JPH0768835A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジャム発生時に、周囲への影響を最小限に抑
えるための適正なジャム処理を行うことができる画像形
成装置を提供することを目的とする。 【構成】 入力されたイメージデータより感光体に潜像
を形成する潜像形成部と、この形成された潜像を記録媒
体に転写する転写部と、前記記録媒体を給送する給送部
と、前記転写された記録媒体を定着させる熱定着部とを
有する画像形成装置において、前記給送部によって給送
される記録媒体の情報を収集する収集部と、該収集結果
に応じて前記給送部によって給送される前記記録媒体の
停止タイミングを切り換える停止タイミング切り換え部
とを有する。このような構成により、ジャムを検知した
場合に、ジャムの種類を推測し、搬送を止める位置を切
り替えることにより、適正なジャム処理を行えるように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームプリンタ
等のページプリンタにおける搬送制御に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、レーザビームプリンタは、その優
れた印字品質と低価格という点で広く普及してきた。

【０００３】図１は、その代表的な従来例を示す断面図
である。このレーザビームプリンタは、紙カセット９、
給紙ローラ１０、給紙センサ１２、感光ドラム２、露光
器５、現像器６、転写器７、ミラー４、スキャナユニッ
ト３、レジストローラ１１、定着器１３、排紙センサ１
４、ＣＰＵ２５、プリンタコントローラ４０等を有す
る。

【０００４】このような構成において、プリンタコント
ローラ４０からのプリント信号を受けると、ＣＰＵ２５
は、給紙ローラ１０を駆動し、紙カセット９から紙を給
紙する。それと並行して、スキャナユニット３内のレー
ザ（不図示）とスキャナモータ（不図示）が動作する。

【０００５】そして、給紙された紙がレジストローラ１
１により搬送され、ドラム２に近づくのに同期して、プ
リンタコントローラ４０からビデオ信号が送信され、感
光ドラム上をレーザ光が走査され、ビデオ信号に対応し
た画像が潜像される。

【０００６】その後トナーが付着し、可視画像化され、
上記搬送中の紙に転写器７により転写され、定着器１３
により定着され、印字サンプルとして出力される。

【０００７】この際、ＣＰＵ２５は、給紙センサ１２、
定着前センサ（不図示）、排紙センサ１４等で紙の先
端、後端を検知するとともに、ドアセンサ（不図示）で
ドアオープンを検知し、例えばプリント中にドアがオー
プンされたり、給紙不良で紙の搬送が遅延したり、紙が
斜行して搬送が停止するといった場合、搬送ローラの駆
動を停止してジャム状態にし、プリンタコントローラ４
０にジャムステータスを送信する。

【０００８】また、パワーＯＮ時、機内に紙が存在する
場合も同様である。また、搬送ローラ間の距離に達しな
い長さの紙が給紙された場合もジャムにしている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、遅延ジャムの小サイズ紙によるジャムは、搬
送中に給紙センサ、定着前センサ、排紙センサを監視
し、所定時間以上センサに紙有りと検知したとき、ある
いは紙有りの状態が所定時間以下の場合に、遅延または
小サイズと判断し、その場でジャムとしていた。

【００１０】このため、紙の取り除きが困難な位置でジ
ャムとなっていたり、連続プリント時に後方の紙がジャ
ムになり、正規なシーケンスで転写されている先方の紙
が定着できない場合があった。

【００１１】本発明は、ジャム発生時に、周囲への影響
を最小限に抑えるための適正なジャム処理を行うことが
できる画像形成装置を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は、入力されたイ
メージデータをポリゴンミラーより感光体に照射して、
潜像を形成する潜像形成手段と、この形成された潜像を
記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体を給送す
る給送手段と、前記転写された記録媒体を定着させる熱
定着手段とを有する画像形成装置において、前記給送手
段によって給送される記録媒体の情報を収集する収集手
段と、該収集結果に応じて前記給送手段によって給送さ
れる前記記録媒体の停止タイミングを切り換える停止タ
イミング切り換え手段とを有する。このような構成によ
り、ジャムを検知した場合に、ジャムの種類を推測し、
搬送を止める位置を切り替えることにより、適正なジャ
ム処理を行えるようにしたものである。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の第１実施例を説明する。な
お、この第１実施例におけるハードウェアの構成は、上
記図１に示すものと同様であるものとし、同一符号を付
して個々の説明は省略する。

【００１４】図２は、この第１実施例におけるシーケン
スを示すフローチャートであり、ＣＰＵ２５のファーム
ウェアに含まれるものである。以下、本実施例を図１と
図２を用いて説明していく。

【００１５】プリンタコントローラ４０からプリント信
号が送信されると、Ｓ００に示すように、ＣＰＵ２５は
プリントシーケンスをスタートさせる。そして、Ｓ０１
において、指定された紙サイズに対応した搬送時間がレ
ジスタにセットされる。

【００１６】その後、Ｓ０２において、給紙スタートさ
れると、給紙ローラ１０が回転し、紙カセット９から紙
が給紙される。そして、この紙が搬送される間、Ｓ０３
で紙先端が監視され、給紙された紙の先端が給紙センサ
１２に達すると、Ｓ０３で紙先端が検知され、Ｓ０４に
おいて紙サイズ計測タイマ（不図示）がリセットスター
トされる。

【００１７】その後、レジストローラ１１により紙が搬
送され、Ｓ０５において紙後端が監視される。そして、
紙が進行し、給紙センサ１２を過ぎると、紙後端が検知
され、Ｓ０６により紙サイズ計測タイマがホールドスト
ップする。

【００１８】次に、Ｓ０７において、このプリンタの規
定する最小の紙サイズかどうかを比較する。ここで、最
小の紙サイズとは各駆動ローラで搬送できる紙であるこ
とを意味し、定着ローラ１３と感光ドラム２との間の距
離に相当する。

【００１９】そして、Ｓ０７で規格以下の紙と判断され
た場合、レーザ３の発光を即座に停止する。また、レジ
ストローラ１１は即座に停止せず、Ｓ０８において、レ
ジストローラ１１を抜け、ドラム一体型トナーカートリ
ッジ２０の真下にきたとき、ローラ１１が停止し、ジャ
ムとなる（Ｓ１０）。

【００２０】なお、Ｓ０７で即座にレジストローラ１１
を停止すると、紙を挟んだままになり、紙を取り除く際
に強制的に引き抜くことになり、ローラ１１を痛めるこ
とになる。そこで、カートリッジ２０の下に来たときに
停止することにより、カートリッジ２０を取れば、容易
に紙を除去できる。

【００２１】また、Ｓ０７で規格値を満たしていると、
Ｓ０９に進み、レジスタにセットされた搬送時間とタイ
マ時間を比較し、タイマ時間が大きければ、給紙遅延と
判断し、即座にジャムにする。

【００２２】以上のようにして、ジャムが発生した際
に、用紙の搬送を適した位置で停止させることにより、
ジャム処理が容易になる。

【００２３】なお、上記第１実施例では、紙サイズを計
測して停止を切り換えたが、プリンタコントローラ４０
からの紙サイズ情報に基づいて停止位置を切り換えても
良いし、また、紙種に基づいて停止位置を切り換えても
良い。

【００２４】次に、図４は、本発明の第２実施例におけ
るシーケンスを示すフローチャートである。

【００２５】上記第１実施例においては、ジャムの種類
によって停止位置を切り換えるものであった。そのた
め、図３に示すように、連続プリント中など、機内に２
枚以上の紙が存在する場合において、正常なタイミング
で搬送されている定着制御中のＡ紙が給紙遅延し、ジャ
ム処理すべきＢ紙により搬送停止し、Ａ紙のうち、定着
ローラ１３を通過していない部分が未定着のまま、取り
除かれることになる。

【００２６】この第２実施例は、この点を考慮したもの
である。以下、第１実施例と異なる点を中心に説明す
る。

【００２７】図４において、Ｓ２１で給紙スタートする
と、Ｓ２２において、給紙監視タイマがリスタートさ
れ、Ｓ２３の紙先端検知までカウントされ、紙先端が検
知されると、Ｓ２４で紙サイズ計測タイマをリスタート
するとともに、Ｓ２４１で監視タイマ値がホールドスト
ップされる。

【００２８】その後、Ｓ２９により監視タイマ値と所定
値が比較され、給紙遅延すると、監視タイマ値が所定値
より大きくなり、ジャムとなる。また、紙サイズが小さ
い場合も（Ｓ２７）、第１実施例と同じようにジャムと
なる。

【００２９】この際、Ｓ２５により紙後端が検知される
と、Ｓ３１で紙間計測タイマをスタートし、Ｓ２３にお
いて、再び紙先端が計測されるまでカウントする。

【００３０】このカウント値がホールドされ、Ｓ２８に
より先ほど示したジャムが認識されたときも、直にはロ
ーラを停止せず、紙間計測タイマのホールド値により所
定時間ローラを回転させてジャムにする（Ｓ３０）。こ
れにより、先行する紙が定着器を通過してからジャムに
することができる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ジャムの種類により、停止位置をかえることにより、そ
れぞれ適したジャム処理を行うことができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例における構成を示す概略断
面図である。

【図２】上記第１実施例におけるシーケンスを示すフロ
ーチャートである。

【図３】本発明の第２実施例における紙の搬送状態を示
す概略断面図である。

【図４】上記第２実施例におけるシーケンスを示すフロ
ーチャートである。

【符号の説明】 ２…感光ドラム、 ３…スキャナユニット、 ４…ミラー、 ５…露光器、 ６…現像器、 ７…転写器、 ９…紙カセット、 １０…給紙ローラ、 １１…レジストローラ、 １２…給紙センサ、 １３…定着器、 １４…排紙センサ、 ２５…ＣＰＵ、 ４０…プリンタコントローラ。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力されたイメージデータをポリゴンミ
   ラーより感光体に照射して、潜像を形成する潜像形成手
   段と、この形成された潜像を記録媒体に転写する転写手
   段と、前記記録媒体を給送する給送手段と、前記転写さ
   れた記録媒体を定着させる熱定着手段とを有する画像形
   成装置において、 前記給送手段によって給送される記録媒体の情報を収集
   する収集手段と、該収集結果に応じて前記給送手段によ
   って給送される前記記録媒体の停止タイミングを切り換
   える停止タイミング切り換え手段とを有することを特徴
   とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、 前記情報収集手段は、前記記録媒体の長さを計測する計
   測手段であることを特徴とする画像形成装置。
3. 【請求項３】 請求項１において、 前記情報収集手段によって得られる情報は、プリンタエ
   ンジン内で得られる紙サイズ情報または紙種類情報であ
   ることを特徴とする画像形成装置。
4. 【請求項４】 請求項１において、 前記情報収集手段によって得られる情報は、プリンタコ
   ントローラから送信される紙サイズ情報または紙種類情
   報であることを特徴とする画像形成装置。
5. 【請求項５】 請求項１において、 連続印字時に先行する第１の記録媒体が前記熱定着手段
   を通過するかどうかを監視する監視手段を有し、前記情
   報収集手段によって得られる第２の記録媒体の情報に応
   じて、前記第１の記録媒体が前記定着手段を通過した
   後、停止するようにしたことを特徴とする画像形成装
   置。