JP2545804B2 - 高酸化燃焼型溶融還元方法 - Google Patents
高酸化燃焼型溶融還元方法Info
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- JP2545804B2 JP2545804B2 JP61211005A JP21100586A JP2545804B2 JP 2545804 B2 JP2545804 B2 JP 2545804B2 JP 61211005 A JP61211005 A JP 61211005A JP 21100586 A JP21100586 A JP 21100586A JP 2545804 B2 JP2545804 B2 JP 2545804B2
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- Japan
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- smelting reduction
- gas
- combustion type
- type smelting
- reduction method
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高酸化燃焼型(酸化燃焼比OD≧0,6)の溶
融還元方法に関する。
融還元方法に関する。
(従来技術) 溶融還元は、反応容器内に鉄鉱石、炭材、媒溶剤を添
加し、酸素を吹込んで溶鉄、溶鋼を直接製造する方法で
ある。この方法では、反応容器から1800〜1600℃程度の
高温の排ガスが生成される。従来は、この生成ガスの顕
熱を回収するようにしているが、単に顕熱回収だけで
は、必ずしも生成ガスを有効に利用しているとは言えな
い。また生成ガスが高温であるため、反応容器の上部開
口部が損耗しやすい問題がある。
加し、酸素を吹込んで溶鉄、溶鋼を直接製造する方法で
ある。この方法では、反応容器から1800〜1600℃程度の
高温の排ガスが生成される。従来は、この生成ガスの顕
熱を回収するようにしているが、単に顕熱回収だけで
は、必ずしも生成ガスを有効に利用しているとは言えな
い。また生成ガスが高温であるため、反応容器の上部開
口部が損耗しやすい問題がある。
(発明が解決する技術的課題) 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、生成ガ
スを改質してこれを有効に利用でき、しかも生成ガスを
冷却して反応容器開口部の損耗を防ぐことができる高酸
化型溶融還元方法を提供することを目的とする。
スを改質してこれを有効に利用でき、しかも生成ガスを
冷却して反応容器開口部の損耗を防ぐことができる高酸
化型溶融還元方法を提供することを目的とする。
(技術的課題を解決する手段) 即ち本発明は、高酸化燃焼型溶融還元炉から発生した
高酸化性ガスに微粉炭と脱硫剤を含むスラリーを噴霧し
て強還元性ガスとして回収する高酸化燃焼型溶融還元方
法である。
高酸化性ガスに微粉炭と脱硫剤を含むスラリーを噴霧し
て強還元性ガスとして回収する高酸化燃焼型溶融還元方
法である。
(発明の具体的説明) 第1図は、溶融還元炉を示す。この還元炉は、炉体11
の底部及び側部に吹込口12、13、14を取付けている。底
部吹込口12からは酸素と炭材(主に微粉炭)とを溶融還
元炉内の鉄浴に吹込むもので、この吹込みにより炭材の
燃焼及び鉄鉱石の還元をおこなっている。側部吹込口13
からは酸素を吹込んでスラグを撹拌するもので、この撹
拌によりスラグの熱を鉄浴に伝達するとともにスラグと
鉄浴との反応を促進している。別の側部吹込口14からは
酸素あるいは酸素富化ガラスを吹込んで、溶融還元炉か
ら発生したCOガス、H2ガス等の燃焼性ガスを二次燃焼し
ている。ここでは、酸化燃焼比OD≧0.6以上の高酸化燃
焼型の溶融還元を行なっている。本発明では、炉体上部
のスラリー吹込口15から微粉炭と脱硫剤とを混合した水
スラリーを吹込んでいる。脱硫剤としては、一般に石灰
石を用いるが他の脱硫剤でも可能である。微粉炭の吹込
み量は、通常生成ガスに対して重量比で1〜5倍程度が
好適である。また脱硫剤は、生成ガスに対して0.01〜0.
1程度添加するのが好適である。スラリー添加により炉
体上部を冷却してここの過熱を防ぎ、損耗を防止するこ
とがてきる。又生成ガス中に含まれるCO2、H2Oが微粉炭
中に含まれるC、H2、CmHnと反応してCO、H2を富化した
ガスが生成される。このように微粉炭を用いてガス改質
した場合、回収ガス中にSOx濃度が非常に高い。例え
ば、数100〜100ppmとなる。ここでは、生成したSOxを石
灰石等の脱硫剤で除去する。このような反応は、炉体上
部に取付けた煙道16内で行われ、煙道16を通った生成ガ
スは、ホットサイクロンタイプ等の集塵機17に導かれ、
ここで脱硫剤とSOxとの反応生成物(CaSO4等)及び灰分
を除去する。脱硫後の生成ガスは、スクラバー18に導入
して水分を除去した後、ガス回収される。このガスは、
CO、H2、CmHnが富化されており、これを燃料ガスとして
有効に利用できる。
の底部及び側部に吹込口12、13、14を取付けている。底
部吹込口12からは酸素と炭材(主に微粉炭)とを溶融還
元炉内の鉄浴に吹込むもので、この吹込みにより炭材の
燃焼及び鉄鉱石の還元をおこなっている。側部吹込口13
からは酸素を吹込んでスラグを撹拌するもので、この撹
拌によりスラグの熱を鉄浴に伝達するとともにスラグと
鉄浴との反応を促進している。別の側部吹込口14からは
酸素あるいは酸素富化ガラスを吹込んで、溶融還元炉か
ら発生したCOガス、H2ガス等の燃焼性ガスを二次燃焼し
ている。ここでは、酸化燃焼比OD≧0.6以上の高酸化燃
焼型の溶融還元を行なっている。本発明では、炉体上部
のスラリー吹込口15から微粉炭と脱硫剤とを混合した水
スラリーを吹込んでいる。脱硫剤としては、一般に石灰
石を用いるが他の脱硫剤でも可能である。微粉炭の吹込
み量は、通常生成ガスに対して重量比で1〜5倍程度が
好適である。また脱硫剤は、生成ガスに対して0.01〜0.
1程度添加するのが好適である。スラリー添加により炉
体上部を冷却してここの過熱を防ぎ、損耗を防止するこ
とがてきる。又生成ガス中に含まれるCO2、H2Oが微粉炭
中に含まれるC、H2、CmHnと反応してCO、H2を富化した
ガスが生成される。このように微粉炭を用いてガス改質
した場合、回収ガス中にSOx濃度が非常に高い。例え
ば、数100〜100ppmとなる。ここでは、生成したSOxを石
灰石等の脱硫剤で除去する。このような反応は、炉体上
部に取付けた煙道16内で行われ、煙道16を通った生成ガ
スは、ホットサイクロンタイプ等の集塵機17に導かれ、
ここで脱硫剤とSOxとの反応生成物(CaSO4等)及び灰分
を除去する。脱硫後の生成ガスは、スクラバー18に導入
して水分を除去した後、ガス回収される。このガスは、
CO、H2、CmHnが富化されており、これを燃料ガスとして
有効に利用できる。
次に本発明の実施例を従来例、比較例とともに表1に
示す。
示す。
上表から本発明方法により、生成ガスをCO、H2富化し
た組成に改質でき、しかも脱硫できることがわかる。
た組成に改質でき、しかも脱硫できることがわかる。
(発明の効果) 本発明によれば、微粉炭、脱硫剤を含むスラリーを炉
体上部から吹込むので、溶融還元炉から発生した生成ガ
スの改質を微粉炭の添加により図ることができ、しかも
脱硫剤で生成ガスの脱硫を行なうことができる。吹込む
スラリーにより炉体上部の冷却を図るので、ここの過熱
による損耗を防ぐことができる。なお生成ガス中には、
酸素ガスが含まれているので、微粉炭の吹込みに起因す
るススの発生を防止することがてきる。
体上部から吹込むので、溶融還元炉から発生した生成ガ
スの改質を微粉炭の添加により図ることができ、しかも
脱硫剤で生成ガスの脱硫を行なうことができる。吹込む
スラリーにより炉体上部の冷却を図るので、ここの過熱
による損耗を防ぐことができる。なお生成ガス中には、
酸素ガスが含まれているので、微粉炭の吹込みに起因す
るススの発生を防止することがてきる。
図面は、本発明方法をおこなう溶融還元設備の概略説明
図である。 11……炉体、12……底部吹込口、13、14……側部吹込
口、15……スラリー吹込口、16……煙道、17……集塵
機、18……スクラバー。
図である。 11……炉体、12……底部吹込口、13、14……側部吹込
口、15……スラリー吹込口、16……煙道、17……集塵
機、18……スクラバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 茂 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 田辺 治良 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 川上 正弘 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 福味 純一 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−263909(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】高酸化燃焼型溶融還元炉から発生した高酸
化性ガスに微粉炭と脱硫剤を含むスラリーを噴霧して強
還元性ガスとして回収する高酸化燃焼型溶融還元方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61211005A JP2545804B2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 | 高酸化燃焼型溶融還元方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61211005A JP2545804B2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 | 高酸化燃焼型溶融還元方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6365011A JPS6365011A (ja) | 1988-03-23 |
JP2545804B2 true JP2545804B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=16598748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61211005A Expired - Fee Related JP2545804B2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 | 高酸化燃焼型溶融還元方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545804B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1988006190A1 (en) * | 1987-02-16 | 1988-08-25 | Moskovsky Institut Stali I Splavov | Method and furnace for making iron-carbon intermediate products for steel production |
JPH09202909A (ja) | 1996-01-26 | 1997-08-05 | Nippon Steel Corp | 溶融還元設備ならびに操業方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3607776A1 (de) * | 1986-03-08 | 1987-09-17 | Kloeckner Cra Tech | Verfahren zur herstellung von eisen |
-
1986
- 1986-09-08 JP JP61211005A patent/JP2545804B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6365011A (ja) | 1988-03-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |