JPH0771421A - 流量制御装置 - Google Patents

流量制御装置

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Publication number
JPH0771421A
JPH0771421A JP21452893A JP21452893A JPH0771421A JP H0771421 A JPH0771421 A JP H0771421A JP 21452893 A JP21452893 A JP 21452893A JP 21452893 A JP21452893 A JP 21452893A JP H0771421 A JPH0771421 A JP H0771421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
suction
bypass passage
pump
control device
Prior art date
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Pending
Application number
JP21452893A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunori Naruse
光則 成瀬
Kentaro Yamauchi
健太郎 山内
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
Application filed by Toyoda Koki KK filed Critical Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バイパス通路27の断面積変化により発生する
負圧を効率よく吸入通路30からの吸入力にとして働か
せ、さらに、断面積変化により生じる段部により気泡が
発生するのを防止することにより、吸入圧の低下や圧力
変動を起こさないため、騒音、脈動を抑えることができ
る。 【構成】バイパス通路27に軸線をずらして開口しタン
クに連通する吸入通路30と、前記吸入通路30の開口
した位置より下流の吸入通路側にバイパス通路27を拡
大する溝31を形成したことを特徴とする流量制御装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力舵取装置用の流量
制御装置に関するものであり、その目的とするところは
ポンプから吐出された流体がもつ運動エネルギーを利用
してポンプ吸入効率を高めることであり、とりわけバイ
パス流のもつ速度エネルギーを最大限に利用してポンプ
吸入側にスーパチャージしてポンプ吸入効率をより一層
高めることである。
【0002】
【従来の技術】動力舵取装置に用いられる流量制御装置
においては、例えば図4に示す如く、ポンプPから吐出
された圧油を供給通路50より絞り通路51を介して動
力舵取装置に送出し、余剰流をスプール弁55により開
度を調整されるバイパス通路58を介してポンプPの吸
入側に還流させ、このポンプPの吸入側に還流されると
きの流体のもつ運動エネルギーにより負圧を発生させて
タンクからの作動油を吸入通路60を介してバイパス通
路58に吸入している。また、図5のものでは、バイパ
ス通路を吸入口の開口した当たりから大径にすることに
より、負圧を大きくし、吸入通路からの吸入性を向上し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来技術においては、図4のものではバイパス通路58
がストレートに形成されているため、作動油の運動エネ
ルギーにより発生される負圧が小さく、かつ、吸入通路
60が開口した位置の下流側も断面積が同じであるため
吸入通路60からバイパス通路58に吸入する余地が少
ない。また、バイパス通路58と吸入通路60との境界
部65に余剰流がぶつかり吸入通路60に余剰流が侵入
してしまう。これらのことにより、特にポンプPの高速
回転時ではスーパチャージ効果が発揮されず、ポンプP
に送られる吸入圧が低下したり、圧力変動が大きくなっ
たりするという現象が生じる。また、図5のものによる
と、吸入通路60の下流側当たりから断面積が急激に変
化するため、流体の運動エネルギーにより大きな負圧が
発生する。さらに、断面積が拡大されることで余剰流が
境界部65にぶつかる事が防止される。しかしながら、
断面積変化が急激に変化することにより発生される負圧
により、吸入通路60の開口していない壁面の段部61
から気泡が発生し、かえって吸入圧の低下や圧力変動を
もたらしてしまう。これらの問題によりポンプPの性能
に大きく影響し、騒音、脈動の原因となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の流量制御装置
は、これらの問題を解決するためになされたものであ
り、バイパス通路に軸線をずらして開口しタンクに連通
する吸入通路と、吸入通路の開口した位置より下流の吸
入通路側にバイパス通路を拡大する溝を形成したもので
ある。
【0005】
【作用】バイパス通路に流れ込む余剰流の運動エネルギ
ーと、バイパス通路の断面積が変化した所(溝形成部)
に働く負圧とにより吸入通路から作動油が吸入される。
そして、余剰流とともに吸入された作動油とが溝により
断面積が拡大されたバイパス通路を介してポンプ吸入側
に還流される。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1において、1はポンプハウジングであり、このポン
プハウジング1には弁収納穴2が形成されている。この
弁収納穴2内にはスプリング3を介してスプール弁4が
介挿され、弁収納穴2の開口端にはユニオン5が螺着さ
れている。前記スプール弁4にはリリーフ弁収納穴6お
よびこのリリーフ弁収納穴6に直交してリリーフ穴7が
形成されている。このリリーフ弁収納穴6内にはスプリ
ング8を介してリリーフ部材9が介挿されている。そし
て、リリーフ弁収納穴6の開口端からは絞り通路の形成
された係止部材10が嵌合固定されている。この係止部
材10とリリーフ部材9との間には球11が介挿されて
おり、この球11はスプリング8の弾性力により常時係
止部材10側にリリーフ部材9を介して押圧されてい
る。これらの係止部材10、球11、リリーフ部材9、
スプリング8とによりリリーフ弁12を構成しており、
所定以上の圧力が係止部材10の絞り通路からリリーフ
弁12に作用すると、スプリング8の弾性力に抗して球
11およびリリーフ部材9が図中右側に移動してリリー
フ穴7より後述するバイパス通路に圧力を逃がすように
なっている。
【0007】前記ユニオン5には、図略の動力舵取装置
に作動油を供給するための供給穴20が形成されてお
り、この供給穴20の中程には絞り通路21が設けられ
ている。そして、前記絞り通路21を通過した後の供給
穴20からポンプハウジング1とユニオン5との間で形
成された溝22に連通するパス穴23が形成されてい
る。前記ポンプハウジング1には、前記ユニオン5側に
弁収納穴2に連通して形成され、ポンプPの吐出ポート
と接続する供給通路25が形成されている。また、ポン
プハウジング1には前記溝22と前記スプール弁4の後
部(図中左端)のスプリング3が介挿された弁収納穴2
とを接続する連通路26が形成されている。
【0008】さらに、ポンプハウジング1にはポンプP
の吸入ポートに接続するバイパス通路27が形成されて
いる。このバイパス通路27は、前記弁収納穴2と連通
し、さらに、このバイパス通路27はスプール4により
隔てられた弁収納穴2の左右の室a,bの圧力差により
スプール4が図中左側に移動することで前記供給通路2
5と連通する。
【0009】バイパス通路27には図略のタンクと連通
する吸入通路30がバイパス通路27に直交し、かつ、
軸線をずらして形成されている。このバイパス通路27
と吸入通路30とを円柱に見立てて模式的に表わした図
を図2に示す。図2(A)は従来のストレート穴(図
4)のものを示し、これに対して本実施例は図2(B)
に示すように吸入通路30の開口した部分の下流側で吸
入通路30側に溝31(斜線部)が形成されている。こ
こで、破線部はバイパス通路27と吸入通路30との結
合部を表わし、1点鎖線部は従来のバイパス穴の位置を
示す。
【0010】図3は図2の模式図を下部X方向から眺め
た状態を示す。また、図3(D)は図5の従来の技術の
下部Y方向から眺めた状態を示す。前記溝31の形状は
図3(A)、(B)、(C)に示すように長穴、矩形状
および円弧状のどの形状のものでもよい。また、溝31
はこの形状に限ることなくバイパス通路27の吸入通路
30下流側に形成され、かつ、(D)に示す従来のもの
のように、断面積の拡大されたバイパス通路58が供給
通路60との結合部以外の部分に段部61(斜線部分)
が現われないように溝31を形成すればよい。
【0011】次に上述した構成に基づいて作用について
説明する。ポンプPから吐出された作動油は供給通路2
5から絞り通路21を経て供給穴20から動力舵取装置
へ導かれる。そして、絞り通路21の前後の圧力差(す
なわちスプール4により分けられた弁収納穴2の左右の
室a、bの差圧)に応じてスプール4がスプリング3の
付勢力に抗して作動される。すると、供給通路25とバ
イパス通路27との開度が差圧に応じて開かれることに
より、余分な余剰流はバイパス通路27を介して矢印の
ようにポンプPの吸入側に戻される。その結果、動力舵
取装置に導かれる流量が一定に保持される。
【0012】この際、吸入通路30を通過する余剰流に
より負圧が働き、この負圧が吸入力となり吸入通路30
から作動油が吸入される。この負圧は断面積の変化する
所(溝31形成部分)で最も高く発生し、そのすぐ上方
には吸入通路30があるため、吸入力が直接働くので吸
入性が非常によい。また、バイパス通路27の吸入通路
30から下流側は溝31により断面積が大きくなってい
るため、吸入通路30から十分に作動油を吸入すること
ができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の流量制御装置は、バイパス通路
に軸線をずらして開口しタンクに連通する吸入通路と、
吸入通路の開口した位置より下流の吸入通路側にバイパ
ス通路を拡大する溝を形成したものであるため、溝によ
る断面積変化により発生する負圧を効率よく吸入通路か
らの吸入力として働かせることができる。さらに、バイ
パス通路には段部が設けられていないので気泡が発生せ
ず、吸入圧の低下や圧力変動を起こさないため、騒音、
脈動を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の流量制御装置の断面図である。
【図2】(A)従来の技術のバイパス通路と吸入通路と
を円柱に見立てて模式的に表わした図である。 (B)本実施例のバイパス通路と吸入通路とを円柱に見
立てて模式的に表わした図である。
【図3】(A)図2(B)のX方向からの矢視図の一例
である。 (B)図2(B)のX方向からの矢視図一例である。 (C)図2(B)のX方向からの矢視図一例である。 (D)図5のY方向からの矢視図である。
【図4】従来の技術の流量制御装置の断面図である。
【図5】従来の技術の流量制御装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプハウジング 2 弁収納穴 3 スプリング 4 スプール 6 リリーフ弁収納穴 7 リリーフ穴 8 スプリング 9 リリーフ部材 10 係止部材 11 球 12 リリーフ弁 21 絞り通路 25 供給通路 26 連通路 27 バイパス通路 30 吸入通路 31 溝 61 段部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプより吐出された圧油を供給通路よ
    り絞り通路を介して動力舵取装置に送出し、余剰流をス
    プール弁により開度を調整されるバイパス通路を介して
    ポンプの吸入側へ還流させるようにした流量制御装置に
    おいて、前記バイパス通路に軸線をずらして開口しタン
    クに連通する吸入通路と、前記吸入通路の開口した位置
    より下流の吸入通路側に前記バイパス通路を拡大する溝
    を形成したことを特徴とする流量制御装置。
JP21452893A 1993-08-30 1993-08-30 流量制御装置 Pending JPH0771421A (ja)

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JP21452893A JPH0771421A (ja) 1993-08-30 1993-08-30 流量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP21452893A JPH0771421A (ja) 1993-08-30 1993-08-30 流量制御装置

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JPH0771421A true JPH0771421A (ja) 1995-03-17

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ID=16657224

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21452893A Pending JPH0771421A (ja) 1993-08-30 1993-08-30 流量制御装置

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