JPH07108896A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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JPH07108896A
JPH07108896A JP5254366A JP25436693A JPH07108896A JP H07108896 A JPH07108896 A JP H07108896A JP 5254366 A JP5254366 A JP 5254366A JP 25436693 A JP25436693 A JP 25436693A JP H07108896 A JPH07108896 A JP H07108896A
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JP
Japan
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ignition pin
inertial mass
pin
ignition
mass body
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JP5254366A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Usui
克年 臼井
Keiichi Tamura
惠一 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化が可能な加速度センサを得る。 【構成】 ボディーブロック18の内部には、着火ピン
30とトリガアーム42とが配設されており、このトリ
ガアーム42はボディーブロック18に揺動可能に軸支
されている。トリガアーム42の端部42Bの中央部に
は、着火ピン30が貫通する孔46が穿設されている。
孔46の内周部には係合凸部49が形成されており、こ
の係合凸部49が着火ピン30の外周部に形成された凹
部50に係合している。着火ピン30の鍔部48とトリ
ガアーム42の端部42Bとの間には、着火ピン30を
発火薬としての雷管90への衝突方向へ付勢するファイ
アリングスプリング38が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の急減速を感知して
エアバッグ等のアクチュエータを作動させる加速度セン
サに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグ装置では、車両の急減
速時にインフレータに封入されたガス発生物質を燃焼さ
せエアバッグ袋体を膨張させるための着火ピンを機械着
火式センサによって駆動させるものがある。
【0003】図7に示される如く、この加速度センサ7
0には、所定加速度に応じて移動する慣性質量体として
のボール72によって、トリガ部材74のドライブシャ
フト74Aが矢印V方向へ揺動するようになっている。
また、トリガ部材74の係合部74Bには、コイルスプ
リング76によって矢印W方向へ付勢された着火ピン7
8の鍔部78Aが係合している。従って、所定加速度に
応じてボール72が移動し、ドライブシャフト74Aを
矢印V方向へ揺動すると、トリガ部材74の係合部74
Bが一体的に揺動し、係合部74Bと着火ピン78の鍔
部78Aとの係合が解除され、これによって、着火ピン
78がコイルスプリング76の付勢力で矢印W方向へ移
動し、図示を省略した雷管に当たり、その結果ガス発生
物質が燃焼するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
加速度センサ70ではボール72、着火ピン78及びド
ライブシャフト74Aの各配置スペースをハウジング内
に夫々確保する必要があり、加速度センサ70が大型化
するという不具合がある。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、小型化が可能
な加速度センサを得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
の加速度センサは、内部に空洞を有し所定値以上の加速
度作用時に原位置から慣性移動する慣性質量体と、慣性
質量体の内部に配置され発火薬への衝突方向へ移動可能
とされた着火ピンと、着火ピンを発火薬への衝突方向へ
付勢する付勢手段と、慣性質量体の内部に配置され、着
火ピンと係合する係合部を有し、この係合部が着火ピン
と係合し着火ピンの発火薬への衝突方向への移動を阻止
しする係合位置と、係合部が着火ピンから離れ付勢手段
の付勢力によって着火ピンが発火薬への衝突方向へ移動
可能となる係合解除位置と、へ移動可能とされ、慣性質
量体の慣性移動によって係合位置から係合解除位置へ移
動するトリガ手段と、を有することを特徴としている。
【0007】
【作用】請求項1に記載の本発明の加速度センサでは、
慣性質量体に所定値以上の加速度が作用すると、慣性質
量体が原位置から慣性移動し、この慣性質量体の慣性移
動によってトリガ手段が作動する。トリガ手段が作動す
ると、それまで、トリガ手段によって着火ピンへの付与
が阻止されていた付勢手段の付勢力が着火ピンに伝わ
り、着火ピンが発火薬への衝突方向へ移動する。
【0008】ここで、本発明の加速度センサでは、着火
ピンとトリガ手段とを慣性質量体の内部に配置したの
で、着火ピンとトリガ手段とを慣性質量体の内部に配置
しない構造に比べて加速度センサを小型化できる。
【0009】
【実施例】本発明の第1実施例に係る加速度センサ10
を図1及び図2に従って説明する。
【0010】図1に示される如く、加速度センサ10
は、センサカバー12を備えている。センサカバー12
は、一端に底壁14を有する略円筒形に形成されてお
り、底壁14には軸線上に透孔16が形成されている。
このセンサカバー12の内部には、ボディーブロック1
8及び蓋ブロック20が配置されている。ボディーブロ
ック18は略円柱形のブロック状に形成されており、底
壁22は前記センサカバー12の底壁14に連結固定さ
れている。また、蓋ブロック20は円盤状に形成されて
おり、センサカバー12と蓋ブロック20との間にはO
リング24が配置され、密閉封止を確実にしている。な
お、前記ボディーブロック18は、製作あるいは組付の
都合上、複数に分割して構成してもよい。
【0011】ボディーブロック18の底壁22には、透
孔16と同軸的な透孔26が形成されており、後述する
着火ピン30に対応している。
【0012】ボディーブロック18の内部には、加速度
センサ10の軸線P1と同軸的に着火ピン30が配置さ
れている。なお、着火ピン30の位置は加速度センサ1
0の軸線P1からずれていても良い。この着火ピン30
は円柱形とされており、軸線P1方向に沿ってスライド
移動可能に配置されている。
【0013】慣性質量体40は加速度センサ10の軸線
P1と同軸的に配置されている。なお、慣性質量体40
の位置は加速度センサ10の軸線P1からずれていても
良い。また、慣性質量体40は円筒形とされており、ボ
ディーブロック18内に移動可能に保持されていて、所
定値以上の加速度作用時に原位置(図1の実線の位置)
から矢印B方向へ慣性移動する。
【0014】慣性質量体40の蓋ブロック20側の端部
には、保持材41が固定されている。この保持材41
は、ボディーブロック18の蓋ブロック20側の端部に
底部41Aを有する円筒形とされており、保持材41の
底壁22側の端部には、慣性質量体40が固定されてい
る。また、底部41Aの内側面には、軸線P1と同軸的
に円筒状の凸部41Bが形成されている。この円筒状の
凸部41B内には、着火ピン30の端部30Aが挿入さ
れており、着火ピン30を軸線P1方向へ案内するよう
になっている。
【0015】慣性質量体40の内部には、トリガ手段と
してのトリガアーム42が軸線P1に沿って配置されて
いる。このトリガアーム42の一方の端部42Aは、ボ
ディーブロック18の底壁22に形成された軸受部44
に軸支されており、トリガアーム42は、図1の図示位
置から図1の時計回転方向(矢印A方向)へ揺動可能と
されている。
【0016】図2に示される如く、トリガアーム42の
他方の端部42Bは、軸線P1と直交する向きに屈曲さ
れており、その中央部には、着火ピン30が貫通する孔
46が穿設されている。孔46の内周部には係合凸部4
9が形成されており、この係合凸部49が、着火ピン3
0の外周部に形成された凹部50に係合して、着火ピン
30を保持状態(図1の実線の状態)に保持している。
【0017】図1に示される如く、着火ピン30の中間
部には、鍔部48が形成されており、この鍔部48とト
リガアーム42の端部42Bとの間には、着火ピン30
を発火薬としての雷管90への衝突方向へ付勢する付勢
手段としてのファイアリングスプリング38が配置され
ており、常に着火ピン30を底壁22(透孔26)の方
向(矢印F方向)へ付勢している。なお、雷管90に限
らず着火ピン30の衝突によって発火する各種の発火薬
が使用できる。
【0018】図1に示される如く、着火ピン30には、
ボディーブロック18の底壁22に対応する側に、尖部
34が突出形成されている。この尖部34は、着火ピン
30が最もボディーブロック18の底壁22の側へ移動
した状態(図1の想像線の状態)において、底壁22に
形成された前述の透孔26から外部へ突出する。
【0019】保持材41の底部41Aの外側面には、軸
線P1と同軸的に円盤状の移動ガイド部52が固定され
ており、この移動ガイド部52の外周部52Aは球面状
とされている。
【0020】保持材41の底部41Aと蓋ブロック20
との間にはバイアススプリング54が配置されており、
常に保持材41と慣性質量体40を底壁22の方向へ付
勢し原位置に保持している。なお、慣性質量体40は、
所定加速度作用時には慣性力によってバイアススプリン
グ54の付勢力に抗して、図1の左方向(矢印B方向)
へ移動できる。また、慣性質量体40を原位置に保持す
る方法は、バイアススプリング54に限定されず、傾斜
面で慣性質量体40を支持し重力によって慣性質量体4
0を原位置に保持する構造等の他の方法でも良い。
【0021】図1に示される如く、蓋ブロック20に
は、保持材41側へ向けて円筒状のガイド部56が形成
されており、このガイド部56の内周面には、移動ガイ
ド部52の外周部52Aが摺動するようになっている。
これによって、保持材41と慣性質量体40が軸線P1
から外れることなく移動できるようになっている。
【0022】トリガアーム42の端部42Bの先端部に
は、係合部58が湾曲形成されており、この係合部58
が、慣性質量体40の端面40Aに当接している。
【0023】トリガアーム42の係合凸部49が着火ピ
ン30の凹部50に係合した状態で、ファイアリングス
プリング38により付勢された着火ピン30は、その尖
部34が透孔26から離間した位置(図1の実線の位
置)で保持されている。また、トリガアーム42の係合
凸部49と着火ピン30の凹部50との係合は、トリガ
アーム42が、矢印A方向へ回転した場合に、解除する
ようになっている。
【0024】移動ガイド部52の蓋ブロック20側の面
には、ストッパ60が当接しており、移動ガイド部52
の矢印B方向への移動を阻止している。このストッパ6
0は、蓋ブロック20の外側部に配置された把手61
と、蓋ブロック20に形成された一対の長孔62に軸支
された支軸64によってパンタグラフ状に連結されたア
ーム68で結合されている。従って、把手61を矢印F
方向に押圧操作すると、ストッパ60が図1の位置から
矢印B方向へ移動して、移動ガイド部52の矢印B方向
への移動が可能となる。
【0025】以上の構成による加速度センサ10は、円
筒状ケース87に挿入され、例えばプリテンショナー用
のガスジェネレータ(詳細な構成は図示省略)に組み付
けられている。ガスジェネレータには、ガス発生剤が収
容されており、このガス発生剤に囲まれた円筒状ケース
87の底部87A近傍内には、エンハンサ89が収納さ
れている。また、円筒状ケース87の底部87A近傍の
外周部には、貫通孔87Bが穿設されており、これらの
貫通孔87Bを介してエンハンサ89からガス発生剤へ
着火されるようになっている。
【0026】円筒状ケース87内の加速度センサ10と
エンハンサ89との間には、雷管90が設けられてい
る。この雷管90は、エンハンサ89とセンサカバー1
2の底壁14との間に挟持された雷管ピース92に固定
されており、加速度センサ10が組み付けられた状態に
おいて前述のボディーブロック18の底壁22に形成さ
れた透孔26に対向している。加速度センサ10は、こ
の状態でサポートリング94によって固定されている。
なお、センサカバー12とガスジェネレータの取付部分
との間にはOリング96が配置されており、密閉封止を
確実にしている。したがって、加速度センサ10がガス
ジェネレータに組み付けられた状態では、ボディーブロ
ック18の底壁22に形成された透孔26から突出可能
な着火ピン30の尖部34は、雷管90に衝突可能とな
っている。
【0027】次に本実施例の作用を説明する。上記のよ
うに構成される本実施例の加速度センサ10では、通常
は、図1に実線で示される如く、着火ピン30はファイ
アリングスプリング38の付勢力に抗して雷管90(ボ
ディーブロック18の透孔26)から離間した位置にあ
り、トリガアーム42の係合凸部49が、着火ピン30
の凹部50に係合して、着火ピン30を図1の実線の位
置に保持している。
【0028】また、慣性質量体40及び保持体41はバ
イアススプリング54によって最も底壁22に接近した
位置にあり、この位置では、トリガアーム42の孔46
に形成された係合凸部49が着火ピン30の凹部50に
係合しており、これによってトリガアーム42の揺動を
阻止して着火ピン30を保持状態に維持している。さら
に、移動ガイド部52の蓋ブロック20側の面には、ス
トッパ60が当接しており、移動ガイド部52の矢印B
方向への移動を阻止している。
【0029】ここで、車両への設置後に、把手61を矢
印F方向に押圧操作すると、ストッパ60が図1の位置
から矢印B方向へ移動して、移動ガイド部52の矢印B
方向への移動が可能となる。これにより、加速度センサ
10が作動可能な状態にセットされる。なお、把手61
は図示しない保持機構により、押圧後の状態が保持され
る。
【0030】この状態で加速度センサ10に大きな加速
度が作用すると、慣性質量体40が図1の矢印B方向へ
慣性移動する。この場合、慣性質量体40によって、ト
リガアーム42の係合部58が押圧され、トリガアーム
42が矢印A方向へ揺動する。これにより、トリガアー
ム42の係合凸部49が着火ピン30の凹部50から離
間して着火ピン30の保持を解除する。このため、着火
ピン30がファイアリングスプリング38の付勢力によ
って底壁22の方向に移動し、尖部34が透孔26から
突出して雷管90に衝突し雷管90が着火される。これ
により、エンハンサ89が着火され、続いてガス発生剤
が着火燃焼され、例えばプリテンショナーが作動され
る。
【0031】ここで、この加速度センサ10では、着火
ピン30とトリガアーム42とを慣性質量体40の内部
に配置したので、着火ピンとトリガアームとを慣性質量
体の内部に配置しない構造に比べて加速度センサを小型
化できる。
【0032】なお、本実施例においては、車両急減速時
にシートベルトウエビングを引き締めるためのプリテン
ショナーの作動のために加速度センサ10を用いた構成
を説明したが、これに限らず、急激な加速度作用時に作
動する他の装置、例えばエアバッグ装置に用いることも
当然に可能である。
【0033】次に、本発明の第2実施例に係る加速度セ
ンサ100を図3及び図4に従って説明する。
【0034】なお、第1実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0035】図3に示される如く、本実施例の着火ピン
120は円柱形とされており、慣性質量体114の内部
に、軸線P1方向に沿ってスライド移動可能に配置され
ている。慣性質量体114は、蓋ブロック20側に底部
116を有する円筒形とされており、ボディーブロック
18内に移動可能に保持されていて、所定値以上の加速
度作用時に原位置(図3の実線の位置)から矢印B方向
へ慣性移動する。
【0036】慣性質量体114の内部には、透孔26が
形成されたボディーブロック18の底壁22の延設部2
2Aが挿入されており、着火ピン120を軸線P1方向
へ案内している。また、慣性質量体114の内部には、
トリガ手段としてのトリガレバー122が配置されてい
る。このトリガレバー122の一方の端部122Aは、
ボディーブロック18の延設部22Aに形成された軸受
部に軸支されており、図3の図示位置から反時計回転方
向(矢印C方向)へ揺動可能とされている。
【0037】トリガレバー122の他方の端部は二股に
分かれており、分岐された一方の端部122Bは、軸線
P1へ接近する側に屈曲されており、着火ピン120の
外周部に形成された凹部124に係合している。また、
分岐された他方の端部122Cは、軸線P1と反対側に
屈曲されており、慣性質量体114の内周部114Aに
当接している。
【0038】着火ピン120の中間部には、鍔部126
が形成されている。この鍔部126には、ボディーブロ
ック18の延設部22A内に設けられた付勢手段として
のファイアリングスプリング128が当接されており、
ファイアリングスプリング128は、着火ピン120を
発火薬としての雷管90への衝突方向(矢印F方向)へ
付勢している。
【0039】図3に示される如く、トリガレバー122
の端部122Bが着火ピン120の凹部123に係合し
た状態で、ファイアリングスプリング128により付勢
された着火ピン120は、その尖部130が透孔26内
の位置(図3の実線の位置)で保持されている。また、
トリガレバー122の端部122Bと着火ピン120の
凹部123との係合は、慣性質量体114が矢印B方向
へ移動し、トリガレバー122の端部122Cが慣性質
量体114の内周部114Aから外れて、トリガレバー
122が矢印C方向へ回転した場合に、解除するように
なっている。
【0040】着火ピン120には、ボディーブロック1
8の底壁22に対応する側に、尖部130が突出形成さ
れている。この尖部130は、着火ピン120が最もボ
ディーブロック18の底壁22の側へ移動した状態(図
3の想像線の状態)において、底壁22に形成された前
述の透孔26から外部へ突出する。
【0041】慣性質量体114の底部116の外側面に
は、軸線P1と同軸的に円形の凹部118が形成されて
いる。また、慣性質量体114の底部116の外側面と
蓋ブロック20との間にはバイアススプリング54が配
置されており、常に慣性質量体保持材114を矢印F方
向へ付勢し原位置に保持している。なお、慣性質量体1
14は、所定加速度作用時には慣性力によってバイアス
スプリング54の付勢力に抗して、矢印B方向へ移動で
きる。
【0042】蓋ブロック20の内側面には、軸線Pと同
軸上に円形の凹部132が形成されており、この凹部1
32の中央部には、貫通孔134が穿設されている。こ
の貫通孔134には軸136が貫通しており、この軸1
36は、蓋ブロック20の外側面に当接した解除レバー
138を貫通し、その先端部136AはU字状に屈曲さ
れ解除レバー138に係合している。
【0043】図4に示される如く、軸136の他方の端
部136Bには、T字状とされた解除アーム140の端
部140Aが軸支されている。解除アーム140の端部
140Bは、蓋ブロック20の凹部132内に軸支され
ており、解除アーム140は図3の反時計回転方向(矢
印D方向)へ揺動可能となっている。また、解除アーム
140の端部140Cは、球面形状とされており、この
端部140Cは慣性質量体114の底部116の外側面
に形成された球面状の凹部142に係合し、慣性質量体
114の矢印B方向の移動を阻止している。
【0044】蓋ブロック20の凹部132と解除アーム
140の端部140Aとの間には、コイルスプリング1
44が挿入されており、解除アーム140を矢印D方向
と反対方向へ付勢しており、これによって、解除アーム
140が図3の状態に保持されている。従って、解除レ
バー138を、コイルスプリング144の付勢力に抗し
て、矢印B方向へ引き出すと、解除アーム140が矢印
D方向へ揺動して、解除アーム140の端部140C
が、凹部142から抜け出し、慣性質量体114の凹部
118内に進入するため、慣性質量体114の矢印B方
向への移動が可能となる。
【0045】次に本実施例の作用を説明する。上記のよ
うに構成される本実施例の加速度センサ100では、通
常は、図3に実線で示される如く、着火ピン120はフ
ァイアリングスプリング128の付勢力に抗して雷管9
0から離間した位置にあり、トリガレバー122の端部
122Bが着火ピン120の凹部123に係合して着火
ピン120を図3の実線の位置に保持している。
【0046】また、慣性質量体114はバイアススプリ
ング54によって最も底壁22に接近した位置にある。
これによって、トリガレバー122の端部122Cが慣
性質量体114の内周部114Aに当接しており、トリ
ガレバー122の揺動を阻止して着火ピン保持状態を維
持している。さらに、解除アーム140によって、慣性
質量体114の矢印B方向の移動を阻止している。
【0047】ここで、車両への搭載後に解除レバー13
8を、コイルスプリング144の付勢力に抗して、矢印
B方向へ引き出すと、解除アーム140が矢印D方向へ
揺動して、解除アーム140の端部140Cが、凹部1
42から抜け出し、慣性質量体114の凹部118内に
進入する(図3の想像線の位置)。このため、慣性質量
体114は矢印B方向へ移動可能な状態となる。これに
より、加速度センサ100が作動可能な状態にセットさ
れる。
【0048】この状態で加速度センサ100に大きな加
速度が作用すると、慣性質量体114が矢印B方向へ慣
性移動する。このため、トリガレバー122の端部12
2Cが、慣性質量体114の内周部114Aから外れ
て、トリガレバー122が、矢印C方向へ揺動される。
【0049】これにより、トリガレバー122の端部1
22Bが着火ピン120の凹部123から離間して着火
ピン120の保持を解除する。このため、着火ピン12
0がファイアリングスプリング128の付勢力によって
矢印F方向に移動し、尖部130が透孔26から突出し
て雷管90に衝突し雷管90が着火される。これによ
り、エンハンサ89が着火され、続いてガス発生剤が着
火燃焼され、例えばプリテンショナーが作動される。
【0050】ここで、この加速度センサ100では、着
火ピン120とトリガレバー122とを慣性質量体11
4の内部に配置したので、着火ピンとトリガレバーとを
慣性質量体の内部に配置しない構造に比べて、加速度セ
ンサを小型化できる。
【0051】次に、本発明の第3実施例に係る加速度セ
ンサ200を図5及び図6に従って説明する。
【0052】なお、第1実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0053】図5に示される如く、本実施例の着火ピン
220は前記各実施例と同様に円柱形とされており、慣
性質量体214の内部に、軸線P1方向に沿ってスライ
ド移動可能に配置されている。慣性質量体214は、蓋
ブロック20側に底部216を有する円筒形とされてお
り、ボディーブロック18内に移動可能に保持されてい
て、所定値以上の加速度作用時に原位置(図5の位置)
から矢印B方向へ慣性移動する。
【0054】慣性質量体214の内部には、内筒215
が挿入されている。この内筒215の開口部には外側へ
向けてフランジ215Aが形成されており、このフラン
ジ215がボディーブロック18の底壁22に固定され
ている。また、内筒215の内周部の開口部近傍には、
軸線P1を通る放射方向に向けてガイド部215Bが形
成され両端部が内筒215へ連結されている。このガイ
ド部215Bの中央部に穿設された貫通孔217には、
着火ピン220が挿入されている。
【0055】内筒215の底部215Cと着火ピン22
0との間には、付勢手段としてのファイアリングスプリ
ング228の一方の端部228Aが挿入されている。こ
のファイアリングスプリング228は、円錐螺旋形状と
されており、一方の端部228Bが、内筒215の内周
部に固定されている。ファイアリングスプリング228
は、着火ピン220を発火薬としての雷管90への衝突
方向(矢印F方向)へ付勢しており、着火ピン220の
移動に伴って、図5に想像線で示す位置に移動する。
【0056】慣性質量体214の内径は開口部近傍で段
部229を介して大径部となっている。この段部229
には、トリガーピン230の一方の端部230Aが当接
している。トリガーピン230は、内筒215のガイド
部215B内の貫通孔231に夫々一本づつ挿入されて
おり、ガイド部215Bの放射外側方向(矢印E方向)
へ移動可能とされている。
【0057】トリガーピン230の他方の端部230B
は、球面状とされており、着火ピン220の中間部の外
周に形成された球面状の凹部233に係合している。
【0058】従って、トリガーピン230の端部230
Aが慣性質量体214の段部229に当接し、リガーピ
ン230の端部230Bが着火ピン220の凹部233
に係合した状態で、ファイアリングスプリング228に
より付勢された着火ピン220は、その尖部227が実
線の位置で保持されている。また、トリガーピン230
の端部230Bと着火ピン220の凹部233との係合
は、慣性質量体214が矢印B方向へ移動し、トリガー
ピン230の端部230Aが慣性質量体214の段部2
29から外れて、トリガーピン230が、放射方向(矢
印E方向)へ移動可能となった場合に、解除するように
なっている。
【0059】着火ピン220には、ボディーブロック1
8の底壁22に対応する側に、尖部227が突出形成さ
れている。この尖部227は、着火ピン220が最もボ
ディーブロック18の底壁22の側へ移動した状態(図
5の想像線の状態)において、底壁22に形成された前
述の透孔26から外部へ突出する。
【0060】図6に示される如く、慣性質量体214の
底部216と蓋ブロック20との間にはバイアススプリ
ング54が配置されており、常に慣性質量体保持材21
4を矢印F方向へ付勢し原位置に保持している。なお、
慣性質量体214は、所定加速度作用時には慣性力によ
ってバイアススプリング54の付勢力に抗して、矢印B
方向へ移動できる。慣性質量体214の底部216に
は、蓋ブロック20側へ向けて円柱状の凸部232が形
成されている。この凸部232は軸線P上に形成されて
おり、外周部には軸線Pに沿ってリブ232Aが形成さ
れている。
【0061】蓋ブロック20の軸線P上には、貫通孔2
38が穿設されており、この貫通孔238には、軸24
0が貫通している。蓋ブロック20の内側となる軸24
0の端部には、円筒状のストッパ242が固定されてお
り、軸240と一体的に回転するようになっている。ま
た、凸部232のリブ232Aがストッパ242の端部
242Bと当接しており、慣性質量体214の矢印B方
向の移動を阻止している。
【0062】ストッパ242には、軸線Pに沿って切欠
242Aが形成されており、この切欠242Aには、凸
部232のリブ232Aが挿入可能となっている。蓋ブ
ロック20の外側となる軸240の端部には、ストッパ
ピン244が貫通している。このストッパピン244と
蓋ブロック20との間には、コイルスプリング246が
挿入されており、軸240を矢印B方向へ付勢してお
り、これによって、軸240が図5の状態に保持されて
いる。従って、軸240を、コイルスプリング246の
付勢力に抗して回転させると、その回転位置が図示しな
い保持手段によって保持されると共に、ストッパ242
の切欠242Aに、凸部232のリブ232Aが挿入可
能となるため、慣性質量体214の矢印B方向への移動
が可能となる。
【0063】次に本実施例の作用を説明する。上記のよ
うに構成される本実施例の加速度センサ200では、通
常は、図5に実線で示される如く、着火ピン220はフ
ァイアリングスプリング228の付勢力に抗して雷管9
0から離間した位置にあり、トリガーピン230の端部
230Bが、着火ピン220凹部233に係合して着火
ピン220を図5の実線の位置に保持している。
【0064】また、慣性質量体214はバイアススプリ
ング228によって最も底壁22に接近した位置にあ
り、慣性質量体214の段部229にトリガーピン23
0の端部230Aが当接し、トリガーピン230の矢印
E方向の移動を阻止して着火ピン保持状態を維持してい
る。さらに、凸部232のリブ232Aがストッパ24
2の端部242Bと当接しており、慣性質量体214の
矢印B方向の移動を阻止している。
【0065】ここで、車両搭載後に軸240を、コイル
スプリング54の付勢力に抗して、回転させるとス、ト
ッパ242が軸240と一体的に回転し、ストッパ24
2の切欠242Aには凸部232のリブ232Aが挿入
可能となり、慣性性質量体214が矢印B方向へ移動可
能となり、加速度センサ200が作動可能な状態にセッ
トされる。
【0066】この状態で加速度センサ200に大きな加
速度が作用すると、慣性質量体214が矢印B方向へ慣
性移動する。これによって、トリガーピン230の端部
230Aが慣性質量体214の段部229から外れて、
トリガーピン230が、矢印E方向へ移動可能となる。
このため、コイルスプリング54の付勢力によって矢印
B方向へ移動しようとする着火ピン220の凹部233
から、トリガーピン230の端部230Bが押し出さ
れ、トリガーピン230の端部230Bと着火ピン22
0の凹部233との係合が解除される。
【0067】このため、着火ピン220がファイアリン
グスプリング228の付勢力によって矢印F方向に移動
し、尖部227が透孔26から突出して雷管90に衝突
し雷管90が着火される。これにより、エンハンサ89
が着火され、続いてガス発生剤が着火燃焼され、例えば
プリテンショナーが作動される。
【0068】ここで、この加速度センサ200では、着
火ピン220とトリガーピン230とを慣性質量体21
4の内部に配置したので、着火ピンとトリガレバーとを
慣性質量体の内部に配置しない構造に比べて、加速度セ
ンサを小型化できる。
【0069】
【発明の効果】本発明に係る加速度センサは上記の構成
としたので、小型化が可能であるという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る加速度センサを示す
側断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る加速度センサを示す
分解斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る加速度センサを示す
側断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る加速度センサを示す
分解斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る加速度センサを示す
側断面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る加速度センサを示す
分解斜視図である。
【図7】従来例に係る加速度センサを示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 加速度センサ 30 着火ピン 38 ファイアリングスプリング(付勢手段) 40 慣性質量体 42 トリガアーム(トリガ手段) 48 係合凸部 50 凹部 90 雷管(発火薬) 114 慣性質量体 120 着火ピン 122 トリガレバー(トリガ手段) 124 凹部 128 ファイアリングスプリング(付勢手段) 214 慣性質量体 220 着火ピン 228 ファイアリングスプリング(付勢手段) 230 トリガーピン(トリガ手段) 233 凹部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空洞を有し所定値以上の加速度作
    用時に原位置から慣性移動する慣性質量体と、 慣性質量体の内部に配置され発火薬への衝突方向へ移動
    可能とされた着火ピンと、 着火ピンを発火薬への衝突方向へ付勢する付勢手段と、 慣性質量体の内部に配置され、着火ピンと係合する係合
    部を有し、この係合部が着火ピンと係合し着火ピンの発
    火薬への衝突方向への移動を阻止しする係合位置と、係
    合部が着火ピンから離れ付勢手段の付勢力によって着火
    ピンが発火薬への衝突方向へ移動可能となる係合解除位
    置と、へ移動可能とされ、慣性質量体の慣性移動によっ
    て係合位置から係合解除位置へ移動するトリガ手段と、 を有することを特徴とした加速度センサ。
JP5254366A 1993-10-12 1993-10-12 加速度センサ Pending JPH07108896A (ja)

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