JPH0768974B2 - 高荷重用摺接構造 - Google Patents
高荷重用摺接構造Info
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- JPH0768974B2 JPH0768974B2 JP3108825A JP10882591A JPH0768974B2 JP H0768974 B2 JPH0768974 B2 JP H0768974B2 JP 3108825 A JP3108825 A JP 3108825A JP 10882591 A JP10882591 A JP 10882591A JP H0768974 B2 JPH0768974 B2 JP H0768974B2
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- F16C33/10—Construction relative to lubrication
- F16C33/1025—Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
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- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description
し、射出成形機やダイカスト機のトグル式型締装置のブ
ッシュなどの高荷重下で作動する摺接部分に適用でき
る。
締装置においては、金型の開閉を行うためのガイド機構
や、閉鎖時の金型を高圧で締付けるためのトグル機構な
どが用いられている。
機構の往復摺動部においては、金型の高圧型締めに対応
するために耐荷重を高める必要があり、鋼材製や鋳鉄製
のブッシュ等が用いられている。
おいては、金型の開閉を円滑に行うべく潤滑性を高める
必要があり、油脂類の供給による潤滑が行われているほ
か、近年では固体潤滑材による無給油式の潤滑が行われ
ている。
による定期的なグリスアップに加え、自動給油装置の接
続による自動給油が行われている。一方、無給油式の潤
滑としては、黒鉛等の固体潤滑材を粒状にしてブッシュ
の金属素地に埋め込むことがなされている。
油式の潤滑では、摺動部から潤滑油が漏れ出して周辺を
汚したり、成形品に付着して汚すという問題がある。さ
らに、手動式では定期的な保守作業の煩雑さが避けられ
ず、補給を忘れて潤滑性が不足する恐れがある。また、
自動式の場合でも、調整が悪く潤滑油の供給が少ないと
潤滑性が不足する恐れがある。このような潤滑不良が生
じると、摺接面の磨耗や動作不良を生じるという問題が
ある。
作用が固体潤滑材の粒の部分に限られ、周囲に露出する
金属素地が鋼材等の潤滑性の低い材料であるとブッシュ
として十分な潤滑性能が得られなくなるという問題があ
る。これに対し、ブッシュとして潤滑性の高い銅等を用
いた場合には強度が不十分になり、1000〜1300kgf/cm2
におよぶ高荷重を受ける型締装置の各部には耐えること
ができないという問題がある。
能が確実に得られるとともに、取扱いが容易なうえ周囲
の汚れ等を防止できる高荷重用摺接構造を提供すること
にある。
摺接する一対の摺接面の何れかの表面に固体潤滑材を埋
設し、前記摺接面の何れかの裏面に所定容積の油溜を形
成し、この油溜から当該摺接面へと貫通する給油孔を形
成し、この給油孔から摺接面に対して給油を行うことを
特徴とする。
孔、または直径2mm程度の孔に固体潤滑材を充填したも
の、もしくは直径5mm程度の孔に気孔率(表面積に対す
る気孔面積の比率)が10%〜25%の連続気孔材を充填し
たものが望ましい。そして、連続気孔材としては、各種
樹脂や無機材料等を微細な連続気孔ができるように成形
したもの、中空管状の繊維を含有させて気孔を形成した
ものなどが該当し、黒鉛等の自己潤滑性を有する材質と
することが望ましい。
ブデン(MoS2)あるいはボロンナイトライド(BN)などの固
定潤滑性を有する物質の粉粒をアクリルやエポキシ系の
樹脂に混合固化させたもの、あるいは黒鉛などの潤滑性
を有する固体が該当し、気孔を備えて潤滑用の油分を吸
収保持できるような材質とすることが望ましい。
材でよいが、潤滑性を有する鋳鉄や窒化鋼等とすること
が望ましい。そして、油溜や摺接面の周囲にOリング等
のシール材を配置して油漏れ防止用のシール構造を形成
することが望ましい。
より基本的な潤滑が行われるとともに、油溜の潤滑油が
給油孔を通して摺接面に供給され、摺接面の固体潤滑材
以外の部分の潤滑が行われる。このため、摺接面の基本
材質に潤滑性の高さを確保する必要がなくなり、鋼材等
の強度の高い材質を用いることで耐荷重性能を高めるこ
とが可能になる。また、基本的な潤滑は固体潤滑材で行
われるため、潤滑油の供給量は少なくてよくなる。この
ため、長期間にわたって保守等を行わなくても十分な潤
滑性能が確実に得られるようになり、油分の漏れ出しに
よる周囲や成形品などの汚れを防止することが可能とな
り、これらにより前記目的が達成される。
明する。図1には成形機に用いられるトグル式型締装置
10が示されている。型締装置10は平行なタイバー11を備
え、その両端部には基部12および固定型取付部13が設置
され、その間にはタイバー11に沿って移動可能な移動型
取付部14が設置されている。
2が取付けられ、移動型取付部14には同じく移動側3が
取付けられ、各取付部13,14を近接離隔させることによ
り成形用金型1の開閉および閉鎖状態での型締めが行わ
れ、成形用金型1の内部には所定形状の閉鎖空間(成形
用キャビティ)が形成されるようになっている。
され、基部12および移動型取付部14はタイバー11に沿っ
て移動自在に支持されている。基部12は図示しない固定
機構によりタイバー11の任意位置に固定可能である。移
動型取付部14は基部12との間に構成された型開閉および
型締め用のトグル機構20によりタイバー11に沿って駆動
されるようになっている。
付部14にはブラケット21, 22が形成され、各々の間には
第一および第二のリンク23, 24が配置され、各々は端部
のピンブッシュ25を貫通するピン26により回動自在に連
結されている。リンク23, 24は、移動型取付部14が固定
型取付部13に近接した状態では略直線的に伸展するが、
移動型取付部14が固定型取付部13から離隔するにつれて
屈曲するようになっている。
結され、サブリンク27は基部12の中心に設置された油圧
式の駆動シリンダ28に接続されている。この駆動シリン
ダ28の進退によりリンク23,24の伸展および屈曲が行わ
れ、これにより移動型取付部14が固定型取付部13に近接
離隔されて成形用金型1の開閉が行われる。
せて基部12と固定型取付部13との位置関係を調整し、成
形用金型1が閉じた時点で未だリンク23, 24が直線的に
延びきっていない状態となるように設定しておくこと
で、その後の駆動シリンダ28の駆動によりリンク23, 24
が外側へ押し開かれてトグル動作によりロックされるこ
とになる。
動シリンダ28の操作のみで成形用金型1の開閉および閉
鎖時の強力な締め付けを一括して行うことができるよう
になっている。
22やリンク23, 24に形成されたピンブッシュ25、あるい
はサブリンク27の回動連結部分には、それぞれ本発明に
基づく高荷重用摺接構造が適用されている。また、基部
12および移動型取付部14とタイバー11との摺接部分には
スライドブッシュ15が設置され、このスライドブッシュ
15にも本発明に基づく高荷重用摺接構造が適用されてい
る。
は両端にピンブッシュ25を有する第二のリンク24が示さ
れている。リンク24には、ピンブッシュ25としてピン26
が挿通される鋼製筒状のブッシュ本体30が冷し嵌めさ
れ、このブッシュ本体30の内周面はピン26との摺接面40
となっている。なお、ピン26は焼入れされた SKD61等の
鋼材の焼入れ処理品とされ、表面には防錆のためにメッ
キまたは溶射によるコーティングがなされている。
軸方向に沿って格子状に連続する固体潤滑材41が埋設さ
れている。固体潤滑材41は、二硫化モリブデンの粒子を
エポキシ樹脂に混合し、ブッシュ本体30の内周面に形成
された幅 2mm、深さ 1mm程度の溝31に充填し、固化させ
たものである。
周方向の溝32が形成され、各々にはピン26の全周に密着
するOリング33が嵌め込まれ、これにより摺接面40を囲
むように油漏れ防止用のシール構造42が形成されてい
る。
内周には全周にわたって凹部34が形成され、嵌め込まれ
たブッシュ本体30の外周面との間にできる空間により50
cc程度の潤滑油を貯留する油溜43が形成されている。
が形成され、この溝35にはブッシュ本体30の全周に密着
するOリング36が嵌め込まれ、これにより油溜43を囲む
ように油漏れ防止用のシール構造44が形成されている。
連通する給油路37が形成され、その一部はリンク24の表
面に開口されており、通常はねじ式の栓38で閉じられて
いる。この栓38を外して給油路37に潤滑油を注入するこ
とにより油溜43に潤滑油が充填されるようになってい
る。
毎に内周面から油溜43に面した外周面まで貫通しかつ連
続気孔材46または固体潤滑材47が充填された、あるいは
何も充填されていない直径5〜1mm程度の給油孔45が形
成されている。連続気孔材46は、気孔率10〜25%程度の
黒鉛の棒材の周囲にエポキシ樹脂接着材を塗布して給油
孔45に挿入固着させたものであり、黒鉛材料内部に形成
された微細な連続気孔により油溜43からの潤滑油を少量
づつ摺接面40へと浸潤供給させるようになっている。
充填固化および給油孔45への連続気孔材46または固体潤
滑材47の挿通接着の後、約 200度Cで一時間乾燥したの
ち内周を研磨されて仕上げられている。
り本発明に係る高荷重用摺接構造を説明したが、他のリ
ンク23やブラケット21, 22においてもピンブッシュ25の
構造は同様とされている。ただし、他のリンク23やブラ
ケット21, 22においては、各々の形状およびピンブッシ
ュ25の配置に応じて給油路37の形状が異なる。
にピンブッシュ25が一個づつであり、それぞれピンブッ
シュ25の油溜43に対応した給油路37および栓38が形成さ
れている。また、第一リンク23は多数のピンブッシュ25
を有する一体式のものであり、各ピンブッシュ25に連通
する多分岐式の給油路37が形成され、一個の栓38から各
ピンブッシュ25の油溜43への潤滑油注入が一括して行え
るようになっている。
ライドブッシュ15もピンブッシュ25と同様な構造とされ
ている。ただし、構造については前述したピンブッシュ
25と同様であるため説明は省略する。
10においては、稼働に先立って各部の栓38を外して給油
管37から各ピンブッシュ25およびスライドブッシュ15の
油溜43に潤滑油を充填させておく。そして、稼働を開始
した際には、各ピンブッシュ25によりそれぞれピン26で
回動連結されたリンク機構20の各回転摺動部の潤滑が行
われ、各スライドブッシュ15によりタイバー11に摺接支
持される基部12および移動型取付部14の各往復摺動部の
潤滑が行われる。
潤滑材41によりピン26との間の基本的な潤滑が行われる
とともに、油溜43の潤滑油が給油孔45を通して摺接面40
に供給され、摺接面40の固体潤滑材41の格子間に露出し
てピン26と摺接する部分の潤滑が行われる。また、スラ
イドブッシュ15においても、固体潤滑材41によりタイバ
ー11との間の基本的な潤滑が行われ、給油孔45からの潤
滑油によってタイバー11と摺接する摺接面40の潤滑が行
われる。
による基本的な潤滑作用に加えて、給油孔45からの潤滑
油による潤滑作用が得られるため、ピンブッシュ25とピ
ン26との間、およびスライドブッシュ15とタイバー11と
の間に十分な潤滑性を確実に得ることができるようにな
る。
潤滑油によってブッシュ本体30の材質に関わらず十分な
潤滑性能を得ることができ、ブッシュ本体30に強度の高
い鋼材を用いることでピンブッシュ25およびスライドブ
ッシュ15としての耐荷重性能を高めることができる。
型締装置10のトグル機構20の回転摺動部、あるいは移動
型取付部14や基部12の往復摺動部のようにな部分であっ
ても十分な潤滑性能を確実に得ることができ、型締め動
作等を円滑に行うことができる。
面40に供給することで油溜43からの潤滑油消費を減ら
し、潤滑油の補充等の保守作業サイクルを延長すること
ができる。
%の黒鉛による連続気孔材46を充填した直径5mm程度の
給油孔45、同様な気孔を有する固体潤滑材47を充填した
直径2mm程度の給油孔45、あるいは何も充填しない直径
1mm程度の給油孔45を用いることで、摺接面40ないし埋
設された固体潤滑材41に対して適切な量の潤滑油を供給
でき、摺接にあたっての強度が不足することがなく、長
期間にわたって十分な潤滑性能を確実に維持することが
できる。
50トンダイカストマシンに取付け、5年間の稼働にあた
る100 万回の連続試験を行ったところ、各ピンブッシュ
25に摺接するピン26の磨耗は全て0であり、各ピンブッ
シュ25の摺接面40の磨耗は1本が0.08mmであったが、他
は全て0.03mm以下であり、十分な潤滑性能が得られるこ
とがわかる。また、各ピンブッシュ25における潤滑油の
消費量は30cc程度であり、油溜43の貯留量50ccを考慮す
れば、5年間以上にわたっての無給油運転が十分に行え
ることがわかる。
率を変更することにより、給油孔45からの潤滑油の供給
量を設定でき、保守の際の調整作業などについても容易
に行うことができる。
給される潤滑油を少量とするとともに、摺接面40を囲む
シール構造42を設けたため、摺接面40に供給された潤滑
油の漏れ出しを防止することができる。また、ブッシュ
本体30の外側には油溜43を囲むシール構造44を設けたた
め、油溜43に貯留されている潤滑油の漏れ出しをも防止
することができる。従って、本実施例のピンブッシュ25
およびスライドブッシュ15においては、無給油式と同様
に油分の漏れ出しがなくなり、型締装置10の周囲の装置
や床面を汚すことがないばかりか、成形用金型1で製造
される成形品の汚れをも防止することができる。
のではなく、以下に示すような変形なども本発明に含ま
れるものである。例えば、前記実施例では連続気孔材46
として気孔率10〜25%の黒鉛を給油孔45に充填したが、
給油孔45の直径、断面形状、使用する黒鉛材の寸法、気
孔率などは実施にあたって適宜選択すればよい。表1に
は、黒鉛の気孔率毎に、潤滑油が各々の気孔に浸透して
飽和するまでの時間、前記実施例の設定において 100時
間にわたって実際に運転した後の潤滑油の消費量、およ
び機械的な圧縮強度が示されている。
えると脆くなって強度が低下し、摺接面40での摺接によ
り破損の可能性がある。また、気孔率が10%を下まわる
と潤滑油が浸潤する時間が長くなり、摺接面41に対する
潤滑油供給が不足して潤滑不良を生じる可能性がある。
従って、連続気孔材46に用いる黒鉛等としては気孔率10
〜25%となるように設定することが望ましい。そして、
給油孔45に充填するものを黒鉛以外の固体潤滑材47にす
る場合、固体潤滑材47の気孔率が一般に25〜35%と大き
いため、給油孔45の直径を2mm程度とし、欠落を防止す
ることが望ましい。また、給油孔45に何も充填しない場
合、給油孔45の直径を1mm程度とし、給油が急激になら
ないように調整することが望ましい。
種樹脂や無機材料等を微細な連続気孔ができるように成
形したもの、中空管状の繊維を含有させて気孔を形成し
たものなどであってもよい。この場合でも、潤滑油の通
過性および強度を考慮して気孔率や断面積を適宜調整す
ることが望ましい。
二硫化モリブデン粉末をエポキシ樹脂に混合して溝31内
に充填固化したものを用いたが、二硫化モリブデンに代
えてボロンナイトライド(BN)などの固定潤滑性を有する
物質の粉粒を用いてもよく、エポキシ樹脂に代えてアク
リル樹脂等を用いてもよい。また、樹脂モールド式の固
定に限らず、黒鉛などの潤滑性を有する固体を用いても
よく、エポキシ樹脂接着材を塗布して溝31内に嵌め込ん
で固定するようにしてもよい。
じるようにしてもよく、摺接面40に供給された潤滑用の
油分を吸収保持することにより、潤滑性をより高めるこ
とができる。
れる固体潤滑材41、ブッシュ本体30を貫通する給油孔4
5、これに充填される連続気孔材46あるいは固体潤滑材4
7の形態や寸法、設置間隔や数等は、前記実施例に限ら
ず、実施にあたって適宜選択すればよい。
いに傾斜した格子状としてもよい。また、前記実施例で
は固体潤滑材41を充填する溝31を断面矩形としたが、図
5のように半円形としてもよい。また、図6のように、
軸方向の縞状の固体潤滑材41を設けるとともに、各々を
円弧状の固体潤滑材41で結ぶようにしてもよい。さら
に、固体潤滑材41は互いに連結される必要はなく、図7
のように軸方向の固体潤滑材41を分散配置させるように
してもよい。
気孔材46あるいは固体潤滑材47とは別の位置に設置する
のではなく、同じ位置に重なるように設置してもよい。
例えば、図8および図9のように、溝31に合わせて給油
孔45を形成し、連続気孔材46あるいは固体潤滑材47が溝
31内の固体潤滑材41を貫通して摺接面40に露出するよう
にしてもよい。また、図10および図11のように、固体潤
滑材41に気孔を有する材質を用いる場合、溝31の裏側に
連通する給油孔45を形成し、固体潤滑材41の裏側に直接
潤滑油を供給してもよい。
らず、図12のように多数の点状の部分としてもよい。こ
の場合、固体潤滑材41として給油に適した連続気孔を有
しかつ十分な固体潤滑性を有する黒鉛などの材質を選択
し、給油孔45への充填により固体潤滑材41が給油用の連
続気孔材46あるいは固体潤滑材47を兼ねるようにしても
よい。
の基本材質としては、前記実施例のような通常の鋼材の
ほか、潤滑性を有する窒化鋼等を用いてもよく、摺接面
40における潤滑性をより向上できる。
るシール構造42, 44としては、前記実施例のようなOリ
ング33, 36等を用いたものに限らず、該当部分の油漏れ
を防止できるものであれば他の形式のシール構造であっ
てもよい。
固体潤滑材と潤滑油によって潤滑を行うことで、強度を
高めながら十分な潤滑性能が確実に得られるとともに、
油溜に封入した潤滑油を給油孔を通して摺接面に少量づ
つ供給することで、補給等の保守作業を軽減でき、かつ
周囲の汚れを防止できるようになる。
Claims (5)
- 【請求項1】 高荷重で相互摺接する一対の摺接面の何
れかの表面に固体潤滑材を埋設し、前記摺接面の何れか
の裏面に所定容積の油溜を形成し、この油溜から当該摺
接面の表面へと貫通する給油孔を形成し、この給油孔の
貫通方向に連続する微細な気孔を有する連続気孔材を前
記給油孔に充填し、この連続気孔材の気孔を通して前記
摺接面に給油することを特徴とする高荷重用摺接構造。 - 【請求項2】 高荷重で相互摺接する一対の摺接面の何
れかの表面に固体潤滑材を埋設し、前記摺接面の何れか
の裏面に所定容積の油溜を形成し、この油溜から当該摺
接面の表面へと貫通する給油孔を形成し、この給油孔の
貫通方向に連続する微細な気孔を有する固体潤滑材を前
記給油孔に充填し、この固体潤滑材の気孔を通して前記
摺接面に給油することを特徴とする高荷重用摺接構造。 - 【請求項3】 高荷重で相互摺接する一対の摺接面の何
れかの表面に固体潤滑材を埋設し、前記摺接面の何れか
の裏面に所定容積の油溜を形成し、この油溜から前記固
体潤滑材へと貫通する給油孔を形成し、この給油孔を通
して前記固体潤滑材に給油することを特徴とする高荷重
用摺接構造。 - 【請求項4】 前記請求項1ないし請求項3の何れかに
記載した高荷重用摺接構造において、前記油溜を囲むよ
うに油漏れ防止用のシール構造を設けたことを特徴とす
る高荷重用摺接構造。 - 【請求項5】 前記請求項1ないし請求項4の何れかに
記載した高荷重用摺接構造において、前記摺接面を囲む
ように油漏れ防止用のシール構造を設けたことを特徴と
する高荷重用摺接構造。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3108825A JPH0768974B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 高荷重用摺接構造 |
KR1019920005330A KR960014640B1 (ko) | 1991-04-12 | 1992-03-31 | 고하중용 미끄럼 접촉구조 |
US07/866,366 US5290617A (en) | 1991-04-12 | 1992-04-10 | Sliding structure for a high load |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3108825A JPH0768974B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 高荷重用摺接構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04316713A JPH04316713A (ja) | 1992-11-09 |
JPH0768974B2 true JPH0768974B2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=14494492
Family Applications (1)
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