JPH0519353Y2 - - Google Patents

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JPH0519353Y2
JPH0519353Y2 JP1987184346U JP18434687U JPH0519353Y2 JP H0519353 Y2 JPH0519353 Y2 JP H0519353Y2 JP 1987184346 U JP1987184346 U JP 1987184346U JP 18434687 U JP18434687 U JP 18434687U JP H0519353 Y2 JPH0519353 Y2 JP H0519353Y2
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slit
rotor
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flow
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は異物による閉塞が生じにくく、処理量
を増大させることができる製紙用原料のスクリー
ン装置に関する。
〔従来の技術〕
製紙用原料のスクリーン装置として従来からよ
く知られている圧力式スリツトスクリーンを第5
図〜第9図により説明する。第5図、第6図にお
いて間隔0.3〜0.4mmのスリツトを有するスクリー
ンシリンダ1を備え、図示しないポンプによつて
送られてきた紙料(濃度約1〜2%)は、入口部
2から流入して内側ケーシング3で形成される外
周をとりまく流路4に進み、前処理として紙料中
の金属片、大きな砂などの重量異物は入口部2と
反対の接線方向に設けたトラツプ5から系外に排
出される。流路4を循環している紙料は、スクリ
ーンシリンダ1とローター6により形成された環
状の攪拌室7へ矢印8で示すように上部から入り
下方に流れる過程でスクリーンシリンダ1を通過
して濾過選別され出口部9から放出される。
一方、スクリーンシリンダ1を通過できない大
きさのプラスチツク、結束繊維、木片などの異物
は攪拌室7をそのまま流下してリゼクト出口部1
0から排出される。主軸11の上部から吊り下げ
られたローター6には突起部12が設けてあり、
このローター6を電動機13により高速回転する
ことにより攪拌室7で繊維中の異物を除去すると
共に紙料繊維をほぐしてスクリーンシリンダ1の
スリツトを通過しやすくして、スクリーンシリン
ダ1のスリツトの閉塞を防止する。
スクリーンシリンダ1の構造およびスリツトを
第7図〜第9図により説明する。
まず第7図にスクリーンシリンダ1の全体図を
示す。スクリーンシリンダ1は円筒形をしてお
り、その円筒面上で軸方向にスリツト20が開口
している。上下はリング状の固定金具14,15
でスリツト構成部材16を溶接固定している。第
8図〜第9図は従来のスリツトの横断面形状を示
したものである。
第8図は、ローターの動くに対し、スリツト
20の入口の下流側を面取りしたもの、第9図は
スリツト20の入口の上流側も面取りしたもので
ある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来のスリツト形状の場合は、紙料の繊維濃度
が高くなつたり、またパルプの原料が広葉樹系か
ら針葉樹系に変つて単独繊維の長さが長くなつた
りすると、いずれの場合も繊維同志が非常にから
まりやすくなり、異物の除去が困難になるという
問題点があつた。そのためスリツト形状も、繊維
中に含まれる異物を除去するためまた繊維同志の
からまりをできるだけほぐし、同時に異物を除去
することができる形状とする必要がある。ところ
が、従来のスリツト入口形状は、スリツト入口で
の流れを乱すというよりも定常的な渦を作つて、
むしろ異物をスリツトに引込む現象が生じている
ことが、テストにより判明した。
本考案はかかる現状に鑑みなされたもので、ス
リツト入口での流れをできるだけ乱すようなスリ
ツト形状を有し異物による閉塞が生じにくく、高
濃度の繊維中に異物を含む製紙用原料のスクリー
ンとしても適用できスクリーン処理量を増大させ
ることができるパルプスクリーン装置を提供する
ことを目的としたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は表面に突起を有し回転するローターに
より異物を含む繊維を流動させ、繊維中に含まれ
る異物を、前記ローターの回転方向と交差する方
向に向けて穿孔されたスリツトを有するスクリー
ンシリンダにより除去するパルプスクリーン装置
において、前記ローターの回転方向に沿つて前記
スリツト入口の上流側及び下流側が面取りされ、
かつ、前記スリツトに臨む下流側の端縁が上流側
の端縁より前記ロータ側に突出していることを特
徴とするパルプスクリーン装置を提案するもので
ある。
〔作用〕
スリツト入口の形状を上述のように形成するこ
とにより、スリツト入口部の流れに、異物を繊維
の流れから分離する流れが発生するとともに、絶
えず大きさが変化する渦流が発生して乱れを生じ
させこれが繊維を効果的にほぐし、かつ異物を強
く排除するので異物の除去率が向上し、スリツト
の閉塞が防止される。
〔実施例〕
第1図、第2図は本考案の第1実施例のパルプ
スクリーン装置に用いられるスクリーンシリンダ
のスリツトの拡大図であり、第2図は第1図のA
−A線に沿う矢視図である。
第1図において20はローターの回転方向と
交差する方向に向けて穿孔されたスリツト、29
はスリツト20のスリツト幅、30はスリツト2
0の入口を面取りして形成されたスリツト入口
部、31はスリツト20のローターの回転方向
の上流側(第1図中スリツト20の左側)の断面
形状が円弧状のスリツト入口部壁面、32はスリ
ツト20のローターの回転方向の下流側(第1
図中スリツト20の右側)の断面形状が直線状の
スリツト入口部壁面、33はローターの回転方向
の上流側のスリツト入口の端縁、34はローター
の回転方向の下流側のスリツト入口の端縁で上流
側の端縁33よりローター側に突出している。3
5はローターの回転方向の下流側のスリツト通路
長さ、36は同じく上流側のスリツト通路長さで
ある。なお、下流側のスリツト通路長さ35は上
流側のスリツト通路長さ36の2.5倍の長さを有
する。また、第1図中はローターの回転方向を
示し、はスリツト20を通過する高濃度の繊維
を含む流れを示す。
スリツトの入口の形状をこのように形成したス
クリーンシリンダを用いてローターを回転すると
ローターの回転に伴なわれてローターとスクリー
ンシリンダとの間隙内の繊維を含む流れはまずロ
ーターの回転方向に沿つて移動しその後スリツ
ト入口部30に入り1つはの流れとなつてスリ
ツト20を通過する。
一方、それとともに、スリツト入口部30内の
ローターの回転方向上流側における負圧による巻
き込み作用等によりスリツト入口部壁面31に関
係した渦とスリツト入口部壁面32に関係した
渦が発生する。
しかし、この,の渦はスリツト入口部壁面
31とスリツト入口部壁面32とはスリツト幅2
9に対して非対象であり、かつ端縁34は端縁3
3と段差を有し、ローター側に突出しているので
その影響を受け常に一定の大きさでは存在できず
絶えず大きさを変えている。また、スリツト入口
部30内にはスリツト入口部壁面32に押されて
生じた入口部壁面32に沿つた流れが生じる。
さらにまた上記のの流れからさらにスリツト幅
を越える流れが発生する。それからさらにと
同様な作用とローター側に突出した端縁34への
衝突による反撥作用によりスリツト入口部壁面3
1に沿つた流れが発生する。
このような流れが形成されて繊維は渦,等
によつてほぐされ、含まれていた異物は,
,のそれぞれの流れに乗つてローターの回転
方向に沿う流れの中に飛ばされスリツトを通る
高濃度繊維の流れとは分離される。
このようにスリツト入口部の形状を形成すると
スリツト入口部30において流れが非常に乱れ、
その乱れによつて高濃度の繊維が効果的にほぐさ
れ含まれている異物は排除され、高濃度の繊維は
狭いスリツト20を閉塞することなく通過する。
第3図は本考案の第2実施例のパルプスクリー
ン装置に用いられるスクリーンシリンダのスリツ
トの拡大図であり、ローターの動きに対し上流
側のスリツト入口部壁面31を円弧に形成し、下
流側のスリツト入口部壁面32を折線状に形成
し、かつ下流側のスリツト入口の端縁34を上流
側のスリツト入口の端縁33よりローター側に突
出させたものであり、第1図に示した第1実施例
の場合と同様の作用、効果を生じる。
また、第4図は本考案の第3実施例のパルプス
クリーン装置に用いられるスクリーンシリンダの
スリツトの拡大図であり、ローターの動きに対
し上流側のスリツト入口部壁面31と下流側のス
リツト入口部壁面32とをそれぞれ径の異なる円
弧で形成し、かつ、下流側のスリツト入口の端縁
34を上流側のスリツト入口の端縁33よりロー
ター側に突出させたものであり、第1実施例の場
合と同様の作用および効果を生じる。
なお、本考案の装置はこれらの実施例に示され
ているスリツト入口形状のスリツトを有するスク
リーンシリンダを用いた装置に限定されるもので
はなく、基本的な考え方が同じであれば任意のス
リツト形状のものを適用することができる。
〔考案の効果〕
本考案による装置は、ローターの回転方向に沿
つてスリツト入口の上流側及び下流側が面取りさ
れ、かつ、スリツトに臨む下流側の端縁が上流側
の端縁よりロータ側に突出された構成を有してお
り、このようにスリツト入口部の形状を形成する
とスリツト入口部において流れは両面取り部と端
縁のこ段差によつて非常に乱され、その乱れによ
つて高濃度の繊維が効果的にほぐされ含まれてい
る異物は排除され、高濃度の繊維は狭いスリツト
を閉塞することなく通過する。
従つて、本考案の装置によれば次の効果を奏す
る。
(1) 繊維中に含まれる、砂等の異物を繊維と分離
しやすくなるため、スリツト間に異物がかみ込
みにくくなり、異物によるスリツト閉塞が生じ
にくくなる。
(2) 高濃度の繊維中に異物を含む製紙用原料のス
クリーンとして使用できるので、スクリーン処
理量を増大させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例のパルプスクリー
ン装置に用いられるスクリーンシリンダのスリツ
ト拡大図、第2図は第1図のA−A線に沿う矢視
図、第3図は本考案の第2実施例のパルプスクリ
ーン装置に用いられるスクリーンシリンダのスリ
ツト拡大図、第4図は同じく第3実施例のスリツ
トの拡大図、第5図は従来のパルプスクリーン装
置の平面図、第6図は同じパルプスクリーン装置
の側面図、第7図はスクリーンシリンダの斜視
図、第8図、第9図は従来のスリツトの拡大図で
ある。 1……スクリーンシリンダ、2……入口部、3
……内側ケーシング、4……流路、5……トラツ
プ、6……ローター、7……攪拌室、8……流れ
方向、9……出口部、10……リゼツト出口部、
11……主軸、12……突起部、13……電動
機、20……スリツト、29……スリツト幅、3
0……スリツト入口部、31……スリツト入口部
壁面、32……スリツト入口部壁面、33……上
流側端縁、34……下流側端縁、35……下流側
スリツト通路長さ、36……上流側スリツト通路
長さ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 表面に突起を有し回転するローターにより異物
    を含む繊維を流動させ、繊維中に含まれる異物
    を、前記ローターの回転方向と交差する方向に向
    けて穿孔されたスリツトを有するスクリーンシリ
    ンダにより除去するパルプスクリーン装置におい
    て、前記ローターの回転方向に沿つて前記スリツ
    ト入口の上流側及び下流側が面取りされ、かつ、
    前記スリツトに臨む下流側の端縁が上流側の端縁
    より前記ロータ側に突出していることを特徴とす
    るパルプスクリーン装置。
JP1987184346U 1987-12-04 1987-12-04 Expired - Lifetime JPH0519353Y2 (ja)

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JP1987184346U JPH0519353Y2 (ja) 1987-12-04 1987-12-04

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JPH0189993U JPH0189993U (ja) 1989-06-13
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5831920U (ja) * 1981-08-27 1983-03-02 トヨタ自動車株式会社 デフアレンシヤル組付圧入機におけるキヤリヤ段取替用位置決め装置
JPS5891885A (ja) * 1981-11-18 1983-05-31 エ−・エ・エム・ラモ−ル 紙パルプ濾過装置のスクリ−ン
JPS591837A (ja) * 1982-06-28 1984-01-07 Honda Motor Co Ltd V型エンジンのクランクバランサ機構

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5831920U (ja) * 1981-08-27 1983-03-02 トヨタ自動車株式会社 デフアレンシヤル組付圧入機におけるキヤリヤ段取替用位置決め装置
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JPS591837A (ja) * 1982-06-28 1984-01-07 Honda Motor Co Ltd V型エンジンのクランクバランサ機構

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JPH0189993U (ja) 1989-06-13

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