JPH0769170A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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JPH0769170A
JPH0769170A JP6084629A JP8462994A JPH0769170A JP H0769170 A JPH0769170 A JP H0769170A JP 6084629 A JP6084629 A JP 6084629A JP 8462994 A JP8462994 A JP 8462994A JP H0769170 A JPH0769170 A JP H0769170A
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JP
Japan
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ignition pin
inertial mass
mass body
acceleration sensor
ignition
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JP6084629A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Usui
克年 臼井
Teruhiko Koide
輝彦 小出
Fuminori Teraoka
史法 寺岡
Yuji Tajiri
裕司 田尻
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型な加速度センサを得る。 【構成】 この加速度センサ10では、慣性質量体40
の移動方向と反対側の背後に着火ピン30を配置し、慣
性質量体40の移動時に、トリガレバー50によって、
ファイアリングスプリング38の付勢力を着火ピン30
に伝える構成とした。従って、従来構造の様に慣性質量
体の移動軌跡と着火ピンの移動軌跡とをハウジング内に
径方向に並列に確保する必要がない。このため、加速度
センサ10の外径が小さくでき、加速度センサ10を小
型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の急減速を感知して
エアバッグ等のアクチュエータを作動させる加速度セン
サに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグ装置では、車両の急減
速時にインフレータに封入されたガス発生物質を燃焼さ
せエアバッグ袋体を膨張させるための着火ピンを機械着
火式センサによって駆動させるものがある。
【0003】図12に示される如く、この加速度センサ
170には、所定加速度に応じて移動する慣性質量体と
してのボール172によって、トリガ部材174のドラ
イブシャフト174Aが矢印V方向へ揺動するようにな
っている。また、トリガ部材174の係合部174Bに
は、コイルスプリング176によって矢印W方向へ付勢
された着火ピン178の鍔部178Aが係合している。
従って、所定加速度に応じてボール172が移動し、ド
ライブシャフト174Aを矢印V方向へ揺動すると、ト
リガ部材174の係合部174Bが一体的に揺動し、係
合部174Bと着火ピン178の鍔部178Aとの係合
が解除され、これによって、着火ピン178がコイルス
プリング176の付勢力で矢印W方向へ移動し、図示を
省略した雷管に当たり、その結果ガス発生物質が燃焼す
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
加速度センサ170ではボール172の移動軌跡U1と
着火ピン178の移動軌跡U2とをハウジング内に径方
向に並列に確保する必要があり、加速度センサ170が
大型化する。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、小型な加速度
センサを得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
の加速度センサは、所定値以上の加速度作用時に原位置
から慣性移動する慣性質量体と、この慣性質量体の前記
移動方向と反対側の背後に配置される着火ピンと、この
着火ピンを発火薬への衝突方向へ付勢する付勢手段と、
この付勢手段の着火ピンへの付勢力付与を阻止し、前記
慣性質量体の移動時に付勢手段の付勢力を着火ピンに伝
えるトリガ手段と、を有することを特徴としている。
【0007】また、請求項2に記載の本発明の加速度セ
ンサは、請求項1に記載の加速度センサにおいて、前記
慣性質量体の内部に前記着火ピンの少なくとも一部を収
納する収容部を設けたことを特徴としている。
【0008】また、請求項3に記載の本発明の加速度セ
ンサは、請求項1に記載の加速度センサにおいて、前記
着火ピンに前記着火ピンを発火薬への衝突方向へ案内す
るガイド部材を設けたことを特徴としている。
【0009】また、請求項4に記載の本発明の加速度セ
ンサは、請求項1に記載の加速度センサにおいて、前記
トリガ手段の前記慣性質量体との当接部に前記慣性質量
体を所定の方向へ案内するガイド部を設けたことを特徴
としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明の加速度センサでは、
慣性質量体に所定値以上の加速度が作用すると、慣性質
量体が原位置から慣性移動し、この慣性質量体の慣性移
動によってトリガ手段が作動する。トリガ手段が作動す
ると、それまで、トリガ手段によって着火ピンへの付与
が阻止されていた付勢手段の付勢力が着火ピンに伝わ
り、着火ピンが発火薬への衝突方向へ移動する。
【0011】ここで、本発明の加速度センサでは、所定
値以上の加速度作用時の慣性質量体の移動方向と反対側
の背後に着火ピンを配置したので、従来構造の様に慣性
質量体の移動軌跡と着火ピンの移動軌跡とをハウジング
内に径方向に並列に確保する必要がない。このため、加
速度センサの外径が小さくでき、加速度センサを小型化
できる。
【0012】また、請求項2に記載の本発明の加速度セ
ンサでは、慣性質量体の内部に設けた収容部に、着火ピ
ンの少なくとも一部が収納されている。従って、慣性質
量体と着火ピンとをこの様に重複する位置に配置しない
構造に比べて、加速度センサの全長を短くすることがで
き、加速度センサをさらに小型化できる。
【0013】また、請求項3に記載の本発明の加速度セ
ンサでは、着火ピンは、着火ピンに設けたガイド部材に
案内されて発火薬への衝突方向へ移動する。従って、ガ
イド部材をハウジング側に設けた構造に比べて、ハウジ
ングの長さを短くできるため、加速度センサの全長を短
くすることができ、加速度センサをさらに小型化でき
る。
【0014】また、請求項4に記載の本発明の加速度セ
ンサでは、慣性質量体が原位置から慣性移動し、トリガ
手段に当接する場合に、トリガ手段の慣性質量体との当
接部に形成されたガイド部によって、慣性質量体を所定
の方向へ案内することができる。従って、慣性質量体の
移動方向が安定し、この結果、慣性質量体の移動方向の
変化に起因するトリガ手段の移動軌跡のばらつきが小さ
くなる。このため、トリガ手段の移動軌跡のばらつきに
よりトリガ手段が他の部材と緩衝するのを防止するため
形成する隙間を小さくすることができ、加速度センサを
さらに小型化できる。
【0015】
【実施例】本発明の第1実施例に係る加速度センサ10
を図1〜図3に従って説明する。
【0016】図3に示される如く、加速度センサ10
は、センサカバー12を備えている。センサカバー12
は、一端に底壁14を有する略円筒形に形成されてお
り、底壁14には軸線上に透孔16が形成されている。
このセンサカバー12の内部には、ボディーブロック1
8及び蓋ブロック20が配置されている。ボディーブロ
ック18は略円柱形のブロック状に形成されており、底
壁22は前記センサカバー12の底壁14に連結固定さ
れている。また、蓋ブロック20は円盤状に形成されて
おり、センサカバー12と蓋ブロック20との間にはO
リング24が配置され、密閉封止を確実にしている。な
お、前記ボディーブロック18は、製作あるいは組付の
都合上、複数に分割して構成してもよい。
【0017】ボディーブロック18の底壁22には、透
孔16と同軸的な透孔26が形成されており、後述する
着火ピン30に対応している。
【0018】ボディーブロック18の内部には、加速度
センサ10の軸線P1と同軸的に着火ピン30が配置さ
れている。なお、着火ピン30の位置は加速度センサ1
0の軸線P1からずれていても良い。この着火ピン30
は、後述する慣性質量体40の加速度作用時の移動方向
(矢印B方向)と反対側の背後にホルダ36を挟んで配
置されている。着火ピン30は、略円柱形とされてお
り、ボディーブロック18に形成されたガイド溝32内
にスライド移動可能に配置されている。従って、着火ピ
ン30は、加速度センサ10の軸線P1方向に沿って移
動可能とされている。
【0019】図1に示される如く、着火ピン30には、
ボディーブロック18の底壁22に対応する側に、尖部
34が突出形成されている。この尖部34は、着火ピン
30が最もボディーブロック18の底壁22の側へ移動
した状態(図1の想像線の状態)において、底壁22に
形成された前述の透孔26から外部へ突出する。
【0020】一方、着火ピン30には、反対側の他端部
から軸線に沿って断面円形の凹部30Aが形成されてお
り、この凹部30Aには、ボディーブロック18に形成
された円柱状のホルダ36が挿入されている。このホル
ダ36と凹部30Aの底部との間には、着火ピン30を
発火薬としての雷管90への衝突方向へ付勢する付勢手
段としてのファイアリングスプリング38が配置されて
おり、常に着火ピン30を底壁22(透孔26)の方向
(矢印F方向)へ付勢している。なお、発火薬は雷管9
0に限定されない。
【0021】慣性質量体40は加速度センサ10の軸線
P1と同軸的に配置されている。なお、慣性質量体40
の位置は加速度センサ10の軸線P1からずれていても
良い。また、慣性質量体40は球形とされており、ケー
ス41内に移動可能に保持されていて、所定値以上の加
速度作用時に原位置(図1の実線の位置)から矢印B方
向へ慣性移動する。
【0022】また、このケース41は、ボディーブロッ
ク18内に軸線P1方向に沿って配置され、ホルダ36
側に底部を有する円筒形とされている。
【0023】慣性質量体40の外周には、トリガ手段の
一部を構成するアーム42の一方の端部42Aが当接さ
れている。この端部42Aと蓋ブロック20との間には
バイアススプリング44が配置されており、常に慣性質
量体40を底壁22の方向へ付勢し原位置に保持してい
る。なお、慣性質量体40は、所定加速度作用時には慣
性力によってバイアススプリング44の付勢力に抗し
て、図1の左方向(矢印B方向)へ移動できる。また、
慣性質量体40を原位置に保持する方法は、バイアスス
プリング44に限定されず、傾斜面で慣性質量体40を
支持し重力によって慣性質量体40を原位置に保持する
構造等の他の方法でも良い。
【0024】慣性質量体40の上部(図1の上側)のケ
ース41の外側には、底壁22へ向けてアーム42の他
端部が延出されており、その先端部42Bには、トリガ
手段の他の一部を構成するトリガレバー50の上端部5
0Aが回転可能に係合されている。
【0025】図2に示される如く、トリガレバー50
は、板材を屈曲することにより断面コ字状に形成されて
おり、上端部50Aに続く中間部50Bが着火ピン30
の外側に沿って、下方へ向けて延設され、下部50Cは
平板状となっている。
【0026】図1に示される如く、トリガレバー50の
下部50Cの下面には、軸受け部50Dが形成されてお
り、この軸受け部50Dに挿入された軸52によって、
ボディーブロック18に形成された軸支孔53に保持さ
れ、これにより、トリガレバー50は、軸52を中心に
して図1の図示位置から反時計回転方向(矢印A方向)
へ回転可能となっている。また、トリガレバー50の下
部50Cの上面は、慣性質量体40側にかけて高位置と
なる傾斜面となっており、慣性質量体40側の縁部が係
合爪部56となっている。
【0027】図2に示される如く、着火ピン30の下部
には、着火ピン30の軸線方向に沿ってブロック状の凸
部30Bが形成されている。この凸部30Bの軸線方向
中間部には、係合凹部54が形成されており、この係合
凹部54に係合爪部56が係合している。
【0028】図1に示される如く、係合爪部56が係合
凹部54に係合した状態で、ファイアリングスプリング
38により付勢された着火ピン30は、その尖部34が
透孔26から離間した位置(図1の実線の位置)で保持
されている。また、係合爪部56と係合凹部54との係
合は、トリガレバー50が、軸52を中心にして矢印A
方向へ回転した場合に、解除するようになっている。
【0029】図3に示される如く、アーム42の端部4
2Aと対向する蓋ブロック20の部位には、アーム42
側へ向けて円筒状の突出部43が形成されており、この
突出部43の外周部には、アーム42側から切欠き43
Aが形成されている。この突出部43のアーム42側の
端部43Bとアーム42の端部42Aとの間には、解除
レバー72が挟持されている。この解除レバー72は円
柱状とされており、外周部に前記切欠き43Aに嵌合可
能な係止片72Aが形成されている。
【0030】解除レバー72はシャフト74の一方の端
部に支持されており、シャフト74と一体的に回転する
ようになっている。また、シャフト74は、突出部43
と蓋ブロック20の支持孔76とを貫通している。蓋ブ
ロック20の支持孔76から外部に突出したシャフト7
4の先端部には、ピン80が取り付けられており、外部
からシャフト74すなわち解除レバー72を回転させる
ことができる。
【0031】ピン80と蓋ブロック20との間には、捩
じりスプリング82が設けられており、シャフト74を
(矢印B方向)へ付勢している。従って、シャフト74
を回転させ、突出部43の切欠き43Aに、解除レバー
72の係止片72Aを嵌合させると、解除レバー72が
矢印B方向へ移動し、解除レバー72がアーム42の端
部42Aから離間するため、慣性質量体40とアーム4
2が矢印B方向へ移動可能となる。
【0032】以上の構成による加速度センサ10は、円
筒状ケース87に挿入され、例えばプリテンショナー用
のガスジェネレータ(詳細な構成は図示省略)に組み付
けられている。ガスジェネレータには、ガス発生剤が収
容されており、このガス発生剤に囲まれた円筒状ケース
87の底部87A近傍内には、エンハンサ89が収納さ
れている。また、円筒状ケース87の底部87A近傍の
外周部には、貫通孔87Bが穿設されており、これらの
貫通孔87Bを介してエンハンサ89からガス発生剤へ
着火されるようになっている。
【0033】円筒状ケース87内の加速度センサ10と
エンハンサ89との間には、雷管90が設けられてい
る。この雷管90は、エンハンサ89とセンサカバー1
2の底壁14との間に挟持された雷管ピース92に固定
されており、加速度センサ10が組み付けられた状態に
おいて前述のボディーブロック18の底壁22に形成さ
れた透孔26に対向している。加速度センサ10は、こ
の状態でサポートリング94によって固定されている。
なお、センサカバー12とガスジェネレータの取付部分
との間にはOリング96が配置されており、密閉封止を
確実にしている。したがって、加速度センサ10がガス
ジェネレータに組み付けられた状態では、ボディーブロ
ック18の底壁22に形成された透孔26から突出可能
な着火ピン30の尖部34は、雷管90に衝突可能とな
っている。
【0034】次に本実施例の作用を説明する。上記のよ
うに構成される本実施例の加速度センサ10では、通常
は、図1に実線で示される如く、着火ピン30はファイ
アリングスプリング38の付勢力に抗して雷管90(ボ
ディーブロック18の透孔26)から離間した位置にあ
り、トリガレバー50は、係合爪部56が着火ピン30
の係合凹部54に係合して、着火ピン30を図1の実線
の位置に保持している。
【0035】また、慣性質量体40及びアーム42はバ
イアススプリング44によって最も底壁22に接近した
位置にあり、トリガレバー50の回動を阻止して着火ピ
ン保持状態を維持している。
【0036】さらに、捩じりスプリング82によって、
矢印B方向へ付勢された解除レバー72の係止片72A
が、突出部43の端部43Bに当接し、解除レバー72
が突出部43とアーム42の端部42Aとの間に挟持さ
れており、慣性質量体40の移動が阻止されている。
【0037】ここで、シャフト74を軸廻りに回転し、
突出部43の切欠き43Aに、解除レバー72の係止片
72Aを嵌合させると、解除レバー72が矢印B方向へ
移動し、慣性質量体40とアーム42が矢印B方向へ移
動可能な状態となる。これにより、加速度センサ10が
作動可能な状態にセットされる。
【0038】このような状態で加速度センサ10に大き
な加速度が作用すると、慣性質量体40が図1の矢印B
方向へ慣性移動する。この場合、慣性質量体40と一体
的にアーム42が矢印B方向へ移動する。このため、ア
ーム42の先端部42Bに係合されたトリガレバー50
が、矢印A方向へ揺動される。
【0039】これにより、トリガレバー50の係合爪部
56が着火ピン30の係合凹部54から離間して着火ピ
ン30の保持を解除する。このため、着火ピン30がフ
ァイアリングスプリング38の付勢力によって底壁22
の方向に移動し、尖部34が透孔26から突出して雷管
90に衝突し雷管90が着火される。これにより、エン
ハンサ89が着火され、続いてガス発生剤が着火燃焼さ
れ、例えばプリテンショナーが作動される。
【0040】ここで、この加速度センサ10では、図1
に示す如く、慣性質量体40の移動方向と反対側の背後
に着火ピン30を配置したので、従来構造の様に慣性質
量体の移動軌跡と着火ピンの移動軌跡とをハウジング内
に径方向に並列に確保する必要がない。このため、加速
度センサ10の外径が小さくでき、加速度センサ10を
小型化できる。
【0041】なお、本実施例において、加速度センサ1
0をプリテンショナーの作動のために用いた構成を説明
したが、これに限らず、急激な加速度作用時に作動する
他の装置、例えばエアバッグ装置に用いることも当然に
可能である。
【0042】次に、本発明の第2実施例に係る加速度セ
ンサ10を図4〜図6に従って説明する。
【0043】なお、第1実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0044】図4に示される如く、本実施例の慣性質量
体100は円柱状とされており、センサカバー12の底
壁14側端部からは、軸線に沿って断面円形の凹部10
2が形成されている。また、ケース41の底部には、ケ
ース41の軸線上に透孔104が形成されている。この
透孔104の孔径は、凹部102の孔径と等しく、透孔
104と凹部102には、ホルダ106が挿入されてい
る。ホルダ106は円柱状とされており、外周部に形成
された鍔部108が、ケース41の底壁外側面に係合し
ている。
【0045】ホルダ106の底壁14側端部からは、軸
線に沿って断面円形の凹部110が形成されており、こ
の凹部110内には、円柱状の着火ピン112が収納さ
れている。着火ピン112は慣性質量体100の所定値
以上の加速度作用時の移動方向(矢印B方向)と反対側
の背後に配置されている。着火ピン112の外周には、
鍔部114が形成されている。また、着火ピン112の
鍔部114のボディーブロック18の底壁22に対応す
る側には、尖部115が突出形成されている。この尖部
115は、着火ピン112が最もボディーブロック18
の底壁22の側へ移動した状態において、底壁22に形
成された前述の透孔26から外部へ突出する。
【0046】また、鍔部114と凹部110に形成され
たリング状の溝116との間には、ファイアリングスプ
リング118が配置されており、常に着火ピン112を
底壁22(透孔26)の方向へ付勢している。アーム4
2の先端部42Bには、トリガレバー120の上端部が
回転可能に係合されている。
【0047】図6に示される如く、トリガレバー120
は、中央部に貫通孔122が形成された板材で形成され
ており、上端部には、アーム42の先端部42Bを係合
するための係合部124が突出している。トリガレバー
120の下部の幅方向(矢印W方向)両端部は、図4に
示される如く、底壁22方向へ湾曲しており、湾曲部1
25となっている。
【0048】図5に示される如く、湾曲部125の先端
部には、それぞれ幅方向外側へ向けて凸部126が形成
されており、これらの凸部126は、ボディーブロック
18に形成された軸支孔(図示省略)に保持され、これ
により、トリガレバー120は、凸部126を中心にし
て図4の図示状態で反時計回転方向(矢印C方向)へ回
転可能となっている。また、トリガレバー120の貫通
孔122の内周下面122Aは、慣性質量体100側が
高位置とされる傾斜面となっており、慣性質量体100
側縁部が係合部128になっている。
【0049】この係合部128は、着火ピン112の鍔
部114に係合しており、係合部128が着火ピン11
2の鍔部114に係合した状態で、ファイアリングスプ
リング118により付勢された着火ピン112は、その
尖部115が透孔26から離間した位置で保持されてい
る。また、係合部128と着火ピン112の鍔部114
との係合は、トリガレバー120が、凸部126を中心
にして図4の矢印C方向へ回転した場合に、解除するよ
うになっている。
【0050】次に、本実施例の作用を説明する。加速度
センサ10に大きな加速度が作用すると、慣性質量体1
00が図4の左側(矢印B方向)へ慣性移動する。この
場合、慣性質量体100と一体的にアーム42が矢印B
方向へ移動する。このため、アーム42の先端部42B
に係合されたトリガレバー120が矢印C方向へ揺動さ
れる。
【0051】これにより、トリガレバー120の係合部
128が着火ピン112の鍔部114から離間して着火
ピン112の保持を解除する。このため、着火ピン11
2がファイアリングスプリング118の付勢力によって
底壁22の方向に移動し、尖部115が透孔26から突
出する。
【0052】ここで、本実施例の加速度センサ10で
は、図4に示す如く、慣性質量体110の内部に形成さ
れた凹部102内に着火ピン112の尖部115を除く
部位を収納したので、慣性質量体と着火ピンとをこの様
に重複する位置に配置しない構造に比べて、加速度セン
サ10の全長を短くすることができ、加速度センサ10
をさらに小型化できる。
【0053】次に、本発明の第3実施例に係る加速度セ
ンサ10を図7〜図10に従って説明する。
【0054】なお、第2実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0055】図7に示される如く、本実施例のホルダ1
30は底壁14側のみに延設されている。また、着火ピ
ン112の鍔部114と、ファイアリングスプリング1
18との間には、ガイド部材としての移動ガイド132
が設けられている。
【0056】図8に示される如く、移動ガイド132は
リング状の本体132Aと着火ピン112の軸線に沿っ
て長い一対のブロック状のガイド部132Bとで構成さ
れガイド部132Bが本体132Aの外周へ固着されて
いる。本体132Aには、着火ピン112が挿入されて
おり、本体132Aの外径は着火ピン112の鍔部11
4の外径と等しい。ガイド部132Bは、本体132A
の外周部の直径の延長線上となる部位に一対設けられて
いる。
【0057】図9に示される如く、ボディーブロック1
8の底壁22と反対側の壁22Aには、着火ピン112
の軸線の廻りに軸線方向に沿って4本の固定ガイド13
4が突出されている。
【0058】図10に示される如く、4本の固定ガイド
134の互いに隣接する固定ガイド134間には、移動
ガイド132のガイド部132Bが挿入されている。ま
た、4個の固定ガイド134の中間には、鍔部114及
び本体132Aを案内する円孔136Aが形成されて、
凹部136と同軸内径とされている。
【0059】このため、図9に示される如く、着火ピン
112は、固定ガイド134と移動ガイド132とによ
って、軸心P1からずれることなく移動できる。また、
ボディーブロック18の壁22Aの中央部には、断面円
形の凹部136が形成されており、この凹部136内に
着火ピン112が進入し、尖部115が透孔26から突
出する。
【0060】図7に示される如く、ボディーブロック1
8には、凹部136のよりも外側に凹部136に沿って
小径の凹部138が形成されており、この凹部138内
には、ピン140が挿入されている。凹部138の底部
とピン140との間には、バイアススプリング142が
配置されており、常にピン140を図7の左側(矢印D
方向)へ付勢している。また、ピン140の先端部は、
トリガレバー120の下部120Aに当接しており、ト
リガレバー120を図7の時計回転方向(矢印E方向)
へ付勢している。なお、慣性質量体100は、所定加速
度作用時には慣性力によってバイアススプリング142
の付勢力に抗して、図1の左方向(矢印B方向)へ移動
して、トリガレバー120を図7の反時計回転方向(矢
印F方向)へ揺動できる。
【0061】次に、本実施例の作用を説明する。加速度
センサ10に大きな加速度が作用すると、慣性質量体1
00が図7の左側(矢印B方向)へ慣性移動する。この
場合、慣性質量体100と一体的にアーム42が矢印B
方向へ移動する。このため、アーム42の先端部42B
に係合されたトリガレバー120が、バイアススプリン
グ142の付勢力に抗して、矢印F方向へ揺動される。
【0062】これにより、トリガレバー120の係合部
128が着火ピン112の鍔部114から離間して着火
ピン112の保持を解除する。このため、着火ピン11
2がファイアリングスプリング118の付勢力によって
底壁22の方向に移動し、尖部115が透孔26から突
出する。
【0063】ここで、本実施例の加速度センサ10で
は、従来ハウジング側に設けていたガイド部材に代え
て、図9に示す如く、固定ガイド134の互いに隣接す
る固定ガイド134間に、着火ピン112に取付けられ
た移動ガイド132のガイド部132Bを挿入し、着火
ピン112が固定ガイド134と移動ガイド132とに
よってガイドされる構成としたため、図1のガイド溝3
2が不要となり、図4の透孔26の長さが短くなる。よ
って、加速度センサ10の長さを短くすることができ、
加速度センサ10をさらに小型化できる。
【0064】なお、本実施例では、慣性質量体100を
円柱状としたが、これに代えて、慣性質量体100を球
状としても良い。
【0065】次に、本発明の第4実施例に係る加速度セ
ンサ10を図11(A)及び図11(B)に従って説明
する。
【0066】なお、第1実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0067】図11(A)に示される如く、アーム42
の一方の端部42Aの慣性質量体40との当接部には、
ガイド部42Cが形成されている。
【0068】図11(B)に示される如く、このガイド
部42Cは、慣性質量体40と反対側へ皿状に凹陥され
ており、外周部42Dがテーパー形状とされている。
【0069】従って、本実施例では、慣性質量体40が
原位置からケース41の軸線に沿って、図11(B)の
左方向(矢印H方向)へ慣性移動し、アーム42の一方
の端部42Aに当接する場合に、アーム42の一方の端
部42Aに形成されたガイド部42Cの外周部42Dと
摺動し、慣性質量体40は、ケース41の軸線に沿った
方向、即ち矢印H方向へ案内される。
【0070】従って、慣性質量体40の移動方向が、ケ
ース41の軸線からずれた方向、即ち、図11(B)の
破線矢印H1方向または破線矢印H2方向となるのを防
止することができる。この結果、慣性質量体40の移動
方向が安定し慣性質量体40の移動方向の変化に起因す
るアーム42の移動軌跡のばらつきが小さくなる。この
ため、アーム42の移動軌跡のばらつきによりアーム4
2がセンサカバー12と緩衝するのを防止するため形成
する隙間13を小さくすることができ、加速度センサ1
0をさらに小型化できる。
【0071】なお、本実施例では、ガイド部42Cを皿
状にしたが、これに代えてガイド部42Cを、慣性質量
体40の一部が挿入可能な円孔としても良い。
【0072】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る加速度
センサは以下の効果を有している。
【0073】請求項1記載の加速度センサでは、所定値
以上の加速度作用時に原位置から慣性移動する慣性質量
体と、この慣性質量体の移動方向と反対側の背後に配置
される着火ピンと、この着火ピンを発火薬への衝突方向
へ付勢する付勢手段と、この付勢手段の着火ピンへの付
勢力付与を阻止し、慣性質量体の移動時に付勢手段の付
勢力を着火ピンに伝えるトリガ手段と、を有する構成と
したので、小型できるという優れた効果を有する。
【0074】また、請求項2記載の加速度センサでは、
請求項1に記載の加速度センサにおいて、慣性質量体の
内部に前記着火ピンの少なくとも一部を収納する収容部
を設けた構成としたので、さらに小型化できるという優
れた効果を有する。
【0075】また、請求項3記載の加速度センサでは、
請求項1に記載の加速度センサにおいて、着火ピンに着
火ピンを発火薬への衝突方向へ案内するガイド部材を設
けた構成としたので、さらに小型化できるという優れた
効果を有する。
【0076】また、請求項4記載の加速度センサでは、
請求項1に記載の加速度センサにおいて、トリガ手段の
慣性質量体との当接部に慣性質量体を所定の方向へ案内
するガイド部を設けた構成としたので、さらに小型化で
きるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る加速度センサを示す
側断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る加速度センサを示す
分解斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る加速度センサを示す
側断面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る加速度センサのトリ
ガレバーを示す斜視図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る加速度センサを示す
側断面図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る加速度センサの移動
ガイドを示す斜視図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る加速度センサの固定
ガイドを示す斜視図である。
【図10】図7の10−10線断面図である。
【図11】(A)は本発明の第4実施例に係る加速度セ
ンサのアームの端部を示す斜視図であり、(B)は本発
明の第4実施例に係る加速度センサのアームの端部を示
す側断面図である。
【図12】従来例に係る加速度センサを示す分解斜視図
である。
【符号の説明】
10 加速度センサ 30 着火ピン 38 ファイアリングスプリング(付勢手段) 40 慣性質量体 42 アーム(トリガ手段) 42C ガイド部 44 バイアススプリング 50 トリガレバー(トリガ手段) 54 係合凹部 56 係合爪部 90 雷管(発火薬) 100 慣性質量体 102 凹部 106 ホルダ 112 着火ピン 114 鍔部 120 トリガレバー(トリガ手段) 128 係合部 132 移動ガイド(ガイド部材) 134 固定ガイド 142 バイアススプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田尻 裕司 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定値以上の加速度作用時に原位置から
    慣性移動する慣性質量体と、 この慣性質量体の前記移動方向と反対側の背後に配置さ
    れる着火ピンと、 この着火ピンを発火薬への衝突方向へ付勢する付勢手段
    と、 この付勢手段の着火ピンへの付勢力付与を阻止し、前記
    慣性質量体の移動時に付勢手段の付勢力を着火ピンに伝
    えるトリガ手段と、 を有することを特徴とした加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記慣性質量体の内部に前記着火ピンの
    少なくとも一部を収納する収容部を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記着火ピンに前記着火ピンを発火薬へ
    の衝突方向へ案内するガイド部材を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の加速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記トリガ手段の前記慣性質量体との当
    接部に前記慣性質量体を所定の方向へ案内するガイド部
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の加速度セン
    サ。
JP6084629A 1993-06-28 1994-04-22 加速度センサ Pending JPH0769170A (ja)

Priority Applications (2)

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JP6084629A JPH0769170A (ja) 1993-06-28 1994-04-22 加速度センサ
EP94120486A EP0679557A1 (en) 1994-04-22 1994-12-23 Acceleration sensor

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15714893 1993-06-28
JP5-157148 1993-06-28
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