JPH0768573B2 - 鉄鉱石の溶融還元方法 - Google Patents
鉄鉱石の溶融還元方法Info
- Publication number
- JPH0768573B2 JPH0768573B2 JP61211002A JP21100286A JPH0768573B2 JP H0768573 B2 JPH0768573 B2 JP H0768573B2 JP 61211002 A JP61211002 A JP 61211002A JP 21100286 A JP21100286 A JP 21100286A JP H0768573 B2 JPH0768573 B2 JP H0768573B2
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- JP
- Japan
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- iron ore
- carbonaceous material
- oxygen
- slag
- smelting reduction
- Prior art date
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- Manufacture Of Iron (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フラッシュスメルタータイプの溶融還元方法
の改良に関する。
の改良に関する。
(従来技術) 溶融還元は、溶鉄浴に鉄鉱石、炭材、媒溶剤及び酸素ガ
スを添加して溶鉄を直接製造する方法である。このうち
フラッシュスメルタータイプの溶融還元は、スラグ層直
上部にある高温ガス領域中に鉄鉱石、炭材等の微粉原料
を吹込み、ガス顕熱を回収する方法である。しかるに従
来は、鉄鉱石と炭材を混合してそのまま吹込むだけであ
る。このような方法では、鉱石粒子がガス周囲に囲まれ
ることとなり、ガス顕熱の回収に役立つが、鉄鉱石の還
元反応の促進に役立つことはない。すなわち、鉄鉱石の
ガス還元は、微粉原料の飛翔時間に比べてあまりにも遅
く、還元反応を迅速に進行させることは期待できなかっ
た。
スを添加して溶鉄を直接製造する方法である。このうち
フラッシュスメルタータイプの溶融還元は、スラグ層直
上部にある高温ガス領域中に鉄鉱石、炭材等の微粉原料
を吹込み、ガス顕熱を回収する方法である。しかるに従
来は、鉄鉱石と炭材を混合してそのまま吹込むだけであ
る。このような方法では、鉱石粒子がガス周囲に囲まれ
ることとなり、ガス顕熱の回収に役立つが、鉄鉱石の還
元反応の促進に役立つことはない。すなわち、鉄鉱石の
ガス還元は、微粉原料の飛翔時間に比べてあまりにも遅
く、還元反応を迅速に進行させることは期待できなかっ
た。
(発明が解決する技術的課題) 本発明は、生成ガスの顕熱を回収できるとともに、鉄鉱
石の還元、炭材の分解を迅速におこなえるフラッシュス
メルタータイプの溶融還元方法を提供することを目的と
する。
石の還元、炭材の分解を迅速におこなえるフラッシュス
メルタータイプの溶融還元方法を提供することを目的と
する。
(技術的課題を解決する手段) 本発明は、反応容器内の溶鉄浴中に鉄鉱石、炭材、媒溶
剤、及び酸素を添加して溶鉄を直接製造し、かつ反応容
器から発生した燃焼性排ガスを高酸化燃焼させて反応容
器内に高温ガス領域を形成する溶融還元方法において、
溶鉄浴上部に形成されたスラグ層中に斜め上向きに微粉
原料、鉄鉱石、炭材、及び媒溶剤を酸素および吹込口保
護ガスとともに吹込んで、溶融スラグ内に上記鉄鉱石、
炭材及び媒溶剤を含有した微粒子を形成するとともにこ
れを上記高温ガス領域に飛翔させるフラッシュスメルタ
ータイプの溶融還元方法である。
剤、及び酸素を添加して溶鉄を直接製造し、かつ反応容
器から発生した燃焼性排ガスを高酸化燃焼させて反応容
器内に高温ガス領域を形成する溶融還元方法において、
溶鉄浴上部に形成されたスラグ層中に斜め上向きに微粉
原料、鉄鉱石、炭材、及び媒溶剤を酸素および吹込口保
護ガスとともに吹込んで、溶融スラグ内に上記鉄鉱石、
炭材及び媒溶剤を含有した微粒子を形成するとともにこ
れを上記高温ガス領域に飛翔させるフラッシュスメルタ
ータイプの溶融還元方法である。
(発明の具体的説明) 以下本発明を図面を参照して説明する。第1図は、溶融
還元炉の概略図である。還元炉の炉体11は、底部及び側
部にそれぞれ吹込口12,13,14を取付けている。底部吹込
口12からは酸素と炭材(主に微粉炭)とを炉体内の鉄浴
に吹込むもので、この吹込みにより炭材の燃焼及び鉄鉱
石の還元を行なっている。側部吹込口13からは酸素を吹
込んでスラグを攪拌するもので、この攪拌によりスラグ
の熱を鉄浴に伝達するとともにスラグと鉄浴との反応を
促進している。更に別の側部吹込口14は例えば第2図に
示すように三重管構造をなし、最内部に微粉原料の吹込
口15、二番目に酸素の吹込口16、最外部に吹込口保護ガ
スの吹込口17を形成したものが好適である。この構造の
吹込口14からは、スラグ層中に斜め上向きに鉄鉱石、炭
材、媒溶剤からなる微粉原料を酸素および吹込口保護ガ
スとともにジェットとして吹込んでいる。吹込み速度は
20m/s以上が好適である。
還元炉の概略図である。還元炉の炉体11は、底部及び側
部にそれぞれ吹込口12,13,14を取付けている。底部吹込
口12からは酸素と炭材(主に微粉炭)とを炉体内の鉄浴
に吹込むもので、この吹込みにより炭材の燃焼及び鉄鉱
石の還元を行なっている。側部吹込口13からは酸素を吹
込んでスラグを攪拌するもので、この攪拌によりスラグ
の熱を鉄浴に伝達するとともにスラグと鉄浴との反応を
促進している。更に別の側部吹込口14は例えば第2図に
示すように三重管構造をなし、最内部に微粉原料の吹込
口15、二番目に酸素の吹込口16、最外部に吹込口保護ガ
スの吹込口17を形成したものが好適である。この構造の
吹込口14からは、スラグ層中に斜め上向きに鉄鉱石、炭
材、媒溶剤からなる微粉原料を酸素および吹込口保護ガ
スとともにジェットとして吹込んでいる。吹込み速度は
20m/s以上が好適である。
このように微粉原料を吹込むと、この原料がスラグを巻
込み、微粉の鉄鉱石、炭材、媒溶剤を含有したスラグ微
粒子を形成する。一方この吹込口14から吹込まれた酸素
は、炉から発生している生成ガス中のCO、H2を燃焼せし
め、スラグ層上部に高酸化燃焼している高温ガス領域を
形成する。そして上記スラグ微粒子は吹込口14から斜め
上向きに吹込まれているので、スラグ微粒子はこの高温
ガス領域中に飛翔し、このことにより粉原料を含有する
スラグ粒子が高酸化燃焼熱を吸収する。さらに炭材と鉄
鉱石とがスラグ内で直接接触しているので、粒子内の鉄
鉱石の還元、炭材の分解が迅速におこなわれる。
込み、微粉の鉄鉱石、炭材、媒溶剤を含有したスラグ微
粒子を形成する。一方この吹込口14から吹込まれた酸素
は、炉から発生している生成ガス中のCO、H2を燃焼せし
め、スラグ層上部に高酸化燃焼している高温ガス領域を
形成する。そして上記スラグ微粒子は吹込口14から斜め
上向きに吹込まれているので、スラグ微粒子はこの高温
ガス領域中に飛翔し、このことにより粉原料を含有する
スラグ粒子が高酸化燃焼熱を吸収する。さらに炭材と鉄
鉱石とがスラグ内で直接接触しているので、粒子内の鉄
鉱石の還元、炭材の分解が迅速におこなわれる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、炭材と鉄鉱石と
がスラグ微粒子内で直接接触するので、炭材と鉄鉱石と
の反応速度が倍以上に向上する。しかもスラグは飛翔中
に高酸化燃焼熱を効率良く奪うので、炉内の着熱効率を
飛躍的に、例えば従来60〜70%であったのを90〜100%
と向上できる。
がスラグ微粒子内で直接接触するので、炭材と鉄鉱石と
の反応速度が倍以上に向上する。しかもスラグは飛翔中
に高酸化燃焼熱を効率良く奪うので、炉内の着熱効率を
飛躍的に、例えば従来60〜70%であったのを90〜100%
と向上できる。
第1図は本発明の一例を示す説明図、第2図は側部吹込
口の断面図である。 11…炉体、12…底部吹込口、13,14…側部吹込口、15…
微粉原料の吹込口、16…酸素の吹込口、17…保護ガスの
吹込口。
口の断面図である。 11…炉体、12…底部吹込口、13,14…側部吹込口、15…
微粉原料の吹込口、16…酸素の吹込口、17…保護ガスの
吹込口。
フロントページの続き (72)発明者 井上 茂 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 田辺 治良 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 川上 正弘 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 福味 純一 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−224620(JP,A) 特開 昭62−214116(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】反応容器内の溶鉄浴中に鉄鉱石、炭材、媒
溶剤、及び酸素を添加して溶鉄を直接製造し、かつ反応
容器から発生した燃焼性排ガスを高酸化燃焼させて反応
容器内に高温ガス領域を形成する溶融還元方法におい
て、溶鉄浴上部に形成されたスラグ層中に斜め上向きに
微粉原料、鉄鉱石、炭材、及び媒溶剤を酸素及び吹込口
保護ガスと共に吹込んで、溶融スラグ内に上記鉄鉱石、
炭材及び媒溶剤を含有した微粒子を形成するとともにこ
れを上記高温ガス領域に飛翔させる鉄鉱石の溶融還元方
法。 - 【請求項2】上記微粒子を純酸素とともに20m/s以上の
ジェットで吹込む特許請求の範囲第1項記載の溶融還元
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61211002A JPH0768573B2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 | 鉄鉱石の溶融還元方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61211002A JPH0768573B2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 | 鉄鉱石の溶融還元方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6365008A JPS6365008A (ja) | 1988-03-23 |
JPH0768573B2 true JPH0768573B2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=16598697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61211002A Expired - Lifetime JPH0768573B2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 | 鉄鉱石の溶融還元方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0768573B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5742201A (en) * | 1996-01-30 | 1998-04-21 | Spectrian | Polar envelope correction mechanism for enhancing linearity of RF/microwave power amplifier |
AT507607B1 (de) * | 2008-11-28 | 2011-02-15 | Siemens Vai Metals Tech Gmbh | Düse zum eindüsen von sauerstoffhaltigem gas in ein roheisenaggregat mit injektoreinsatzröhre |
WO2017122342A1 (ja) * | 2016-01-15 | 2017-07-20 | システム・インスツルメンツ株式会社 | 窒素ガス発生装置の電源制御装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62224620A (ja) * | 1986-03-25 | 1987-10-02 | Nippon Steel Corp | 溶融還元炉への鉱石投入方法 |
-
1986
- 1986-09-08 JP JP61211002A patent/JPH0768573B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6365008A (ja) | 1988-03-23 |
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