JP3320943B2 - 射出成形機のトグル機構用の軸受装置 - Google Patents

射出成形機のトグル機構用の軸受装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長短のリンク、クロス
リンク等のリンク部材に設けられている軸受装置にリン
クピンが軸受けされてトグル機構が構成されている、射
出成形機のトグル機構用の軸受装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】射出成形機は、文献名を挙げるまでもな
く従来周知であり、概略的には型装置、この型装置を型
閉じ方向あるいは型開き方向に駆動する型締装置、型締
めされた型装置に溶融樹脂を射出する射出装置等から構
成されている。そして型締装置の1つにトグル式型締装
置が知られている。トグル式型締装置のトグル機構T
は、図9に示されているように一対の長リンクa、a、
一対の短リンクb、b、一対のクロスリンクc、c、1
個のクロスヘッドd等から構成されている。そして一対
の長リンクa、aの一方の端部は、リンクピンf、fに
より可動盤KBのブラケットB、Bに、他方の端部はリ
ンクピンg、gにより一対の短リンクb、bの端部寄り
にそれぞれ回動自在に連結されている。一対の短リンク
b、bの一方の端部は、リンクピンh、hにより可動ハ
ウジングKHのブラケットに、そして他方の端部もリン
クピンにより一対のクロスリンクc、cにそれぞれ回動
自在に連結されている。一対のクロスリンクc、cの他
方の端部は、クロスヘッドdにリンクピンj、jにより
結合されている。そしてクロスヘッドdには、油圧シリ
ンダSのロッドRが接続されている。
【0003】したがって、油圧シリンダSによりクロス
ヘッドdを図において左右方向に駆動すると、可動盤K
BはタイバーTB、TB…に案内されて固定盤Dに対し
て型閉じ方向あるいは型開き方向に駆動される。このよ
うなリンクピンf〜jは、周知のように、ブッシュで軸
受けされている。ブッシュは、一般に比較的軟質の銅合
金、銅合金に黒鉛等の固体潤滑剤が埋め込まれた複合材
等が使用されている。また、金属材料で構成されている
ブッシュの内周面には、例えば実公平2ー37546号
に記載されているように、油溝が形成され潤滑油、グリ
ース等の潤滑剤が保持されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、ブッシュ
が比較的軟質な材料から構成されていると、油溝の形成
が容易であるという利点がある。しかしながら、トグル
機構用ブッシュには、例えば700〜1000kgf/
cm2の高い面圧が、1.7〜3.1m/min程度の低
速度で作用する特徴を有するが、最近は生産性の向上か
らさらに高速化が求められており、耐摩耗性の向上が要
求されている。この問題は硬質のジルコニア、窒化ケイ
素等のセラミックス、超硬のサーメット等を適用すれば
解決できるが、このような硬質材料のブッシュに迅速に
油溝を加工することは、極めて困難でコスト高になると
いう別の問題が生じる。また、トグル機構用のブッシュ
には上記のような過酷な物理的条件が要求されるが、こ
のブッシュに軸受けされるリンクピンにも硬度的な要求
がなされ、焼入鋼にクロムメッキ等が施された硬い材料
が適用され、しかも部分的な反復摺動運動を伴い使用条
件は過酷であるので、ブッシュの耐久性に起因する早期
摩耗が、超ハイサイクル成形を困難にしている。その主
な原因としては、ブッシュ材自体の耐摩耗性不足、ハイ
サイクル成形による摺動距離の増大等が考えられるが、
未だに充分な対策が採られていないのが現状である。本
発明は、上記したような問題点を解決した射出成形機の
トグル機構用の軸受装置を提供しようとするもので、具
体的には潤滑剤を充分に保持させることができ、耐摩耗
性に優れているにも拘らず、安価に製作することができ
る射出成形機のトグル機構用の軸受装置を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、長短のリンク、クロスリンク等のリンク
部材に設けられている軸受装置にリンクピンが軸受けさ
れてトグル機構が構成されている射出成形機のトグル機
構用の軸受装置において、前記軸受装置は、前記リンク
部材に挿着されている異種材料からなる複数個のブッシ
ュから構成され、これらの挿着されている複数個のブッ
シュにより、ブッシュ間に少なくとも1個の油溝が形成
され、前記リンク部材の両端部に挿着されているブッシ
ュは、ビッカース硬度HVが500以上の難切削加工の
硬質材からなるように構成される。請求項2に記載の発
明は、請求項1に記載のブッシュは、バックメタルを介
してリンク部材に挿着され、請求項3に記載の発明は、
請求項1記載のブッシュが、バックメタルのブッシュ位
置決手段に係止している。そして請求項4に記載の発明
は、請求項1〜3いずれかの項に記載の、リンク部材の
両端部に挿着されているブッシュは、ビッカース硬度H
Vが600以上で、熱膨張係数がリンク部材またはバッ
クメタルの熱膨張係数1に対して1〜3/4の範囲の材
料から構成されている。
【0006】
【作用】長短のリンク、クロスリンク等のリンク部材
異種材料からなる複数個のブッシュを挿着する。このと
、リンク部材の両端部には、ビッカース硬度HVが5
00以上の難切削加工の硬質材からなるブッシュを、ブ
ッシュとブッシュの間隔が所定幅になるように挿着す
る。これによりブッシュとブッシュとの間に所定幅の油
溝が少なくとも1個以上形成される。このように構成さ
れたブッシュすなわち軸受装置の油溝に潤滑剤を保持さ
せ、そしてリンクピンを軸受させて長短のリンク、クロ
スリンク等からトグル機構を構成する。従来周知のよう
にしてトグル機構をモータ、油圧ピストン等で駆動して
金型を型締めして射出し、冷却固化を待って金型を開い
て成形品を取り出す。請求項記載の発明は、バックメ
タルに複数個のブッシュを所定間隔で挿着し、そしてバ
ックメタルをリンク部材に挿着する。適当な熱膨張係数
のバックメタルを適用することにより、リンク部材とブ
ッシュとの間の熱的な悪影響が緩和される。請求項
載の発明は、バックメタルのブッシュ位置決手段にブッ
シュが係止するまで挿着する。そしてバックメタルをリ
ンク部材に挿着する。これによりブッシュの移動、脱落
等が防止される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1に示
されている本発明の第1実施例に係わる軸受装置は、2
個のブッシュ3、3から構成されている。すなわち従来
技術の項で説明したトグル機構を構成している長短のリ
ンク、クロスリンク等のリンク部材1に、2個のブッシ
ュ3、3が例えば両端部から所定の間隔Sになるように
焼ばめ、冷やしばめ、圧入等の手段により挿着されて軸
受装置が構成されている。したがって、本実施例による
と、ブッシュ3とブッシュ3との間に油溝4が1個形成
され、その間隔Sが油溝4の幅になり、肉厚Hが油溝4
の深さになっている。従来周知のように、油溝4に潤滑
剤が保持されてブッシュ3、3によりリンクピン2が軸
受けされている。本実施例によると、2個のブッシュ
3、3をリンク部材1に挿着するだけで油溝4が形成さ
れるので、ブッシュ3、3を難切削加工材の硬質材例え
ばビッカース硬度HVが500以上の材料、さらに好ま
しくはビッカース硬度HVが600以上の材料で構成す
ることができる。また、ブッシュ3、3の肉厚Hを厚く
することにより、油溝4を深く形成することができるの
で、多量の潤滑剤を保持させることができる効果も得ら
れる。
【0008】図2は、本発明の第2実施例を示す図であ
る。本実施例によると、所定の間隔をおいて、3個のブ
ッシュ23、23、23が第1実施例と同様にリンク部
材1に挿着されている。したがって、2個の油溝24、
24が形成されている。第1実施例と同じような部材に
は同じ参照符号あるいは10の位に第2実施例を表す数
字の「2」を付けて重複説明はしないが、本実施例によ
っても前述した実施例と同様な効果が得られることは明
らかである。油溝24、24の数を多くすることによ
り、油溝24、24の幅を狭くすることができる。
【0009】リンク部材1と挿着するブッシュとの間に
熱膨張係数に差があると、例えば挿着するブッシュの熱
膨張係数がリンク部材1の熱膨張係数の2/3以下であ
ると、使用中にブッシュが移動あるいは脱落することも
有り得る。そこで本発明においては好ましくは1〜3/
4の範囲に選定されている。図3に示されている第3実
施例では、リンク部材1の略中央部の内周面に、中心方
向にリング状に突出した位置決突起5が形成されてい
る。そしてブッシュ33、33は両側から位置決突起5
に当接するまで挿着されている。したがって、ブッシュ
33、33は中心方向へは移動できない。また軸受とし
て組み立てると、図には示されていないが例えばワッシ
ャ等の部材により外側への移動も阻止される。他の部材
には第2実施例と同様な参照符号を付けて重複説明はし
ないが、本実施例によると油溝34は、位置決突起5が
突出している分だけ浅くなるが、前述した実施例と同様
な効果が得られることは明らかである。
【0010】図4に本発明の第4実施例が示されてい
る。本実施例によると、リンク部材1の内周面に、径の
小さい位置決突起45と、この位置決突起45の左右方
向に所定の間隔をおいて径の大きい第2の位置決突起4
5’、45’とが形成されている。したがって、径の小
さいブッシュ43、43と大きいブッシュ43’、4
3’とを位置決突起45、45’、45’に当接して挿
着すると、所定幅で所定深さの油溝44、44’、4
4’が3個形成される。これらの油溝44、44’、4
4’に保持される潤滑剤の量は、位置決突起5、
5、’、5’の幅で調節できることは明らかである。
【0011】図5に示されている本発明の第5実施例で
は、ブッシュ53、53に当接突起6、6がリング状に
一体的に形成されている。したがって、当接突起6、6
が互いに当接するように挿着すると、当接突起6、6の
突起量で油溝54の幅が決まる。図には示されていない
が、ブッシュ53、53の両側端部を止部材等で止めて
おくことにより、ブッシュ53、53が脱落あるいは移
動することを防止することができることは明らかであ
る。
【0012】図6に本発明の第6実施例が示されてい
る。本実施例ではリンク部材1に筒状のバックメタル7
が挿着され、そしてこのバックメタル7の内側に図1に
示されている第1実施例と同様にブッシュ63、63が
挿着されている。バックメタル7およびブッシュ63、
63の挿着順序は、初めにバックメタル7に、その両端
部からブッシュ63、63を焼ばめ、冷やしばめ、圧入
等の手段により挿着し、次いでリンク部材1にバックメ
タル7を挿着する。なお、符号64は油溝を示してい
る。本実施例によると、リンク部材1とブッシュ63、
63との間にバックメタル7が介装されているので、ブ
ッシュ63、63を脆い材質で形成することもできる。
また、リンク部材1の構成材料の熱膨張係数と、ブッシ
ュ63、63の熱膨張係数との中間の熱膨張係数を持つ
材料でバックメタル7を形成することにより、熱的影響
を緩和することができる。
【0013】図7に本発明の第7実施例が示されてい
る。本実施例によると、バックメタル77の内周面に中
心方向にリング状に突出した位置決突起77’が一体的
に形成されている。この位置決突起77’にブッシュ7
3、73の端部が当接するように挿着すると、位置決突
起77’と同じ幅の油溝74が形成される。この位置決
突起77’によっても第3実施例と同様な効果が得られ
ることは明らかである。
【0014】図8に本発明の第8実施例が示されてい
る。本実施例によると、バックメタル87の内側に異種
材料から構成されている2種のブッシュ83、83およ
び83’、83’が挿着されている。すなわち、リンク
部材1の両端部に位置するブッシュ83、83は、ジル
コニア、窒化ケイソ、サーメット、超硬合金、軸受鋼等
の硬質材から形成されている。そして内側に位置するブ
ッシュ83’、83’は、多孔質の含油金属材料、黒
鉛、二硫化モリブデン、窒化ホウ素等の固体潤滑剤が埋
め込まれた軸受材料等から形成されている。あるいは従
来の金属材料に油溝が形成されているブッシュが適用さ
れている。
【0015】本実施例によると色々な効果が得られる。
例えば軸受すなわちブッシュの摩耗は、リンクピン2の
撓みによって両端部に多く発生するが、本実施例による
と、両端部に位置するブッシュ83、83は硬質材から
形成されているので、摩耗に対する耐久性が向上する。
また、両端部に位置するブッシュ83、83がサーメッ
ト等で構成されていると、リンクピン2の金属に対する
凝着特性が低くなり、耐摩耗性はさらに向上する。さら
には、内側に位置するブッシュ83’、83’が固体潤
滑剤が埋め込まれた軸受材料から構成されていると、リ
ンクピン2とブッシュ83’、83’との間の境界潤滑
になり、硬質材から構成されているリンクピン2に対す
る攻撃性を緩和する効果が得られる。また、油溝が形成
されているブッシュ83’、83’が適用されると、
油、グリース等の潤滑油は、油溝84の他にブッシュ8
3’、83’の油溝にも保持され、したがって潤滑油が
多くなるので、油膜による潤滑効果が向上し、その結果
ブッシュ83、83、83’、83’とリンクピン2の
両方の摩耗量が減少する効果が得られる。
【0016】実験例:図9に示すトグル式型締装置のリ
ンクピンf、f、g、g、h、hの6箇所のブッシュの
平均摩耗量を測定した。なお、この時の型締力は150
トンで、試験サイクルは5sec/ショット、潤滑剤に
グリースを使用した。その結果を下表に記す。 摩耗量 摩耗量 ショット数 300万ショット 600万ショット 従来例 1.0 1.6 第1実験例 0.7 1.3 第2実験例 0.5 0.8 上記表において、第1、2実験例および600万ショッ
トした従来例の摩耗量は、300万ショットした従来例
の摩耗量を「1」として割合で示されている。なお、従
来例は、銅合金に油溝が形成されている軸受を、第1実
験例は図1に示されているように、サーメット製ブッシ
ュ3、3により油溝4を形成した軸受を、そして第2実
験例は図8に示されているように、両端部のブッシュ8
3、83を同様にサーメットで形成し、内側のブッシュ
83’、83’を銅合金に油溝が形成されているブッシ
ュを適用した。上記テスト表から明らかなように、第
1、2実験例によると、ブッシュ3、3、83、83は
硬質のサーメットから形成されているので、従来の銅合
金製軸受に比較して摩耗量が小さいことが分かる。特に
第2実験例によると、リンクピン2の撓みにより摩耗す
る両端部にはサーメット製ブッシュ83、83が配置さ
れ、グリースは内側のブッシュ83’、83’の油溝
と、内側のブッシュ83’、83’間に形成されている
油溝84とに多量に保持されるので、油膜による潤滑効
果が向上し摩耗量が少ないことが理解される。
【0017】本発明は、上記した第1〜8実施例に限定
されることなく色々な形で、あるいは適宜組み合わせて
実施できる。例えば、図8に示されている実施例ではバ
ックメタル87が介装され、そしてバックメタル87に
位置決突起87’が形成されているが、位置決突起8
7’がなくても、図6に示されているように実施できる
し、さらには直接、リンク部材1に挿着することもでき
る。また端部に位置するブッシュ83、83と内側に位
置するブッシュ83’、83’との間は密着され、油溝
は形成されていないが、これらの間に間隔をおいて油溝
を形成することもできる。さらには、図3、4、5、7
および8には位置決突起あるいは当接突起がリング状に
連続して形成されているが、所定間隔で適宜突起した単
なる突起でも同様に実施できることは明らかである。ま
た、ブッシュはトグル用のブッシュで、軸はリンクピン
で実施した例について説明したが、一般の軸受にも同様
に適用できることは明らかである。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、射出成
形機のトグル機構用の軸受装置は、リンク部材に異種材
料からなる複数個のブッシュが挿着され、その両端部に
ビッカース硬度HVが500以上の難切削加工の硬質
材からなるブッシュが挿着され、そして複数個のブッシ
ュ間に少なくとも1個以上の油溝が形成されているの
で、油溝を有する硬質材軸受装置を容易に形成すること
ができ、しかもブッシュの摩耗はリンクピンの撓みによ
りリンク部材の両端部に多く発生するが、両端部のブッ
シュがビッカース硬度HVが500以上の難切削加工の
硬質材から構成されているので、耐久性が向上するとい
う、本発明に特有の効果が得られる。また、油溝は挿着
されているブッシュ間により形成されているので、油溝
の幅を任意に形成でき、潤滑剤を充分に保持させること
ができる。さらには、油溝加工を必要としないので硬質
材から形成でき、耐摩耗性に優れた軸受装置を得ること
ができる。請求項記載の発明は、リンク部材にはバッ
クメタルを介してブッシュが挿着されているので、リン
ク部材とブッシュの物理的な性質例えば熱膨張係数が大
きく異なっていても、バックメタルの構成材料に中間の
性質の材料を選定することにより、物理的な性質の差か
ら生じる弊害を避けることができる。請求項記載の発
明によると、ブッシュはバックメタルのブッシュ位置決
手段に係止しているので、請求項記載の発明の効果に
加えて、ブッシュの移動、脱落等が防止される効果が得
られる。請求項記載の発明によると、ブッシュがビッ
カース硬度HVが600以上で、熱膨張係数がリンク部
材またはバックメタルの熱膨張係数1に対して1〜3/
4の範囲の材料から構成されているので、耐摩耗性に優
れ、また軸受けの温度が高くなってもブッシュの移動、
脱落等が防止される効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係わる軸受装置にリン
クピンが軸受けされた状態で示す断面図である。
【図2】 本発明の第2実施例に係わる軸受装置にリン
クピンが軸受けされた状態で示す断面図である。
【図3】 本発明の第3実施例に係わる軸受装置にリン
クピンが軸受けされた状態で示す断面図である。
【図4】 本発明の第4実施例に係わる軸受装置にリン
クピンが軸受けされた状態で示す断面図である。
【図5】 本発明の第5実施例に係わる軸受装置にリン
クピンが軸受けされた状態で示す断面図である。
【図6】 本発明の第6実施例に係わる軸受装置にリン
クピンが軸受けされた状態で示す断面図である。
【図7】 本発明の第7実施例に係わる軸受装置にリン
クピンが軸受けされた状態で示す断面図である。
【図8】 本発明の第8実施例に係わる軸受装置にリン
クピンが軸受けされた状態で示す断面図である。
【図9】 射出成形機のトグル型締装置を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 リンク部材 2 リンクピン 3、23、33、、、83 ブッシュ 4、24、34、、、84 油溝 5、45、45’ 位置決突起 6 ブッシュ当接突起 7、77、87 バックメタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−74238(JP,A) 特開 平4−172164(JP,A) 特開 平4−4962(JP,A) 特開 昭62−4942(JP,A) 実開 昭61−135617(JP,U) 実開 平3−1020(JP,U) 実開 平6−23723(JP,U) 実開 平7−11322(JP,U) 実公 昭48−16019(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B29C 33/20 - 33/76 B22D 17/26 F16C 3/00 - 9/06 F16C 17/00 - 17/26 F16C 33/00 - 33/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長短のリンク、クロスリンク等のリンク
    部材(1)に設けられている軸受装置にリンクピン
    (2)が軸受けされてトグル機構が構成されている射出
    成形機のトグル機構用の軸受装置において、 前記軸受装置は、前記リンク部材(1)に挿着されてい
    異種材料からなる複数個のブッシュから構成され、
    れらの挿着されている複数個のブッシュにより、ブッシ
    ュ間に少なくとも1個の油溝が形成され、前記リンク部材の両端部に挿着されている ブッシュは、
    ビッカース硬度HVが500以上の難切削加工の硬質材
    からなることを特徴とする射出成形機のトグル機構用の
    軸受装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブッシュは、バックメ
    タルを介してリンク部材に挿着されている射出成形機の
    トグル機構用の軸受装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のブッシュが、バックメタ
    ルのブッシュ位置決手段に係止している射出成形機のト
    グル機構用の軸受装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれかの項に記載の、
    ンク部材の両端部に挿着されているブッシュは、ビッカ
    ース硬度HVが600以上で、熱膨張係数がリンク部材
    またはバックメタルの熱膨張係数1に対して1〜3/4
    の範囲の材料から構成されている射出成形機のトグル機
    構用の軸受装置。
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