JPH0768712B2 - 小口径鋼管製旧井戸の再生法 - Google Patents

小口径鋼管製旧井戸の再生法

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JPH0768712B2
JPH0768712B2 JP3021734A JP2173491A JPH0768712B2 JP H0768712 B2 JPH0768712 B2 JP H0768712B2 JP 3021734 A JP3021734 A JP 3021734A JP 2173491 A JP2173491 A JP 2173491A JP H0768712 B2 JPH0768712 B2 JP H0768712B2
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aquifer
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Inventor
外吉 松井
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株式会社大同建設
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、小口径(30〜60cmφ)の
鋼管製旧井戸の再生法に関し、具体的には、旧井筒に
射状集水井(ラジアルウエル)的な構成による短寸のス
トレーナ管を取付けることによる再生法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術とその課題】現在、市街地において水使用
量が増加しても河川水は利用できず、そのため、水道水
の使用量が急増しているが、水道水は台風等による雨水
を貯水しているため、気象条件によっては、深刻な渇水
状態を招来する。 そこで、河川等の深下層にある帯水層
に立設された鋼管製の古い井戸の見直しに迫られてい
る。
【0003】 そのため、本出願人は、小口径の放射状集
水井についての再生法を提案している(特開平1−26
8928号公報)。しかしながら、かかる提案の小口径
の放射状集水井の再生法では、鋼管製の旧井筒の壁に新
しく穴をあけ、この穴に高圧水を噴出する小径の高圧ホ
ースを挿入して、帯水層に放射状横孔を穿設した後、こ
の放射状横孔に、可撓性のストレーナ管を繰り出して挿
入する再生法であるので、放射状横孔にストレーナ管を
挿入することは、横孔が長く、しかもストレーナ管が可
撓であるだけに挿入困難である、という問題があった。
【0004】 一方、インパクトハンマ装置と穴あけ機と
が直列状になって載置された支持台が吊り下し可能とす
る大口径(例えば、6mφ)をもつコンクリート製有底
井筒において、帯水層近傍の井筒に複数の穴をあけ、ス
トレーナ管をこの穴とインパクトハンマのヘッドとの間
にセットして、インパクトハンマにより逐次打込んでス
トレーナ管を帯水層へ進入させ順次継ぎ足し、これらの
接続されたストレーナ管を帯水層で残留させる満州井戸
の新設工法が知られている(実公昭55−44936号
公報参照)。
【0005】 しかしながら、かかる満州井戸の新設工法
を小口径の鋼管製の古い井戸の再生法に適用しようとし
ても、次のような問題があって適用できない。 1)インパクトハンマ装置と穴あけ機とが直列状になっ
て載置された支持台は、小口径の鋼管製の旧井戸には吊
り下げることができない。 2)小口径の鋼管製の井戸は、本来満州井戸でないの
で、継ぎ足されたストレーナ管は必要でない。 3)井戸水の溜まった鋼管製の古い井戸では、かかる新
設工法は不可能である。 4)インパクトハンマによりストレーナ管を打込んでい
るので、インパクトハンマの軸長が必要となり、小口径
の井戸には適用できない。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、かかる
問題を解消するために創作されたもので、その要旨とす
るところは、約30〜60cmφの口径をもつ深く沈埋
された鋼管製井筒の帯水層近傍に、穴あけ機を吊り下
げて複数の穴をあけた後、この穴あけ機を地上に取出
し、次いで、前記口径の略半分長で、且つ、先端が砲弾
状で基部にフラン ジが周設された1本の短寸のストレー
ナ管を、地上にて水平状保持体に被せてから、該保持体
と、保持体を進退可能とするネジ軸とを備えたストレー
ナ管挿入装置を地上より吊り下げ、該保持体の前進によ
り前記穴を通してストレーナ管を帯水層へ進入させた
後、保持体を後退させ、該ストレーナ管1本を帯水層へ
残留させた後、ストレーナ管挿入装置を地上に取出し、
次いで、他の穴へ同様にしてストレーナ管1本を残留さ
せることを特徴とする小口径鋼管製旧井戸の再生法にあ
る。
【0007】
【実施例】本発明の構成を作用と共に、添付図面に示す
実施例により詳細に述べる。図1は本発明の実施例の縦
断面図、図2は図1の要部断面図、図3は穴あけ機の縦
断面図である。
【0008】 本発明の実施例の小口径の井筒1は、口径
約30〜60cmφの鋼管を地表より30m程度、打込
んだものである。そこで、この井筒1からなる井戸は
10年間使用して取水量が低下し、取水不可能となれ
ば、この井筒1の近傍をボーリングし、今後も集水可能
かどうかを確認する。そして、集水可能であれば、以下
の再生装置を使用する。
【0009】 すなわち、井筒1の側壁に短寸のストレー
ナ管2を挿入するための新しい穴3を穿設する。そのた
め、図3に示す穴け機Pを井筒1内に吊り下げ、水平
方向に位置した回転可能のカッター4により、井筒1の
側壁に所定の数の穴3を穿設する。この穴3をけ後、
け機Pを井筒1から取り出す。なお、この穴け機
Pは、カッター4を回転させるエアーモータ5と、カッ
ター4を前進させる油圧シリンダ6とからなっている。
【0010】 井筒1に新しい穴3をあけ、この穴あけ機
Pを取出した後、次のようなストレーナ管挿入装置Qを
井筒1内に吊り下げる。ここで短寸のストレーナ管2は
軸方向長さ16.5cm径5.2cmφの短管で構成
され、その先端には砲弾状先端部8が固着されており、
その基部にはフランジ9が周設されている。また、その
外周には多数のストレーナ孔10が穿設されている。
【0011】 このストレーナ管2は、次のような押出装
置11に装着されて前述の穴3を介して帯水層へ進入す
る。この押出装置11はストレーナ管挿入装置Qの筒状
基体12内に取付けられているが、この基体12には、
それより上方にロック装置13、これより下方に、いわ
ゆる水中カメラ(図示せず)が取付けられている。
【0012】 この押出装置11は、ストレーナ管2が被
せられた進退可能の保持体7と、この保持体7の基板1
4に摺動自在に挿通されて廻り止めをするガイドロッド
15と、この基板14の背面側に設けられたスプロケッ
ト16と、このスプロケット16により回動し、かつ、
保持体7の軸心に螺入したネジ軸17(なお、このネジ
軸17は取付台18により片持状に回動自在に支持され
ており、この取付台18は基板12の内面に固着されて
いる)、このスプロケット16を正逆転させるトルク
モータ19と、このトルクモータ19により駆動され、
前記スプロケット16を駆動するスプロケット20(な
お、このトルクモータ19はブラケット21を介して基
体12に固着されている)、から構成されている。
【0013】 また、ロック装置13は、正逆転用のトル
クモータ22と、このトルクモータ22が載置されたモ
ータ取付台23と、このモータ取付台23に案内されて
進退し、かつ、外端に取付けられた押板25を有する1
対のスライド24と、これらのスライド24の中心に螺
入されたネジ軸26と、このネジ軸26を前記モータ2
2により駆動するスプロケット27と、から構成されて
いる。また、このロック装置13は基板12に対し単独
で上下動するようになっいる。
【0014】 次に、このストレーナ管挿入装置Qの作用
について述べると、ストレーナ管2を保持体7に被せ
て、井筒1に吊り下げる。その降下途中で水中カメラ
により新しくあけられた穴3を視認すれば、ロック装置
13のトルクモータ22を正転駆動しネジ軸26を回動
するので、1対のスライド24がそれぞれ前進し、押板
25により井筒1の内面を押圧する。その後、水中カメ
ラとストレーナ管2との距離(例えば、20cm)だ
け、更に降下させる。そのとき、ロック装置13の押板
25は基体12の上下方向のスリットに挿入されている
ので、その降下を妨げない。その結果、穴3の位置にス
トレーナ管2が臨むことになる。次いで、押出装置11
のトルクモータ19の正転駆動により、ネジ軸17を駆
動すれば、保持体7が回動しようとするが、ガイドロッ
ド15によってその回動が妨げられるので、保持体7は
除々に前進する。したがって、保持体7に被せられたス
トレーナ管2が穴3を通り、帯水層へ除々に進入する。
図示しないセンサによる検知によってその進入が終われ
ば、押出装置11のトルクモータ19の逆転駆動によ
り、保持体7はストレーナ管2を残して後退する。次い
で、ロック装置13のトルクモータ22を逆転駆動すれ
ば1対の押板25は後退し、ストレーナ管挿入装置Qを
井筒1から解放する。次いで、ストレーナ管挿入装置Q
を地上に吊り上げ、不図示の窓をあけ、新しいストレー
ナ管2を保持体7に被せて、ストレーナ管挿入装置Qを
水平旋回させて、別の穴3から帯水層へ進入させる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、人の降りることができ
ない小口径の深く沈埋された鋼管製の古い井戸に、穴あ
け機とストレーナ管挿入装置とを交互に吊り下げて、ス
トレーナ管を帯水層へ複数箇所進入させるので、鋼管製
の古い井戸を再生することができる。 殊に、先端が砲弾
状で基部にフランジが周設された1本の短寸のストレー
ナ管を穴に挿入するので、砲弾状によって前進を良好に
し、且つ、フランジによって押込力を受けることから、
地上操作によっても確実にストレーナ管を進入すること
ができる。 その上、鋼管製の古い井戸を再生させるの
で、新設の井戸工事に比べ、きわめて安価な工事にする
ことができる。 更に、油圧シリンダーやインパクトハン
マを用いず、短寸のストレーナ管をネジ軸の回転力によ
り前進させるので、換言すれば、短寸のストレーナ管で
あるので、インパクトハンマ等を必要とせず、ひいて
は、ストレーナ管挿入装置が軸長 とならず、小口径の井
筒に好都合となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の縦断面図である。
【図2】図1の要部断面図である。
【図3】穴あけ機の縦断面図である。
【符号の説明】
1…井筒 2…ストレーナ管 3…穴 7…保持体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 約30〜60cmφの口径をもつ深く
    埋された鋼管製井筒の帯水層近傍に、穴あけ機を吊り
    下げて複数の穴をあけた後、この穴あけ機を地上に取出
    し、次いで、前記口径の略半分長で、且つ、先端が砲弾
    状で基部にフランジが周設された1本の短寸のストレー
    ナ管を、地上にて水平状保持体に被せてから、該保持体
    と、保持体を進退可能とするネジ軸とを備えたストレー
    ナ管挿入装置を地上より吊り下げ、該保持体の前進によ
    り前記穴を通してストレーナ管を帯水層へ進入させた
    後、保持体を後退させ、該ストレーナ管1本を帯水層へ
    残留させた後、ストレーナ管挿入装置を地上に取出し、
    次いで、他の穴へ同様にしてストレーナ管1本を残留さ
    せることを特徴とする小口径鋼管製旧井戸の再生法。
JP3021734A 1991-01-21 1991-01-21 小口径鋼管製旧井戸の再生法 Expired - Fee Related JPH0768712B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6206895B1 (ja) * 2017-04-11 2017-10-04 株式会社内外地下開発 小口径井戸の改修工法およびこれに用いる掘削装置

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DE2241695C3 (de) * 1972-08-24 1978-06-01 Gewerkschaft Eisenhuette Westfalia, 4670 Luenen Vorpreßvorrichtung für den Rohrvorpreßbetrieb
JPS5544936U (ja) * 1978-09-18 1980-03-24

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