JPH0770476A - 一次防錆塗料組成物 - Google Patents
一次防錆塗料組成物Info
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- JPH0770476A JPH0770476A JP24030093A JP24030093A JPH0770476A JP H0770476 A JPH0770476 A JP H0770476A JP 24030093 A JP24030093 A JP 24030093A JP 24030093 A JP24030093 A JP 24030093A JP H0770476 A JPH0770476 A JP H0770476A
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- JP
- Japan
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- zeolite
- welding
- zinc
- coating composition
- primary rust
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 亜鉛末及びシリケート系結合剤を主成分とす
る組成物において、亜鉛末100重量部に対して、ゼオ
ライトを5重量部以上含有させている。 【効果】 ピットやブローホールの発生を顕著に抑制す
ることができるため、ピットの手直し工数を大巾に低減
できるし、溶接の高速化による生産性の向上が可能であ
り、防食性は全く損なわれない。
る組成物において、亜鉛末100重量部に対して、ゼオ
ライトを5重量部以上含有させている。 【効果】 ピットやブローホールの発生を顕著に抑制す
ることができるため、ピットの手直し工数を大巾に低減
できるし、溶接の高速化による生産性の向上が可能であ
り、防食性は全く損なわれない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば大型鋼構造物の
建造期間中の鋼材の発錆を防止するために塗装される一
次防錆塗料組成物に関する。
建造期間中の鋼材の発錆を防止するために塗装される一
次防錆塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶や橋梁などの大型鋼構造物の建造
は、前もって除錆し、一次防錆塗料を塗装した鋼板を用
いる方法、いわゆるショッププライマ方式で行われるの
が一般的である。一次防錆塗料の塗装の主目的は、建造
期間中の鋼材の発錆を防止することであるが、さらに建
造が溶接によって行われることから、溶接への悪影響の
ないことが強く求められる。溶接への悪影響は、溶接部
にガスの抜け孔の気孔(ピット)や泡を閉じ込めた内部
空隙(ブローホール)として現れ、溶接強度の低下や塗
装の欠陥に結びついて構造物の寿命や安全性を損なう。
これらの欠陥は、溶接速度の上昇に伴って急激に発生度
合が増加する。
は、前もって除錆し、一次防錆塗料を塗装した鋼板を用
いる方法、いわゆるショッププライマ方式で行われるの
が一般的である。一次防錆塗料の塗装の主目的は、建造
期間中の鋼材の発錆を防止することであるが、さらに建
造が溶接によって行われることから、溶接への悪影響の
ないことが強く求められる。溶接への悪影響は、溶接部
にガスの抜け孔の気孔(ピット)や泡を閉じ込めた内部
空隙(ブローホール)として現れ、溶接強度の低下や塗
装の欠陥に結びついて構造物の寿命や安全性を損なう。
これらの欠陥は、溶接速度の上昇に伴って急激に発生度
合が増加する。
【0003】溶接技術は、自動溶接による高速溶接を可
能としているが、溶接欠陥が発生すると、その検査及び
補修に要する工数が莫大であるため、溶接の高速化が阻
まれているのが実情である。
能としているが、溶接欠陥が発生すると、その検査及び
補修に要する工数が莫大であるため、溶接の高速化が阻
まれているのが実情である。
【0004】また、一次防錆塗料が溶接性を阻害する原
因は、溶接時に鉄の融点を超える高温が加えられる際、
一次防錆塗膜より有機物の分解ガス,付着水や結晶水の
蒸気及びその分解ガス,さらには塗膜中に多量に含有さ
れる金属亜鉛の気化ガスなどが発生するためである。こ
れらのガスは、溶解した鉄が冷えて固まる間に溶接部に
ピットやブローホールを生じることとなる。
因は、溶接時に鉄の融点を超える高温が加えられる際、
一次防錆塗膜より有機物の分解ガス,付着水や結晶水の
蒸気及びその分解ガス,さらには塗膜中に多量に含有さ
れる金属亜鉛の気化ガスなどが発生するためである。こ
れらのガスは、溶解した鉄が冷えて固まる間に溶接部に
ピットやブローホールを生じることとなる。
【0005】そのため、従来からガスの発生量を減少さ
せるためにその発生源を減少させる努力が払われ、今日
最も溶接性の優れた一次防錆塗料として普及している無
機ジンクショッププライマには、結合剤として有機物の
最も少ないシリケート系結合剤の採用、結晶水や付着水
の少ない顔料の採用、さらに亜鉛の量の減少などが図ら
れてきた。
せるためにその発生源を減少させる努力が払われ、今日
最も溶接性の優れた一次防錆塗料として普及している無
機ジンクショッププライマには、結合剤として有機物の
最も少ないシリケート系結合剤の採用、結晶水や付着水
の少ない顔料の採用、さらに亜鉛の量の減少などが図ら
れてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、亜鉛の量の減
少は防錆期間の短縮を伴うため、自ずと限界がある。ま
た、亜鉛の量を減少させる方法では防食性が著しく損な
われる。そこで本発明の目的は、無機ジンクショッププ
ライマの防食性を損なうことなく、溶接性を大巾に向上
した一次防錆塗料組成物を提供することにある。
少は防錆期間の短縮を伴うため、自ずと限界がある。ま
た、亜鉛の量を減少させる方法では防食性が著しく損な
われる。そこで本発明の目的は、無機ジンクショッププ
ライマの防食性を損なうことなく、溶接性を大巾に向上
した一次防錆塗料組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、亜鉛末
及びシリケート系結合剤を主成分とする組成物におい
て、ゼオライトを含有させたところにあり、さらにこの
ゼオライトの含有量を亜鉛末100重量部に対して5重
量%以上としたところにある。
及びシリケート系結合剤を主成分とする組成物におい
て、ゼオライトを含有させたところにあり、さらにこの
ゼオライトの含有量を亜鉛末100重量部に対して5重
量%以上としたところにある。
【0008】本願発明者は、亜鉛の悪影響を防止する材
料を探索した結果、ゼオライトが極めて効果が高いこと
を見い出し、本発明を完成した。
料を探索した結果、ゼオライトが極めて効果が高いこと
を見い出し、本発明を完成した。
【0009】ゼオライトは、Al- O2 ,SiO2 の混
合結晶であって、一般式Mx/n・[(AlO2 )x・
(SiO2 )y]・ZH2 Oで表されるアルミノケイ酸
塩鉱物で、大きい結晶内空隙を有することに特徴があ
る。
合結晶であって、一般式Mx/n・[(AlO2 )x・
(SiO2 )y]・ZH2 Oで表されるアルミノケイ酸
塩鉱物で、大きい結晶内空隙を有することに特徴があ
る。
【0010】(式中、Mは原子価nの金属陽イオンまた
はアンモニウムイオンを、X+Yは単位格子当たりのA
l,Si原子を中心とする4面体数を、Zは水分子のモ
ル数をそれぞれ示す。)。
はアンモニウムイオンを、X+Yは単位格子当たりのA
l,Si原子を中心とする4面体数を、Zは水分子のモ
ル数をそれぞれ示す。)。
【0011】AlO2 とSiO2 の比率,陽電荷の種
類,結晶の形成条件などによって多様な結晶構造をとる
ことが知られている。天然物としても存在するが、近年
では多様なゼオライトが合成されており、適宜選定して
用いることができる。
類,結晶の形成条件などによって多様な結晶構造をとる
ことが知られている。天然物としても存在するが、近年
では多様なゼオライトが合成されており、適宜選定して
用いることができる。
【0012】ゼオライトの構造は、Si−O−Si,S
i−O−Al- ,Al- −O−Al- の結合によって構
成される4員環,6員環,8員環,4員2重環,6員2
重環,カンクリナイト単位(11面体),ソーダライト
単位(角落とし8面体)などの基本構造が組合わさって
できている。未だ構造の明らかとなっていないものもあ
るが、これまでに結晶構造の解明されたゼオライトとし
てはホウフッ石(Na16Al16Si32O96・16H
2 O),ダクフッ石(Ca4 Al8 Si16O48・16H
2 O),ソーダフッ石(Na16Al16Si24O80・16
H2 O),トムソンフッ石(Na4 Ca8 Al20Si20
O80・24H2 O),エジントンフッ石(Ba2 Al4
Si6 O20・8H2 O),ソーダライト(Na6 Al6
Si6 O24・2NaCl),カンクリナイト(Na6 A
l6 Si6 O24・CaCo3 ・2H2O),グメリナイ
ト((Na2 or Ca)4 Al8 Si16O48・24H2
O),シャバサイト(Ca6 Al12Si24O72・40H
2 O),エリオナイト((Na2 ,Ca or etc.)
4.5 Al9 Si27O72・27H2 O),オフレタイト
((Na2 ,Ca or etc.)2 Al4 Si14O36・
14H2 O),ゼオライトL(K6 Na3 Al9 Si27
O72・21H2 O),カイジュウジ石((K or Na)
10Al10Si22O64・20H2 O),ジスモンドフッ石
(Ca4 Al8 Si8 O32・16H2 O),ユガワラフ
ッ石(Ca2 Al4 Si12O32・8H2 O),キフッ石
(Ca4 Al8 Si20O72・24H2 O),タバフッ石
(Na2 Ca4 Al10Si26O72・28H2 O),ブリ
ュースターフッ石((Sr,Ba orCa)2 Al4 S
i12O32・10H2 O),モルデナイト(Na8 Al8
Si40O96・24H2 O),ダキアルドフッ石(Na5
Al5 Si19O48・12H2 O),ハクフッ石(Ca3
Al6 Si18O48・16H2 O),フェリエライト(N
a2 Mg2 Al6 Si30O72・18H2 O),ビキタイ
ト(Li2 Al2 Si4O12・2H2 O),ホージャサ
イト((Na2 Ca or Mg)29Al58Si134O384
・240H2 O),ゼオライトA(Na12Al12Si12
O48・27H2 O),ゼオライトZK−5(Na30Al
30Si66O192 ・98H2 O),ポーリンジャイト
((K2 Ca or Na2 )76Al152 Si520 O1344・
〜700H2 O)などがある。
i−O−Al- ,Al- −O−Al- の結合によって構
成される4員環,6員環,8員環,4員2重環,6員2
重環,カンクリナイト単位(11面体),ソーダライト
単位(角落とし8面体)などの基本構造が組合わさって
できている。未だ構造の明らかとなっていないものもあ
るが、これまでに結晶構造の解明されたゼオライトとし
てはホウフッ石(Na16Al16Si32O96・16H
2 O),ダクフッ石(Ca4 Al8 Si16O48・16H
2 O),ソーダフッ石(Na16Al16Si24O80・16
H2 O),トムソンフッ石(Na4 Ca8 Al20Si20
O80・24H2 O),エジントンフッ石(Ba2 Al4
Si6 O20・8H2 O),ソーダライト(Na6 Al6
Si6 O24・2NaCl),カンクリナイト(Na6 A
l6 Si6 O24・CaCo3 ・2H2O),グメリナイ
ト((Na2 or Ca)4 Al8 Si16O48・24H2
O),シャバサイト(Ca6 Al12Si24O72・40H
2 O),エリオナイト((Na2 ,Ca or etc.)
4.5 Al9 Si27O72・27H2 O),オフレタイト
((Na2 ,Ca or etc.)2 Al4 Si14O36・
14H2 O),ゼオライトL(K6 Na3 Al9 Si27
O72・21H2 O),カイジュウジ石((K or Na)
10Al10Si22O64・20H2 O),ジスモンドフッ石
(Ca4 Al8 Si8 O32・16H2 O),ユガワラフ
ッ石(Ca2 Al4 Si12O32・8H2 O),キフッ石
(Ca4 Al8 Si20O72・24H2 O),タバフッ石
(Na2 Ca4 Al10Si26O72・28H2 O),ブリ
ュースターフッ石((Sr,Ba orCa)2 Al4 S
i12O32・10H2 O),モルデナイト(Na8 Al8
Si40O96・24H2 O),ダキアルドフッ石(Na5
Al5 Si19O48・12H2 O),ハクフッ石(Ca3
Al6 Si18O48・16H2 O),フェリエライト(N
a2 Mg2 Al6 Si30O72・18H2 O),ビキタイ
ト(Li2 Al2 Si4O12・2H2 O),ホージャサ
イト((Na2 Ca or Mg)29Al58Si134O384
・240H2 O),ゼオライトA(Na12Al12Si12
O48・27H2 O),ゼオライトZK−5(Na30Al
30Si66O192 ・98H2 O),ポーリンジャイト
((K2 Ca or Na2 )76Al152 Si520 O1344・
〜700H2 O)などがある。
【0013】以上のゼオライト類を、現在までに明らか
となっている構造をもとに整理すると、ホウフ石群,ホ
ウジャサイト群,シャバサイト群,ソーダフッ石群,ジ
ュウジフッ石群,モルデナイト群にとりまとめられる。
となっている構造をもとに整理すると、ホウフ石群,ホ
ウジャサイト群,シャバサイト群,ソーダフッ石群,ジ
ュウジフッ石群,モルデナイト群にとりまとめられる。
【0014】これらのゼオライトは、本発明の一次防錆
塗料組成物の亜鉛末100重量部に対して5重量部以
上、より好ましくは10重量部以上配合することが好適
である。それは、ゼオライトは、亜鉛末100重量部に
対して5重量部未満であると、無機ジンクショッププラ
イマの防食性を損い、溶接性が向上しないことがあるた
めである。
塗料組成物の亜鉛末100重量部に対して5重量部以
上、より好ましくは10重量部以上配合することが好適
である。それは、ゼオライトは、亜鉛末100重量部に
対して5重量部未満であると、無機ジンクショッププラ
イマの防食性を損い、溶接性が向上しないことがあるた
めである。
【0015】本発明の一次防錆塗料に用いる結合剤とし
ては、アルコキシシラン,アルキルアルコキシシランの
部分加水分解物、この部分加水分解物とコロイダルシリ
カの混合物、この部分加水分解物とコロイダルシリカの
反応縮合物などを用いることができる。
ては、アルコキシシラン,アルキルアルコキシシランの
部分加水分解物、この部分加水分解物とコロイダルシリ
カの混合物、この部分加水分解物とコロイダルシリカの
反応縮合物などを用いることができる。
【0016】本発明の一次防錆塗料に用いる他の成分と
しては、リン酸系,亜リン酸系,モリブデン酸系,ホウ
酸系の防錆顔料,シヤニングリーン,シアニンブルー,
弁柄,カーボンブラック,チタン白など一般の塗料に用
いられる着色顔料、シリカ末,タルク,カオリン,長石
粉,ルチルフランワー,亜鉛華,アルミナ粉,硫酸バリ
ウムなどの体質顔料、さらにエロジール,有機ベントナ
イト,酸化ポリエチレンなどの沈降防止剤、その他アル
コール系,ケトン系,エステル系,芳香族系,グリコー
ル系などの溶剤など一般の塗料用原材料を適宜選定して
用いることができる。
しては、リン酸系,亜リン酸系,モリブデン酸系,ホウ
酸系の防錆顔料,シヤニングリーン,シアニンブルー,
弁柄,カーボンブラック,チタン白など一般の塗料に用
いられる着色顔料、シリカ末,タルク,カオリン,長石
粉,ルチルフランワー,亜鉛華,アルミナ粉,硫酸バリ
ウムなどの体質顔料、さらにエロジール,有機ベントナ
イト,酸化ポリエチレンなどの沈降防止剤、その他アル
コール系,ケトン系,エステル系,芳香族系,グリコー
ル系などの溶剤など一般の塗料用原材料を適宜選定して
用いることができる。
【0017】
【作用】ゼオライトによる本発明の効果を発揮する作用
の詳細は、未だ完全には明らかとはなっていないが、結
晶内空隙の有する吸着能およびイオン交換能によるもの
と推定される。即ち、亜鉛はその沸点が930℃で、鉄
の融点1,535℃以上の高温域においては、高い蒸気
圧を有し、一部はプラズマ化していることも考えられ
る。ゼオライトの結晶内空隙径は、3〜10Aと、亜鉛
原子径2.66A,亜鉛イオン径1.48Aに対して吸
着やイオン交換を行なうのに十分に大きいことから、亜
鉛の気化ガスが補足され、ガス圧が低下するものと推量
される。
の詳細は、未だ完全には明らかとはなっていないが、結
晶内空隙の有する吸着能およびイオン交換能によるもの
と推定される。即ち、亜鉛はその沸点が930℃で、鉄
の融点1,535℃以上の高温域においては、高い蒸気
圧を有し、一部はプラズマ化していることも考えられ
る。ゼオライトの結晶内空隙径は、3〜10Aと、亜鉛
原子径2.66A,亜鉛イオン径1.48Aに対して吸
着やイオン交換を行なうのに十分に大きいことから、亜
鉛の気化ガスが補足され、ガス圧が低下するものと推量
される。
【0018】
【発明の効果】本発明によると、ピットやブローホール
の発生を顕著に抑制することができるため、ピットの手
直し工数を大巾に低減できるし、溶接の高速化による生
産性の向上が可能であり、防食性は全く損なわれない。
の発生を顕著に抑制することができるため、ピットの手
直し工数を大巾に低減できるし、溶接の高速化による生
産性の向上が可能であり、防食性は全く損なわれない。
【0019】
【実施例】以下実施例によって本発明をより具体的に説
明する。 主剤の調整 エチルシリケート−40(日本コルコート社製)320
g,イソプロピルアルコール320gを1リットルのフ
ラスコに仕込み、35%塩酸0.5gと脱イオン水4
5.5gの混合物を攪拌しながら徐々に加え、55〜6
0℃に4時間保持した後、154gのイソプロピルアル
コールを加えて放冷し、主剤を調整した。
明する。 主剤の調整 エチルシリケート−40(日本コルコート社製)320
g,イソプロピルアルコール320gを1リットルのフ
ラスコに仕込み、35%塩酸0.5gと脱イオン水4
5.5gの混合物を攪拌しながら徐々に加え、55〜6
0℃に4時間保持した後、154gのイソプロピルアル
コールを加えて放冷し、主剤を調整した。
【0020】このようにして調整した主剤を、比較例
1,2、実施例1〜13に共通して用いた。
1,2、実施例1〜13に共通して用いた。
【0021】ペーストの調整 表1に示す比較例1、実施例1〜10のペースト組成の
うち、亜鉛末を除く全量をプラスチック容器に仕込み、
ガラスビーズを加えて密封し、ペイントシェーカーで1
時間振盪した後亜鉛末を加えてさらに5分間振盪してペ
ーストを調整した。
うち、亜鉛末を除く全量をプラスチック容器に仕込み、
ガラスビーズを加えて密封し、ペイントシェーカーで1
時間振盪した後亜鉛末を加えてさらに5分間振盪してペ
ーストを調整した。
【0022】
【表1】 供試塗料のペーストに用いた原材料は次の通りである。 亜鉛末 (本荘ケミカル社製) 亜鉛華3号 (白水化学社製) シリカ末 (富士タルク社製) カーボンブラック(三菱化学社製) ゼオライトA (日本化学工業社製,ゼオスターCX
100P,Ca陽イオン, 細孔径8
A) ゼオライトB (日本化学工業社製,ゼオスターNX
100P,Na陽イオン, 細孔径9
A) ゼオライトC (日本化学工業社製,ゼオスターCA
100P,Ca陽イオン, 細孔径5
A) ゼオライトD (日本化学工業社製,ゼオスターNA
100P,Na陽イオン, 細孔径4
A) ゼオライトE (東洋ソーダ社製,ゼオラム4A,N
a陽イオン,細孔径4A) ゼオライトF (石見鉱山社製,イワミライト) 有機ベントナイト(NLケミカル社製) 酸化ポリエチレン(楠本化成社製,20%キシロールカ
ット品)。
100P,Ca陽イオン, 細孔径8
A) ゼオライトB (日本化学工業社製,ゼオスターNX
100P,Na陽イオン, 細孔径9
A) ゼオライトC (日本化学工業社製,ゼオスターCA
100P,Ca陽イオン, 細孔径5
A) ゼオライトD (日本化学工業社製,ゼオスターNA
100P,Na陽イオン, 細孔径4
A) ゼオライトE (東洋ソーダ社製,ゼオラム4A,N
a陽イオン,細孔径4A) ゼオライトF (石見鉱山社製,イワミライト) 有機ベントナイト(NLケミカル社製) 酸化ポリエチレン(楠本化成社製,20%キシロールカ
ット品)。
【0023】表1に示すように、主剤40部とペースト
80gとを混合しサンドブラスト処理した鋼材に、エア
ースプレーにて乾燥膜厚15μmとなるように吹付け塗
装し、常温で7日間乾燥して供試した。防食性評価用に
は、100×200×3.2mmtサイズの鋼板を用
い、溶接試験用には100×500×12mmtの平板
と50×500×12mmtの立板を用いた。ただし、
溶接試験用試験片は、平板のみ塗装した。
80gとを混合しサンドブラスト処理した鋼材に、エア
ースプレーにて乾燥膜厚15μmとなるように吹付け塗
装し、常温で7日間乾燥して供試した。防食性評価用に
は、100×200×3.2mmtサイズの鋼板を用
い、溶接試験用には100×500×12mmtの平板
と50×500×12mmtの立板を用いた。ただし、
溶接試験用試験片は、平板のみ塗装した。
【0024】試験方法 防食性は、100×200×3.2mmtの試験片を、
南面45度の曝露台で6カ月間曝露し、発錆を防止でき
た期間(月数)で評価した。
南面45度の曝露台で6カ月間曝露し、発錆を防止でき
た期間(月数)で評価した。
【0025】溶接試験は、長尺状の平板の上面に、その
長手方向に、長尺状の立板を直角に組み合わせて逆T字
状にし、以下に示す溶接条件で水平隅肉溶接を実施し
た。
長手方向に、長尺状の立板を直角に組み合わせて逆T字
状にし、以下に示す溶接条件で水平隅肉溶接を実施し
た。
【0026】溶接条件 溶接方法:炭酸ガスシールドアーク溶接,ツインシング
ル ワイヤー:φ1.2mm,フラックス入 電圧 :32V 電流 :310A 速度 :600mm/分,900mm/分 脚長 :4.5〜5mm目標 第2溶接ビートについて、ピットの発生数を数えた後、
ガウジングして溶接ビード内のブローホール発生率を調
べた。
ル ワイヤー:φ1.2mm,フラックス入 電圧 :32V 電流 :310A 速度 :600mm/分,900mm/分 脚長 :4.5〜5mm目標 第2溶接ビートについて、ピットの発生数を数えた後、
ガウジングして溶接ビード内のブローホール発生率を調
べた。
【0027】ピットの発生数に応じて次のように評価し
た。 A:0〜0.1個/m、B:0.2〜0.4個/m、
C:0.5〜1.0個/m、D:1.1〜2.0個/
m、E:2.1〜4.0個/m。
た。 A:0〜0.1個/m、B:0.2〜0.4個/m、
C:0.5〜1.0個/m、D:1.1〜2.0個/
m、E:2.1〜4.0個/m。
【0028】ブローホールの発生率については、次のよ
うに評価した。 A:0〜0.5%、B:0.6〜1.5%、C:1.6
〜3.0%、D:3.1〜5.0%、E:5.1〜%.
以上。
うに評価した。 A:0〜0.5%、B:0.6〜1.5%、C:1.6
〜3.0%、D:3.1〜5.0%、E:5.1〜%.
以上。
【0029】試験は、繰り返しを5回行ない平均値で評
価した。その結果を表1に示す。
価した。その結果を表1に示す。
【0030】実施例1〜10は、比較例1に比べてピッ
トやブローホールが減少し溶接速度の大幅な向上が可能
である。
トやブローホールが減少し溶接速度の大幅な向上が可能
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 亜鉛末及びシリケート系結合剤を主成分
とする組成物において、ゼオライトを含有してなること
を特徴とする一次防錆塗料組成物。 - 【請求項2】 請求項1において、ゼオライトは、亜鉛
末100重量部に対して、5重量部以上含有しているこ
とを特徴とする一次防錆塗料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24030093A JPH0770476A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 一次防錆塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24030093A JPH0770476A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 一次防錆塗料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0770476A true JPH0770476A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=17057419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24030093A Pending JPH0770476A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 一次防錆塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0770476A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004509228A (ja) * | 2000-09-13 | 2004-03-25 | アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ | 鋼のプライマーコーティング |
US7166328B1 (en) | 1999-03-18 | 2007-01-23 | International Coatings Ltd. | Primer coating of steel |
KR100838747B1 (ko) * | 2006-01-27 | 2008-06-17 | (주)선우팩 | 기화성 방청기능을 가진 흡습제 제조방법 |
JP2009541566A (ja) * | 2006-07-04 | 2009-11-26 | ピーピージー・ベー・ブイ | ペイント組成物 |
US8128996B2 (en) | 2000-09-13 | 2012-03-06 | Akzo Nobel N.V. | Primer coating of steel |
WO2014119784A1 (ja) * | 2013-02-04 | 2014-08-07 | 関西ペイント株式会社 | 一次防錆塗料組成物、及びそれを塗装してなる塗装鋼構造物 |
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1993
- 1993-09-02 JP JP24030093A patent/JPH0770476A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2014119784A1 (ja) * | 2013-02-04 | 2014-08-07 | 関西ペイント株式会社 | 一次防錆塗料組成物、及びそれを塗装してなる塗装鋼構造物 |
CN104968740A (zh) * | 2013-02-04 | 2015-10-07 | 关西涂料株式会社 | 一次防锈涂料组合物及涂装该组合物而成的涂装钢结构物 |
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