JPH0769698A - 鉄道用急硬性セメント瀝青グラウト材とその施工方法 - Google Patents

鉄道用急硬性セメント瀝青グラウト材とその施工方法

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JPH0769698A
JPH0769698A JP18719092A JP18719092A JPH0769698A JP H0769698 A JPH0769698 A JP H0769698A JP 18719092 A JP18719092 A JP 18719092A JP 18719092 A JP18719092 A JP 18719092A JP H0769698 A JPH0769698 A JP H0769698A
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Kenji Kobayashi
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Kenkichi Hirano
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雅夫 松本
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武彦 所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄道用急硬性セメント瀝青グラウト材の注入
施工方法において、グラウト材を二液に分けて別々に圧
送し、先端部で両液を混合、注入する場合、ミキサ内で
両液の混合比を一定とし、短・長期強度のばらつきや材
料分離の発生をなくして均質性を向上させ、また、作業
終了後各ホース内の残材処理に際して残留砂による屈曲
部の閉塞事故を除いて長距離圧送を可能にすることを目
的とする。 【構成】 急硬性混和材を、カルシウムアルミネートと
石膏の配合物にシリカ質成分を主体とする無機微粉末を
配合してなる混合物とし、また、グラウト材をセメント
瀝青系モルタル液と、急硬材系スラリーとの二液に分
け、各液を別の流路で圧送し、ホース先端部で連続混合
式ミキサにより、混入し、注入する。さらに、上記両圧
送系統の他に水の圧送系統を増設し、注入作業終了後、
両圧送系統をこの水の圧送系統により順次分割洗浄する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道の軌道用填充材と
その施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バラスト道床軌道は、敷設後に突き固
め、狂いの整正、バラストの交換等その保守作業に多大
な労力を必要とし、また、人手不足、作業者の高齢化、
賃金の高騰等の問題に対処するために各種の省力化軌道
が実現し、種々の填充材が使用されるようになってき
た。
【0003】その代表例として、営業線用省力化軌道で
は舗装軌道や填充道床軌道があり、それぞれの軌道構造
に適する性能をもった填充材が使用されている。それら
は、いずれも営業線の短い線路閉鎖時間内でバラスト内
に注入し、列車荷重に耐える強度を速く発現させるため
に、急硬性セメント瀝青グラウト材(特許第85489
4号)等を使用することが必須となっている。
【0004】さらにその施工方法には、二つの方法が採
用されている。その一つは、填充材が急硬性のため、ミ
キシング装置を積載した移動プラント車を用い、全材料
を一括混練りした後直ちに隣接線から施工現場のバラス
ト内に流し込む直接注入方式である。他の一つは、填充
材をA液とB液とに分け、別々に混練り、圧送し、その
先端で両液を動力攪拌のバッチ式ミキサで混合してバラ
スト内に流し込むポンプ圧送方式である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】急硬性セメント瀝青グ
ラウト材の注入施工においては、短時間に所要の耐荷力
を得なければならないため、注入可能な流動性を保持し
ている時間(可使時間)をできるだけ短縮した配合処方
が使用される。したがって、直接注入方式では混練りし
たグラウト材を全部排出していないときにゲル化が起こ
り易く、そのためにミキサ内で固結するトラブルが発生
した。また、移動プラント車を使用するため、その留線
基地が必要となり、それに伴って基地から施工現場まで
の入・退線に時間を必要とし、施工延長の短縮や能率低
下を招く等の問題がある。
【0006】他方、ポンプ圧送方式では、グラウト材を
A液とB液とに分けて別々に圧送するが、両液共高い流
動性のため、圧送中にブリージング(浮水)や材料分離
が発生したり、急硬材の量の変動により短・長期強度の
ばらつきが大きくなり、均質性に欠ける問題がある。ま
た、A液とB液とを、圧送ホースの先端において攪拌羽
根を動力で回転するバッチ式ミキサで混合するため、台
車、ミキサ、混合液の各重量と混練り時の振動で軌道に
狂いをおこす問題がある。加えて、ミキサ内において、
A、B各液は必ずしも先入、先出の順序とならないた
め、両液混合比率の変動による硬化体品質のばらつきや
旧液残留によるミキサ内でのグラウト材の固結事故が発
生する問題がある。
【0007】さらに、圧送作業終了時にはA液とB液と
が圧送ホース内に残っているのが通例であり、この残材
は水洗により廃液として処理している。長距離圧送の場
合、A液ホース内の希釈された廃液は、セメント瀝青部
のペースト部分がまず流出し、その後に砂が残留してし
ばしばホース閉塞を起こすため、グラウト材の圧送距離
の限度は概ね200m以下に規制されるために、ポンプ
設置場所からの施工延長が短縮すると共に施工能率が低
下する問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄道用急硬性
セメント瀝青グラウト材のポンプ圧送注入に際して、長
距離圧送ができるように流動性を一定時間確保(ゲル化
を防止)し、能率的に施工ができしかも所要の短、長期
強度を有する均質的な硬化体を得ることができるように
したものである。
【0009】すなわち、グラウト材をセメント瀝青系モ
ルタルのA液と、急硬材系スラリーのB液とに分けて混
練りする。このA液には水、セメントの水和反応を遅延
させる凝結調節剤、抱き込み気泡を破泡・微小化する消
泡剤、セメントとの混合性のよい瀝青乳剤、セメントや
瀝青乳剤等と混合性のよい高分子系乳剤、強度を付与す
るセメント、経済性に寄与する細骨材および充填性を高
める発泡剤等を使用する。他方、B液には水、急硬性混
和材の水和反応を遅延させる凝結調節剤、スラリーの均
質性を改善しかつ短時間に高強度を発現する急硬性混和
材を使用する。
【0010】上記したA液とB液はそれぞれ別々のミキ
サで混練りすることにより、一定時間(60分以上)ゲ
ル化しない状態となる。各液は別々に圧送することによ
り、いずれも材料分離がなくかつ長距離圧送ができる。
したがって、填充施工の軌道または軌道外のいずれの場
所からもグラウト材を供給できるため、複線区間はいう
までもなく単線区間でも施工が可能となる。また、ミキ
シングプラント車の入・退線作業が省けるために終電か
ら始発までの線路閉鎖間合における注入作業の実稼働時
間が延伸することになる。
【0011】つぎに、圧送ホースの先端部に取り付けた
ハンディタイプの特殊な連続式ミキサでA・B両液を混
合することにより、均質的な急硬性セメント瀝青グラウ
ト材を連続的に製造することができる。また、混合され
たグラウト材は混練り後10秒〜30分間程度バラスト
内に注入可能な流動性を保っているため、自然流下の注
入方式でバラスト間隙に完全に充填することがきる。
【0012】充填後極めて急速に硬化するため、短時間
で列車荷重に耐える填充層を形成し、軌道狂いを防止す
ることができる。加えて、連続式ミキサは軽量かつ小型
であるため、人手で容易に運搬でき、連続的な注入作業
ができる等の効果により施工能率が著しく向上する。さ
らに、A液、B液の圧送系統の他に水の圧送系統を設け
る。これは、注入作業終了時に必要不可欠の工程となっ
ているA・B各液のホース内残材を洗浄処理するための
設備である。この水系統により、A液ホース内の残材は
ポンプ側(ミキサ側)から順次に約200m毎に分割し
て洗浄し、B液ホース内の残材は一括洗浄または分割洗
浄すると、両液ホースは長距離の場合にも何らの支障な
く廃液処理をすることができる。また、この分割洗浄方
式は、上記した分割区分を増やすことにより、従来の圧
送限界を著しく増加し、長距離の圧送施工が可能となっ
た。
【0013】なお、A液ホース内残材の洗浄を行うに当
たり、水に代えてベントナイトまたはその他の粘土鉱物
を適当量水に溶解させた揺変性を有する懸濁液を用いる
ことにより、廃液中の砂等の沈降物質を押し流しやすく
なり、トラブルなく洗浄することが可能となる。また、
本発明のグラウト材とその施工方法は、省力化軌道の種
類により要求品質が異なる場合にもA、B各液を構成す
る各材料の配合割合を変えたり各液の圧送量を変えるこ
とにより、いずれの軌道にも適合する急硬性セメント瀝
青グラウト材となる。
【0014】さらに詳しく以下に説明する。本発明の急
硬性セメント瀝青グラウト材は、特定のセメント、急硬
性混和材、瀝青乳剤、高分子系乳剤、細骨材、凝結調節
剤、消泡剤、発泡剤および水等からなっている。セメン
トとしては、ポルトランドセメント、フライアッシュセ
メント、高炉セメント、シリカセメント、耐硫酸塩セメ
ント、中庸熱セメント、ジェットセメント、アルミナセ
メント等が使用でき、特に急硬性混和材との水和反応性
が優れる普通ポルトランドセメントが好ましい。これは
グラウト硬化体の骨格を形成し、主として強度の確保に
寄与する。
【0015】急硬性混和材としては、カルシウムアルミ
ネート系鉱物と硫酸カルシウム(石膏)の配合物に無機
微粉末を配合してなる混合物を使用する。カルシウムア
ルミネート系鉱物はCaO とAl 2O 3 を電気炉等によって
溶融して得られるが、そのCaO 含有量は20〜70重量
%であり、好ましくは35〜65重量%である。なお、
含有量が20重量%未満では短時間強度が不足し、70
重量%より多いと凝結時間のコントロールが困難とな
る。カルシウムアルミネート系鉱物中にはSiO 2、MgO
等の成分を含んでもよく、無定形物が好ましい。粉末度
は強度発現性を考慮してブレーン値で2000cm2 /g以
上、好ましくは4000〜8000cm2 /gであるが、さ
らに微粉でもよい。石膏は各種形態のものがあり、いず
れの石膏も使用可能であるが、これらのうちII型無水石
膏が好ましい。カルシウムアルミネート系鉱物と石膏の
割合は、後者が前者に対して0.1〜10重量%であ
る。それ以外であると、短・長期強度の発現が悪くな
る。
【0016】無機微粉末は、急硬性セメント瀝青グラウ
ト材の均質性や長期強度の安定性に大きく寄与するもの
であり、使用される材料は高炉スラグ、転炉スラグその
他金属を精製する際に副生するスラグ、活性シリカ、フ
ライアッシュ、火山灰や疑灰岩やけい酸白土等のポゾラ
ン、シリカ質粉末、焼成白土、石灰石、けい藻土および
ベントナイト等から選ばれた1種以上が挙げられる。こ
れらのうち、長期耐久性の面から高炉スラグ、活性シリ
カ、フライアッシュ、焼成白土およびポゾランが好まし
い。また、その粉末度は最大粒径で1mm以下、ブレーン
値で500〜2000cm2 /gの範囲のものが好ましい。
無機微粉末のカルシウムアルミネート系鉱物と石膏に対
する割合は、前者が後者に対して0.1〜10重量%、
好ましくは0.3〜5重量%である。
【0017】これらを混合して成る急硬性混和材は、普
通ポルトランドセメントに対して10〜50重量%、好
ましくは15〜40重量%配合する。なお、10重量%
未満では急硬性が不満足となり、50重量%を超えると
経済的でない。なお、この急硬性混和材は炭酸アルカ
リ、有機酸等の凝結調節剤を配合し、そのスラリーは単
独では60分以上ゲル化しないように調節して使用す
る。
【0018】瀝青乳剤としては、瀝青物例えば針入度4
0/60〜200/500程度のストレートアスファル
トを主材とし、これに界面活性剤と多価金属塩を加え、
さらに必要に応じて乳化助剤、分散剤、保護コロイド等
を適宜使用して水中に乳化させたものである。また、瀝
青物にゴム、合成高分子重合体等を添加・混合して改質
された瀝青物を乳化したものを使用することができる。
【0019】なお、上記した乳剤中の瀝青物含有量は4
0〜70重量%、特に55〜65重量%が好適である。
この際、界面活性剤としてはアニオン系、カチオン系、
ノニオン系のもの1種以上を乳剤中に0.5〜8重量
%、好ましくは1〜5重量%含有させる。多価金属塩と
しては、AlCl3 ,FeCl3 ,CaCl2 およびMgCl2 等の塩化物
を多価金属イオンとして0.05〜5重量%、好ましく
は0.2〜2.5重量%含有させる。このような瀝青乳
剤を使用することによって従来のものよりセメントとの
混合性および作業性を向上すると共に水和速度を促進さ
せて初期強度を増加させる作用が現れる。
【0020】瀝青乳剤の使用量は、適用対象の軌道の種
類毎にその要求性能が異なるので、セメントに対する配
合割合を変更させるのが好ましく、例えば舗装軌道の場
合にはセメントに対して100〜200重量%、填充道
床軌道の場合には50〜150重量%配合すれば十分で
ある。この際、瀝青乳剤量が少ない配合は、強度は大き
いが可撓性や弾性が劣る性状の硬化組成物となり、乳剤
量が多い場合は上記と反対の硬化組成物を形成するの
で、瀝青乳剤量の増減によって要求性能に適合する硬化
体を選択することができる。
【0021】高分子系乳剤としては、ゴムラテックス、
合成高分子重合体エマルジョン、合成樹脂エマルジョン
および水溶性高分子重合体等が使用でき、特にはセメン
ト・急硬性混和材・瀝青乳剤等との混合性に優れるSB
R系ラテックスが好ましい。これはグラウト硬化体内に
存在し、主として脆性や感温性等を改善する働きをす
る。
【0022】なお、SBR系ラテックスに関しても軌道
の要求性能に応じてセメントに対する配合割合を変更す
るのが好ましく、例えば舗装軌道の場合にはセメントに
対して5〜50重量%、填充道床軌道の場合には10〜
60重量%配合すれば十分である。細骨材としては、例
えば川砂、海砂、山砂、硅砂等が使用でき、特には石質
が堅硬で吸水率が小さい硅砂が好ましい。また、細骨材
と共にガラス粉、硅砂粉、硅土、ベントナイト、クレ
ー、石粉、フライアッシュ等のフィラーを使用すること
ができる。
【0023】凝結調節剤としては、無機塩類と有機酸等
を使用する。無機塩類にはZnCl2 、AlCl3 、CaCl2 、Mg
Cl2 、FeCl2 、FeCl3 、NiCl2 、MgBr2 等の無機ハロゲ
ン化物、Na2 SO4 、K 2 SO4 、NaNO3 、NaNO2 、KNO
3 、KNO 2 、Ca(NO 2 ) 2 、Ca(NO 3 ) 2 、MgSO4 、F
eSO4 、Al2 (SO 4 ) 3 、CaB 4 O 7 、Na2 B 4 O 7 、N
a 2 CO3 、K 2 CO3 、NaHCO 3 、KHCO3 等の硫酸塩、硝
酸塩、亜硝酸塩、硼酸塩、炭酸塩等があり、これらを単
独または併用して用いるが、炭酸塩の含有は好適であ
る。
【0024】一方、有機酸等としては、グルコン酸、グ
ルコン酸カルシウム、グルコン酸ナトリウム、クエン
酸、クエン酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、酒石酸
等があり、これらを単独または併用して用いる。上記し
た凝結調節剤は、グラウト材のA・B各液およびその混
合液の作業性を調整する目的で使用するものであり、特
にA・B各液に適量添加するのが好ましい。なお、両液
の合計添加量は、セメントに対して無機塩類0.05〜
10重量%、有機酸等は0.05〜5重量%である。こ
れ以外の範囲では凝結を調節し、作業性を確保すること
ができない。
【0025】消泡剤としては、例えばシリコーン系消泡
剤のほか、アルコール系、脂肪酸系、脂肪酸エステル
系、アミン系、アミド系、エーテル系、金属石鹸等を使
用することができる。これら消泡剤は、A液の各材料を
混練するときに不必要な抱き込み気泡の混入を減少させ
る作用をする。発泡剤としては、例えばアルミニウム粉
末、マグネシウム粉末、亜鉛粉末等がある。また、これ
らをステアリン酸等の有機酸で処理したものも使用でき
る。発泡剤は、水とセメントの存在で発泡し、グラウト
材が硬化するときの容積を増し、空隙一杯に填充した状
態で硬化するはたらきをする。
【0026】水としては、一般に淡水を用いる。すはわ
ち、水道水、地下水、河川水、工業用水等である。水は
A・B両液の混合性、両液を混合してなるグラウト材の
作業性、填充性等を調節するために使用する。上記した
各材料のほかに繊維を添加する場合がある。その繊維と
しては、ガラス繊維、石綿等の無機繊維、木綿、麻、
毛、レーヨン、人絹等の天然または人造繊維、ポリアミ
ド、ビニロン、アクリル、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニール等の合成繊維、炭素繊維等があ
る。特に、繊維の太さが100デニール以下、長さが3
〜20mmに切断したものが好ましく、単独または併用し
て使用することができる。繊維の添加は、グラウト材の
曲げ強度、剪断強度、耐衝撃性等を改善する効果があ
る。
【0027】さらには、同様の効果を得る手法として、
注入前にPC枕木等の直下または填充層直下に上記と同
類の無機繊維、合成繊維、炭素繊維等の網布、織布、不
織布を挿入したバラスト内にグラウト材を填充する施工
法が適用できる。一般には、PC枕木の直下部用には耐
アルカリ性ガラス繊維のマット、填充層直下部用にはポ
リエチレン製の不織布が好ましく、両者共填充層の補強
用として耐荷性、耐ひびわれ性等の向上に顕著な効果を
発揮する。
【0028】
【作用】上記本発明の急硬性セメント瀝青グラウト材、
例えば舗装軌道用は、下記の要領で混練り・圧送・注入
施工を行う。すなわち、直接注入方式(1液法)用グラ
ウト材の標準配合は、普通ポルトランドセメント0.7
5重量部(以下単に部という。)、急硬性混和材0.2
5部、瀝青乳剤1.15部、高分子系乳剤0.25部、
細骨材1.0部、水0.3部、凝結調節剤0.015
部、消泡剤0.001部、アルミニウム粉末0.000
03部である。
【0029】一方、ポンプ圧送方式(2液法)の場合に
は、上記1液法の標準配合を下記の如くA液とB液の二
つに分けて別々に混練りする。各液の標準配合は、A液
は、普通ポルトランドセメント0.75部、瀝青乳剤
1.15部、高分子系乳剤0.25部、細骨材1.0
部、水0.03部、凝結調節剤0.011部、消泡剤
0.001部、アルミニウム粉末0.00003部の配
合割合とし、B液は、急硬性混和材0.25部、凝結調
節剤0.004部、水0.27部の配合割合とする。
【0030】上記したA・B両液は図1に示すようにミ
キサで混練りし、ポンプで圧送注入を行う。つまり、A
液はまず、水、消泡剤、凝結調節剤を混ぜ、それに瀝青
乳剤を加え、さらに高分子系乳剤を加え、つぎに普通セ
メント最後に砂とアルミニウム粉末を加えてミキサで混
練りする。B液はまず、水、凝結調節剤を混ぜ、それに
急硬性混和材を加えてミキサで混練りする。このように
したA・B各液は、いずれもポンプで圧送に必要な流動
性性と可使時間を持つ液体となる。
【0031】つぎに、各液はそれぞれ別系統の圧送ポン
プによって注入現場まで送り、吐出量を検査した後、各
ホースの先端部を連続式ミキサと接続し、このミキサ
(圧送エネルギーを活用する形式)で混合されたものが
所定品質の急硬性セメント瀝青グラウト材であることを
確認した後、直接または注入漏斗等を介してバラスト内
に流し込む。
【0032】また、軌道の種類や現場条件等によってグ
ラウト材に対する要求強度が異なる場合がある。例え
ば、填充道床軌道用では前記した舗装軌道用の配合と比
較して高強度が必要である。これに対しては、瀝青乳剤
と高分子系乳剤の量を減じた配合とする。このほか、強
度を少し変更する場合には、A液とB液の吐出量比率を
変更して要求強度に対処することもできる。
【0033】つぎに、A・B各液を混練りする先端ミキ
サとしては、構造が簡単かつ軽量で十分に混合できるも
のであればよい。例えば図2に示す如く、A液ホース1
の先端部とB液ホース2の先端部をミキサの外管3aに
取り付け、ミキサパイプ内に攪拌羽根3bを挿入する形
式のラインミキサを使用すれば好適である。必要に応じ
てラインミキサを連設する場合がある。なお、攪拌羽根
3bには各種形状のものがあるが、その適否はグラウト
材の混合性試験によって決定する。
【0034】さらに、注入作業終了時の必須工程である
A液・B液の各ホース内の残材処理および洗浄は、例え
ば図3に示す要領で行われる。すなわち、A液の場合
は、セメント瀝青モルタルのため、ホースの屈曲部や管
径の変化部に砂が残ってホースの閉塞を起こすことが多
い。そこで、A液ホース1の圧送の根元部1aから順次
中間部1b、先端部1cへと分割洗浄をする。例えば、
根元部1aの洗浄時にはA液バルブ4a、4bおよび水
系統バルブ5aを締め、接続バルブ6aと廃液タンクバ
ルブ7aを開け、水ホース9から水を圧送して廃棄タン
ク7へ残材を排出してA液ホース1の根元部1a内の洗
浄を行う。
【0035】つぎに、中間部1bの洗浄時にはA液バル
ブ4a、4c、水系統バルブ5b、接続バルブ6aの各
バルブを締め、A液バルブ4b、水系統バルブ5a、接
続バルブ6b、廃液タンクバルブ7aの各バルブを開
け、水ホース9から水を圧送して廃液タンク7に残材を
排出し、中間部1bの洗浄を行う。以下、同様な作業で
先端部まで廃液処理を実施する。この分割洗浄方法によ
って長距離洗浄が可能となった。
【0036】つぎに、B液の場合は、急硬材系スラリー
であり、流動性が非常に良好な微粉末の液体であるた
め、B液ホース2の圧送先端から一括またはA液と同様
な分割によって洗浄して廃液タンク8に残材を排出す
る。なお、図において、10はA液ミキサ、11はA液
ポンプ、12はB液ミキサ、13はB液ポンプ、14は
水タンク、15は水ポンプである。
【0037】また、粘土系の泥水を圧送して洗浄する場
合は、注入作業終了後、まずA液ホース1内にこの泥水
を圧送し、その後上記方法により水による洗浄を行う。
これは、A液の場合、セメント瀝青系モルタルのため、
ホースの屈曲部や管径の変化部に砂が残留することが多
く、ホース内に残留した砂を水だけで完全に洗い流すた
めにはかなりの多量の水と長時間を要したことに対する
解決策である。すなわち、注入作業終了後、A液に対し
てベントナイト泥水による圧送・洗浄を行う場合、ホー
ス内に残留した砂その他の沈澱物を合計使用水量が少量
で洗い流すことができる。
【0038】上記した揺変性を有する粘土系泥水として
は、ベントナイト泥水その他陶土、酸性白土、カオリン
等の泥水が挙げられ、水に分散させた場合に揺変性を有
するものであればよく、さらにはこれらの泥水にセルロ
ーズ系、澱粉系、ポリアクリル酸塩系等の増粘効果を有
する混和剤を単味または組み合わせることにより、効果
的な洗浄用泥水を作ることもできる。
【0039】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 第1実施例 グラウト材の品質改良については表1に示す配合を用
い、セメント瀝青モルタルと急硬材スラリーを別々に混
練りし、両液を混合して可使時間、圧縮強度および砂の
沈降状態を観察した。その試験結果を表2に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】(1) 使用材料 a セメント 普通ポルトランドセメント:市販品 ブレーン値=3390c
m2 /g 比重=3.16 b 砂 6号硅砂:市販品 最大粒径=1.18mm 、FM=1.28 、比
重=2.61 c 瀝青乳剤 ノニオン系セメント混合用:市販品 QT乳剤、比重=
1.0018 、蒸発残留物=61wt%、同針入度=85 d 高分子系乳剤 SRB系ラテックス:市販品 粘度(CP/25℃)=102 、不
揮発分=47.5wt%,PH=8.2 e カルシウムアルミネート:市販品 C12A 7 系鉱物 ブレーン値=6300cm2 /g f 石膏:市販品 II型無水石膏、ブレーン値=6000cm
2 /g g 無機微粉末 (a) フライアッシュ:市販品 (b) 焼成白土:市販品 (c) 高炉スラグ:市販品 ブレーン値=5760cm2 /g h 凝結調節剤:市販品 試薬、クエン酸:炭酸カリ=
3:1 i 水:水道水 (2) ミキサ 中型ミキサ:容量=23.6リットル、ビータ羽根使用
【0043】(3) 試験方法 a 可使時間 JSCE「PCグラウト試験方法」のJロート法に準拠
し、セメント瀝青モルタルと急硬材スラリーの混合液の
フロータイムが約10秒を超えるまでの経過時間
(分)。 b 圧縮強度 φ5 ×5cm 円柱供試体の一軸圧縮試験方法による。 ただし、載荷速度=0.5mm/min 、温度=20℃ (4) 試験結果 表2に示す従来の比較例1と対比して明らかなように、
急硬材スラリーに無機微粉末を配合することにより、そ
の添加量の増加に応じて可使時間が短くなると共に短・
長期強度が増加する傾向を示す。加えて、砂の沈降は目
視で皆無の状態となる。これらの結果から、注入後交通
開放が早く、長期の耐荷性にすぐれ、しかも、均質的な
セメント瀝青硬化体が形成できることがわかる。ただ
し、無機微粉末の過多な配合(実施例7)は強度が劣
る。
【0044】つぎに、無機微粉末の種類と配合、カルシ
ウムアルミネートと石膏の量変(比較例8、実施例9〜
12)に関しては、それぞれ短・長が認められるが、い
ずれも無機微粉末の配合によって材料分離がなくなり、
短・長期強度の増大に有効であることを検証している。 第2実施例 ポンプ圧送試験については、鉄道用急硬性セメント瀝青
グラウト材をA液とB液に分けて別々に混練りし、長距
離圧送し、それぞれのホース先端を連続式ミキサと接続
し、その混練り性能の良否判定と注入作業終了時のホー
ス内廃液の洗浄方法を確立した。
【0045】(1) 配合 使用した配合は舗装軌道用である。ポンプ圧送方式(2
液法)の標準配合と実施配合をまとめて表3に示す。こ
れら配合は、ポンプ圧送を可能とする可使時間を確保す
るために直接注入方式(1液法)の配合をA液とB液と
に分けたものである。
【0046】
【表3】
【0047】(2) 使用材料 a セメント 普通ポルトランドセメント:市販品 ブレーン値=3390
cm2 /g、比重= 3.16 b 砂 6号硅砂:市販品 最大粒径=1.18mm 、FM=1.28 、比
重=2.61 c 瀝青乳剤 ノニオン系セメント混合用:市販品 QT乳剤、比重=
1.0018 、蒸発残留物=61wt%、同針入度=85 d 高分子系乳剤 SRB系ラテックス:市販品 粘度(CP/25℃)=102 、不
揮発分=47.5wt%,PH=8.2 e 凝結調節剤:市販品 試薬、クエン酸:炭酸カリ=
3:1 f 消泡剤:市販品 消泡シリコン、TSA730A、比重
=1.01 g アルミニウム粉末:市販品 JISK5906第2種に
準ずるもの Al成分=98.6wt% 、比重=0.2 〜0.3 h 急硬性混和材:上記第1実施例のカルシウムアルミ
ネート、石膏、無機微粉末の混合物,ブレーン値=5700
cm2 /g、比重=2.93 i 水:水道水
【0048】(3) 使用機器 a ミキサ:A液用 400 リットル×2 基 B液用 200 リットル×2 基 混合液用 ラインミキサ、直径2インチ b ポンプ:A液用 吐出量=max195リットル/min 吐出圧力=max32kgf/cm 2 B液用 吐出量=max42 リットル/min 吐出圧力=max30kgf/cm 2 水用 BGー10型(東邦地下工機製) c 圧送ホース:A液用 φ2 インチゴムホース、耐圧
=30kgf/cm2 B液用 φ2/3 インチゴムホース、耐圧=50kgf/cm2 水用 φ1.25インチゴムホース、耐圧=50kgf/cm2 各ホースの延長はいずれも500mである。 d 流量計:工業用電磁流量計、A液用 直径50mm B液用 直径15mm e タンク:A液の廃液用 容量=5m3 B液の廃液用 容量=3m3 水用 容量=5m3
【0049】(4) 試験方法 a 練り上がり温度 A・B混合液の温度をアルコール棒状温度計で測定す
る。 b フロータイム 各液のコンシステンシーをJSCEのJロート(640cc)
で流下秒数を測定する。 c 可使時間 JSCE「PCグラウト試験方法」のJロート法に準拠
し、セメント瀝青モルタルと急硬材スラリーの混合液の
フロータイムが約10秒を超えるまでの経過時間
(分)。 d 単位容積重量と空気量 1150cc三角フラスコを用いて単位容積重量を測定する。
空気量は下式によって算定する。 空気量(%)=(理論単位容積重量−実測単位容積重量)×
100 /理論単位容積重量 e 膨張率 250cc のメスシリンダーに試料を採取し、ノギスを用い
てその頂面高さを測定する。膨張率は下式によって算定
する。 膨張率(%)=0.000314(H0 -H24)D なお、 H0 :サンプリング直後の試料頂面高さ(mm) H24:24時間後の試料頂面 高さ(mm)、D:メスシリンダーの直径(mm) f ブリージング率 JSCEのポリエチレン袋法により測定する。 ブリージング率(%)=24時間後のブリージング水(cc)×10
0/試料の体積(cc) g 圧縮強度 φ5 ×5cm 円柱供試体の一軸圧縮試験方法による。 ただし、載荷速度=0.5mm/min 、温度=20℃ h 材料分離度 φ5 ×5cm 円柱供試体を28日養生後に上下二等分し、各
々の単位体積重量を測定し、下式によって求める。 材料分離度(%)=( 下部単位体積重量−上部単位体積重
量)×1/2 ×100 /上下部平均単位体積重量 i 静的弾性率 φ5 ×5cm 円柱供試体を用い、材令28日に圧縮載荷時の
応力度0 〜2kgf/cm 2 範囲のひずみ量を測定し、下式に
よって求める。 静的弾性率(kgf/cm 2 )=δ/(ΔL /L ) なお、δ: 応力(kgf/cm 2 ) 、ΔL : 変形量(mm)、L :
試供体の高さ(mm) j 曲げ強度 4 ×4 ×16cmの角柱供試体を用い、中央集中載荷試験を
行い、下式によって求める。 曲げ強度(kgf/cm 2 )=3PL/2bh なお、P:荷重(kgf) 、L:スパン(cm)、b:供試体の巾(cm) h:試供体の高さ(cm) k 剪断強度 4 ×4 ×16cmの角柱供試体を用い、直接2面剪断試験を
行い、下式によって求める。 剪断強度(kgf/cm 2 )=P/(2bh) なお、P:荷重(kgf) 、b:供試体の巾(cm)、h:試供体の高
さ(cm)
【0050】(5) 試験結果 ポンプ圧送前後の急硬性セメント瀝青グラウト材の品質
に関する未硬化時の性状を表4、硬化後の物性を表5、
圧送装置の圧力・吐出量を表6に示す。
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】グラウト材の品質について (1) 施工性 表4に示す如く、A液とB液のフロータイムは、前者が
8.8秒、後者が 4.2秒程度できわめて流動性がよく、可
使時間はいずれも120 分以上が確保できた。また、表6
に示す如く、500m圧送時の圧力はA液が8 〜12kgf/cm
2 、B液が 7〜8kgf/cm 2 であり、いずれもポンプ最大
圧力の1/3 以下の安全側にあり、ポンプ圧送上問題がな
いことが確かめられた。つぎに、A・B混合液は圧送後
にフロータイムが 6.8秒、可使時間が 5分程度であり、
実物大模型軌道に対する注入施工において5号砕石(20
〜13mm) やバラスト内に十分填充できること、注入作業
に支障がないことが判明した。
【0055】(2) 未硬化時の性状 A・B混合液は、表4に示すようにブリージングが皆
無、膨張率が0.1%、空気量が1.3%程度であり、いずれも
要求性状を満足していた。 (3) 硬化後の物性 a 各種強度 表5に示すように、硬化したグラウト材の圧縮強度は、
材令1時間で3.5kgf/cm 2 (設計値、δ1h=2kgf/cm2
上)、材令28日で48kgf/cm2 (設計値、δ28d=30kgf/cm
2 以上)程度であった。また、曲げ強度や剪断強度も実
用上十分な値が得られた。これらから、本硬化体は初電
通過時およびその後の供用に対して十分な耐荷性を有す
ることが確認された。 b その他特性 静的弾性率は材令28日で約1700kgf/cm2 前後であり、一
般コンクリートと比較して概ね2桁程小さく、弾性的に
すぐれた材料であること。材料分離度は約0.4%と少な
く、相当に均質なこと等が判明した。
【0056】以上に述べた品質試験結果から、本発明の
急硬性混和材は鉄道用急硬性セメント瀝青グラウト材に
使用することによって、均質性の向上や短・長期強度の
発現性増大に対して非常に効果的であることが立証され
た。 先端ミキサの混合性能について 表4、5に示すように、圧送されたA液とB液を本発明
の連続式ミキサによって混合した場合、圧送前の標準配
合(手練りで十分練り混ぜたもの)と比較して、混合液
の未硬化時の性状や硬化体の物性等の各観点で全く優劣
がなく、ミキサとして十分な練り混ぜ能力を持っている
ことが確認された。
【0057】ホース内の残材処理について 前記した圧送試験の作業終了時に、図3に示した分割洗
浄方法の要領によりA液とB液の各ホース内を洗浄し
た。具体的には、圧送距離が500mであったので、水ホー
スを500m程別途増設した。A液ホース内の残材処理は、
そのホース長さの1/3 と2/3 の個所に水ホースとの接続
部を設け、まず、ポンプ側の1/3 だけを水洗浄、次に2/
3 だけを水洗浄、最後に残りの1/3 を水洗浄し、A液ホ
ース全長の処理を終了した。B液ホース内の残材処理
は、B液自体が非常に流動性がよいスラリーであるた
め、ホース先端部に水ホースを取り付け、500mのホース
内をまとめて水洗浄し、何の支障もなく順調に作業は終
了した。上記した結果から、グラウト材の注入施工にお
いて、必要不可欠な工程であるホース内の残材処理に対
し、本発明の分割洗浄方法は非常に効果的であることが
検証された。また、分割区分を増やすことにより圧送距
離がさらに延伸可能なことは容易に理解できる。
【0058】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によると、セ
メント、急硬性混和材、瀝青乳剤、高分子系乳剤、細骨
材、凝結調節剤、消泡剤、発泡剤および水等を添加して
なる鉄道用急硬性セメント瀝青グラウト材において、急
硬性混和材をカルシウムアルミネートと石膏の配合物に
シリカ質成分を主体とする無機微粉末を配合してなる混
合物としたことによって、営業線施工用急硬性填充材に
要求される性能をすべて満足することができ、かつ、均
質的で短・長期強度がすぐれた鉄道用急硬性セメント瀝
青グラウト材を得ることができる。また、上記グラウト
材をセメント瀝青系モルタルのA液と急硬材系スラリー
のB液との二液に分けて別々に混練り・圧送し、その先
端部で両液を混合・注入する工程において、特殊な連続
式ミキサを使用することによって、本発明のグラウト材
の練り混ぜや注入作業が非常に簡易となり、良質な硬化
体を形成することができる。加えて、上記両液の圧送系
統の他に水の圧送系統を増設し、注入作業終了時にこの
圧送系統によりA液とB液の圧送系統をポンプ側から順
次分割洗浄することによってポンプ圧送施工の距離を飛
躍的に延伸することができる効果を有する。
【0059】さらに、上記A液系統の流路は、注入作業
終了時に粘土系泥水の圧送により洗浄することによっ
て、洗浄水の使用量が減少し、短時間にしかも確実にホ
ース洗浄ができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示すグラウト材の練り混ぜ、圧送、注
入を示す説明図
【図2】連続ミキサの説明図
【図3】A液とB液の各ホース内の洗浄方法を示す説明
【符号の説明】
1 A液ホース 2 B液ホース 3a ミキサの外管 3b 攪拌羽根 4a、4b、4c A液バルブ 5a、5b 水系統バルブ 6a、6b 接続バルブ 7 廃棄タンク 7a 廃液タンクバルブ 8 廃液タンク 9 水ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 14:06 Z 24:36 24:26 G 22:06 Z 22:14 B 18:08) B 111:70 C09K 103:00 (71)出願人 391000863 日本綜合防水株式会社 東京都渋谷区千駄ヶ谷4−20 (72)発明者 早川 允 東京都千代田区丸の内1丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 小関 昌信 東京都千代田区丸の内1丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 三浦 重 東京都国分寺市光町2丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 安藤 勝敏 東京都国分寺市光町2丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 原田 豊 東京都港区六本木7丁目3番7号 東亜道 路工業株式会社内 (72)発明者 小林 建次 東京都港区六本木7丁目3番7号 東亜道 路工業株式会社内 (72)発明者 平野 健吉 新潟県西頸城郡青海町大字青海2209番地 電気化学工業株式会社青海工場内 (72)発明者 松本 雅夫 東京都町田市朝日町3丁目5番1号 電気 化学工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 所 武彦 東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目20番 日本綜 合防水株式会社内 (72)発明者 高橋 則雄 東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目20番 日本綜 合防水株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント、急硬性混和材、瀝青乳剤、高
    分子系乳剤、細骨材、凝結調節剤、消泡剤、発泡剤およ
    び水等を添加してなる鉄道用急硬性セメント瀝青グラウ
    ト材において、急硬性混和材を、カルシウムアルミネー
    トと石膏の配合物にシリカ質成分を主体とする無機微粉
    末を配合してなる混合物としたことを特徴とする鉄道用
    急硬性セメント瀝青グラウト材。
  2. 【請求項2】 グラウト材をセメント瀝青系モルタルの
    A液と急硬材系スラリーのB液との二液に分けて別々に
    混練りした後、各液をそれぞれ別の流路を通して圧送
    し、ホース先端部で連続混合式ミキサを用いることによ
    り、A液とB液とを混入して注入することを特徴とする
    鉄道用急硬性セメント瀝青グラウト材の施工方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、A液とB液の両圧送
    系統の他に水の圧送系統を増設し、注入作業終了時にこ
    の水の圧送系統によりA液とB液の圧送系統をポンプ側
    から順次分割洗浄することを特徴とする鉄道用急硬性セ
    メント瀝青グラウト材の施工方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、注入作業終了時にA
    液圧送系統は粘土系泥水の圧送により、洗浄することを
    特徴とする鉄道用急硬性セメント瀝青グラウト材の施工
    方法。
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