JPH0772435B2 - 中空建築用板材の施工法及びこれに使用する部材並びにその目地部構造 - Google Patents
中空建築用板材の施工法及びこれに使用する部材並びにその目地部構造Info
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- JPH0772435B2 JPH0772435B2 JP19079892A JP19079892A JPH0772435B2 JP H0772435 B2 JPH0772435 B2 JP H0772435B2 JP 19079892 A JP19079892 A JP 19079892A JP 19079892 A JP19079892 A JP 19079892A JP H0772435 B2 JPH0772435 B2 JP H0772435B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中空建築用板材の施工法
及びこれに使用する部材並びにその目地部構造の改良に
関する。
及びこれに使用する部材並びにその目地部構造の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種中空建築用板材の施工法と
しては、例えば特開昭61-294047 号公報所載の発明が存
在する。
しては、例えば特開昭61-294047 号公報所載の発明が存
在する。
【0003】即ち、この従来の手段は図15(イ) に示すよ
うに、下地材14aの所望位置に正面略エの字状のバック
アップ材23を固定し、該バックアップ材23の両側に中空
建築用板材7aをその貫通孔2a…が対面するようにして下
地材14aに固定した後、前記バックアップ材23の上面と
中空建築用板材7aの端面間に形成された目地部にウレタ
ン等のシーリング材15aを充填するものである。
うに、下地材14aの所望位置に正面略エの字状のバック
アップ材23を固定し、該バックアップ材23の両側に中空
建築用板材7aをその貫通孔2a…が対面するようにして下
地材14aに固定した後、前記バックアップ材23の上面と
中空建築用板材7aの端面間に形成された目地部にウレタ
ン等のシーリング材15aを充填するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手段にあっては、シーリング材15aの充填時に於い
て中空建築用板材7aの貫通孔2a内にも該シーリング材15
aが侵入するという不都合があった。その結果、貫通孔
2aが閉塞されて貫通孔2aが換気機能が妨げられるため
に、例えば外気温の上昇等により貫通孔2a内のエア等が
膨張して前記シーリング材15aが浮上がる等外観体裁を
著しく損なう他、該シーリング材15aに損傷を与えるこ
とにより漏水が発生し、その結果シール効果を確保でき
なくなるという致命的な問題点を有していたのである。
来の手段にあっては、シーリング材15aの充填時に於い
て中空建築用板材7aの貫通孔2a内にも該シーリング材15
aが侵入するという不都合があった。その結果、貫通孔
2aが閉塞されて貫通孔2aが換気機能が妨げられるため
に、例えば外気温の上昇等により貫通孔2a内のエア等が
膨張して前記シーリング材15aが浮上がる等外観体裁を
著しく損なう他、該シーリング材15aに損傷を与えるこ
とにより漏水が発生し、その結果シール効果を確保でき
なくなるという致命的な問題点を有していたのである。
【0005】かかる不都合を解消すべく発明されたの
が、特開昭62-21944号公報所載のものである。これは、
図15(ロ),(ハ) の如く目地部でバックアップ材23を斜めに
カットすると共に、その高さを確保することにより、貫
通孔2aへのシーリング材15aの侵入を抑制しようとする
ものであり、これによると貫通孔2aの閉塞という事態を
ある程度は解消しうる。
が、特開昭62-21944号公報所載のものである。これは、
図15(ロ),(ハ) の如く目地部でバックアップ材23を斜めに
カットすると共に、その高さを確保することにより、貫
通孔2aへのシーリング材15aの侵入を抑制しようとする
ものであり、これによると貫通孔2aの閉塞という事態を
ある程度は解消しうる。
【0006】しかるに、当該手段にあっては、バックア
ップ材23の構成が非常に複雑であるため、その製作が困
難であると共にコストが嵩むという難点を有し、またバ
ックアップ材23の取付精度が悪いような場合には、目地
部のシール厚さを確保できないために、シール効果が著
しく損なわれるといった欠点もあった。
ップ材23の構成が非常に複雑であるため、その製作が困
難であると共にコストが嵩むという難点を有し、またバ
ックアップ材23の取付精度が悪いような場合には、目地
部のシール厚さを確保できないために、シール効果が著
しく損なわれるといった欠点もあった。
【0007】即ち、前記従来の各手段は何れもこの種中
空建築用板材の施工手段としては、必ずしも最適のもの
ではなかったのである。
空建築用板材の施工手段としては、必ずしも最適のもの
ではなかったのである。
【0008】それ故に、本発明は上記従来の問題点を解
決するためになされたものであり、一連の施工作業が簡
易で且つ安価に行えると共に、連設施工した中空建築用
板材内部の換気が良好に行えて、目地部に充填されるシ
ーリング材の浮上り防止等を図ることを課題とする。
決するためになされたものであり、一連の施工作業が簡
易で且つ安価に行えると共に、連設施工した中空建築用
板材内部の換気が良好に行えて、目地部に充填されるシ
ーリング材の浮上り防止等を図ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、上記課題を解決す
るために、本発明は側端面に複数の貫通孔2が略平行に
形成された中空建築用板材7をジョイナー11を介して連
設する中空建築用板材の施工法であって、天板11aを有
するジョイナー11を下地材14に固定した後、中空建築用
板材7の貫通孔2が仕切壁3により肉厚方向に区画室4
として複数形成され且つ該区画室4が連通路6を介して
連通され、しかも前記区画室4…のうち裏面側の区画室
が、前記ジョイナー11の天板11aの略下方位置に形成さ
れた空間部12に連通するように、該ジョイナー11の天板
11aの側部に中空建築用板材7の側端面を位置せしめて
中空建築用板材7間を連設施工する中空建築用板材の施
工法である。
るために、本発明は側端面に複数の貫通孔2が略平行に
形成された中空建築用板材7をジョイナー11を介して連
設する中空建築用板材の施工法であって、天板11aを有
するジョイナー11を下地材14に固定した後、中空建築用
板材7の貫通孔2が仕切壁3により肉厚方向に区画室4
として複数形成され且つ該区画室4が連通路6を介して
連通され、しかも前記区画室4…のうち裏面側の区画室
が、前記ジョイナー11の天板11aの略下方位置に形成さ
れた空間部12に連通するように、該ジョイナー11の天板
11aの側部に中空建築用板材7の側端面を位置せしめて
中空建築用板材7間を連設施工する中空建築用板材の施
工法である。
【0010】また、本発明に係る中空建築用板材の目地
構造は、側端面に複数の貫通孔2を略平行に形成した中
空建築用板材7がジョイナー11の両側に連設される目地
部構造に於いて、中空建築用板材7は、その複数の貫通
孔2が仕切壁3により肉厚方向に区画されて、該貫通孔
2に少なくとも2以上の区画室4…が形成されてなり、
しかも該区画室4…を連通させるべく、前記区画室4間
には連通路6が形成されて構成されてなる一方、ジョイ
ナー11は、前記中空建築用板材7の側端面側に位置する
天板11aを有し、且つ該天板11aの略下方位置に前記中
空建築用板材7の裏面側の区画室と連通する空間部12が
形成されてなるものである。
構造は、側端面に複数の貫通孔2を略平行に形成した中
空建築用板材7がジョイナー11の両側に連設される目地
部構造に於いて、中空建築用板材7は、その複数の貫通
孔2が仕切壁3により肉厚方向に区画されて、該貫通孔
2に少なくとも2以上の区画室4…が形成されてなり、
しかも該区画室4…を連通させるべく、前記区画室4間
には連通路6が形成されて構成されてなる一方、ジョイ
ナー11は、前記中空建築用板材7の側端面側に位置する
天板11aを有し、且つ該天板11aの略下方位置に前記中
空建築用板材7の裏面側の区画室と連通する空間部12が
形成されてなるものである。
【0011】
【作用】従って、上記構成を特徴とする中空建築用板材
の目地部構造に於いては、中空建築用板材7に形成され
た複数の区画室4…は連通路6により連通され且つジョ
イナー11の天板11aの略下方位置に形成された空間部12
と中空建築用板材7の裏面側の区画室とが連通されてな
るため、中空建築用板材7の貫通孔2内のエア等が前記
空間部12内を流通可能となって、壁内の換気が良好に行
えることとなる。
の目地部構造に於いては、中空建築用板材7に形成され
た複数の区画室4…は連通路6により連通され且つジョ
イナー11の天板11aの略下方位置に形成された空間部12
と中空建築用板材7の裏面側の区画室とが連通されてな
るため、中空建築用板材7の貫通孔2内のエア等が前記
空間部12内を流通可能となって、壁内の換気が良好に行
えることとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る中空建築用板材及びジョ
イナーの一実施例について図面に従って説明する。
イナーの一実施例について図面に従って説明する。
【0013】図1に於いて、1はポルトランドセメント
等の無機系材料に珪酸質系材料及び骨材等を加えて成型
された平面略矩形状の建築用板材本体を示し、側端面に
複数の貫通孔2…が略平行に形成され、且つ該貫通孔2
は仕切壁3により肉厚方向に上下2個の区画室4,5が
区画形成されると共に、該仕切壁3の略中央部には長手
方向に沿って連通路6が設けられて両区画室4,5は連
通してなる。中空建築用板材7は以上のように構成され
ている。
等の無機系材料に珪酸質系材料及び骨材等を加えて成型
された平面略矩形状の建築用板材本体を示し、側端面に
複数の貫通孔2…が略平行に形成され、且つ該貫通孔2
は仕切壁3により肉厚方向に上下2個の区画室4,5が
区画形成されると共に、該仕切壁3の略中央部には長手
方向に沿って連通路6が設けられて両区画室4,5は連
通してなる。中空建築用板材7は以上のように構成され
ている。
【0014】8は建築用板材本体1の一端部表面側に長
手方向に沿って形成された突出片、9は建築用板材本体
1の他端部裏面側に形成された突出片である。尚、かか
る建築用板材本体1の裏面側には長手方向に沿って複数
の凹溝を形成してもよい。
手方向に沿って形成された突出片、9は建築用板材本体
1の他端部裏面側に形成された突出片である。尚、かか
る建築用板材本体1の裏面側には長手方向に沿って複数
の凹溝を形成してもよい。
【0015】図2に於いて、11は対面する天板11aと基
板11bとが起立片11cを介して接続された硬質塩化ビニ
ル製のジョイナーであり、その天板11aと基板11b間に
空間部12,12 が形成されるように断面略エの字状に形成
されてなる。
板11bとが起立片11cを介して接続された硬質塩化ビニ
ル製のジョイナーであり、その天板11aと基板11b間に
空間部12,12 が形成されるように断面略エの字状に形成
されてなる。
【0016】以上のような中空建築用板材7及びジョイ
ナー11を使用して、例えば外壁を施工する場合には以下
の如くして行う。
ナー11を使用して、例えば外壁を施工する場合には以下
の如くして行う。
【0017】先ず、図3の如くジョイナー11の基板11b
を両面テープ等を挿通して下地材14に略垂直に固定す
る。
を両面テープ等を挿通して下地材14に略垂直に固定す
る。
【0018】次に、中空建築用板材7の貫通孔2が形成
された一側端面をジョイナー11の天板11aの側部に略当
接させた状態で、中空建築用板材7,7を下地材14に固
定する。この場合、ジョイナー11の天板11aが中空建築
用板材7の仕切壁3の側方にくるように寸法設定されて
おり、ジョイナー11の空間部12の側方位置に中空建築用
板材7の裏面側の区画室5が配置されることとなる。
された一側端面をジョイナー11の天板11aの側部に略当
接させた状態で、中空建築用板材7,7を下地材14に固
定する。この場合、ジョイナー11の天板11aが中空建築
用板材7の仕切壁3の側方にくるように寸法設定されて
おり、ジョイナー11の空間部12の側方位置に中空建築用
板材7の裏面側の区画室5が配置されることとなる。
【0019】そして、同様に下地材14の略全面に複数枚
の中空建築用板材7を連設した後、隣合った中空建築用
板材7の上部端面とジョイナー11の天板11a間に形成さ
れた目地部Aにウレタン等のシーリング材15を充填す
る。
の中空建築用板材7を連設した後、隣合った中空建築用
板材7の上部端面とジョイナー11の天板11a間に形成さ
れた目地部Aにウレタン等のシーリング材15を充填す
る。
【0020】而して、かかる目地部Aへのシーリング材
15の充填時に於いて、該シーリング材15が多少中空建築
用板材7の上部区画室4内に侵入するが、仕切壁3によ
り下部区画室5へのシーリング材15の侵入は阻止される
ために、中空建築用板材7の全ての貫通孔2がジョイナ
ー11の空間部12を介して連通されるのである。
15の充填時に於いて、該シーリング材15が多少中空建築
用板材7の上部区画室4内に侵入するが、仕切壁3によ
り下部区画室5へのシーリング材15の侵入は阻止される
ために、中空建築用板材7の全ての貫通孔2がジョイナ
ー11の空間部12を介して連通されるのである。
【0021】この場合に於いて、たとえシーリング材15
が仕切壁3を介して下部区画室5に侵入しても、図4
(イ) の如くシーリング材15により両区画室4,5が閉塞
されなければ、換気機能が損なわれることはなく、また
同図(ロ) のように連通路6の幅を小なる寸法に形成すれ
ば、下部区画室5内へのシーリング材15の侵入を良好に
阻止することができる。
が仕切壁3を介して下部区画室5に侵入しても、図4
(イ) の如くシーリング材15により両区画室4,5が閉塞
されなければ、換気機能が損なわれることはなく、また
同図(ロ) のように連通路6の幅を小なる寸法に形成すれ
ば、下部区画室5内へのシーリング材15の侵入を良好に
阻止することができる。
【0022】また、図5のように中空建築用板材7が位
置ずれした状態で施工されて、該中空建築用板材7の一
方の側端面とジョイナー11の天板11aの間隔が大きくな
って、かかる間隙から下部区画室5に前記シーリング材
15が侵入して閉塞されることもあるが、この場合であっ
ても他方の側端面からシーリング材15が侵入して下部区
画室5が閉塞されなければ、中空建築用板材7内部の換
気機能は損なわれることはない。
置ずれした状態で施工されて、該中空建築用板材7の一
方の側端面とジョイナー11の天板11aの間隔が大きくな
って、かかる間隙から下部区画室5に前記シーリング材
15が侵入して閉塞されることもあるが、この場合であっ
ても他方の側端面からシーリング材15が侵入して下部区
画室5が閉塞されなければ、中空建築用板材7内部の換
気機能は損なわれることはない。
【0023】これにより、中空建築用板材7の貫通孔2
内でエアや湿気等が滞留することなくなり、前記空間部
12を介して流通可能となって良好な換気が行われること
となる。従って、外気温の上昇等によりシーリング材15
が浮上ることもなく、そのシール性が維持される結果、
外壁の耐久寿命の延命化に大いに寄与しうるのである。
内でエアや湿気等が滞留することなくなり、前記空間部
12を介して流通可能となって良好な換気が行われること
となる。従って、外気温の上昇等によりシーリング材15
が浮上ることもなく、そのシール性が維持される結果、
外壁の耐久寿命の延命化に大いに寄与しうるのである。
【0024】また、中空建築用板材7の仕切壁3は、区
画室4,5が形成される範囲で相当の肉厚を確保できる
ために、多少下地材14の施工精度が悪くジョイナー11が
傾斜して下地材14に固定された場合であっても、中空建
築用板材7の裏面側の区画室5がジョイナー11の天板11
aよりも上方位置に配置されることはなく且つ一定のシ
ール厚さを確保できることとなり、よってシール効果が
損なわれるようなこともない。
画室4,5が形成される範囲で相当の肉厚を確保できる
ために、多少下地材14の施工精度が悪くジョイナー11が
傾斜して下地材14に固定された場合であっても、中空建
築用板材7の裏面側の区画室5がジョイナー11の天板11
aよりも上方位置に配置されることはなく且つ一定のシ
ール厚さを確保できることとなり、よってシール効果が
損なわれるようなこともない。
【0025】尚、実際の施工時に於いて、たとえジョイ
ナー11の天板11aが中空建築用板材7の仕切壁3より若
干低くなっても、両者間の隙間が小さい場合はシーリン
グ材15が中空建築用板材7の区画室5に侵入することは
ない。
ナー11の天板11aが中空建築用板材7の仕切壁3より若
干低くなっても、両者間の隙間が小さい場合はシーリン
グ材15が中空建築用板材7の区画室5に侵入することは
ない。
【0026】このように、貫通孔2に区画室4,5を形
成した中空建築用板材7と、簡易な構成からなるジョイ
ナー11を使用するものであるため、コストが嵩むことも
なく容易に製作できると共に、一連の施工作業の便に供
するという利点がある。
成した中空建築用板材7と、簡易な構成からなるジョイ
ナー11を使用するものであるため、コストが嵩むことも
なく容易に製作できると共に、一連の施工作業の便に供
するという利点がある。
【0027】その後、中空建築用板材7を上下方向に連
設する場合には、図6の如く一方の中空建築用板材7の
突出片8と他方の突出片9とが重合するように配置し、
同図(イ) のように受金具16及びタッピングネジ17等を使
用したり、或いは同図(ロ) のように中空建築用板材7自
体に直接ビス10等を使用して下地材14に固定すればよ
い。
設する場合には、図6の如く一方の中空建築用板材7の
突出片8と他方の突出片9とが重合するように配置し、
同図(イ) のように受金具16及びタッピングネジ17等を使
用したり、或いは同図(ロ) のように中空建築用板材7自
体に直接ビス10等を使用して下地材14に固定すればよ
い。
【0028】尚、中空建築用板材7に形成される貫通孔
2の形状や区画室の数等は決して上記実施例に限定され
るものではなく、例えば図7のように形成してもよい。
即ち、同図(イ) のものは連通路6を仕切壁3の端部に形
成したものであり、同図(ロ)のものは貫通孔2の内壁を
曲面状に形成したものであり、同図(ハ) は2枚の仕切壁
3により3区画室4,5,18を形成し、且つ各区画室
4,5,18を連通路6a,6bで連通したものである。この
場合は、区画室18のみ又は区画室5と18とをジョイナー
11の空間部12の側方位置に配置せしめるようにすればよ
い。
2の形状や区画室の数等は決して上記実施例に限定され
るものではなく、例えば図7のように形成してもよい。
即ち、同図(イ) のものは連通路6を仕切壁3の端部に形
成したものであり、同図(ロ)のものは貫通孔2の内壁を
曲面状に形成したものであり、同図(ハ) は2枚の仕切壁
3により3区画室4,5,18を形成し、且つ各区画室
4,5,18を連通路6a,6bで連通したものである。この
場合は、区画室18のみ又は区画室5と18とをジョイナー
11の空間部12の側方位置に配置せしめるようにすればよ
い。
【0029】また、図8のように上部区画室4の断面積
を下部区画室5よりも小に形成しても勿論構わない。
を下部区画室5よりも小に形成しても勿論構わない。
【0030】さらに、中空建築用板材7の外観形状も該
実施例に限定されず、例えば図9(イ) 及び(ロ) に示すよ
うに中空建築用板材7の表面側に凹状部19を形成して装
飾を施しても構わない。尚、同図(イ) のものは建築用板
材本体1の肉厚に応じて貫通孔2の形状等を変更してい
る。
実施例に限定されず、例えば図9(イ) 及び(ロ) に示すよ
うに中空建築用板材7の表面側に凹状部19を形成して装
飾を施しても構わない。尚、同図(イ) のものは建築用板
材本体1の肉厚に応じて貫通孔2の形状等を変更してい
る。
【0031】また、上記実施例に於いては、中空建築用
板材7の仕切壁3を全長にわたって形成したが、この仕
切壁3は図10の如く少なくとも貫通孔2の端部に形成さ
れておればよく、必ずしも全長にわたって形成する必要
はない。
板材7の仕切壁3を全長にわたって形成したが、この仕
切壁3は図10の如く少なくとも貫通孔2の端部に形成さ
れておればよく、必ずしも全長にわたって形成する必要
はない。
【0032】さらに、全ての貫通孔2に仕切壁3を設け
る必要はなく、使用態様や使用用途によっては一部の貫
通孔2のみに仕切壁3を形成しても構わない。
る必要はなく、使用態様や使用用途によっては一部の貫
通孔2のみに仕切壁3を形成しても構わない。
【0033】また、ジョイナー11の形状等の構成も上記
実施例に限定されず、例えば図11のように形成してもよ
い。このジョイナー11は、先端に天板11aを有する起立
片11cが基板11bの略中央に突設され、且つ該起立片11
cの両側に該起立片11cよりも小なる支持片11dが突設
されてなり、しかも基板11bの両側部には軟質の合成樹
脂からなるシート材11eが延設されている。
実施例に限定されず、例えば図11のように形成してもよ
い。このジョイナー11は、先端に天板11aを有する起立
片11cが基板11bの略中央に突設され、且つ該起立片11
cの両側に該起立片11cよりも小なる支持片11dが突設
されてなり、しかも基板11bの両側部には軟質の合成樹
脂からなるシート材11eが延設されている。
【0034】そして、かかるジョイナー11を使用して下
地胴縁20に中空建築用板材7を連設する場合には、例え
ば図12のように下地胴縁20間にジョイナー11の略中央を
配置し、該ジョイナー11のシート材11eの上面に留め金
具21を当接させた状態でビス22により前記下地胴縁20に
固定する。
地胴縁20に中空建築用板材7を連設する場合には、例え
ば図12のように下地胴縁20間にジョイナー11の略中央を
配置し、該ジョイナー11のシート材11eの上面に留め金
具21を当接させた状態でビス22により前記下地胴縁20に
固定する。
【0035】その後、ジョイナー11の支持片11d上に中
空建築用板材7の裏面側端部を載置させた状態で上述の
如くビス(図示せず)を使用して該中空建築用板材7を
下地胴縁20に取付施工するのである。
空建築用板材7の裏面側端部を載置させた状態で上述の
如くビス(図示せず)を使用して該中空建築用板材7を
下地胴縁20に取付施工するのである。
【0036】かかるジョイナー11は、裏面に凹溝を有す
る中空建築用板材7を使用する場合に適しており、かか
る凹溝がジョイナー11の空間部12に連通して中空建築用
板材7の裏面側の換気に効果を発揮する。
る中空建築用板材7を使用する場合に適しており、かか
る凹溝がジョイナー11の空間部12に連通して中空建築用
板材7の裏面側の換気に効果を発揮する。
【0037】尚、留め金具21の両端には保持片21aが突
設されてなるために、該保持片21aにより中空建築用板
材7を保持することが可能であるため、前記ジョイナー
11の支持片11dは省略しても構わず、かかるジョイナー
11を使用する場合も図13の如く同様に下地胴縁20に中空
建築用板材7を連設することができる。
設されてなるために、該保持片21aにより中空建築用板
材7を保持することが可能であるため、前記ジョイナー
11の支持片11dは省略しても構わず、かかるジョイナー
11を使用する場合も図13の如く同様に下地胴縁20に中空
建築用板材7を連設することができる。
【0038】その他、ジョイナー11は図14のように形成
することも可能であり、要は中空建築用板材7の端面が
当接する天板11aを有し且つその当接時に中空建築用板
材7の裏面側に位置する区画室と連通する空間部12が前
記天板11aの略下方位置に形成されればよいのである。
さらに該図14のジョイナー11において、その両側に支持
片11dを形成してもむろんよい。
することも可能であり、要は中空建築用板材7の端面が
当接する天板11aを有し且つその当接時に中空建築用板
材7の裏面側に位置する区画室と連通する空間部12が前
記天板11aの略下方位置に形成されればよいのである。
さらに該図14のジョイナー11において、その両側に支持
片11dを形成してもむろんよい。
【0039】また、本発明に係る中空建築用板材7は決
して外壁材としての用途に限定されず、その他各種の建
築用板材として幅広く適用できることは言う迄もない。
して外壁材としての用途に限定されず、その他各種の建
築用板材として幅広く適用できることは言う迄もない。
【0040】
【発明の効果】叙上の様に、本発明は中空建築用板材の
貫通孔に仕切壁にて区画された区画室を肉厚方向に形成
すると共に、裏面側の区画室をジョイナーの天板の略下
方位置に形成された空間部と連通せしめて壁内の換気を
図るものであるために、目地部に充填されるシーリング
材が前記仕切壁により中空建築用板材の区画室に侵入す
ることがなくなり、よって従来の如く貫通孔がシーリン
グ材にて閉塞されるような不都合はなく、シーリング材
が従来のように外気温等によって浮上がる現象が一切な
くなり、これによって壁内の換気を良好に行えるという
格別の効果を得るに至った。
貫通孔に仕切壁にて区画された区画室を肉厚方向に形成
すると共に、裏面側の区画室をジョイナーの天板の略下
方位置に形成された空間部と連通せしめて壁内の換気を
図るものであるために、目地部に充填されるシーリング
材が前記仕切壁により中空建築用板材の区画室に侵入す
ることがなくなり、よって従来の如く貫通孔がシーリン
グ材にて閉塞されるような不都合はなく、シーリング材
が従来のように外気温等によって浮上がる現象が一切な
くなり、これによって壁内の換気を良好に行えるという
格別の効果を得るに至った。
【0041】また、ジョイナーの天板が中空建築用板材
の仕切壁より若干低くなっても、両者間の隙間を小さく
施工されれば、シーリング材が中空建築用板材の区画室
に侵入することはなく、よって換気機能が損なわれない
という利点もある。
の仕切壁より若干低くなっても、両者間の隙間を小さく
施工されれば、シーリング材が中空建築用板材の区画室
に侵入することはなく、よって換気機能が損なわれない
という利点もある。
【0042】さらに、相当の肉厚を確保した仕切壁の場
合は、多少下地材の施工精度が悪くてジョイナーが傾斜
して該下地材に固定されていても、中空建築用板材の裏
面側の区画室がジョイナーの天板よりも上方位置に配置
されることはなく、且つ目地部のシール厚さも確保でき
てシール効果が損なわれることもなく、よって施工物自
体の耐久寿命の延命化に大いに寄与するという顕著な効
果がある。
合は、多少下地材の施工精度が悪くてジョイナーが傾斜
して該下地材に固定されていても、中空建築用板材の裏
面側の区画室がジョイナーの天板よりも上方位置に配置
されることはなく、且つ目地部のシール厚さも確保でき
てシール効果が損なわれることもなく、よって施工物自
体の耐久寿命の延命化に大いに寄与するという顕著な効
果がある。
【0043】また、上述の如く本発明に係る中空建築用
材及びジョイナーは、極めて簡易な構成からなるため
に、安価且つ容易にその製作が行えると共に、一連の施
工作業の便に供するという実用的効果も奏するのであ
る。
材及びジョイナーは、極めて簡易な構成からなるため
に、安価且つ容易にその製作が行えると共に、一連の施
工作業の便に供するという実用的効果も奏するのであ
る。
【図1】本発明に係る中空建築用板材の一実施例を示す
正面図。
正面図。
【図2】一実施例としてのジョイナーの斜視図。
【図3】中空建築用板材の連設状態を示す要部拡大正面
図。
図。
【図4】(イ) 及び(ロ) はシーリング材が区画室に侵入し
た状態を示す要部拡大図。
た状態を示す要部拡大図。
【図5】シーリング材がジョイナーの空間部に侵入した
状態を示す要部拡大図。
状態を示す要部拡大図。
【図6】中空建築用板材の上下方向の連設状態を示す要
部拡大正面図。
部拡大正面図。
【図7】(イ) 〜(ハ) は貫通孔の他の実施例を示す要部拡
大正面図。
大正面図。
【図8】中空建築用板材の他の実施例を示す正面図。
【図9】(イ) 及び(ロ) は中空建築用板材の他の実施例を
示す正面図。
示す正面図。
【図10】中空建築用板材の他の実施例を示し、(イ) は正
面図、(ロ) は(イ) のB−B線一部断面図。
面図、(ロ) は(イ) のB−B線一部断面図。
【図11】ジョイナーの他の実施例を示す斜視図。
【図12】中空建築用板材の連設状態を示す一部断面側面
図。
図。
【図13】中空建築用板材の連設状態を示す一部断面側面
図。
図。
【図14】(イ) 及び(ロ) はジョイナーの他の実施例を示す
正面図。
正面図。
【図15】(イ) 乃至(ハ) は従来例を示す説明図。
1…建築用板材本体 2…貫通孔 3…仕切壁 4…区画室 6…連通路 7…中空建築用板材 11…ジョイナー 11a…天板 11b…基板 11c…起立片 12…空間部 14…下地材
Claims (4)
- 【請求項1】 側端面に複数の貫通孔2が略平行に形成
された中空建築用板材7をジョイナー11を介して連設す
る中空建築用板材の施工法であって、天板11aを有する
ジョイナー11を下地材14に固定した後、中空建築用板材
7の貫通孔2が仕切壁3により肉厚方向に区画室4とし
て複数形成され且つ該区画室4が連通路6を介して連通
され、しかも前記区画室4…のうち裏面側の区画室が、
前記ジョイナー11の天板11aの略下方位置に形成された
空間部12に連通するように、該ジョイナー11の天板11a
の側部に中空建築用板材7の側端面を位置せしめて中空
建築用板材7間を連設施工することを特徴とする中空建
築用板材の施工法。 - 【請求項2】 建築用板材本体1の側端面に複数の貫通
孔2が略平行に形成された中空建築用板材に於いて、前
記貫通孔2が仕切壁3により肉厚方向に区画されて、該
貫通孔2に少なくとも2以上の区画室4…が形成され且
つ該区画室4…を連通させるべく、前記区画室4間には
連通路6が形成されてなることを特徴とする中空建築用
板材。 - 【請求項3】 側端面に複数の貫通孔2を略平行に形成
した中空建築用板材7を連設すべく該中空建築用板材7
間に配設されるジョイナーであって、基板11bの略中央
に天板11aを有する起立片11cが突設され、且つ前記中
空建築用板材7の裏面側端部を載置すべく、該起立片11
cの両側に所定間隔を有して該起立片11cより高さが小
である支持片11dが突設されてなることを特徴とするジ
ョイナー。 - 【請求項4】 側端面に複数の貫通孔2を略平行に形成
した中空建築用板材7がジョイナー11の両側に連設され
る目地部構造に於いて、中空建築用板材7は、その複数
の貫通孔2が仕切壁3により肉厚方向に区画されて、該
貫通孔2に少なくとも2以上の区画室4…が形成されて
なり、しかも該区画室4…を連通させるべく、前記区画
室4間には連通路6が形成されて構成されてなる一方、
ジョイナー11は、前記中空建築用板材7の側端面側に位
置する天板11aを有し、且つ該天板11aの略下方位置に
前記中空建築用板材7の裏面側の区画室と連通する空間
部12が形成されてなることを特徴とする中空建築用板材
の目地部構造。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33086591 | 1991-12-13 | ||
JP3-330865 | 1991-12-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05302420A JPH05302420A (ja) | 1993-11-16 |
JPH0772435B2 true JPH0772435B2 (ja) | 1995-08-02 |
Family
ID=18237388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19079892A Expired - Lifetime JPH0772435B2 (ja) | 1991-12-13 | 1992-07-17 | 中空建築用板材の施工法及びこれに使用する部材並びにその目地部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0772435B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3908994B2 (ja) * | 2002-08-23 | 2007-04-25 | 昭和電工建材株式会社 | 縦目地ジョイナーおよびそれを用いた目地施工方法 |
JP2006070600A (ja) * | 2004-09-03 | 2006-03-16 | Showa Denko Kenzai Kk | 縦目地ジョイナーおよびそれを用いた目地施工方法 |
JP6431350B2 (ja) * | 2014-12-02 | 2018-11-28 | 株式会社Lixil | 天板とバックガードの連結構造及びその組み立て方法 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP19079892A patent/JPH0772435B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05302420A (ja) | 1993-11-16 |
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