JPH0768409A - 鋼板等の孔開け工具 - Google Patents
鋼板等の孔開け工具Info
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- JPH0768409A JPH0768409A JP31229293A JP31229293A JPH0768409A JP H0768409 A JPH0768409 A JP H0768409A JP 31229293 A JP31229293 A JP 31229293A JP 31229293 A JP31229293 A JP 31229293A JP H0768409 A JPH0768409 A JP H0768409A
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Abstract
が良好に行えしかも通常における孔開けとほとんど変わ
らぬ穿孔距離での除去を可能とすること。 【構成】 ボデーに切削刃を備えた孔開け工具であっ
て、ボデーの先端からこのボデーの軸線にほぼ平行に刻
んだ溝を設け、この溝の先端部に対応する部分を自由端
とした弾性材又はバネによって付勢された剛性材の連接
材をボデーの半径方向に変位可能に設け、連接材の先端
に、連接材の変位によってボデーの周面から出没可能な
バリ取り用の補助刃物を備え、穿孔開始から若干遅れて
表面バリを補助刃物によって除去し、穿孔の進行に従っ
て補助刃物が孔の内壁に倣いながら溝の中に退避し、貫
通後には再び連接材自身又はバネの復元によって補助刃
物が外側へ動くことにより裏面バリを除去する。
Description
刃を持つ工具又はドリル等によって鋼板,銅板,アルミ
板等に孔を開けるときその表裏に発生するバリを孔開け
と同時に除去できるようにした孔開け工具に関する。
リルを用いて行われ、この際発生する鋼板の表裏のバリ
は、ボルトやリベット等による鋼板の締付け時に適性な
締付け力や摩擦力を得ることができず、品質面で問題と
なる。
従来ではグラインダーを用いたりその他の研削や切削等
による穿孔作業の後工程が必要となる。これらのバリ取
り作業には相当の労力と時間を費やし、研削によるバリ
取り作業の場合では鋼板等の反転作業を伴うことによる
作業負担の増加や、粉塵発生,騒音発生等が問題とな
る。
行なう方法に代えて、穿孔と同時にバリ取りを可能とし
た工具も既に利用されている。
には、孔開け工具を軸方向の孔開け刃を有する前方部の
連結体と弾性体を設けた後方部の取付基体とに2分割し
て水平軸ピンで連結した工具が開示されている。この工
具は連結体の先端部に形成した当接部と、この当接部に
近隣して突出した垂下体を設けてその先端部に孔開け刃
とを備え、垂下体と当接部との境界部分の凹部を形成し
てこの凹部の前方斜縁部に切削刃を形成したものであ
る。そして、孔開け作業の進行と共に当接部が被加工物
の孔開け面に突き当たり、これによって連結体が水平軸
ピンを中心に弾性体に抗して凹部が穿設穴の周縁をのみ
込む方向に回動し、切削刃により穿設穴の裏側のバリを
切削取り除くことができる。
とで、その表側のバリを取り除くものとして、実開昭6
1─12623号公報に記載のものがある。
リ溝の底面に当接する固定ねじを螺合して固定できる摺
動自在に嵌合した面取刃台に面取刃を固着したもので、
孔開け工具による孔開けに引き続いて面取りを可能とし
た構成である。
のとして、実公平1─37853号公報に記載のものが
ある。
バリ取り工具取付孔に、バネにより押されたバリ取りチ
ップを収納したバリ取り工具本体を取り付けたもので、
孔開け工具の外径より外方に突出しているバリ取りチッ
プが、穿設穴の開口端のバリを転圧するとともに、バリ
取り工具が穿設穴の中に進入すると、バネに抗してバリ
取りチップが没入するもので、孔開け工具による穿孔作
業に引き続きバリを取り除くものである。
載の技術に加えて、穿孔面の面取りも行なうものとし
て、実公平1─37854号公報の記載のものがある。
り、該孔開け工具の軸側方にバネにより押されて突き出
したバリ取りチップの先端が球形をなし、その断面の弓
形の弧に続き、孔の面取り面の幅以上かつ、その面取り
面の面角度とした切削刃を有するもので、孔開け工具に
よる孔開け作業に引き続きバリ取り及び面取りを可能と
したものである。
33114号公報に記載の技術では、被加工物の穿設穴
の表面バリを取り除くことはできない。また、その裏面
バリについても、凹部が穿設穴の周縁をのみ込むことで
切削刃が作用するので、被加工物の厚みや表面バリが存
在しているような場合は、バリ取りは困難である。ま
た、穿孔作業時の孔開け刃の垂直度は弾性体により維持
されるため、連結体の回動性を考慮すると、その弾性力
の決定は困難である。
載の技術では、穿設穴の表面のバリを取り除くとともに
面取りを行なうことはできる。しかしながら、面取刃は
軸側面に突出設置されているため、穿設穴の中に進入で
きずに裏面バリを取り除くことはできないし、被加工物
の厚みに応じて面取刃の位置を設定固定する必要があ
り、手間がかかる。
び実公平1─37854号公報に記載の技術では、穿設
穴の表裏面バリの除去作業自体は可能である。ところ
が、バリ取り工具本体は孔開け工具の軸に設けた取付孔
に取り付けられたものであって、バリ取り工具が加工孔
の中に進入することから、焼き嵌め等の手段により孔開
け工具に固着したものとしなければならない。このため
工具の製造工程は複雑になるほかバリ取りチップはバネ
を介してバリ取り工具本体の後端に嵌められた栓で閉塞
されているため、このバリ取りチップが摩耗した際の交
換は容易でない。更に、バリ取りチップは、孔開け工具
より外方に突出しているので、その取付位置は孔開け工
具の軸の孔開け刃の先端部から離間した中間部となり、
孔開け工具を穿孔作業後に一定距離進出させる必要があ
り、作業効率にも影響を及ぼす。
構造で鋼板等の表裏両面のバリの除去が良好に行えしか
も通常における孔開けとほとんど変わらぬ穿孔距離での
除去及び面取りを可能とすることにある。
削刃を備えたボデーの先端部の周面に前記ボデーの軸線
とほぼ平行に溝を刻み、前記溝の内部において前記ボデ
ーの基端側を該ボデーに拘束し先端側を自由端とした連
接材を設け、前記連接材の先端に、前記ボデーの半径方
向への前記連接材の弾性変形によって前記ボデーの周面
から出没可能なバリ取り用の補助刃物を備えてなること
を特徴とする。
付勢するバネを備えた構成とすることもできるほか、連
接材を剛性体としてこれをバネによってボデーの外側に
付勢する構成としてもよい。
る部分の外郭形状を、ボデーの軸線方向と直交する方向
に観てほぼ円弧状とし、連接材を棒状のバネ鋼等を利用
したロッドとしたものとしてもよい。
による切削面に切削油を供給する油穴を設けることもで
きる。
てもよい。
端になっているので、連接材に負荷が加わらないときに
補助刃物がボデーの外周面よりも突き出るようにしてお
けば、孔開け刃による穿孔初期に発生する表面バリにこ
の補助刃物が当たって除去可能である。穿孔が進んでい
くと、補助刃物は孔の内壁によってボデーの中心側に押
されて溝の中に収まり、孔の内周壁との干渉を生じるこ
となく穿孔作業が行われる。そして、孔を貫通させたと
きに補助刃物が孔から出る段階になると、連接材の復元
によってボデーの周面よりも外側に出る姿勢となり、裏
面側のバリも同様にして除去される。
設けておけば、連接材の復元力も強くなって補助刃物が
バリに作用させる力も大きくなり、バリが速やかに除去
される。
外郭形状としておけば、孔の開口縁にあるバリに対して
鋭角で接触しながら効率良く除去していき、開口縁面に
到達後にはこの開口縁の面取りを行いながら連接材のボ
デー内方への撓みにより鋼板上面との接触角が漸次大き
くなり、円滑に穿孔内面へ侵入できる。
することで、補助刃物の冷却とともに速やかな孔開け加
工が行え、また補助刃物を複数備えることによって、孔
貫通後でのバリ取りのためのボデーの回転時間を短くし
たバリの除去が可能となり、加工時間の短縮が図られ
る。
図であって、同図の(a)は要部の切欠正面図、同図の
(b)は底面図である。
されるシャンクを基端側に形成したボデー1の先端にろ
う付け又はスローアウェイ式の2枚の孔開け刃2が装着
されている。これらの孔開け刃2はボデー1の円周方向
の一部の領域を占めて固定され、孔開け刃2の刃先部と
干渉しない位置の外周面には下端からボデー1の軸線と
平行に刻み込んだ溝1aを設ける。そして、この溝1a
の中にはバリを除去するためのバリ取り用の補助刃物3
を組み込む。
を示す分解斜視図である。
「ベース4」と記す)の一端に設けた固定座4aに一体
接合され、図1に示すようにその下面を斜め上及び上面
を斜め下にした傾斜面を持つ。ベース4の固定座4aか
らは板状のアーム部4bを伸ばして弾性変形可能とする
と共に孔開け刃2がろう付け式の場合では摩耗すると研
磨され再成されることで徐々に短くなるため、これに合
わせて補助刃物3の位置を調整できるようにその一端に
ビス用長孔4cを開ける。また、このビス用長孔4c部
分に対応させてアーム部4bの両面を挟む2枚のシム5
a,5bを設け、これらを貫通するビス6によって、ベ
ース4をボデー1に連結する。
合では摩耗すると廃棄されるので、ビス用長孔4cに代
えて単に円形の穴としてもよい。
み込まれ、溝1aの底壁との間にシム5bの厚さに等し
い隙間を持つ姿勢をとる。そして、補助刃物3の先端側
のレベルは孔開け刃2の刃先面よりも若干後方にあり、
また補助刃物3の一部はボデー1の外周面よりも突き出
ている。
までの状況を示す図である。
ボデー1の進行によって、同図(a)に示すように孔開
け刃2によって鋼板50の表面側から座ぐりされるよう
にして初期工程が行われる。この段階では、図示のよう
にバリ50aが発生するが、孔開け刃2の切削面(刃先
面)より若干後方にある補助刃物3がこのバリ50aに
当たると、この補助刃物3に生じる背分力とアーム部4
bの弾性力との平衡状態が変位しながら切除していく。
去されて孔開けが進行していく状況であり、補助刃物3
の先端面は開けようとする孔51と表面との間の縁に突
き当たりながらバリ50aを除去していき、この縁周部
の面取りを行なう。
に進んだ状況であり、ボデー1の進行に従って補助刃物
3は鋼板50を切削するに要する背分力にアーム4bの
弾性力が抗じられなくなって、このアーム部4bがボデ
ー1の内方へ撓み、これにより補助刃物3の突出部は溝
1a内へ押し込まれる。このときベース4のアーム部4
bは図示のように弓状に弾性変形し、補助刃物3は孔5
1側へ移動可能となる。
図である。
0を貫通した直後では、鋼板50の裏面側にバリ50b
が生じ、この段階では補助刃物3は未だ孔51の中に収
まっている。そして、ボデー1が進行していき補助刃物
3の先端が孔51の下端開口縁を通り過ぎてしまうと、
補助刃物3の上面の傾斜とアーム部4bの復元によって
同図(b)のように補助刃物3が孔51から外に飛び出
すようになる。これにより、補助刃物3は裏面側のバリ
50bの先端部の除去を行なう。そして、このバリ50
bの除去のときには、バリ50bから受ける切削反力
(背分力)をアーム部4bが受けその復元力(アーム部
4bの弾性力が背分力を上回る状態)によって補助刃物
3をバリ50bに当てることができる。
と、図4の(b)に示すようにバリ50bの根元部を除
去しながら再び補助刃物3が孔51の中に入り込んで上
昇していき、孔51を抜け出るときにはアーム部4bの
復元によって補助刃物3は図3の(a)の元の姿勢に戻
る。このため、鋼板50の裏面側から表面側にかけて補
助刃物3が倣いながら移動してバリ50a,50bの発
生面を再度切削することができ、精製面取りが可能とな
る。
構造を示す分解斜視図である。
元を補強するために板バネ7を組み込んだものである。
板バネ7はその一端にビス6を通すビス用長孔7aを開
けてシム5bとアーム部4bとの間に挟まれて固定さ
れ、他端側はアーム部4bの裏面側で補助刃物3寄りの
部分に突き当たるように弓状に曲げた形状を持つ。
て、アーム部4bはそれ自身の弾性に加えて板バネ7に
よる弾性付勢力を得ることができ、図3及び図4で示し
た鋼板50の表裏両面のバリ50a,50bの除去の際
の切除力(主分力)を高く或いは低く調整でき、良好な
バリ除去が可能となる。
の別の構造例を示す分解斜視図である。
代えてコイルバネ8を備える例である。このコイルバネ
8は、ボデー1の溝1aの中に落とし込まれてこの溝1
aの底壁1a−1に設けた凹穴とこれに対面するベース
4の固定座4aの内方に設けた凹穴または裏面側に設け
た凸部とによってそれぞれの両端を保持するものであ
る。
えて皿バネ9を用いたものであり、同図(a)の場合と
同様に溝1aの底部及びベース4の固定座4aとに凹穴
を設け、この固定座4a側に心棒91を固設し、この心
棒91の他端は溝1aの凹穴の底部の中心に設けた退避
穴92に嵌合自在としたものである。
み込んだものでも、ベース4はそれ自身の弾性に加えて
これらのコイルバネ8及び皿バネ9による弾性付勢力を
得ることができる。
る。
のベース4に代えてその基端部を肉厚としたボデー1へ
の取付け座10aとし、補助刃物3を装着する固定座1
0bとの間を弾性変形のために薄肉としたアーム部10
cとしたものである。このベース10は、同図(b)に
示すようにボデー1の溝1aに落とし込まれ取付け座1
0aを貫通する2本のビス11a,11bによってボデ
ー1に固定される。
ーム部10cの肉厚を適切にすることによってこの部分
が弾性変形し、先の例と同様に孔51開け加工の際のバ
リ50a,50b取りが可能である。また、このアーム
部10cの弾性変形を補強するものとして、図6の
(a)で示したようにコイルバネ12を組み込むように
してもよい。
ー1への装着構造の別の例を示すものである。
ド14を示す図である。
は異なって円板状であり、ロッド14は取付け座14a
に一体接合され、その先端を補助刃物13の半径方向に
ネジ込んで一体化されている。補助刃物13はその周面
及びこれに連なる軸線方向の両面の全面を切削面として
適用可能としたたとえばスローアウェイ式のチップとし
て製作したものとする。また、ロッド14はたとえば棒
スプリング等のように弾性変形可能であってその疲労が
少ない素材のものを利用し、その外径ができるだけ小さ
いものが好ましい。そして、取付座14aにはビス孔1
4bを開け、たとえば図1に示した例と同様に、このビ
ス孔14bにビスを差し込んでボデー1に固定する。
けしてもよい。
い場合のボデー1への組み込み構造を示す切欠図であ
る。
を差し込む取付け孔141をその軸線がボデー1の軸線
を含む平面内にあってボデー1の基端側でそれぞれの軸
線が交差するように設ける。そして、ボデー1の周面に
はこの取付け孔141に交差または直交するビス孔14
2をボデー1の半径方向に形成し、このビス孔142に
ねじ込むビス143によってロッド14を拘束して固定
する。このようなロッド14のボデー1への装着では、
図示のように、補助刃物13の周面部のほぼ半分程度が
ボデー1の溝1aよりも外側に出るようにし、この補助
刃物13によるバリ取りを可能とする。
の周面よりも外側に突き出ている。そして、図3及び図
4で示したように、鋼板50に孔51を開けていく加工
のときには、バリ50a,50bが補助刃物13によっ
て同様に除去される。
とから、孔51を貫通するときに三角形状の補助刃物3
に比べると外側へ出るときの動きが緩やかになる。すな
わち、孔51を抜けるときの補助刃物13はその周面が
孔51の開口縁に当たりながらロッド14の復元によっ
て外側へ動く。そして、補助刃の13の周面は円弧状で
あって、その中心から最も離れた点から軸線側に孔51
の開口縁との接触点が移動していくので、三角形状の補
助刃物3に比べると外側への動きが緩やかになる。ま
た、孔開けの開始時及び貫通後のボデー1の後退時にお
いても、同様に補助刃物13の溝1a側への移動も緩や
かに行われる。
ことによって、この補助刃物13と鋼板50の上面との
接触角度を漸次大きくすることができ、孔開け開始から
完了までの間のロッド14の急激な外側又は内側への動
きを無くすことができる。したがって、バリ50a,5
0bを削るときに、ボデー1側への負荷が急激に変動す
ることはなく、より一層良好な孔開け加工が可能とな
る。
ボデーへの組み込み状況を示すものである。
能なベース4,10に代えて剛性体としたものである。
ベース60の基端側とこれに対応する位置の溝部1aの
両側壁を挿通するボデー1の軸線と交差方向に開けたピ
ン穴61に溝1aの外から差し込んだピン62によって
ベース60を軸支し、このピン62周りに揺動可能に組
み込まれ、補助刃物3を装着する固定座60bの後方を
コイルバネ12によって外側へ向けて付勢されている。
また、ピン62よりも基端側には、ボデー1の外周から
補助刃物3が突き出る量を規制すると共にバリ取り時の
補助刃物3に作用する上向きの力(送り分力の反力)に
抗して位置を同定するための調整ネジ63を溝1aの底
部に設けたねじ穴64に螺合させている。
も、ボデー1に対してはピン62によって回動自在に支
持されしかも補助刃物3が溝1aから突き出る方向にコ
イルバネ12によって弾性的に支持されているので、先
の例と同様の孔51を開ける加工と同時にバリ50a,
50b取りが可能である。
外側に移動させれば、ベース60の基端部を持ち上げて
その揺動により補助刃物3を溝1a側に落とし込んでボ
デー1からの突き出し量を小さくでき、逆に調整ネジ6
3を中心側に移動させると補助刃物3の突き出し量はコ
イルバネ12の付勢力によって固定座60b側がベース
60の基端部が調整ネジ63に当接するまで押し上げら
れ大きくなる。このように補助刃物3の突き出し量の設
定が簡単に行えるので、補助刃物3が再成可能な刃先で
あればこの刃先が摩耗してもその突き出し量を大きくす
ることで、バリ取り加工の継続が可能となる。
ー1の外側に向けて付勢するバネを用いてもよい。ま
た、ベース60を取り付けるドリルはスローアウェイ式
の孔開け刃2を備えたものでもよい。
にそれぞれ1個ずつの補助刃物3,13を装着している
が、ボデー1の周りに間隔をおいてこれらの補助刃物
3,13を2枚以上設けてもよい。この場合でも、これ
らの補助刃物3,14のボデー1の溝1aへの取付け構
造は先の例で述べたものと全く同様のものとすることが
できる。前記において、1枚又は2枚のろう付け式又は
スローアウェイ式の切削刃を備えたドリルについて説明
したが、他にガンドリルや直刃ドリル等へも適用でき
る。
した例を示す要部の縦断面図、図12はその底面図であ
る。
15aを一体に形成したボデー15のランド15b部分
には軸線方向に平行な溝15cを刻み込んでいる。この
溝15cには、図7で示したものと同様のベース16を
組み込んで座金16dを介してビス17a,17bによ
ってボデー15に装着する。
座16aと補助刃物18を取り付ける固定座16bとを
備え、これらの間を薄肉の弾性変形可能なアーム部16
cとしたものである。
油穴19aを軸線方向に設ける。この油穴19aはラン
ド15bの先端に向かって開口する第1分岐油穴19b
と、溝15c側に向かって開口する第2分岐油穴19c
とにそれぞれ分岐した油路を形成したものである。
孔51の孔開けが同様に行え、ベース16のアーム部1
6cの弾性変形による補助刃物18の孔51内外への動
きと軸線方向への移動によって、バリ50a,50bの
除去が可能である。
の切削油によってランド15b側の切削面が潤滑され、
第2分岐油穴19cからの切削油によって補助刃物18
による切削面が潤滑される。したがって、これらの第
1,第2分岐油穴19b,19cからの切削油の供給に
より、ドリル自身及び補助刃物18による切削面の全体
が冷却される。
18が孔51の内周面に沿って動くときの食い込みを抑
えることができ、ドリルによる切削面に傷を付けること
なく速やかに移動できる。また、図3及び図4における
バリ50a,50bの除去に際しても、切削油による冷
却によって円滑な切削除去が可能となる。なお、スロー
アウェイ式の刃先を持つドリルにも同様に適用すること
ができことは無論である。
に平行な溝を刻んでこの中からバリ除去用の補助刃物が
出没するだけの簡単な構造なので、孔開け刃物の近傍に
補助刃物を設置することができる。このため、穿孔開始
のときの表面バリと貫通後の裏面バリの両方を除去でき
るほか、穿孔縁部の面取りも行なえる上、特に裏面バリ
の除去のために貫通後もボデーを進めるストロークが短
くなり通常の穿孔作業の穿孔距離と同じ程度で済むので
作業効率も格段に向上する。また、補助刃物をボデーの
外周から簡単に取付け,取り外しができるので、ろう付
け式孔開け刃の再成に対しても簡単に位置調整ができ
る。更に、ボデーの軸線に平行して溝を備えたことで、
補助刃物に作用する送り分力,背分力等をベースで無理
なく受け得て円滑にバリ取り及び面取りを行うことがで
きる。
の(a)は要部の切欠正面図、同図の(b)はその底面
図である。
他の連接部材の分解斜視図である。
縦断面図である。
部の縦断面図である。
す分解斜視図である。
の例であって、同図(a)は板バネに代えてコイルバネ
を利用した分解斜視図、同図の(b)は皿バネを利用し
た分解斜視図である。
(a)はその概略斜視図、同図の(b)はボデーに組み
込んだときの要部の切欠図であってコイルバネを装着し
た例を示す。
(a)はボデーへの連接用のロッドと共に示す正面図、
同図の(b)はその側面図である。
をボデーに組み込んだときの切欠図である。
組み込み状況を示す図である。
の縦断面図である。
バネ 2 孔開け刃 13 補助刃
物 3 補助刃物 14 ロッド 4 ベース 15 ボデー 4a 固定座 15c 溝 4b アーム部 16 ベース 5a シム 18 補助刃
物 5b シム 19a 油穴 6 ビス 19b 第1分
岐油穴 7 板バネ 19c 第2分
岐油穴 8 コイルバネ 50 鋼板 9 皿バネ 50a バリ 50b バリ 60 ベース 62 ピン 63 調整ネジ
Claims (6)
- 【請求項1】 孔開け用の切削刃を備えたボデーの先端
部の周面に前記ボデーの軸線とほぼ平行に溝を刻み、前
記溝の内部において前記ボデーの基端側を該ボデーに拘
束し先端側を自由端とした連接材を設け、前記連接材の
先端に、前記ボデーの半径方向への前記連接材の弾性変
形によって前記ボデーの周面から出没可能なバリ取り用
の補助刃物を備えてなる鋼板等の孔開け工具。 - 【請求項2】 孔開け用の切削刃を備えたボデーの先端
部の周面に前記ボデーの軸線とほぼ平行に溝を刻み、前
記溝の内部において前記ボデーの基端側を該ボデーに拘
束し先端側を自由端とした連接材を設け、前記連接材の
先端に、前記ボデーの半径方向への前記連接材の弾性変
形によって前記ボデーの周面から出没可能なバリ取り用
の補助刃物を備え、更に前記連接材を外側に向けて付勢
するバネを備えてなる鋼板等の孔開け工具。 - 【請求項3】 孔開け用の切削刃を備えたボデーの先端
部の周面に前記ボデーの軸線とほぼ平行に溝を刻み、前
記溝の内部において前記ボデーの基端側を該ボデーに回
動自在に軸支し先端側を自由端とした連接材を設け、前
記連接材の先端に、前記ボデーの周面から出没可能なバ
リ取り用の補助刃物を備え、更に前記連接材を外側に向
けて付勢するバネを備えてなる鋼板等の孔開け工具。 - 【請求項4】 前記補助刃物は、少なくとも前記溝から
外に突き出る部分の外郭形状を、前記ボデーの軸線方向
と直交する方向に観てほぼ円弧状とし、前記連接材を棒
状のバネ鋼等を利用したロッドとしてなる請求項1から
3のいずれかに記載の鋼板等の孔開け工具。 - 【請求項5】 前記ボデーの内部に前記切削刃及び補助
刃物による切削面に切削油を供給する油穴を設けてなる
請求項1から3のいずれかに記載の鋼板等の孔開け工
具。 - 【請求項6】 前記補助刃物を前記ボデーの外周に複数
設けてなる請求項1から3のいずれかに記載の鋼板等の
孔開け治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5312292A JP2641694B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-12-13 | 孔開け工具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-35051 | 1993-06-28 | ||
JP3505193 | 1993-06-28 | ||
JP5312292A JP2641694B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-12-13 | 孔開け工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0768409A true JPH0768409A (ja) | 1995-03-14 |
JP2641694B2 JP2641694B2 (ja) | 1997-08-20 |
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ID=26373956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5312292A Expired - Lifetime JP2641694B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-12-13 | 孔開け工具 |
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JP (1) | JP2641694B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08155716A (ja) * | 1994-11-30 | 1996-06-18 | Toshiba Tungaloy Co Ltd | 穴あけ工具 |
JPH10263910A (ja) * | 1997-03-27 | 1998-10-06 | Yoshikawa Kogyo Co Ltd | 孔開け工具及び両面バリ取り・面取り用補助刃物の取付け装置 |
KR100828794B1 (ko) * | 2006-12-11 | 2008-05-09 | 현대자동차주식회사 | 커넥팅로드의 홈 가공 공구 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1993
- 1993-12-13 JP JP5312292A patent/JP2641694B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
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Also Published As
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JP2641694B2 (ja) | 1997-08-20 |
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