JPH0611442A - 赤外線光学装置 - Google Patents

赤外線光学装置

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Publication number
JPH0611442A
JPH0611442A JP17053792A JP17053792A JPH0611442A JP H0611442 A JPH0611442 A JP H0611442A JP 17053792 A JP17053792 A JP 17053792A JP 17053792 A JP17053792 A JP 17053792A JP H0611442 A JPH0611442 A JP H0611442A
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JP
Japan
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light
infrared
optical fiber
measurement
head
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Pending
Application number
JP17053792A
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English (en)
Inventor
Shusaku Shigeta
修作 重田
Hidekazu Kimura
英一 木村
Noboru Azuma
昇 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
Original Assignee
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kurabo Industries Ltd, Kurashiki Spinning Co Ltd filed Critical Kurabo Industries Ltd
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Publication of JPH0611442A publication Critical patent/JPH0611442A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防爆を必要とする環境においても、またどの
ような測定対象の測定も容易に行える測定の柔軟性が高
い赤外線光学装置を提供する。 【構成】 赤外線光源1と、この赤外線光源1から出た
赤外線を測定対象2の特定の吸収波長に分光する分光手
段7と、この分光手段7から上記測定対象2を透過した
赤外線を検出する赤外線検出手段19とを備え、上記測
定波長の赤外線の測定対象2による吸収量を検出して測
定対象2の厚みや濃度を検出する赤外線光学装置であ
る。上記赤外線光源1から出た赤外線を上記測定対象2
に導く投光用光ファイバ31と、この投光用光ファイバ
31で導かれた赤外線を測定対象2に投光する投光光学
系32と、上記測定対象2を透過した赤外線を集光する
受光光学系45と、この受光光学系45により集光され
た赤外線を上記赤外線検出手段19に導く受光用光ファ
イバ51とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線光学装置に関
し、より詳しくは、金属板のような材料の上に形成され
た樹脂コートや樹脂フィルムあるいは液体等に赤外線を
投射し、その赤外波長領域における特性吸収量を検出し
て樹脂コートや樹脂フィルムの厚みや成分濃度あるいは
液体中の成分濃度等を測定する赤外線光学装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、食品工業、薬品工業、化学工業
あるいは半導体工業等の種々の工業分野において、液体
に含まれる成分の濃度あるいは樹脂コートや樹脂フィル
ム等の厚みを非接触で簡便に測定する要求がある。
【0003】従来より、この種の測定を行なう測定装置
としては、赤外線光源から出射する光(赤外線)を測定
対象に投射し、この測定対象を透過する光を検出し、赤
外波長領域における測定対象が有している特有の特性吸
収量を測定することにより、測定対象の含有量や濃度あ
るいは厚みを測定する赤外線光学装置が知られている
(たとえば特開昭49−10782号公報、特開昭60
−224002号公報、特開平04−58139号公報
参照)。従来のこの種の赤外線光学装置の一例を図18
および図19に示す。
【0004】図18に示す赤外線光学装置は樹脂フィル
ム2の厚みを測定する赤外線厚み計で、タングステンラ
ンプよりなる赤外線光源1を備え、この赤外線光源1か
らは樹脂フィルム2の測定光Raおよび参照光Rrを含
む広い帯域の赤外線を発生する。赤外線光源1から出た
赤外線は、凸レンズ3,スリット4を通り、回転円板5
上に投射される。この回転円板5は、遮光材料からな
り、電動モータ6により、たとえば30Hz程度の回転
数で回転駆動される。
【0005】この回転円板5には、測定光Raのみを通
過させる第1バンドパスフィルタ7と参照光Rrのみを
通過させる第2バンドパスフィルタ8とが、180度位
相を違えて組み付けられている。これら赤外線光源1、
電動モータ6および第1,第2バンドパスフィルタ7,
8は、上記赤外線に対するチョッパ手段を構成し、上記
2種の赤外線をRa、Rrを交互に通過させる。なお、
上記回転円板5の周縁部には、これら2種の赤外線R
a、Rrの通過のタイミングを検出するため、タイミン
グ検出センサ(図示せず。)が配置される。
【0006】上記回転円板5の赤外線光源1と反対側に
は、凸レンズ11およびその光軸9に対して45度傾斜
して反射ミラー12が配置される。この反射ミラー12
は、赤外線光源1から入射する赤外線を凸レンズ3の上
記光軸9に対して90度方向を変えて、ケーシング13
に取り付けられた凸レンズ14を通して、樹脂フィルム
2に投射する。
【0007】上記凸レンズ14を出た光を、樹脂フィル
ム2の屈折率によって決まる偏光角に等しいか、偏光角
近傍の傾斜角で上記樹脂フィルム2に入射させるため、
上記赤外線光学装置のケーシング13は、図示しない支
持部材により、樹脂フィルム2に対して傾斜支持され
る。
【0008】このように、上記ケーシング13を傾斜支
持するのは次の理由による。すなわち、樹脂フィルム2
の厚みが厚い場合には、樹脂フィルム2内で光束の位相
がランダム化し、干渉が減少するとともに、測定光に対
する吸光度が充分に大きく、多重反射に基づく干渉の影
響を実質的に無視できる。これに対して、樹脂フィルム
2の厚みが薄くなると、干渉の影響が無視し得なくなっ
てS/N比が低下し、検出精度が低下する。
【0009】ところで、光学上、P偏光をその物質の偏
光角で入射させると、反射が起こらない(逆にいえば、
これが偏光角の定義を与える。)という事実が知られて
いる。この事実を利用し、上記ケーシング13を上記の
ように傾斜させて支持し、P偏光を樹脂フィルム2の偏
光角で入射させることにより、S/N比の低下を防止す
ることができる。この原理については、特開昭60−2
24002号公報に詳細に説明されている。
【0010】上記樹脂フィルム2を透過した赤外線は、
上記樹脂フィルム2に関して赤外線光学装置と反対側に
固定された反射鏡15により反射されて、再び上記樹脂
フィルム2を透過した後、上記ケーシング13内に配置
された集光ミラー16に集光される。この集光ミラー1
6の光軸は、上記凸レンズ14の光軸17と一致するよ
うに、上記ケーシング13内に配置される。
【0011】上記集光ミラー16のほぼ焦点位置には、
赤外線検出センサ19が配置される。そして、この赤外
線検出センサ19と上記集光ミラー16との間には、偏
光子18が配置される。この偏光子18は、入射する赤
外線(Ra,Rr)をP偏光させる、つまり、入射面に
平行な偏光成分のみを通過させる。
【0012】上記赤外線検出センサ19は、2種の赤外
線Ra、Rrの受光強度に比例した検出信号を処理回路
21に出力する。
【0013】上記赤外線検出センサ19の出力は、処理
回路21にて処理される。すなわち上記赤外線検出セン
サ19の出力は、測定光Raの受光強度に比例する信号
Va(以下では、単に測定光透過信号という。)と、参
照光Rrの受光強度に比例する信号Vr(以下では、単
に参照光透過信号という。)とが、暗電流成分vaに重
畳された信号となっている。暗電流成分vaは、上記赤
外線光学装置内外の熱輻射等によって発生される雑音で
ある。
【0014】上記処理回路21は、図示しない上記タイ
ミング検出センサからの第1タイミング信号T1によっ
て赤外線Ra、Rrのいずれもが投射されていないタイ
ミングで、赤外線検出センサ19の出力信号を読み取
り、つまり暗電流成分vaを読み取り、読み取った暗電
流成分vaを赤外線検出センサ19の出力から差引い
て、測定光透過信号Vaと参照光透過信号Vrのみを抽
出分離する。
【0015】上記処理回路21は、測定光透過信号Va
と参照光透過信号Vrとを、上記タイミング検出センサ
から出力される第2,第3タイミング信号T2,T3のタ
イミングでそれぞれ個別にサンプルホールドし、サンプ
ルホールドされた測定光透過信号Vaと参照光透過信号
Vrとのlog比、すなわちlog(Vr/Va)を演
算し、このlog比、log(Vr/Va)の値から、
検量線により樹脂フィルム2の厚みを演算する。
【0016】一方、図19に示した赤外線光学装置は、
実質的な構成は図18において説明したものと同じであ
るが、回転円板5を通過した後、凸レンズ11を出た光
は、樹脂フィルム2の屈折率によって決まる偏光角に等
しいか、偏光角近傍の傾斜角で、直接、上記樹脂フィル
ム2に入射される。
【0017】上記樹脂フィルム2を透過した赤外線は、
上記樹脂フィルム2に関して赤外線光学装置と反対側に
て上記樹脂フィルム2に平行に固定された反射鏡15に
より反射され、入射光の光軸9とは異なる集光レンズ2
2の光軸23に沿い、再び上記樹脂フィルム2を透過し
た後、集光レンズ22によって集光される。
【0018】上記集光レンズ22の焦点位置には、赤外
線検出センサ19が配置される。そして、この赤外線検
出センサ19と上記集光レンズ22との間には、偏光子
18が配置される。上記赤外線検出センサ19の出力
は、処理回路21において、図18において説明したの
と同様に処理される。
【0019】なお、図19において、図18に対応する
部分には対応する符号を付して示し、重複した説明は省
略する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
赤外線光学装置のように、多重反射に基づく干渉の影響
によるS/N比の低下を防止するため、測定対象にP偏
光をブリュースタ角で入射させる場合、その入射角は測
定対象の屈折率によって決定されるが、おおよそ55〜
60度という大きい角度となる。このため赤外線光学装
置の赤外線の導出部位と測定対象との間隔が小さく、赤
外線光学装置の赤外線の導出部位(投光ヘッド)や測定
対象透過後の赤外線の受光部位(受光ヘッド)を測定対
象に充分に近付けることが困難であり、このことがしば
しば測定に制約を加えたり測定の妨げになっていた。
【0021】また、引火性の溶剤を用いるコート剤の塗
工工程に上記赤外線光学装置を濃度計や膜厚計として用
いる場合、塗工工程中に設置される上記赤外線光学装置
全体を防爆構造とし、濃度計や膜厚計で発生する熱やス
イッチ部分等で発生する電気火花を引火性の溶剤の環境
外に排出するための付帯設備が必要となる。このような
場合には、防爆構造とする必要のないものよりも、濃度
計や膜厚計がおおがかりになって測定の柔軟性がさらに
小さくなるという問題があった。
【0022】本願の請求項1にかかる発明の目的は、防
爆を必要とする環境においても、またどのような測定対
象の測定も容易に測定が行える測定の柔軟性が高い赤外
線光学装置を提供することである。
【0023】本願の請求項2にかかる発明の目的は、測
定対象での干渉の影響を受けずに精度よく測定対象の濃
度や厚みを測定する赤外線光学装置を提供することであ
る。
【0024】本願の請求項3にかかる発明の目的は、測
定対象に応じて投光光学系および集光光学系を交換する
ことができる赤外線光学装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1にかかる発明は、赤外線を発生する赤外線光源と、こ
の赤外線光源から出た赤外線を測定対象が有している特
有の測定波長および参照波長に分光する分光手段と、こ
の分光手段から上記測定対象に投射されて上記測定対象
を透過した赤外線を検出する赤外線検出手段とを備え、
上記測定光および参照光の測定対象による吸収量を検出
して測定対象の厚みや濃度を検出する赤外線光学装置に
おいて、上記赤外線光源から出た赤外線を上記測定対象
に導く投光用光ファイバと、この投光用光ファイバで導
かれた赤外線を測定対象に投光する投光光学系と、上記
測定対象を透過した赤外線を受光する受光光学系と、こ
の受光光学系により受光された赤外線を上記赤外線検出
手段に導く受光用光ファイバとを備えたことを特徴とし
ている。なお、ここで用いられる分光手段の配置は赤外
線が測定対象に投射される前に限定されず、検出器に赤
外線が投射される前に配置されればよい。
【0026】本願の請求項2にかかる発明は、本願の請
求項1にかかる発明において、上記投光光学系の光軸
が、上記測定対象の法線となす角度が上記測定対象の屈
折率で定まる偏光角近傍に設定されるとともに、上記投
光用光ファイバと受光用光ファイバとの間に偏光子が配
置されていることを特徴としている。
【0027】本願の請求項3にかかる発明は、本願の請
求項1または2にかかる発明において、上記投光光学系
が投光用光ファイバに対して交換可能であり、上記集光
光学系が受光用光ファイバに対して交換可能であること
を特徴としている。
【0028】
【作用】上記赤外線光源から出射した光は分光手段で分
光され、投光用光ファイバから投光光学系に導かれ、こ
の投光光学系から出射した光は、測定対象に入射する。
そして、測定対象を透過した光は、受光光学系で受光さ
れ、受光用光ファイバに導かれて赤外線検出手段により
検出される。
【0029】
【発明の効果】本願の請求項1にかかる発明によれば、
投光用光ファイバおよび受光用光ファイバをいずれも自
由に屈曲させて、投光光学系および受光光学系を測定対
象の必要な位置に自由に配置することができるので、測
定対象により測定が制約されることがなく、測定の柔軟
性が高くなる一方、投光光学系および受光光学系は熱お
よび電気的に測定装置本体から絶縁され、発火や引火の
要因となるものを有していないので、引火性の溶剤を使
用する塗工工程等においても、赤外線光学装置の本体部
分を防爆の必要のない場所に設置することにより、防爆
仕様にする必要もなく、またその付帯設備も不要とな
る。
【0030】また、本願の請求項2にかかる発明によれ
ば、投光光学系の光軸が、測定対象の法線となす角度が
測定対象の屈折率で定まる偏光角近傍に設定されるとと
もに、上記投光用光ファイバと受光用光ファイバとの間
に偏光子が配置されているので、測定対象の干渉の影響
なく精度よく測定をすることができる。
【0031】さらに、本願の請求項3にかかる発明によ
れば、投光光学系が投光用光ファイバに対して交換可能
であり、集光光学系が受光用光ファイバに対して交換可
能であるので、測定対象が有している測定条件に応じて
最適な投光光学系および集光光学系を選択して使用する
ことができ、測定精度および信頼性の高い測定を行なう
ことができる。
【0032】
【実施例】以下に、添付の図面を参照して本発明の実施
例を説明する。本発明にかかる赤外線光学装置の4つの
実施例を図1から図4にそれぞれ示す。
【0033】実施例1 図1に示す赤外線光学装置は、図19において説明した
赤外線光学装置に本発明を適用したもので、測定対象
は、液体やプラスチックフィルム等の透明で層状のも
の、鋼板やアルミシート等の鏡面材質上あるいはプラス
チックフィルム等の透明シート上の接着剤、プラスチッ
クコート、水膜、油膜等の透明なコートである。なお、
図1において、図19に対応する部分には対応する符号
を付して示し、重複した説明は省略する。
【0034】回転円板5を通過した後、凸レンズ11を
出た光(赤外線)は、投光用光ファイバ31の一端31
aに入射する。この投光用光ファイバ31の他端31b
には、投光光学系32が取り付けられている。したがっ
て、上記投光用光ファイバ31の一端31aに入射した
光は、上記投光用光ファイバ31により投光光学系32
に導かれる。
【0035】上記回転円板5および凸レンズ11は、図
5に示すように、赤外線光源1、凸レンズ3、マスク
4、上記回転円板5を回転駆動する駆動モータ6ととも
に、赤外線光学装置本体のケース33内に収容される。
【0036】図1に示す上記投光光学系32は投光用光
ファイバ31の他端31bに対して交換可能であり、そ
の構成を図6に示す。図6の投光光学系32(以下、投
光ヘッド32と記す。)は、上記投光用光ファイバ31
の他端31bから出て広がった光を収束させて所望の集
光ビームを得る集光ビームタイプのものである。測定対
象には、集光ビームが投射されるので、上記投光ヘッド
32は、測定領域が狭い場合に利用される。
【0037】図6の投光ヘッド32は、上記投光用光フ
ァイバ31の他端31bに取り付けられた光ファイバ口
金35のねじ部に後端部が螺合するねじ穴36aを有す
るレンズホルダ外筒36を備える。このレンズホルダ外
筒36内には、偏光子18、第1レンズ37および第2
レンズ38が固定される。
【0038】上記偏光子18、第1レンズ37および第
2レンズ38の各直径は、上記レンズホルダ外筒36の
内径に等しい。上記偏光子18は、レンズホルダ外筒3
6に嵌入された2つのレンズホルダ内筒41,42によ
り、投光用光ファイバ31の他端から所望の位置(たと
えば5mm)に固定され、また、上記第1レンズ37
(焦点距離fがたとえば35mm)および第2レンズ3
8は、レンズホルダ内筒42と上記レンズホルダ外筒3
6の先端側の内面に形成されたねじ溝36bに螺合する
固定用リング43との間に固定される。この固定は次の
ように行われる。
【0039】すなわち、上記レンズホルダ外筒36内
に、その先端の開口からレンズホルダ内筒41を嵌入
し、次いで偏光子18をこのレンズホルダ内筒41に当
接するまで挿入する。次いで、上記いまひとつのレンズ
ホルダ内筒42を上記レンズホルダ外筒36に嵌入し、
第1レンズ37および第2レンズ38を上記レンズホル
ダ外筒36に嵌入する。この状態で、上記固定用リング
43を上記レンズホルダ外筒36の先端開口内にねじ込
む。これにより、偏光子18、第1レンズ37および第
2レンズ38が、上記のように、レンズホルダ外筒36
内に固定される。
【0040】上記投光用光ファイバ31の他端31bか
ら出て広がった光は、第1レンズ37で平行ビームに変
換されたのち、第2レンズ38で収束されて所望の集光
ビームを得る。
【0041】上記投光ヘッド32は、図1に示すように
傾斜して保持され、それから出射する光が、樹脂フィル
ム2の屈折率によって決まる偏光角に等しいか、偏光角
近傍の傾斜角で上記樹脂フィルム2に入射される。
【0042】上記樹脂フィルム2を透過した赤外線は、
上記樹脂フィルム2に関して赤外線光学装置と反対側に
て上記樹脂フィルム2に平行に固定された反射鏡15に
より反射され、入射光の光軸44とは異なる集光光学系
45(以下、受光ヘッド45と記す。)の光軸46に沿
い、再び上記樹脂フィルム2を透過した後、受光用ヘッ
ド45に入射し、この受光用ヘッド45の第1集光レン
ズ47,第2集光レンズ48により集光される。
【0043】上記集光ヘッド45は、投光ヘッド32と
同様に、受光用光ファイバ51の一端51aにレンズホ
ルダ外筒52を備える。このレンズホルダ外筒52内に
は、投光ヘッド32と同様の手法で、第1集光レンズ4
7,第2集光レンズ48が固定される。
【0044】受光用光ファイバ51の他端51bには、
その端面に対向して、集光レンズが配置される。この集
光レンズ22の焦点位置には、赤外線検出センサ19が
配置される。受光用光ファイバ51の他端51bを出た
光は、集光レンズ22の光軸23に沿い、集光レンズ2
2で集光されて、赤外線センサ19に入射する。そし
て、この赤外線検出センサ19の出力は、処理回路21
において、図18において説明したのと同様に処理され
る。
【0045】上記集光レンズ22、赤外線検出センサ1
9等は、図5に示すように、赤外線光源1、回転円板5
およびその駆動モータ6等とともに、赤外線光学装置本
体を構成するケース33内に収容される。
【0046】このような構成であれば、投光ヘッド32
および受光ヘッド45は、投光用光ファイバ31および
受光用光ファイバ51により、熱や電気火花を発生する
赤外線光源1やスイッチ等を備えた赤外線光学装置本体
から分離される。したがって、赤外線光学装置本体を防
爆の必要のない場所に設置し、投光ヘッド32および受
光ヘッド45のみを測定箇所に取り付ければ、赤外線光
学装置を防爆仕様にする必要もなく、防爆仕様に伴う付
帯設備も不要になる。
【0047】また、上記投光ヘッド32は、単に、第1
レンズ37、第2レンズ38および偏光子18を含むに
すぎず、また、受光ヘッド45は、単に、第1レンズ4
7,第2レンズ48を含むにすぎない。したがって、投
光ヘッド32および受光ヘッド45の形状を非常に小さ
くすることができ、狭い測定箇所にも固定することがで
き、その測定位置への取り付けもしくは固定の自由度が
非常に高くなる。
【0048】このため、投光ヘッド32の光軸44と測
定対象の法線がなす角を、測定対象の屈折率で決まる偏
光角に一致するように、投光ヘッド32および受光ヘッ
ド45を設置することも容易である。投光ヘッド32お
よび受光ヘッド45をこのように設置することにより、
干渉を生じていない測定対象からのP偏光光のみを受光
ヘッド45に入射し、精度の高い測定を行なうことがで
きる。
【0049】上記実施例の投光ヘッド32と受光ヘッド
45の具体的な配置例を図11,図12および図13に
示す。
【0050】図11に示すものでは、投光ヘッド32と
受光ヘッド45とは、その光軸を一致させて間隔をおい
て対向して支持部材61により支持している。測定対象
の樹脂フィルム2は、投光ヘッド32の光軸と樹脂フィ
ルム2の法線がなす角が、樹脂フィルム2の屈折率で決
まる偏光角に一致するように、上記間隔を通過する。
【0051】図11による測定例 図11のように、投光ヘッド32と受光ヘッド45を配
置し、図1の赤外線光学装置を用いて、偏光子18を挿
入しないで樹脂フィルム2の厚みを測定したときの厚み
測定結果を図16に示す。同様に、図11のように、投
光ヘッド32と受光ヘッド45を配置し、図1の赤外線
光学装置を用い、偏光子18を挿入して樹脂フィルム2
の厚みを測定したときの厚み測定結果を、図17に示
す。
【0052】図16と、図17を比較すれば明らかなよ
うに、偏光子18を挿入して樹脂フィルム2の厚みを測
定した場合には、偏光子18を挿入しないで樹脂フィル
ム2の厚みを測定した場合に比較して、樹脂フィルム2
の厚みが薄いときの測定値のばらつきが非常に小さくな
っていることがわかる。
【0053】なお、一般に光ファイバ中を伝搬する光は
入射光の偏波面を保持することができないので、測定光
の干渉を除去することを目的として挿入される上記偏光
子は、投光用ファイバの光出射端から受光用ファイバの
光受光端までの間に配置される必要があり、実際には投
光用ファイバ出射端または受光用ファイバ入射端のいず
れかに設置される。また、その両方に偏光子を設置する
ことで偏光度を上げることができる。
【0054】図12に示すものでは、図1の実施例の赤
外線光学装置を用いて、樹脂フィルム中の水分を測定し
たり、鋼板の表面の油膜やコートの厚み等を測定するた
めに、ロール62で巻き取られる測定対象63の一方側
で投光ヘッド32および受光ヘッド45を、投光ヘッド
32の光軸と測定対象63の法線がなす角が、測定対象
63の屈折率で決まる偏光角に一致するように支持部材
64で支持している。
【0055】図13では、樹脂フィルム2に関して同じ
側に、投光ヘッド32と受光ヘッド45を平行に支持す
る一方、上記樹脂フィルム2に関して投光ヘッド32と
受光ヘッド45と反対側に、図1の反射鏡15に代え
て、投光ヘッド32および受光ヘッド45の各光軸と4
5度の角度をなすように、反射ミラー15a,15bを
支持部材65で支持している。
【0056】実施例2 図2に示す赤外線光学装置は、図1において説明した赤
外線光学装置において、投光ヘッド32を、図7に示す
ものに交換したものである。
【0057】図7の投光ヘッド66は、図6の投光ヘッ
ド32の第2レンズ38を除去したものである。この第
2レンズ38の除去は、固定用リング43をレンズホル
ダ外筒36の先端開口から外し、第2レンズ38を取り
出し、再び、上記固定用リング43を上記レンズホルダ
外筒36の先端開口内にねじ込むことにより行なうこと
ができる。受光ヘッド67もレンズホルダ外筒52から
第1レンズ47が取り外されている(図2参照)。
【0058】上記第1レンズ37は、上記投光用光ファ
イバ31の他端31bから出て広がった光を平行光とし
て樹脂フィルム2に投射する。上記投光ヘッド66は、
平行光を樹脂フィルム2に投射するので、測定対象の広
い領域の測定を行なう場合に使用される。
【0059】図2の赤外線光学装置も、図1の赤外線測
定測定と同様の作用および効果を奏することができる。
なお、図2および図7において、図1および図6にそれ
ぞれ対応する部分には対応する符号を付して示し、重複
した説明は省略する。
【0060】図2の赤外線光学装置の投光ヘッド66お
よび受光ヘッド67も、測定対象の測定の特質や測定目
的等に応じて、図11および図12と同様に配置して支
持することができる。図14に、図11で説明した支持
部材61により、投光ヘッド66および受光ヘッド67
を支持した状態を示す。
【0061】実施例3 図3に示す赤外線光学装置は、図18において説明した
赤外線光学装置に本発明を適用したものである。図3に
おいても、図18に対応する部分には対応する符号を付
して示し、重複した説明は省略する。
【0062】この赤外線光学装置では、投光用光ファイ
バ31および受光用光ファイバ51として、2本の光フ
ァイバの束をその各一方側の端部で一体化した、2分岐
光ファイバ71が使用される。この2分岐光ファイバ7
1としては、2本の光ファイバの束の各一方側の上記端
部が2本の光ファイバの各々についてランダムに配置さ
れたランダム2分岐ファイバと、一方の光ファイバの束
を構成する光ファイバの端部と他方の光ファイバの束を
構成する光ファイバの端部とが同心状に配置された同心
2分岐ファイバ等があるが、いずれのものも使用するこ
とができる。
【0063】回転円板5から出た光は、凸レンズ11で
集光されて2分岐光ファイバ71の一方側の投光用光フ
ァイバ31の一端31aに入射し、この投光用光ファイ
バ31により、投光および受光の2つの機能を備えた投
受光ヘッド72に導かれる。この投受光ヘッド72の構
成を図8に示す。
【0064】図8の上記投受光ヘッド72は、ランダム
2分岐光ファイバを用いたものである。上記投受光ヘッ
ド72は、投光用光ファイバ31と受光用光ファイバ5
1の一体化部分に取り付けられた光ファイバ口金73の
ねじ部73aに後端部が螺合するねじ穴74aを有する
偏光子ホルダ外筒74を備える。この偏光子ホルダ外筒
74内には、レンズホルダ内筒75と固定用リング76
との間に、偏光子18が固定される。
【0065】上記投受光用ヘッド78は、図15に示す
ように、支持部材79により保持され、それから出射す
る光が、樹脂フィルム2の屈折率によって決まる偏光角
に等しいか、偏光角近傍の傾斜角で上記樹脂フィルム2
に入射される。
【0066】上記樹脂フィルム2を透過した赤外線は、
上記樹脂フィルム2に関して投受光ヘッド72と反対側
に配置されたミラーホルダ外筒78に固定された集光レ
ンズ77に入射する。そして、この集光レンズ77は、
ミラーホルダ外筒78に嵌合された内筒81とミラーホ
ルダ外筒78の開口部にねじ込まれた固定リング82と
により、ミラーホルダ外筒78の開口部に固定される。
【0067】上記集光レンズ77で集光された光は、ミ
ラーホルダ外筒78内に上記集光レンズ77と対向して
固定された反射ミラー83に入射して反射される。この
反射ミラー83で反射した光は、上記集光レンズ77を
出て、再び、上記樹脂フィルム2を透過した後、上記投
受光ヘッド72に入射する。
【0068】上記投受光ヘッド72に入射した光は、偏
光子18を透過し、2分岐光ファイバ71に導かれ、受
光用光ファイバ51の他端51bの端面から出射され
る。この受光用光ファイバ51に対向して配置された集
光レンズ22の焦点位置には、赤外線検出センサ19が
配置される。そして、この赤外線検出センサ19の出力
は、処理回路21において、図18において説明したの
と同様に処理される。
【0069】図3の実施例においても、図1および図2
において説明した実施例と同様の作用および効果を奏す
ることができるが、本実施例では、投光用ヘッドと受光
用ヘッドとが一体化されるので、測定ヘッド部分がコン
パクトになり、より一層測定の自由度が高くなる。
【0070】なお、本実施例のように、投光用光ファイ
バ31および受光用光ファイバ51として、2分岐光フ
ァイバ71を使用した場合、具体的には図示しないが、
投受光用ヘッド72に集光レンズを使用すると、2分岐
光ファイバ71には、上記集光レンズを透過した測定対
象に到達した後に戻ってきた光と、上記集光レンズ表面
で正反射されて測定対象に投光されずに戻ってきた光と
が入射して重畳し、特に、測定対象に到達して戻ってき
た光中に含まれる情報量が少ない場合には、大きな測定
誤差が生じる。
【0071】そこで、本実施例では、上記偏光子18
は、投光用光ファイバ31と受光用光ファイバ51の上
記一体化部分にて、これら投光用光ファイバ31と受光
用光ファイバ51と接して配置する。また、樹脂フィル
ム2(測定対象)に関して、集光レンズ77を上記投受
光ヘッド72と反対側に配置されるミラー83のミラー
ホルダ外筒78に取り付けている。
【0072】このようにすれば、投光用光ファイバ31
を構成する各光ファイバから出た光が、偏光子18の表
面で反射して、他の光ファイバに入射することがない。
また、上記集光レンズ77の表面から反射した光は、樹
脂フィルム2に関して、集光レンズ77が上記投受光ヘ
ッド72と反対側に配置されているので、必ず樹脂フィ
ルム2を透過した後、2分岐光ファイバ71に戻って
も、樹脂フィルム2を透過しているので情報を含んでお
り、外乱とはならない。
【0073】実施例4 図4に示す赤外線光学装置は、実施例3で説明した図3
の赤外線光学装置において、ランダム2分岐光ファイバ
71に代えて、同心2分岐光ファイバ71aを使用した
ものである。図4においても、図3に対応する部分には
対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
【0074】図3の赤外線光学装置と同様に、回転円板
5から出た赤外線は、凸レンズ11で集光されて同芯2
分岐光ファイバ71aの一方側の投光用光ファイバ31
の一端31aに入射し、この投光用光ファイバ31によ
り、投光および受光の2つの機能を備えた投受光ヘッド
91に導かれる。この投受光ヘッド91の構成を図9お
よび図10に示す。
【0075】上記投受光ヘッド91は、投光用光ファイ
バ31と受光用光ファイバ51の一体化部分に取り付け
られた光ファイバ口金92を有する。この光ファイバ口
金92には、その先端部の外周に形成されたねじ部92
aに、レンズホルダ外筒93が螺合して固定される。
【0076】このレンズホルダ外筒93の内部には、上
記光ファイバ口金92側に、投光用光ファイバ31の光
ファイバ束94と受光用光ファイバ51の光ファイバ束
95とを仕切る第1のレンズホルダ内筒96が嵌合す
る。この第1のレンズホルダ内筒96には、その中央部
に偏光子18を嵌合させるとともに、この偏光子18の
外側にリングレンズ97を配している。上記第1のレン
ズホルダ内筒96、リングレンズ97および偏光子18
は、上記レンズホルダ外筒93の先端開口の内周部に螺
合する固定リング98および第2のレンズホルダ内筒9
9により、上記レンズホルダ外筒93内の一定位置に固
定される。上記第1のレンズホルダ内筒96は、投光用
光ファイバ31の先端とリングレンズ97との間隔を規
定するスペーサとしての機能をも有している。
【0077】このような構造を有する投受光ヘッド91
では、上記の説明からも分かるように、投光部と受光部
とが構造的に分離されているので、投光用光ファイバ3
1の先端に位置するリングレンズ97の反射光が受光用
光ファイバ51に入射することはない。なお、リングレ
ンズ97の代わりに、図10に点線で示すように、球レ
ンズを配置してもほぼ同様の効果を得ることができる。
【0078】上記投受光用ヘッド91は、図9に示すよ
うに、支持部材101により図4の樹脂フィルム2に対
して傾斜して保持され、それから出射する光が、樹脂フ
ィルム2の屈折率によって決まる偏光角に等しいか、偏
光角近傍の傾斜角で上記樹脂フィルム2に入射される。
【0079】上記フィルム2を透過した赤外線は、上記
樹脂フィルム2に関して投受光ヘッド91と反対側にて
支持部材101により支持された凹面鏡102に入射し
て集光され、再び、上記樹脂フィルム2を透過したの
ち、投受光ヘッド91の偏光子18を透過して、受光用
光ファイバ51に入射する。受光用光ファイバ51に入
射した光は、この受光用光ファイバ51に導かれ、以
下、図3において説明したのと同様の処理が行われる。
【0080】図4の実施例においても、図3において説
明した実施例と同様の作用および効果を奏することがで
きる。
【0081】本発明では、測定対象が有している光学的
条件にかかわる測定上の制約、投光ヘッド32および受
光ヘッド45等の取付けのための空間的な条件にかかわ
る測定上の制約に応じて、次の表1に従って、図6から
図10に示した測定光学系を自在に選択し、図11から
図15に示したように組み合わせることにより、精度の
高い測定を行なうことができる。
【0082】
【表1】
【0083】本発明は、上記実施例に限定されることな
く、特許請求の範囲に記載された内容の範囲内で種々の
変形が可能であり、それらは本発明に包含される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる赤外線光学装置の実施例1の
構成を示す説明図である。
【図2】 本発明にかかる赤外線光学装置の実施例2の
構成を示す説明図である。
【図3】 本発明にかかる赤外線光学装置の実施例3の
構成を示す説明図である。
【図4】 本発明にかかる赤外線光学装置の実施例4の
構成を示す説明図である。
【図5】 図1から図4の赤外線光学装置の赤外線光学
装置本体の説明図である。
【図6】 集光型の投光用ヘッドの構成の一例の説明図
である。
【図7】 平行光型の投光用ヘッドの構成の一例の説明
図である。
【図8】 ランダム2分岐光ファイバを用いた投受光ヘ
ッドと反射ミラーとの関係を示す説明図である。
【図9】 同心2分岐光ファイバを用いた投受光ヘッド
と凹面鏡との関係を示す説明図である。
【図10】 同心2分岐光ファイバの一例の断面図であ
る。
【図11】 測定対象に対する投光用ヘッドと受光用ヘ
ッドの支持部材による支持の説明図である。
【図12】 測定対象に対する投光用ヘッドと受光用ヘ
ッドの支持部材による支持の説明図である。
【図13】 測定対象に対する投光用ヘッドと受光用ヘ
ッドおよび反射ミラーの支持部材による支持の説明図で
ある。
【図14】 測定対象に対する投光用ヘッドと受光用ヘ
ッドの支持部材による支持の説明図である。
【図15】 ランダム2分岐光ファイバを用いた投受光
ヘッドと反射ミラーの支持部材による支持の説明図であ
る。
【図16】 偏光子を挿入せずに樹脂フィルムの膜厚を
測定したときの測定データを示す説明図である。
【図17】 偏光子を挿入して樹脂フィルムの膜厚を測
定したときの測定データを示す説明図である。
【図18】 従来の赤外線光学装置の説明図である。
【図19】 従来のいま一つの赤外線光学装置の断面図
である。
【符号の説明】
1 赤外線光源 2 樹脂フィルム 5 回転円板 7 第1バンドパスフィルタ 8 第2バンドパスフィルタ 12 反射ミラー 13 ケーシング 18 偏光子 19 赤外線検出センサ 21 処理回路 31 投光用光ファイバ 32 投光光学系(投光ヘッド) 33 ケース 35 光ファイバ口金 36 レンズホルダ外筒 37 第1レンズ 38 第2レンズ 41 レンズホルダ内筒 42 レンズホルダ内筒 43 固定用リング 45 受光光学系(受光ヘッド) 47 第1集光レンズ 48 第2集光レンズ 51 受光用光ファイバ 52 レンズホルダ外筒 63 測定対象 66 投光ヘッド 67 受光ヘッド 71 ランダム2分岐光ファイバ 71a 同芯2分岐光ファイバ 72 投受光ヘッド 73 光ファイバ口金 77 集光レンズ 83 反射ミラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線を発生する赤外線光源と、この赤
    外線光源から出た赤外線を測定対象が有している特有の
    測定波長および参照波長に分光する分光手段と、この分
    光手段から上記測定対象に投射されて上記測定対象を透
    過した赤外線を検出する赤外線検出手段とを備え、上記
    測定光および参照光の測定対象による吸収量を検出して
    測定対象の厚みや濃度を検出する赤外線光学装置におい
    て、 上記赤外線光源から出た赤外線を上記測定対象に導く投
    光用光ファイバと、この投光用光ファイバで導かれた赤
    外線を測定対象に投光する投光光学系と、上記測定対象
    を透過した赤外線を受光する受光光学系と、この受光光
    学系により受光された赤外線を上記赤外線検出手段に導
    く受光用光ファイバとを備えたことを特徴とする赤外線
    光学装置。
  2. 【請求項2】 上記投光光学系の光軸が、上記測定対象
    の法線となす角度が上記測定対象の屈折率で定まる偏光
    角近傍に設定されるとともに、上記投光用光ファイバと
    受光用光ファイバとの間に偏光子が配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の赤外線光学装置。
  3. 【請求項3】 上記投光光学系が投光用光ファイバに対
    して交換可能であり、上記集光光学系が受光用光ファイ
    バに対して交換可能であることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の赤外線光学装置。
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