JP3185542B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JP3185542B2 JP13317794A JP13317794A JP3185542B2 JP 3185542 B2 JP3185542 B2 JP 3185542B2 JP 13317794 A JP13317794 A JP 13317794A JP 13317794 A JP13317794 A JP 13317794A JP 3185542 B2 JP3185542 B2 JP 3185542B2
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットヘッドに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットヘッドの構成は、
複数のノズルに対応するインク流路を形成し、各インク
流路を区画する流路側壁を撓ませることにより流路容積
を減少させ、内部のインクに加圧することによりインク
をノズルから吐出させる構成のものがある(特開昭63
−247051号公報、特開昭63−252750号公
報など)。これらは、ノズルの配列方向に互いに間隔を
有する多数の平行な流路を有しており、この流路は天
部、底部、側壁により区画されており、流路の一端には
複数のノズル孔を有するノズルプレートが固着され、多
端にはインクを供給手段が連結されている。この側壁の
少なくとも一部は圧電材料からなり、剪断モードの変形
を生じさせて流路内のインクに加圧しノズル孔から外部
へ吐出させるものである。
【0003】また、特開昭55−117663号公報に
は、電気粘性流体からなるインクを用いて、ノズルプレ
ートの表裏両面に設けた電極への電界の印加によりイン
クの粘性を変化させ、部分的に粘性を高くしたインクは
吐出せず、粘性を低くしたインクが吐出するようにした
構成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来例で
は、効果的な流路壁変形を得るためには側壁を高くする
必要があり、また、印字の高密度化のためノズル間隔を
狭めるには側壁の厚みを薄くする必要がある。したがっ
て、側壁を薄くかつ高くすることが望ましく、そのため
に流路となる溝を形成する加工が難しくなっている。
【0005】上記第2の従来例では、インクの粘性の変
化のみによってインクの吐出動作を制御することは信頼
性に乏しく、インクの電気粘性特性に応じて印加電圧の
微細な調整が必要である。
【0006】そこで本発明の目的は、製造が簡単で高密
度化が容易に達成できるインクジェットヘッドを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明に係るインクジェットヘッドは、一
端に開口部を有する、中空の筺体状であり、内部にイン
クが供給されるヘッド枠体と、ヘッド枠体の開口部に固
着され、ヘッド枠体の内部に連通する複数のノズル孔を
有する圧電材料からなるノズルプレートと、ノズルプレ
ートの一方の面における少なとも各ノズル孔周囲を含む
面に設けられた共通電極と、ノズルプレートの他方の面
に、各ノズル孔ごとに対応して設けられた駆動電極とを
備えていることを特徴とする。請求項2の発明は、請求
項1の発明において、インクが電気粘性流体であること
を特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
【0009】図1に本発明に係るインクジェットヘッド
の上面側からみた展開斜視図を、図2にその底面側から
みた展開斜視図をそれぞれ示している。
【0010】合成樹脂やガラスなど任意の材質により形
成され、凹部1aを区画する側壁1b,底面1c,後板
1dとからなる基板1の上部に、同様な材質からなる蓋
板2が熱融着または接着などの方法により接合されて、
ヘッド枠体3が構成されている。蓋板2にはインク供給
孔2aが穿設されており、ここにインク供給部材4が接
合される。インク供給部材4には、図示しないインクタ
ンクより所定の圧力でインクが供給されるためのパイプ
4aが設けられている。
【0011】図2に示すように、基板1の底面1cに
は、後述するノズル孔7aに対応する駆動電極9用の導
電パターン5が形成されており、図1に示すように、蓋
板2には共通電極8用の導電パターン6が形成されてい
る。
【0012】このように構成されたヘッド枠体3の一端
は開口部となっているが、この開口部を塞ぐように、圧
電材料からなるノズルプレート7が接合されている。こ
のノズルプレート7には複数のノズル孔7aが穿設され
ており、その一方の面(前面)には一面に共通電極8
(図1参照)が、他方の面(背面)には各ノズル孔7a
に対応する複数の駆動電極9(図2参照)が、それぞれ
形成されている。共通電極8は蓋板2の導電パターン6
と接触しており、駆動電極9は基板1の導電パターン5
と接触している。これらの電極8,9は、インジウム・
ティン・オキサイド(ITO)などの弾性導電物質が蒸
着やスパッタリングなどの方法でノズルプレート7に形
成されたものである。
【0013】本実施例では、ノズルプレート7となる圧
電材料の分極方向を考慮して、共通電極8および駆動電
極9に導通した際に、圧電材料が面方向に広がるような
電界を加えているが、この圧電材料について以下に説明
する。
【0014】図3(a)には、一般的な円板広がりモー
ドの圧電素子11の表裏両面に電極12a,12bを設
けた構成を示している。圧電素子11の分極方向は矢印
Aにて示すように厚み方向であり、電極12a,12b
は電源13に接続されている。このような状態におい
て、電極12a,12bに電界が印加されると、圧電素
子11は矢印Bに示すように放射状に広がる変形を生じ
る。これを利用して、図3(b)に示すように、圧電素
子11に小孔11aを設け表裏両面に電極12a,12
bを設けて電界を加えると、やはり矢印Bに示すように
変形し小孔11aが広がる。
【0015】そこで図1,2に示す本実施例について説
明すると、ノズル孔7aは、通常状態のインクが表面張
力によってノズル孔7a内に保たれるような大きさに形
成されている。そして、共通電極8と、複数のノズル孔
7aのうちインク吐出すべき部分に位置する駆動電極9
との間に電界を加える。そうすると、前記の通りその部
分のノズルプレート7が面方向に広がるように変形する
ためノズル孔7aが大きくなる。例えば、ノズル孔7a
の直径30μm、駆動電極9の直径50μm、ノズルプ
レート7の厚さ50μm、駆動電圧1kVと設定した場
合、ノズル孔7aは5μm程度大きくなる。そのため、
電界が加えられた部分のノズル孔7aでは表面張力に打
ちかってインク滴が吐出する。このように本実施例で
は、インク吐出を行う場合にのみ電界の印加を行って該
当するノズル孔7aからインク滴が吐出させるので、消
費電力は少なくてすむ。また上記第1の実施例とは反対
に、共通電極8および駆動電極9に導通した際に、圧電
材料が面方向に収縮するような圧電素子を用いることも
できる。さらにその場合、インク供給部材4から凹部1
a内に電気粘性流体(電界が加わると粘性が高くな
る。)であるインク10(図4参照)を供給すると効果
的である。電気粘性流体は、具体的には、鉱油、シリコ
ン油、フッ素化合物、合成炭化水素などの電気絶縁性液
体に、吸水性ポリマー架橋微粒子、イオン交換樹脂粒子
などの含水微粒子や、ゼオライト、シリカゲル、チタン
酸カリウムホイスカーなどのセラミック粒子などの固体
微粒子を分散させたものである。
【0016】この第2の実施例の作動を説明すると、共
通電極8と、複数のノズル孔7aのうちインク吐出しな
い部分に位置する駆動電極9との間に電界を加える。そ
うすると、その部分のノズルプレート7が面方向に収縮
するように変形するためノズル孔7aが小さくなる。ま
た、これと同時に、その付近に位置するインク10は電
気粘性効果により粘性が高くなる。そのため、電界が加
えられた部分のノズル孔7aからはインク滴は吐出しな
い。そして、電界の印加が停止された部分において、ノ
ズルプレート7は広がりノズル孔7aの径が大きくな
る。それと同時に、その付近に位置するインク10の粘
性が低下するため、インク滴はノズル孔7aから吐出す
る。このように第2の実施例では、通常は常に共通電極
8および駆動電極9に電界を加えており、インク吐出を
行う場合にのみ電界の印加を停止することにより、該当
するノズル孔7aからインク滴が吐出する。
【0017】このような本発明の構成においては、予め
インクにある程度加圧した状態で凹部1aに供給する場
合もある。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、各ノズル毎の孔径を変
化させてインク吐出制御を行うので、各ノズル孔毎に完
全に独立して制御できクロストークを生じるおそれがな
いため、各ノズル孔毎に対応して分割された多数のイン
ク流路を設ける必要がない。すなわち、各ノズル孔に対
応した流路を設けず、微細な流路側壁を多数形成する代
わりに、大面積の凹部、つまり共通なインク溜め部を形
成すれば良いため、製造がきわめて容易になるととも
に、ノズルの高密度化が容易に達成できる。また、イン
クに加圧して吐出させる方式ではないため、インク滴吐
出後の振動が小さく高周波数でのインク滴吐出が容易に
できる。
【0019】インクとして電気粘性流体を用いる場合に
は、ノズル孔径の変化と同期させてインクの粘性を変化
させることにより、インク滴吐出が効率よく確実に行え
るとともに、インク滴吐出後直ちにインクの粘性を高め
て振動を速やかに減衰させることができ、インク滴吐出
の間隔をさらに短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットヘッドの第1の実
施例を上面側から見た展開斜視図
【図2】第1の実施例を底面側から見た展開斜視図
【図3】圧電材料の変形状態を示す説明図
【図4】第2の実施例のインク滴吐出状態を示す説明図
【符号の説明】
3 ヘッド枠体 7 ノズルプレート 7a ノズル孔 8 共通電極 9 駆動電極 10 インク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/045 B41J 2/055 B41J 2/015 B41J 2/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に開口部を有する、中空の筺体状
    あり、内部にインクが供給されるヘッド枠体と、 前記ヘッド枠体の開口部に固着され、前記ヘッド枠体の
    内部に連通する複数のノズル孔を有する圧電材料からな
    るノズルプレートと、 前記ノズルプレートの一方の面における少なとも各ノズ
    ル孔周囲を含む面に設けられた共通電極と、 前記ノズルプレートの他方の面に、前記各ノズル孔ごと
    に対応して設けられた駆動電極と、 を備えていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記インクが電気粘性流体であることを
    特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
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