JPH076840U - 磁気カ−ドリ−ダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軟カ−ドがカ−ドリ−ダ本体内部の読み取り
側カ−ド通路に取り込まれることを簡単な構成で阻止す
ること。 【構成】 枠板１にガイドフレ−ム２が固定されてカ−
ド通路2aとカ−ド挿入口2bが形成されている。枠板１は
カ−ドリ−ダ本体の枠板３にビス４で固定されている。
枠板３にはガイドフレ−ム５が固定されて読み取り側の
カ−ド通路5aが形成されている。ガイドフレ−ム２の後
面の枠板１にＬ字形の支持部６が固定されてカ−ド押圧
部材７が上下に移動自在に支持されてバネ８で下方に付
勢されている。カ−ド押圧部材７とバネ８でカ−ド押圧
手段が構成されている。カ−ド押圧部材７よりもカ−ド
通路2aの奥側のガイドフレ−ム５の前面にカ−ド挿入阻
止部5bが形成されている。カ−ド挿入口2bからカ−ド通
路2aに軟カ−ド９が挿入される。カ−ド押圧部材７は下
側の両側に傾斜した傾斜面7a、7bが形成されている。カ
−ド押圧部材７の上側には軸杆7cが形成されて支持部６
の透孔に挿入されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、カ−ド挿入口とつながるカ−ド通路の奥側にカ−ド挿入阻止部を設 けて、軟カ−ドがカ−ドリ−ダ本体内部に取り込まれることを阻止した磁気カ− ドリ−ダに関する。

【０００２】

【従来の技術】

磁気カ−ドにはクレジットカ−ド等として普及している厚さ約 0.7ｍｍの硬い カ−ドと、テレホンカ−ド他プリペイドカ−ドとして普及している厚さ約 0.2ｍ ｍの軟いカ−ドとがある。 そして夫々のカ−ドは用途が異なることから専用の磁気カ−ドリ−ダに用いる ようになっており、薄いカ−ド専用のものはカ−ド挿入口を薄くして厚いカ−ド が入らないようにしている。 しかし、厚いカ−ド用ではその手段がとれず、別個のカ−ド判別手段をカ−ド 挿入口に設けている。 この手段はカ−ドの厚さを機械的に判別する。磁気ヘッドにより、所定の トラックに磁気信号が有るか判別する。 については、メカ構造が複雑になり、コストが増大する。については、同 じトラック位置に磁気デ−タがある場合判別が不可能であった。 更にカ−ドの厚さ検出が出来て所定の厚さのないカ−ドは挿入口から排出する 構造としても、カ−ドリ−ダ本体内部への挿入阻止構造がないと、内部に取り込 んでしまうおそれがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、従来の判別方法では、コスト高になったり、判別 不能であったり、判別しても取り込んでしまうことである。 本考案の目的は上記欠点に鑑み、軟カ−ドがカ−ドリ−ダ本体内部の読み取り 側カ−ド通路に取り込まれることを簡単な構成で阻止する磁気カ−ドリ−ダを提 案することである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

本考案は、カ−ド挿入口とつながるカ−ド通路に、軟カ−ドを変形させる力の カ−ド押圧手段と、カ−ド押圧手段よりもカ−ド通路の奥側にカ−ド挿入阻止部 を設けたことを要旨とするものである。

【０００５】

【作用】

カ−ド挿入口2bからカ−ド通路2aに軟カ−ド９が挿入されると、カ−ド９はカ −ド送りロ−ラ10とパットロ−ラ11でカ−ド通路2aの奥側に送られる。 軟カ−ド９が送られて軟カ−ド９の先端がカ−ド押圧部材７の傾斜面7aに当た ると、軟カ−ド９の先端は下方に変位されて図１、図２のようにカ−ド挿入阻止 部5bに当接されてそれより前に前進できなくしている。 軟カ−ド９がカ−ド送りロ−ラ10で送られながら、カ−ド挿入阻止部5bに当接 されて前進出来ない状態が検出されると、モ−タ15の逆転で軟カ−ド９はカ−ド 挿入口2bから排出される。

【０００６】

【実施例】

以下、図示の一実施例で本考案を説明する。図１は磁気カ−ドリ−ダに軟カ− ドが挿入されて阻止された要部断面側面図、図２は図１の要部拡大断面側面図、 図３は硬いカ−ドが挿入された磁気カ−ドリ−ダの要部断面側面図である。

【０００７】 磁気カ−ドリ−ダは枠板１にガイドフレ−ム２が固定されてガイドフレ−ム２ にカ−ド通路2aとカ−ド挿入口2bが形成されている。 枠板１はカ−ドリ−ダ本体の枠板３にビス４で固定されている。枠板３にはガ イドフレ−ム５が固定されて読み取り側のカ−ド通路5aが形成されている。 ガイドフレ−ム２の後面の枠板１にＬ字形の支持部６が固定されてカ−ド押圧 部材７が上下に移動自在に支持されてバネ８で下方に付勢されている。カ−ド押 圧部材７とバネ８でカ−ド押圧手段が構成されている。 カ−ド押圧部材７よりもカ−ド通路2aの奥側のガイドフレ−ム５の前面にカ− ド挿入阻止部5bが形成されている。 カ−ド挿入口2bからカ−ド通路2aに軟カ−ド９が挿入される。 カ−ド通路2aの長さは、カ−ド９が挿入されて先端がカ−ド押圧部材７の下方 に到達した時、カ−ド挿入口2bから後端が突出しない長さに設定されている。

【０００８】 ガイドフレ−ム２のカ−ド通路2aの下側にカ−ド送りロ−ラ10が、カ−ド通路 2aの上側にパットロ−ラ11が配置されている。 カ−ド押圧部材７は下側の両側に傾斜した傾斜面7a、7bが形成されている。カ −ド押圧部材７の上側には軸杆7cが形成されて支持部６の透孔に挿入されている 。軸杆7cにはＥリング12が嵌められている。 カ−ドリ−ダ本体の枠板３に複数の搬送ロ−ラ13とパットロ−ラ14が配置され ている。 カ−ド送りロ−ラ10と搬送ロ−ラ13はモ−タ15のプ−リとベルト16で連結され て回転される。

【０００９】 磁気カ−ドリ−ダの動作は、カ−ド挿入口2bからカ−ド通路2aに軟カ−ド９が 挿入されると、カ−ド９はカ−ド送りロ−ラ10とパットロ−ラ11でカ−ド通路2a の奥側に送られる。 軟カ−ド９が送られて軟カ−ド９の先端がカ−ド押圧部材７の傾斜面7aに当た ると、軟カ−ド９の先端は下方に変位されて図１、図２のようにカ−ド挿入阻止 部5bに当接されてそれより前に前進できなくしている。

【００１０】 軟カ−ド９がカ−ド送りロ−ラ10で送られながら、カ−ド挿入阻止部5bに当接 されて前進出来ない状態は、カ−ド送りロ−ラ10の負荷の増大量と時間カウント で検知した時、モ−タ15の逆転で軟カ−ド９はカ−ド挿入口2bから排出される。 軟カ−ド９がカ−ド挿入阻止部5bに当接されて前進出来ない状態は、読み取り 側のカ−ド通路5aの中にカ−ド検知部を設け、所定時間内にカ−ドが通過しない ことを検出してモ−タ15の逆転で軟カ−ド９をカ−ド挿入口2bから排出するよう に構成してもよい。

【００１１】 カ−ド挿入口2bからカ−ド通路2aに図３のように、硬いカ−ド９′が挿入され る時は、硬いカ−ド９′はカ−ド送りロ−ラ10とパットロ−ラ11でカ−ド通路2a の奥側に送られる。 硬いカ−ド９′が送られて硬いカ−ド９′の先端がカ−ド押圧部材７の傾斜面 7aに当たると、カ−ド押圧部材７は硬いカ−ド９′の送られる力で上昇されて硬 いカ−ド９′は前進される。 硬いカ−ド９′は前進されると、カ−ド押圧部材７の下方を通過してカ−ドリ −ダ本体内部の読み取り側のカ−ド通路5aの中に送り込まれる。

【００１２】 カ−ドリ−ダ本体内部の読み取り側のカ−ド通路5aの中に送り込まれた硬いカ −ド９′は、読み取りや記録の動作が終了したところでカ−ド挿入口2b方向に戻 される。 このとき硬いカ−ド９′の後端がカ−ド押圧部材７の傾斜面7bに当たると、カ −ド押圧部材７は硬いカ−ド９′の送られる力で上昇されて硬いカ−ド９′は後 進されてカ−ド挿入口2bから排出される。

【００１３】 上記のように磁気カ−ドリ−ダが構成されると、所定の厚さのない軟カ−ド９ はカ−ド押圧部材７に当接されて下方に変位され、カ−ド挿入阻止部5bに当接さ れてそれより前に前進できなくしているので、軟カ−ド９がカ−ドリ−ダ本体内 部の読み取り側のカ−ド通路5aの中に取り込まれることが簡単な構成で防止され る。

【００１４】 上記説明では、カ−ド通路をカ−ド挿入口2bのカ−ド通路2aとカ−ドリ−ダ本 体内部の読み取り側のカ−ド通路5aに分けて図示したが、一体的に形成して、カ −ド通路2aの奥側の中間にカ−ド押圧部材７を配置し、その近傍のカ−ド通路2a にカ−ド挿入阻止部を設けてもよい。 又、カ−ド押圧部材７は上下に移動自在に支持されて下方に付勢された回転自 在のロ−ラであってもよい。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成されたから、軟カ−ドはカ−ド押圧部材でカ−ド挿 入阻止部に当接されてそれより前に前進できなくしているので、軟カ−ドがカ− ドリ−ダ本体内部に取り込まれることが簡単な構成で防止される等実用上優れた 効果を奏する磁気カ−ドリ−ダを提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】磁気カ−ドリ−ダに軟カ−ドが挿入されて阻止
された要部断面側面図である。

【図２】図１の要部拡大断面側面図である。

【図３】硬いカ−ドが挿入された磁気カ−ドリ−ダの要
部断面側面図である。

【符号の説明】

2a カ−ド通路 2b カ−ド挿入口 5b カ−ド挿入阻止部 ７、８ カ−ド押圧手段構成部品（カ−ド押圧部材、バ
ネ） ９ 軟カ−ド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カ−ド挿入口とつながるカ−ド通路に、
   軟カ−ドを変形させる力のカ−ド押圧手段と、カ−ド押
   圧手段よりもカ−ド通路の奥側にカ−ド挿入阻止部を設
   けた磁気カ−ドリ−ダ。