向の中
央に設けた例で、第6図例では直角面41を複数設けた例
でプレート外表面側とV溝の最底部とに分けて配備して
あるが、階段式に連続させることもできる。
〔作用〕
しかして、原料供給口11からケーシング10内に給液され
た原料はスクリーンバスケット7の内側から外側に向っ
て流れ、スクリーンプレート2の外表面を流過するに際
して、V溝6で強力な乱流が生じ、殊に所定角度と傾斜
した上流側面3と下流側面4と直角面41と底面5のある
V溝6でマイクロタービランスが生じてV溝底部にある
スリット1付近では異物はスムーズに移行し、さらに有
用繊維はスリット1に誘導されて透過性良好に導出して
スクリーンプレート2に形成されたスリット1から有用
繊維を通過しやすくすると共に、バキューム力も大きく
して目詰まりなく有用繊維のみを効率よく内側に流し込
んで導出口13から流出させ、処理効率を良好にして運転
でき、かつ原料に含まれた異物はスリット1によって遮
断されリジェクト出口側の押しやられ除去され、異物排
出口12から排出されるものである。
〔考案の効果〕
本考案は、物質の流れ方向と直角な面に対してそれぞれ
傾斜している上流側面と下流側面とスクリーンプレート
外表面と平行な底面とを有するV溝を形成し、該V溝の
底面にスリットが配設され、前記下流側面でプレート外
表面に対してほぼ直角な直角面を備え、V溝を上流側面
が物質の流れ方向と直角な面に対して2〜10°、下流側
面4が60〜70°の勾配に、かつ、V溝の深さの1/4〜1/3
の範囲の深さ方向を直角面とする窪みとしたことによ
り、スクリーンプレートに対する原料流れが乱流しやす
くされているので繊維の方向性をより強く乱し有用繊維
の通過をしやすくスクリーニング能力を著しく向上さ
せ、能率良いスクリーン作業が可能で異物をスリットに
近づけずにスムーズに流過させて目詰まり防止と分離効
果もアップできると共に、細かなスリットのスクリーン
の使用が可能でテールへの繊維分混入が少なくなって有
用繊維の回収率も高められ、効果的なスクリーニングを
行え、除塵効果は従来のスクリーンよりも大きく原料が
高濃度のものでも容易に安定した運転処理が可能で、操
業性を大幅に向上できるなどの実用上の効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は使用状態の斜面
図、第2図は一部の横断面図、第3図はスクリーンプレ
ートの一部の拡大断面図、第4図はその作用状態の説明
切断側面図、第5図及び第6図は他の実施例のスクリー
ンプレートの一部の拡大断面図である。 1…スリット、2…スクリーンプレート、3…上流側
面、4…下流側面、41…直角面、5…底面、6…V溝、
7…スクリーンバスケット、8…羽根。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】製紙用原料の繊維懸濁液から有用繊維分と
    不純物の異物分とに分離するため物質の流れ方向と交叉
    するスリット1を所定ピッチで多数配列したスクリーン
    プレートにおいて、物質の流れ方向と直角な面に対して
    それぞれ傾斜している上流側面3と下流側面4とスクリ
    ーンプレート外表面と平行な底面5とを有するV溝6を
    形成し、該V溝6の底面5にスリット1が配設され、前
    記下流側面4でプレート外表面に対してほぼ直角な直角
    面41を備え、 前記V溝6は、上流側面3が物質の流れ方向と直角な面
    に対して2〜10°の範囲の勾配を持ち、下流側面4は前
    記直角な面に対して60〜70°の範囲の勾配を持っている
    とともに、前記直角面41が前記V溝6の深さの1/4〜1/3
    の範囲の深さの窪みとなっていることを特徴とする製紙
    用スクリーン。
  2. 【請求項2】前記V溝6の下流側面4にある直角面4
    1が、プレート外表面に接続して備えた請求項1記載の
    製紙用スクリーン。
JP2847989U 1989-03-15 1989-03-15 製紙用スクリーン Expired - Lifetime JPH077360Y2 (ja)

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JP2847989U JPH077360Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 製紙用スクリーン

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JP2847989U JPH077360Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 製紙用スクリーン

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Publication Number Publication Date
JPH02122099U JPH02122099U (ja) 1990-10-04
JPH077360Y2 true JPH077360Y2 (ja) 1995-02-22

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