JPH0769158A - 助手席用エアバッグ装置のリッド取付構造 - Google Patents
助手席用エアバッグ装置のリッド取付構造Info
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- JPH0769158A JPH0769158A JP5219695A JP21969593A JPH0769158A JP H0769158 A JPH0769158 A JP H0769158A JP 5219695 A JP5219695 A JP 5219695A JP 21969593 A JP21969593 A JP 21969593A JP H0769158 A JPH0769158 A JP H0769158A
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- JP
- Japan
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- case
- lid
- connecting portion
- mounting piece
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エアバッグが展開するときにリッドを素早く
開放作動させる。 【構成】 ケース3とリッド4とが取付片1,2によっ
て連結されている。該ケース3内のエアバッグAの展開
によって、取付片1はテアライン14から断裂し、取付
片2はテアライン27から変形して、リッド4が上方に
展開する。 【効果】 インフレータ作動からエアバッグの展開完了
に至る時間が短縮されると共に、インフレータに要求さ
れる発生ガス圧の低減を図ることも可能である。
開放作動させる。 【構成】 ケース3とリッド4とが取付片1,2によっ
て連結されている。該ケース3内のエアバッグAの展開
によって、取付片1はテアライン14から断裂し、取付
片2はテアライン27から変形して、リッド4が上方に
展開する。 【効果】 インフレータ作動からエアバッグの展開完了
に至る時間が短縮されると共に、インフレータに要求さ
れる発生ガス圧の低減を図ることも可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は助手席用エアバッグ装置
のリッド取付構造に関する。詳しくは、リッドをケース
に連結している可裂な(即ち、断裂可能な)取付片がリ
ッドの開放時に確実に断裂するよう構成されたリッド取
付構造に関する。
のリッド取付構造に関する。詳しくは、リッドをケース
に連結している可裂な(即ち、断裂可能な)取付片がリ
ッドの開放時に確実に断裂するよう構成されたリッド取
付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】助手席用エアバッグ装置は、ケース(コ
ンテナ、リテーナとも称されることがある。)内にエア
バッグが折り畳まれて収納されており、このケースの前
面開口がリッドで覆われた構造のものである。車両が衝
突すると、インフレータ(ガスジェネレータ)がガスを
発生し、エアバッグを展開させる。展開するエアバッグ
に押されてリッドは車両室内側に開放する。
ンテナ、リテーナとも称されることがある。)内にエア
バッグが折り畳まれて収納されており、このケースの前
面開口がリッドで覆われた構造のものである。車両が衝
突すると、インフレータ(ガスジェネレータ)がガスを
発生し、エアバッグを展開させる。展開するエアバッグ
に押されてリッドは車両室内側に開放する。
【0003】このリッドの一方の側辺部は、可裂な取付
片によってケースに連結されており、リッドの他方の側
辺部はケースに回動可能に連結されている。リッドがエ
アバッグに押されると、この可裂取付片が断裂し、リッ
ドがドアの如く開放する。
片によってケースに連結されており、リッドの他方の側
辺部はケースに回動可能に連結されている。リッドがエ
アバッグに押されると、この可裂取付片が断裂し、リッ
ドがドアの如く開放する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この可裂取付片は、通
常時にはリッドをコンテナに対し堅固に連結しているこ
とが必要であるが、エアバッグを急速に展開させるため
には、なるべく破断強度が低いことが望ましい。
常時にはリッドをコンテナに対し堅固に連結しているこ
とが必要であるが、エアバッグを急速に展開させるため
には、なるべく破断強度が低いことが望ましい。
【0005】本発明は、リッドのコンテナへの取付がし
っかりしており、しかもエアバッグを急速に展開させる
リッド取付構造を提供することを目的とするものであ
る。
っかりしており、しかもエアバッグを急速に展開させる
リッド取付構造を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の助手席用エア
バッグ装置のリッド取付構造は、折り畳まれたエアバッ
グを収納したケースの前面開口に対しリッドを取り付け
た構造であって、該リッドはその一辺に沿う部分が該ケ
ースの前縁部に対し開放方向に回動可能に取り付けら
れ、他の少なくとも一つの側辺に沿う部分が、リッド開
放時に断裂される可裂取付片を介して該ケースの前縁部
に連結されている助手席用エアバッグ装置のリッド取付
構造において、前記取付片は、リッドに連結されたリッ
ド連結部と、ケースに連結されたケース連結部と、該リ
ッド連結部とケース連結部とをつないでいる中間部とを
有しており、該中間部はリッド連結部及びケース連結部
よりも低強度であり、前記取付片のケース連結部は、該
ケースの前縁と平行な幅方向の少なくとも2箇所におい
て、ケースに対し留付部材によって留め付けられてお
り、該幅方向一端側の第1の留付部材は、該ケース連結
部を該ケースから離反不能に留め付けており、該幅方向
他端側の第2の留付部材は、該ケース連結部に対しケー
スから離反する方向の力が加えられたときに該ケース連
結部が該ケースから離反することを許容するように留め
付けていることを特徴とするものである。
バッグ装置のリッド取付構造は、折り畳まれたエアバッ
グを収納したケースの前面開口に対しリッドを取り付け
た構造であって、該リッドはその一辺に沿う部分が該ケ
ースの前縁部に対し開放方向に回動可能に取り付けら
れ、他の少なくとも一つの側辺に沿う部分が、リッド開
放時に断裂される可裂取付片を介して該ケースの前縁部
に連結されている助手席用エアバッグ装置のリッド取付
構造において、前記取付片は、リッドに連結されたリッ
ド連結部と、ケースに連結されたケース連結部と、該リ
ッド連結部とケース連結部とをつないでいる中間部とを
有しており、該中間部はリッド連結部及びケース連結部
よりも低強度であり、前記取付片のケース連結部は、該
ケースの前縁と平行な幅方向の少なくとも2箇所におい
て、ケースに対し留付部材によって留め付けられてお
り、該幅方向一端側の第1の留付部材は、該ケース連結
部を該ケースから離反不能に留め付けており、該幅方向
他端側の第2の留付部材は、該ケース連結部に対しケー
スから離反する方向の力が加えられたときに該ケース連
結部が該ケースから離反することを許容するように留め
付けていることを特徴とするものである。
【0007】請求項2の助手席用エアバッグ装置のリッ
ド取付構造は、請求項1において、前記第2の留付部材
は、先端が拡大部となっているピン状の突部であり、該
ピンは、前記ケースから突設され、且つ前記ケース連結
部に設けられた開口に挿通されているものである。
ド取付構造は、請求項1において、前記第2の留付部材
は、先端が拡大部となっているピン状の突部であり、該
ピンは、前記ケースから突設され、且つ前記ケース連結
部に設けられた開口に挿通されているものである。
【0008】請求項3の助手席用エアバッグ装置のリッ
ド取付構造は、折り畳まれたエアバッグを収納したケー
スの前面開口に対しリッドを取り付けた構造であって、
該リッドはその一辺に沿う部分が該ケースの前縁部に対
し開放方向に回動可能に取り付けられ、他の少なくとも
一つの側辺に沿う部分が、リッド開放時に断裂される可
裂取付片を介して該ケースの前縁部に連結されている助
手席用エアバッグ装置のリッド取付構造において、前記
取付片は、リッドに連結されたリッド連結部と、ケース
に連結されたケース連結部と、該リッド連結部とケース
連結部とをつないでいる中間部とを有しており、該中間
部はリッド連結部及びケース連結部よりも低強度であ
り、前記取付片のリッド連結部は、該ケースの前縁と平
行な幅方向の少なくとも2箇所において、ケースに対し
留付部材によって留め付けられており、該幅方向一端側
の第1の留付部材は、該リッド連結部を該ケースから離
反方向に移動不能に留め付けており、該幅方向他端側の
第2の留付部材は、該リッド連結部に対しケースから離
反する方向の力が加えられたときに該リッド連結部が該
ケースから離反することを許容するように留め付けてい
ることを特徴とするものである。
ド取付構造は、折り畳まれたエアバッグを収納したケー
スの前面開口に対しリッドを取り付けた構造であって、
該リッドはその一辺に沿う部分が該ケースの前縁部に対
し開放方向に回動可能に取り付けられ、他の少なくとも
一つの側辺に沿う部分が、リッド開放時に断裂される可
裂取付片を介して該ケースの前縁部に連結されている助
手席用エアバッグ装置のリッド取付構造において、前記
取付片は、リッドに連結されたリッド連結部と、ケース
に連結されたケース連結部と、該リッド連結部とケース
連結部とをつないでいる中間部とを有しており、該中間
部はリッド連結部及びケース連結部よりも低強度であ
り、前記取付片のリッド連結部は、該ケースの前縁と平
行な幅方向の少なくとも2箇所において、ケースに対し
留付部材によって留め付けられており、該幅方向一端側
の第1の留付部材は、該リッド連結部を該ケースから離
反方向に移動不能に留め付けており、該幅方向他端側の
第2の留付部材は、該リッド連結部に対しケースから離
反する方向の力が加えられたときに該リッド連結部が該
ケースから離反することを許容するように留め付けてい
ることを特徴とするものである。
【0009】請求項4の助手席用エアバッグ装置のリッ
ド取付構造は、折り畳まれたエアバッグを収納したケー
スの前面開口に対しリッドを取り付けた構造であって、
該リッドはその一辺に沿う部分が該ケースの前縁部に対
し開放方向に回動可能に取り付けられ、他の少なくとも
一つの側辺に沿う部分が、リッド開放時に断裂される可
裂取付片を介して該ケースの前縁部に連結されている助
手席用エアバッグ装置のリッド取付構造において、前記
取付片は、リッドに連結されたリッド連結部と、ケース
に連結されたケース連結部と、該リッド連結部とケース
連結部とをつないでいる中間部とを有しており、該中間
部はリッド連結部及びケース連結部よりも低強度であ
り、前記取付片のケース連結部は、該ケースの前縁と平
行な幅方向の少なくとも2箇所においてケースに対し留
付部材によって留め付けられており、該幅方向一端側の
第1の留付部材は、該ケース連結部を該ケースに対し該
幅方向に移動不能に留め付けており、該幅方向他端側の
第2の留付部材は、該ケース連結部に該幅方向に延設さ
れたスリットに係合されていることを特徴とするもので
ある。
ド取付構造は、折り畳まれたエアバッグを収納したケー
スの前面開口に対しリッドを取り付けた構造であって、
該リッドはその一辺に沿う部分が該ケースの前縁部に対
し開放方向に回動可能に取り付けられ、他の少なくとも
一つの側辺に沿う部分が、リッド開放時に断裂される可
裂取付片を介して該ケースの前縁部に連結されている助
手席用エアバッグ装置のリッド取付構造において、前記
取付片は、リッドに連結されたリッド連結部と、ケース
に連結されたケース連結部と、該リッド連結部とケース
連結部とをつないでいる中間部とを有しており、該中間
部はリッド連結部及びケース連結部よりも低強度であ
り、前記取付片のケース連結部は、該ケースの前縁と平
行な幅方向の少なくとも2箇所においてケースに対し留
付部材によって留め付けられており、該幅方向一端側の
第1の留付部材は、該ケース連結部を該ケースに対し該
幅方向に移動不能に留め付けており、該幅方向他端側の
第2の留付部材は、該ケース連結部に該幅方向に延設さ
れたスリットに係合されていることを特徴とするもので
ある。
【0010】請求項5の助手席用エアバッグ装置のリッ
ド取付構造は、折り畳まれたエアバッグを収納したケー
スの前面開口に対しリッドを取り付けた構造であって、
該リッドはその一辺に沿う部分が該ケースの前縁部に対
し開放方向に回動可能に取り付けられ、他の少なくとも
一つの側辺に沿う部分が、リッド開放時に断裂される可
裂取付片を介して該ケースの前縁部に連結されている助
手席用エアバッグ装置のリッド取付構造において、前記
取付片は、リッドに連結されたリッド連結部と、該ケー
スの外面に沿うリッド連結部と、該ケース連結部には開
口が設けられ、前記ケースには該開口に自由に挿通しう
る細さのピンが外方に向って突設されており、該ピンが
該開口に係合することにより該ケース連結部が該ケース
に連結されていることを特徴とするものである。
ド取付構造は、折り畳まれたエアバッグを収納したケー
スの前面開口に対しリッドを取り付けた構造であって、
該リッドはその一辺に沿う部分が該ケースの前縁部に対
し開放方向に回動可能に取り付けられ、他の少なくとも
一つの側辺に沿う部分が、リッド開放時に断裂される可
裂取付片を介して該ケースの前縁部に連結されている助
手席用エアバッグ装置のリッド取付構造において、前記
取付片は、リッドに連結されたリッド連結部と、該ケー
スの外面に沿うリッド連結部と、該ケース連結部には開
口が設けられ、前記ケースには該開口に自由に挿通しう
る細さのピンが外方に向って突設されており、該ピンが
該開口に係合することにより該ケース連結部が該ケース
に連結されていることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1の助手席用エアバッグ装置のリッド取
付構造において、インフレータが作動してエアバッグが
展開を開始すると、まず、リッドが該エアバッグに押さ
れてケースから若干離反する。(なお、この段階では、
取付片の中間部は、引き伸ばされるものの、未だ断裂は
していない。)リッドがケースから離反して生じた隙間
から、展開しつつあるエアバッグが、顔をのぞかせるよ
うにしてケース外にはみ出そうとする。そして、この外
にはみ出そうとするエアバッグが取付片をケースから離
反する方向に押す。
付構造において、インフレータが作動してエアバッグが
展開を開始すると、まず、リッドが該エアバッグに押さ
れてケースから若干離反する。(なお、この段階では、
取付片の中間部は、引き伸ばされるものの、未だ断裂は
していない。)リッドがケースから離反して生じた隙間
から、展開しつつあるエアバッグが、顔をのぞかせるよ
うにしてケース外にはみ出そうとする。そして、この外
にはみ出そうとするエアバッグが取付片をケースから離
反する方向に押す。
【0012】この取付片のケース連結部は、幅方向の一
端側がケースに対し離反不能となっているが、幅方向の
他端側がケースから離反する方向の力によって離反可能
となっている。従って、上記の通りケースからはみ出そ
うとしたエアバッグが取付片を押すと、ケース連結部の
該他端側のみがケースから離反する。この結果、取付片
の中間部にねじれが生じる。
端側がケースに対し離反不能となっているが、幅方向の
他端側がケースから離反する方向の力によって離反可能
となっている。従って、上記の通りケースからはみ出そ
うとしたエアバッグが取付片を押すと、ケース連結部の
該他端側のみがケースから離反する。この結果、取付片
の中間部にねじれが生じる。
【0013】上記の通り、取付片は断裂方向に引き伸ば
されているので、このようなねじれが加えられると、中
間部は速やかに断裂する。即ち、中間部の上記幅方向の
他端側から裂目が入り、この裂目が該中間部に沿って幅
方向一端側に向って急速に広がり、取付片が急速に断裂
する。
されているので、このようなねじれが加えられると、中
間部は速やかに断裂する。即ち、中間部の上記幅方向の
他端側から裂目が入り、この裂目が該中間部に沿って幅
方向一端側に向って急速に広がり、取付片が急速に断裂
する。
【0014】請求項2の助手席用エアバッグ装置のリッ
ド取付構造においては、ケース連結部がエアバッグによ
って押されたときに、該ケース連結部の幅方向他端側の
開口がピンから抜け出るようにしてケースから抜け出
し、これによって取付片にねじれが加えられる。
ド取付構造においては、ケース連結部がエアバッグによ
って押されたときに、該ケース連結部の幅方向他端側の
開口がピンから抜け出るようにしてケースから抜け出
し、これによって取付片にねじれが加えられる。
【0015】請求項3の助手席用エアバッグ装置のリッ
ド取付構造においても、インフレータが作動してエアバ
ッグが展開を開始すると、まず、リッドが該エアバッグ
に押されてケースから若干離反し、生じた隙間から、展
開しつつあるエアバッグが、顔をのぞかせるようにして
ケース外にはみ出そうとする。
ド取付構造においても、インフレータが作動してエアバ
ッグが展開を開始すると、まず、リッドが該エアバッグ
に押されてケースから若干離反し、生じた隙間から、展
開しつつあるエアバッグが、顔をのぞかせるようにして
ケース外にはみ出そうとする。
【0016】ところで、リッドがケースから離反しよう
とすることにより、取付片のリッド連結部に対し、リッ
ドから離反する方向の力が加えられる。
とすることにより、取付片のリッド連結部に対し、リッ
ドから離反する方向の力が加えられる。
【0017】この取付片のリッド連結部は、幅方向の一
端側がケースに対し離反方向移動不能となっているが、
幅方向の他端側がケースから離反する方向の力によって
離反可能となっている。従って、上記の通りリッドがケ
ースから離反方向に移動した場合、このリッド連結部の
他端側がリッドから離反し、自由な状態になる。
端側がケースに対し離反方向移動不能となっているが、
幅方向の他端側がケースから離反する方向の力によって
離反可能となっている。従って、上記の通りリッドがケ
ースから離反方向に移動した場合、このリッド連結部の
他端側がリッドから離反し、自由な状態になる。
【0018】この状態において、ケースからはみ出そう
としたエアバッグが取付片を押すと、この自由になった
リッド連結部の該他端側のみがケースから離反する方向
に移動する。この結果、取付片の中間部にねじれが生じ
る。
としたエアバッグが取付片を押すと、この自由になった
リッド連結部の該他端側のみがケースから離反する方向
に移動する。この結果、取付片の中間部にねじれが生じ
る。
【0019】リッドの開放方向の移動に伴って、取付片
は断裂方向に引き伸ばされているので、このようなねじ
れが加えられると、中間部は速やかに断裂する。
は断裂方向に引き伸ばされているので、このようなねじ
れが加えられると、中間部は速やかに断裂する。
【0020】請求項4の助手席用エアバッグ装置のリッ
ド取付構造において、インフレータが作動してエアバッ
グが展開を開始すると、まず、リッドが該エアバッグに
押されてケースから若干離反し、生じた隙間から、展開
しつつあるエアバッグが、顔をのぞかせるようにしてケ
ース外にはみ出そうとする。そして、この外にはみ出そ
うとするエアバッグが取付片をケースから離反する方向
に押す。
ド取付構造において、インフレータが作動してエアバッ
グが展開を開始すると、まず、リッドが該エアバッグに
押されてケースから若干離反し、生じた隙間から、展開
しつつあるエアバッグが、顔をのぞかせるようにしてケ
ース外にはみ出そうとする。そして、この外にはみ出そ
うとするエアバッグが取付片をケースから離反する方向
に押す。
【0021】この取付片のケース連結部は、幅方向の一
端側がケースに対し該幅方向に移動不能となっている
が、幅方向の他端側が該幅方向に延在するスリットに係
合しており、上記の通り取付片がケースから離反方向に
押されると、ケース連結部の幅方向の該他端側の方が一
端側よりもひき伸ばされ易い。即ち、取付片がケース離
反方向に押されると、該他端側においてはスリット幅が
広がるようにして容易に伸びる。従って、ケースからは
み出そうとしたエアバッグが取付片を押すと、ケース連
結部から中間部にかけて該他端側のみがケースから離反
する。この結果、取付片の中間部にねじれが生じる。
端側がケースに対し該幅方向に移動不能となっている
が、幅方向の他端側が該幅方向に延在するスリットに係
合しており、上記の通り取付片がケースから離反方向に
押されると、ケース連結部の幅方向の該他端側の方が一
端側よりもひき伸ばされ易い。即ち、取付片がケース離
反方向に押されると、該他端側においてはスリット幅が
広がるようにして容易に伸びる。従って、ケースからは
み出そうとしたエアバッグが取付片を押すと、ケース連
結部から中間部にかけて該他端側のみがケースから離反
する。この結果、取付片の中間部にねじれが生じる。
【0022】上記の通り、取付片は断裂方向に引き伸ば
されているので、このようなねじれが加えられると、中
間部は速やかに断裂する。
されているので、このようなねじれが加えられると、中
間部は速やかに断裂する。
【0023】請求項5の助手席用エアバッグ装置のリッ
ド取付構造において、インフレータが作動してエアバッ
グが展開しようとする場合、エアバッグがリッドだけで
なくケースをも内側から外側に向って押圧する。この結
果、ケースの前縁開口は、該開口の内寸を拡大させるよ
うに膨満変形する。このケースの変形に伴って、取付片
のケース連結部がケース外方に押される。取付片のリッ
ド連結部はリッドに固定されているため、ケース連結部
が押されると、該ケース連結部の先端側が、はね上げら
れるごとくしてケースから離反する。この結果、ケース
連結部の開口からピンが抜け出るようになり、ケースと
取付片との連結が解除される。
ド取付構造において、インフレータが作動してエアバッ
グが展開しようとする場合、エアバッグがリッドだけで
なくケースをも内側から外側に向って押圧する。この結
果、ケースの前縁開口は、該開口の内寸を拡大させるよ
うに膨満変形する。このケースの変形に伴って、取付片
のケース連結部がケース外方に押される。取付片のリッ
ド連結部はリッドに固定されているため、ケース連結部
が押されると、該ケース連結部の先端側が、はね上げら
れるごとくしてケースから離反する。この結果、ケース
連結部の開口からピンが抜け出るようになり、ケースと
取付片との連結が解除される。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。第1図は実施例に係るリッド取付構造を示
す助手席用エアバッグ装置の斜視図、第2〜5図の
(a)図は取付片1の正面図、(b)図は各(a)図の
II−II線ないしV−V線に沿う断面図、第6,7図の
(a)図は取付片2の正面図、第6図の(b)図は同
(a)図のVI−VI線に沿う断面図、第7図の(b)図は
同(a)図のVII −VII 線断面図である。第8図の
(a),(b)図はケース3の斜視図である。
て説明する。第1図は実施例に係るリッド取付構造を示
す助手席用エアバッグ装置の斜視図、第2〜5図の
(a)図は取付片1の正面図、(b)図は各(a)図の
II−II線ないしV−V線に沿う断面図、第6,7図の
(a)図は取付片2の正面図、第6図の(b)図は同
(a)図のVI−VI線に沿う断面図、第7図の(b)図は
同(a)図のVII −VII 線断面図である。第8図の
(a),(b)図はケース3の斜視図である。
【0025】第1図に示す如く、助手席用エアバッグ装
置のケース3に取付片1,2を介してリッド4が連結さ
れている。該リッド4の最奥部の辺部4dは、該リッド
4が回動する際の枢軸側となるものであり、該ケース3
にリベット等によって直接に連結されている。該ケース
3の内部にはエアバッグAと、該エアバッグAを展開さ
せる為のガス発生用のインフレータ(図示略)が内蔵さ
れている。
置のケース3に取付片1,2を介してリッド4が連結さ
れている。該リッド4の最奥部の辺部4dは、該リッド
4が回動する際の枢軸側となるものであり、該ケース3
にリベット等によって直接に連結されている。該ケース
3の内部にはエアバッグAと、該エアバッグAを展開さ
せる為のガス発生用のインフレータ(図示略)が内蔵さ
れている。
【0026】第1〜5図に示す如く、取付片1は側面視
形状がL形であり、リッド連結部5とケース連結部6と
がそれぞれ直交方向に延在している。該リッド連結部5
には2つのリベット孔7,7が設けられ、該リベット孔
7に挿通されたリベット8,8によって該リッド連結部
5がリッド4に固定されている。ケース連結部6にも同
様のリベット孔9が設けられ、留付部材としてのリベッ
ト10によって該ケース連結部6がケース3に固定され
る。
形状がL形であり、リッド連結部5とケース連結部6と
がそれぞれ直交方向に延在している。該リッド連結部5
には2つのリベット孔7,7が設けられ、該リベット孔
7に挿通されたリベット8,8によって該リッド連結部
5がリッド4に固定されている。ケース連結部6にも同
様のリベット孔9が設けられ、留付部材としてのリベッ
ト10によって該ケース連結部6がケース3に固定され
る。
【0027】ケース連結部6のリベット孔9の近傍に縦
長のスリット11が設けられており、ケース3より突設
されたボルト状の留付部材としての突部12が係合して
いる。該突部12の先端部12Fは前記スリット11の
幅よりもやや大きく、突部12はスリット11から安易
に離脱できなくなっている。
長のスリット11が設けられており、ケース3より突設
されたボルト状の留付部材としての突部12が係合して
いる。該突部12の先端部12Fは前記スリット11の
幅よりもやや大きく、突部12はスリット11から安易
に離脱できなくなっている。
【0028】リッド連結部5とケース連結部6との間の
部分が中間部であり、本実施例ではこの中間部にテアラ
イン14が設けられている。このテアライン14は、取
付片1の幅方向に延在されている。なお、以下の説明に
おいて、該テアライン14の正面視における右端部を右
端14aとする。
部分が中間部であり、本実施例ではこの中間部にテアラ
イン14が設けられている。このテアライン14は、取
付片1の幅方向に延在されている。なお、以下の説明に
おいて、該テアライン14の正面視における右端部を右
端14aとする。
【0029】このように構成された助手席用エアバッグ
装置のリッド取付構造において、インフレータが作動し
てガスを噴出し、これによってエアバッグAが展開を開
始すると、エアバッグAに押されてリッド4が第1図の
矢印Dに示す如く、辺部4dを枢軸側として回動しよう
とする。エアバッグAはリッド4を上方に回動させよう
とするだけでなく、該リッド4とケース3の間に生じた
間隙から該ケース3外部にはみ出すように展開する。こ
の外にはみ出そうとするエアバッグAが取付片1を背後
側からケース外方に向って押圧する。これにより、取付
片1のケース連結部6の右辺側は、第3図の如く、突部
12からスリット11が離脱するように変形する。この
時、リベット10は該取付片1のケース連結部6の左辺
側をケース3に固定したままとなっているので、該取付
片1のテアライン14付近には第3図(a)の如くねじ
り変形が加えられることになる。
装置のリッド取付構造において、インフレータが作動し
てガスを噴出し、これによってエアバッグAが展開を開
始すると、エアバッグAに押されてリッド4が第1図の
矢印Dに示す如く、辺部4dを枢軸側として回動しよう
とする。エアバッグAはリッド4を上方に回動させよう
とするだけでなく、該リッド4とケース3の間に生じた
間隙から該ケース3外部にはみ出すように展開する。こ
の外にはみ出そうとするエアバッグAが取付片1を背後
側からケース外方に向って押圧する。これにより、取付
片1のケース連結部6の右辺側は、第3図の如く、突部
12からスリット11が離脱するように変形する。この
時、リベット10は該取付片1のケース連結部6の左辺
側をケース3に固定したままとなっているので、該取付
片1のテアライン14付近には第3図(a)の如くねじ
り変形が加えられることになる。
【0030】この状態でエアバッグAは更に展開しよう
とするので、リッド4はさらに開放方向(D方向)に回
動し、テアライン14にはさらに大きな引張荷重が加え
られる。そして、さらに大きく開いたリッド4とケース
3との間からエアバッグAがさらに強力に外方にはみ出
そうとして取付片1を背後側から押圧する。これによ
り、テアライン14にはさらに大きなねじり変形が加え
られ、遂には、第4図の如く、テアライン14の右端1
4aから断裂が開始される。
とするので、リッド4はさらに開放方向(D方向)に回
動し、テアライン14にはさらに大きな引張荷重が加え
られる。そして、さらに大きく開いたリッド4とケース
3との間からエアバッグAがさらに強力に外方にはみ出
そうとして取付片1を背後側から押圧する。これによ
り、テアライン14にはさらに大きなねじり変形が加え
られ、遂には、第4図の如く、テアライン14の右端1
4aから断裂が開始される。
【0031】一度断裂が生じると、この断裂はテアライ
ン14に沿って急速に広がり、第5図の如く、取付片1
はテアライン14に沿って2片に断裂・分離する。この
取付片1の断裂に加え、後述するように取付片2の連結
が解除され、これによってリッド4が辺部4d側を回動
中心として開放し、エアバッグAが車両室内に大きく展
開する。
ン14に沿って急速に広がり、第5図の如く、取付片1
はテアライン14に沿って2片に断裂・分離する。この
取付片1の断裂に加え、後述するように取付片2の連結
が解除され、これによってリッド4が辺部4d側を回動
中心として開放し、エアバッグAが車両室内に大きく展
開する。
【0032】次に、第1,6,7図を用いて取付片2の
部分の構成について説明する。第6図に示す如く、該取
付片2は側面視形状がL形であり、リッド連結部20と
ケース連結部21とがそれぞれ直交方向に延在してい
る。該リッド連結部20には2つのリベット孔22,2
2が設けられ、リベット23,23によって、該リッド
連結部20がリッド4に固定されている。
部分の構成について説明する。第6図に示す如く、該取
付片2は側面視形状がL形であり、リッド連結部20と
ケース連結部21とがそれぞれ直交方向に延在してい
る。該リッド連結部20には2つのリベット孔22,2
2が設けられ、リベット23,23によって、該リッド
連結部20がリッド4に固定されている。
【0033】ケース連結部21には開口24,24が設
けられ、ケース3に突設されたピン状の2本の突部2
5,25が該開口24,24に挿嵌されている。
けられ、ケース3に突設されたピン状の2本の突部2
5,25が該開口24,24に挿嵌されている。
【0034】リッド連結部20とケース連結部21との
間の中間部にテアライン27が幅方向に設けられてい
る。
間の中間部にテアライン27が幅方向に設けられてい
る。
【0035】このように構成された助手席用エアバッグ
装置のリッド取付構造の取付片2において、エアバッグ
Aが展開を開始すると、このエアバッグAに押されてケ
ース3が第8図の(b)図の矢印Eのように膨満する如
く変形する。そうすると、第7図に示す如く取付片2の
背面が該ケース3に押されて前記テアライン27部で折
曲する如く変形する。即ち、取付片2のケース連結部2
1がはね上がるように変形する。この結果ケース連結部
21の開口24,24が突部25,25から離脱し、リ
ッド4が上方に展開可能となる。
装置のリッド取付構造の取付片2において、エアバッグ
Aが展開を開始すると、このエアバッグAに押されてケ
ース3が第8図の(b)図の矢印Eのように膨満する如
く変形する。そうすると、第7図に示す如く取付片2の
背面が該ケース3に押されて前記テアライン27部で折
曲する如く変形する。即ち、取付片2のケース連結部2
1がはね上がるように変形する。この結果ケース連結部
21の開口24,24が突部25,25から離脱し、リ
ッド4が上方に展開可能となる。
【0036】なお、第7図の(b)図中の符号3Mは、
ケース3が膨満する如く変形する前の位置を示してい
る。
ケース3が膨満する如く変形する前の位置を示してい
る。
【0037】このように、取付片1がねじれによって速
やかに断裂し、取付片2がケース3の変形によって速や
かにケース3から離反されるので、インフレータの作動
開始後、短時間のうちにリッド4が開放し、エアバッグ
Aが早期に展開するようになる。
やかに断裂し、取付片2がケース3の変形によって速や
かにケース3から離反されるので、インフレータの作動
開始後、短時間のうちにリッド4が開放し、エアバッグ
Aが早期に展開するようになる。
【0038】本実施例において、取付片1のケース連結
部6に設けられるスリット11は、突部12の先端12
Fが容易に離脱しなければ丸孔でも良い。この丸孔は、
単純な等径の孔であっても良く、第9図(a),
(b),(c)のように断面がテーパ状の孔11a,1
1b,11cとしても良い。
部6に設けられるスリット11は、突部12の先端12
Fが容易に離脱しなければ丸孔でも良い。この丸孔は、
単純な等径の孔であっても良く、第9図(a),
(b),(c)のように断面がテーパ状の孔11a,1
1b,11cとしても良い。
【0039】また、上記スリット11に対し、第10図
(a),(b)の如く、部分的に薄膜11d,11eを
設けても良い。薄膜11eの上辺部には図示の通りV字
形の切込が設けられて切れ易くしてある。さらに、第1
0図(c)の如く、スリット11に対し、塑性変形可能
なリブ11f,11gを設けても良い。
(a),(b)の如く、部分的に薄膜11d,11eを
設けても良い。薄膜11eの上辺部には図示の通りV字
形の切込が設けられて切れ易くしてある。さらに、第1
0図(c)の如く、スリット11に対し、塑性変形可能
なリブ11f,11gを設けても良い。
【0040】次に第11〜14図を用いて本発明の別の
実施例について説明する。第11〜14図の(a)図は
取付片1Aの正面図、(b)図は各(a)図のXI−XI線
ないしXIV −XIV 線に沿う断面図を示す。なお、先に述
べた実施例と同一もしくは同様の部分には同一符号を付
す。
実施例について説明する。第11〜14図の(a)図は
取付片1Aの正面図、(b)図は各(a)図のXI−XI線
ないしXIV −XIV 線に沿う断面図を示す。なお、先に述
べた実施例と同一もしくは同様の部分には同一符号を付
す。
【0041】該取付片1Aのリッド連結部5の幅方向の
一端部が、リッド4に対して離反可能となっており、該
リッド連結部5の他端部及びケース連結部6は、各々リ
ッド4、ケース3にリベット等によって確実に連結され
ている。
一端部が、リッド4に対して離反可能となっており、該
リッド連結部5の他端部及びケース連結部6は、各々リ
ッド4、ケース3にリベット等によって確実に連結され
ている。
【0042】第11図において、取付片1Aのケース連
結部6に2個のリベット孔9が設けられ、2本のリベッ
ト10,10によって該ケース連結部6がケース3に固
定されている。また、リッド連結部5の左側部分は、リ
ベット孔7に嵌入された留付部材としてのリベット8に
よってリッド4に固定されている。リッド連結部5の右
側部分にはスリット30が取付片1の長手方向に延設さ
れている。このスリット30に留付部材としてのボルト
状の突部12が係合している。この突部12はリッド4
から突設されている。
結部6に2個のリベット孔9が設けられ、2本のリベッ
ト10,10によって該ケース連結部6がケース3に固
定されている。また、リッド連結部5の左側部分は、リ
ベット孔7に嵌入された留付部材としてのリベット8に
よってリッド4に固定されている。リッド連結部5の右
側部分にはスリット30が取付片1の長手方向に延設さ
れている。このスリット30に留付部材としてのボルト
状の突部12が係合している。この突部12はリッド4
から突設されている。
【0043】エアバッグAが展開を開始すると、第12
図に示す如くリッド4が上方に持ち上げられ、リッド連
結部5の右側部分がリッド4から離れる。また、ケース
3とリッド4との間からエアバッグAが外方にはみ出す
ように展開し、取付片1Aが裏側から該エアバッグAに
押される。これにより、リッド連結部5の右側部分が第
12図(b)のように左方に前進する如く変形する。こ
の時リベット8は該取付片1Aのリッド連結部5の左側
部分をリッド4に固定しているので、該取付片1Aのテ
アライン14付近にねじり変形が加えられることにな
る。
図に示す如くリッド4が上方に持ち上げられ、リッド連
結部5の右側部分がリッド4から離れる。また、ケース
3とリッド4との間からエアバッグAが外方にはみ出す
ように展開し、取付片1Aが裏側から該エアバッグAに
押される。これにより、リッド連結部5の右側部分が第
12図(b)のように左方に前進する如く変形する。こ
の時リベット8は該取付片1Aのリッド連結部5の左側
部分をリッド4に固定しているので、該取付片1Aのテ
アライン14付近にねじり変形が加えられることにな
る。
【0044】エアバッグAが更に展開すると、テアライ
ン14付近に加えられるねじり変形がますます大きくな
り、遂には、第13図に示す如く、テアライン14の右
端部14aから断裂が開始される。そして、この断裂が
第14図の如く急速に伝幡し、取付片1Aが速やかに断
裂する。
ン14付近に加えられるねじり変形がますます大きくな
り、遂には、第13図に示す如く、テアライン14の右
端部14aから断裂が開始される。そして、この断裂が
第14図の如く急速に伝幡し、取付片1Aが速やかに断
裂する。
【0045】第15,16図に本発明のさらに別の実施
例に係るリッド取付構造を示す。なお、第15,16図
の(a)図は取付片部分の正面図、(b)図は各(a)
図のXV−XV線、XVI −XVI 線に沿う断面図である。
例に係るリッド取付構造を示す。なお、第15,16図
の(a)図は取付片部分の正面図、(b)図は各(a)
図のXV−XV線、XVI −XVI 線に沿う断面図である。
【0046】本実施例では、取付片1Bのケース連結部
6にリッド4の板面と平行な(即ち、取付片1Bの幅方
向に延在する)スリット31が設けられている。該スリ
ット31に留付部材としてのボルト状突部12が係止さ
れている。この突部12はケース3から突設されてい
る。
6にリッド4の板面と平行な(即ち、取付片1Bの幅方
向に延在する)スリット31が設けられている。該スリ
ット31に留付部材としてのボルト状突部12が係止さ
れている。この突部12はケース3から突設されてい
る。
【0047】第16図に示す如く、エアバッグAが展開
を開始すると、取付片1のケース連結部6は、リッド4
に引張られて縦に伸びようとし、該スリット31は上方
向に広がるように変形する。また、エアバッグAがリッ
ド4とケース3との間からはみ出して展開し、ケース連
結部6を背後側から押圧する。ケース連結部6の左半側
はリベット10によってケース3から離反移動不能に拘
束されているが、ケース連結部6の右半側は、スリット
31があるために縦に伸び易い。従って、エアバッグA
がケース連結部6を背後側から押圧すると、ケース連結
部6の右半側だけが第16図(b)の左方へ前進する。
このようにして、第1及び第2の実施例と同様に、テア
ライン14の右端部14aにねじり変形が加えられるこ
とになり、テアライン14は該右端部14aから急速に
断裂する。
を開始すると、取付片1のケース連結部6は、リッド4
に引張られて縦に伸びようとし、該スリット31は上方
向に広がるように変形する。また、エアバッグAがリッ
ド4とケース3との間からはみ出して展開し、ケース連
結部6を背後側から押圧する。ケース連結部6の左半側
はリベット10によってケース3から離反移動不能に拘
束されているが、ケース連結部6の右半側は、スリット
31があるために縦に伸び易い。従って、エアバッグA
がケース連結部6を背後側から押圧すると、ケース連結
部6の右半側だけが第16図(b)の左方へ前進する。
このようにして、第1及び第2の実施例と同様に、テア
ライン14の右端部14aにねじり変形が加えられるこ
とになり、テアライン14は該右端部14aから急速に
断裂する。
【0048】第11〜14図の実施例及び第15,16
図の実施例においても、インフレータの作動開始後短時
間のうちに取付片1A,1Bのテアライン14が断裂す
るので、インフレータ作動からエアバッグA展開終了ま
での時間が短縮される。また、テアライン14に破断応
力を集中させて取付片1の断裂を容易にしているため
に、インフレータに要求される発生ガス圧が低くても足
りるようになる。
図の実施例においても、インフレータの作動開始後短時
間のうちに取付片1A,1Bのテアライン14が断裂す
るので、インフレータ作動からエアバッグA展開終了ま
での時間が短縮される。また、テアライン14に破断応
力を集中させて取付片1の断裂を容易にしているため
に、インフレータに要求される発生ガス圧が低くても足
りるようになる。
【0049】上記実施例はいずれも本発明の一例であっ
て、本発明は上記以外の構成をもとりうる。例えば、第
1図の取付片2の部分にも取付片1を設けても良い。ま
た、取付片1,2の設置個数や設置箇所は上記以外の箇
所であっても良い。
て、本発明は上記以外の構成をもとりうる。例えば、第
1図の取付片2の部分にも取付片1を設けても良い。ま
た、取付片1,2の設置個数や設置箇所は上記以外の箇
所であっても良い。
【0050】なお、本発明において、取付片はゴムや合
成樹脂製とするのが好ましい。
成樹脂製とするのが好ましい。
【0051】
【発明の効果】以上の通り、本発明のリッド取付構造に
よると、エアバッグが展開してリッドが押圧された場合
に、取付片がねじられ、テアラインの長手方向一端側に
ねじりに伴う大きな剪断応力が加えられ、取付片はテア
ラインの該一端側から速やかに断裂するようになる。従
って、インフレータ作動からエアバッグの展開完了に至
る時間が短縮されると共に、インフレータに要求される
発生ガス圧の低減を図ることも可能である。また、これ
により、エアバッグ装置に組込まれるインフレータのコ
スト低減を図ることもできる。
よると、エアバッグが展開してリッドが押圧された場合
に、取付片がねじられ、テアラインの長手方向一端側に
ねじりに伴う大きな剪断応力が加えられ、取付片はテア
ラインの該一端側から速やかに断裂するようになる。従
って、インフレータ作動からエアバッグの展開完了に至
る時間が短縮されると共に、インフレータに要求される
発生ガス圧の低減を図ることも可能である。また、これ
により、エアバッグ装置に組込まれるインフレータのコ
スト低減を図ることもできる。
【図1】本発明の実施例構造を示す助手席用エアバッグ
装置の斜視図である。
装置の斜視図である。
【図2】第1の実施例に係る取付片1の正面図と側面図
である。
である。
【図3】第1の実施例に係る取付片1の正面図と側面図
である。
である。
【図4】第1の実施例に係る取付片1の正面図と側面図
である。
である。
【図5】第1の実施例に係る取付片1の正面図と側面図
である。
である。
【図6】実施例に係る取付片2の正面図と側面図であ
る。
る。
【図7】実施例に係る取付片2の正面図と側面図であ
る。
る。
【図8】実施例に係るケース3の斜視図である。
【図9】別の実施例に係るスリット11の断面図であ
る。
る。
【図10】更に別の実施例に係るスリット11の正面図
である。
である。
【図11】第2の実施例に係る取付片1Aの正面図と側
面図である。
面図である。
【図12】第2の実施例に係る取付片1Aの正面図と側
面図である。
面図である。
【図13】第2の実施例に係る取付片1Aの正面図と側
面図である。
面図である。
【図14】第2の実施例に係る取付片1Bの正面図と側
面図である。
面図である。
【図15】第3の実施例に係る取付片1Bの正面図と側
面図である。
面図である。
【図16】第3の実施例に係る取付片1Bの正面図と側
面図である。
面図である。
A エアバッグ 1,1A,1B 取付片 2 取付片 3 ケース 4 リッド 5,20 リッド連結部 6,21 ケース連結部 11,30,31 スリット 12,25 突部 14,27 テアライン
Claims (5)
- 【請求項1】 折り畳まれたエアバッグを収納したケー
スの前面開口に対しリッドを取り付けた構造であって、
該リッドはその一辺に沿う部分が該ケースの前縁部に対
し開放方向に回動可能に取り付けられ、他の少なくとも
一つの側辺に沿う部分が、リッド開放時に断裂される可
裂取付片を介して該ケースの前縁部に連結されている助
手席用エアバッグ装置のリッド取付構造において、前記
取付片は、 リッドに連結されたリッド連結部と、 ケースに連結されたケース連結部と、 該リッド連結部とケース連結部とをつないでいる中間部
とを有しており、該中間部はリッド連結部及びケース連
結部よりも低強度であり、 前記取付片のケース連結部は、該ケースの前縁と平行な
幅方向の少なくとも2箇所において、ケースに対し留付
部材によって留め付けられており、 該幅方向一端側の第1の留付部材は、該ケース連結部を
該ケースから離反不能に留め付けており、該幅方向他端
側の第2の留付部材は、該ケース連結部に対しケースか
ら離反する方向の力が加えられたときに該ケース連結部
が該ケースから離反することを許容するように留め付け
ていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置のリッ
ド取付構造。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記第2の留付部材は、先端が拡大部となっているピン
状の突部であり、 該ピンは、前記ケースから突設され、且つ前記ケース連
結部に設けられた開口に挿通されている助手席用エアバ
ッグ装置のリッド取付構造。 - 【請求項3】 折り畳まれたエアバッグを収納したケー
スの前面開口に対しリッドを取り付けた構造であって、
該リッドはその一辺に沿う部分が該ケースの前縁部に対
し開放方向に回動可能に取り付けられ、他の少なくとも
一つの側辺に沿う部分が、リッド開放時に断裂される可
裂取付片を介して該ケースの前縁部に連結されている助
手席用エアバッグ装置のリッド取付構造において、前記
取付片は、 リッドに連結されたリッド連結部と、 ケースに連結されたケース連結部と、 該リッド連結部とケース連結部とをつないでいる中間部
とを有しており、該中間部はリッド連結部及びケース連
結部よりも低強度であり、 前記取付片のリッド連結部は、該ケースの前縁と平行な
幅方向の少なくとも2箇所において、ケースに対し留付
部材によって留め付けられており、 該幅方向一端側の第1の留付部材は、該リッド連結部を
該ケースから離反方向に移動不能に留め付けており、該
幅方向他端側の第2の留付部材は、該リッド連結部に対
しケースから離反する方向の力が加えられたときに該リ
ッド連結部が該ケースから離反することを許容するよう
に留め付けていることを特徴とする助手席用エアバッグ
装置のリッド取付構造。 - 【請求項4】 折り畳まれたエアバッグを収納したケー
スの前面開口に対しリッドを取り付けた構造であって、
該リッドはその一辺に沿う部分が該ケースの前縁部に対
し開放方向に回動可能に取り付けられ、他の少なくとも
一つの側辺に沿う部分が、リッド開放時に断裂される可
裂取付片を介して該ケースの前縁部に連結されている助
手席用エアバッグ装置のリッド取付構造において、前記
取付片は、 リッドに連結されたリッド連結部と、 ケースに連結されたケース連結部と、 該リッド連結部とケース連結部とをつないでいる中間部
とを有しており、該中間部はリッド連結部及びケース連
結部よりも低強度であり、 前記取付片のケース連結部は、該ケースの前縁と平行な
幅方向の少なくとも2箇所においてケースに対し留付部
材によって留め付けられており、 該幅方向一端側の第1の留付部材は、該ケース連結部を
該ケースに対し該幅方向に移動不能に留め付けており、
該幅方向他端側の第2の留付部材は、該ケース連結部に
該幅方向に延設されたスリットに係合されていることを
特徴とする助手席用エアバッグ装置のリッド取付構造。 - 【請求項5】 折り畳まれたエアバッグを収納したケー
スの前面開口に対しリッドを取り付けた構造であって、
該リッドはその一辺に沿う部分が該ケースの前縁部に対
し開放方向に回動可能に取り付けられ、他の少なくとも
一つの側辺に沿う部分が、リッド開放時に断裂される可
裂取付片を介して該ケースの前縁部に連結されている助
手席用エアバッグ装置のリッド取付構造において、前記
取付片は、 リッドに連結されたリッド連結部と、 該ケースの外面に沿うリッド連結部と、 該ケース連結部には開口が設けられ、前記ケースには該
開口に自由に挿通しうる細さのピンが外方に向って突設
されており、該ピンが該開口に係合することにより該ケ
ース連結部が該ケースに連結されていることを特徴とす
る助手席用エアバッグ装置のリッド取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5219695A JPH0769158A (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | 助手席用エアバッグ装置のリッド取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5219695A JPH0769158A (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | 助手席用エアバッグ装置のリッド取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0769158A true JPH0769158A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16739518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5219695A Pending JPH0769158A (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | 助手席用エアバッグ装置のリッド取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0769158A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6835439B1 (en) | 1997-07-23 | 2004-12-28 | Toyota Shatai Kabushiki Kaisha | Panel for air bags and method of manufacturing the same |
-
1993
- 1993-09-03 JP JP5219695A patent/JPH0769158A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6835439B1 (en) | 1997-07-23 | 2004-12-28 | Toyota Shatai Kabushiki Kaisha | Panel for air bags and method of manufacturing the same |
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