JPH0768768B2 - 建築物床面のコンクリート自動均し装置 - Google Patents

建築物床面のコンクリート自動均し装置

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JPH0768768B2
JPH0768768B2 JP7544790A JP7544790A JPH0768768B2 JP H0768768 B2 JPH0768768 B2 JP H0768768B2 JP 7544790 A JP7544790 A JP 7544790A JP 7544790 A JP7544790 A JP 7544790A JP H0768768 B2 JPH0768768 B2 JP H0768768B2
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leveling
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は建築物の床面、特に鉄筋を有する床面に自動的
にコンクリートを敷均しできる建築物床面のコンクリー
ト自動均し装置に関する。
[従来の技術] 一般に、例えば道路の広い範囲に渡って自動的にコンク
リートを敷均しする装置は種々知られており広く用いら
れている。
しかしながら、建築物の床面に関しては、例えば倉庫や
工場等の平屋の場合にレールを布設し撤去しながら機械
を用いてコンクリートを敷均しする程度のものしか開発
されていない。
その理由は、一般に道路工事で用いる作業機械はその重
量が重く、少なくとも10ton程度はあるために、建築物
の床面に適用する場合、床面の強度が著しく高い場合
(例えば、土間コン打設の場合)にしか適用できず、通
常の建築物の2階以上の床面には強度上、或いは持ち上
げるエレベータの重量不足等により実施できないからで
ある。
そのために、従来は実質的に作業員の手作業によらねば
らず、作業効率がきわめて悪かった。
[技術的背景] 本発明者らは種々研究の結果、近年の車両技術の発展に
伴い、建設機械メーカ各社で、クローラ式の小型作業機
械が各種開発されたことに着目し、このクローラにコン
クリート敷均し手段を設ければ、通常の床が耐える荷重
(例えば500kg程度)で済むことが解った。また自動的
にコンクリートを敷均しするためには、その表面を所定
の高さ位置にしなければならない。そのために、特公昭
62−25824号公報および特公昭62−49411号公報に記載さ
れた公知のレーザレベリング装置を設ければ重量が嵩む
ことなく、簡単に均一な敷均しができることを見出し
た。
[解決しようとする課題] したがって本発明の目的は、比較的に軽量で、特に鉄筋
を配筋した床面に自動的にコンクリートを敷均しするこ
とのできる建築物床面のコンクリート自動均し装置を提
供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、建築物の床面に撒いたコンクリートを
自動的に敷均しできる建築物床面のコンクリート自動均
し装置において、クローラ台車の進行方向前方にコンリ
ート中に挿入できるバイブレータ装置と、回転軸が台車
の左右方向に延びるオーガーとを上下動可能に設置し、
台車の後方にクローラの走行軌跡均し手段を設け、前記
オーガーはコンクリートの表面の高さ位置を調節するた
めのレーザ受光器を備えている。
[発明の作用効果の説明] 床面にはあらかじめ例えばコンクリートポンプ等を用い
てコンクリートを撒いておく。その表面は当然のことな
がら、かなりの凹凸があるが、全体的には所定の厚みよ
り若干厚くなるような量のコンクリートを撒いておく。
そしてこのように撒いたコンクリート上にクローラ台車
を走行させる。するとバイブレータ装置は撒いたコンク
リートの流動化を促進して、鉄筋の下側にも均一にコン
クリートを充填する。オーガーは凹凸のあるコンクリー
ト表面を所定の高さ位置に均すものであるが、若干多め
に撒かれたコンクリートの余った部分は凹部を充填する
ことは勿論であるが、オーガーによってクローラ台車の
未処理の側方に移動する。オーガーはレーザレベラによ
って常に一定高さ位置にあるので、クローラ台車がコン
クリート凹凸によって移動してもオーガーの高さ位置は
不変である。そしてクローラ台車の走行軌跡はクローラ
台車の後方に設けたクローラの走行軌跡均し手段によっ
て均一化し平らな表面となる。
クローラの走行軌跡均し手段としては転圧ローラ又はス
クレーパを用いることができる。転圧ローラは表面の不
均一を押圧して平らにするものであり、スクレーパは表
面をかき取って平らにするものである。したがってスク
レーパでかき取られた凸部のコンクリートは凹部に撒け
ばよい。スクレーパの高さ位置はクローラ台車の走行移
動によって変化するので、オーガーと同様なレーザレベ
ラを設ければよい。
したがって本発明によれば、バイブレータでコンクリー
トを鉄筋の下側まで充填し、そしてオーガーで所定のレ
ベルに均すと共に、余分なコンクリートを未処理側に排
除し、クローラの走行軌跡均し手段でコンクリート表面
を平らにする作業が自動的に行われ、しかも作業員の人
数を大巾に減少でき、その上に作業能率も向上する。
[実施例] 以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明を実施したコンクリート自動均し装置A
が建築物Bの床面FにコンクリートCを敷均している所
が示されている。
コンクリート自動均し装置Aは無限軌道1で走行するク
ローラ台車2を備え、そのクローラ台車2は受信アンテ
ナ3を備え、作業員O1が操作するコントローラ4で遠隔
操作できるようになっている。
クローラ台車2の前方には一対のアーム4、4が上下方
向に回転自在に取付けられ、それらのアーム4にはバイ
ブレータ装置5およびオーガー6が設けられている。
第2図に示されている通り、バイブレータ装置5はアー
ム4、4に連結されたロッド5aとそのロッド5aに取付け
られた複数のL字状の振動素子7とよりなり、その振動
素子7は公知の偏心荷重の振動子を備え、矢印Dで示す
ように円状の振動運動を行うものである。
再び第1図を参照して、オーガー6上方にはスティ8が
設けられ、このスティ8に取付けられたロッド9の先端
にはレーザ受光器10が設けられている。
他方、床Fの適所にはレーザ光12を発するレーザ投光器
11が設置されており、レーザ受光器10はそのレーザ光を
受光して、例えば前記の特公昭62−25824号公報および
特公昭62−49411号公報に記載されたような公知の図示
しない制御装置によってアーム4、4が上下に移動し、
オーガー6の高さをクローラ台車2の姿勢に無関係に常
に一定に保つようになっている。なお、図示の実施例で
はバイブレータ装置5が前方に、そしてオーガー6が後
方に設けられているが、この関係は逆にしてもよい。
さらに、クローラ台車2の後方には一対のアーム13、13
を介して転圧ローラ14が設けられている。転圧ローラ14
は、ローラの自重により常に床下に向けて押圧するよう
になっている。そして転圧ローラ14の後方にはワイヤ又
はロープ15を介して表面仕上げをするフロートパン16が
取付けられているが、このフロートパン16は必ずしも設
けなくてもよい。なお図中Rは鉄筋である。
作業に際して、地上のコンクリートミキサMからのコン
クリートは作業車Tに送られてコンクリートポンプPに
よって、ホースHから床F上に送られる。作業員O2はコ
ンクリートCを床F上に所定量撒くが、撒かれたコンク
リートCの表面はかなりの凹凸がある。
そこでクローラ台車2が撒かれたコンクリートC上を走
行する。するとバイブレータ装置5はコンクリートCに
振動を与え、流動化を促進し、コンクリートCは鉄筋R
の下方に好適に充填され、またオーガー6は凹凸のある
コンクリート表面を均一な高さに処理する。オーガー6
を用いているので、この処理作業中に余分なコンクリー
トCは未処理側すなわち図面の右側に排出される。そし
てクローラ台車2の走行に伴い、コンクリートCの表面
に軌跡Uが付くので、転圧ローラ14によりこの軌跡Uを
除去し、平らな平面とする。
第3図は転圧ローラ14に代えてスクレーパ17を設けた例
であり、その他の点は実質的に第1図の実施例と同じで
あるから、第1図と同一の符号を付して重複説明を省略
する。
第3図においてスクレーパ17はクローラ台車2に一対の
アーム18、18を介して上下動可能に設けられたスクレー
パブレード19を備え、そのスクレーパブレード19にはロ
ッド20を介してレーザ受光器21が取付けられ、レーザ投
光器11からのレーザ光12aを受けるようになっている。
したがって、スクレーパブレード19の高さ位置は図示し
ない制御装置からの信号により位置決め手段例えばシリ
ンダ22が作動して一定高さ位置に制御される。その他の
作用効果は第1図の例と同じである。
[発明の効果] 以上の如く、本発明によれば、比較的に小型で軽いクロ
ーラ台車を用いたので、床の強度が通常の設計の場合で
も適用でき、また2階、3階と順次作業をする場合に、
エレベータ又はクレーン等で簡単に次階に持ち上げるこ
とができる。そして床を自動的に平らに均すことがで
き、少ない作業員で作業能率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す斜視図、第2図は本発
明で実施されるバイブレータ装置の一例を示す斜視図、
第3図は他の実施例を示す斜視図である。 A…自動均し装置、1…無限軌道、2…クローラ台車、
5…バイブレータ装置、6…オーガー、10…レーザ受光
器、11…レーザ投光器、14…転圧ローラ、17…スクレー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の床面に撒いたコンクリートを自動
    的に敷均しできる建築物床面のコンクリート自動均し装
    置において、クローラ台車の進行方向前方にコンリート
    中に挿入できるバイブレータ装置と、回転軸が台車の左
    右方向に延びるオーガーとを上下動可能に設置し、台車
    の後方にクローラの走行軌跡均し手段を設け、前記オー
    ガーはコンクリートの表面の高さ位置を調節するための
    レーザ受光器を備えていることを特徴とする建築物床面
    のコンクリート自動均し装置。
JP7544790A 1990-03-27 1990-03-27 建築物床面のコンクリート自動均し装置 Expired - Fee Related JPH0768768B2 (ja)

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