JPH077330U - 刈払機用安全カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業者に疲労感を与えず安全性と作業能率の
向上を図ることができる刈払機用安全カバーを得ること
を目的とする。 【構成】 把持パイプ先端の駆動機構に刈払手段を接
続した手持型刈払機に付設される安全カバーであって、
この安全カバーはカバー本体の一端部を刈払手段と把持
パイプの先端側との間に取着するとともに他端部側に前
記刈払手段よりも下方に位置するように設定した湾曲状
の橇部を形成する。そしてこの安全カバーでは、橇部に
よって刈払機の先端側重量を支えしかも滑らせながら作
業を行えるので安全性の確保だけでなく作業能率も向上
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、刈払機用安全カバーに関するものであり、一層詳細には、電動刈 払機の安全カバーとして好適に使用される安全カバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術および考案が解決すべき課題】

従来より、把持パイプの先端部に駆動モータを配置してこの駆動モータの電源 コードを把持パイプを介して外部電源装置に接続するとともに該駆動モータの出 力軸に刈払刃などの適宜の刈払手段を配設することにより手持ち型に構成した電 動刈払機は、エンジン駆動タイプと比較した場合、安価に製造でき取り扱いおよ び保守管理が簡便であることから、家庭用刈払作業など軽便な用途に供されてい る。

【０００３】 ところで、手持ち型の刈払機では、使用に際し地面と刈払刃との間に間隙を保 持した状態、すなわち、刈払刃を宙に浮かした状態で刈払い作業を行っている。 そうすると、前述のように把持パイプの先端部に駆動モータを配置した電動刈払 機においては機器の先端部側に全体重量の大部分がかかることになり、従って、 刈払刃を浮かした状態で作業を行うということは、作業者の負担が大きくて疲労 が早く、作業能率も経時的に低下してしまうなどの解決すべき種々の課題が指摘 されていた。

【０００４】

【課題の解決手段】

そこで、この考案では把持パイプ先端の駆動機構に刈払手段を接続した手持型 刈払機における刈払手段と把持パイプの先端側との間に安全カバー本体の一端部 を取着するとともに他端部側（自由端部側）に前記刈払手段よりも下方に位置す るように設定した湾曲状の橇部を形成することにより、安全性の確保とともに作 業性の向上を図ろうとするものである。 この場合、把持パイプの先端部あるいはこの把持パイプの先端部に配設した駆 動機構の一部に安全カバー本体を取着する構成を採用することができる。

【０００５】

【作 用】

この考案に係る安全カバーでは手持型刈払機の使用に際して安全カバー本体の 湾曲状橇部を接地して機器全体の重量を保持し、この状態で橇部を滑らせながら 刈払作業を行うことができるので、安全性の確保は勿論のこと作業性の向上も図 ることが可能となるものである。

【０００６】

【実施例】

次に、本考案に係る刈払機用安全カバーを備える電動刈払機を例示し、添付図 面を参照しながら以下詳細に説明する。

【０００７】 図１および図２において、本考案に係る安全カバー１０を備える電動刈払機１ ２は、把持パイプ１４の一端部に操作スイッチ（図示せず）などを配設した操作 部１６を配設するとともに他端部に駆動機構としての電動モータ１８を配設する 。そして電動モータ１８の電源コード２０は把持パイプ１４および操作部１６を 介して商用電源などの外部電源装置（図示せず）に接続される。 また、前記電動モータ１８の出力軸には図示しない減速機構などを介して刈払 刃２２が配設されており、この刈払刃２２の半径方向外側でかつ把持パイプ１４ 側（作業者の操作側）には安全カバー１０が付設されている。

【０００８】 安全カバー１０は、図３および図４からも明らかなように、例えば、合成樹脂 などを素材として一体成型された扇形本体２４からなり、この扇形本体２４のか なめ側の取付部２４ａには止具２６の挿入孔２８が開設されている。 また扇形本体２４の外側部（自由端部）２４ｂの円周方向には、半径方向に延 在するリブ３２によって補強された橇部３４が形成されており、この橇部３４は 安全カバー１０をモータケース３０に取着した状態において刈払刃２２の位置よ りも所定距離下方に位置するように寸法設定され湾曲状に形成されている（図２ 参照）。

【０００９】 また前記安全カバー１０は、本実施例においてはモータケース３０に取着され ているが、構成によっては把持パイプ１４の先端部に取着する構成を採用しても 良いことは言うまでもない。

【００１０】 このように構成した安全カバー１０を備える電動刈払機１２では、その使用に 際し安全カバー１０の橇部３４を地面Ｇに接触させ、この橇部３４によって電動 モータ１８を含む機器の略全重量を保持し、この状態で橇部３４を滑らせながら 刈払作業を行えば良い。また、刈払いを行う草木の高さを調整する場合は、橇部 ３４下面を支点にして把持パイプ１４を上下操作することにより、刈払刃２２と 地面Ｇとの距離を加減して行う。

【００１１】

【考案の効果】

先に述べたように、本考案に係る刈払機用安全カバーによれば、安全性の確保 は勿論のことカバー本体に形成した橇部によって刈払機の先端側にかかる機器の 重量を支え、しかも滑らせながら作業を行うことができるので、この先端部側を 持ち上げた状態で作業を行っていた従来のものに較べると極めて簡便に作業を行 えるので作業能率の大幅な向上を図ることができ、さらには構造も簡単なので低 廉な費用で製造することができる。

【００１２】 また、橇部を支点にすれば刈払刃の高さを自由に調整することができるので草 木を所望の高さに刈り揃える補助手段としても使用することができる。

【００１３】 さらにまた、この安全カバーは橇部が常に地面に接触しているので、作業中に おける草や小石などの飛散を可及的に少なくすることができるだけなく、刈払刃 が障害物に接触した時に生じるキックバックに対してもそのショックを好適に緩 衝できるので安全面での向上も図ることができる等種々の利点を有し、その実用 的効果は極めて大きい。

【００１４】 以上、本考案に係る刈払機用安全カバーの好適な実施例につき説明したが、本 考案はこの実施例に限定されるものではなく、例えば、把持パイプの先端部にエ ンジンを付設したエンジン駆動型の刈払機にも好適に取着することもでき、本考 案の精神を逸脱しない範囲内において種々の改変をなし得ることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る刈払機用安全カバーを備える電動
刈払機の全体斜視図である。

【図２】図１に示す電動刈払機の要部と地面との関係を
示す側面説明図である。

【図３】図１に示す刈払機用安全カバーの平面説明図で
ある。

【図４】図３の断面説明図である。

【符号の説明】

１０ 安全カバー、 １２ 電動刈払機、 １
４ 把持パイプ、１６ 操作部、 １８ 電動
モータ、 ２０ 電源コード、２２ 刈払刃、
２４ 扇形本体、 ２６ 止具、２８ 挿
入孔、 ３０ モータケース、 ３２ 補強
リブ、３４ 橇部。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 把持パイプ先端の駆動機構に刈払手段を
   接続した手持型刈払機に付設される安全カバーであっ
   て、前記安全カバーはカバー本体の一端部を刈払手段と
   把持パイプの先端側との間に取着するとともに他端部側
   に前記刈払手段よりも下方に位置するように設定した湾
   曲状の橇部を形成することを特徴とする刈払機用安全カ
   バー。
2. 【請求項２】 把持パイプの先端部に安全カバー本体を
   取着することからなる請求項１に記載の刈払機用安全カ
   バー。
3. 【請求項３】 把持パイプの先端部に配設した駆動機構
   の一部に安全カバー本体を取着することからなる請求項
   １に記載の刈払機用安全カバー。