JPH077167Y2 - インクジェットヘッド基板の構造 - Google Patents

インクジェットヘッド基板の構造

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JPH077167Y2
JPH077167Y2 JP1987161623U JP16162387U JPH077167Y2 JP H077167 Y2 JPH077167 Y2 JP H077167Y2 JP 1987161623 U JP1987161623 U JP 1987161623U JP 16162387 U JP16162387 U JP 16162387U JP H077167 Y2 JPH077167 Y2 JP H077167Y2
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JP
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silicon
glass
inkjet head
heat generating
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JPH0167038U (ja
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龍介 森田
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Alps Electric Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はインクジェットプリンタに使用されるインクジ
ェットヘッドの基板の構造に関し、特に駆動周波数を上
げるため蓄熱を抑え、かつ、必要な温度上昇のための熱
量の確保もできるようにしたインクジェットヘッド基板
の構造に関する。
〔従来の技術〕 一般的にインクジェットヘッドは第4図〜第5図に示さ
れる構造となっている。即ち、第4図は従来のインクジ
ェットヘッドの要部平面図、第5図は第4図中のI−I
線に沿った断面を、図中矢印Aで示す方向から見た断面
図であり、図中1はガラスによって成形された基板であ
る。この基板1上には第5図に示されるように五酸化タ
ンタル等による蓄熱層2がスタッタリング等によって形
成され、その蓄熱層2上にチッ化タンタル等の発熱抵抗
体層3が積層形成されている。又、この発熱抵抗体層3
上には、アルミニウム等で成形された共通電極4a、選択
電極4bによる導体層4が形成されており、この導体層4
で囲まれて露出状態とされた発熱抵抗体層3が発熱部5
となる。又、導体層4上及び発熱部5にはシリコンチッ
化物等からなる保護層6が積層されている。
一方、図中7はノズル板で、このノズル板7の前記発熱
部5と対応する位置にはインクを吐出するためのノズル
孔(オリフィス)8が形成されている。又、ノイズ板7
の下面には一体的もしくは別体として、インクの擾乱を
防止するために、相互に隣接する発熱部5の間に位置す
る隔壁9・9…が形成され、この隔壁9・9…の高さ寸
法によって基板3側とノズル板7は一定の間隔(インク
充填部分)を構成し、接着剤10を介して接合される。
又、ノズル板7にはインクを安定供給するために上方に
膨出させたインク室11が形成されている。
かかる構造としたインクジェットヘッドの動作を説明す
ると、基板1に穿設される貫通孔(図示せず)を介して
インク溜から基板1とノズル板7間へ送り込まれたイン
クは毛細管現象によって間隔内へ侵漬し、ノズル孔8内
なで満たされた状態となる。この状態で、導体層4へド
ライブ回路からの電気記録信号が印加されると、その信
号は発熱部5において熱エネツギーに変わり、その発熱
部5と接しているインクに気泡を発生させ、その圧力変
動によってインクをノズル孔8から飛ばし、記録紙上へ
印字することになる。
しかし、この上記した従来のインクジェットヘッドによ
ると、基板1をガラスで成形しているために、高速駆動
の際にその基板1に熱がたまりすぎてしまい破壊が生じ
る虞れがあること、又、ノズル板7にインク室11を加工
形成する必要があり、工程が煩雑となってしまう等の点
から、第6図〜第7図に示されるようなインクジェット
ヘッド基板が考察される。第6図は改良された基板の平
面図、第7図は第6図中のII−II線に沿った断面を図中
矢印Bで示す方向から見た断面図でこの場合の基板12に
はガラスよりも熱伝導率の良いアルミナを使用してい
る。またこのアルミナを使用することによって必要な熱
量を確保するためにガラスでその基板1a上に印刷技術及
び焼成によって部分的なグレーズ12を形成している。そ
して、このグレーズ上に発熱部5を形成している。尚、
このグレーズを構成したことで、ノズル板7自体にイン
ク室11を構成するための膨出部を形成する必要もなくな
っている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記した第6図〜第7図に示したインク
ジェットヘッド基板の構造にあっても、駆動周波数を上
げていくことを考慮すると、まだ、アルミナでは蓄熱量
が大きくせいぜい2、5KHz程度までしか作動させるのは
無理である。
そこで本考案は、さらに駆動周波数を高めても十分に対
応することが可能となるインクジェットヘッド基板の構
造を提供することを目的としている。
〔問題を解決するための手段〕
この目的を達成するために本考案に係るインクジェット
基板の構造は、シリコンからなる基板と、この基板上に
シリコンと熱膨張係数が略等しいガラスを陽極接合によ
り接合した後エッチングにより不要部を除去することで
形成された突部と、この突部上に形成された発熱部と、
この発熱部に通電を行なうための一対の導体層とを有す
ることを特徴としている。
〔作用〕
上記したようにアルミナより更に熱伝導率のよいシリコ
ンで基板を成形したことにより、基板への蓄熱が抑えら
れ駆動周波数をそうとう高いところまで上げることがで
きる。
又、シリコンの基板上にガラスの突部を形成することと
しているので、シリコンだけでは得ることができない発
熱部の熱エネルギーのたえの温度上昇も確保でき、ま
た、ノズル板にインク室を形成する必要もなくなる。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を第1図乃至第2図を参照して詳
細に説明する。
第1図は本考案を実施したインクジェットヘッド基板20
の電極や発熱部等を省略して示す平面図であり、見かけ
上は第6図に示す場合と同一となる。この基板20はアル
ミナよりもさらに熱伝導率のよいシリコンで成形されて
いる。このシリコンの基板20上にはガラス、特にシリコ
ンと熱膨張係数の略等しいデビトロン、バイレックス等
のガラスによって突部21が形成されている。この突部21
は基板21が形成されている。この突部21は基板20の長手
方向を横切る二箇所の横架部21a・21aと、その横架部21
a・21aを発熱部の形成状態に沿って一体に連結する橋梁
部21bとより成っている。このガラスの突部21は陽極接
合及びエッチングで得られるもので、この陽極接合は第
2図に示すように、ヒーターを兼ねた電極板22上に光学
研磨を施して干渉縞が観察される程度の表面粗度とした
シリコン基板20を載置し、その基板20上に前記したよう
に熱膨張係数がシリコンと略等しいガラス板Gを重ね
る。この状態で基板20側にプラス電極、ガラス板G側に
マイナス電極を接続したバッテリ23で電流を流す。前記
電極板22に別電源24でヒータ用電力を供給して高温加熱
しながら数100Vの直流電圧を印加する。すると、シリコ
ン基板20とガラス板Gの各々に分極が発生して、静電気
的引力によって両者が密着される。こうしてシリコンの
基板20にガラス板が密着された状態でエッチンング加工
によって不要部分を除去して突部21が形成される。又第
3図は第1図中のIII−III線に沿った断面を図中矢印C
で示す方向から見た断面図で、シリコンの基板20上に形
成されたガラスの突部21(橋梁部21b)上にはスパッタ
リング等で五酸化タンタル等の蓄熱層(アンダーコー
ト)25が形成され、その蓄熱層25上にチッ化タンタル等
の発熱抵抗体層26が積層されている。その発熱抵抗体層
26上にはアルミニウム等の金属箔による導体層27が形成
され、その導体層27によって囲まれて露出した前記発熱
抵抗体層26が発熱部28となっている。又、前記導体層27
及び発熱部28上にはシリコンチッ化物等による保護層
(オーバーコート)29が形成されている。
〔考案の効果〕
上述したように本考案に係るインクジェットヘッド基板
の構造によると、基板にアルミナよりもさらに熱伝導率
の高いシリコンを使用しているので駆動周波数をそうと
うに高くしても障害となる蓄熱が抑えられ、十分に対応
することができる。又、そのシリコンの基板上にガラス
の突部を形成して、その突部上に発熱部を形成している
ので、発熱部に必要な熱量(温度上昇)はその突部によ
って確保される。さらに、そのガラスの突部の高さ分基
板側とノズル板の間隔、即ちインクの充填部分を大きく
することができるので、ノズル板に格別にインク室を膨
出形成する必要がなく、加工工程が容易となっている。
また、ガラスとシリコンとの接合を陽極接合により行な
っているので、その接合が確実であるとともに、ガラス
とシリコンとの密着性が高く、ガラスからシリコンへの
熱伝導も良好である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施したインクジェットヘッド基板の
概略平面図、第2図は同基板とガラス板との接合工程を
示す図、第3図は同第1図中のIII−III線に沿った断面
図、第4図は一般的なインクジェットヘッドの要部平面
図、第5図は第4図中のI−I線に沿った断面図、第6
図はアルミナ基板にグレーズを設けたインクジェットヘ
ッド基板の平面図、第7図は第6図中のII−II線に沿っ
た概略断面図である。 20……シリコンの基板、21……突部 22……電極板、23……バッテリー、24……電源 25……蓄熱層、26……発熱抵抗体層 27……導体層、28……発熱部、29……保護層 G……ガラス板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコンからなる基板と、この基板上にシ
    リコンと熱膨張係数が略等しいガラスを陽極接合により
    接合した後、エッチングにより不要部を除去することで
    形成された突部と、この突部上に形成された発熱部と、
    この発熱部に通電を行なうための一対の導体層とを有す
    ることを特徴とするインクジェットヘッド基板の構造。
JP1987161623U 1987-10-22 1987-10-22 インクジェットヘッド基板の構造 Expired - Lifetime JPH077167Y2 (ja)

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JP1987161623U JPH077167Y2 (ja) 1987-10-22 1987-10-22 インクジェットヘッド基板の構造

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Publication Number Publication Date
JPH0167038U JPH0167038U (ja) 1989-04-28
JPH077167Y2 true JPH077167Y2 (ja) 1995-02-22

Family

ID=31444729

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JP1987161623U Expired - Lifetime JPH077167Y2 (ja) 1987-10-22 1987-10-22 インクジェットヘッド基板の構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6442246A (en) * 1987-08-07 1989-02-14 Nec Corp Ink jet recording head

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JPH0167038U (ja) 1989-04-28

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