JPH03131547A - ガラス壜とその製造法 - Google Patents

ガラス壜とその製造法

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JPH03131547A JP17660890A JP17660890A JPH03131547A JP H03131547 A JPH03131547 A JP H03131547A JP 17660890 A JP17660890 A JP 17660890A JP 17660890 A JP17660890 A JP 17660890A JP H03131547 A JPH03131547 A JP H03131547A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の背景] 産業上の利用分野 本発明は、外表面にコーティング膜を形成したガラス塩
、特に繰り返し回収して使用されるリターナブル壜、な
らびに軽量化されたガラス壜の製造法に関する。
従来の技術 従来、ガラス壜業界では一般に、ガラス壜の外表面の耐
擦傷性を向上させるため、ワンウェイ壜を製造する工程
において、その表面にSnOっやTiO2のコーティン
グ膜を被覆させていた。
具体的にはワンウェイ壜は、製壜された直後の、徐冷炉
にて徐冷される前の、未だその表面が400〜550℃
の温度であるときに、SnC1あるいはT I C14
などを噴霧することによって、その外表面にS n O
2またはT iO2を主成分とするコーティング膜を形
成していた。このようなコーティング膜の形成方法は、
通常ホット・エンド・コーティングと呼ばれている。
このように形成されたコーティング膜の膜厚は、ガラス
業界では一般にアメリカン・グラス・リサーチ社のホッ
ト・エンド・コーティングメーターを用いてC,T、 
 U、 という単位で測定されている。当該業界でのワ
ンウェイ壜のコーティング膜の現行規格は、20〜80
C,T、  U、であるが、実際には、コスト、あるい
は、回収後のアルカリ洗浄後に発生ずるいわゆる虹彩現
象を防止するとの外観上の問題から、20〜50C,T
、 U、の厚さとされている。ここで、C,T、U、 
 とは、工程管理用に用いられている単なる光学的な中
位であって、同等物理的な意味を持つものではないが、
概ねIC,T、 U、は4人に相当するといわれている
(この値がほぼ妥当であることは、本発明者らもエリプ
ソメーター(島原製作所製、AEP−100)を用いて
確認している)。従って、従来のワンウェイ壜のホット
・エンド・コーティングでのS n 02もしくはT 
i O2の膜厚は、300A以下であるといえる。
一方、このようなコーティング技術は、ワンウェイ壜の
耐摩擦性や滑性を付与する方法と1.では有効ではあっ
ても、リターナブルガラス壜には適用することができな
かった。それは次のような理由による。
リターナブルガラス壜は、繰り返し回収されて使用され
る性質のものである。したがって、市場より回収された
壜は、回収されるごとに増結工場の洗浄器にて、高濃度
でかつ高温度の苛性ソーダ水溶液などのアルカリ溶液に
よって洗浄、殺菌処理がなされている。
このようなりターナプルガラス壜に、前記したワンウェ
イ壜に適用されているようなコーティング技術によって
コーティング膜を形成しても、前記したアルカリ処理に
付すと、このコーティング膜は簡単に剥離してしまい、
その効果を失ってしまう。例えば、ビール塩は、一般に
最高で80℃の4%苛性ソーダ水溶液によって洗浄され
る。このような条件では、従来のワンウェイ壜に施され
るような膜厚20〜50C,T、U、のコーティング膜
は、通常−回の洗浄によって簡単に剥離してしまう。コ
ーティング膜の膜j1を50〜80C。
T、U、程度にすれば、−回のアルカリ洗浄で完全に剥
離することないが、処理後、ガラス壜表面上にいわゆる
虹彩現象を生じてしまい、包装美観上、商品価値が無く
なってしてしまう。
したがって、ワンウェイガラス壜にあっては、むしろ−
回の洗浄処理で剥離し得るようなコーティング膜をほど
こしているのが現状である。
なお、文献上では、ホット・エンド・コーティングの処
理温度を500〜600℃としたものもみうけられるが
、ホット・エンド・コーティングを実施するために設け
られている処理工程の位置(徐冷工程の前)、あるいは
ガラス壜が高7mによって変形してしまうことへの危惧
などから、550℃前後より高い温度が現実に採用され
ていたとは考え難く、また、ガラス表面の温度の測定に
、原始的な表面温度計を用いていることもその原因と考
えられる。
いずれにしても、リターナブルガラス壜として、アルカ
リ処理に繰り返して耐え得るS n O2もしくはT 
IO2を主成分とするコーティング膜を形成することは
従来出来なかった。
[発明の概要] 本発明者らは、このような課題を解決するために、鋭意
研究を重ねた結果、ガラス壜の表面温度が極めて高い状
態にあるときに、S n O2またはT io 2のコ
ーティング膜処理を行い、かつ、このコーティング膜の
膜厚を適当な範囲に調整することによって、コーティン
グ膜の耐アルカリ性を著しく向上させることが出来、そ
の結果ワンウェイ壜のみならずリターナブルガラス壜の
増強度をも向上させ得るとの知見を得て、本発明を完成
するに至った。
要旨 すなわち、本発明によるガラス壜コーティング膜および
軽量ガラス環の製造法は、外表面湿度550〜700℃
とされたガラス環と、S n O2またはT io 2
を主成分とする膜を形成し得る原料物質とを接触させ、
5n02またはT l 02を主成分とする膜を400
〜1000人の厚さに形成することを特徴とするもので
ある。
さらに本発明によるガラス環は、外表面に金属酸化物の
コーティング膜を形成したガラス環にであって、前記コ
ーティング膜が、S n 02またはTiO2を主成分
とする物であり、かつ、80℃における4重ユ%苛性ソ
ーダ水溶液に浸漬した際の剥離時間が8時間以上である
ことを特徴とするものである。
効果 本発明による方法によって得られたコーティング膜が施
されたガラス環は、耐摩擦性、耐アルカリ性に優れてお
り、リターナブルガラス壜とじて繰り返して使用するこ
とができる。
また、本発明による方法によって得られるコーティング
膜を施すことにより、リターナブルガラス壜の強度の向
上を図ることができ、リターナブルガラス壜の軽量化を
することができる。
さらに、このコーティング膜の屈折率は比較的大きいこ
とから、ガラス表面での光の反射が増加するので、内容
物の変色などを防止することができる。特に、内容物が
ビールの場合、光線の侵入によるいわゆる「日光臭」の
発生が抑制出来る。
[発明の詳細な説明] 基体ガラス塩 本発明を適用可能なガラス環、すなわち基体となるガラ
ス環は、繰り返し使用されるリターナブルガラス壜であ
り、このようなりターナプルガラス環としては、ビール
、ウィスキー、清酒などの酒類、醤油、酢などの調味料
、コーラ、ラムネ、ジュースなどの清涼飲料水、牛乳な
どの飲料用ガラス環が挙げられる。
本発明の効果を最も享受することができるガラス環とし
ては、ビール、コーラ、ラムネなどの炭酸ガスが溶解し
ていて、室温で内厚か1.0〜4−0kg/cj、好ま
しくは1 、2〜2 、 5 kg / cシ、である
液体炭酸飲料用のりターナプルガラス環が挙げられる。
このようなりターナプルガラス環としては、般にソーダ
石灰ガラス、ホウケイ酸ガラスなど、好ましくはソーダ
石灰ガラス、を主成分とするガラスから成るものが用い
られる。
コーティング膜の形成 (1)形成条件 本発明のコーティング膜の製造法は、特定の外表面温度
のガラス環と、S n 02またはT i O2を主成
分とする膜を形成し得る原料物質とを接触させ、SnO
またはT i O2を主成分とする膜を特定の厚さで形
成させること、を特徴とするものである。
本発明によるコーティング膜の製造法で、ガラス環の外
表面温度は、550〜700℃である必要がある。S 
n O2を主成分とするコーティング膜の場合600℃
を超える温度が、T i O2主成分とするコーティン
グ膜の場合630℃を超える温度が、より好ましい。ガ
ラス環の外表面温度が550℃未満であると、コーティ
ング膜厚が本発明の範囲にある値、即ち400〜100
0人、であっても、その耐久性が低く、80 ’Cの4
重量96苛性ソーダ水溶液に浸漬すると8時間以内にコ
ーティング膜は確実に剥離してしまう。また処理後、虹
彩現象を生じてしまい好ましくない。また、700℃を
超える温度では、ガラス環が変形しゃすくなり、また、
ガラス壜母体とコーティング膜との間の熱膨張係数の差
によりクラックが発生しやくなるため好ましくない。
さらに、本発明によるコーティング膜の製造法では、S
nOまたはT i O2を主成分とする膜を前記の温度
条件下で、400〜1000人の膜厚に形成する必要が
ある。ここで、コーティング膜の膜厚が、40OA未満
であると、コーティング膜の耐久性が低く、80℃の4
重量%苛性ソーダ水溶液に浸漬すると3時間以内にコー
ティング膜は確実に剥離してしまうことから好ましくな
いまた、コーティング膜の膜厚が1000人を超えると
、干渉現象を生じガラス壜の美観を損ねるとともに、ガ
ラス壜母体とコーティング膜との間の熱膨張係数の差に
よりクラックが発生しゃすくなるため好ましくない。
(2)コーティング膜形成原料物質 本発明によるコーティング膜の製造法では、特定外表面
温度のガラス増土で、S n 02またはT I O2
を主成分とするコーティング膜を形成する。このコーテ
ィング膜を形成し得る膜形成原料物資としては、熱分解
してS n O2またはT 102を生成し得る物質で
あれば利用可能である。例えば、S n C14、 (CH3)25nC12、T t C14などのSnま
たはTiの金属有機化合物、金属アルコラードなどが挙
げられる。
また、本発明の目的の範囲内であれば、他の金属酸化物
などを含有させ、コーティング膜の特性をより改善する
ことも可能である。
(3)sの形成 本発明に従うコーティング膜の製造法において、特定の
外表面温度を有するガラス壜と、コーティング膜形成原
料物質との接触は、該ガラス壜の表面にコーティング膜
が形成される態様であれば、その方法は特に限定されな
い。例えば、化学蒸着法、スプレー法などで形成可能で
ある。ここで、化学蒸着法とは、前記原料物質を加熱し
て気化させ、これを乾燥気体、例えば空気、酸素、不活
性ガス、でコーティング室に運び、ガラス壜の表面上で
、雰囲気中もしくはガラス壜表面−ヒの酸素または水と
反応させることにより、S n O2またはT i O
2のコーティング膜をガラス壜の外表面に生成させる方
法をいう。また、スプレー法とは、原料物質を有機溶媒
に溶解させて、これをガラス壜の表面上にスプレーして
ガラス壜外表面で熱分解させて、コーティング膜を形成
させる方法をいう。
コーティング膜 本発明によるコーティング膜処理が成されたガラス壜は
、−船内に銀白色を呈する。従来のホット・エンド・コ
ーティング処理が施されたガラス壜は無処理のガラス壜
とほとんど変わらないのと対照的である。
本発明による製造法によって得られたコーティング膜は
、コーティング膜成分がある程度ガラス相中に移行して
、いオ)ゆるアンカー効果によって強固に付着している
bのと推定される。その結果として、高温でかつ高濃度
でのアルカリ処理においてもコーティング膜が剥離し難
くなっているものと推定される。本発明者らは、次のよ
うな事実を確認している。すなわち、本発明にょるS 
n O2を主成分とするコーティング膜(膜厚60〇人
)を80℃の4m;%苛性ソーダ水溶液に3時間浸漬し
たときのコーティング膜表面は、剥離箇所が点のような
もので形成されていることが、顕微鏡によって観察され
た(倍率2000倍)。一方、従来のホット・エンド・
コーティングによって形成したS n 02コーティン
グ膜(観察しやすいように膜厚を600人とした)を同
様にアルカリ処理したときの表面には、ml離箇所が連
続して、はぼ全域に広がっていることが顕微鏡によって
観察された(倍率2000倍)。
本発明によって得られたコーティング膜は、つの指標と
して、80℃の4重量%苛性ソーダ水溶液に浸漬された
際のコーティング膜の剥離時間が8時間以上であること
が挙げられる。ここで、r 21離時間が8時間以上」
とは、前記条件で、コーティング膜の剥離が肉眼で確認
されないことを意味する。
軽ニガラス壜 本発明によるコーティング膜が施されたガラス壜は、ガ
ラス壜としての強度の向上か図れる。具体的には、衝撃
強度、耐内圧強度の向上を図ることができる。その結果
、本発明によるコーティング膜が施されたガラス壜には
、基体のガラス壜のガラス厚が薄くても未処理のガラス
壜と同等もしくはそれ以上の強度を保持させる事か可能
である。
すなわち本発明によるコーティング膜の製造法は、軽量
ガラス壜の製造を可能にする。
[実施例] 実施例1 製壜機で製造したビール天理(キリンビール(株)製、
605gリターナブル壜)に、ガラス壜表面温度を変え
て、SnOまたはT 102を主成分とするコーティン
グ膜を厚さ600Aで形成した。この様にして得た壜を
80℃4重量%の苛性ソーダ水溶液に浸漬して、そのコ
ーティング膜の剥離時間を測定した。その結果は第1図
および第2図に示す通りである。
実施例2 実施例1と同様のガラス壜に、ガラス表面温度630℃
で、SnOまたはT io 2を主成分とするコーティ
ング膜をその膜厚を変えて形成した。
この様にして得た壜を実施例1と同様にしてコーティン
グ膜の剥離時間を測定した。その結果は第3図および第
4図に示す通りである。
実施例3および比較例1 製壜機で製造したビール天理(キリンビール(株)製、
605gリターナブル壜)、および、前記ビール壜と外
形寸法を同一にし、重量のみを130g軽くした軽量天
理を用意した。
これらの壜の外表面温度が全域で600〜700℃とな
るように維持した状態で、SnC1を噴霧して壜表面に
S n O2膜を、平均膜厚60〇八で蒸着形成した。
以上の様にして得られたコーティング処理が施された壜
と、前記コーティング処理を行わなかった壜(増重ff
i605g)とを、一般的なビール工場の製品ライン(
最高温度条件80℃、4重量%苛性ソーダ水溶液、約1
0分間の洗浄工程を含む)を繰り返し30回通す逆境テ
ストを行った。
以上のテストを行ったこれらの壜を、耐内圧強度試験お
よび衝撃試験に付した。これらの結果は第5図および第
6図に示す通りである。増重量605g無処理壜と60
5gコーテコーティング処理壜すると、コーティング処
理壜の方が強度低下が少ないことを示している。また、
増重量475gコーティング膜処理壜は耐内圧強度にお
いて蚤!605g無処理壜と同等であり、さらに衝撃強
度において重量605g無処理壜を上回っていることが
解る。すなわち、本発明によるコーティング膜処理によ
ってガラス壜の軽量化力呵能となることを示している。
さらに前記テスト後のガラス壜を各々10本づつ任意に
抜き取り、擦り傷を観察して評価した。
その結果は第1表に示す通りである。
第1表 加傷度合いの指標は以下の通りである。
0;新壜状態 +1:僅かに加傷 +2;やや加傷 +3:かなり加傷 +4:著しく加傷 比較例2 実施例3と同様の増重ff1605 gのガラス壜にガ
ラス表面温度400〜500℃で、S n C14を噴
霧してS n 02コーティング膜を膜厚160人(約
40C,T、 U、 )で形成した。
こうして得られたガラス壜を実施例3と同様な逆境テス
トに付した。その結果、−回の送端てコーティング膜は
完全に剥離jまた。
実施例4 実施例3と同様の増重量605gのガラス壜に、TiC
1を噴霧してT i O2コーティング膜を形成した以
外は、実施例3と同様にしてコーティング膜処理を行っ
た。
こうして得られたガラス壜を実施例3に記載の逆境テス
トを15回行ったところ、実施例3とほぼ同様に良好な
結果を得た。
比較例3 Till  を噴霧してTlO2コーティング膜を形成
する以外は、比較例2と同様にしてコーティング膜を形
成した。
こうして得られたガラス壜を実施例3と同様な送端テス
トに付した。その結果、−回の送端でコーティング膜は
剥離した。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、コーティング膜形成のガラス壜
表面温度とコーティング膜の剥離時間の関係を示す図で
ある。 第3図および第4図は、コーティング膜の膜厚とコーテ
ィング膜の剥離時間の関係を示す図である。 第5図および第6図は、壜工場におけるアルカリ洗浄を
含めた製品ラインへの送端回数と耐内圧強度と耐衝撃強
度との関係を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、外表面温度550〜700℃とされたガラス壜と、
    SnO_2またはTiO_2を主成分とする膜を形成し
    得る原料物質とを接触させ、SnO_2またはTiO_
    2を主成分とする膜を400〜1000Åの厚さに形成
    することを特徴とする、ガラス壜コーティング膜の製造
    法。 2、外表面温度550〜700℃とされたガラス壜と、
    SnO_2またはTiO_2を主成分とする膜を形成し
    得る原料物質とを接触させ、SnO_2またはTiO_
    2を主成分とする膜を400〜1000Åの厚さに形成
    することを特徴とする、軽量ガラス壜の製造法。 3、請求項1または2に記載の製造法によって得られた
    、ガラス壜。 4、外表面に金属酸化物のコーティング膜を形成したガ
    ラス壜にであって、前記コーティング膜が、SnO_2
    またはTiO_2を主成分とする物であり、かつ、80
    ℃における4重量%苛性ソーダ水溶液に浸漬した際の剥
    離時間が8時間以上であることを特徴とする、ガラス壜
JP2176608A 1989-07-26 1990-07-04 ガラス壜とその製造法 Expired - Lifetime JP2672391B2 (ja)

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