JPH0771507A - 防振支持装置およびこれに用いられる液体封入ダンパの製造方法 - Google Patents

防振支持装置およびこれに用いられる液体封入ダンパの製造方法

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JPH0771507A
JPH0771507A JP24398093A JP24398093A JPH0771507A JP H0771507 A JPH0771507 A JP H0771507A JP 24398093 A JP24398093 A JP 24398093A JP 24398093 A JP24398093 A JP 24398093A JP H0771507 A JPH0771507 A JP H0771507A
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JP
Japan
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base material
peripheral surface
support
body part
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JP24398093A
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English (en)
Inventor
Shigenori Daimaru
重徳 大丸
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 閉鎖部材が不要で、構造が簡素化でき、且つ
粘性流体を容易に閉鎖でき、その結果安価に構成できる
防振支持装置およびこれに用いられる液体封入ダンパの
製造方法を提供する。 【構成】 支持母材と、該支持母材と対向的に配設され
た被支持部材と、該支持母材あるいは被支持部材のいず
れか一方に取付けられた液体封入ダンパと、該支持母材
あるいは該被支持部材のいずれかの他方に設けられた支
持軸とを備え、該液体封入ダンパが、軸方向一端の実質
的に半径方向に延び一端壁の中央部に該支持軸を嵌入す
る凹部をもつ変形可能な軟質樹脂からなる袋体部と、該
袋体部の外周を抱囲した実質的に変形不能な硬質材料か
らなる筒状の抱囲体部と、該袋体部に封入された粘性流
体とからなり、該支持軸を該袋体部の該凹部に嵌入せし
めて該支持軸が該袋体部によって支持されている防振支
持装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、光学ピックア
ップやディスクテーブル等が設けられたメカデッキ等の
被支持体と、上記メカデッキが複数の箇所でコイルばね
を介して懸架されたフレーム等の支持母材との間に介在
する液体封入ダンパを備えた防振支持装置およびこれに
用いられる液体封入ダンパの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防振支持装置としては、
実開昭61ー146639号公報に記載されたものが知
られている。即ち、支持母材に液体封入ダンパが設けら
れており、被支持部材に設けられた支持軸がこの液体封
入ダンパに支持されている防振支持装置において、液体
封入ダンパは、薄肉のゴムによって形成された袋体を備
え、この袋体の軸方向一端壁の中央部に支持軸が嵌入さ
れる凹部を有し、他端にニップル状の穴が形成されてい
る。一方袋体の外周を囲む筒状に成形された厚肉なゴム
製の補助部材の基部に穴が形成されていて、この穴に袋
体のニップル部を嵌め合わせると共に筒部に袋体の外周
面を嵌め合わせ、このように補助部材に嵌め込まれた袋
体に液を充填した後、ゴム製の閉鎖部材を補助部材の基
部の穴に拘束された袋体のニップル状の穴に強制的に押
し込むことにより封止したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
防振支持装置は、ゴム製の閉鎖部材を別体で成形する必
要があるとと共に、この閉鎖部材で袋体のニップル状の
穴に強制的に押し込んで封鎖するため組立作業が面倒で
あるという欠点を有していた。
【0004】本発明は上記問題に鑑み考案されたもので
あって、閉鎖部材が不要で、構造が簡素化でき、且つ粘
性流体を容易に閉鎖でき、その結果安価に構成できる防
振支持装置およびこれに用いられる液体封入ダンパの製
造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、第1の発明は、支持母材と、該支持母材と
対向的に配設された被支持部材と、該支持母材あるいは
被支持部材のいずれか一方に取付けられた液体封入ダン
パと、該支持母材あるいは該被支持部材のいずれかの他
方に設けられた支持軸とを備え、該液体封入ダンパが、
軸方向一端の実質的に半径方向に延び一端壁の中央部に
該支持軸を嵌入する凹部をもつ変形可能な軟質樹脂から
なる袋体部と、該袋体部の外周を抱囲した実質的に変形
不能な硬質材料からなる筒状の抱囲体部と、該袋体部に
封入された粘性流体とからなり、該支持軸を該袋体部の
該凹部に嵌入せしめて該支持軸が該袋体部によって支持
されている防振支持装置において、該袋体部の外周面が
該抱囲体部の内周面に固着されていると共に、該袋体部
の軸方向他端の実質的に半径方向に延びる閉鎖された他
端壁が該袋体部の一部を溶融せしめて該袋体部と一体に
形成されていることを特徴とする防振支持装置を構成し
たものである。
【0006】第2の発明は、実質的に変形不能な硬質材
料にて筒状の抱囲体部を形成する工程と、該筒状の抱囲
体部の内周面に嵌合する筒状の外周壁部と、該外周壁部
の軸方向の一端を覆い、且つ中心部に凹部をもち、実質
的に放射状に延びる一端壁とを備え、他端が開口した軟
質樹脂からなる容器部を形成する工程と、該成形された
抱囲体部の内部に該形成された容器部を配置し、該抱囲
体部の内周面と該容器部外周面とを固着する工程と、該
抱囲体部の内部に固着された容器部に粘性流体を充填す
る工程と、該容器部の他端の開口周縁部に熱を加えて溶
融しつつ半径方向内方に案内し、実質的に粘性流体を閉
じ込める実質的に半径方向に延びる閉鎖した他端壁を形
成する工程とからなる液体封入ダンパの製造方法を構成
したものである。
【0007】
【作用】上述の如く、液体封入ダンパは、軟質の袋体部
の外周面が硬質材料からなる抱囲体部の内周面に固着さ
れているので、袋体部の軸方向他端の実質的に半径方向
に延びる閉鎖された他端壁が、袋体部に粘性流体を充填
した後、容易に袋体部の一部を溶融せしめて袋体部と一
体に形成でき、独立した閉鎖部材を必要としない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図において、1がメカデッキ等の被支持部材であ
り、被支持部材1に液体封入ダンパ10がボルト4によ
り取付けられ、被支持部材1と対向的に設けられたフレ
ーム等の支持母材2に支持軸3が被支持部材1に向かっ
て突設されていて、支持軸3がこの液体封入ダンパ10
に支持されている。
【0009】具体的には、液体封入ダンパ10は、変形
可能なSEBS等の軟質樹脂で薄肉に形成された袋体部
12と、袋体部12の外周を抱囲した変形不能なポリプ
ロピレン等の硬質樹脂で比較的厚肉に形成され、内周面
11aが袋体部12の外周面12hに固着された筒状の
抱囲体部11と、袋体部12内に封入されたシリコンオ
イル等高粘度の粘性流体とで構成されている。
【0010】そして、袋体部12の軸方一端の実質的に
半径方向に延び一端壁12aの中央部に袋体部12の内
部に入り込んだ凹部12bが形成され、この凹部12b
に支持母材2に設けた支持軸3を嵌入し、支持軸3が袋
体部12によって弾性的に且つ減衰可能に支持されてい
る。袋体部12の他端の実質的に半径方向に延びる閉鎖
された他端壁12cは袋体部12の一部を溶融して一体
に構成されている。
【0011】次に、この液体封入ダンパ10の製造方法
について図2ないし図7に基づいて説明する。先ず、図
2に示すように、抱囲体部11を金型を用いて(図示せ
ず)硬質樹脂材料であるポリプロピレンを射出する射出
成形により成形する。
【0012】続いて、図3に示すように、金型(図示せ
ず)にセットされた上述の抱囲体部11の内側に軟質の
樹脂材料であるSEBS樹脂材料を用いて、軸方向一端
に、中央部に凹部12を有する半径方向に延びる一端壁
12aが形成されると共に、他端に開口12dを有する
薄肉の袋体部12を射出成形し、袋体部12の外周面を
抱囲体部11の内周面に固着した中間製品を得る。
【0013】次に、かかる中間製品を図4に示すよう
な、上下方向に可動(矢印で示す)可能な棒状のマンド
レル5と、マンドレル5の先端部の回りに配置された半
径方向に可動(矢印で示す)可能な複数の成形ダイ6を
備えた加熱成形装置の中央にセットする。
【0014】マンドレル5および成形ダイ6は加熱でき
るようにヒータ(図示せず)を内蔵している。また、マ
ンドレル5は先端部に成形用の凸テーパー面5aを有す
ると共に、中心部に真空引きないし空気抜きできる中央
孔5bを備えている。
【0015】次に、袋体部12の開口12dから袋体部
12内にシリコンオイル13を充填した後、図5に示す
ように、マンドレル5の先端部を開口12dから挿入せ
しめて、マンドレル5の外周を開口12dに嵌合させ、
望ましくはマンドレル5の中央孔5bから真空引きしつ
つ、袋体部12の開口周縁部12cの外周に、加熱され
た成形ダイ6を半径方向内方に押し当てつつ、マンドレ
ル5を徐々に持ち上げることにより、図6に示すような
袋体部12の開口12dを閉鎖した溶融部12fを形成
でき、続いて、図7に示すように、加熱された押さえ治
具8を閉鎖した溶融部12fに平らな押さえ面8aを押
し当てながら、袋体部12の軸方向他端に半径方向に延
びる他端壁12cを完成させた。
【0016】なお、袋体部12の開口周縁部12cの一
部に、中型を抜き出し易いように切欠き12gが施され
る。また、この実施例では抱囲体部11の射出成形と、
袋体部12の射出成形が独立した射出成形機により行な
われているが、1台の射出成形装置で2色成形しても差
し支えない。また、袋体部12をブロー成形で成形する
ことができる。このように、本発明は、本発明の主旨を
逸脱しない範囲においてその他多くの形態で実施するこ
とができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、閉鎖部材が不要で、部
品点数を少なくして構造が簡素化でき、極めて安価な防
振支持装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振支持装置の要部を示す断面図であ
る。
【図2】射出成形された抱囲体部の縦断面図である。
【図3】射出成形された抱囲体部の内側に一体的に袋体
部を射出成形した縦断面図である。
【図4】加熱成形装置に、中間製品をセットした状態の
概略を示す要部断面図である。
【図5】加熱成形装置を用いて中間製品の袋体部の開口
を閉鎖する工程の概略を示す要部断面図である。
【図6】加熱成形装置を用いて中間製品袋体部の開口を
閉鎖した状態の概略を示す要部断面図である。
【図7】押さえ治具を用いて袋体部の他端壁を完成する
工程の概略を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1:被支持部材 2:支持母材 3:支持軸 10:液体封入ダンパ 11:抱囲体部 11a:内周面 12:袋体部 12a:一端壁 12b:凹部 12c:他端壁 12d:開口 12e:開口周縁部 12h:外周面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持母材と、該支持母材と対向的に配設
    された被支持部材と、該支持母材あるいは被支持部材の
    いずれか一方に取付けられた液体封入ダンパと、該支持
    母材あるいは該被支持部材のいずれかの他方に設けられ
    た支持軸とを備え、 該液体封入ダンパが、軸方向一端の実質的に半径方向に
    延び一端壁の中央部に該支持軸を嵌入する凹部をもつ変
    形可能な軟質樹脂からなる袋体部と、該袋体部材の外周
    を抱囲した実質的に変形不能な硬質材料からなる筒状の
    抱囲体部と、該袋体部に封入された粘性流体とからな
    り、該支持軸を該袋体部の該凹部に嵌入せしめて該支持
    軸が該袋体部によって支持されている防振支持装置にお
    いて、 該袋体部の外周面が該抱囲体部の内周面に固着されてい
    ると共に、該袋体部の軸方向他端の実質的に半径方向に
    延びる閉鎖された他端壁が該袋体部の一部を溶融せしめ
    て該袋体部と一体に形成されていることを特徴とする防
    振支持装置。
  2. 【請求項2】 実質的に変形不能な硬質材料にて筒状の
    抱囲体部を形成する工程と、 該筒状の抱囲体部の内周面に嵌合する筒状の外周壁部
    と、該外周壁部の軸方向の一端を覆い、且つ中心部に凹
    部をもち、実質的に放射状に延びる一端壁とを備え、他
    端が開口した軟質樹脂からなる容器部を形成する工程
    と、 該成形された抱囲体部の内部に該形成された容器部を配
    置し、該抱囲体部の内周面と該容器部外周面とを固着す
    る工程と、 該抱囲体部の内部に固着された容器部に粘性流体を充填
    する工程と、 該容器部の他端の開口周縁部に熱を加えて溶融しつつ半
    径方向内方に案内し、実質的に粘性流体を閉じ込める実
    質的に半径方向に延びる閉鎖した他端壁を形成する工程
    とからなる液体封入ダンパの製造方法。
JP24398093A 1993-09-02 1993-09-02 防振支持装置およびこれに用いられる液体封入ダンパの製造方法 Pending JPH0771507A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0982514A1 (de) 1998-08-26 2000-03-01 Philips Corporate Intellectual Property GmbH Flüssigkeitsgefüllter Dämpfer für ein erschütterungs-empfindliches Gerät
KR100966802B1 (ko) * 2001-12-14 2010-06-29 폴리마테크 컴퍼니 리미티드 댐퍼 및 메카니컬 섀시의 방진구조

Cited By (3)

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EP0982514A1 (de) 1998-08-26 2000-03-01 Philips Corporate Intellectual Property GmbH Flüssigkeitsgefüllter Dämpfer für ein erschütterungs-empfindliches Gerät
US6603728B1 (en) 1998-08-26 2003-08-05 Koninklijke Philips Electronics N.V. Liquid-filled damper for a shock-sensitive apparatus, and method of manufacturing said damper
KR100966802B1 (ko) * 2001-12-14 2010-06-29 폴리마테크 컴퍼니 리미티드 댐퍼 및 메카니컬 섀시의 방진구조

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