JPH0771982B2 - 包装凍結乾燥品 - Google Patents

包装凍結乾燥品

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JPH0771982B2
JPH0771982B2 JP62158750A JP15875087A JPH0771982B2 JP H0771982 B2 JPH0771982 B2 JP H0771982B2 JP 62158750 A JP62158750 A JP 62158750A JP 15875087 A JP15875087 A JP 15875087A JP H0771982 B2 JPH0771982 B2 JP H0771982B2
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JP
Japan
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container
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hot water
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紳 鈴木
隆 西山
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マルハ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、味、香、栄養素等の散逸や復元むらを生じる
ことなしに、極めて短時間で簡単に復元可能な包装凍結
乾燥品に関するものである。
〔従来の技術〕 一般に、乾燥食品の復元は、乾燥食品の入った容器に湯
又は水を加えて行われ、即席麺等の如く汁ごと食す食品
を除いては、復元される食品が充分に浸される程度の湯
又は水を加えた後、吸水されなかった余剰の湯又は水を
除去する必要がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述の如く余剰の湯又は水を除去する
と、除去される湯又は水とともに、味、香、栄養素等が
散逸すると云う問題があり、又、湯又は水を加えた際に
浮き上がってしまうものについては、空気と接触する部
分が生じ、復元時間が長くなったり、復元むらが生じた
りする問題もある。
従って、本発明の目的は、上記の問題点を解決し、味、
香、栄養素等の散逸や復元むらを生じることなしに極め
て短時間で簡単に復元可能な包装凍結乾燥品を提供する
ことにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、凍結乾燥品を容器内に該容器と密着状態に真
空包装した包装凍結乾燥品であって、上記容器は孔部を
有しており、該孔部は、上記容器の外側からシール材で
剥離可能に閉塞され且つ上記容器の内側から多孔質シー
トで被覆されており、上記多孔質シートは、湯中又は水
中で上記シール材を剥離した際に湯又は水が不可逆的に
上記容器内に流入可能な多孔質材料で形成されているこ
とを特徴とする包装凍結乾燥品を提供することにより、
前記目的を達成したものである。
〔実施例〕
以下、本発明の包装凍結乾燥品を図面に示す実施例につ
いて説明する。
第1図は本発明の包装凍結乾燥品の一実施例の斜視図、
第2図は第1図に示す実施例に用いる容器の断面図を示
すもので、これらの図面において、1は凍結乾燥品、2
は袋状の容器で、上記容器2は、第2図に示す如く、そ
の一側面側の略中央部に孔部3を有しており、該孔部3
は、上記容器2の外側から接着剤等により上記容器2に
剥離可能に貼付したテープ状のガスバリア性のあるシー
ル材4で閉塞され且つ上記容器2の内側から接着剤等に
より上記容器2に貼付した多孔質シート5で被覆されて
いる。そして、上記凍結乾燥品1は、上記容器2内に上
記孔部3を該凍結乾燥品1の略中央部に位置させて該容
器2と密着状態に真空包装されている。
更に説明すると、上記凍結乾燥品1は、湯又は水で復元
するものであれば、食品でも非食品でも良く、好ましく
は、ミニハンバーグ、エビチリソース煮、キンピラゴボ
ウ等の食品、ペットフード、或いは液体肥料、紙粘土、
顔料等の非食品を、凍結乾燥処理したものである。
又、上記容器2は、水、空気を通さず、真空包装により
凍結乾燥品1に密着し得る材料で形成されていれば良
く、通常、柔軟性を有する合成樹脂フィルムで形成され
るが、真空包装により凍結乾燥品1と密着し得る構造の
ものであれば、その一部を剛性の高いもので形成したも
のでも差支えない。又、上記容器2の形状及び大きさは
特に制限されないが、その大きさ(容積)は、少なくと
も収容した凍結乾燥品1が吸水して復元したときの大き
さである必要がある。
又、上記孔部3は、上記凍結乾燥品1の復元に必要な湯
又は水を上記容器2内に流入させるためのもので、その
大きさは、多孔質シート5の湯又は水の透過性能や収容
される凍結乾燥品1の種類等により異なるが、凡そ、孔
径5〜30mm程度の大きさとすると良い。
又、上記シール材4は、上記凍結乾燥品1を真空包装す
るために上記孔部3を閉塞し且つ上記凍結乾燥品1の復
元時に剥離されるもので、上記孔部3からの真空漏れを
防止して上記容器2内の真空を維持し得るガス遮断性を
有し且つ剥離し易いものであれば良く、例えば、アルミ
ニウム箔を張り合わせたフレキシブル複合包材等が用い
られる。
又、上記多孔質シート5は、湯中又は水中で上記シール
材4を剥離した際に湯又は水が不可逆的に上記容器2内
に流入可能な多孔質材料で形成されたもので、例えば、
不織紙等が用いられる。又、上記多孔質シート5として
は、湯又は水に易溶性で且つ短時間であればガス遮断性
を有する物質、例えばオブラート、ゼラチン、アガー、
アルギン酸等で上記孔部3に露出する部分をコーティン
グして形成されたものでも良い。
又、本発明の包装凍結乾燥品における上記容器2内の真
空度は、包装凍結乾燥品の種類によっても変化するが、
凡そ260mmHgvac.以上とすれば良い。
尚、上記シート材4及び上記多孔質シート5の形状、大
きさ等は実施例のものに制限されないことは言う迄もな
い。
又、本発明の包装凍結乾燥品を得るための真空包装手段
は、容器として第2図に示す如き構造の容器を用いる以
外は常法により行えば良い。
而して、本発明の包装凍結乾燥品は、上述の如く構成さ
れているので、凍結乾燥品を、味、香、栄養素等の散逸
や復元むらを生じることなしに、極めて短時間で簡単に
復元できる。
即ち、本発明の包装凍結乾燥品を復元するには、本発明
の包装凍結乾燥品全体を湯中又は水中に浸漬し、浸漬し
た状態でシート材4を剥離すれば良い。このシート材4
の剥離により、容器2内は真空状態となっており、容器
内圧力と容器外圧力との圧力差があるため、この圧力差
により孔部3から多孔質シート5を通って容器2内に湯
又は水が急激に流れ込み、凍結乾燥品1の復元に必要な
量の湯又は水が瞬時に容器2内に流入する。容器2内へ
の湯又は水の流入は、容器内圧力と容器外圧力との圧力
差がなくなると終了する。
そして、凍結乾燥品1は真空状態下に包装されており且
つ凍結乾燥品1内部には空気が含まれていないため、容
器2内に流入した湯又は水は、従来品に比べて極めて短
時間で凍結乾燥品1内に吸水される。又、容器2内に流
入した湯又は水及び容器2内の凍結乾燥品1は、孔部3
を被覆する多孔質シート5により、容器外に流出するこ
とがないので、容器2内に流入した湯又は水で凍結乾燥
品1の周り総てが被覆されるため、凍結乾燥品1は全方
向より復元される。その結果、本発明の包装凍結乾燥品
は、復元むらを生じることなしに極めて短時間で復元す
ることができる。
又、容器2内に流入する湯又は水の量のコントロール
は、容器2内の真空度、湯中又は水中への浸漬時間、孔
部3の大きさ、容器2の大きさと凍結乾燥品1の量との
比等を調節することによって行うことができる。従っ
て、本発明では、凍結乾燥品1の復元に必要な量の湯又
は水のみを容器2内に流入させることができるので、容
器2内に流入した湯又は水の総てが凍結乾燥品1に吸収
され、凍結乾燥品1の復元後に余剰の湯又は水を捨てる
必要はなく、味、香、栄養素等の散逸を防ぐことができ
る。
尚、多孔質シート5が、湯又は水に易溶性で且つガス遮
断性の物質で孔部3に露出する部分をコーティングして
形成されたものである場合は、上述のように本発明の包
装凍結乾燥品を湯中又は水中に浸漬した状態でシート材
4を剥離する必要はなく、本発明の包装凍結乾燥品を、
湯中又は水中に浸漬する直前にシート材4を剥離した上
で湯中又は水中に浸漬すれば良いので、凍結乾燥品1の
復元を極めて安全に行うことができる。
次に、試験例及び比較試験例を挙げ、本発明の包装凍結
乾燥品及びその効果について更に具体的に説明する。
試験例1 凍結乾燥処理したミニハンバーグ20gを第2図に示す如
き袋状容器に入れ真空包装を行った。
次いで、包装物全体を80℃の湯中に沈めた状態で真空を
維持するためのシール材を剥離しミニハンバーグの復元
を行った。
比較試験例1 試験例1と同じミニハンバーグ20gを、適当な大きさの
椀状容器に入れ、該容器の上から80℃の湯をミニハンバ
ーグがひたる程度まで注いで復元させた後、余剰の湯を
捨てた。
上記試験例1及び比較試験例1の復元試験の結果は、次
の通りであった。
本発明の包装凍結乾燥品を用いた試験例1における復元
時間は7秒であったのに対し、比較試験1のそれは120
秒であり、本発明により凍結乾燥品の復元時間は大幅に
短縮された。又、試験例1で容器内に流入した湯量は2
7.6gであり、復元後のミニハンバーグ重量は47.1g、容
器内に残存した湯量は0.5gであった。このことから、試
験例1では、容器内にミニハンバーグの復元に必要な量
の湯だけが流入し、有効に利用されたことが判る。この
ため、試験例1では、復元したミニハンバーグは、凍結
乾燥前の食味、食感にきわめて近いものであり、且つ略
密閉系で復元しているため、香が散逸しなかったのに対
し、比較試験例1では、過剰の湯を加え、且つ復元終了
後に余剰の湯を捨てているため、食感は水っぽくなり食
味、香等の散逸も著しかった。
試験例2 凍結乾燥処理したミニハンバーグの代わりに凍結乾燥処
理したエビチリソース煮を用いた以外は試験例1と同様
にして復元試験を行った。
比較試験例2 凍結乾燥処理したミニハンバーグの代わりに凍結乾燥処
理したエビチリソース煮を用いた以外は比較試験例1と
同様にして復元試験を行った。
上記試験例2及び比較試験例2の復元試験の結果は、次
の通りであった。
試験例2と比較試験例2とを比較した場合、復元時間に
ついては、試験例2は比較試験例2の1/18に短縮されて
おり(試験例2では復元は10秒で終了したのに対し、比
較試験例2では復元に180秒要した)、又、味、香等に
ついても、試験例2で復元されたものの方が優れてい
た。
試験例3 凍結乾燥処理したミニハンバーグの代わりに凍結乾燥処
理したキンピラゴボウを用いた以外は試験例1と同様に
して復元試験を行った。
比較試験例3 凍結乾燥処理したミニハンバーグの代わりに凍結乾燥処
理したキンピラゴボウを用いた以外は比較試験例1と同
様にして復元試験を行った。
上記試験例3及び比較試験例3の復元試験の結果は、次
の通りであった。
試験例3と比較試験例3とを比較した場合、復元時間に
ついては、試験例3は比較試験例3の1/30に短縮されて
おり(試験例3では復元は5秒で終了したのに対し、比
較試験例3では復元に150秒要した)、又、味、香等に
ついても、試験例3で復元されたものの方が優れてい
た。
〔発明の効果〕
本発明の包装凍結乾燥品は、味、香、栄養素の散逸や復
元むらを生じることなしに極めて短時間で簡単に復元可
能なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の包装凍結乾燥品の一実施例の斜視図、
第2図は第1図に示す実施例に用いる容器の断面図であ
る。 1……凍結乾燥品、2……容器、3……孔部、4……シ
ール材、5……多孔質シート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凍結乾燥品を容器内に該容器と密着状態に
    真空包装した包装凍結乾燥品であって、上記容器は孔部
    を有しており、該孔部は、上記容器の外側からシール材
    で剥離可能に閉塞され且つ上記容器の内側から多孔質シ
    ートで被覆されており、上記多孔質シートは、湯中又は
    水中で上記シール材を剥離した際に湯又は水が不可逆的
    に上記容器内に流入可能な多孔質材料で形成されている
    ことを特徴とする包装凍結乾燥品。
JP62158750A 1987-06-25 1987-06-25 包装凍結乾燥品 Expired - Fee Related JPH0771982B2 (ja)

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