JPH0717354A - 加速度センサ - Google Patents
加速度センサInfo
- Publication number
- JPH0717354A JPH0717354A JP5168075A JP16807593A JPH0717354A JP H0717354 A JPH0717354 A JP H0717354A JP 5168075 A JP5168075 A JP 5168075A JP 16807593 A JP16807593 A JP 16807593A JP H0717354 A JPH0717354 A JP H0717354A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensing mass
- acceleration sensor
- acceleration
- mass
- sensing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加速度センサ中心軸方向とは異なる方向に感
知マスが移動しても、摺動抵抗を生じさせず、かつ安価
な加速度センサを得る。 【構成】 円穴58を有し車両急減速時に慣性移動する
感知マス56と、感知マス56をアッパボデー42の方
向に付勢する圧縮コイルスプリング62と、内部に感知
マス56の円穴58より径の小さい円筒状の凸部54を
有するボデーと、ボデーの凸部54と接触し、感知マス
56の円穴58に係合するボール64とを備える。この
ような構成を採っているため、感知マス移動方向に拘ら
ずボール64と感知マス64とのクリアランスが変わら
ないので、感知マス56が加速度センサ中心軸方向(矢
印A方向)とは異なる方向(矢印B方向)に移動しよう
としても摺動抵抗を生じない。
知マスが移動しても、摺動抵抗を生じさせず、かつ安価
な加速度センサを得る。 【構成】 円穴58を有し車両急減速時に慣性移動する
感知マス56と、感知マス56をアッパボデー42の方
向に付勢する圧縮コイルスプリング62と、内部に感知
マス56の円穴58より径の小さい円筒状の凸部54を
有するボデーと、ボデーの凸部54と接触し、感知マス
56の円穴58に係合するボール64とを備える。この
ような構成を採っているため、感知マス移動方向に拘ら
ずボール64と感知マス64とのクリアランスが変わら
ないので、感知マス56が加速度センサ中心軸方向(矢
印A方向)とは異なる方向(矢印B方向)に移動しよう
としても摺動抵抗を生じない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両急減速時にエアバ
ッグ装置等を作動させるための加速度センサに関する。
ッグ装置等を作動させるための加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】車両には急減速状態で作動するエアバッ
グ装置やプリローダ等が搭載されており、これらを作動
させるために加速度センサが必要となる。図5に示され
る如く、この種のセンサとして感知マス102がハウジ
ング104内へ収容されると共に、円穴106が固定ガ
イド突起108へ嵌り込んだ構成のものがある。
グ装置やプリローダ等が搭載されており、これらを作動
させるために加速度センサが必要となる。図5に示され
る如く、この種のセンサとして感知マス102がハウジ
ング104内へ収容されると共に、円穴106が固定ガ
イド突起108へ嵌り込んだ構成のものがある。
【0003】この感知マス102はコイルばね110の
付勢力で通常状態において移動接点112から離れてお
り、加速度作用時にコイルばね110の付勢力に抗して
移動し、移動接点112を固定接点114へ押圧して接
点をON状態とする。上記構造のセンサにおいては、感
知マス102の円穴106と固定ガイド突起108との
間にわずかなクリアランスを設けて感知マス102の移
動時の抵抗を少なくしたり、移動時に感知マス102の
円穴106内に生ずる負圧で低加速度作用時の移動を防
いだりしている。
付勢力で通常状態において移動接点112から離れてお
り、加速度作用時にコイルばね110の付勢力に抗して
移動し、移動接点112を固定接点114へ押圧して接
点をON状態とする。上記構造のセンサにおいては、感
知マス102の円穴106と固定ガイド突起108との
間にわずかなクリアランスを設けて感知マス102の移
動時の抵抗を少なくしたり、移動時に感知マス102の
円穴106内に生ずる負圧で低加速度作用時の移動を防
いだりしている。
【0004】しかし、このような構成においては、図6
に示される如く感知マス102の重心のずれ及び加速度
作用方向のずれ等により、感知マス102が固定ガイド
突起108に対して傾いて移動すると、感知マス102
の円穴106と固定ガイド突起108とが部分的に接触
することになり摺動抵抗を生ずる場合がある。この摺動
抵抗はセンサ感度のバラツキの原因となる。
に示される如く感知マス102の重心のずれ及び加速度
作用方向のずれ等により、感知マス102が固定ガイド
突起108に対して傾いて移動すると、感知マス102
の円穴106と固定ガイド突起108とが部分的に接触
することになり摺動抵抗を生ずる場合がある。この摺動
抵抗はセンサ感度のバラツキの原因となる。
【0005】従って、上記構成において高精度の加速度
センサを得るためには、摺動抵抗を低減する必要があ
り、そのために、感知マス102の円穴106及び固定
ガイド突起108の表面を極めて平滑に仕上げる必要が
あり、これがコストアップの要因となる。
センサを得るためには、摺動抵抗を低減する必要があ
り、そのために、感知マス102の円穴106及び固定
ガイド突起108の表面を極めて平滑に仕上げる必要が
あり、これがコストアップの要因となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、加速度センサの中心軸方向とは異なる方向に感
知マスが移動しても摺動抵抗を生じさせず、かつ安価な
加速度センサを得ることを目的とする。
考慮し、加速度センサの中心軸方向とは異なる方向に感
知マスが移動しても摺動抵抗を生じさせず、かつ安価な
加速度センサを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は加速度によって慣性移動する感知マスを備
え、感知マスの所定量の慣性移動によって加速度を検出
する加速度センサにおいて、凹部を有し車両急減速時に
慣性移動する感知マスと、前記感知マスを加速度作用前
に保持する保持手段と、前記感知マスの凹部内に配置さ
れ感知マスの慣性移動時に感知マスを案内する断面円形
の指示部材とを備えることを特徴とする。
に、本発明は加速度によって慣性移動する感知マスを備
え、感知マスの所定量の慣性移動によって加速度を検出
する加速度センサにおいて、凹部を有し車両急減速時に
慣性移動する感知マスと、前記感知マスを加速度作用前
に保持する保持手段と、前記感知マスの凹部内に配置さ
れ感知マスの慣性移動時に感知マスを案内する断面円形
の指示部材とを備えることを特徴とする。
【0008】
【作用】所定値未満の加速度作用時には感知マスが保持
手段によって保持されている。この保持手段は感知マス
を原位置へ保持する弾性体や、所定値以上の荷重で破断
して感知マスの移動を可能とするせん断部材等が適用で
きる。所定値以上の加速度が作用すると感知マスは保持
手段による保持力に抗して原位置から作動位置へと移動
する。作動位置では電気的接点を作動させたり、機械的
に駆動力をアクチュエータへ伝えたりすることによりエ
アバッグ装置等を作動させる。
手段によって保持されている。この保持手段は感知マス
を原位置へ保持する弾性体や、所定値以上の荷重で破断
して感知マスの移動を可能とするせん断部材等が適用で
きる。所定値以上の加速度が作用すると感知マスは保持
手段による保持力に抗して原位置から作動位置へと移動
する。作動位置では電気的接点を作動させたり、機械的
に駆動力をアクチュエータへ伝えたりすることによりエ
アバッグ装置等を作動させる。
【0009】この感知マスは断面円形の指示部材に凹部
が案内されて移動するので、感知マスの移動方向が一定
でなくても感知マスは指示部材に円滑に案内される。
が案内されて移動するので、感知マスの移動方向が一定
でなくても感知マスは指示部材に円滑に案内される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例をエアバッグ装置に適
用した場合を例にとって図1から図4に従って説明す
る。図1には、本発明に係る加速度センサ36が適用さ
れたエアバッグ装置10が示されている。なお、本図に
おいて、矢印FRは車両前方を示している。
用した場合を例にとって図1から図4に従って説明す
る。図1には、本発明に係る加速度センサ36が適用さ
れたエアバッグ装置10が示されている。なお、本図に
おいて、矢印FRは車両前方を示している。
【0011】エアバッグ装置10は、インフレータ1
2、カバー14、エアバッグ袋体16(以下単に袋体1
6という)を備え、ステアリングホイール18のハブ2
0に支持されたベースプレート22に取付けられてい
る。インフレータ12は、ステアリングホイール18の
回転軸線と同軸的な円筒形状とされ、その回転軸線に沿
った片側がベースプレート22を貫通して乗員側に突出
した状態で、ベースプレート22に取付フランジ24を
介して固定されている。
2、カバー14、エアバッグ袋体16(以下単に袋体1
6という)を備え、ステアリングホイール18のハブ2
0に支持されたベースプレート22に取付けられてい
る。インフレータ12は、ステアリングホイール18の
回転軸線と同軸的な円筒形状とされ、その回転軸線に沿
った片側がベースプレート22を貫通して乗員側に突出
した状態で、ベースプレート22に取付フランジ24を
介して固定されている。
【0012】袋体16は、ベースプレート22の乗員側
に折り畳まれた状態で配置され、開口部26周縁が、取
付けリング28によってベースプレート22に固定され
ている。袋体16の内部には、インフレータ12の前記
片側が挿入され、インフレータ12のガス孔40が袋体
16の内側に面して開口している。カバー14は、碗状
に形成され、ベースプレート22との間に袋体16を格
納するように、開口縁がベースプレート22へ固定され
ている。カバー14の乗員と対向する底壁には、薄肉部
29が形成されており、袋体16が膨張すると、薄肉部
29が破断されてカバー14が中央部から一対のドア状
に開いて展開可能となっている。
に折り畳まれた状態で配置され、開口部26周縁が、取
付けリング28によってベースプレート22に固定され
ている。袋体16の内部には、インフレータ12の前記
片側が挿入され、インフレータ12のガス孔40が袋体
16の内側に面して開口している。カバー14は、碗状
に形成され、ベースプレート22との間に袋体16を格
納するように、開口縁がベースプレート22へ固定され
ている。カバー14の乗員と対向する底壁には、薄肉部
29が形成されており、袋体16が膨張すると、薄肉部
29が破断されてカバー14が中央部から一対のドア状
に開いて展開可能となっている。
【0013】またインフレータ12には、エンハンサ
(火薬)30、雷管32、ガス発生物質34、加速度セ
ンサ36が収容されている。インフレータ12内の略中
央部には、雷管32が配置され、その反乗員側には加速
度センサ36が配置されている。この雷管32は案内路
(図示省略)を介して加速度センサ36と連通してい
る。また、雷管32の乗員側に位置しているエンハンサ
30は連通路(図示省略)を介して雷管32と連通して
いる。インフレータ12内の左右対称位置にはガス発生
物質34が封入されており、このガス発生物質34は前
記連通路とは別の連通路(図示省略)を介してエンハン
サ30と連通されている。このため、車両急減速時にな
ると、加速度センサ36が作動して雷管32が着火さ
れ、その着火に基づきエンハンサ30、続いてガス発生
物質34に伝火されてガスが発生し、そのガスがガス孔
40を介して袋体16内に供給される。以下、この加速
度センサ36について詳述する。
(火薬)30、雷管32、ガス発生物質34、加速度セ
ンサ36が収容されている。インフレータ12内の略中
央部には、雷管32が配置され、その反乗員側には加速
度センサ36が配置されている。この雷管32は案内路
(図示省略)を介して加速度センサ36と連通してい
る。また、雷管32の乗員側に位置しているエンハンサ
30は連通路(図示省略)を介して雷管32と連通して
いる。インフレータ12内の左右対称位置にはガス発生
物質34が封入されており、このガス発生物質34は前
記連通路とは別の連通路(図示省略)を介してエンハン
サ30と連通されている。このため、車両急減速時にな
ると、加速度センサ36が作動して雷管32が着火さ
れ、その着火に基づきエンハンサ30、続いてガス発生
物質34に伝火されてガスが発生し、そのガスがガス孔
40を介して袋体16内に供給される。以下、この加速
度センサ36について詳述する。
【0014】図2には、電気着火式のエアバッグ装置9
0に用いられる加速度センサ36が示されている。図3
に示される如く、この加速度センサ36は円筒形状のア
ッパボデー42及びロアボデー44とを備えている。ロ
アボデー44には軸芯を介して互いに反対側に一対の短
形突起46が形成され、またアッパボデー42にはこれ
らの一対の短形突起46に対応する短形状の一対の切欠
き48が形成され、ロアボデー44の短形突起46と嵌
合されて、アッパボデー42とロアボアデー44とが同
軸的に結合されている。
0に用いられる加速度センサ36が示されている。図3
に示される如く、この加速度センサ36は円筒形状のア
ッパボデー42及びロアボデー44とを備えている。ロ
アボデー44には軸芯を介して互いに反対側に一対の短
形突起46が形成され、またアッパボデー42にはこれ
らの一対の短形突起46に対応する短形状の一対の切欠
き48が形成され、ロアボデー44の短形突起46と嵌
合されて、アッパボデー42とロアボアデー44とが同
軸的に結合されている。
【0015】アッパボデー42には内側の略中央部に中
空の円筒形状の凸部50が同軸的に突出されている。ま
たロアボデー44には内側の略中央部に円筒形状の凸部
54が同軸的に突出されており、その外側には同軸的に
溝47が形成されている。加速度センサ36内には、略
円筒形状の感知マス56が収容されている。感知マス5
6には、その感知マス作動方向(反乗員側の方向であり
矢印A方向)の端部から円穴58が、さらに外周に段部
60が形成されている。この段部60とロアボデー44
の溝47との間には圧縮コイルスプリング62が介在し
ており、感知マス56はこの圧縮コイルスプリング62
により通常の状態でアッパボデー42の凸部50に押圧
付勢されている。
空の円筒形状の凸部50が同軸的に突出されている。ま
たロアボデー44には内側の略中央部に円筒形状の凸部
54が同軸的に突出されており、その外側には同軸的に
溝47が形成されている。加速度センサ36内には、略
円筒形状の感知マス56が収容されている。感知マス5
6には、その感知マス作動方向(反乗員側の方向であり
矢印A方向)の端部から円穴58が、さらに外周に段部
60が形成されている。この段部60とロアボデー44
の溝47との間には圧縮コイルスプリング62が介在し
ており、感知マス56はこの圧縮コイルスプリング62
により通常の状態でアッパボデー42の凸部50に押圧
付勢されている。
【0016】前記円筒形状の凸部54の先端は球状凹部
とされ、この円筒形状の凸部54の直径よりも大径のボ
ール64が載置されている。この球状のボール64は感
知マス56の円穴58と係合しており、外周一部で線接
触している。エアバッグ装置90の車両取付け状態にお
いては、図2に示される如く加速度センサ36の軸心
(矢印A方向)が車両進行方向(矢印FR)に対して傾
いて車両へ搭載されて、ボール64はその自重により常
にロアボデー44側に落ちているため、ボール64とロ
アボデー44の凸部54との間で固定する必要はない
が、固定しても構わない。
とされ、この円筒形状の凸部54の直径よりも大径のボ
ール64が載置されている。この球状のボール64は感
知マス56の円穴58と係合しており、外周一部で線接
触している。エアバッグ装置90の車両取付け状態にお
いては、図2に示される如く加速度センサ36の軸心
(矢印A方向)が車両進行方向(矢印FR)に対して傾
いて車両へ搭載されて、ボール64はその自重により常
にロアボデー44側に落ちているため、ボール64とロ
アボデー44の凸部54との間で固定する必要はない
が、固定しても構わない。
【0017】ロアボデー44の内部には、凸部54の両
側で、かつ感知マス56の移動軌跡上に一対の固定接点
66が取付けられ、その乗員側に板ばねで構成される移
動接点70が位置しており、板ばねの付勢力で移動接点
70が固定接点66から離れている。固定接点66は、
図2に示される如く配線80を介して電気着火式のエア
バッグ作動制御装置90を介して雷管32(図1を参
照)等に接続されている。
側で、かつ感知マス56の移動軌跡上に一対の固定接点
66が取付けられ、その乗員側に板ばねで構成される移
動接点70が位置しており、板ばねの付勢力で移動接点
70が固定接点66から離れている。固定接点66は、
図2に示される如く配線80を介して電気着火式のエア
バッグ作動制御装置90を介して雷管32(図1を参
照)等に接続されている。
【0018】以下に、本実施例の作用を説明する。車両
の通常走行状態では図2に示される如く、感知マス56
はアッパボデー42の凸部50と接しており、固定接点
66と移動接点70が互いに離れている。車両の通常走
行状態で生じる小さな加速度作用時には、感知マス56
がこの加速度に基づく慣性力で矢印A方向へ移動しよう
とするが、感知マス56とボール64との間のわずかな
クリアランスを通って感知マス56内へ通過する空気は
急激に移動しない。このため、この空気の粘性抵抗及び
感知マス56内に生じる負圧により感知マス56は大き
く移動することなく、又この小さな加速度がなくなると
感知マス56は再び原位置へと復帰するエアダンピング
作用を生ずる。
の通常走行状態では図2に示される如く、感知マス56
はアッパボデー42の凸部50と接しており、固定接点
66と移動接点70が互いに離れている。車両の通常走
行状態で生じる小さな加速度作用時には、感知マス56
がこの加速度に基づく慣性力で矢印A方向へ移動しよう
とするが、感知マス56とボール64との間のわずかな
クリアランスを通って感知マス56内へ通過する空気は
急激に移動しない。このため、この空気の粘性抵抗及び
感知マス56内に生じる負圧により感知マス56は大き
く移動することなく、又この小さな加速度がなくなると
感知マス56は再び原位置へと復帰するエアダンピング
作用を生ずる。
【0019】一方、車両が急減速をする場合には、感知
マス56に加わる加速度がダンピング抵抗及び圧縮コイ
ルスプリング62の付勢力よりも著しく大きいので、感
知マス56は慣性移動方向へ大きく移動する。このとき
の感知マス56の移動で移動接点70が押圧され、固定
接点66と移動接点70とが接触して回路を閉じ、図1
に示す雷管32を介してインフレータ12内のガス発生
物質34を燃焼させる。ガス発生物質34は燃焼によっ
て分解して大量のガスを放出し、ガス孔40からガスを
袋体16に供給しこれを膨張させる。この膨張によって
カバー14が内側から加圧され、この圧力でカバー14
の薄肉部29が破断して袋体16を乗員側とステアリン
グホイール18との間に介在させる。
マス56に加わる加速度がダンピング抵抗及び圧縮コイ
ルスプリング62の付勢力よりも著しく大きいので、感
知マス56は慣性移動方向へ大きく移動する。このとき
の感知マス56の移動で移動接点70が押圧され、固定
接点66と移動接点70とが接触して回路を閉じ、図1
に示す雷管32を介してインフレータ12内のガス発生
物質34を燃焼させる。ガス発生物質34は燃焼によっ
て分解して大量のガスを放出し、ガス孔40からガスを
袋体16に供給しこれを膨張させる。この膨張によって
カバー14が内側から加圧され、この圧力でカバー14
の薄肉部29が破断して袋体16を乗員側とステアリン
グホイール18との間に介在させる。
【0020】次に、このような車両の急減速状態で感知
マス56がずれて移動した場合について説明する。すな
わち図4に示される如く感知マス56が矢印A方向とは
異なる矢印B方向へずれて移動した状態では、感知マス
56がボール64に対して図2の状態から図4のように
傾いて移動する。しかし、ボール64は外周が球面形状
であるので、感知マス56の傾き如何に拘らず、感知マ
ス56とボール64との間のクリアランスは一定であ
る。従って、感知マス56がずれて移動した場合にも図
2のように正規の状態で移動した場合と同様のダンピン
グ特性を有することができる。
マス56がずれて移動した場合について説明する。すな
わち図4に示される如く感知マス56が矢印A方向とは
異なる矢印B方向へずれて移動した状態では、感知マス
56がボール64に対して図2の状態から図4のように
傾いて移動する。しかし、ボール64は外周が球面形状
であるので、感知マス56の傾き如何に拘らず、感知マ
ス56とボール64との間のクリアランスは一定であ
る。従って、感知マス56がずれて移動した場合にも図
2のように正規の状態で移動した場合と同様のダンピン
グ特性を有することができる。
【0021】なお、感知マス56の慣性移動途中で加速
度が低くなると、ダンピング抵抗及び圧縮コイルスプリ
ング62の付勢力により、感知マス56は移動する前の
状態に戻る。上記実施例ではボール64が外周全域にお
いて球状面である実施例を説明したが、ボール64は感
知マス56の内周と接する外周の一部が球状面であった
り、感知マス56と接する部分の断面が円形であれば適
用可能である。
度が低くなると、ダンピング抵抗及び圧縮コイルスプリ
ング62の付勢力により、感知マス56は移動する前の
状態に戻る。上記実施例ではボール64が外周全域にお
いて球状面である実施例を説明したが、ボール64は感
知マス56の内周と接する外周の一部が球状面であった
り、感知マス56と接する部分の断面が円形であれば適
用可能である。
【0022】また、上記実施例では、電気着火式のエア
バッグ装置を例にとって説明したが、本加速度センサは
感知マス56の移動によりトリガーシャフトとファイア
リングピンとの嵌合がはずれて、ファイアリングピンが
雷管を刺突しインフレータ12が作動する機械着火式の
エアバッグ装置等の如く感知マス56の慣性移動力を電
気的エネルギに変換することなく、そのままアクチュエ
ータへ伝える場合にも適用することができる。
バッグ装置を例にとって説明したが、本加速度センサは
感知マス56の移動によりトリガーシャフトとファイア
リングピンとの嵌合がはずれて、ファイアリングピンが
雷管を刺突しインフレータ12が作動する機械着火式の
エアバッグ装置等の如く感知マス56の慣性移動力を電
気的エネルギに変換することなく、そのままアクチュエ
ータへ伝える場合にも適用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明では加
速度センサ中心軸方向とは異なる方向に感知マスが移動
しても、摺動抵抗を発生させないため、常に均一なダン
ピング抵抗が得られ、また、ピンの代わりにより安価な
鋼球を使用することにより、コストダウンを図ることも
できる。
速度センサ中心軸方向とは異なる方向に感知マスが移動
しても、摺動抵抗を発生させないため、常に均一なダン
ピング抵抗が得られ、また、ピンの代わりにより安価な
鋼球を使用することにより、コストダウンを図ることも
できる。
【図1】本発明の実施例に係る加速度センサを適用した
エアバッグ装置を車両前後方向に沿って切断した断面図
である。
エアバッグ装置を車両前後方向に沿って切断した断面図
である。
【図2】本発明の実施例に係る加速度センサを車両前後
方向に沿って切断した断面図である。
方向に沿って切断した断面図である。
【図3】本発明に係る加速度センサの分解斜視図であ
る。
る。
【図4】図2の加速度センサの作動図である。
【図5】感知マス及び固定ガイド突起とを備える先行技
術に係る加速度センサを車両前後方向に沿って切断した
断面図である。
術に係る加速度センサを車両前後方向に沿って切断した
断面図である。
【図6】図5の加速度センサの作動図である。
36 加速度センサ 54 ロアボデーの凸部 56 感知マス 58 円穴 62 圧縮コイルスプリング 64 ボール
Claims (1)
- 【請求項1】 加速度によって慣性移動する感知マスを
備え、感知マスの所定量の慣性移動によって加速度を検
出する加速度センサにおいて、 凹部を有し車両急減速時に慣性移動する感知マスと、 前記感知マスを加速度作用前に保持する保持手段と、 前記感知マスの凹部内に配置され感知マスの慣性移動時
に感知マスを案内する断面円形の指示部材とを備える加
速度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5168075A JPH0717354A (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 加速度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5168075A JPH0717354A (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 加速度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0717354A true JPH0717354A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=15861384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5168075A Pending JPH0717354A (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 加速度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717354A (ja) |
-
1993
- 1993-07-07 JP JP5168075A patent/JPH0717354A/ja active Pending
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