JP2876379B2 - キャリングハンドル付き歩行型耕耘機 - Google Patents
キャリングハンドル付き歩行型耕耘機Info
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- JP2876379B2 JP2876379B2 JP16720493A JP16720493A JP2876379B2 JP 2876379 B2 JP2876379 B2 JP 2876379B2 JP 16720493 A JP16720493 A JP 16720493A JP 16720493 A JP16720493 A JP 16720493A JP 2876379 B2 JP2876379 B2 JP 2876379B2
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Description
ンを支持し、このエンジンの後部に操向ハンドルを設け
てなる歩行型耕耘機に関する。
耕耘機のエンジンをエンジンカバーで覆ったものが、実
開昭58−31459号公報により従来公知であり、ま
た発電機にキャリングハンドルを取り付けたものが、特
開昭59−3934号公報により従来公知である。
耘機を自走できない場所において人手で運搬する場合
に、手掛りとなるキャリングハンドルを持たないために
運搬が困難であるとう問題があり、しかもエンジンを機
体から容易に取り外すことができないという問題があ
る。一方、前記発電機は上部にキャリングハンドルを備
えているが、ジェネレータとエンジンとの分離が困難で
あり、このエンジンを取り外して他の作業機に搭載する
ことができないという問題がある。
で、歩行型耕耘機あるいはエンジン単体を人手で運搬す
る作業を容易に行なえるようにすることを目的とする。
に、請求項1に記載された発明は、耕耘部の上方にエン
ジンを支持し、このエンジンの後部に操向ハンドルを設
けてなる歩行型耕耘機において、エンジン、エアクリー
ナ及びマフラーを、燃料タンクが取付けられる樹脂製の
エンジンカバーで覆い、このエンジンカバーで覆われた
エンジンをエアクリーナ、マフラー及び燃料タンクと共
に、耕耘部及び操向ハンドルに対して着脱自在とし、更
にそのエンジンカバーには、該カバー上面より上方に突
出するキャリングハンドルを、エンジン、耕耘部及び操
向ハンドルを含む機体全体の重心位置の前上方寄りに一
体成形し、前記キャリングハンドルは、上方から見て機
体の幅方向中央部に在って機体進行方向に直線的に延び
るように形成されることを特徴とする。
1の構成に加えて、エンジンをクラッチと共にエンジン
ベッド上に支持し、このエンジンベッドを耕耘部の上部
に固定した操向ハンドル取付部材に着脱自在に結合した
ことを特徴とする。
する。図1〜図4に示すように、作業機としての歩行型
の耕耘機Tはエンジンの外周を覆う合成樹脂製のエンジ
ンカバー1を備えており、このエンジンカバー1の下部
に操向ハンドル取付部材2及びミッションケース3を介
して作業部を構成する耕耘部Rが設けられるとともに、
操向ハンドル取付部材2の上端に後上方に延びる操向ハ
ンドル4が設けられる。耕耘部Rは左右方向に延びる耕
耘軸5と、この耕耘軸5に取り付けられた左右一対の内
側ロータ6,6及び左右一対の外側ロータ7,7とを備
える。各内側ロータ6は4個の耕耘爪61 ,61 ;
62 ,62 を備えており、その2個の耕耘爪61 ,61
は左右方向内側に折り曲げられ、残りの2個の耕耘爪6
2 ,62 は左右方向外側に折り曲げられる。また各外側
ロータ7は4個の耕耘爪71 …を備えており、それらの
耕耘爪71 …は左右方向内側に折り曲げられる。U字型
に形成された操向ハンドル4はその下端にジョイント8
を備えており、把手9を有するボルト10によって操向
ハンドル取付部材2の上端に着脱自在に固定される。操
向ハンドル4の上端に設けたハンドルグリップ11,1
1の一方には、スロットルワイヤ12を介してエンジン
のキャブスロットルに接続されるスロットルレバー13
が設けられる。スロットルワイヤ12は、後述するハン
ドルポスト31とエンジンカバー45,46間に設けた
冷却風吸入口69,69を通ってキャブスロットルに接
続される。
サイクルエンジンであって、クランクケース15及びシ
リンダバレル16よりなるエンジン本体17を備える。
エンジン本体17はシリンダバレル16を前側に位置さ
せ、且つクランクケース15を後側に位置させた状態で
前後方向に配設される。クランクケース15の後面には
キャブレタ18が設けられており、またクランクケース
15の上面にはエンジンカバー1の外部に露出する把手
19(図5参照)を備えたリコイルスタータ20が設け
られる。エンジン本体17の下部に一体に設けられた導
風ダクト21は、クランクケース15の左右両側部及び
後部に位置する入口開口211 と、シリンダバレル16
の下部に位置する中間開口212 と、シリンダバレル1
6の上部に位置する出口開口213 とを備える。
ッド22上に支持される。エンジンEのクランクケース
15から下向きに突出してボールベアリング23で支持
されたクランクシャフト24には、前記エンジンベッド
22の内部に位置するようにフライホイール25及び自
動遠心クラッチ26が支持される。フライホイール25
の上面に取り付けられる環状の冷却ファン27は、前記
導風ダクト21の入口開口211 及び中間開口212 に
対向する。
ド22の下面にボルト28で固定される板状の取付プレ
ート29と、取付プレート29の下面に下向きに突設し
たパイプ状の伝動連結部材30と、取付プレート29の
後部から後上方に向けて延出するパイプ状のハンドルポ
スト31と、取付プレート29の下面、伝動連結部材3
0の後面及びハンドルポスト31の下端前面を一体に結
合する板状の連結補強プレート32とから構成される。
ート32は操向ハンドル取付部材2を補強して操向ハン
ドル4の支持を強固なものにするだけでなく、左右の内
側ロータ6,6にそれぞれ2個ずつ設けられた内側に湾
曲する耕耘爪61 …の対向部に位置して前記耕耘爪61
…間に挟まった小石Sや泥を落下させる機能を有する。
これにより、耕耘中における内側ロータ6,6のスタッ
クが効果的に防止される。
動連結部材30に下端に結合部材33を介して取り付け
られるミッションケース3の内部には、上下一対のボー
ルベアリング34,34を介して円筒ウオーム35が支
持されており、この円筒ウオーム35はボールベアリン
グ36で支持された自動遠心クラッチ26の動力取出軸
37に伝動軸38を介して接続される。前記円筒ウオー
ム35は内側ロータ6,6及び外側ロータ7,7を支持
する耕耘軸5に設けたウオームホイール39に噛合す
る。従って、エンジンEの駆動力はクランクシャフト2
4、自動遠心クラッチ26、伝動軸38、円筒ウオーム
35及びウオームホイール39を介して耕耘軸5に伝達
され、この耕耘軸5に設けた内側ロータ6,6及び外側
ロータ7,7を駆動する。上記円筒ウオーム35とウオ
ームホイール36とでウオームギヤを構成する。
なように、ハンドルポスト31の後面には断面U字状の
抵抗棒取付部材40が溶接されており、この抵抗棒取付
部材40に支持されるL字状の抵抗棒41は、前記抵抗
棒取付部材40に摺動自在に嵌合する取付部411 と、
この取付部411 から後下方に延出する抵抗部412と
からなる。抵抗棒取付部材40のピン孔401 と取付部
411 に形成した複数のピン孔413 …とにピン42を
貫通させてクリップ43で固定することにより、抵抗棒
41は上下位置調整可能に固定される。抵抗棒41が抵
抗棒取付部材40に固定された状態で、その取付部41
1 の前面がハンドルポスト31の後面に沿って密着する
(図1及び図6参照)。これにより、抵抗棒41の抵抗
部412が受ける荷重が直接ハンドルポスト31に伝達
されるため、部品点数が少ない簡単な構造で抵抗棒41
を強固に支持することができる。
の構造を説明する。合成樹脂製のエンジンカバー1は、
機体進行方向前後に延びる中心線を挟んで左右に二分割
された左カバー45と右カバー46とから構成される。
左カバー45と右カバー46とは、それらの外周の合わ
せ面において相互にインロー嵌合し、5本のボルト47
〜51で一体に結合される(図6参照)。エンジンカバ
ー1の上部には、オペレータが耕耘機Tを持って運搬す
るためのキャリングハンドル52が一体に形成される。
このキャリングハンドル52の構造は、エンジンEのク
ランクシャフト24の上方においてエンジンカバー1に
チャンネル状の空間を左右方向に貫通させたもので、そ
の後部が前部よりも高くなるように傾斜させることによ
り、耕耘機Tを持ち運ぶ際に握り易くなっている。また
キャリングハンドル52は、それ がエンジンカバー1の
上面より上方に突出しており、しかも図2から明らかな
如く上方から見て機体の幅方向中央部に在って機体進行
方向に直線的に延びていることから、耕耘機Tの進行方
向を定めるための目安となり、耕耘機Tの直進性の向上
及び方向修正の容易化を図ることができる。
クケース15の前部壁面には3本のボルト53…及び連
結部材54を介してステー55が固定される。ステー5
5の上端に形成された係止部551 はエンジンカバー1
の内面に突設した一対のボス部56,57に係合し、一
方のボス部56を貫通するボルト47によって左カバー
45と右カバー46とが前記ステー55に支持される。
図6及び図7から明らかなように、クランクケース15
の後部上壁面にはステー58が立設されており、このス
テー58とエンジンカバー1の内面に突設したボス部5
9とを貫通するボルト48によって、左カバー45と右
カバー46とが前記ステー58に支持される。而して、
エンジンカバー1の上部は、2本のボルト47,48及
び2個のステー55,58を介してエンジン本体17に
支持される。この構造により、キャリングハンドル52
の強度向上に寄与することができ、しかもキャリングハ
ンドル52に掛かる荷重を、エンジンカバー1自体でな
くステー55,58を介してエンジンEに支持させるこ
とができる。
バー45及び右カバー46の後部上端は、その内面に突
設したボス部60を貫通するボルト49によって一体に
結合される。更に図6及び図9から明らかなように、エ
ンジンベッド22の前端には下向きに開放した溝を有す
るブラケット221 が突設されており、左カバー45及
び右カバー46は前記ブラケット221 の溝にリブ61
を嵌合させた状態でボルト50で一体に結合される。同
様にして、エンジンベッド22の後端に突設したブラケ
ット222 の溝には、左カバー45及び右カバー46の
リブ62が嵌合して51で一体に結合される。而して、
左カバー45及び右カバー46の後部は1本のボルト4
9で一体に結合され、更に左カバー45及び右カバー4
6の下部は2本のボルト50,51でエンジンベッド2
2に支持される。
エンジンカバー1によって完全に覆うことにより、エン
ジンE及びその補機類をそれぞれ別個のカバーで覆う場
合に比べて部品点数を削減でき、しかも合わせ面のシー
ルを容易に行うことができる。更に、エンジンEの騒音
が外部に漏れることを防止するとともにエンジンEに泥
や塵埃が付着することを防止し、しかも外観を向上させ
ることができる。
位置CGはキャリングハンドル52の後下方に位置して
いる。従って、図14に示すようにオペレータがキャリ
ングハンドル52を握って耕耘機Tを運搬する際に、左
右方向に幅広の耕耘部Rがオペレータの身体よりも前方
に位置するようになり、耕耘部Rと身体との接触を避け
て運搬が容易になる。また、図6においてボルト28に
螺合するナット281を緩めて操向ハンドル取付部材2
をエンジンベッド22から分離することにより、エンジ
ンカバー1に覆われたエンジンEを操向ハンドル取付部
材2、ミッションケース3、耕耘部R、操向ハンドル4
及び抵抗棒41から取り外すことができる。これによ
り、エンジンEを耕耘機T以外の用途、例えば芝刈り
機、スイーパー、草刈り機、チェーンソー等に共用する
ことが可能となる。尚、エンジンEを取り外した場合に
も、前記キャリングハンドル52を利用することによ
り、その運搬を容易に行うことができる。また、エンジ
ンカバー1の下面に平坦なエンジンベッド22が位置す
るため、エンジンEを転倒させることなく安定して地面
又は床面に載置することができる。
ンジンEの冷却構造について説明する。図5及び図6に
示すように、左カバー45及び右カバー46よりなるエ
ンジンカバー1の内部には、排気口651 を前方に向け
たマフラー65、排気管66、シリンダバレル16、ク
ランクケース15、キャブレタ18及びエアクリーナ6
7が前方から後方に向けて順次配設され、キャブレタ1
8及びエアクリーナ67の上部には上半部がエンジンカ
バー1から露出するように燃料タンク68が配設され
る。
ランクケース15が前後方向に位置するようにエンジン
本体17を縦置きし、シリンダバレル16の前方及び後
方ににマフラー65及び燃料タンク68をそれぞれ配設
し、且つ燃料タンク68の下方にキャブレタ18及びエ
アクリーナ67を配設しているので、補機類を含むエン
ジンEの左右方向の幅、即ちエンジンカバー1の左右方
向の幅を可及的に狭めることが可能となる。その結果、
茶畑等の狭い空間で作業を行う場合に、機体と作物との
接触を回避して能率的な作業を行うことが可能となる。
45と右カバー46との合わせ面には上下方向に延びる
開口が形成されており、この開口にハンドルポスト31
の下半部が嵌合する。ハンドルポスト31と前記開口の
端縁との間には左右一対の冷却風吸入口69,69が形
成される(図5及び図6参照)。前記開口の下部から内
向きに突出するリブ70,70をハンドルポスト31の
外周に接近させて空気の流通を阻止することにより、前
記冷却風吸入口69,69はエンジンカバー1の後端に
おける比較的に高い位置(抵抗棒取付部材40とエンジ
ンカバー1を結合するボルト49との間)に開口する
(図4参照)。これにより、冷却風吸入口69,69か
らエンジンカバー1の内部に冷却風を吸入する際に、耕
耘部Rから上方に離れた比較的に清浄な塵埃の少ない空
気を吸入することができる。一方、エンジンカバー1の
前端にはルーバー状の冷却風排出口71,71が形成さ
れており、この冷却風排出口71,71の下部に形成し
た孔に前記マフラー65の排気口651 が対向する。
46の後端間に冷却風吸入口69,69を形成したこと
により、樹脂製の左カバー45及び右カバー46を金型
で成形する際に、簡単な構造の金型によって、且つ成形
後に機械加工を行うことなく冷却風吸入口69,69を
形成することができる。
45及び右カバー46の内面には、上下方向に延びる隔
壁72,73がそれぞれ一体に形成される。左カバー4
5に形成された隔壁72は、その上部において前記ステ
ー55の外形に沿う形状を有しており、そこから略一定
幅で下方に向けて延在する。一方、右カバー46に形成
された隔壁73は、その上部において前記ステー55の
外形に沿う形状を有しており、そこからエンジン本体1
7のクランクケース15とシリンダバレル16との境界
部に沿うように下方に向けて延在する。エンジンカバー
1の内部は、前記隔壁72,73によって冷却風吸入口
69,69側の後室74と冷却風排出口71,71側の
前室75とに区画され(図6参照)、前記後室74に導
風ダクト21の入口開口211 が開口するとともに、前
記前室75に導風ダクト21の出口開口213 が開口す
る。
4に設けたフライホイール25と一体の冷却ファン27
が回転すると、その負圧によって冷却風吸入口69,6
9から吸入された空気は後室74に流入して燃料タンク
68、キャブレタ18及びクランクケース15を冷却し
た後、入口開口211 から導風ダクト21の内部に流入
して自動遠心クラッチ26を冷却する。導風ダクト21
の中間開口212 を通った冷却風はシリンダバレル16
を冷却して出口開口213 から前室75に流出し、そこ
で排気管66及びマフラー65を冷却して冷却風排出口
71,71からエンジンカバー1の外部に排出される。
に低温の燃料タンク68及びキャブレタ18を配設する
とともに、その後流側に中間温度クランクケース15及
び自動遠心クラッチ26を配設し、更に後流の冷却風排
出口71,71側に高温のシリンダバレル16、排気管
66及びマフラー65を配設しているので、シリンダバ
レル16、排気管66及びマフラー65の熱が燃料タン
ク68及びキャブレタ18に及び難いだけでなく、冷却
風の温度が該冷却風の流路に沿って次第に上昇しても、
被冷却部と冷却風との間の温度差を常に確保して全ての
被冷却部を効果的に冷却することができる。しかも、冷
却風がオペレータが位置する機体後部から吸入され、排
気ガス及び温度上昇した冷却風がオペレータと反対側の
機体前部から前方に排出されるので、高温の排気ガス及
び冷却風がオペレータに当たって作業環境を悪化させた
り、地面の農作物を傷める虞がない。
説明する。図6に示すように、燃料タンク68は合成樹
脂で一体成形されるもので、その上面には燃料供給口6
81が設けられる。燃料タンク68の下部とキャブレタ
18とは燃料チューブ81を介して接続されており、こ
の燃料チューブ81の途中には燃料コック82が介装さ
れる。図10及び図11に示すように、燃料タンク68
の外周には断面U字状の凹溝682 が形成されており、
この凹溝682 よりも下側部分がエンジンカバー1によ
って覆われるとともに、上側部分がエンジンカバー1か
ら上方に露出する。尚、凹溝682 の後部は断面U字状
になっておらず、下側が開放している(図11の右側断
面部分参照)。
に突設した支持ピン461 に嵌合し、且つ左カバー45
に形成した支持孔451 に保持されたグロメット83
が、前記凹溝682 の前端に嵌合する。またエンジンカ
バー1の内面に突設した前記ボス部60の外周には左右
一対のグロメット84,84が保持されており、これら
グロメット84,84は燃料タンク68の後下部に形成
した凹部683 に嵌合する。更に、燃料タンク68の左
右両側面に突設した一対の突起684 ,684 が、左カ
バー45及び右カバー46の内面に保持された一対のゴ
ムブッシュ85,85に嵌合する。而して、燃料タンク
68は3個のグロメット83;84,84によって前後
方向に位置決めされるとともに、2個のゴムブッシュ8
5,85によって左右方向に位置決めされ、且つ前記グ
ロメット83;84,84及びゴムブッシュ85,85
によってエンジンカバー1にフローティング支持され
る。これにより、少ない部品点数で燃料タンク68を安
定良く支持しながら、エンジンEから燃料タンク68へ
の振動伝達を効果的に防止することができる。
8の上半部をエンジンカバーから上方に突出させるべく
左カバー45及び右カバー46に形成した開口部の端縁
452 ,462 近傍は、内向き及び上向きに屈曲して燃
料タンク68の凹溝682 内に遊嵌する。そして、凹溝
682 の上壁下面には該凹溝682 の全長に亘って水切
りリブ685 が下向きに突設される。水切りリブ685
は左カバー45及び右カバー46の端縁452 ,462
よりも外側に位置しており、燃料タンク68の側壁に沿
って流下する水滴や燃料タンク68の燃料供給口681
から溢れた燃料は水切りリブ685 に阻止されて落下
し、その水滴や燃料が前記端縁452 ,462 を越えて
エンジンカバー1の内部に流入することが防止される
(図11の矢印A参照)。
明する。図6及び図7に示すように、エアクリーナ67
はエアクリーナケース86と、エアクリーナエレメント
87とエアクリーナカバー88とから構成される。円形
断面のカップ形状を有するエアクリーナケース86は、
左カバー45の後部側面から内側に向けて一体に突設さ
れる。エアクリーナケース86の開口部は左カバー45
の外側から着脱自在なエアクリーナカバー88によって
覆われており、エアクリーナケース86の内部に収納さ
れるエアクリーナエレメント87の外側にはダーティチ
ャンバ89が形成されるとともに、エアクリーナエレメ
ント87の内側にはクリーンチャンバ90が形成され
る。
82を支持するためのボス91が突設される。エアクリ
ーナケース86と左カバー45の上部内面との間には上
部仕切りリブ92が形成され、且つエアクリーナケース
86と前記ボス91との間には下部仕切りリブ93が形
成される。エアクリーナケース86には、前記上部仕切
りリブ92及び下部仕切りリブ93の前側に位置するよ
うに、ダーティチャンバ89に連通する一対の吸気孔8
61 ,861 が形成され、またクリーンチャンバ90は
キャブレタ18に接続される。
負圧で冷却風吸入口69,69から吸入された空気は、
前記上部仕切りリブ92及び下部仕切りリブ93に阻止
されてエアクリーナケース86の吸気孔861 ,861
に直接流入することができず、右カバー46側を迂回し
て上部仕切りリブ92及び下部仕切りリブ93の前側に
回り込んだ後に、吸気孔861 ,861 から後向きにダ
ーティチャンバ89に流入する。上述のようにエアクリ
ーナ67に供給する空気を迂回させる間に、その空気に
含まれる塵埃を落下させて清浄な空気を供給し、エアク
リーナエレメント87の目詰まりを防止することができ
る。そして、ダーティチャンバ89に流入した空気はエ
アクリーナエレメント87を通過して塵埃を完全に除去
された後、クリーンチャンバ90を介してキャブレタ1
8に供給される。
ンカバー1の内側に水が浸入した場合であっても、その
水は左カバー45に設けた上部仕切りリブ92及び下部
仕切りリブ93に阻止されてエアクリーナケース86の
吸気孔861 ,861 に流入することはなく、これによ
りエアクリーナエレメント87に水が付着して目詰まり
を起こすことが防止される。
左カバー45と一体に形成したことにより、取付ブラケ
ットやボルト等の部品点数を削減してコストを低下させ
ることができる。また、エアクリーナカバー88を取り
外すことにより、左カバー45の外側からエアクリーナ
エレメント87を簡単に交換できるので、作業性が大幅
に向上する。更に、左カバー45にエアクリーナ67及
び燃料コック82を支持し、右カバー46に補機類を一
切支持していないので、右カバー46を簡単に取り外し
てエンジンEのメンテナンスを容易に行うことができ
る。
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことができる。
明によれば、耕耘部の上方にエンジンを支持し、このエ
ンジンの後部に操向ハンドルを設けてなる歩行型耕耘機
におい て、エンジン、エアクリーナ及びマフラーを、燃
料タンクが取付けられる樹脂製のエンジンカバーで覆
い、このエンジンカバーで覆われたエンジンをエアクリ
ーナ、マフラー及び燃料タンクと共に、耕耘部及び操向
ハンドルに対して着脱自在とし、そのエンジンカバーに
キャリングハンドルを設けたので、エンジンを燃料タン
ク等の補機と共に、耕耘部や操向ハンドルから取り外し
て他の用途(駆動源)に兼用することが可能となるばか
りか、キャリングハンドルを握ることによりエンジン単
体或いは耕耘機全体を人手で容易に運搬することが可能
となる。
ンカバーの上面より上方に突出しており、しかも上方か
ら見て機体の幅方向中央部に在って機体進行方向に直線
的に延びていることから、耕耘機の進行方向を定めるた
めの指標となり、耕耘機の直進性維持および方向修正を
容易に行うことができる。その上、斯かるキャリングハ
ンドルは機体重心位置の前上方寄りにあるため、人手で
耕耘機を持ち上げたときに、該キャリングハンドル回り
に耕耘部を自重で前上方に揺動偏位させることができて
該耕耘部の耕耘爪とオペレータの足元との干渉を効果的
に避けることができ、これにより運搬作業の能率を一層
向上させることができる。
ンジンカバーに上記キャリングハンドルを一体成形した
ことにより、強度に優れたキャリングハンドルを特別の
部材を用いることなく簡単に形成することが可能とな
り、部品点数の削減に寄与することができ、従って前述
のように携帯用のキャリングハンドルが耕耘機の進行方
向を定める指標に兼用される効果とも相俟って、機体構
造の簡素化、延いてはコスト節減に寄与することができ
る。
エンジンをクラッチと共にエンジンベッド上に支持し、
このエンジンベッドを耕耘部の上部に固定した操向ハン
ドル取付部材に着脱自在に結合したことにより、エンジ
ンを耕耘部及び操向ハンドルから容易に分離することが
できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 耕耘部(R)の上方にエンジン(E)を
支持し、このエンジン(E)の後部に操向ハンドル
(4)を設けてなる歩行型耕耘機において、エンジン(E)、エアクリーナ(67)及びマフラー
(65)を、燃料タンク(68)が取付けられる樹脂製
のエンジンカバー(1)で覆い、 このエンジンカバー(1)で覆われたエンジン(E)を
エアクリーナ(67)、マフラー(65)及び燃料タン
ク(68)と共に、耕耘部 (R)及び操向ハンドル
(4)に対して着脱自在とし、更にそのエンジンカバー(1)には、該カバー(1)上
面より上方に突出するキャリングハンドル(52)を、
エンジン(E)、耕耘部(R)及び操向ハンドル(4)
を含む機体全体の重心位置(CG)の前上方寄りに一体
成形し、 前記キャリングハンドル(52)は、上方から見て機体
の幅方向中央部に在って機体進行方向に直線的に延びる
ように形成される ことを特徴とする、キャリングハンド
ル付き歩行型耕耘機。 - 【請求項2】 前記エンジン(E)をクラッチ(26)
と共にエンジンベッド(22)上に支持し、このエンジ
ンベッド(22)を耕耘部(R)の上部に固定した操向
ハンドル取付部材(2)に着脱自在に結合したことを特
徴とする、請求項1記載のキャリングハンドル付き歩行
型耕耘機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16720493A JP2876379B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | キャリングハンドル付き歩行型耕耘機 |
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