JPH0769099A - コントロールパネル装置 - Google Patents

コントロールパネル装置

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JPH0769099A
JPH0769099A JP5220100A JP22010093A JPH0769099A JP H0769099 A JPH0769099 A JP H0769099A JP 5220100 A JP5220100 A JP 5220100A JP 22010093 A JP22010093 A JP 22010093A JP H0769099 A JPH0769099 A JP H0769099A
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Hiroshi Fujii
啓史 藤井
Morihiro Takada
守広 高田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転手の運転姿勢を確保しつつコントロール
パネルの操作性の向上を図る。 【構成】 車両2に搭載される種々の機器を動作させる
コントロールパネル3を運転者5に対して摺動させるパ
ネル可動機構6と、運転者5の位置を検出して検出信号
Vを出力する人体検出手段7と、人体検出手段7を動作
可能状態とする動作スイッチ8と、検出信号Vから運転
者5とコントロールパネル3との距離Lを判断し、その
判断結果に応じてパネル可動機構6を駆動する制御手段
9とを具備するコントロールパネル装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載される種々
の機器を動作させるコントロールパネル装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】車両のダッシュボードには、エアコンや
オーディオ類などスイッチ類が配置されたコントロール
パネルが設けられていて、運転手は、座席に着座してそ
れらコントロールパネルを操作することが多い。しか
し、運転手の体形には、個人差がかなりあり、コントロ
ールパネルに対して近過ぎたり遠過ぎたりして、個々の
運転手にトライバビリティーに対応するのが難しい。そ
こで、ステアリングのコラム部にコントロールパネルを
設けて、ステアリングの上下動作(チルト)や前後動作
(テレスコ)に対応してコントロールパネルを移動させ
るものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コラム
部にコントロールパネルを設ける場合であっても、ステ
アリング操作のし易い位置と、コントロールパネル操作
のし易い位置とは必ずしも一致するものではなく、座席
とステアリングの調整により運転姿勢が決まっても、コ
ントロールパネルの操作性がよくないために運転姿勢を
変えなければならない状態等も考えられ、コントロール
パネルの調整動作が面倒であると共に、運転姿勢とコン
トロールパネルの操作性の両立が難しいという問題を残
している。
【0004】また、ステアリングのコラム部へスイッチ
を取付ける場合、スペースの制約があり、現在使用する
スイッチの種類では対応できないことや、コラム部へス
イッチパネルを取付け、ステアリングと共に可動させる
場合、インパネパッドの動かない部部との隙間が大きく
なり、それを防ぐためのデザインを施さなければなら
ず、デザインの制約も大きい。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明のコント
ロールパネル装置は、車両に搭載される種々の機器を動
作させるコントロールパネルと、上記コントロールパネ
ルを運転者に対して摺動させるパネル可動機構と、上記
運転者の位置を検出して検出信号を出力する人体検出手
段と、上記人体検出手段を作動可能状態とする動作スイ
ッチと、上記検出信号から上記運転者とコントロールパ
ネルとの距離を判断し、その判断結果に応じて上記パネ
ル可動機構を駆動する制御手段とを具備する。
【0006】
【作用】人体検出手段によって運転者の位置が検出され
て検出信号が出力されると、その検出信号と予め設定さ
れる基準値とから制御手段が運転者とコントロールパネ
ルとの距離を判断し、その判断結果に応じてパネル可動
機構が駆動してコントロールパネルが自動的に移動され
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1において、符号1は、コントロールパネル装置
を示す。このコントロールパネル装置1は、車両2に搭
載される図示しない種々の機器を動作させるコントロー
ルパネル3、コントロールパネル3を座席4に着座した
運転者5に対して摺動させるパネル可動機構6、運転者
5の位置を検出して検出信号を出力する人体検出手段と
しての光センサ7、光センサ7を動作可能状態とする動
作スイッチ8、検出信号により運転者5とコントロール
パネル3との距離を判断し、その判断結果に応じてパネ
ル可動機構6を駆動させる制御手段としての制御装置9
とから主に構成されている。また、運転手5の正面に
は、図示しないチルト及びテレスコ機構により上下及び
前後動可能なステアリングホイール10が設けられてい
る。
【0008】コントロールパネル3は、ダッシュボード
11に傾斜して形成される凹部11a内に配置されるコ
ントロールボックス12(以下、「ボックス12」と記
す)に装着されていて、運転手5より左側に位置してい
る。
【0009】コントロールパネル3には、図2に示すよ
うに、右上にオーディオON/OFFスイッチ30と音
量スイッチ31、その隣にエアコン運転切替スイッチ3
2が、また、パネル中央には、図示しないナビケーショ
ンシステムやテレビ放送等の各種情報を表示するマルチ
ディスプレイの画面を切り替えるスクロールキー33と
共に、光センサ7と動作スイッチ8がそれぞれ配設され
ている。
【0010】これら各種スイッチは、パネル前面に設け
られていて、運転手5に対面していると共に、ボックス
12を介して各機器に接続されている。この中で、光セ
ンサ7と動作スイッチ8は、図1,図8に示すように制
御装置9に接続している。
【0011】光センサ7は、発光部7aと受光部7bと
を有し、発光部7aから照射される光を図5に示すよう
に、運転者の手5aに当て、その反射光を受光口部7b
で受け、その時の反射率を検出して検知信号として制御
装置9に送っている。具体的には、赤外線をコントロー
ルパネル3を操作しようとする手の平に照射してセンサ
7までの距離Lを測定し、その測定距離に応じた出力値
Vを制御装置9に送っている。なお、ここでは、赤外線
タイプの光センサ7を人体検出手段として用いたが、こ
の他に超音波を発するセンサを用いても構わない。動作
スイッチ8は、押すとスイッチが入り光センサ7を作動
可能状態にすると共に、所定時間断つと切れるように制
御される。
【0012】次にパネル可動機構6について説明する。
パネル可動機構6は、図1,図3,図4に示すように、
ボックス12を支持する複数のコロ13,14、ラック
16と歯車17及び、駆動モータ18とリミットスイッ
チ19,20から構成されている。
【0013】コロ13は、図3に示すように、ボックス
12の上部に固定された軸受15に回転自在に支持され
ていて、ダッシュボード11に埋設されたスライドレー
ル23に案内されている。
【0014】一方、コロ14は、図4に示すように、ボ
ックス12の下方で回転自在に支持されてボックスの底
部12aに当接しており、その周面14aには、リミッ
トスイッチ20と係合する突起14bが形成されてい
る。
【0015】ラック16は、ボックス12の底面12a
に矢印A,B方向に延出するように設けられていて、ダ
ッシュボード11に回転自在に支持された歯車17と噛
合している。
【0016】駆動モータ18には、正逆回転可能なステ
ッピングモータが使用されていて、4に示すように、そ
の出力軸18aに歯車15と噛合するピニオン21が固
定されている。駆動モータ18の正回転は、歯車17を
矢印a方向に回転させる向きの回転で、逆回転は、歯車
17を矢印b方向に回転させる向きの回転である。
【0017】リミットスイッチ19は、図6に示すよう
に、凹部11aの奥側に配置されていて、ボックス12
の側面奥下方12bに設けられたピン22と同スイッチ
のアーム部19aと係合することでコントロールパネル
3の最大突出量を規制している。一方、リミットスイッ
チ20は、図4に示すように、凹部11a手前(運転
手)側に配置されていて、同スイッチのアーム部20a
に突起14bを係合させて、コントロールパネル3の初
期位置を定めている。具体的には、リミットスイッチ1
9,20のアーム19a,20aにピン22や突起14
bが係合中において、駆動モータ18が非作動状態に置
かれる。また、駆動モータ18とリミットスイッチ1
9,20は、それぞれ図1,図8に示すように、制御装
置9に接続している。
【0018】制御装置9は、周知のマイクロコンピュー
タであって、図7に示すパネル移動ルーチンとコントロ
ールパネル3と手5aとの間の基準距離に相当する基準
値V1、及び動作スイッチ8を一定時間で切るための所
定時間と、出力値Vに応じて駆動モータ18をルーチン
の1サイクルで移動させる所定量r1が記憶設定されて
いる。
【0019】このように構成されたコントロールパネル
装置1の動作について説明する。運転手5は、座席4に
座って座席位置やステアリングホイール10の位置を図
示しないチルト及びテレスコ機構を操作して自分に合う
運転姿勢を確保する。その上で、コントロールパネル3
の操作がしずらい場合、コントロールパネル3の移動操
作に移る。
【0020】移動操作は、まず、動作スイッチ8を押し
た後、図5に示すように、スイッチ8を押した手5a
(ここでは左手)の平を光センサ7の正面に差し出す。
すると、図7に示すパネル移動ルーチンでは、ステップ
C1において動作スイッチ8がオン状態と判断されてス
テップC2に進んでタイマーフラグの状態が確認され、
タイマーフラグがオン状態でないとステップC3に達し
てタイマーフラグをオン状態とし、タイマを作動させ
(ステップC4)てステップC5に進む。
【0021】ステップC5において、タイマーが作動か
ら設定した所定時間経っていなければステップC6に進
み、所定時間経っていれば、ステップC10に進んでタ
イマーフラグをオフして終了する。つまり、動作スイッ
チ8が作動から一定時間経つと自動的にコントロールパ
ネル3の移動ができなくなる。
【0022】動作スイッチ8の作動が所定時間内である
と、ステップC6において光センサ7が作動し、差し出
された手5aとコントロールパネル3との距離Lが測定
され、その距離に応じた出力値Vが光センサ7で検出さ
れステップC7に移る。
【0023】ステップC7では、設定された基準値V1
と検出された出力値Vとが比較され、出力値Vが基準値
V1より小さいと、コントロールパネル3と手5aとの
距離Lが所定の距離に達していないと判断してステップ
C8に進み、出力Vが設定値V1より大きい場合、コン
トロールパネル3と手との距離Lが近いと判断してステ
ップC11に進む。
【0024】ステップC8に達すると、駆動モータ18
が正回転方向に所定量r1だけ回転し、ステップC11
に達すると駆動モータ18が逆回転方向に−r1だけ回
転する。すると、図4に示す出力軸18a上のピニオン
21が駆動されて、ステップC8では歯車17が矢印a
方向に回動され、ボックス12が矢印A方向に移動し、
ステップC11では、歯車17が矢印b方向に回動さ
れ、ボックス12が矢印B方向に移動する。
【0025】つまり、ステップC8では、コントロール
パネル3が矢印Aで示す凹部11aから突出する向きに
移動し、ステップC11では、コントロールパネル3が
矢印Bで示す凹部11aに引込まれる向きに移動する。
【0026】そして、ステップ9に進んで再度、出力値
Vと基準値V1の比較が行われ、出力値Vが基準値V1
と等いと、コントロールパネル3と手の間隔Lが基準距
離になったとして、ステップC10に進み、タイマーフ
ラグがオフされてコントロールパネル3の移動が終了す
る。未だ、基準距離にならなければ、ステップC2に戻
って同様のステップが所定時間内において繰り返され
る。
【0027】従って、運転手5は運転姿勢を整え、コン
トロールパネル3の操作性に問題があるときに、同パネ
ル3上の動作スイッチ8を押し、手5aを光センサ7の
前に差し出すだけで、コントロールパネル3が自動的に
移動して手5aとパネル3との間隔Lを基準距離に自動
調整できる。本実施例においては、基準距離は、30m
mに設定されている。
【0028】また、作動スイッチ8を操作しないと、光
センサ7が作動しないので、同センサ7の前を運転手の
手や身体が不意に横切る時の動作には反応せず、不用意
なコントロールパネル3の移動を防止できる。
【0029】さらに、コントロールパネル3の矢印A方
向への移動に際し、図6に示すように、ピン22がリミ
ットスイッチ19のアーム19aに当接して、同アーム
19aが実線位置から2点鎖線位置に移動すると、同ス
イッチ19が切れて駆動モータ18の駆動が停止するの
で、コントロールパネル3の過度な凹部11aから運転
手5側への突出を防止できる。
【0030】反対に、コントロールパネル3の矢印B方
向へ移動に際して突起14bが、図4に示すように、リ
ミットスイッチ20のアーム20aを2点鎖線位置から
実線位置に押圧すると、同スイッチ20切れて駆動モー
タ18の駆動が停止するので、過度なコントロールパネ
ル3の凹部11a内への引っ込みを防止でき、図1に示
す初期位置に安定して保持することができる。
【0031】なお、本実施例のパネル可動機構6では、
駆動モータ18の出力軸18aにピニオン21を取付け
て歯車17を駆動しているが、これに換えて、図9に示
すように出力軸18aにウォームギヤ25を固定して直
接ラック16に噛合させて同ラック16を移動する方式
としても構わない。この場合、ラック16の両端16
a,16bに無歯部を形成し、ラック移動量を規制する
ようにしても良い。
【0032】
【発明の効果】以上、本発明によれば、運転者の位置が
人体検出手段によって検出されて検出信号が発せられる
と、制御手段が運転者とコントロールパネルとの距離を
判断し、その判断結果に応じてスライド機構が駆動して
コントロールパネルが自動的に移動されるので、ステア
リング等と個別にコントロールパネルを位置調整がで
き、調整作業の煩わしさから解放されると共に、運転姿
勢とコントロールパネルの操作性を両立することができ
る。
【0033】さらに、ステアリングのコラム部と連動さ
せずにコントロールパネルを設けるので、パネルとイン
パネパッドとの隙間等の問題を考慮することなくデザイ
ンができ、デザインの自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すコントロールパネル装
置の構成を示す側面図である。
【図2】コントロールパネルの正面図である。
【図3】パネル可動機構の概略構成を示す正面図であ
る。
【図4】パネル可動手段の主要構成部を示す側面図であ
る。
【図5】人体検出手段による人体測定状態を示す側面図
である。
【図6】パネル可動手段を構成するリミットスイッチの
動作図である。
【図7】本発明のコントロールパネル移動ルーチンのフ
ローチャートである。
【図8】本発明の主要操作スイッチと制御手段との関係
を示すブロック図である。
【図9】パネル可動手段の変形例を示す概略側面図であ
る。
【符号の説明】
1 コントロールパネル装置 2 車両 3 コントロールパネル 6 パネル可動機構 8 制御手段(制御装置) 34 人体検出手段 35 動作スイッチ L コントロールパネルと人体との距
離 V 検出信号(出力値)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載される種々の機器を動作させる
    コントロールパネルと、 上記コントロールパネルを運転者に対して摺動させるパ
    ネル可動機構と、 上記運転者の位置を検出して検出信号を出力する人体検
    出手段と、 上記人体検出手段を動作可能状態とする動作スイッチ
    と、 上記検出信号から上記運転者とコントロールパネルとの
    距離を判断し、その判断結果に応じて上記パネル可動機
    構を駆動する制御手段とを具備するコントロールパネル
    装置。
  2. 【請求項2】上記人体検出手段と動作スイッチが、上記
    コントロールパネルに形成されたことを特徴とする請求
    項1記載のコントロールパネル装置。
  3. 【請求項3】上記パネル可動機構が、少なくとも駆動モ
    ータで回転する歯車と、同歯車と噛合するラックから構
    成される請求項1または2記載のコントロールパネル装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19744382A1 (de) * 1996-10-09 1998-04-30 Volkswagen Ag Multifunktionsanzeige für Kraftfahrzeuge

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19744382A1 (de) * 1996-10-09 1998-04-30 Volkswagen Ag Multifunktionsanzeige für Kraftfahrzeuge
DE19744382B4 (de) * 1996-10-09 2005-08-25 Volkswagen Ag Multifunktionsanzeige für Kraftfahrzeuge

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