JPH076841B2 - 偏光角検出方法および偏光角検出装置 - Google Patents

偏光角検出方法および偏光角検出装置

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JPH076841B2 JP11929885A JP11929885A JPH076841B2 JP H076841 B2 JPH076841 B2 JP H076841B2 JP 11929885 A JP11929885 A JP 11929885A JP 11929885 A JP11929885 A JP 11929885A JP H076841 B2 JPH076841 B2 JP H076841B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光の屈折率が既知でない物質や、屈折率が既
知であっても測定光と被測定物とのなす角度が検出し難
い樹脂フィルムの様にフレキシブルな物質の偏光角を検
出する方法およびそのための検出装置に関する。
(従来技術) 近年、フイルムの製造技術の進歩に伴って数ミクロンオ
ーダの極薄フイルムの製造が可能になってきているが、
このような極薄フイルムの製造時の膜厚の管理のため
に、膜厚を高精度で検出することが必要となっている。
比較的膜厚の厚いフイルムの膜厚の検出には、厚みを測
定すべき被測定物を形成する物質が有する特性吸収帯域
の波長を有する赤外線(以下、測定光という。)と、特
性吸収帯とは適当に離れた波長を有する参照用の赤外線
(以下、単に参照光という。)とを夫々被測定物に垂直
方向から入射させ、被測定物を透過した測定光の透過強
度と参照光の透過強度とから、測定光の被測定物による
吸光度を求め、この吸光度に基づいて、当該被測定物の
厚みを算定することが行われているが、このような厚み
検出方式では、上記のようなフイルムの極薄化に対処し
うるような検出精度を確保し難い。
これには、フイルム等の被測定物内における多重反射光
による干渉が大きく影響する。
即ち、厚みが厚い場合には、フイルム内で光束の位相が
ランダム化し、干渉が減少するとともに、測定光に対す
る吸光度が充分に大きく、多重反射に基づく干渉の影響
は実質的に無視できるが、厚みが薄くなると、干渉の影
響が無視しえなくなってS/N比が低下し、検出精度が低
下するからである。
本出願人は、P偏光を入射角を変更しながら被測定物に
入射し、その反射光の最少値となる角度を検出し、その
角度での透過光を用いて極薄フィルムの厚みを測定する
装置を特願昭58−183636号特許出願で開示した。
しかしこの装置はP偏光の反射光の強弱変化のみで偏光
角を検出しているため、被測定物の表面状態により、ま
た光学軸のいずれの影響も受け、反射光強度の変化が生
ずるので偏光角の精度良い検出には不充分であった。
偏光角は、その角度でP偏光光線が入射されたときに反
射光が零、換言すれば、入射光の全てが当該物質中に透
過される角度として定義され、一般に、物体の屈折率を
n、偏光角をθbとすると、屈折率nと偏光角θbとの
間には、 θb=tan‐1n ……(1) の関係が存在することが知られており、従来より、物体
の偏光角θbは上記(1)式を利用して、物体の屈折率
nから算出していた。
しかしながら、上記(1)式を利用して被測定対象物の
屈折率nから偏光角θbを算出するためには、被測定対
象物の屈折率nが既知でなければならない。屈折率nが
未知の場合には、屈折率nを測定しなければならない
が、可撓性を有するフイルムのようなもので、生産工程
中に走行するものや走行に伴うゆらぎが存在するもので
は、その偏光角θbまたは屈折率nを非接触でリアルタ
イムに検出することは実際上困難であった。
一方、既に述べた偏光角の定義に伴い、屈折率nが未知
の場合に、偏光角の定義に従ってP偏光光線の入射角度
を変化させて行き、反射光強度が最小となる角度を検出
すれば、その角度を偏光角として非接触でリアルタイム
で検出することができるものと考えられる。
そこで、本願の発明者等は、偏光角の定義による偏光角
の検出に関し、次のような考察を行った。
一般に、第2図に示すように、透明な物体Mに入射角θ
iで入射光Iiを入射すると、一部は物体Mの表面で反射
する反射光Irとなり、一部は物体Mを透過する透過光Io
となる。また、この透過光Ioの一部は上記物体M内で反
射を繰り返し、反射光I′rおよび透過光I′oとして
上記物体Mから出射される。
いま、自然光、P偏光およびS偏光について夫々入射角
θiを変えると、これら自然光、P偏光およびS偏光の
反射率は、第3図において夫々曲線R,RpおよびRsで示す
ように変化する。この第3図の曲線Rpからも分るよう
に、光学上、P偏光をその物質の偏光角θbで入射させ
ると、反射率が零となり、反射が起らないことが知られ
ている(逆に言えば、これが偏光角の定義を与える。) そこで、偏光角θbを測定するには、被測定対象物であ
る物体MにP偏光を入射し、その反射光Irが零となるよ
うにP偏光の入射角θiを調整すれば、この入射角θi
から偏光角θbを知ることができる。
理論的には、上記のようにして偏光角θbを測定するこ
とができるが、物体Mの表面が平坦でない場合や、表面
によごれや内部ににごり等が存在する場合は、P偏光の
物体Mからの反射光Irが零となる入射角θiを正確に検
出することは困難である。これは物体M表面の湾曲や凹
凸あるいはよごれ等が偏光角θbの検出時の誤差要素と
して作用し、物体Mに入射するP偏光の入射位置によっ
て入射角θiが変化したり反射率が変化し、真の偏光角
θbを検出することができないからである。
ところで、上記のような物体Mの雑音となる因子に対し
ては、第3図において曲線RおよびRsで夫々示す自然光
およびS偏光の反射率も同様に変化する。
従って、P偏光と自然光もしくはP偏光とS偏光の反射
率の比を取れば、上記雑音を相殺することができるもの
と考えられる。入射角θiに対するP偏光と自然光の反
射率の比Rp/RおよびP偏光とS偏光の反射率の比Rp/Rs
を求めた結果を第4図において夫々曲線Rp/RおよびRp/R
sで示す。
上記第4図から、θi=θbとなると、比Rp/RおよびRp
/Rsも零となり、この比Rp/RもしくはRp/Rsが零となる入
射角度θiを検出すれば、この入射角度θiが即ち偏光
角θbを与える。この場合、物体Mの表面状態によりP
偏光の反射率Rpが変化するのとほゞ同じ比率で自然光の
反射率RおよびS偏光の反射率Rsが変化するので、比Rp
/RもしくはRp/Rsが零となる入射角度θiを充分高いS/N
比で検出できることは明らかである。
また、第3図からも明らかなように、0<θi<θbの
領域では、入射角θiが増加すると反射率Rpが零に向か
って減少しているのに対し、反射率RおよびRsは増加し
ているので、比Rp/RおよびRp/Rsは、第4図からも分か
るように、入射角θiが増加するにつれて比Rp/Rおよび
Rp/Rsは急激に減少する。一方、θb<θiの領域で
は、入射角θiの増加に伴って反射率Rpが急激に増加し
ているが、反射率R,Rsも反射率Rpとほぼ同様の傾向で急
激に増加するので、比Rp/RおよびRp/Rsも反射率Rpと同
様に急激に増加している。従って、入射角θiが偏光角
θbの近傍に近付くと比Rp/RおよびRp/Rsも急激に零に
近付くことが分かる。これにより、偏光角θbの検出が
シャープに行える。
(発明の目的) 本発明は上記考察に基づいてなされたものであって、被
測定対象物の屈折率を検出することなく、また、被測定
対象物の表面性状や汚れ等の測定誤差要因に実質的に影
響されることなく、非接触で高精度に被測定対象物の偏
光角を検出することのできる偏光角検出方法および偏光
角検出装置を提供することを目的としてる。
(発明の構成) 本願の第1の発明は、偏光角を測定しようとする被測定
対象物にP偏光光線と無偏光もしくはP偏光光線とS偏
光光線とを交互に切り換えて同じ入射角で入射するよう
にし、その入射角度を変化させつゝ2つの光線の反射光
強度を検出して、両強度の比率を算出し、この反射光強
度の比率が最小となる入射角度を偏光角として検出する
ことを特徴としている。
また、本願の第2の発明は、光源と、この光源から出た
光のP偏光光線を出射する偏光子と、偏光角を測定しよ
うとする被測定対象物に上記P偏光光線と無偏光とをも
しくは上記P偏光光線と上記光源から出た光のS偏光光
線とを交互に切り換えて入射させる切換手段と、この切
換手段で切り換えられて上記被測定対象物に入射する光
の入射角度を連続的に変化させる入射角度調整手段と、
被測定対象物に入射した上記P偏光光線と無偏光もしく
は上記P偏光光線と上記S偏光光線の反射光の強度を検
出する反射光検出手段と、上記P偏光光線と無偏光とを
もしくは上記P偏光光線と上記S偏光光線とを切り換え
るタイミングを検出するタイミング生成手段と、このタ
イミング生成手段から出力されるタイミング信号に応じ
て上記P偏光光線の反射強度と無偏光の反射強度とを記
憶もしくは上記P偏光光線の反射強度と上記S偏光光線
の反射強度とを記憶し、両者の比率を演算する比率演算
手段と、この比率演算手段から上記入射角度に対応して
出力される比率の最小値を検出する最小値検出手段とを
備えたことを特徴としている。
(実施例) 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
第1図に示すように、本偏光角検出装置は、測定部Aと
演算部Bとを備え、検出された偏光角は表示記録部Cに
よって表示され、記録される。
測定部Aは、図示しないサンプルホルダに保持された被
測定対象物1にP偏光と無偏光もしくはP偏光とS偏光
を交互に切り換えて入射し、上記サンプルホルダの角度
を矢印A1およびA2で示すように変化させて被測定物1に
入射するP偏光と無偏光もしくはP偏光とS偏光の入射
角度を変化させつゝ、上記被測定対象物1からの反射光
強度を検出するためのものである。
上記被測定対象物1に入射する光はP偏光と無偏光との
組合せもしくはP偏光とS偏光との組合せのいずれでも
よいが、以下では、上記被測定対象物1に入射する光は
P偏光と無偏光との組合せであるとする。
上記測定部Aは光源2を備え、この光源2から出射され
た光はレンズ3に入射して平行光線に変換され、ハーフ
ミラーもしくはセクターミラー等のビームスプリッタ4
に投射される。ビームスプリッタ4に投射された光は2
つの光路に分割され、一方はレンズ5に、他方は反射鏡
6からレンズ7に夫々入射する。レンズ5に入射した光
は、このレンズ5によりスポット状に集光された状態で
回転円板(チョッパ)8に投射される。また、レンズ7
に入射した光は、同様に、このレンズ7によりスポット
状に集光された状態で上記回転円板8に投射される。
上記回転円板8は遮光性材料よりなり、レンズ5により
スポット状に集光された光もしくはレンズ7によりスポ
ット状に集光された光が投射される位置にはスリット8a
が形成されている。上記回転円板8は電動モータ9によ
り回転駆動されるようになっている。従って、レンズ5
により集光された光が上記スリット8aを透過しているタ
イミングでは、レンズ7により集光された光は上記回転
円板8により遮断され、逆に、レンズ7により集光され
た光が上記スリット8aを透過しているタイミングでは、
レンズ5により集光された光は上記回転円板8により遮
断される。すなわち、レンズ5により集光された光とレ
ンズ7により集光された光は回転円板8により交互に切
り換えられ、この回転円板8の背後に配置されたレンズ
10および11に入射される。なお、上記切換のタイミング
は、回転円板8の外周縁に設けられた切り込み(図示せ
ず。)と、回転円板8の外周縁に配置されたフォトイン
タプラタ等のタイミング検出器12と、このタイミング検
出器12から出力する信号によりタイミング信号を生成す
るタイミング生成回路13とにより検出される。
回転円板8のスリット8aを通過してレンズ10に入射した
光は平行光線に変換されて偏光子14に入射され、この偏
光子14からP偏光がビームスプリッタ15に出射する。一
方、回転円板8のスリット8aを通過してレンズ11に入射
した光は平行光線に変換されて反射鏡16からビームスプ
リッタ15に入射する。この反射鏡16からビームスプリッ
タ15に入射する光は無偏光である。
上記P偏光と無偏光とは、回転円板8の回転により交互
に切り換えられ、ビームスプリッタ15からレンズ17に入
射してスポット状に集光される。レンズ17を出たP偏光
と無偏光とは、絞り18およびレンズ19を通して被測定対
象物1に入射し、その一部は被測定対象物1にて反射さ
れる。以下、被測定対象物1に入射するP偏光および無
偏光を夫々IipおよびIiと記す。
上記被測定対象物1から反射したP偏光と無偏光とは、
レンズ20および帯域フイルタ21を通して光電変換素子22
に入射される。上記帯域フィルタ21は、反射光のうち無
偏光の光干渉が実用上無視できる程度の適当な透過波長
帯域のものであれば良い。光電変換素子22は、回転円板
8により交互に切り替えられて入射するP偏光および無
偏光の受光強度に比例したP偏光信号I′rpおよび無偏
光信号I′rを夫々出力する。上記光電変換素子22とし
ては、フォトダイオード、フォトトランジスタ等を使用
することができる。また、赤外線により偏光角θbを検
出する場合、焦電型赤外線センサを有利に用いることが
できるが、これに限られるものではない。
上記P偏光信号I′rpおよび無偏光信号I′rは、次に
説明する演算部Bの比率演算回路23に入力する。
なお、上記P偏光信号I′rpおよび無偏光信号I′r
は、光電変換素子22として使用する素子の種類、使用回
路等により暗電流成分vaを含んでいることがある。この
場合は、上記検出信号は暗電流キャンセル回路(図示せ
ず。)を通して比率演算回路23に入力し、上記暗電流成
分vaをキャンセルした後、比率演算回路23に入力され
る。
次に、演算部Bの構成を説明する。
演算部Bは比率演算回路23および最小値検出回路24によ
り構成される。
比率演算回路23は、光電変換素子22から入力したP偏光
信号I′rpおよび無偏光信号I′rを増幅後、これらP
偏光信号I′rpおよび無偏光信号I′rを、タイミング
生成回路13から入力するタイミング信号のタイミングで
夫々個別にサンプルホールドし、個別にサンプルホール
ドされたP偏光信号I′rpと無偏光信号I′rとの比
I′rp/I′rを演算する。
一方、最小値検出回路24は、被測定対象物1を矢印A1,A
2で示すように回動させてP偏光および無偏光の入射角
θiを変化させたとき、比率演算回路23から入力する上
記比I′rp/I′rの最小値を検出する。
表示部Cは第1表示装置25および第2表示装置26からな
る。
上記第1表示装置25は、被測定対象物1を一つの方向に
回動させる1回目の走査により最小値検出回路24が検出
した比I′rp/I′rの最小値およびその入射角θiを表
示する。また、第2表示装置26は、被測定対象物1を1
回目の走査からもとの位置に戻す返しの走査において演
算された上記比I′rp/I′rおよび対応する入射角θi
をすべて表示する。
上記のようにして検出されたP偏光信号I′rpと無偏光
信号I′rとの比I′rp/I′rの演算結果が最小値であ
れば、Rp/Rも最小値となる。
即ち、被測定対象物1により反射されるP偏光および無
偏光のうち、光電変換素子22に到達する割合を夫々αお
よびβとすれば、 I′rp=αRp Iip ……(2) I′r=βR Ii ……(3) であり、P偏光と無偏光とは同一条件で被測定対象物1
に入射する場合はα=βとみなすことができる。
従って、(2)式および(3)式から、 Rp/R∝I′rp/I′r ……(4) となる。この(4)式より、光電変換素子22から出力す
るP偏光信号I′rpおよび無偏光信号I′rとの比率
I′rp/I′rの演算結果が最小であればRp/Rも最小値と
なる。これにより、比率演算回路23から出力する比I′
rp/I′rの演算結果が最小となる入射角θiから偏光角
θbを検出することができる。
第1図の偏光角検出装置によりガラス(BK7)の偏光角
θbを測定したところ、±0.1度以下の精度で偏光角θ
bを検出することができた。この測定には、測定波長領
域は750〜1100nmで光電変換素子としてはシリコンフォ
トダイオードを使用した。
上記実施例では、P偏光と無偏光とを使用したが、P偏
光とS偏光とを使用することもできる。
P偏光とS偏光とを使用する場合は、第1図のレンズ11
の後にS偏光用の偏光子(図示せず。)を配置すればよ
い。また、第1図の偏光子14を回転させることにより、
P偏光とS偏光とを作ることができる。このようにすれ
ば、回転円板8やビームスプリッタ4,15等を省略するこ
とができ、偏光角検出装置の光学系が簡単化される。
第1図の偏光角検出装置は、樹脂フイルム等の膜厚,層
厚を赤外域における特性吸収を利用して検出する赤外線
厚み計や分光分析に適用することもできる。
また、比率演算回路23および最小値検出回路24をマイク
ロコンピュータに置き換え、加えて、パルスモータ等に
より被測定対象物1のサンプルホルダの角度もしくは被
測定対象物1に入射する光の角度を制御することによっ
て偏光角の自動設定もできる。被測定対象物1を透過し
た赤外線の透過量は分光器および光電検出器を備えた受
光部31で検出され、この透過量に基づいて、演算部32に
より被測定対象物1の厚みが検出される。
上記受光部31および演算部32については、本出願人の出
願に係る特願昭59−80976号(発明の名称「赤外線厚み
計」)等に詳説されている。
(発明の効果) 本発明によれば、同じ比率で変化する雑音成分が相殺さ
れて偏光角の検出には影響されなくなるので、被検出対
象物に汚れやにごり等が存在しても、偏光角検出時のS/
N比を高くすることができ、偏光角検出精度を高めるこ
とができる。
また、本発明によれば、被測定対象物に光を投射するだ
けで、フレキシブルな被測定対象物等の偏光角も非接触
で検出することができ、検出したこの偏光角から逆に、
被測定対象物の屈折率を検出することもできる。
さらに、本発明によれば、被測定対象物に入射する光の
入射角を変化させる入射角度調整手段または被測定対象
物の設定角度調整手段と組合せることにより、容易に偏
光角の自動設定を実現できる。また本出願人が特願昭58
−183636に開示した追従制御手段と組合せることによ
り、偏光角または、屈折率を非接触でリアルタイムに検
出できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る偏光角検出装置の一実施例の原理
的構成を示す説明図、第2図は物体に入射する入射光の
反射光および透過光の説明図、第3図は入射角と反射率
との関係を示す説明図、第4図は入射角に対するP偏光
と無偏光およびP偏光とS偏光との比率の変化の説明図
である。 1……被測定対象物、8……回転円板、 8a……スリット、9……電動モータ、 12……タイミング検出器、 13……タイミング生成回路、 14……偏光子、22……光電変換素子、 23……比率演算回路、24……最小値検出回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏光角を測定しようとする被測定対象物に
    P偏光光線と無偏光もしくはP偏光光線とS偏光光線と
    を交互に切り換えて同じ入射角で入射するようにし、そ
    の入射角度を変化させつゝ2つの光線の反射光強度を検
    出して、両強度の比率を算出し、この反射光強度の比率
    が最小となる入射角度を偏光角として検出することを特
    徴とする偏光角検出方法。
  2. 【請求項2】光源と、この光源から出た光のP偏光光線
    を出射する偏光子と、偏光角を測定しようとする被測定
    対象物に上記P偏光光線と無偏光とをもしくは上記P偏
    光光線と上記光源から出た光のS偏光光線とを交互に切
    り換えて入射させる切換手段と、この切換手段で切り換
    えられて上記被測定対象物に入射する光の入射角度を連
    続的に変化させる入射角度調整手段と、被測定対象物に
    入射した上記P偏光光線と無偏光もしくは上記P偏光光
    線と上記S偏光光線の反射光の強度を検出する反射光検
    出手段と、上記P偏光光線と無偏光とをもしくは上記P
    偏光光線と上記S偏光光線とを切り換えるタイミングを
    検出するタイミング生成手段と、このタイミング生成手
    段から出力されるタイミング信号に応じて上記P偏光光
    線の反射強度と無偏光の反射強度とを記憶もしくは上記
    P偏光光線の反射強度と上記S偏光光線の反射強度とを
    記憶し、両者の比率を演算する比率演算手段と、この比
    率演算手段から上記入射角度に対応して出力される比率
    の最小値を検出する最小値検出手段とを備えたことを特
    徴とする偏光角検出装置。
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