JPH076977B2 - ボイラ伝熱管表面の清浄化判別方法 - Google Patents

ボイラ伝熱管表面の清浄化判別方法

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JPH076977B2
JPH076977B2 JP60203486A JP20348685A JPH076977B2 JP H076977 B2 JPH076977 B2 JP H076977B2 JP 60203486 A JP60203486 A JP 60203486A JP 20348685 A JP20348685 A JP 20348685A JP H076977 B2 JPH076977 B2 JP H076977B2
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正治 中森
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、サンドブラスト等により清浄化した後の、ボ
イラ伝熱管表面の清浄化を判別する方法に関し、特に、
腐食減肉した伝熱管を溶射法により補修するための溶射
面が確保されたか否かを判別する方法に関する。
(従来の技術) ボイラ伝熱管は燃料灰の付着により腐食減肉が進むの
で、ある期間後、耐食性合金溶射などの方法により伝熱
管を補修することが必要になる。
溶射法を実施するためには、被溶射面を清浄で適当な粗
面とする必要があり、予じめサンドブラストやグリツド
ブラストが行なわれる。これは溶射された金属粒子が被
溶射面に付着するためには被溶射表面のアラサと溶射金
属層とが機械的にからみ合つた状態を形成する必要があ
るからである。被溶射面に油類や粉じんが存在している
と溶射金属層の付着力が低下する。また、被溶射面の環
境の湿度が80%以上となると、その部分に水滴が生じ、
赤さびの原因になるとともに、溶射金属層の付着力の低
下につながる。
特に、ある期間ボイラを運転した後のボイラ伝熱管につ
いては、燃料灰が堆積しており、伝熱管表面の腐食は進
行し減肉を来している。この腐食減肉部分を溶射法で補
修するためには、サンドブラスト等により該表面を完全
に清浄化する必要がある。サンドブラストが充分に行な
われないと該表面に付着した燃料灰が残る場合があり、
また、環境中に浮遊する燃料灰が該表面に再付着する場
合もある。結局、溶射作業に入る前にこのような付着燃
料灰を完全に除去し、清浄な被溶射面を確保できている
か、確認作業が必須になる。しかし、大きな燃料灰は且
視判定が可能であるが、微細なものは目視で発見するこ
とができず、現在その他の判定方法は知られていない。
ところで、伝熱管付着灰の化学成分は燃料中に含まれて
いるバナジウム、硫黄、ナトリウムなどの燃料灰成分の
含有量によつて異なるばかりでなく、伝熱管の被曝温度
(ボイラ運転中の)によつても異なる。しかし、如何な
る位置に付着する燃料灰も水溶性成分を含んでおり、こ
の中に存在するて鉄イオンを検出することによつて燃料
灰の存在を間接的に確認することを発明者は考えた。も
つとも、伝熱管は炭素鋼、低合金鋼で作られているので
ここからも鉄イオンが供給される可能性がある。そこ
で、燃料灰の鉄化合物が溶出したものか、伝熱管そのも
のから溶出した鉄イオンかを区別することが必要とな
る。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、サンドブラスト等によりボイラ伝熱管上の付
着燃料灰を除去した後に、伝熱管表面に燃料灰が残存し
ているか、一旦除去された燃料灰あるいは被溶射面以外
の伝熱管表面から剥離した燃料灰がサンドブラスト面に
再付着しているかを、簡単に検査することを可能にする
ボイラ伝熱管表面の清浄化判別方法を提供しようとする
ものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、サンドブラスト等により清浄化した後の、ボ
イラ伝熱管表面の清浄化を判別する方法において、前記
伝熱管からの鉄イオンの生成を抑制する酸腐食抑制剤、
赤血塩及び黄血塩を含有する水溶液を含侵させた確認用
紙を前記伝熱管表面に貼付することにより燃料灰の検出
を行うことを特徴とするボイラ伝熱管表面の清浄化判別
方法である。
なお、酸腐食抑制剤は、市販のイビット(商品名、主成
分はアミン化合物)など有機アミン系化合物(例えば、
n−ブチルアミン等)で代表されるものを用いることが
できる。
(作用) 次に、本発明の作用を説明する。
黄血塩及び赤血塩をそれぞれ10g、酸腐食抑制剤として
イビツト(商品名)3gを水1中に溶かして、これを
紙に含浸させて燃料灰確認紙を得る。この確認紙上に燃
料灰の微粉が付着すると、微粉中の鉄イオンが次のよう
に化学反応して青いハン点を生ずる。
鉄イオンが2価(Fe+2)の場合 鉄イオンが3価(Fe+3)の場合 サンドブラストによつて燃料灰を除去した伝熱管表面に
は鉄が露出しているが、本発明の試験紙には鉄の腐食を
抑制する薬剤を含有しているため、前記伝熱管表面の鉄
がイオン化して前記化学反応を行なつて呈色するまで長
時間を要するために、燃料灰中の鉄と伝熱管自体の鉄と
は青色ハン点の発生の早さによつて判別できる。
一方、上記薬液を含浸させた紙を不浸透性のビニール
シートの両面に貼付した試験紙をサンドプラスト終了後
の被溶射面に貼り付けておくと、伝熱管表面に残存して
いる燃料灰は被溶射面側の紙に、環境中から付着した
燃料灰は外側の紙にそれぞれ青色ハン点となつて現わ
れるので、両者を区別して調査することが可能である。
(実施例) 次に、現実に運転したボイラについて、本発明の清浄化
判別法を適用した具体例について説明する。
1年間運転した後伝熱管表面には厚さ1〜2mm程度の燃
料灰が付着していたので、これを硅砂(直径0.5〜2mm)
を5〜7kg/cm2の圧縮空気を用いてサンドブラストし
た。
一方、これに先立つて黄血塩10g、赤血塩10g及び市販の
腐食抑制剤イビツトを水1に溶解した薬液を準備し、
この中に第1図に示す燃料灰確認用紙を浸漬した後サン
ドブラスト処理面に貼布した。第1図は市販のビニルシ
ート11の両面に化学用の紙12を市販の接着剤ではりつ
けたものである。寸法は巾50mm、長さ100mmである。
本発明の効果を見るため、フエロキシルテストとして使
用されている食塩60g、黄血塩10g、赤血塩10gを水1
に溶解したものを化学用紙に含浸させたものを比較例
として選択した。
サンドブラストを終えた伝熱管表面に前記燃料灰確認用
紙と食塩を含む比較用の紙を貼布し、1分、5分、10
分、20分、30分後にとりはずして紙面に記録される青
色ハン点の発生状態を観察した。又この試験においては
燃料灰を完全に除去した伝熱管と残存しているものを選
んだ。
第1表はこの結果を示したもので、本発明の方法による
伝熱管上に残存している燃料灰はもとより、環境中から
付着したものをも明白に区別でき、しかも貼布後1分後
でもその判定が可能であつた。さらに30分後本発明の方
法では伝熱管面からとりはずした面には、赤さびの発生
がなく、貼布前の状態を維持していた。これに対し、比
較例も燃料灰が残存している場合早く青色ハン点をあら
わすが時間の経過に伴つて、青色部が次第に拡大し、30
分後には貼布面全体が青くなつた。これは比較例におい
ては含まれている食塩が伝熱管を腐食し、この結果生成
した鉄イオンが紙に含浸されている赤血塩や赤血塩と
反応して青色化したためであり、燃料灰との区別がつけ
なくなつたものである。又、環境中から付着した燃料灰
との区別もできなかつた。さらに30分後比較例では伝熱
管からとりはずしたところには赤さびが発生し、被溶射
面としては不適格な状態が確認された。
(発明の効果) 本発明は前記構成を採用することにより、次のような効
果を有する。
(1)運転後のボイラ伝熱管表面に付着している燃料灰
除去の有無を簡単に判定することができる。
(2)鉄イオン検出液には伝熱管からの鉄イオンの生成
を抑制する薬剤を含有させてあるので、燃料灰中の鉄イ
オンとの区別ができる。
(3)鉄イオン検出液を含む紙をプラスチツクフイル
ムの両側に貼布しているため、燃料灰の残存によるもの
か、環境中から付着したものかを区別することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る燃料灰確認用紙の概念図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 孝 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (56)参考文献 特開 昭51−133079(JP,A) 特公 昭50−14980(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンドブラスト等により清浄化した後の、
    ボイラ伝熱管表面の清浄化を判別する方法において、前
    記伝熱管からの鉄イオンの生成を抑制する酸腐食抑制
    剤、赤血塩及び黄血塩を含有する水溶液を含浸させた確
    認用紙を前記伝熱管表面に貼付することにより、燃料灰
    の検出を行うことを特徴とするボイラ伝熱管表面の清浄
    化判別方法。
JP60203486A 1985-09-17 1985-09-17 ボイラ伝熱管表面の清浄化判別方法 Expired - Fee Related JPH076977B2 (ja)

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