JP2020070353A - 防錆塗料組成物およびその用途 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の構成例は以下の通りである。
前記亜鉛末(B)とリン酸アルミニウム(C)との質量比((B)/(C))が、5.0〜11.0である防錆塗料組成物であり、
該組成物に含まれる不揮発分に占める前記亜鉛末(B)の含有率が50〜70質量%である、防錆塗料組成物。
<2> 前記リン酸アルミニウム(C)が、トリポリリン酸二水素アルミニウムである<1>に記載の防錆塗料組成物。
<3> 前記防錆塗料組成物のPVC(顔料体積濃度)が、60〜70%である<1>または<2>に記載の防錆塗料組成物。
<4> <1>〜<3>のいずれかに記載の防錆塗料組成物から形成された防錆塗膜。
<5> <4>に記載の防錆塗膜からなり、平均乾燥膜厚が10μm以下である一次防錆塗膜。
<6> <4>に記載の防錆塗膜または<5>に記載の一次防錆塗膜と基材とを含有する防錆塗膜付き基材。
<7> 下記工程[1]および[2]を含む、防錆塗膜付き基材の製造方法。
[1]基材に<1>〜<3>のいずれかに記載の防錆塗料組成物を塗装する工程
[2]前記基材に塗装された前記防錆塗料組成物を乾燥させて前記基材上に塗膜を形成する工程
≪防錆塗料組成物≫
本組成物は、アルキルシリケートの縮合物(A)と、亜鉛末(B)と、リン酸アルミニウム(C)とを含有し、前記亜鉛末(B)とリン酸アルミニウム(C)との質量比((B)/(C))が、5.0〜11.0である防錆塗料組成物であり、該組成物に含まれる不揮発分に占める前記亜鉛末(B)の含有量が50〜70質量%である。
<アルキルシリケートの縮合物(A)>
アルキルシリケートの縮合物(A)は、重量平均分子量(Mw)が1,500〜8,000であることが好ましく、1,500〜7,000であることがより好ましい。Mwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定される標準ポリスチレン換算の値であり、その詳細は実施例に記載したとおりである。
アルキルシリケートの縮合物(A)の含有量は、本組成物の不揮発分100質量%に対し、不揮発分で通常10〜30質量%、好ましくは15〜25質量%、より好ましくは16〜23質量%である。アルキルシリケートの縮合物(A)の含有量が前記範囲にあると、連続性を有する均質な塗膜とすることができ、結果として鋼材の発錆をより効果的に防止することができる。
前記不揮発分とは、本組成物の下記条件下における加熱残分を意味する。塗料組成物の加熱残分は、JIS K 5601 1−2の規格(加熱温度:125℃、加熱時間:60分)に従い測定することができる。
前記亜鉛末(B)は、金属亜鉛の粉末、または亜鉛を主体とする合金の粉末であれば特に制限されず、例えば、亜鉛とアルミニウム、マグネシウムおよび錫から選択される少なくとも1種との合金が挙げられ、好ましくは亜鉛−アルミニウム合金、亜鉛−錫合金が挙げられる。また、このような亜鉛末(B)の形状は、特に制限されず、例えば、鱗片状、球状などのいずれであってもよい。このような亜鉛末(B)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本組成物は、リン酸アルミニウム(C)を含有することにより、優れた塩水噴霧耐性および屋外暴露耐性等の防食性を発現し、さらに優れた溶接性をも発現する。
本組成物における、亜鉛末(B)とリン酸二水素アルミニウム(C)との質量比((B)/(C))は前述のとおりである。
本組成物は、その他の成分として、前記アルキルシリケート縮合物(A)以外の結合剤、導電性顔料、体質顔料、着色顔料、防錆顔料、その他の顔料、沈降防止剤、乾燥剤、流動性調整剤、消泡剤、分散剤、色分れ防止剤、皮張り防止剤、可塑剤、紫外線吸収剤等の添加剤、有機溶剤等を、本発明の目的および効果を損なわない範囲で適宜含有してもよい。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本組成物は、アルキルシリケートの縮合物(A)以外の結合剤として、例えば、ポリビニルブチラール樹脂等を含有してもよい。該ポリビニルブチラール樹脂の市販品としては、例えば、エスレックB BM−2(積水化学工業(株)製)が挙げられる。
このようなアルキルシリケート縮合物(A)以外の結合剤は、本組成物が、2成分型の組成物である場合、主剤成分に含有することが好ましい。
本組成物は、形成される防錆塗膜の防食性を向上させることができる等の観点から、導電性顔料を含有することが好ましい。特に、亜鉛末(B)として、球状亜鉛末のみを含有する場合、防錆塗膜の犠牲防食効果を高める観点から、前記を併用することが好ましい。
前記金属粉末としては、例えば、Fe−Si粉、Fe−Mn粉、Fe−Cr粉、磁鉄粉、リン化鉄が挙げられる。該金属粉末の市販品としては、例えば、フェロシリコン(キンセイマテック(株)製)、フェロマンガン(キンセイマテック(株)製)、フェロクロム(キンセイマテック(株)製)、フェロフォス2132(オキシデンタル ケミカルコーポレーション製)等が挙げられる。
前記導電性顔料を用いる場合、導電性顔料の含有量は、亜鉛末(B)100質量部に対して、好ましくは0.5〜10質量部、より好ましくは1〜5質量部である。前記導電性顔料の含有量が前記範囲にあると、塗膜の犠牲防食効果を高め、防食性を向上させる点で好ましい。
前記体質顔料は、一般的な塗料に使用される無機顔料であれば特に制限されないが、耐熱性を有する無機顔料であることが好ましく、例えば、カリ長石、ソーダ長石、カオリン、マイカ、シリカ、タルク、硫酸バリウム、酸化アルミニウム、珪酸ジルコニウム、珪灰石、珪藻土等が挙げられる。また、フッ化カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸ストロンチウム等の熱分解ガスを発生する無機顔料であってもよい。このような体質顔料としては、カリ長石、マイカが好ましい。
このような熱分解ガスを発生する無機顔料を用いる場合、その含有量は、本組成物の不揮発分100質量%に対して、好ましくは0.1〜8質量%、より好ましくは0.2〜4質量%である。
また、熱分解ガスを発生する無機顔料以外の体質顔料を用いる場合、その含有量は、本組成物の不揮発分100質量%に対して、好ましくは0.1〜25質量%である。
前記着色顔料は、無機系着色顔料および有機系着色顔料を含む。無機系着色顔料としては、前記導電性顔料以外の無機系着色顔料であれば特に制限されないが、例えば、酸化チタン、弁柄、銅・クロム・マンガンの複合酸化物等が挙げられる。有機系着色顔料としては、フタロシアニングリーンおよびフタロシアニンブルー等の有機系着色顔料を挙げることができる。該有機系着色顔料の市販品としては、例えば、TITONE R−5N(堺化学工業(株)製)、弁柄No.404(森下弁柄工業(株)製)、ダイピロキサイドブラック #9510(大日精化工業(株)製)、Heliogen Green L8690(BASFジャパン(株)製)、およびFASTOGEN Blue 5485(DIC(株)製)等が挙げられる。
無機系着色顔料を用いる場合、その含有量は、本組成物の不揮発分100質量%に対して、好ましくは0.1〜25質量%である。
有機系着色顔料を用いる場合、その含有量は、本組成物の不揮発分100質量%に対して、好ましくは0.15〜2.0質量%である。
前記防錆顔料は、前記亜鉛末(B)、リン酸アルミニウム(C)および導電性顔料以外の防錆顔料であり、塗膜の防食性をさらに向上させる目的で用いられる。前記防錆顔料としては、例えば、リン酸亜鉛系化合物、リン酸カルシウム系化合物、リン酸マグネシウム系化合物、亜リン酸亜鉛系化合物、亜リン酸カルシウム系化合物、亜リン酸ストロンチウム系化合物、シアナミド亜鉛系化合物、ホウ酸塩化合物、塩化亜鉛、硫化亜鉛、硫酸亜鉛、ニトロ化合物等が挙げられる。
防錆顔料を用いる場合、その含有量は、本組成物の不揮発分100質量%に対して、好ましくは0.1〜25質量%である。
本組成物は、前記亜鉛末(B)、リン酸アルミニウム(C)、導電性顔料、体質顔料、着色顔料および防錆顔料以外の顔料を含有してもよい。このような顔料として、アルカリガラス粉末、モリブデンおよびモリブデン化合物等が挙げられる。
アルカリガラス粉末、モリブデンおよびモリブデン化合物は、例えばWO2014/014063等に例示されている。
本組成物は、沈降防止剤、乾燥剤、流動性調整剤、消泡剤、分散剤、色分れ防止剤、皮張り防止剤、可塑剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含有してもよい。
前記沈降防止剤としては、例えば、有機ベントナイト系、酸化ポリエチレン系、ヒュームドシリカ系、アマイド系等の沈降防止剤が挙げられる。該沈降防止剤の市販品としては、例えば、TIXOGEL MPZ(BYK Additives GmbH製)、ディスパロン4200−20(楠本化成(株)製)、ディスパロンA630−20X(楠本化成(株)製)、AEROSIL 200(日本アエロジル(株)製)が挙げられる。
本組成物は、亜鉛末(B)の分散性が向上すること、また塗装工程において鋼材へのなじみ性が良く、鋼材との密着性に優れた塗膜が得られることから、有機溶剤を含有することが好ましい。
本組成物は、顔料体積濃度(PVC)が好ましくは60〜70%であり、より好ましくは61〜68%、さらに好ましくは62〜67%である。本発明において顔料体積濃度(PVC)とは、本組成物の不揮発分中の顔料成分と、エタノールとトルエンを1対1の比率で混合した有機溶剤に23℃下で不溶な添加剤中の固体粒子とが本組成物の不揮発分に占める割合(体積基準)を百分率で表した濃度を指す。顔料体積濃度(PVC)は下式で求められる
本組成物は、PVCを上記範囲内に調整することにより、以下の(1)〜(3)の利益を得ることもできる。
本発明の防錆塗料組成物は、好ましくは一次防錆塗料組成物である。
一般的に、船舶、海洋構造物、プラント、橋梁、陸上タンク等の大型構造物用鋼材に適用する防錆塗膜には、大型構造物の建造工程の溶断、溶接等に支障がなく、建造期間中に鋼材の発錆を抑制するとともに、該防錆塗膜上に適用される上塗り塗膜との優れた付着性が求められる。よって、これらの性能に優れる本組成物より形成された防錆塗膜は、上記用途に好適に使用することができる。
本発明の防錆塗膜(以下「本防錆塗膜」ともいう。)は、上述の防錆塗料組成物から形成され、また、本発明の防錆塗膜付き基材は、鋼材等の基材と、前記基材表面に形成された、上述の防錆塗料組成物からなる防錆塗膜とを有する。
本防錆塗膜は、前述した本組成物より形成され、具体的には、下記工程[1]および[2]を含む工程を経ることで、製造することができる。
[1]基材に本防錆塗料組成物を塗装する工程
[2]前記基材上に塗装された前記防錆塗料組成物を乾燥させて前記基材上に塗膜を形成する工程
本組成物を基材上に塗装する方法としては特に制限されず、エアスプレー塗装、エアレススプレー塗装、刷毛塗装、ローラー塗装等の従来公知の方法により塗装することができる。一般的に、造船所、製鉄所等で本組成物を塗装する場合、主にライン塗装機が用いられる。ライン塗装機のライン速度、塗装機内部に設置されたエアスプレー、エアレススプレー等の塗装圧力、スプレーチップのサイズ(口径)等の塗装条件は、形成したい防錆塗膜の膜厚に応じて適宜変更することができる。例えば、ライン塗装機は、ライン速度4.5m/min、チップサイズ(GRACO)617〜929塗装、2次(塗料)圧:3.8〜8.9MPa程度に設定すればよい。
本組成物は、常温で乾燥、硬化可能であるが、ライン塗装機のライン速度によっては、加熱・熱風乾燥させてもよい。加熱・熱風乾燥する場合、乾燥温度は、通常5〜40℃、好ましくは10〜30℃であり、その乾燥時間は、通常3〜15分、好ましくは5〜10分である。本組成物は、Mwが前記範囲にあるアルキルシリケートの縮合物(A)を用いることで、このような常温程度においても短時間で塗膜を硬化させることができる。したがって、本発明の塗料組成物は、船舶、海洋構造物、プラント、橋梁、陸上タンク等における鋼板加工工程で行われる鋼板の前処理での使用に適している。
〔調製例1〕
エチルシリケート40(コルコート(株)製)41.8部、工業用エタノール9.5部、脱イオン水5部、および35質量%塩酸0.1部を容器に仕込み、65℃で5時間攪拌した後、イソプロピルアルコール43.6部を加えて、アルキルシリケートの縮合物の溶液Aを調製した。
・装置:「Alliance 2695」(Waters社製)
・カラム:「TSKgel Super H4000」1本と「TSKgel Supe
r H2000」2本を連結(いずれも東ソー(株)製、内径6mm×長さ15cm)
・溶離液:テトラヒドロフラン99%(Stabilized with BHT)
・流速:0.6ml/min
・検出器:「RI−104」(Shodex社製)
・カラム恒温槽温度:40℃
・標準物質:ポリスチレン
〔調製例2〕
沈降防止剤として0.6部のTIXOGEL MPZ(BYK Additives GmbH製)と、有機溶剤として4.3部のキシレン、5.9部のイソブチルアルコールおよび4.0部の酢酸ブチル、リン酸アルミニウム(C)としてトリポリリン酸二水素アルミニウムである4.7部のK−WHITE #105、体質顔料として1.6部のUNISPAR PG−K10(Sibelco Malaysia Sdn. Bhd製)、をそれぞれポリエチレン製容器に仕込み、ガラスビーズを加えてペイントシェーカーにて3時間振とうした。次いで、亜鉛末(B)として30.7部の球状亜鉛末F−2000(本荘ケミカル(株)製)を加えて、さらに5分間振とうして顔料成分を分散させた。その後、80メッシュの網を用いてガラスビーズを除去してペースト成分B−1を調製した。
下記表1に示す各原料を表1に記載の量で用いた以外は、調製例2と同様にして、ペースト成分B−2〜B−13を調製した。表1中の数値は質量部を示す。
[実施例1]
塗装直前に主剤成分Aとペースト成分B−1を表3に記載の量(数値)に従って混合し、実施例1の防錆塗料組成物を調製した。得られた防錆塗料組成物中の亜鉛末(B)とリン酸アルミニウム(C)との質量比((B)/(C))、および亜鉛末含有量(重量%)を表3に示す。
実施例1と同様に、主剤成分と表1に記載の各ペースト成分を、表3に記載の量(数値)に従って塗装直前に混合し、実施例2〜7および比較例1〜6の各防錆塗料組成物を調製した。得られた防錆塗料組成物の亜鉛末(B)とリン酸アルミニウム(C)との質量比((B)/(C))および、亜鉛末含有量(重量%)を表3に示す。
ライン塗装機(装置名:SP用コンベア塗装機、竹内工作所(株)製)を用いて、乾燥膜厚が約12μmとなるようにエアスプレー塗装した。
(1)防食性
サンドブラスト処理板(JIS G3101、SS400、寸法:150mm×70mm×2.3mm)のブラスト処理面に、前記塗装条件にて各防錆塗料組成物を塗装した。次いで、JIS K5600−1−6の規格に従い、塗装された組成物を温度23℃、相対湿度50%の恒温室内で1週間乾燥させ、得られた各防錆塗膜と前記処理板とからなる試験板を作成した。
塩水噴霧試験および屋外暴露試験の評価基準は下記のとおりである。発錆の状態の評価基準(ASTM D610)を基に、下記基準により10段階で評価した。さらに防食性評価として、下記基準で評価が10、9または8であった組成物を「○」、7以下であった組成物を「×」と評価した。各塗料組成物の防食性評価結果を下記表5に示した。
10:発錆無し、または発錆面積が試験板の全面積の0.01%以下である。
9:発錆面積が試験板の全面積の0.01%を超え0.03%以下である。
8:発錆面積が試験板の全面積の0.03%を超え0.1%以下である。
7:発錆面積が試験板の全面積の0.1%を超え0.3%以下である。
6:発錆面積が試験板の全面積の0.3%を超え1%以下である。
5:発錆面積が試験板の全面積の1%を超え3%以下である。
4:発錆面積が試験板の全面積の3%を超え10%以下である。
3:発錆面積が試験板の全面積の10%を超え16%以下である。
2:発錆面積が試験板の全面積の16%を超え33%以下である。
1:発錆面積が試験板の全面積の33%を超え50%以下である。
0:発錆面積が試験板の全面積の50%を超え100%以下である。
2枚のサンドブラスト処理板(JIS G3101、SS400、下板寸法:600mm×100mm×12mm、上板寸法:600mm×50mm×12mm)のブラスト処理面に、前記塗装条件にて各防錆塗料組成物を塗装した。次いで、JIS K5600−1−6の規格に従い、塗装された組成物を温度23℃、相対湿度50%の恒温室内で1週間乾燥させて、図1(a−1)、(b−1)および(c−1)に示されるような、平面形状が長方形である上板20および下板10を作製した。図1(a−2)、(b−2)および(c−2)に示されるように、上板20が下板10に対して垂直になるように、上板20を下板10に接合した。図1(a−1)、(b−1)、(a−2)および(b−2)において、サンドブラスト処理板(上板20および下板10)のうちの密な斜線部は塗装箇所を示す。
まず、溶接部のうち、溶接前の仮付け部を含む溶接始端部および終端部の長さ各50mmの範囲を除く長さ500mmの範囲に発生したピット数(個)およびガス溝長さ(mm)を確認した。さらに、前記表5に記載の溶接条件に基づいて、第一溶接線側の溶接線にレーザーノッチ(V字型カット)を入れ、第二溶接線側の溶接部を溶接線に沿ってプレスで破断し、破断面に発生しているブローホールの合計面積(ブローホールの幅×長さ×個数)を評価面積で割り、ブローホール発生率(%)を算出し、下記3段階で溶接性を評価した。各塗料組成物の溶接性評価結果を下記表5に示した。
〇:ブローホール発生率が8%未満である。
△:ブローホール発生率が8%以上、10%未満である。
×:ブローホール発生率が10%以上である。
20・・・サンドブラスト処理板(上板)
Claims (7)
- アルキルシリケートの縮合物(A)と、亜鉛末(B)と、リン酸アルミニウム(C)とを含有し、
前記亜鉛末(B)とリン酸アルミニウム(C)との質量比((B)/(C))が、5.0〜11.0である防錆塗料組成物であり、
該組成物に含まれる不揮発分に占める前記亜鉛末(B)の含有率が50〜70質量%である、防錆塗料組成物。 - 前記リン酸アルミニウム(C)が、トリポリリン酸二水素アルミニウムである請求項1に記載の防錆塗料組成物。
- 前記防錆塗料組成物のPVC(顔料体積濃度)が、60〜70%である請求項1または2に記載の防錆塗料組成物。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の防錆塗料組成物から形成された防錆塗膜。
- 請求項4に記載の防錆塗膜からなり、平均乾燥膜厚が10μm以下である一次防錆塗膜。
- 請求項4に記載の防錆塗膜または請求項5に記載の一次防錆塗膜と基材とを含有する防錆塗膜付き基材。
- 下記工程[1]および[2]を含む、防錆塗膜付き基材の製造方法。
[1]基材に請求項1〜3のいずれか1項に記載の防錆塗料組成物を塗装する工程
[2]前記基材に塗装された前記防錆塗料組成物を乾燥させて前記基材上に塗膜を形成する工程
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