JPH0770027B2 - 永久磁石型消去ヘツドの製造法 - Google Patents
永久磁石型消去ヘツドの製造法Info
- Publication number
- JPH0770027B2 JPH0770027B2 JP29404686A JP29404686A JPH0770027B2 JP H0770027 B2 JPH0770027 B2 JP H0770027B2 JP 29404686 A JP29404686 A JP 29404686A JP 29404686 A JP29404686 A JP 29404686A JP H0770027 B2 JPH0770027 B2 JP H0770027B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- erasing head
- resin
- core portion
- shape
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/127—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
- G11B5/325—Erasing heads using permanent magnets
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Magnetic Heads (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は主にオーディオ用のテープ消去に用いられる永
久磁石型消去ヘッドの製造法に関するものである。
久磁石型消去ヘッドの製造法に関するものである。
従来の技術 一般に磁気テープ等の磁気記録媒体を消去する方法とし
て、電流消去法、永久磁石を用いるもの及びそれらを複
合して用いるものがある。従来の永久磁石型消去ヘッド
の製造法について添付図面を用いて説明する。第４図は
永久磁石型消去ヘッドの構造を示し、第５図（ａ），
（ｂ）は消去原理を示す。第４図で示すように、消去ヘ
ッドレバー本体１に第６図（ａ）〜（ｃ）で記載のよう
に、別工程で加工されたコア部２を挿入・接着して組立
てを行っていた。コア部２は第６図ａ〜ｃで示すように
別工程で複雑な工程を経て加工され、同第６図（ａ）で
永久磁石３と非磁性材４とを貼合せた後ダイヤモンドカ
ッターを用いてマス目状に切断し、第６図（ｂ）で示す
所定寸法のコア５を作り、第６図（ｃ）で示すようにテ
ープ摺動面を形成する目的で一端をＲ状に研磨加工して
完成という複雑な加工を施していた。さらにコア部２の
永久磁石部３のテープ摺動面には第５図（ａ）で示すよ
うにテープ走行方向にＮ→Ｓ→Ｎ…と交番し、かつその
磁界強度は同第５図（ｂ）のように漸減していく漸減交
番型の着磁を施こし、テープに記録・着磁されたデータ
を磁界強度がゼロになる点まで誘導し消去を行うという
原理のものである。
て、電流消去法、永久磁石を用いるもの及びそれらを複
合して用いるものがある。従来の永久磁石型消去ヘッド
の製造法について添付図面を用いて説明する。第４図は
永久磁石型消去ヘッドの構造を示し、第５図（ａ），
（ｂ）は消去原理を示す。第４図で示すように、消去ヘ
ッドレバー本体１に第６図（ａ）〜（ｃ）で記載のよう
に、別工程で加工されたコア部２を挿入・接着して組立
てを行っていた。コア部２は第６図ａ〜ｃで示すように
別工程で複雑な工程を経て加工され、同第６図（ａ）で
永久磁石３と非磁性材４とを貼合せた後ダイヤモンドカ
ッターを用いてマス目状に切断し、第６図（ｂ）で示す
所定寸法のコア５を作り、第６図（ｃ）で示すようにテ
ープ摺動面を形成する目的で一端をＲ状に研磨加工して
完成という複雑な加工を施していた。さらにコア部２の
永久磁石部３のテープ摺動面には第５図（ａ）で示すよ
うにテープ走行方向にＮ→Ｓ→Ｎ…と交番し、かつその
磁界強度は同第５図（ｂ）のように漸減していく漸減交
番型の着磁を施こし、テープに記録・着磁されたデータ
を磁界強度がゼロになる点まで誘導し消去を行うという
原理のものである。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら従来の製造法においては永久磁石材料を複
雑な加工工程を経てコア部２に仕上げ、かつ接着剤を用
いた貼付方法で消去ヘッドレバー本体１の凹部６に固定
する必要があり、接着剤のあふれ及び貼付けたコア部２
の位置，角度等の品質保証を含め、コスト面で無理・無
駄が多い仕様であった。
雑な加工工程を経てコア部２に仕上げ、かつ接着剤を用
いた貼付方法で消去ヘッドレバー本体１の凹部６に固定
する必要があり、接着剤のあふれ及び貼付けたコア部２
の位置，角度等の品質保証を含め、コスト面で無理・無
駄が多い仕様であった。
本発明は上記従来例の欠点を解決しコストダウンと品質
改善を可能にする永久磁石型消去ヘッドの製造法を提供
せんとするものである。
改善を可能にする永久磁石型消去ヘッドの製造法を提供
せんとするものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、異方性樹脂マグ
ネットをコア部の磁性材料に用い、テープ摺動面を最終
完成品の形状・寸法及び面粗度に、かつテープ摺動面の
底面を凸状にした永久磁石をインサート成形したコア部
を、消去ヘッドレバー本体の凹部に圧入することによっ
て永久磁石型消去ヘッドを得ることを特徴とするもので
ある。
ネットをコア部の磁性材料に用い、テープ摺動面を最終
完成品の形状・寸法及び面粗度に、かつテープ摺動面の
底面を凸状にした永久磁石をインサート成形したコア部
を、消去ヘッドレバー本体の凹部に圧入することによっ
て永久磁石型消去ヘッドを得ることを特徴とするもので
ある。
作用 この方法によって永久磁石型消去ヘッドのコア部はテー
プ摺動面の一部（着磁処理をして、消去ヘッドとして必
要な部分）を樹脂マグネットで構成し、テープ摺動面の
残部（非磁性部を必要とする部分）を樹脂が充填された
構造で一体成形されるため、後工程が不要になり、品質
改善とコストダウンを同時に達成することが可能とな
る。消去ヘッドレバー本体に前記コア部の形状に合致す
る凹部を設けた構造にし、コア部をこの凹部に圧入する
ことによって組立てを行うことにより、組立寸法精度の
向上と組立て作業の効率化を図ることが可能となり、消
去ヘッドレバー本体の形状・寸法を種々変化させても十
分対応可能であり品質改善とコストダウンを同時に達成
することが可能となる。
プ摺動面の一部（着磁処理をして、消去ヘッドとして必
要な部分）を樹脂マグネットで構成し、テープ摺動面の
残部（非磁性部を必要とする部分）を樹脂が充填された
構造で一体成形されるため、後工程が不要になり、品質
改善とコストダウンを同時に達成することが可能とな
る。消去ヘッドレバー本体に前記コア部の形状に合致す
る凹部を設けた構造にし、コア部をこの凹部に圧入する
ことによって組立てを行うことにより、組立寸法精度の
向上と組立て作業の効率化を図ることが可能となり、消
去ヘッドレバー本体の形状・寸法を種々変化させても十
分対応可能であり品質改善とコストダウンを同時に達成
することが可能となる。
実施例 以下、本発明の一実施例について第１図，第２図及び第
３図を用いて説明する。第１図は本発明による永久磁石
型消去ヘッドの斜視図を示し、第２図は樹脂マグネット
をインサート成形したコア部を示す。第３図はコア部に
用いる樹脂マグネットを示す。第３図においてテープ摺
動面７をＲ形状に加工し、その下部外周に凸状部８を有
した永久磁石９を準備する。この永久磁石９は製造コス
ト低減の目的で重量比でストロンチウム系フェライトマ
グネットからなる87〜91％の磁性粉ポリアミド，ポリア
セタール，ポリプロピレン，ポリエチレンなどの熱可塑
性プラスチックからなる９〜13％の樹脂部より構成され
たマグネットの成形品を用いる。第２図は、第３図で準
備した永久磁石９をインサート成形したコア部10を示
し、永久磁石９のＲ形状部を除く周囲を樹脂でモールド
した構造で構成される。この構造は、永久磁石型消去ヘ
ッドとして必要な磁性部を樹脂マグネット９で、非磁性
部をポリアミド，ポリアセタール，ポリプロピレン，ポ
リエチレン，ポリビニールテレフタレートなどの熱可塑
性樹脂11で構成し、この状態で役割を果たす内容のもの
である。しかしながら、このコア部10の状態では使用す
るメカへの装着が困難なため、第１図に示すようにコア
部10を消去ヘッドレバー本体12に固着する必要がある。
本発明では、コア部10をインサート成形するため形状・
寸法が精度良く安定して得ることができ、消去ヘッドレ
バー本体12に、コア部10の形状・寸法に合致する凹部13
を設けておいて、その凹部13にコア部10を圧入すること
によって組立てを行う。
３図を用いて説明する。第１図は本発明による永久磁石
型消去ヘッドの斜視図を示し、第２図は樹脂マグネット
をインサート成形したコア部を示す。第３図はコア部に
用いる樹脂マグネットを示す。第３図においてテープ摺
動面７をＲ形状に加工し、その下部外周に凸状部８を有
した永久磁石９を準備する。この永久磁石９は製造コス
ト低減の目的で重量比でストロンチウム系フェライトマ
グネットからなる87〜91％の磁性粉ポリアミド，ポリア
セタール，ポリプロピレン，ポリエチレンなどの熱可塑
性プラスチックからなる９〜13％の樹脂部より構成され
たマグネットの成形品を用いる。第２図は、第３図で準
備した永久磁石９をインサート成形したコア部10を示
し、永久磁石９のＲ形状部を除く周囲を樹脂でモールド
した構造で構成される。この構造は、永久磁石型消去ヘ
ッドとして必要な磁性部を樹脂マグネット９で、非磁性
部をポリアミド，ポリアセタール，ポリプロピレン，ポ
リエチレン，ポリビニールテレフタレートなどの熱可塑
性樹脂11で構成し、この状態で役割を果たす内容のもの
である。しかしながら、このコア部10の状態では使用す
るメカへの装着が困難なため、第１図に示すようにコア
部10を消去ヘッドレバー本体12に固着する必要がある。
本発明では、コア部10をインサート成形するため形状・
寸法が精度良く安定して得ることができ、消去ヘッドレ
バー本体12に、コア部10の形状・寸法に合致する凹部13
を設けておいて、その凹部13にコア部10を圧入すること
によって組立てを行う。
発明の効果 以上のように本発明では樹脂マグネットを用いた永久磁
石をインサート成形した永久磁石型消去ヘッドのコア部
を前もって成形し、消去ヘッドレバー本体に前記コア部
の形状に合致する凹部を設けておくことにより、その凹
部に前記コア部を圧入し消去ヘッドを組立てることが可
能なことから、従来例と比較して、（１）コア部作成に
複雑な製造工程を必要としない。（２）消去ヘッドレバ
ー本体にコア部を固着する工程が接着方式から圧入方式
となるため、品質精度（接着剤塗布量バラツキによる接
着強度不足，接着剤あふれ等）が向上する。（３）製造
工程効率化，不良率低減等によるトータルコストダウン
（直接原価で約60％削減）等の効果が得られる貢献度の
高いものである。
石をインサート成形した永久磁石型消去ヘッドのコア部
を前もって成形し、消去ヘッドレバー本体に前記コア部
の形状に合致する凹部を設けておくことにより、その凹
部に前記コア部を圧入し消去ヘッドを組立てることが可
能なことから、従来例と比較して、（１）コア部作成に
複雑な製造工程を必要としない。（２）消去ヘッドレバ
ー本体にコア部を固着する工程が接着方式から圧入方式
となるため、品質精度（接着剤塗布量バラツキによる接
着強度不足，接着剤あふれ等）が向上する。（３）製造
工程効率化，不良率低減等によるトータルコストダウン
（直接原価で約60％削減）等の効果が得られる貢献度の
高いものである。
第１図，第２図及び第３図は本発明の永久磁石型消去ヘ
ッドの製造法の一実施例を示し、第１図は樹脂マグネッ
トをインサート成形したコア部を消去ヘッドレバー本体
に圧入して組立てる構造を示した図である。第２図はコ
ア部を、第３図はコア部にインサート成形される樹脂マ
グネットで成形した永久磁石を示す図。第４図，第５図
及び第６図は従来例を示し、第４図は永久磁石型消去ヘ
ッドの構造を、第５図は消去原理を示す図で、同図面
（ａ）は交番磁界を、（ｂ）は漸減磁界を示す。第６図
はコア部の製造工程を示す図で、同図（ａ）は永久磁石
と非磁性材料を貼合せてマス目状に切断加工する工程を
示し、（ｂ）は切断加工を終えたコアを、（ｃ）はテー
プ摺動面のＲ研磨加工を終え完成したコアを示すもので
ある。 ７……テープ摺動面、８……凸状部、９……永久磁石、
10……コア部、11……樹脂、12……消去ヘッドレバー本
体、13……凹部。
ッドの製造法の一実施例を示し、第１図は樹脂マグネッ
トをインサート成形したコア部を消去ヘッドレバー本体
に圧入して組立てる構造を示した図である。第２図はコ
ア部を、第３図はコア部にインサート成形される樹脂マ
グネットで成形した永久磁石を示す図。第４図，第５図
及び第６図は従来例を示し、第４図は永久磁石型消去ヘ
ッドの構造を、第５図は消去原理を示す図で、同図面
（ａ）は交番磁界を、（ｂ）は漸減磁界を示す。第６図
はコア部の製造工程を示す図で、同図（ａ）は永久磁石
と非磁性材料を貼合せてマス目状に切断加工する工程を
示し、（ｂ）は切断加工を終えたコアを、（ｃ）はテー
プ摺動面のＲ研磨加工を終え完成したコアを示すもので
ある。 ７……テープ摺動面、８……凸状部、９……永久磁石、
10……コア部、11……樹脂、12……消去ヘッドレバー本
体、13……凹部。
Claims (2)
- 【請求項１】テープ摺動面にＲ形状を有し、その下部に
凸状部を設けた永久磁石を準備し、この永久磁石をイン
サート成形することにより、永久磁石を定位置に狭持す
ると同時に、前記Ｒ形状部を除く周囲を樹脂でモールド
したコア部を成形し、消去ヘッドレバー本体に前記コア
部の形状に合致する凹部を設けてこの凹部にコア部を圧
入する永久磁石型消去ヘッドの製造法。 - 【請求項２】永久磁石材料として、重量比で87〜91％磁
性粉,9〜13％樹脂部より構成される樹脂マグネットを、
樹脂材料として熱可塑性プラスチックを用い、テープ摺
動面のＲ形状を最終完成品の形状・寸法及び面粗度に成
形時に仕上げる特許請求の範囲第１項記載の永久磁石型
消去ヘッドの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29404686A JPH0770027B2 (ja) | 1986-12-10 | 1986-12-10 | 永久磁石型消去ヘツドの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29404686A JPH0770027B2 (ja) | 1986-12-10 | 1986-12-10 | 永久磁石型消去ヘツドの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63148406A JPS63148406A (ja) | 1988-06-21 |
| JPH0770027B2 true JPH0770027B2 (ja) | 1995-07-31 |
Family
ID=17802573
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29404686A Expired - Lifetime JPH0770027B2 (ja) | 1986-12-10 | 1986-12-10 | 永久磁石型消去ヘツドの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0770027B2 (ja) |
-
1986
- 1986-12-10 JP JP29404686A patent/JPH0770027B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63148406A (ja) | 1988-06-21 |
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