JPH07728Y2 - ネジ接合部の脱落防止構造 - Google Patents

ネジ接合部の脱落防止構造

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JPH07728Y2
JPH07728Y2 JP1989071784U JP7178489U JPH07728Y2 JP H07728 Y2 JPH07728 Y2 JP H07728Y2 JP 1989071784 U JP1989071784 U JP 1989071784U JP 7178489 U JP7178489 U JP 7178489U JP H07728 Y2 JPH07728 Y2 JP H07728Y2
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JP
Japan
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screw
bolt
strainer
rotating side
female screw
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JP1989071784U
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JPH0311120U (ja
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弘 光田
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、ネジにより一方の部材に他方の部材を接合
するようなネジ接合部における該ネジの脱落防止構造に
関する。
(従来技術) 脱着自在(交換自在)に取着する必要がある接合箇所に
は、一般に、ネジ接合が採用される。例えば、第6図に
示す如く、端部が固定部材(図示せず)に固定されたオ
イルパイプ2に、ストレーナ4を取着する場合は、上記
パイプ2の端部外周面と上記ストレーナの取着部の内周
面のそれぞれに、おねじ1とめねじ3を形成し、これら
のねじ相互を螺合させることによって、パイプ2とスト
レーナ4を接合することがある。
このようなネジ接合は、脱着自在(交換自在)という点
においては優れているが、上記ネジ接合部分において温
度の昇降が頻繁に生じ且つ上記パイプとストレーナが異
なる材料で構成されている場合には、上記温度の昇降に
よる各部材間の熱歪みの差に起因して、ネジ接合部の螺
合が徐々に緩むような現象が生じる。また、ねじ接合部
分が、振動下にあるような場合にも、該振動により、同
様に、ネジ接合部の螺合が徐々に緩むような現象が生じ
る。
このため、上述のような環境下においてネジ接合が使用
される場合には、第6図に図示するように、おねじ1と
めねじ3の螺合面に直角な方向に回り止め用の小ネジ10
を螺着して、螺合の緩み動を防止していた。
また、別の解決手法として、第7図に図示する、実開昭
57-40708号に開示されているように、先端におねじ1を
有するボルトBの基端部が固着された固定部材13と、該
おねじ1に螺合するめねじ(図示せず)が形成されたナ
ットNの間に、平ワッシャ状の回り止め材11を介装し、
該回り止め材11の一部を固定部材13側に屈曲させて係合
するとともに、該回り止め材11の他の一部をめねじが形
成されているナットNの頭(回転する側の部材)側に接
触するよう屈曲させて、螺合が緩むのを防止したものが
ある。
あるいは、第8図に図示する、実開昭59-147910号に開
示されるように、おねじ(図示せず)が形成されたボル
トBの頭(回転する側の部材)に、固定用材12の一端面
を当接させた状態で、該固定用材12をめねじが形成され
ている固定部材13側に溶接して、おねじとめねじの螺合
が緩むのを防止したものがある。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記回り止め用の小ネジを用いたものは、交換
しようとするストレーナの全てに、該小ネジを螺合させ
るためのめねじ孔(上記螺合のためのおねじと区別する
ためめねじ孔という)を別途形成しなければならないた
め、余分な工数がかかり、また、螺合部に当接する小ネ
ジの先端が該螺合部分(特に、めねじ)を損傷する不都
合がある。
また、上記実開昭57-40708号に開示されている解決手法
においては、螺合を解く場合に上記回り止め材の屈曲さ
せた部分を戻さなければならないため、再度螺合させる
場合には新たな回り止め材を用意しなければならず、常
に予備の回り止め材を準備しておかなければならないと
いう不都合があり、また、回り止め材が平ワッシャ状の
屈曲容易なものであることより、あまり大きな回転トル
クが作用するような箇所には使用することができないと
いう不都合があった。また、上記実開昭59-147910号に
開示されているような溶接による場合には、交換が比較
的頻繁に行われるパイプとストレーナ等の取着において
は、ストレーナ等の交換毎に溶接部分の削除および再溶
接作業が必要となり、交換作業が非常に厄介なものにな
るという不都合がある。
本考案は、上記現況に鑑みおこなわれたもので、上記不
都合のないネジ接合部の脱落防止構造を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案にかかるネジ接合部の脱落防止構造は、おねじと
めねじが螺合してネジ接合部を形成している螺合構造に
おいて、該おねじあるいはめねじのうちのいずれかが形
成されている回転する側の部材の外周面が多角形状に形
成されており、該回転する側の部材の外周面に係合しう
る係合部材が備えられており、該係合部材が六角頭付の
ボルトから構成されており、上記回転する側の部材の多
角形状外周面において、回転中心から最も外側に突出し
た角部が描く軌跡と最も内側に位置する直線部のほぼ中
点が描く軌跡との間の空間に、前記係合部材の六角頭の
少なくとも一部が位置するような配置状態で、前記係合
部材のねじ部を前記回転する側の部材以外の部材に螺着
したことを特徴とする。
(作用) しかして、上述のように構成されたネジ接合部の脱落防
止構造は以下の作用を奏する。すなわち、ネジ接合部が
脱落する側に回転しようとすると、その回転する側の部
材がその多角形状外周面において係合部材の六角頭の一
部と係合する。その結果、回転する側の部材が係合部材
をそれが螺着されている上記回転する側の部材以外の部
材に対し、より締まり勝手となる方向に回転させようと
するため、ネジ接合部は所定角度以上緩むことはない。
また、当初より、回転する側の部材を、係合部材を配設
した状態でさらに増し締めしてこれらを当初より当接さ
せておけば、係合部材が緩む方向に回転しようとする
と、締まり勝手側に回転させようとする方向で上記回転
する側の部材と当接するため、係合部材が緩んで脱落す
ることもない。
この結果、上記ネジ接合部の脱落を確実に防止すること
ができる。
しかも、上記構成は、単に、上記ネジ接合部の回転する
側の部材以外の部分に一箇所めねじ孔を形成し、この孔
に係合部材を螺着するだけでよいため、殆ど工数を必要
としない。即ち、例えば、上述の従来技術の対象を例に
とると、交換しなければならないストレーナ以外の部
分、例えばフレーム材等の固定部材あるいはパイプ側の
フランジ部に一箇所めねじ孔を形成するようにすれば、
後は、上記ストレーナを交換してもそのめねじ孔を回り
止め用のめねじ孔として何回でも使用することができる
ため、従来のように交換するストレーナ毎に子ネジ取着
用のめねじ孔を形成しておく必要はない。
また、係合が螺合部以外の部位でおこなわれることよ
り、ネジ接合部のめねじ等を損傷するようなこともな
い。
(実施例) 第1図は本考案の実施例にかかるネジ接合部の構成を示
す側面図、第2図は第1図のI−I矢視図、第3図は係
合部材である係合用ボルトの配設位置を示す第2図のネ
ジ接合部の拡大図である。
図において、1と3はネジ接合部を形成するそれぞれお
ねじとめねじで、該おねじ1は、フレーム材5に取着さ
れたオイルパイプ2の連結部の外周2aに形成されてい
る。また、上記めねじ3は、回転する側の部材であるス
トレーナ4の連結孔の内周面に形成されている。そし
て、上記ストレーナ4の連結孔が形成されているその外
周には、締結に際しスパナ等を係合するための六角柱状
部4aが形成され、また本実施例ではこの六角柱状部4aの
直線部4a″は係合部材である六角頭付のボルト(係合部
材)6が係合する切欠き部を構成している。また、本実
施例では、上記フレーム材5からボルト6を取着するた
めの台座7が突出形成され、この台座7にボルト6を螺
着するためのめねじ孔7aが形成されている。
ところで、上記ボルト6は上記めねじ孔7aに螺着された
状態において、その六角頭の少なくとも一部が、第3図
に図示するように、上記ストレーナの六角柱状体部4aの
回転中心0から最も外側に突出し外端部である六角の角
部4a′が描く軌跡R1と、同じく回転中心0から最も内側
に位置する外端部である六角の直線部4a″の中点Mが描
く軌跡R2の間の空間に、該ボルト6の回転位置にかかわ
らず位置するよう配設される。本実施例では、上記条件
を満たす位置、即ち、第3図において回転中心0からの
半径r3上で交角が120°になるような位置の、上記スト
レーナ4の六角柱状体4aの周囲の二箇所に、該ボルト6
が配設できるように構成されている。また、本実施例で
は、第1図に図示するように、上記ボルト6が、振動に
より緩むことのないように、該ボルト6に緩み止めのナ
ット8が螺着されている。
しかして、上述のように、構成された本ネジ接合部の脱
落防止構造は、以下のように機能する。即ち、当初、第
3図の実線に示すように、ストレーナ4がオイルパイプ
2(第1図参照)側に螺合され、同図においてAで示さ
れる位置のめねじ孔側にボルト6が配設されているもの
とすると、このとき、このネジ接合部に熱歪みあるいは
振動が生じて、第3図の二点鎖線Pで示すように上記ス
トレーナ4がオイルパイプ2(第1図参照)側に対して
緩み方向に所定角度θ1回転すると、第4図に示すよう
に、ストレーナ4の六角状体部4aの切欠き部となる直線
部4a″が、ボルト6の六角頭の直線部分6a″と当接す
る。そして、このように当接した状態において、上記ス
トレーナ4がオイルパイプ2(第1図参照)側に対して
緩み方向(図において矢印X方向)にさらに回転しよう
とすると、上記ボルト6を締める方向(図において矢印
Y方向)に回転させるよう作用するため、上記ストレー
ナ4の回転は阻止されることとなる。
また、第3図において、ボルト6がBで示される位置に
配設された場合には、上記所定角度θ1がθ2になり、ス
トレーナ4の許容される回転角度が少なくなる。
さらに、上述のように、ストレーナ4とオイルパイプ2
とを接合し(第1図参照)、第5図の実線で示すよう
に、ボルト6を上記ストレーナ4の六角柱状体4aの周囲
に配設完了した後に、該ストレーナ4をさらに矢印Z方
向に増し締めして、第5図の二点鎖線で示すように、上
記ボルト6の頭を上記六角状体部4aと予め接合させてお
けば、上記ボルト6の回り止め用のナット8を省略して
もよい。即ち、この場合には、上記ボルト6が緩む方向
(図において矢印X方向)に回転しようとしても、スト
レーナ4の六角柱状体部4aの直線部4a″がボルト6の頭
と当接しているためその回転が阻止され、該ボルト6の
緩みを防止することになる。
また、本実施例では、上述のように(第1図に示すよう
に)、ボルト6を取着するためのめねじ孔を回転中心0
を中心とする半径R3上で交角が120°になるような位置
に二箇所設けているので、オイルパイプ2に対してスト
レーナ4がどのような状態で取着されても、いずれのめ
ねじ孔にボルト6を取着することができる。
尚、上記第1図に示す実施例では、台座7を設けてボル
ト6をフレーム材5に取着しているが、ボルト6の軸長
が短い場合には特に必要なものではない。
(考案の効果) 本考案は、上述のように構成され且つ上述のように作用
するため、 .ネジ接合部の脱落防止を、単に固定部材側にめねじ
孔を形成し、このめねじ孔に係合部材(ボルト)を装着
しておくだけでよいため、工数がかからないことより、
極めて安価に且つ簡単に脱着ができることとなる。
.従来の子ネジ等を用いる場合のように、ネジ接合部
のめねじ等の接合部を損傷することがない。
.回転する側の部材を脱着するのに、専用工具あるい
は溶接機等を必要としないため、何処でも短時間でおこ
なえる。
.また、使用態様によっては、該係合部材の脱落防止
をも図ることができる。
等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかるネジ接合部の構成を示
す側面図、第2図は第1図のI−I矢視図、第3図は係
合部材である係合用ボルトの配設位置を示す第2図のネ
ジ接合部の拡大図、第4図,第5図は係合部材と回転す
る側の部材との係合状態を示すその部分の拡大図、第6
図〜第8図は従来のネジ接合部の脱落防止構造を示す図
である。 1……おねじ、2……オイルパイプ(固定部材)、3…
…めねじ、4……ストレーナ(回転する側の部材)、5
……フレーム材(固定部材)、6……ボルト(係合部
材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】おねじとめねじが螺合してネジ接合部を形
    成している螺合構造において、該おねじあるいはめねじ
    のうちのいずれかが形成されている回転する側の部材の
    外周面が多角形状に形成されており、該回転する側の部
    材の外周面に係合しうる係合部材が備えられており、該
    係合部材が六角頭付のボルトから構成されており、上記
    回転する側の部材の多角形状外周面において、回転中心
    から最も外側に突出した角部が描く軌跡と最も内側に位
    置する直線部のほぼ中点が描く軌跡との間の空間に、前
    記係合部材の六角頭の少なくとも一部が位置するような
    配置状態で、前記係合部材のねじ部を前記回転する側の
    部材以外の部材に螺着したことを特徴とするネジ接合部
    の脱落防止構造。
JP1989071784U 1989-06-19 1989-06-19 ネジ接合部の脱落防止構造 Expired - Lifetime JPH07728Y2 (ja)

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JPH0311120U JPH0311120U (ja) 1991-02-04
JPH07728Y2 true JPH07728Y2 (ja) 1995-01-11

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Families Citing this family (2)

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JPH0626301Y2 (ja) * 1989-06-09 1994-07-20 勗 柴田 競技場の線引き器
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5542006Y2 (ja) * 1976-05-10 1980-10-02

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JPH0311120U (ja) 1991-02-04

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