JPH0768724A - カーペット用バッキング材 - Google Patents

カーペット用バッキング材

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JPH0768724A
JPH0768724A JP5159691A JP15969193A JPH0768724A JP H0768724 A JPH0768724 A JP H0768724A JP 5159691 A JP5159691 A JP 5159691A JP 15969193 A JP15969193 A JP 15969193A JP H0768724 A JPH0768724 A JP H0768724A
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JP
Japan
Prior art keywords
polyester
carpet
base material
melting point
bonding
Prior art date
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Pending
Application number
JP5159691A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Chiisako
雅司 竪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リサイクル可能なカーペット用バッキング材
を提供する。 【構成】 ポリエステルシートからなるカーペット用バ
ッキング材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーペット基材の裏面
に裏打ちするバッキング材に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に、不要となり廃棄されるカーペットは家庭用、業務用
を問わず膨大な量に達している。これらは廃棄物として
主に焼却処理されているが、環境問題などの観点からリ
サイクルされることが望まれている。ところが、これら
カーペットに裏打ちされるバッキング材として塩化ビニ
ルシートあるいは塩化ビニルを含有するシート状物が用
いられている。バッキング材として塩化ビニル製品が用
いられているため、ポリエステルからなるカーペットや
カーペット基材のリサイクルに際して障害となってお
り、ポリエステルからなるバッキング材が求められてい
た。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記事情に
鑑み鋭意検討の結果、ポリエステルシートをバッキング
材とすることで、バッキング材も含めてポリエステルと
してリサイクルできることができることを見いだし、本
発明を解決するに至った。すなわち、本発明の要旨は、
ポリエステルシートからなるカーペット用バッキング材
に存する。
【0004】以下、発明を詳細に説明する。本発明で用
いられるポリエステルは、ジカルボン酸、ジオール、ヒ
ドロキシカルボン酸の縮合重合によって得られるエステ
ル基を含むポリマーあるいはそれらポリマー混合物で、
エチレンテレフタレートを主たる成分とする。エチレン
テレフタレート成分の他の共重合成分としてはジカルボ
ン酸としてイソフタル酸、フタル酸、アジピン酸、セバ
シン酸等、ジオール成分としてはジエチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、シクロヘキサンジメタノ
ール等、ヒドロキシカルボン酸としてp−ヒドロキシ安
息香酸等からなるエステルが挙げられるが、とりわけ比
較的廉価なイソフタル酸を含有するものが好適である。
【0005】本発明のバッキング材として、ポリエステ
ル系接着剤、例えばテレフタル酸残基、イソフタル酸残
基、エチレングリコール残基、ネオペンチルグリコール
残基がそれぞれ1:1:1:1のモル比で共重合されて
いる接着性ポリエステルを用いてもよいが、熱融着によ
りカーペット基材への貼り付けを行えるようなポリエス
テルでもよい。熱融着による貼り合わせの場合は、熱融
着が引き起こされる加熱温度が、主としてポリエチレン
テレフタレートからなるカーペットやカーペット基材を
変性させない程度に低いことが望ましい。従って、本発
明のポリエステルシートの少なくともカーペット基材と
の貼り合わせ面側を構成するポリエステルの融点は、ポ
リエチレンテレフタレートの融点よりも十分低い130
〜240℃であることが好ましく、さらに好ましくは1
50〜230℃、特に好ましくは180〜220℃であ
る。かかる融点が240℃を超えると、貼り合わせの際
の熱融着に必要とする温度、加圧条件が苛酷となり、カ
ーペットやカーペット基材を損傷するため好ましくな
い。130℃未満では熱融着に際する問題はないが、例
えば炎天下の乗用車内のように実用上生じ得る高温雰囲
気下において、軟化流動する危険があるため好ましくな
い。
【0006】また、カーペットやカーペット基材を構成
するポリエステルよりも低い融点であることが好ましい
のは貼り合わせ面のみで、他方の面はカーペットやカー
ペット基材を構成するポリエステルの融点に近い方が、
熱融着に際して加圧条件の範囲に幅を持たせることがで
きるので、貼り合わせ面側を構成するポリエステルより
も10℃以上高い融点を有するポリエステルで他方面を
構成するような、いわゆる積層構造であることがより好
ましい。この場合、上記ポリエステルからなる両面層の
中間層に各種用途のポリエステルの製造、加工で生じる
ポリエステルくずを再生してなる再生ポリエステルを用
いることも好ましい。原料となるポリエステルには滑
剤、酸化安定剤等のような添加物を必要特性に応じて添
加してもよい。シートの成形は必ずしも特定の手法によ
る必要はないが、溶融押し出し、特にTダイによる溶融
押し出しが好適である。この際、シートの剛性が低くな
ると貼り合わせ面の接着強度が低下するため、押し出し
成形されたポリエステルシートは100μm以上の厚み
を有することが好ましい。また、必要に応じて強度、弾
性を付与するため延伸を施してよい。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてさらに詳細に
説明するが、本発明の要旨を越えない限り、以下の実施
例によって限定されるものではない。なお、実施例中の
評価方法は下記のとおりである。また、実施例および比
較例中、「部」とあるのは「重量部」を示す。 (1)融点の測定方法 測定試料を一旦溶融後急冷して実質的に非晶質試料を作
製し、パーキンエルマー社製DSC−1型で、16℃/
minの昇温速度で測定して得られた結晶融解による吸
熱ピーク温度を融点とした。 (2)剥離強度 カーペット基材の裏面にポリエステルシートを接着した
ものについて幅5cmに切り出し、シートをシンポ工業
(株)製デジタルフォースに固定し、カーペットを手で
引き剥した。この時加わる最大荷重fを5で除したもの
を剥離強度(g重/cm)とした。
【0008】実施例1 (ポリエステルの製造) (ポリエステルA)テレフタル酸ジメチル100部、エ
チレングリコール60部および酢酸カルシウム一水塩
0.1部を反応器にとりエステル交換反応を行った。す
なわち、反応開始温度を170℃とし、メタノールの留
出と共に徐々に反応温度を上昇させて4時間後に230
℃まで昇温し、実質的にエステル交換反応を終了させ
た。次いで、平均粒径3μmの無定形酸化珪素を含有す
るエチレングリコールスラリーとリン酸0.04部を添
加した後、三酸化アンチモン0.04部を添加し、常法
により重縮合反応を行った。すなわち、温度を徐々に高
めると共に圧力を徐々に減じ、2時間後、温度は280
℃、圧力は0.3mmHgとし、酸化珪素を0.05部
含有するポリエステルA(融点267℃)を得た。
【0009】(ポリエステルB)テレフタル酸ジメチル
78部、イソフタル酸ジメチル22部、エチレングリコ
ール60部および酢酸カルシウム一水塩0.1部を反応
器にとり、エステル交換反応を行った。すなわち、反応
開始温度を170℃とし、メタノールの留出と共に徐々
に反応温度を上昇させ、4時間後、230℃まで昇温
し、実質的にエステル交換反応を終了させた。次いで、
平均粒径3μmの無定形酸化珪素を含有するエチレング
リコールスラリーとリン酸0.04部を添加した後、三
酸化アンチモン0.04部を添加し、常法により重縮合
反応を行った。すなわち、温度を徐々に高めると共に圧
力を徐々に減じ、2時間後、温度は280℃、圧力は
0.3mmHgとし、酸化珪素を0.05部含有するポ
リエステルB(融点198℃)を得た。
【0010】(ポリエステルC)テレフタル酸ジメチル
を95部、イソフタル酸ジメチルを5部としたほかはポ
リエステルBと同様に製造し、ポリエステルC(融点2
51℃)を得た。 (ポリエステルD)テレフタル酸ジメチル100部、エ
チレングリコール47部、シクロヘキサンジメタノール
27部および酢酸カルシウム一水塩0.1部を反応器に
とり、エステル交換反応を行った。すなわち、反応開始
温度を170℃とし、メタノールの留出と共に徐々に反
応温度を上昇させ、4時間後、230℃まで昇温し、実
質的にエステル交換反応を終了させた。次いで、平均粒
径3μmの無定形酸化珪素を含有するエチレングリコー
ルスラリーとリン酸0.04部を添加した後、三酸化ア
ンチモン0.04部を添加し、常法により重縮合反応を
行った。すなわち、温度を徐々に高めると共に圧力を徐
々に減じ、2時間後、温度は280℃、圧力は0.3m
mHgとし、酸化珪素を0.05部含有するポリエステ
ルD(融点200℃)を得た。 (ポリエステルE)ポリエチレンテレフタレート繊維、
フィルムの製造において発生するポリエチレンテレフタ
レートくずを乾燥後、平均粒径3μmの無定形酸化珪素
を混合し、280℃で溶融押し出して、酸化珪素を0.
05部含有するポリエステルE(融点263℃)を得
た。 (ポリエステルシートの製造)ポリエステルBを乾燥
後、250℃でTダイにて溶融押し出しし、キャストド
ラム上にてガラス転移点未満まで急冷し、厚さ300μ
mのポリエステルシートを得た。4kg重/cm2の応
力でシート側を210℃のシールバーにて10秒間カー
ペット基材裏面に熱接着したところ、実用上十分な剥離
強度を有するカーペット基材が得られた。
【0011】実施例2 ポリエステルBとポリエステルCをそれぞれ別々に乾燥
後、それぞれ270℃で溶融し、それぞれの吐出量比
1:29でTダイにて共押し出し、キャストドラム上に
てガラス転移点未満まで急冷し、厚さ300μmmのポ
リエステルシートを得た。ポリエステルBからなる面が
カーペット基材裏面に接触するようにし、4kg重/c
2の応力でシート側を210℃のシールバーにて10
秒間カーペット基材裏面に熱接着したところ、実用上十
分な剥離強度を有するカーペット基材が得られた。
【0012】実施例3 ポリエステルCとポリエステルDとポリエステルEを乾
燥後、270℃で溶融し、吐出量比1:1:28で層構
成がポリエステルC/ポリエステルE/ポリエステルD
となるようTダイにて共押し出しし、キャストドラム上
にてガラス転移点未満まで急冷し、厚さ300μmmの
ポリエステルシートを得た。ポリエステルDからなる面
がカーペット基材裏面に接触するようにし、4kg重/
cm2の応力でシート側を210℃のシールバーにて1
0秒間カーペット基材裏面に熱接着したところ、実用上
十分な剥離強度を有するカーペット基材が得られた。
【0013】実施例4 ポリエステルAを乾燥後、280℃でTダイにて溶融押
し出しし、キャストドラム上にてガラス転移点未満まで
急冷し、厚さ300μmmのポリエステルシートを得
た。日本合成製接着剤ポリエスターにて得られたシート
をカーペット基材裏面に接着した。以上、得られた結果
をまとめて下記表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、カーペット基材のポリ
エステルのリサイクルが可能となり、工業上、環境問題
上その寄与は大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルシートからなるカーペット
    用バッキング材。
JP5159691A 1993-06-29 1993-06-29 カーペット用バッキング材 Pending JPH0768724A (ja)

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JP5159691A Pending JPH0768724A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 カーペット用バッキング材

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007105274A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Suminoe Textile Co Ltd 易リサイクル性のタフテッドカーペット
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US11084186B2 (en) 2013-03-12 2021-08-10 Milliken & Company Recyclable single polymer floorcovering article

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