JPH0769022A - ダンパマウントラバー - Google Patents
ダンパマウントラバーInfo
- Publication number
- JPH0769022A JPH0769022A JP21943293A JP21943293A JPH0769022A JP H0769022 A JPH0769022 A JP H0769022A JP 21943293 A JP21943293 A JP 21943293A JP 21943293 A JP21943293 A JP 21943293A JP H0769022 A JPH0769022 A JP H0769022A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mount rubber
- damper mount
- spring constant
- inner pipe
- bracket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 周方向のコジリばね定数を低く、軸方向のば
ね定数と周方向のコジリばね定数との比の設定を容易化
する。 【構成】 周方向に沿った扇形の切欠部１１を形成し
て、周方向のコジリばね定数を低下させたダンパマウン
トラバー４をブラケット１の内周とインナパイプ３の外
周との間に介設する。
ね定数と周方向のコジリばね定数との比の設定を容易化
する。 【構成】 周方向に沿った扇形の切欠部１１を形成し
て、周方向のコジリばね定数を低下させたダンパマウン
トラバー４をブラケット１の内周とインナパイプ３の外
周との間に介設する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の懸架装置等に
使用されるダンパマウントラバーに関するものである。
使用されるダンパマウントラバーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ダンパマウントラバーが使用される自動
車用懸架装置は、例えば、図８に示すように、ダンパユ
ニット３１が車体３２とサスペンションロアアーム３３
との間に設けられ、タイヤ３４と車体３２との相対振動
を減衰する作用を有し、ダンパユニット３１の頂部に弾
性体を内蔵したダンパマウント３５が取付けられ、走行
時におけるダンパユニット３１の傾きや衝撃を吸収する
ようになっている。
車用懸架装置は、例えば、図８に示すように、ダンパユ
ニット３１が車体３２とサスペンションロアアーム３３
との間に設けられ、タイヤ３４と車体３２との相対振動
を減衰する作用を有し、ダンパユニット３１の頂部に弾
性体を内蔵したダンパマウント３５が取付けられ、走行
時におけるダンパユニット３１の傾きや衝撃を吸収する
ようになっている。
【０００３】図９は従来のダンパマウントの断面図であ
る。ダンパマウントラバー３６は、外周に円環状溝３７
が形成され、インナパイプ３８に加硫焼き付けにより接
着されており、図において矢印にて示すように、ブラケ
ット３９の中央の筒状部４０に圧入することによって嵌
着し、筒状部４０に後加硫接着されている。このように
してブラケット３９に取付けられたダンパマウントラバ
ー３６は、横方向から圧縮力が加えられ、加硫時におけ
る内部歪みが矯正される。そして、ダンパマウントラバ
ー３６は、ダンパユニット３１のロッド４１をインナパ
イプに挿通し、該ロッド４１の先端の雄ねじ４２に螺合
するナット４３をもって締結して取付けられ、インナパ
イプ３８の上下に配置したワッシャ４４，４４により、
過剰圧縮されるのを防止するようになっている。
る。ダンパマウントラバー３６は、外周に円環状溝３７
が形成され、インナパイプ３８に加硫焼き付けにより接
着されており、図において矢印にて示すように、ブラケ
ット３９の中央の筒状部４０に圧入することによって嵌
着し、筒状部４０に後加硫接着されている。このように
してブラケット３９に取付けられたダンパマウントラバ
ー３６は、横方向から圧縮力が加えられ、加硫時におけ
る内部歪みが矯正される。そして、ダンパマウントラバ
ー３６は、ダンパユニット３１のロッド４１をインナパ
イプに挿通し、該ロッド４１の先端の雄ねじ４２に螺合
するナット４３をもって締結して取付けられ、インナパ
イプ３８の上下に配置したワッシャ４４，４４により、
過剰圧縮されるのを防止するようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のダンパマウントラバーは、周方向のコジリばね定数
が過大になって、自動車の乗心地を悪くし、また、軸方
向のばね定数と周方向のコジリばね定数との比の設定が
容易でないという欠点があった。本発明は、かかる従来
の欠点に鑑み、周方向のコジリばね定数を低くして、良
い乗心地が得られ、軸方向のばね定数と周方向のコジリ
ばね定数との比の設定が容易なダンパマウントラバーを
提供することを目的とする。
来のダンパマウントラバーは、周方向のコジリばね定数
が過大になって、自動車の乗心地を悪くし、また、軸方
向のばね定数と周方向のコジリばね定数との比の設定が
容易でないという欠点があった。本発明は、かかる従来
の欠点に鑑み、周方向のコジリばね定数を低くして、良
い乗心地が得られ、軸方向のばね定数と周方向のコジリ
ばね定数との比の設定が容易なダンパマウントラバーを
提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ブラケットの内周とインナパイプの外周
との間に介設されるダンパマウントラバーにおいて、ほ
ぼ周方向に沿った切欠部を形成して、周方向のコジリば
ね定数を低下させたことを特徴とする。
に、本発明は、ブラケットの内周とインナパイプの外周
との間に介設されるダンパマウントラバーにおいて、ほ
ぼ周方向に沿った切欠部を形成して、周方向のコジリば
ね定数を低下させたことを特徴とする。
【０００６】
【作用】本発明に係るダンパマウントラバーは、ほぼ周
方向に沿った切欠部を形成して、周方向のコジリばね定
数を低下させてあるので、自動車の乗心地を良くし、軸
方向のばね定数と周方向のコジリばね定数との比の設定
が容易である。
方向に沿った切欠部を形成して、周方向のコジリばね定
数を低下させてあるので、自動車の乗心地を良くし、軸
方向のばね定数と周方向のコジリばね定数との比の設定
が容易である。
【０００７】
【実施例】本発明の実施例について、図面を参照しなが
ら詳細に説明する。図１及び図２に示すように、ブラケ
ット１に形成した筒状部２の内周と断面が円形のインナ
パイプ３の外周との間に、本発明の第１の実施例に係る
ダンパマウントラバー４は介設してある。
ら詳細に説明する。図１及び図２に示すように、ブラケ
ット１に形成した筒状部２の内周と断面が円形のインナ
パイプ３の外周との間に、本発明の第１の実施例に係る
ダンパマウントラバー４は介設してある。
【０００８】ブラケット１は、伏せ皿形をしたブラケッ
ト本体６の中央に形成した筒状部２の上端にフランジ２
ａを一体に有し、ブラケット本体６に３本の取付用ボル
ト７を上向きに固着し、ブラケット本体６の下端に周方
向に等間隔を置き複数の突起８を一体に備えている。
ト本体６の中央に形成した筒状部２の上端にフランジ２
ａを一体に有し、ブラケット本体６に３本の取付用ボル
ト７を上向きに固着し、ブラケット本体６の下端に周方
向に等間隔を置き複数の突起８を一体に備えている。
【０００９】ダンパマウントラバー４は、インナパイプ
３の外周に沿った同心の上下環状溝１０と、該環状溝１
０の外側に形成した切欠部１１とを備えている。また、
このダンパマウントラバー４は、中心孔に挿入したイン
ナパイプ３の外周に焼き付け接着し、筒状部２に圧入す
るとともにブラケット１の内面にも焼き付け接着したブ
ラケット焼付接着型式によって組込まれている。切欠部
１１は、周方向に沿い等間隔を置いて扇形に上下対応す
る２箇所に設け、上面側では若干外下がりに下面側では
外上がりにそれぞれ傾斜した傾斜面１２，１２を形成
し、扇形の中心角θ、深さｄ、幅ｗ等を変えることによ
り、ダンパマウントラバー４の軸方向のばね定数と周方
向のコジリばね定数との比を調整することが可能であ
る。
３の外周に沿った同心の上下環状溝１０と、該環状溝１
０の外側に形成した切欠部１１とを備えている。また、
このダンパマウントラバー４は、中心孔に挿入したイン
ナパイプ３の外周に焼き付け接着し、筒状部２に圧入す
るとともにブラケット１の内面にも焼き付け接着したブ
ラケット焼付接着型式によって組込まれている。切欠部
１１は、周方向に沿い等間隔を置いて扇形に上下対応す
る２箇所に設け、上面側では若干外下がりに下面側では
外上がりにそれぞれ傾斜した傾斜面１２，１２を形成
し、扇形の中心角θ、深さｄ、幅ｗ等を変えることによ
り、ダンパマウントラバー４の軸方向のばね定数と周方
向のコジリばね定数との比を調整することが可能であ
る。
【００１０】そして、ダンパマウントラバー４は、図３
に示すように、ロッド１４をインナパイプ３に挿通し、
上下にワッシャ１６，１７を配置し、ロッド１４の先端
の雄ねじ１４ａに螺合するナット１８をもって締結して
取付けられる。
に示すように、ロッド１４をインナパイプ３に挿通し、
上下にワッシャ１６，１７を配置し、ロッド１４の先端
の雄ねじ１４ａに螺合するナット１８をもって締結して
取付けられる。
【００１１】本発明の上記第１の実施例に係るダンパマ
ウントラバー４を試作してそのばね特性を測定した結果
につき、図４及び表１に示す。
ウントラバー４を試作してそのばね特性を測定した結果
につき、図４及び表１に示す。
【００１２】
【表１】
【００１３】図４では、横軸に周方向のねじれ角（度）
をとり、縦軸にトルク（ｋｇｆ−ｍ）をとり、切欠部の
ない従来品を一点鎖線で表し、切欠部１１を形成した本
発明品のダンパマウントラバー４を実線で表している。
いずれも、従来品に対し、本発明品は、大幅にトルクが
低下し、乗心地を良くすることを示している。
をとり、縦軸にトルク（ｋｇｆ−ｍ）をとり、切欠部の
ない従来品を一点鎖線で表し、切欠部１１を形成した本
発明品のダンパマウントラバー４を実線で表している。
いずれも、従来品に対し、本発明品は、大幅にトルクが
低下し、乗心地を良くすることを示している。
【００１４】図５は、本発明の第２の実施例に係るダン
パマウントラバー４を示す平面図である。この場合、ダ
ンパマウントラバー４は、断面が楕円形をなし、該楕円
に外接する円と楕円とで囲まれた部分を切欠部１１とし
ており、その他第１の実施例と同じ部分については同一
符号を付けて示し、その部分の説明を省略する。このよ
うにダンパマウントラバー４の断面を楕円形にすると、
製造が容易でコスト低減を図ることができるという利点
がある。
パマウントラバー４を示す平面図である。この場合、ダ
ンパマウントラバー４は、断面が楕円形をなし、該楕円
に外接する円と楕円とで囲まれた部分を切欠部１１とし
ており、その他第１の実施例と同じ部分については同一
符号を付けて示し、その部分の説明を省略する。このよ
うにダンパマウントラバー４の断面を楕円形にすると、
製造が容易でコスト低減を図ることができるという利点
がある。
【００１５】なお、本発明は、上記実施例によって限定
されるものではなく、その要旨から逸脱しない範囲で種
々の変形が可能である。例えば、切欠部１１を周方向に
間隔を置き３箇所以上に設けてもよく、切欠部１１を上
下いずれか片方の面のみに設けてもよく、前記楕円形を
長穴形に代え該長穴形とその外接円とで囲まれた部分と
して切欠部１１を形成することも可能である。また、本
発明は、ブラケット焼付接着型式以外に、上記実施例と
同一部分に同一符号を付けて示した図６におけるよう
に、ブラケット１及びインナパイプ３にラバー４を接着
しないゴム単品プリセット型式に適用することもでき、
図７に示すように、ブラケット１をかしめたブラケット
かしめ型式、又はブッシュ圧入後の焼付接着タイプやイ
ンナパイプ及びブラケットの同時加硫接着タイプにも適
用可能である。
されるものではなく、その要旨から逸脱しない範囲で種
々の変形が可能である。例えば、切欠部１１を周方向に
間隔を置き３箇所以上に設けてもよく、切欠部１１を上
下いずれか片方の面のみに設けてもよく、前記楕円形を
長穴形に代え該長穴形とその外接円とで囲まれた部分と
して切欠部１１を形成することも可能である。また、本
発明は、ブラケット焼付接着型式以外に、上記実施例と
同一部分に同一符号を付けて示した図６におけるよう
に、ブラケット１及びインナパイプ３にラバー４を接着
しないゴム単品プリセット型式に適用することもでき、
図７に示すように、ブラケット１をかしめたブラケット
かしめ型式、又はブッシュ圧入後の焼付接着タイプやイ
ンナパイプ及びブラケットの同時加硫接着タイプにも適
用可能である。
【００１６】
【発明の効果】本発明は、ほぼ周方向に沿った切欠部を
形成して、周方向のコジリばね定数を低下させることに
より、自動車の乗心地を良くし、軸方向のばね定数と周
方向のコジリばね定数との比の設定が容易にできるとい
う効果を奏する。
形成して、周方向のコジリばね定数を低下させることに
より、自動車の乗心地を良くし、軸方向のばね定数と周
方向のコジリばね定数との比の設定が容易にできるとい
う効果を奏する。
【図１】本発明の第１の実施例に係るダンパマウントラ
バーを、ブラケットの内周とインナパイプの外周との間
に介設した状態を示す平面図である。
バーを、ブラケットの内周とインナパイプの外周との間
に介設した状態を示す平面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】本発明の第１の実施例に係るダンパマウントラ
バーを取付けた状態を示した断面図である。
バーを取付けた状態を示した断面図である。
【図４】本発明の第１の実施例に係るダンパマウントラ
バーの周方向のねじりばね特性を従来品との比較におい
て示したグラフである。
バーの周方向のねじりばね特性を従来品との比較におい
て示したグラフである。
【図５】本発明の第２の実施例に係るダンパマウントラ
バーを、ブラケットの内周とインナパイプの外周との間
に介設した状態を示す平面図である。
バーを、ブラケットの内周とインナパイプの外周との間
に介設した状態を示す平面図である。
【図６】本発明に係るダンパマウントラバーの別の使用
型式を示す断面図である。
型式を示す断面図である。
【図７】本発明に係るダンパマウントラバーの別の使用
型式を示す断面図である。
型式を示す断面図である。
【図８】ダブルウイッシュボーン方式の自動車用懸架装
置を示す正面図である。
置を示す正面図である。
【図９】従来のダンパマウントラバーを示す縦断面図で
ある。
ある。
１ ブラケット ２ 筒状部 ２ａ フランジ ３ インナパイプ ４ ダンパマウントラバー １０ 環状溝 １１ 切欠部
Claims (1)
- 【請求項１】 ブラケットの内周とインナパイプの外周
との間に介設されるダンパマウントラバーにおいて、ほ
ぼ周方向に沿った切欠部を形成して、周方向のコジリば
ね定数を低下させたことを特徴とするダンパマウントラ
バー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21943293A JPH0769022A (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | ダンパマウントラバー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21943293A JPH0769022A (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | ダンパマウントラバー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0769022A true JPH0769022A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16735314
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21943293A Pending JPH0769022A (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | ダンパマウントラバー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0769022A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008173990A (ja) * | 2007-01-16 | 2008-07-31 | Hitachi Ltd | プロペラシャフトの支持構造 |
| JP2018017312A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | Ｋｙｂ株式会社 | 緩衝器 |
-
1993
- 1993-09-03 JP JP21943293A patent/JPH0769022A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008173990A (ja) * | 2007-01-16 | 2008-07-31 | Hitachi Ltd | プロペラシャフトの支持構造 |
| JP2018017312A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | Ｋｙｂ株式会社 | 緩衝器 |
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