JPH077067Y2

JPH077067Y2 - 自動ネジ締め機

Info

Publication number: JPH077067Y2
Application number: JP1989126735U
Authority: JP
Inventors: 隆河島
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1989-10-30
Filing date: 1989-10-30
Publication date: 1995-02-22
Anticipated expiration: 2004-10-30
Also published as: JPH0365620U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本考案は、ネジ供給装置から供給されたネジをワークに
螺着する自動ネジ締め機に関する。

〈従来の技術〉従来の自動ネジ締め機について第５図及び第６図を参照
しつつ説明する。

公知の電動ドライバ300を用いた自動ネジ締め機は、電
動ドライバ300を昇降させる昇降用エアシリンダ400と、
電動ドライバ300の下方に設けられるキャッチャユニッ
ト100とを有している。電動ドライバ300は、ドライバビ
ット120と、これを内包する吸着パイプ110とを有してお
り、吸着パイプ110は図外のポンプにホース320で連結さ
れている。

キャッチャユニット100は、第６図に示すように、吸着
パイプ110が挿抜可能な本体10と、この本体10に開閉自
在に取り付けられる一対の保持爪20a、20b（ただし、20
bは図面には示されていない）と、この保持爪20a、20b
の先端の保持孔25にネジ500を導くネジ供給パイプ30と
から構成されている。第６図（ｂ）に示すようにネジ供
給パイプ30は、本体10に挿入された吸着パイプ110によ
って外側に押し出されるように揺動自在になっており、
図外のネジ供給装置とネジ供給ホース210で連結されて
いる。

ネジ供給装置から脚部510を前にしてネジ供給パイプ30
に供給されたネジ500は、保持爪20a、20bの保持孔25に
保持され、吸着パイプ110とともに降下してくるドライ
バビット120の先端に吸引される。吸着パイプ110の先端
がネジ供給パイプ30を本体10の外側に押し出すととも
に、保持爪20a、20bを押し開けて、キャッチャユニット
100の外に突出し、ワークＷにネジ500を螺着する。

螺着が終了すると、ドライバビット120は吸着パイプ110
とともに上昇し、次のネジ締め作業に備える。

〈考案が解決しようとする課題〉しかしながら、上述した従来のキャッチャユニットには
以下のような問題点がある。

すなわち、吸着パイプとドライバビットとがキャッチャ
ユニットの内部を通過するように構成されているので、
ある程度長いドライバビット等を用いなければならな
い。また、ネジは尖った脚部を前にして供給されるの
で、ネジ供給ホース等に引っ掛かることがある。これら
は自動ネジ締め機の高速化の阻害要因の１つである。

本考案は上記事情に鑑みて創案されたもので、ネジ締め
作業の高速化を図ることができる自動ネジ締め機を提供
することを目的としている。

〈課題を解決するための手段〉本考案に係る自動ネジ締め機は、昇降自在になるととも
に、ドライバビットの先端にネジを吸着できる電動ドラ
イバと、この電動ドライバとともに摺動するカムと、ネ
ジ供給装置から頭部を前にして圧送されたネジがドライ
バビットに吸着されるまで保持するキャッチャユニット
とを備えており、前記キャッチャユニットはカムの昇降
に応じて開閉する一対の保持爪と、この保持爪を閉方向
に付勢する弾性体とからなり、前記保持爪には閉時にネ
ジ通過路を構成するネジ通過溝と、このネジ通過溝の終
端部であって、ネジ通過路を通過したネジを保持する保
持孔を構成する保持孔用切欠と、ネジ通過路と外部とを
通じる切欠溝を構成する切欠とが形成されており、前記
ネジ通過路はドライバビットの昇降方向に対して略直交
して設けられており、前記ネジ通過路を圧送されて通過
したネジは、その脚部を切欠溝に落とし込んで頭部を上
にした状態で保持孔に保持され、ネジが吸着されると前
記カムによって保持爪が押し広げられるように構成され
ている。

〈作用〉ネジ供給装置が、頭部を先にした状態でネジを圧送す
る。

供給されたネジは、ネジ通過路を通過して保持孔に保持
される。この場合、ネジを圧縮空気によって、ネジの脚
部が脚部用溝に入って約90°回転し、脚部を下にした状
態で保持孔に保持される。

電動ドライバが下降し、吸着パイプが保持孔に挿入され
る。ネジは吸引されてドライバビットの先端に吸着され
る。

さらに、電動ドライバが下降する。これと同時にカムが
下降するので、カムによって一対の保持爪が開かれる。
当該保持爪の隙間を電動ドライバの吸着パイプが下降
し、ネジをワークに螺着する。

このネジ締め作業が終了したならば、電動ドライバとカ
ムとが保持爪の間から上昇するので、一対の保持爪は弾
性体によって閉じられて、次の作業に備える。

〈実施例〉以下、図面を参照して本考案に係る一実施例を説明す
る。

第１図は本考案の一実施例に係る自動ネジ締め機の概略
的構成図、第２図及び第３図はこの自動ネジ締め機の動
作を説明する斜視図、第４図は保持爪の斜視図である。

本実施例に係る自動ネジ締め機は、昇降自在になるとと
もに、ドライバビット120の先端にネジ500を吸着できる
電動ドライバ300と、この電動ドライバ300とともに昇降
するカム311と、ネジ供給装置から頭部520を前にして圧
送されたネジ500がドライバビット120に吸着されるまで
保持するキャッチャユニット100とを備えている。

電動ドライバ300は、従来から公知のものであって、内
蔵したモータで回転駆動されるドライバビット120と、
このドライバビット120を内包する吸着パイプ110とを有
している。この吸着パイプ110には、図外のポンプが接
続されており、ネジ500をドライバビット120の先端に吸
着するようになっている。

前記電動ドライバ300は、プレート310に固定されてい
る。このプレート310の裏面側には、先端が尖った短冊
状のカム311が取り付けられている。

側面視逆Ｌ字形状のアングル410の上面411には、昇降用
エアシリンダ400が設けられている。この昇降用エアシ
リンダ400のロッド401は、前記プレート310に連結され
ているので、電動ドライバ300及びカム311を昇降させる
ことができるようになっている。なお、アングル410の
上面411とプレート310との間には、プレート310の昇降
を案内するガイド棒420が設けられている。また、アン
グル410の側面412には、キャッチャユニット100を構成
する一対の保持爪20a、20bが開閉自在に支持されるとと
もに、ネジ供給パイプ30が開口している。

キャッチャユニット100は、カム311の昇降に応じて開閉
する一対の保持爪20a、20bと、この保持爪20a、20bを閉
方向に付勢する弾性体29とからなり、前記保持爪20a、2
0bにはネジ500が通過するネジ通過路211と、このネジ通
過路211と連通し、供給されたネジ60を保持する保持孔2
5とが設けられており、ネジ60が吸着パイプ110に吸着さ
れるとカム311によって押し広げられるように構成され
ている。

また、キャッチャユニット100を構成する一対の保持爪2
0a、20bは、前記ドライバビット120の昇降方向に対して
略直交するように設けられている。従って、キャッチャ
ユニット100のネジ通過路211も、ドライバビット120の
昇降方向に対して略直交するようになっている。

一対の保持爪20a、20bは左右対称に形成されているの
で、形状等に関しては一方の保持爪20aをもって説明す
る。また、一方を指し示す場合には、ａまたはｂの添え
字を付けるが、両者を同時に指し示す場合には添え字を
付けないものとする。

第４図に示すように、保持爪20aはネジ通過路211を構成
するネジ通過溝211aが形成されたアーム部21aと、この
アーム部21aの後端から直交方向に延設された支持部22a
とが一体に形成されたものである。

アーム部21aの先端下面には、前記ネジ通過溝211aに連
通した半円状の保持孔用切欠212aが設けられている。こ
の保持孔用切欠212aは、ネジ通過路211を通過したネジ5
00を保持する保持孔212を構成する。

また、ネジ通過溝211aの先端上面には、前記切欠212aよ
り大きい半円状の吸着パイプ用切欠213aが形成されてい
る。従って、アーム部21aの先端を上方から覗くと、半
円状の段付の切欠が見えるようになっている。さらに、
ネジ通過溝211aの真ん中辺りから前記吸着パイプ用切欠
213aにかけて、アーム部21aの下面に開いた切欠214aが
形成されている。なお、アーム部21aの上面には、前記
カム311が当接する切込215aが形成されている。

支持部22aには、ピン413が貫通される貫通孔221aが開設
されているとともに、弾性体29を係止するための突起22
2aが前記貫通孔221aより下方に形成されている。

ピン413によって開閉自在にアングル410の側面412に取
り付けられた一対の保持爪20a、20bは、突起222a、222b
の間に架け渡された弾性体29によってアーム部21aが密
着して閉じている。この状態で、両保持爪20a、20bのネ
ジ通過溝211a、211b（ただし、211bは図面には示されて
いない）がネジ通過路211を構成するとともに、保持孔
用切欠212a、212b（ただし、212b、は図面には示されて
いない）が保持孔212を構成している。また、吸着パイ
プ用切欠213a、213bが吸着パイプ挿入口213を構成して
いる（ただし、213b図面には示されていない）。

なお、ネジ通過路211は前記ネジ供給パイプ30と連通す
るように設定されているものとする。さらに、保持孔21
2はドライバビット120の真下、切込215はカム311の真下
に位置するように設定されているものとする。

次に、上記構成の自動ネジ締め機の動作について説明す
る。

ネジ供給装置が、頭部520を先にした状態でネジ500をネ
ジ供給パイプ30に圧送する。

供給されたネジ500は、ネジ通過路211を通過して保持孔
212に保持される。この場合、ネジ500の脚部510が切欠
溝214に落ち込むので、頭部520を上にした状態で保持孔
212に保持される（第１図参照）。

電動ドライバ300が下降し、吸着パイプ110が吸着パイプ
挿入口213に挿入され、ネジ500が図外のポンプ等によっ
てドライバビット120の先端に吸着される。

さらに、電動ドライバ300とともに下降するカム311によ
って保持爪20a、20bが押し広げられる（第３図参照）。
保持爪20a、20bの間にできた隙間を電動ドライバ300の
吸着パイプ110が下降し、ネジ500をワークＷに螺着す
る。

ネジ500の螺着が終了したならば、電動ドライバ300とカ
ム311とが保持爪20a、20bの間から上昇するので、弾性
体29によって初期状態、すなわち閉じた状態に復帰し、
次のネジ締め作業に備える。

〈考案の効果〉本考案に係る自動ネジ締め機によると、ドライバビット
等がキャッチャユニットの内部を通過しないので、ドラ
イバビット等を従来のものより短く構成することができ
る。また、ネジはキャッチャユニットに対して圧送され
るので、キャッチャユニットのネジ通過路はドライバビ
ットに対して略直交して設けることができる。このた
め、ドライバビット等を従来のものより短くできるの
で、全体として自動ネジ締め機のドライバビットの昇降
方向の寸法を小さくすることができる。また、頭部を前
にした状態でネジをキャッチャユニットに供給すること
ができる。従って、従来の自動ネジ締め機よりネジ締め
作業の高速化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る自動ネジ締め機の概略
的構成図、第２図及び第３図はこの自動ネジ締め機の動
作を説明する斜視図、第４図は保持爪の斜視図、第５図
は従来の自動ネジ締め機の概略的構成図、第６図はキャ
ッチャユニットの断面図である。 20a、20b……（一対の）保持爪、211……ネジ通過路、2
11a……ネジ通過用溝、212……保持孔、212a……保持孔
用切欠、214……切欠溝、214a……切欠、29……弾性
体、100……キャッチャユニット、110……吸着パイプ、
120……ドライバビット、300……電動ドライバ、311…
…カム、500……ネジ、510……（ネジの）脚部、520…
…（ネジの）頭部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】昇降自在になるとともに、ドライバビット
の先端にネジを吸着できる電動ドライバと、この電動ド
ライバとともに昇降するカムと、ネジ供給装置から頭部
を前にして圧送されたネジがドライバビットに吸着され
るまで保持するキャッチャユニットとを具備しており、
前記キャッチャユニットはカムの昇降に応じて開閉する
一対の保持爪と、この保持爪を閉方向に付勢する弾性体
とからなり、前記保持爪には閉時にネジ通過路を構成す
るネジ通過溝と、このネジ通過溝の終端部であって、ネ
ジ通過路を通過したネジを保持する保持孔を構成する保
持孔用切欠と、ネジ通過路と外部とを通じる切欠溝を構
成する切欠とが形成されており、前記ネジ通過路はドラ
イバビットの昇降方向に対して略直交して設けられてお
り、前記ネジ通過路を圧送されて通過したネジは、その
脚部を切欠溝に落とし込んで頭部を上にした状態で保持
孔に保持され、ネジが吸着されると前記カムによって保
持爪が押し広げられることを特徴とする自動ネジ締め
機。