JPH0769677A - 熱線反射ガラスの製造方法 - Google Patents
熱線反射ガラスの製造方法Info
- Publication number
- JPH0769677A JPH0769677A JP21304793A JP21304793A JPH0769677A JP H0769677 A JPH0769677 A JP H0769677A JP 21304793 A JP21304793 A JP 21304793A JP 21304793 A JP21304793 A JP 21304793A JP H0769677 A JPH0769677 A JP H0769677A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal oxide
- thin film
- glass substrate
- oxide thin
- glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属酸化物薄膜付熱線反射ガラスの膜強度を
向上させる。 【構成】 ガラス基板の加熱時間を3分以内とし、その
後、金属酸化物薄膜を形成する。 【効果】 必要最小限の加熱により耐摩耗性、膜強度に
優れた金属酸化物薄膜を形成することができ、熱線反射
ガラスの耐久性が向上する。
向上させる。 【構成】 ガラス基板の加熱時間を3分以内とし、その
後、金属酸化物薄膜を形成する。 【効果】 必要最小限の加熱により耐摩耗性、膜強度に
優れた金属酸化物薄膜を形成することができ、熱線反射
ガラスの耐久性が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱線反射ガラスの製造方
法に係り、特に、金属酸化物薄膜付熱線反射ガラスであ
って、その膜強度が高い熱線反射ガラスの製造方法に関
する。
法に係り、特に、金属酸化物薄膜付熱線反射ガラスであ
って、その膜強度が高い熱線反射ガラスの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般建築用、自動車用の金属酸化物薄膜
付熱線反射ガラスの製造法として、従来、次の〜の
方法が提案されている。
付熱線反射ガラスの製造法として、従来、次の〜の
方法が提案されている。
【0003】 フロートガラス生産ラインのバス出口
で、スプレー法によりFe,Cr,Co,Tiなどの酸
化物薄膜をフロートガラス基板に直接成膜させるオンラ
インスプレー法(特公昭49−21403号公報)。 オフラインでディッピング法により、Tiの酸化物
薄膜をガラス基板上に直接成膜させる方法(特開昭61
−190076号公報)。 オフラインでロールコート法により、Tiの酸化物
薄膜をガラス基板上に直接成膜させる方法(特開昭47
−5270号公報)。
で、スプレー法によりFe,Cr,Co,Tiなどの酸
化物薄膜をフロートガラス基板に直接成膜させるオンラ
インスプレー法(特公昭49−21403号公報)。 オフラインでディッピング法により、Tiの酸化物
薄膜をガラス基板上に直接成膜させる方法(特開昭61
−190076号公報)。 オフラインでロールコート法により、Tiの酸化物
薄膜をガラス基板上に直接成膜させる方法(特開昭47
−5270号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法で製造
される金属酸化物薄膜付熱線反射ガラスは、形成された
金属酸化物薄膜の耐摩耗性が悪いという欠点がある。
される金属酸化物薄膜付熱線反射ガラスは、形成された
金属酸化物薄膜の耐摩耗性が悪いという欠点がある。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決し、一般
建築用、自動車用等の金属酸化物薄膜付熱線反射ガラス
であって、金属酸化物薄膜の膜強度に優れる熱線反射ガ
ラスの製造方法を提供することを目的とする。
建築用、自動車用等の金属酸化物薄膜付熱線反射ガラス
であって、金属酸化物薄膜の膜強度に優れる熱線反射ガ
ラスの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の熱線反射ガラス
の製造方法は、ガラス基板を加熱した後、該ガラス基板
上に金属酸化物薄膜を形成する熱線反射ガラスの製造方
法において、該ガラス基板の加熱時間を3分以内とする
ことを特徴とする。
の製造方法は、ガラス基板を加熱した後、該ガラス基板
上に金属酸化物薄膜を形成する熱線反射ガラスの製造方
法において、該ガラス基板の加熱時間を3分以内とする
ことを特徴とする。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明の方法は、例えば、オフラインスプ
レー法等により、予め加熱したガラス基板上に金属酸化
物薄膜を形成するに当り、そのガラス基板の加熱時間を
3分以内、好ましくは1.5〜2.5分とするものであ
る。
レー法等により、予め加熱したガラス基板上に金属酸化
物薄膜を形成するに当り、そのガラス基板の加熱時間を
3分以内、好ましくは1.5〜2.5分とするものであ
る。
【0009】なお、この加熱温度は形成する金属酸化物
薄膜の種類によって異なるが、通常の場合、500〜7
00℃程度とされる。
薄膜の種類によって異なるが、通常の場合、500〜7
00℃程度とされる。
【0010】本発明の方法は、ガラス基板の加熱時間を
3分以内とすること以外は常法に従って実施することが
でき、金属酸化物薄膜の形成方法、種類、形成厚さ等に
は特に制限はない。
3分以内とすること以外は常法に従って実施することが
でき、金属酸化物薄膜の形成方法、種類、形成厚さ等に
は特に制限はない。
【0011】通常の場合、金属酸化物薄膜としてはCo
−Fe−Cr系酸化物薄膜やTiO2 薄膜が一般的であ
り、その膜厚は400〜800Å程度とするのが好まし
い。また、金属酸化物薄膜の形成方法としてはスプレー
法が有利である。
−Fe−Cr系酸化物薄膜やTiO2 薄膜が一般的であ
り、その膜厚は400〜800Å程度とするのが好まし
い。また、金属酸化物薄膜の形成方法としてはスプレー
法が有利である。
【0012】なお、本発明においては、ガラス基板の加
熱時間を3分以内の短時間として金属酸化物薄膜の形成
を可能とするために、次のような条件を採用するのが好
ましい。 ガラス基板の大きさを小さくする。例えば、20〜
40cm×20〜40cm程度とする。 ガラス基板の厚さを薄くする。例えば、3〜4mm
厚さとする。 ガラス基板のガラス組成を熱線吸収ガラス組成に近
づける。例えば、次のような組成を採用する。 SiO2 :71〜73重量% CaO:8.5〜8.7重量% Na2 O:13.3〜14.0重量% Al2 O3 :0.1〜1.5重量% K2 O:0.06〜1.25重量% SO3 :0.2〜0.3重量% Fe2 O3 :0.4〜0.5重量% MgO:3.8〜3.9重量%
熱時間を3分以内の短時間として金属酸化物薄膜の形成
を可能とするために、次のような条件を採用するのが好
ましい。 ガラス基板の大きさを小さくする。例えば、20〜
40cm×20〜40cm程度とする。 ガラス基板の厚さを薄くする。例えば、3〜4mm
厚さとする。 ガラス基板のガラス組成を熱線吸収ガラス組成に近
づける。例えば、次のような組成を採用する。 SiO2 :71〜73重量% CaO:8.5〜8.7重量% Na2 O:13.3〜14.0重量% Al2 O3 :0.1〜1.5重量% K2 O:0.06〜1.25重量% SO3 :0.2〜0.3重量% Fe2 O3 :0.4〜0.5重量% MgO:3.8〜3.9重量%
【0013】
【作用】従来において、金属酸化物薄膜の形成に当り、
ガラス基板は10〜15分程度加熱処理が行なわれてい
た。本発明者らは、このガラス基板の加熱時間と形成さ
れる金属酸化物薄膜の耐摩耗性との間に相関を見出し、
ガラス基板の加熱時間が長いと形成される金属酸化物薄
膜の耐摩耗性が悪いことを知見した。
ガラス基板は10〜15分程度加熱処理が行なわれてい
た。本発明者らは、このガラス基板の加熱時間と形成さ
れる金属酸化物薄膜の耐摩耗性との間に相関を見出し、
ガラス基板の加熱時間が長いと形成される金属酸化物薄
膜の耐摩耗性が悪いことを知見した。
【0014】本発明において、ガラス基板の加熱時間を
3分以内とすることにより形成される金属酸化物薄膜の
膜強度が向上する理由の詳細は明らかではないが、必要
最小限の加熱処理により耐摩耗性、耐久性に優れた熱線
反射ガラスを製造することができる。
3分以内とすることにより形成される金属酸化物薄膜の
膜強度が向上する理由の詳細は明らかではないが、必要
最小限の加熱処理により耐摩耗性、耐久性に優れた熱線
反射ガラスを製造することができる。
【0015】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。なお、ガラス基板としては下記組
成の、30cm×30cm×3.2mm厚さのものを用
いた。ガラス組成 SiO2 :71重量% CaO:8.66重量% Na2 O:13.3重量% Al2 O3 :1.5重量% K2 O:1.01重量% SO3 :0.26重量% Fe2 O3 :0.38重量% MgO:3.8重量% 実施例1、比較例1 ガラス基板の加熱工程(加熱条件650℃)を必要とす
るオフラインスプレー設備において、表1に示す時間加
熱したガラス基板にCo,Fe,Crキレート化合物を
トルエンに溶解した原料液をスプレーし、Co−Fe−
Cr系酸化物薄膜(膜厚約600Å)を形成した。
り具体的に説明する。なお、ガラス基板としては下記組
成の、30cm×30cm×3.2mm厚さのものを用
いた。ガラス組成 SiO2 :71重量% CaO:8.66重量% Na2 O:13.3重量% Al2 O3 :1.5重量% K2 O:1.01重量% SO3 :0.26重量% Fe2 O3 :0.38重量% MgO:3.8重量% 実施例1、比較例1 ガラス基板の加熱工程(加熱条件650℃)を必要とす
るオフラインスプレー設備において、表1に示す時間加
熱したガラス基板にCo,Fe,Crキレート化合物を
トルエンに溶解した原料液をスプレーし、Co−Fe−
Cr系酸化物薄膜(膜厚約600Å)を形成した。
【0016】各試料について、耐摩耗性を下記方法によ
り調べ、結果を表1に示した。
り調べ、結果を表1に示した。
【0017】耐摩耗性 テーバー摩耗試験(CS−10Fホイール,500g加
重,200回転)後、外観を観察した。
重,200回転)後、外観を観察した。
【0018】
【表1】
【0019】実施例2、比較例2 ガラス基板の加熱工程(加熱条件650℃)を必要とす
るオフラインスプレー設備において、表2に示す時間加
熱したガラス基板にチタン化合物をキシレンに溶解した
原料液をスプレーし、TiO2 薄膜(膜厚約500Å)
を形成した。
るオフラインスプレー設備において、表2に示す時間加
熱したガラス基板にチタン化合物をキシレンに溶解した
原料液をスプレーし、TiO2 薄膜(膜厚約500Å)
を形成した。
【0020】各試料について、耐摩耗性を実施例1と同
様な方法で調べ、結果を表2に示した。
様な方法で調べ、結果を表2に示した。
【0021】
【表2】
【0022】表1,2より、本発明によれば金属酸化物
薄膜の膜強度、耐久性を高めることができることがわか
る。
薄膜の膜強度、耐久性を高めることができることがわか
る。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の熱線反射ガ
ラスの製造方法によれば、金属酸化物薄膜の付着強度、
耐摩耗性等が高められ、著しく耐久性に優れた熱線反射
ガラスが提供される。
ラスの製造方法によれば、金属酸化物薄膜の付着強度、
耐摩耗性等が高められ、著しく耐久性に優れた熱線反射
ガラスが提供される。
Claims (1)
- 【請求項1】 ガラス基板を加熱した後、該ガラス基板
上に金属酸化物薄膜を形成する熱線反射ガラスの製造方
法において、該ガラス基板の加熱時間を3分以内とする
ことを特徴とする熱線反射ガラスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21304793A JPH0769677A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 熱線反射ガラスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21304793A JPH0769677A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 熱線反射ガラスの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0769677A true JPH0769677A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16632647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21304793A Pending JPH0769677A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 熱線反射ガラスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0769677A (ja) |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP21304793A patent/JPH0769677A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6159607A (en) | Heat treatable, durable, ir-reflecting sputter-coated glasses and method of making same | |
CA1096715A (en) | Heat-reflecting glass pane and a process for the production thereof | |
JPH02225346A (ja) | 熱線反射ガラス | |
US4170460A (en) | Method of making colored glass articles | |
CA1337483C (en) | Low emissivity film for high temperature processing | |
US4594137A (en) | Stainless steel overcoat for sputtered films | |
JPH08336923A (ja) | 高透過率、低輻射率の耐熱性窓またはウィンドシールドおよびその製造方法 | |
EP0336257A2 (en) | Low emissivity film for automotive head load reduction | |
JPS63260840A (ja) | 予負荷されかつ弯曲されたガラス板、特に日よけ板の製法 | |
JPH01249634A (ja) | 導電性ガラスおよびその製造方法 | |
JPH03131547A (ja) | ガラス壜とその製造法 | |
JPH0769677A (ja) | 熱線反射ガラスの製造方法 | |
EP0140032A1 (en) | Method for coating substrates with a film by cathode sputtering | |
JP2000211644A (ja) | 酸化ジルコニウムコ―ティングガラスびんおよびその製造法 | |
JP3094852B2 (ja) | 車両用熱線遮蔽ガラス | |
CA1062969A (en) | Coating glass | |
JPH0986966A (ja) | 熱線反射ガラス | |
JPH0930837A (ja) | 熱線反射ガラス | |
JPH0769681A (ja) | 熱線反射ガラス及びその製造方法 | |
EP0952967B1 (en) | Heat-radiation reflective glass | |
GB2171118A (en) | Metal oxide protective coating for silicon-coated glass | |
JPH0859299A (ja) | 熱線反射ガラス及びその製造方法 | |
JPH08325035A (ja) | 熱線反射ガラス | |
JPH0710606A (ja) | 熱線反射ガラスのエッチング方法 | |
JPH01283382A (ja) | 耐黒変性、耐食性、耐指紋性およびアルカリ脱脂後のクロム固定率に優れた、クロメート処理電気亜鉛メッキ鋼板の製造方法 |