JPH0768403A - 工作機械の刃物台 - Google Patents

工作機械の刃物台

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Publication number
JPH0768403A
JPH0768403A JP34087293A JP34087293A JPH0768403A JP H0768403 A JPH0768403 A JP H0768403A JP 34087293 A JP34087293 A JP 34087293A JP 34087293 A JP34087293 A JP 34087293A JP H0768403 A JPH0768403 A JP H0768403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
resin concrete
tool rest
concrete
aggregate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34087293A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhito Chatani
和仁 茶谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takamatsu Machinery Co Ltd
Original Assignee
Takamatsu Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takamatsu Machinery Co Ltd filed Critical Takamatsu Machinery Co Ltd
Priority to JP34087293A priority Critical patent/JPH0768403A/ja
Publication of JPH0768403A publication Critical patent/JPH0768403A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動減衰特性を有する刃物台とし、工具の寿
命を延長する。 【構成】 刃物台をレジンコンクリート成形し、必要に
より強度のあるセラミックや鉄より低密度のエンジニア
リングプラスチックや軽量骨材を骨材としたレジンコン
クリートで成形する。コンクリートでも特に振動を吸収
し、減衰性の優れたレジンコンクリートで直接刃物台を
成形したため、工具の振動を有効に直接吸収減衰する効
果を発揮し、工具の寿命を格段に延長し、加工精度も向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋盤等の工作機械に於
ける刃物台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の旋盤等の工作機械の刃物台は、
鉄、鋳鉄等で成形されている。又、工作機械の構造物中
にはコンクリートの減衰性に着目し、例えばテーブルに
使用したものもある。
【0003】しかし、コンクリートは強度面で鉄や鋳鉄
等に比べ大きく劣り、鉄板溶接等で強度を確保した空間
内に、コンクリートを充填して固めた構造としているの
である。
【0004】したがって、その構造上、内部のコンクリ
ートが外周面の鉄や鋳鉄の特性に影響され、コンクリー
ト本来の減衰特性を充分に発揮できず、又、振動源であ
る刃物を保持する刃物台にコンクリートを利用した刃物
台で商品化された例はなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、コン
クリート本来の振動減衰特性を刃物台に生かし、工具の
寿命を延長せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、工作機械の刃
物台をレジンコンクリートで成形したことを特徴とする
ものである。そして、強度のある物質を骨材としたレジ
ンコンクリートとすることもでき、又、骨材を鉄よりも
低密度の物質を有するレジンコンクリートとすることも
できる。
【0007】
【作用】刃物台を形成するレジンコンクリートは、コン
クリート本来の減衰作用に特に優れていることが知ら
れ、防振作用を高めるものであると同時に、工具の寿命
を延長させる作用をも奏するのである。加えて、骨材に
強度のある物質を用いることによって、刃物台の強度を
高める作用を有する。
【0008】又、低密度の物質を骨材としたレジンコン
クリートは、低周波領域における固有振動数が減り、共
振点を減らす作用を有し、レジンコンクリートの減衰作
用との相乗防振作用となるのである。したがって、刃物
台の防振作用、工具の寿命を延長させる作用、更に低周
波領域における加工精度に作用するのである。
【0009】
【実施例】次に、本発明の一実施例を説明する。図1は
レジンコンクリートで、くし刃型NC旋盤におけるバイ
トホルダ1を成形し、工具2を装着したものである。図
1と同じ構成で、バイトホルダを鋼(S45C)で成形
し、次表1の切削条件下で比較試験を行った。
【0010】
【表1】
【0011】切削に於いての評価基準は、最も一般的で
ある工具のにげ面摩耗幅VB(mm)で評価することと
し、精密切削の限界とされるVB=0.2mmで寿命と
し、寿命に達するまでの切削距離で比較を行った結果を
図2に示す。
【0012】この結果により、本発明のレジンコンクリ
ート製バイトホルダを使用した方Aが6.75kmとな
り、鋼製バイトホルダを使用した方Bの1.25kmと
は、工具(チップ)寿命が5.4倍延びたことが判っ
た。
【0013】レジンコンクリートの骨材となる強度のあ
る物質としては、セラミックが考えられ、例えばアルミ
ナ、ジルコニア、炭化珪素、或いは窒化珪素等を原料と
できる。そして、これらのセラミックを骨材としたレジ
ンコンクリートの熱的及び機械的特性は表2の通りであ
り、金属構造材料及び非金属構造材料の特性は表3に示
す通りであった。
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】表2及び表3を見ると、セラミックを骨材
としたレジンコンクリートは通常のレジンコンクリート
と比べ、ヤング率に於いて鋳鉄と略同等の値となり、強
度を得られたことが判る。又、熱伝導率は、通常のレジ
ンコンクリートの特質を保持すると同時に、線膨張率に
ついては、金属構造材料を越える特質を得るに至ってい
る。
【0017】次に、レジンコンクリートの骨材となる鉄
よりも低密度の物質としては、例えば低密度のエンジニ
アリングプラスチックや軽量骨材が考えられ、具体的に
はナイロン6、DEEK及びメサライト等である。
【0018】ナイロン6、DEEK及びメサライトの密
度及びヤング率は次表4の通りであり、密度が低いため
固有振動数を少なくでき、共振点を減らすことが可能と
なり、防振作用を期待できるのである。したがって、加
工精度に関係する低周波領域の防振作用に優れている。
【0019】
【表4】
【0020】強度について、骨材自体の現段階では低い
が、レジンコンクリートの剛性に頼って特に支障はな
く、他に剛性のある骨材を加えて補強することも可能で
あり、骨材自体の剛性の改良を図れば一層好ましいもの
となる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明は刃物台にコンク
リートを利用するという新規な発想のもと、減衰性の優
れたレジンコンクリートで、従来の外側を金属で被覆す
ることなく直接刃物台を成形したため、工具の振動を有
効に直接吸収減衰する効果を得られ、工具の寿命を格段
に延長させる顕著な効果を発揮するものである。
【0022】又、レジンコンクリートを強度のある物質
を骨材としたものとすることで、強度面での心配は解消
され、刃物台自体の耐久性も充分に確保できる効果を得
られるのである。
【0023】更に、鉄よりも低密度の物質を骨材として
有することで固有振動数を減らし、共振点を減らすこと
が可能となって、レジンコンクリート減衰特性と相乗し
た防振効果を発揮するのであり、特に低周波領域におけ
る防振効果を期待できるため加工精度を高める格別の効
果を得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使用状態を示す一実施例の斜視図であ
る。
【図2】にげ面摩耗幅と切削距離の関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 バイトホルダ 2 工具 A 本発明のバイトホルダ使用工具 B 鋼製バイトホルダ使用工具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃物台をレジンコンクリートで成形した
    ことを特徴とする工作機械の刃物台。
  2. 【請求項2】 刃物台を強度のある物質を骨材としたレ
    ジンコンクリートで成形したことを特徴とする工作機械
    の刃物台。
  3. 【請求項3】 刃物台を鉄よりも低密度の物質を骨材と
    して有するレジンコンクリートで成形したことを特徴と
    する工作機械の刃物台。
JP34087293A 1993-06-25 1993-12-08 工作機械の刃物台 Pending JPH0768403A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34087293A JPH0768403A (ja) 1993-06-25 1993-12-08 工作機械の刃物台

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18002293 1993-06-25
JP5-180022 1993-06-25
JP34087293A JPH0768403A (ja) 1993-06-25 1993-12-08 工作機械の刃物台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0768403A true JPH0768403A (ja) 1995-03-14

Family

ID=26499691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34087293A Pending JPH0768403A (ja) 1993-06-25 1993-12-08 工作機械の刃物台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0768403A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014002905A1 (ja) * 2012-06-29 2014-01-03 独立行政法人国立高等専門学校機構 切削工具把持具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014002905A1 (ja) * 2012-06-29 2014-01-03 独立行政法人国立高等専門学校機構 切削工具把持具

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