JPH0768544B2 - 着色高嵩密度粒状洗剤組成物 - Google Patents

着色高嵩密度粒状洗剤組成物

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JPH0768544B2
JPH0768544B2 JP61283182A JP28318286A JPH0768544B2 JP H0768544 B2 JPH0768544 B2 JP H0768544B2 JP 61283182 A JP61283182 A JP 61283182A JP 28318286 A JP28318286 A JP 28318286A JP H0768544 B2 JPH0768544 B2 JP H0768544B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、被洗物への染着がない、着色された高嵩密度
粒状洗剤組成物に関する。
従来技術 従来の衣料用洗剤は、噴霧乾燥により平均粒径200〜800
μm程度のビーズ状中空粒子とされており、嵩密度が0.
3g/cc程度と低くなる。しかし、この従来洗剤は、輸送
コストがかさむ上に、保管・陳列にもかなりのスペース
が必要であり、さらに一般家庭においても置き場所に困
ったり、計量しにくいという問題があった。
これに対して、従来の洗剤の欠点を解消し、少ない洗剤
使用量で洗浄が可能な高嵩密度粒状洗剤の製造方法およ
び組成を提案した(特開昭60−96698号公報)。
この高嵩密度粒状洗剤は、見た目の良い粒状物として得
られることが一つの特長であり、さらに美しい外観を付
与するために粒子を着色することが望ましい。しかし、
通常の色素で洗剤粒子を着色すると、洗濯時に被洗物を
染着してしまうという問題があった。
発明の目的 本発明は、被洗物への染着がない、着色高嵩密度粒状洗
剤組成物を得ることを目的とする。
発明の構成 本発明の着色高嵩密度粒状洗剤組成物は、以下の(a)
および(b)成分を含有することを特徴とする。
(a)アニオン性界面活性剤20重量%以上。
(b)有機概念図のα角が30〜75度の範囲にある色素。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
(a)成分のアニオン性界面活性剤は、20重量%以上、
好ましくは25重量%以上の量で本発明の洗剤組成物中に
配合される。アニオン性界面活性剤の上限は特に限定さ
れないが、他の洗剤成分との兼ね合い等を考え合わせる
と、20〜50重量%が好適である。アニオン性界面活性剤
量が20重量%未満では洗濯時に染着が起こり、また、着
色した洗剤組成物粒子の外観も悪くなる。
(a)成分のアニオン性界面活性剤としては、 例えば、 平均炭素数8〜16のアルキル基を有する直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、 平均炭素数10〜20のオレフィンスルホン酸塩、 平均炭素数10〜20のアルキル硫酸塩、 平均炭素数10〜20のアルコールに平均0.5〜8モルのエ
チレンオキサイドを付加させたアルキルエーテル硫酸
塩、 などが例示される。これらアニオン性界面活性剤におけ
る塩としては、ナトリウム、カリウム、エタノールアミ
ン、アンモニウム塩等が使用でき、溶解性の面からはカ
リウム塩が好ましい。
α−オレフィンスルホン酸塩は、高嵩密度粒状洗剤組成
物の保存安定性を向上し、保存時にブロッキングが生じ
ることを防止する働きをもっている。この効果を十分に
発揮せしめるためには、洗剤組成物中にα−オレフィン
スルホン酸塩が少なくとも5重量%含まれるように配合
することが好ましい。
(b)成分の色素としては、有機概念図のα角が30〜75
度、好ましくは35〜65度の範囲にあるものが用いられ
る。
有機概念図については、化学の領域Vol.11,No.10(1957
年10月号)719頁以下や系統的有機定性分析(純水物
編)風間書房(1970)などに詳しく記載されているが、
有機化合物の炭素領域の共有結合連鎖に起因する「有機
性」と置換基(官能基)に存在する静電性の影響による
「無機性」との2因子により有機化合物を有機性値と無
機性値のバランスで特定するものである。α角はこのバ
ランスを定量的に示したものであり、αは tan α=(無機性値/有機性値) で与えられる。
有機概念図のα角が30〜75度の範囲を逸脱すると、洗濯
時に色素による染着が起こる。
(b)成分の色素としては、化学構造により分類すると
アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイド染料、フ
タロシアニン染料、カルボニウム染料、キノンイミン染
料、メチン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ
染料、ベンゾキノンおよびナフトキノン染料、ナフタル
イミド染料、ペリノン染料が挙げられ、具体的には、Co
lor Index Name(染料便覧(丸善)昭和45年7月20日発
行)で示すとC.I.Solvent Blue 35,C.I Pigment Blue 1
5,C.I.Acid Blue 62,CI.Acid Blue 82などがある。これ
ら色素は1種または2種以上混合して高嵩密度洗剤組成
物中に配合することができる。洗剤組成物中への色素の
配合量は10-6〜1重量%が適当であり、好ましくは10-4
〜1重量%である。
本発明の高嵩密度洗剤組成物においては、前述のアニオ
ン性界面活性剤および色素以外に、必要により種々の任
意成分を添加することができる。たとえば、洗液中の硬
度成分を促進するいわゆるキレートビルダーとして、ゼ
オライト、クエン酸ソーダ、ニトリロトリ酢酸ソーダ
(NTA)、エチレンジアミンテトラ酢酸ソーダ(EDT
A)、ポリアクリル酸、ポリアセタールカルボキシレー
トなど;アルカリビルダーとして珪酸ソーダ、炭酸ソー
ダ、炭酸カリウム、メタ珪酸ソーダ、ホウ酸ソーダな
ど;その他、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セ
ルラーゼ等の酵素、過炭酸ソーダ、過ホウ酸ソーダなど
の漂白剤、亜硫酸塩などの還元剤、蛍光剤、香料などを
必要に応じて使用することができる。また、酸化チタン
を使用することにより、粒状洗剤組成物の白色度を改善
することもできる。
本発明の高嵩密度洗剤組成物は、例えば、アニオン性界
面活性剤、洗剤用ビルダー、その他任意成分を含む洗剤
スラリーを向流式噴霧乾燥塔で乾燥した乾燥品に、ノニ
オン界面活性剤その他の任意成分を連続ニーダーで混和
して混合したのち破砕し、ついで、平均一次粒径10μm
以下の水不溶性微粉体でコーティングすることにより製
造できる。色素の添加方法としては、洗剤スラリーへの
添加、捏和時の混合、破砕後での色素のスプレーなどが
考えられるが、捏和時に混合することが好ましい。
得られる粒状洗浄剤組成物は、0.5〜1.2g/ccの高嵩密度
を有し、個々の洗剤粒子が色素によりきれいに着色され
ている。
発明の効果 本発明によれば、アニオン性界面活性剤を20重量%以上
と高嵩濃度に配合し、有機概念図のα角が30〜75度の範
囲にある特定の色素を用いることにより、洗剤粒子がき
れいに着色し、しかも被洗物への染着がない着色高嵩密
度粒状洗剤を実現することができる。
実施例1 下記組成物がスラリー中の45%となるように調整した
後、向流式噴霧乾燥塔を用い、水分5%まで乾燥した。
使用した熱風の温度は380℃である。成 分 配 合 量 AOS−Na 12wt% LAS−Na 8wt% LAS−K 16wt% ゼオライト 26wt% 炭酸ナトリム 15wt% 炭酸カリウム 15wt% 亜硫酸ナトリウム 3wt% 蛍光剤その他 5wt% 得られた噴霧乾燥品は、平均粒径350μ、嵩密度0.35g/c
c、安息角45度と流動性も良好であった。
次いで、上記乾燥品、重炭酸ナトリウム、ノニオン界面
活性剤、水および色素として青色403号(C.I.Solvent B
lue 35)を下記割合で連続ニーダー(栗本鉄鋼製、KRC
ニーダー#2型)に導入し、緻密で均一な捏和物を得
た。なお、色素はノニオン界面活性剤に可溶化させて、
溶液として添加した。また、ノニオン界面活性剤として
は、ダイヤドール13(=15)(三菱化成製、炭素数12
〜13の1級アルコールのエチレンオキサイド平均15モル
付加物)を用いた。
乾燥品 69.1kg/hr 重炭酸ナトリウム 3.2kg/hr ノニオン界面活性剤(95%濃度) 3.4kg/hr 水 4.3kg/hr 色素 0.0064kg/hr このニーダーの排出口に5mmφの穴径を80個有した多孔
板(厚さ10mm)を設置し、捏和物を約5mmφ×10mmの円
筒状ペレットとした。着色状態は非常に均一であった。
このペレットを2倍量(重量比)の15℃の冷却空気とと
もに破砕機(スピードミルND−10型岡田精工(株))へ
と導入した。この時、同時に粉砕助剤として平均一次粒
径1μのゼオライト(水分15%)を、ペレット100重量
部に対して4重量部添加した。
破砕機は長さ15cmのカッターをクロス4段で有してお
り、3000rpmで回転し、スクリーンは360度パンチングメ
タルからなっている。この破砕機を連続で3段接続し、
各段スクリーンの穴径を1段目;3.5mmφ、2段目;2m
mφ、3段目;1.5mmφとした。破砕機を3段通過した粒
子を冷却空気から分離し、後記表−1の試料No.1の着色
高嵩密度粒状洗剤組成物を得た。
同様の操作により、後記表−1に示した組成と成るよう
に各成分を用いて試料No.2〜5の着色高嵩密度粒状洗剤
組成物を得、これらについて染着性および着色洗剤粒子
の外観を評価した。
次に、評価方法および表−1中の洗剤成分の略号および
詳細を示す。
〔染着性テスト〕
染着性判定試験布として、表−1に示すような各種の布
を縦横10cmの大きさにする。
この試験布の上に、製造した各着色高嵩密度粒状洗剤組
成物を、一層で均一になるようにサンプリングした。
次に適度の水をこの上に噴霧し、この状態を保ったまま
16時間放置し、5分間濯ぎを行い、脱水後に目視で4段
階評価した。
− :染着なし ± :やや染着 + :染着 ++:はっきり染着 〔表−1中の洗剤成分の略号および詳細〕 LAS−K:炭素数10〜14のアルキルを有する直鎖アルキル
ベンゼンスルホン酸カリウム LAS−Na:炭素数10〜14のアルキルを有する直鎖アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム AOS−Na:炭素数14〜18のα−オレフィンスルホン酸ナト
リウム ノニオン活性剤:炭素数12〜13の1級アルコールのエチ
レンオキサイド平均15モル付加物(ダイヤドール13、三
菱化成製) ゼオライト:合成A型ゼオライト(水沢化学「シルトン
B」) 色素:

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)アニオン性界面活性剤20重量%以上
    および (b)有機概念図のα角が30〜75度の範囲にある色素 を含有したことを特徴とする着色高嵩密度粒状洗剤組成
    物。
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JPS61231098A (ja) * 1985-04-03 1986-10-15 花王株式会社 濃縮粉末洗剤組成物

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