JPH077302U - 耕耘機における操向ハンドルの取付構造 - Google Patents

耕耘機における操向ハンドルの取付構造

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JPH077302U
JPH077302U JP3699993U JP3699993U JPH077302U JP H077302 U JPH077302 U JP H077302U JP 3699993 U JP3699993 U JP 3699993U JP 3699993 U JP3699993 U JP 3699993U JP H077302 U JPH077302 U JP H077302U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータ間に挟まった小石等によるロータのス
タックとミッションケースへの悪影響を防止する。 【構成】 エンジンEの下部に操向ハンドル取付部材2
及びミッションケース3を介してロータ6,7を有する
耕耘部Rが接続される。操向ハンドル取付部材2はエン
ジンEの下面に固定される取付プレート29と、取付プ
レート29をミッションケース3に連結する伝動連結部
材30と、操向ハンドル4を支持するハンドルポスト3
1と、取付プレート29、伝動連結部材30及びハンド
ルポスト31を一体に結合する連結補強プレート32と
から構成される。左右のロータ6間に挟み込まれた小石
等は、連結補強プレート32に接触して下方に落下す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、左右のロータを有する耕耘部の上方にミッションケース及び操向ハ ンドル取付部材を挟んでエンジンを支持し、前記操向ハンドル取付部材にエンジ ンの後上方に延びる操向ハンドルを取り付けてなる耕耘機における操向ハンドル の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロータを有する耕耘部の上方にエンジンを支持し、このエンジンの後方にハン ドルポストを介して操向ハンドルを支持した耕耘機として、実公平1−4040 3号公報に記載されたものが従来公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の耕耘機では、左右のロータ間に小石等が挟み込まれた場 合に、その小石がミッションケースやハンドルポストとの間に詰まってロータが スタックする虞があった。
【0004】 本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、ロータ間に挟まった小石等によ るロータのスタックを防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、左右のロータを有する耕耘部の上方に ミッションケース及び操向ハンドル取付部材を挟んでエンジンを支持し、前記操 向ハンドル取付部材にエンジンの後上方に延びる操向ハンドルを取り付けてなる 耕耘機において、前記操向ハンドル取付部材が、エンジンの下面に固定される取 付プレートと、この取付プレートから下方に延びてミッションケースに連結する 伝動連結部材と、前記取付プレートから後上方に延びて操向ハンドルを支持する ハンドルポストと、取付プレートの下面、伝動連結部材の後面及びハンドルポス トの下部前面を一体に接続する連結補強プレートとからなり、左右方向内側に位 置する一対のロータの耕耘爪の回転軌跡が、耕耘機の側面視において前記連結補 強プレートとラップするように構成したことを特徴とする。
【0006】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0007】 図1〜図4に示すように、作業機としての歩行型の耕耘機Tはエンジンの外周 を覆う合成樹脂製のエンジンカバー1を備えており、このエンジンカバー1の下 部に操向ハンドル取付部材2及びミッションケース3を介して作業部を構成する 耕耘部Rが設けられるとともに、操向ハンドル取付部材2の上端に後上方に延び る操向ハンドル4が設けられる。耕耘部Rは左右方向に延びる耕耘軸5と、この 耕耘軸5に取り付けられた左右一対の内側ロータ6,6及び左右一対の外側ロー タ7,7とを備える。各内側ロータ6は4個の耕耘爪61 ,61 ;62 ,62 を 備えており、その2個の耕耘爪61 ,61 は左右方向内側に折り曲げられ、残り の2個の耕耘爪62 ,62 は左右方向外側に折り曲げられる。また各外側ロータ 7は4個の耕耘爪71 …を備えており、それらの耕耘爪71 …は左右方向内側に 折り曲げられる。U字型に形成された操向ハンドル4はその下端にジョイント8 を備えており、把手9を有するボルト10によって操向ハンドル取付部材2の上 端に着脱自在に固定される。操向ハンドル4の上端に設けたハンドルグリップ1 1,11の一方には、スロットルワイヤ12を介してエンジンのキャブスロット ルに接続されるスロットルレバー13が設けられる。スロットルワイヤ12は、 後述するハンドルポスト31とエンジンカバー45,46間に設けた冷却風吸入 口69,69を通ってキャブスロットルに接続される。
【0008】 図6に示すように、エンジンEは単気筒2サイクルエンジンであって、クラン クケース15及びシリンダバレル16よりなるエンジン本体17を備える。エン ジン本体17はシリンダバレル16を前側に位置させ、且つクランクケース15 を後側に位置させた状態で前後方向に配設される。クランクケース15の後面に はキャブレタ18が設けられており、またクランクケース15の上面にはエンジ ンカバー1の外部に露出する把手19(図5参照)を備えたリコイルスタータ2 0が設けられる。エンジン本体17の下部に一体に設けられた導風ダクト21は 、クランクケース15の左右両側部及び後部に位置する入口開口211 と、シリ ンダバレル16の下部に位置する中間開口212 と、シリンダバレル16の上部 に位置する出口開口213 とを備える。
【0009】 エンジンEは、上面が開口したエンジンベッド22上に支持される。エンジン Eのクランクケース15から下向きに突出してボールベアリング23で支持され たクランクシャフト24には、前記エンジンベッド22の内部に位置するように フライホイール25及び自動遠心クラッチ26が支持される。フライホイール2 5の上面に取り付けられる環状の冷却ファン27は、前記導風ダクト21の入口 開口211 及び中間開口212 に対向する。
【0010】 操向ハンドル取付部材2は、エンジンベッド22の下面にボルト28で固定さ れる板状の取付プレート29と、取付プレート29の下面に下向きに突設したパ イプ状の伝動連結部材30と、取付プレート29の後部から後上方に向けて延出 するパイプ状のハンドルポスト31と、取付プレート29の下面、伝動連結部材 30の後面及びハンドルポスト31の下端前面を一体に結合する板状の連結補強 プレート32とから構成される。
【0011】 図4から明らかなように、連結補強プレート32は操向ハンドル取付部材2を 補強して操向ハンドル4の支持を強固なものにするだけでなく、左右の内側ロー タ6,6にそれぞれ2個ずつ設けられた内側に湾曲する耕耘爪61 …の対向部に 位置して前記耕耘爪61 …間に挟まった小石Sや泥を落下させる機能を有する。 これにより、耕耘中における内側ロータ6,6のスタックが効果的に防止される 。
【0012】 図6に戻り、操向ハンドル取付部材2の伝動連結部材30に下端に結合部材3 3を介して取り付けられるミッションケース3の内部には、上下一対のボールベ アリング34,34を介して円筒ウオーム35が支持されており、この円筒ウオ ーム35はボールベアリング36で支持された自動遠心クラッチ26の動力取出 軸37に伝動軸38を介して接続される。前記円筒ウオーム35は内側ロータ6 ,6及び外側ロータ7,7を支持する耕耘軸5に設けたウオームホイール39に 噛合する。従って、エンジンEの駆動力はクランクシャフト24、自動遠心クラ ッチ26、伝動軸38、円筒ウオーム35及びウオームホイール39を介して耕 耘軸5に伝達され、この耕耘軸5に設けた内側ロータ6,6及び外側ロータ7, 7を駆動する。上記円筒ウオーム35とウオームホイール36とでウオームギヤ を構成する。
【0013】 図6及び図13を併せて参照すると明らかなように、ハンドルポスト31の後 面には断面U字状の抵抗棒取付部材40が溶接されており、この抵抗棒取付部材 40に支持されるL字状の抵抗棒41は、前記抵抗棒取付部材40に摺動自在に 嵌合する取付部411 と、この取付部411 から後下方に延出する抵抗部412 とからなる。抵抗棒取付部材40のピン孔401 と取付部411 に形成した複数 のピン孔413 …とにピン42を貫通させてクリップ43で固定することにより 、抵抗棒41は上下位置調整可能に固定される。抵抗棒41が抵抗棒取付部材4 0に固定された状態で、その取付部411 の前面がハンドルポスト31の後面に 沿って密着する(図1及び図6参照)。これにより、抵抗棒41の抵抗部412 が受ける荷重が直接ハンドルポスト31に伝達されるため、部品点数が少ない簡 単な構造で抵抗棒41を強固に支持することができる。
【0014】 次に、エンジンEを覆うエンジンカバー1の構造を説明する。
【0015】 合成樹脂製のエンジンカバー1は、機体進行方向前後に延びる中心線を挟んで 左右に二分割された左カバー45と右カバー46とから構成される。左カバー4 5と右カバー46とは、それらの外周の合わせ面において相互にインロー嵌合し 、5本のボルト47〜51で一体に結合される(図6参照)。エンジンカバー1 の上部には、オペレータが耕耘機Tを持って運搬するためのキャリングハンドル 52が一体に形成される。このキャリングハンドル52の構造は、エンジンEの クランクシャフト24の上方においてエンジンカバー1にチャンネル状の空間を 左右方向に貫通させたもので、その後部が前部よりも高くなるように傾斜させる ことにより、耕耘機Tを持ち運ぶ際に握り易くなっている。またキャリングハン ドル52がエンジンカバー1の上方に突出することにより、耕耘機Tの進行方向 を定めるための目安となり、耕耘機Tの直進性の向上及び方向修正の容易化を図 ることができる。
【0016】 図6及び図8から明らかなように、クランクケース15の前部壁面には3本の ボルト53…及び連結部材54を介してステー55が固定される。ステー55の 上端に形成された係止部551 はエンジンカバー1の内面に突設した一対のボス 部56,57に係合し、一方のボス部56を貫通するボルト47によって左カバ ー45と右カバー46とが前記ステー55に支持される。図6及び図7から明ら かなように、クランクケース15の後部上壁面にはステー58が立設されており 、このステー58とエンジンカバー1の内面に突設したボス部59とを貫通する ボルト48によって、左カバー45と右カバー46とが前記ステー58に支持さ れる。而して、エンジンカバー1の上部は、2本のボルト47,48及び2個の ステー55,58を介してエンジン本体17に支持される。この構造により、キ ャリングハンドル52の強度向上に寄与することができ、しかもキャリングハン ドル52に掛かる荷重を、エンジンカバー1自体でなくステー55,58を介し てエンジンEに支持させることができる。
【0017】 図6及び図10から明らかなように、左カバー45及び右カバー46の後部上 端は、その内面に突設したボス部60を貫通するボルト49によって一体に結合 される。更に図6及び図9から明らかなように、エンジンベッド22の前端には 下向きに開放した溝を有するブラケット221 が突設されており、左カバー45 及び右カバー46は前記ブラケット221 の溝にリブ61を嵌合させた状態でボ ルト50で一体に結合される。同様にして、エンジンベッド22の後端に突設し たブラケット222 の溝には、左カバー45及び右カバー46のリブ62が嵌合 して51で一体に結合される。而して、左カバー45及び右カバー46の後部は 1本のボルト49で一体に結合され、更に左カバー45及び右カバー46の下部 は2本のボルト50,51でエンジンベッド22に支持される。
【0018】 上述のように、エンジンEを左右二分割のエンジンカバー1によって完全に覆 うことにより、エンジンE及びその補機類をそれぞれ別個のカバーで覆う場合に 比べて部品点数を削減でき、しかも合わせ面のシールを容易に行うことができる 。更に、エンジンEの騒音が外部に漏れることを防止するとともにエンジンEに 泥や塵埃が付着することを防止し、しかも外観を向上させることができる。
【0019】 図1から明らかなように、耕耘機Tの重心位置CGはキャリングハンドル52 の後下方に位置している。従って、図14に示すようにオペレータがキャリング ハンドル52を握って耕耘機Tを運搬する際に、左右方向に幅広の耕耘部Rがオ ペレータの身体よりも前方に位置するようになり、耕耘部Rと身体との接触を避 けて運搬が容易になる。また、図6においてボルト28に螺合するナット281 を緩めて操向ハンドル取付部材2をエンジンベッド22から分離することにより 、エンジンカバー1に覆われたエンジンEを操向ハンドル取付部材2、ミッショ ンケース3、耕耘部R、操向ハンドル4及び抵抗棒41から取り外すことができ る。これにより、エンジンEを耕耘機T以外の用途、例えば芝刈り機、スイーパ ー、草刈り機、チェーンソー等に共用することが可能となる。尚、エンジンEを 取り外した場合にも、前記キャリングハンドル52を利用することにより、その 運搬を容易に行うことができる。また、エンジンカバー1の下面に平坦なエンジ ンベッド22が位置するため、エンジンEを転倒させることなく安定して地面又 は床面に載置することができる。
【0020】 次に、前記カバー1の内部に搭載されたエンジンEの冷却構造について説明す る。
【0021】 図5及び図6に示すように、左カバー45及び右カバー46よりなるエンジン カバー1の内部には、排気口651 を前方に向けたマフラー65、排気管66、 シリンダバレル16、クランクケース15、キャブレタ18及びエアクリーナ6 7が前方から後方に向けて順次配設され、キャブレタ18及びエアクリーナ67 の上部には上半部がエンジンカバー1から露出するように燃料タンク68が配設 される。
【0022】 上述のように、シリンダバレル16及びクランクケース15が前後方向に位置 するようにエンジン本体17を縦置きし、シリンダバレル16の前方及び後方に にマフラー65及び燃料タンク68をそれぞれ配設し、且つ燃料タンク68の下 方にキャブレタ18及びエアクリーナ67を配設しているので、補機類を含むエ ンジンEの左右方向の幅、即ちエンジンカバー1の左右方向の幅を可及的に狭め ることが可能となる。その結果、茶畑等の狭い空間で作業を行う場合に、機体と 作物との接触を回避して能率的な作業を行うことが可能となる。
【0023】 エンジンカバー1の後端における左カバー45と右カバー46との合わせ面に は上下方向に延びる開口が形成されており、この開口にハンドルポスト31の下 半部が嵌合する。ハンドルポスト31と前記開口の端縁との間には左右一対の冷 却風吸入口69,69が形成される(図5及び図6参照)。前記開口の下部から 内向きに突出するリブ70,70をハンドルポスト31の外周に接近させて空気 の流通を阻止することにより、前記冷却風吸入口69,69はエンジンカバー1 の後端における比較的に高い位置(抵抗棒取付部材40とエンジンカバー1を結 合するボルト49との間)に開口する(図4参照)。これにより、冷却風吸入口 69,69からエンジンカバー1の内部に冷却風を吸入する際に、耕耘部Rから 上方に離れた比較的に清浄な塵埃の少ない空気を吸入することができる。一方、 エンジンカバー1の前端にはルーバー状の冷却風排出口71,71が形成されて おり、この冷却風排出口71,71の下部に形成した孔に前記マフラー65の排 気口651 が対向する。
【0024】 上述のように、左カバー45及び右カバー46の後端間に冷却風吸入口69, 69を形成したことにより、樹脂製の左カバー45及び右カバー46を金型で成 形する際に、簡単な構造の金型によって、且つ成形後に機械加工を行うことなく 冷却風吸入口69,69を形成することができる。
【0025】 図6〜図8から明らかなように、左カバー45及び右カバー46の内面には、 上下方向に延びる隔壁72,73がそれぞれ一体に形成される。左カバー45に 形成された隔壁72は、その上部において前記ステー55の外形に沿う形状を有 しており、そこから略一定幅で下方に向けて延在する。一方、右カバー46に形 成された隔壁73は、その上部において前記ステー55の外形に沿う形状を有し ており、そこからエンジン本体17のクランクケース15とシリンダバレル16 との境界部に沿うように下方に向けて延在する。エンジンカバー1の内部は、前 記隔壁72,73によって冷却風吸入口69,69側の後室74と冷却風排出口 71,71側の前室75とに区画され(図6参照)、前記後室74に導風ダクト 21の入口開口211 が開口するとともに、前記前室75に導風ダクト21の出 口開口213 が開口する。
【0026】 而して、エンジンEのクランクシャフト24に設けたフライホイール25と一 体の冷却ファン27が回転すると、その負圧によって冷却風吸入口69,69か ら吸入された空気は後室74に流入して燃料タンク68、キャブレタ18及びク ランクケース15を冷却した後、入口開口211 から導風ダクト21の内部に流 入して自動遠心クラッチ26を冷却する。導風ダクト21の中間開口212 を通 った冷却風はシリンダバレル16を冷却して出口開口213 から前室75に流出 し、そこで排気管66及びマフラー65を冷却して冷却風排出口71,71から エンジンカバー1の外部に排出される。
【0027】 上述のように、冷却風吸入口69,69側に低温の燃料タンク68及びキャブ レタ18を配設するとともに、その後流側に中間温度クランクケース15及び自 動遠心クラッチ26を配設し、更に後流の冷却風排出口71,71側に高温のシ リンダバレル16、排気管66及びマフラー65を配設しているので、シリンダ バレル16、排気管66及びマフラー65の熱が燃料タンク68及びキャブレタ 18に及び難いだけでなく、冷却風の温度が該冷却風の流路に沿って次第に上昇 しても、被冷却部と冷却風との間の温度差を常に確保して全ての被冷却部を効果 的に冷却することができる。しかも、冷却風がオペレータが位置する機体後部か ら吸入され、排気ガス及び温度上昇した冷却風がオペレータと反対側の機体前部 から前方に排出されるので、高温の排気ガス及び冷却風がオペレータに当たって 作業環境を悪化させたり、地面の農作物を傷める虞がない。
【0028】 次に、燃料タンク68の支持構造について説明する。
【0029】 図6に示すように、燃料タンク68は合成樹脂で一体成形されるもので、その 上面には燃料供給口681 が設けられる。燃料タンク68の下部とキャブレタ1 8とは燃料チューブ81を介して接続されており、この燃料チューブ81の途中 には燃料コック82が介装される。図10及び図11に示すように、燃料タンク 68の外周には断面U字状の凹溝682 が形成されており、この凹溝682 より も下側部分がエンジンカバー1によって覆われるとともに、上側部分がエンジン カバー1から上方に露出する。尚、凹溝682 の後部は断面U字状になっておら ず、下側が開放している(図11の右側断面部分参照)。
【0030】 図10から明らかなように、右カバー46に突設した支持ピン461 に嵌合し 、且つ左カバー45に形成した支持孔451 に保持されたグロメット83が、前 記凹溝682 の前端に嵌合する。またエンジンカバー1の内面に突設した前記ボ ス部60の外周には左右一対のグロメット84,84が保持されており、これら グロメット84,84は燃料タンク68の後下部に形成した凹部683 に嵌合す る。更に、燃料タンク68の左右両側面に突設した一対の突起684 ,684 が 、左カバー45及び右カバー46の内面に保持された一対のゴムブッシュ85, 85に嵌合する。而して、燃料タンク68は3個のグロメット83;84,84 によって前後方向に位置決めされるとともに、2個のゴムブッシュ85,85に よって左右方向に位置決めされ、且つ前記グロメット83;84,84及びゴム ブッシュ85,85によってエンジンカバー1にフローティング支持される。こ れにより、少ない部品点数で燃料タンク68を安定良く支持しながら、エンジン Eから燃料タンク68への振動伝達を効果的に防止することができる。
【0031】 図11から明らかなように、燃料タンク68の上半部をエンジンカバーから上 方に突出させるべく左カバー45及び右カバー46に形成した開口部の端縁45 2 ,462 近傍は、内向き及び上向きに屈曲して燃料タンク68の凹溝682 内 に遊嵌する。そして、凹溝682 の上壁下面には該凹溝682 の全長に亘って水 切りリブ685 が下向きに突設される。水切りリブ685 は左カバー45及び右 カバー46の端縁452 ,462 よりも外側に位置しており、燃料タンク68の 側壁に沿って流下する水滴や燃料タンク68の燃料供給口681 から溢れた燃料 は水切りリブ685 に阻止されて落下し、その水滴や燃料が前記端縁452 ,4 62 を越えてエンジンカバー1の内部に流入することが防止される(図11の矢 印A参照)。
【0032】 次に、エアクリーナ67の構造について説明する。
【0033】 図6及び図7に示すように、エアクリーナ67はエアクリーナケース86と、 エアクリーナエレメント87とエアクリーナカバー88とから構成される。円形 断面のカップ形状を有するエアクリーナケース86は、左カバー45の後部側面 から内側に向けて一体に突設される。エアクリーナケース86の開口部は左カバ ー45の外側から着脱自在なエアクリーナカバー88によって覆われており、エ アクリーナケース86の内部に収納されるエアクリーナエレメント87の外側に はダーティチャンバ89が形成されるとともに、エアクリーナエレメント87の 内側にはクリーンチャンバ90が形成される。
【0034】 左カバー45の内側面には前記燃料コック82を支持するためのボス91が突 設される。エアクリーナケース86と左カバー45の上部内面との間には上部仕 切りリブ92が形成され、且つエアクリーナケース86と前記ボス91との間に は下部仕切りリブ93が形成される。エアクリーナケース86には、前記上部仕 切りリブ92及び下部仕切りリブ93の前側に位置するように、ダーティチャン バ89に連通する一対の吸気孔861 ,861 が形成され、またクリーンチャン バ90はキャブレタ18に接続される。
【0035】 而して、冷却ファン27によって発生する負圧で冷却風吸入口69,69から 吸入された空気は、前記上部仕切りリブ92及び下部仕切りリブ93に阻止され てエアクリーナケース86の吸気孔861 ,861 に直接流入することができず 、右カバー46側を迂回して上部仕切りリブ92及び下部仕切りリブ93の前側 に回り込んだ後に、吸気孔861 ,861 から後向きにダーティチャンバ89に 流入する。上述のようにエアクリーナ67に供給する空気を迂回させる間に、そ の空気に含まれる塵埃を落下させて清浄な空気を供給し、エアクリーナエレメン ト87の目詰まりを防止することができる。そして、ダーティチャンバ89に流 入した空気はエアクリーナエレメント87を通過して塵埃を完全に除去された後 、クリーンチャンバ90を介してキャブレタ18に供給される。
【0036】 尚、万一燃料タンク68の周囲からエンジンカバー1の内側に水が浸入した場 合であっても、その水は左カバー45に設けた上部仕切りリブ92及び下部仕切 りリブ93に阻止されてエアクリーナケース86の吸気孔861 ,861 に流入 することはなく、これによりエアクリーナエレメント87に水が付着して目詰ま りを起こすことが防止される。
【0037】 上述のように、エアクリーナケース86を左カバー45と一体に形成したこと により、取付ブラケットやボルト等の部品点数を削減してコストを低下させるこ とができる。また、エアクリーナカバー88を取り外すことにより、左カバー4 5の外側からエアクリーナエレメント87を簡単に交換できるので、作業性が大 幅に向上する。更に、左カバー45にエアクリーナ67及び燃料コック82を支 持し、右カバー46に補機類を一切支持していないので、右カバー46を簡単に 取り外してエンジンEのメンテナンスを容易に行うことができる。
【0038】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるもので なく、種々の設計変更を行うことができる。
【0039】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、操向ハンドル取付部材の取付プレート、伝動 連結部材及びハンドルポストを連結補強プレートで一体に連結して補強している ので、操向ハンドルの支持を強固なものとすることができる。しかも、左右のロ ータ間に挟み込まれた小石等を連結補強プレートによって落下させることにより 、ロータのスタックを効果的に防止することができばかりか、小石との衝突によ る伝動連結部材及びミッションケースへの悪影響を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】耕耘機の全体側面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図1の3−3線矢視図
【図4】図1の4方向拡大矢視図
【図5】図2の要部拡大図
【図6】図1の要部拡大断面図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】図6の8−8線断面図
【図9】図6の9−9線断面図
【図10】図6の10−10線断面図
【図11】図6の11−11線断面図
【図12】図6の12−12線断面図
【図13】図6の13−13線断面図
【図14】作用の説明図
【符号の説明】
2 操向ハンドル取付部材 3 ミッションケース 4 操向ハンドル 6 内側ロータ(ロータ) 61 耕耘爪 62 耕耘爪 7 外側ロータ(ロータ) 29 取付プレート 30 伝動連結部材 31 ハンドルポスト 32 連結補強プレート E エンジン R 耕耘部 T 耕耘機

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のロータ(6,7)を有する耕耘部
    (R)の上方にミッションケース(3)及び操向ハンド
    ル取付部材(2)を挟んでエンジン(E)を支持し、前
    記操向ハンドル取付部材(2)にエンジン(E)の後上
    方に延びる操向ハンドル(4)を取り付けてなる耕耘機
    において、 前記操向ハンドル取付部材(2)が、エンジン(E)の
    下面に固定される取付プレート(29)と、この取付プ
    レート(29)から下方に延びてミッションケース
    (3)に連結する伝動連結部材(30)と、前記取付プ
    レート(29)から後上方に延びて操向ハンドル(4)
    を支持するハンドルポスト(31)と、取付プレート
    (29)の下面、伝動連結部材(30)の後面及びハン
    ドルポスト(31)の下部前面を一体に接続する連結補
    強プレート(32)とからなり、左右方向内側に位置す
    る一対のロータ(6)の耕耘爪(61 ,62 )の回転軌
    跡が、耕耘機(T)の側面視において前記連結補強プレ
    ート(32)とラップするように構成したことを特徴と
    する、耕耘機における操向ハンドルの取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58178806U (ja) * 1982-05-22 1983-11-30 ヤンマー農機株式会社 管理機

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