JPH0768241B2 - 光学活性な1,4―ジヒドロピリジン誘導体 - Google Patents
光学活性な1,4―ジヒドロピリジン誘導体Info
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- JPH0768241B2 JPH0768241B2 JP1153591A JP15359189A JPH0768241B2 JP H0768241 B2 JPH0768241 B2 JP H0768241B2 JP 1153591 A JP1153591 A JP 1153591A JP 15359189 A JP15359189 A JP 15359189A JP H0768241 B2 JPH0768241 B2 JP H0768241B2
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- C07D401/02—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
- C07D401/12—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
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- A61P7/00—Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
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- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
- A61P9/08—Vasodilators for multiple indications
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、式 (式中、*は光学活性点を表す)で表わされる光学活性
な1,4−ジヒドロピリジン誘導体に関する。
な1,4−ジヒドロピリジン誘導体に関する。
本発明の式(I)で表わされる1,4−ジヒドロピリジン
誘導体のラセミ体は、カルシウム拮抗作用に基づく血管
拡張作用と血小板凝集抑制作用を有する(特願昭63−13
8355号参照)。
誘導体のラセミ体は、カルシウム拮抗作用に基づく血管
拡張作用と血小板凝集抑制作用を有する(特願昭63−13
8355号参照)。
従来の1,4−ジヒドロピリジン誘導体は、カルシウム拮
抗作用に基づく血管拡張作用を有することが知られてい
る。さらに、この血管拡張作用と血小板凝集抑制作用を
併せもつ化合物の開発が行われている(例えば特開昭56
−140989号、同60−215684号、同61−10576号、同61−5
076号、同61−197578号、同60−226876号、同61−47477
号、同61−212581号、同62−187468号等を参照)。
抗作用に基づく血管拡張作用を有することが知られてい
る。さらに、この血管拡張作用と血小板凝集抑制作用を
併せもつ化合物の開発が行われている(例えば特開昭56
−140989号、同60−215684号、同61−10576号、同61−5
076号、同61−197578号、同60−226876号、同61−47477
号、同61−212581号、同62−187468号等を参照)。
ニカルジピンで代表される1,4−ジヒドロピリジン誘導
体は、カルシウム拮抗作用に基づく優れた血管拡張作用
を有するが、動脈硬化性疾患の治療においては、必ずし
も満足できるものではない。
体は、カルシウム拮抗作用に基づく優れた血管拡張作用
を有するが、動脈硬化性疾患の治療においては、必ずし
も満足できるものではない。
血栓を作る要因となる血小板の凝集を抑制し、そのため
動脈硬化性疾患の治療及び予防薬となる循環器系薬剤を
めざし、前記した如く血管拡張作用に血小板凝集抑制作
用を併有した1,4−ジヒドロピリジン誘導体の化合物の
研究が行なわれているのが現状である。しかしながら、
その目的の作用を必ずしも満足し得る化合物が未だ見出
されていない。
動脈硬化性疾患の治療及び予防薬となる循環器系薬剤を
めざし、前記した如く血管拡張作用に血小板凝集抑制作
用を併有した1,4−ジヒドロピリジン誘導体の化合物の
研究が行なわれているのが現状である。しかしながら、
その目的の作用を必ずしも満足し得る化合物が未だ見出
されていない。
本発明者等は、従来の欠点を解決すべく努力した結果、
医薬品として使用する場合に有効な光学活性な前記式
(I)で表わされる1,4−ジヒドロピリジン誘導体を見
出し本発明を完成した。
医薬品として使用する場合に有効な光学活性な前記式
(I)で表わされる1,4−ジヒドロピリジン誘導体を見
出し本発明を完成した。
前記式(I)で表わされる光学活性な1,4−ジヒドロピ
リジン誘導体は、幾何異性がE又はZ及び施光度が
(+)又は(−)を有する化合物である。具体的には、
(+)−(E)−3−〔4−〔(1−イミダゾリルメチ
ル)フェニル〕2−プロペン−1−イル メチル 1,4
−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニ
ル)ピリジン−3,5−ジカルボキシレート、(−)−
(E)−3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−イル メチル 1,4−ジヒド
ロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリ
ジン−3,5−ジカルボキシレート、(+)−(Z)−3
−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−
プロペン−1−イル メチル 1,4−ジヒドロ−2,6−ジ
メチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−
ジカルボキシレート、(−)−(Z)−3−〔4−(1
−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1
−イル メチル 1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(3−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−ジカルボキシ
レートである。
リジン誘導体は、幾何異性がE又はZ及び施光度が
(+)又は(−)を有する化合物である。具体的には、
(+)−(E)−3−〔4−〔(1−イミダゾリルメチ
ル)フェニル〕2−プロペン−1−イル メチル 1,4
−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニ
ル)ピリジン−3,5−ジカルボキシレート、(−)−
(E)−3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−イル メチル 1,4−ジヒド
ロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリ
ジン−3,5−ジカルボキシレート、(+)−(Z)−3
−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−
プロペン−1−イル メチル 1,4−ジヒドロ−2,6−ジ
メチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−
ジカルボキシレート、(−)−(Z)−3−〔4−(1
−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1
−イル メチル 1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(3−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−ジカルボキシ
レートである。
前記式(I)で表わされる光学活性な1,4−ジヒドロピ
リジン誘導体は、以下製造法A又はBにより製造するこ
とができる。
リジン誘導体は、以下製造法A又はBにより製造するこ
とができる。
前記式(I)の化合物は、一般式 で表わされる光学活性なカルボン酸誘導体(式中、X
は、水酸基、ハロゲン原子又は活性エステル残基であ
り、R1はメチル基 である)と HO−R2 …(III) で表わされるアルコール化合物(式中、R2は一般式(I
I)中R1メチル基の場合は であり、一般式 (II)中R1が の場合はメチル基である)とを反応させ製造できる。
は、水酸基、ハロゲン原子又は活性エステル残基であ
り、R1はメチル基 である)と HO−R2 …(III) で表わされるアルコール化合物(式中、R2は一般式(I
I)中R1メチル基の場合は であり、一般式 (II)中R1が の場合はメチル基である)とを反応させ製造できる。
本製造法において、前記一般式(II)で表わされる光学
活性なカルボン酸誘導体のうちXが水酸基で表される化
合物(以下カルボン酸化合物と略す)は、特開昭63−20
857号及び特開昭55−6457号等の方法に準じて製造する
ことができる。
活性なカルボン酸誘導体のうちXが水酸基で表される化
合物(以下カルボン酸化合物と略す)は、特開昭63−20
857号及び特開昭55−6457号等の方法に準じて製造する
ことができる。
又、前記一般式(II)で表される光学活性なカルボン酸
誘導体のうち、Xがハロゲン原子で表わされる化合物
(以下酸ハロゲン化合物と略す)は、前記のカルボン酸
化合物を塩化チオニルなどのハロゲン化チオニル又は三
塩化リン、五塩化リン、三臭化リンなどのハロゲン化リ
ンなどを用い製造できる。
誘導体のうち、Xがハロゲン原子で表わされる化合物
(以下酸ハロゲン化合物と略す)は、前記のカルボン酸
化合物を塩化チオニルなどのハロゲン化チオニル又は三
塩化リン、五塩化リン、三臭化リンなどのハロゲン化リ
ンなどを用い製造できる。
さらに前記一般式(II)で表される光学活性なカルボン
酸誘導体のうち、Xが活性エステル残基で表される化合
物(以下活性エステル化合物と略す)は、前記のカルボ
ン酸化号物とN−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒド
ロキシフタルイミド又はP−ニトロフェノール等とをN,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(以下DCCと略
す)等の縮合剤の存在下に反応させることにより容易に
得ることができる。尚、本発明に用いる活性エステル残
基とは,所謂ペプチド合成の分野等で通常用いられてい
る例えばサクシイミドオキシ基、フタルイミドオキシ
基、P−ニトロフェノキシ基等を指すものである。
酸誘導体のうち、Xが活性エステル残基で表される化合
物(以下活性エステル化合物と略す)は、前記のカルボ
ン酸化号物とN−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒド
ロキシフタルイミド又はP−ニトロフェノール等とをN,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(以下DCCと略
す)等の縮合剤の存在下に反応させることにより容易に
得ることができる。尚、本発明に用いる活性エステル残
基とは,所謂ペプチド合成の分野等で通常用いられてい
る例えばサクシイミドオキシ基、フタルイミドオキシ
基、P−ニトロフェノキシ基等を指すものである。
本製法において使用できる具体的に前記一般式(II)で
表わされるカルボン酸誘導体としては、(+)−1,4−
ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニ
ル)ピリジン−3,5−ジカルボン酸−モノメチルエステ
ル、(−)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3
−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−ジカルボン酸−モ
ノメチルエステル、(+)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメ
チル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−ジ
カルボン酸−モノ(E)−3−〔4−(1−イミダゾリ
ルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イルエステ
ル、(−)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3
−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−ジカルボン酸−モ
ノ(E)−3〔4−イミダゾリルメチル)フェニル〕−
2−プロペン−1−イルエステル、(+)−1,4−ジヒ
ドロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピ
リジン−3,5−ジカルボン酸−モノ(Z)−3−〔4−
(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン
−1−イルエステル、(−)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジ
メチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−
ジカルボン酸−モノ(Z)−3−〔4−(1−イミダゾ
リルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イルエス
テル、(+)−1,4−ジヒドロ2,6−ジメチル−4−(3
−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−ジカルボン酸−モ
ノクロライドモノメチルエステル、(+)−1,4−ジヒ
ドロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピ
リジン−3,5−ジカルボン酸−モノクロライドモノ
(E)−3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−イルエステル、(+)−スク
シンイミド−N−イル メチル 1,4−ジヒドロ−2,6−
ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3,5
−ジカルボキシレート、(+)−(Z)−3−〔4−
(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン
−1−イル スクシンイミド−N−イル 1,4−ジヒド
ロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリ
ジン−3,5−ジカルボキシレート等を例示することがで
きる。
表わされるカルボン酸誘導体としては、(+)−1,4−
ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニ
ル)ピリジン−3,5−ジカルボン酸−モノメチルエステ
ル、(−)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3
−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−ジカルボン酸−モ
ノメチルエステル、(+)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメ
チル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−ジ
カルボン酸−モノ(E)−3−〔4−(1−イミダゾリ
ルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イルエステ
ル、(−)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3
−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−ジカルボン酸−モ
ノ(E)−3〔4−イミダゾリルメチル)フェニル〕−
2−プロペン−1−イルエステル、(+)−1,4−ジヒ
ドロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピ
リジン−3,5−ジカルボン酸−モノ(Z)−3−〔4−
(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン
−1−イルエステル、(−)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジ
メチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−
ジカルボン酸−モノ(Z)−3−〔4−(1−イミダゾ
リルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イルエス
テル、(+)−1,4−ジヒドロ2,6−ジメチル−4−(3
−ニトロフェニル)ピリジン−3,5−ジカルボン酸−モ
ノクロライドモノメチルエステル、(+)−1,4−ジヒ
ドロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピ
リジン−3,5−ジカルボン酸−モノクロライドモノ
(E)−3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−イルエステル、(+)−スク
シンイミド−N−イル メチル 1,4−ジヒドロ−2,6−
ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3,5
−ジカルボキシレート、(+)−(Z)−3−〔4−
(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン
−1−イル スクシンイミド−N−イル 1,4−ジヒド
ロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリ
ジン−3,5−ジカルボキシレート等を例示することがで
きる。
又、本製法において使用できる具体的な前記一般式(II
I)で表わされるアルコール化合物は、メタノール、
(E)−3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−オール及び(Z)−3−〔4
−1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン
−1−オールである。
I)で表わされるアルコール化合物は、メタノール、
(E)−3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−オール及び(Z)−3−〔4
−1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン
−1−オールである。
前記のカルボン酸化合物と前記一般式(III)で表わさ
れるアルコール化合物との反応を行うには、酸の存在下
に行うか、又は脱水縮合剤の存在下に行うことが好まし
い。酸としては塩酸、硫酸等の鉱酸、三フッ化ホウ素等
のルイス酸を使用できる。酸の使用量は、前記カルボン
酸化合物に対し0.1〜10当量である。又、脱水縮合剤と
してはDCC等を使用することができる。脱水縮合剤の使
用量は、前記カルボン酸化合物に対し1〜2当量であ
る。脱水縮合剤としてDCCを用いる時は所望によりN,N−
ジメチルアミノピリジンなどの塩基を使用することがで
きる。塩基は通常DCCに対し0.1〜1当量用いられる。
れるアルコール化合物との反応を行うには、酸の存在下
に行うか、又は脱水縮合剤の存在下に行うことが好まし
い。酸としては塩酸、硫酸等の鉱酸、三フッ化ホウ素等
のルイス酸を使用できる。酸の使用量は、前記カルボン
酸化合物に対し0.1〜10当量である。又、脱水縮合剤と
してはDCC等を使用することができる。脱水縮合剤の使
用量は、前記カルボン酸化合物に対し1〜2当量であ
る。脱水縮合剤としてDCCを用いる時は所望によりN,N−
ジメチルアミノピリジンなどの塩基を使用することがで
きる。塩基は通常DCCに対し0.1〜1当量用いられる。
本反応を行うには、不活性溶媒中で行うことが望まし
く、例えばベンゼン、トルエン、ジクロルメタン、クロ
ロホルム、アセトニトリル、ジクロロエタン、アセトン
等を使用することができる。反応は、通常0〜120℃の
温度範囲を選択することにより円滑に行われる。
く、例えばベンゼン、トルエン、ジクロルメタン、クロ
ロホルム、アセトニトリル、ジクロロエタン、アセトン
等を使用することができる。反応は、通常0〜120℃の
温度範囲を選択することにより円滑に行われる。
さらに前記の酸ハロゲン化合物又は活性エステル化合物
と前記一般式(III)で表されるアルコール化合物との
反応は、不活性溶媒中、例えばベンゼン、トルエン等の
芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン等の
ハロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミド等のアミ
ド類、アセトニトリル等のニトリル類で行うことができ
る。
と前記一般式(III)で表されるアルコール化合物との
反応は、不活性溶媒中、例えばベンゼン、トルエン等の
芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン等の
ハロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミド等のアミ
ド類、アセトニトリル等のニトリル類で行うことができ
る。
反応を円滑に進めるにはN,N−ジメチルアミノピリジ
ン、トリエチルアミン等の塩基を添加して行うことが好
ましい。塩基の使用量はカルボン酸誘導体に対し0.1〜
2当量である。反応は、通常−70℃〜100℃、好ましく
は−20℃〜50℃の温度範囲を選択することにより円滑に
行われる。
ン、トリエチルアミン等の塩基を添加して行うことが好
ましい。塩基の使用量はカルボン酸誘導体に対し0.1〜
2当量である。反応は、通常−70℃〜100℃、好ましく
は−20℃〜50℃の温度範囲を選択することにより円滑に
行われる。
以上の方法の他、次の製造法Bに従い本発明の前記式
(I)で表わされる光学活性な1,4−ジヒドロピリジン
誘導体を得ることができる。
(I)で表わされる光学活性な1,4−ジヒドロピリジン
誘導体を得ることができる。
前記式(I)で表される光学活性な1,4−ジヒドロピリ
ジン誘導体は一般式 で表わされるβ−ケトカルボン酸エステル誘導体(R1は
前記と同じである。)と一般式 で表わされる光学活性なβ−アミノアクリル酸エステル
誘導体(式中R2は前記と同じであり、R3及びR4は低級ア
ルキル基、フェニル基又はベンジル基を表わす。)とを
反応させ、次いでアミン又はその酸付加塩を反応させる
ことにより製造することができる。
ジン誘導体は一般式 で表わされるβ−ケトカルボン酸エステル誘導体(R1は
前記と同じである。)と一般式 で表わされる光学活性なβ−アミノアクリル酸エステル
誘導体(式中R2は前記と同じであり、R3及びR4は低級ア
ルキル基、フェニル基又はベンジル基を表わす。)とを
反応させ、次いでアミン又はその酸付加塩を反応させる
ことにより製造することができる。
本製造法において、前記一般式(IV)のβ−ケトカルボ
ン酸エステル誘導体は、m−ニトロベンズアルデヒドと
対応するアセト酢酸エステルとを混合することにより所
望の生成物を得ることができる。具体的なβ−ケトカル
ボン酸エステル誘導体の例としてはメチル2−(3−ニ
トロベンジリデン)アセトアセテート、3−〔4−(1
−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1
−イル 2−(3−ニロベンジリデン)アセトアセテー
ト等を挙げることができる。反応を円滑に行うには触媒
を使用することが好ましい。触媒としては、酢酸ピペリ
ジン等のピペリジン塩を使用することができる。反応を
行うにあたっては、溶媒の使用が望ましく、例えばベン
ゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル
等のニトチル類、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール等のアルコール類、ジイソプロピル
エーテル等のエーテル類を使用できる。反応は、通常0
〜100℃、好ましくは10〜70℃の温度範囲を選択するこ
とにより効率よく行うことができる。
ン酸エステル誘導体は、m−ニトロベンズアルデヒドと
対応するアセト酢酸エステルとを混合することにより所
望の生成物を得ることができる。具体的なβ−ケトカル
ボン酸エステル誘導体の例としてはメチル2−(3−ニ
トロベンジリデン)アセトアセテート、3−〔4−(1
−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1
−イル 2−(3−ニロベンジリデン)アセトアセテー
ト等を挙げることができる。反応を円滑に行うには触媒
を使用することが好ましい。触媒としては、酢酸ピペリ
ジン等のピペリジン塩を使用することができる。反応を
行うにあたっては、溶媒の使用が望ましく、例えばベン
ゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル
等のニトチル類、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール等のアルコール類、ジイソプロピル
エーテル等のエーテル類を使用できる。反応は、通常0
〜100℃、好ましくは10〜70℃の温度範囲を選択するこ
とにより効率よく行うことができる。
さらに、前記一般式(V)で表わされる光学活性なβ−
アミノアクリル酸エステル誘導体は、対応するアセト酢
酸エステルとアミノ酸エステルとを混合することにより
所望の生成物を得ることができる。
アミノアクリル酸エステル誘導体は、対応するアセト酢
酸エステルとアミノ酸エステルとを混合することにより
所望の生成物を得ることができる。
本発明における具体的な、光学活性なβ−アミノアクリ
ル酸エステルの具体的な例としては、メチル(S)−
(+)−N−〔1−t−ブトキシカルボニル−2−メチ
ル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル(S)−
(+)−N−〔(1−エトキシカルボニル−2−メチ
ル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル(S)−
(+)−N−〔(1−シクロヘキシルオキシカルボニル
−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル
(S)−(+)−N−〔(1−イソプロピルオキシカル
ボニル−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、
メチル(S)−(+)−N−(1−t−ブトキシカルボ
ニルエチル)アミノクロトネート、メチル(S)−
(+)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル−2,2−
ジメチル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル
(S)−(+)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−−メチル)ブチル〕アミノクロトネート、メチル
(S)−(+)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−1−フェニル)メチル〕アミノクロトネート、メチル
(S)−(+)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−2−フェニル)エチル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−N−〔(1−エトキシカルボニル−2
−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−N−〔(1−メトキシカルボニル−2
−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−N−〔(1−シクロヘキシルオキシカ
ルボニル−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネー
ト、メチル(R)−(−)−〔(1−イソプロピルオキ
シカルボニル−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネ
ート、メチル(R)−(−)−N−(1−t−ブトキシ
カルボニルエチル)アミノクロトネート、メチル(R)
−(−)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル−2,2
−ジメチル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−3−メチル)ブチル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−1−フェニル)メチル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−〔(1−t−ブトキシカルボニル−2
−フェニル)エチル〕アミノクロトネート、3−〔4−
(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン
−1−イル(S)−(+)−N−〔(1−t−ブトキシ
カルボニル−2−メチル)プロピル〕アミノクトネー
ト、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕
−2−プロペン−1−イル(S)−(+)−N−〔(1
−エトキシカルボニル−2−メチル)プロピル〕アミノ
クロトネート、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)
フェニル〕−2−プロペン−1−イル(S)−(+)−
N−〔(1−シクロヘキシルオキシカルボニル−2−メ
チル)プロピル〕アミノクロトネート、3−〔4−(1
−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1
−イル(S)−(+)−N−〔(1−イソプロピルオキ
シカルボニル−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネ
ート、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−イル(S)−(+)−N−
(1−t−ブトキシカルボニルエチル)アミノクロトネ
ート、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−イル(S)−(+)−N−
〔(1−t−ブトキシカルボニル−2,2−ジメチル)プ
ロピル〕アミノクロトネート、3−〔4−(1−イミダ
ゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イル
(S)−(+)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−3−メチル)ブチル〕アミノクロトネート、3−〔4
−(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペ
ン−1−イル(S)−(+)−N−〔(1−t−ブトキ
シカルボニル−1−フェニル)メチル〕アミノクロトネ
ート、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−イル(S)−(+)−N−
〔(1−t−ブトキシカルボニル−2−フェニル)エチ
ル〕アミノクロトネート、3−〔4−(1−イミダゾリ
ルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イル(R)
−(−)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル−2−
メチル)プロピル〕アミノクロトネート、3−〔4−
(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン
−1−イル(R)−(−)−N−〔(1−エトキシカル
ボニル−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、
3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2
−プロペン−1−イル(R)−(−)−N−〔(1−シ
クロヘキシルオキシカルボニル−2−メチル)プロピ
ル〕アミノクロトネート、3−〔4−(1−イミダゾリ
ルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イル(R)
−(−)−N−〔(1−イソプロピルオキシカルボニル
−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、3−
〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プ
ロペン−1−イル(R)−(−)−N−(1−t−ブト
キシカルボニルエチル)アミノクロトネート、3−〔4
−(I−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペ
ン−1−イル(R)−(−)−N−〔(1−t−ブトキ
シカルボニル−2,2−ジメチル)プロピル〕アミノクロ
トネート、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェ
ニル〕−2−プロペン−1−イル(R)−(−)−N−
〔(1−t−ブトキシカルボニル−3−メチル)ブチ
ル〕アミノクロトネート、3−〔4−(1−イミダゾリ
ルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イル(R)
−(−)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル−1−
フェニル)メチル〕アミノクロトネート、3−〔4−
(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン
−1−イル(R)−(−)−N−〔(1−t−ブトキシ
カルボニル−2−フェニル)エチル〕アミノクロトネー
ト等を使用することができる。
ル酸エステルの具体的な例としては、メチル(S)−
(+)−N−〔1−t−ブトキシカルボニル−2−メチ
ル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル(S)−
(+)−N−〔(1−エトキシカルボニル−2−メチ
ル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル(S)−
(+)−N−〔(1−シクロヘキシルオキシカルボニル
−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル
(S)−(+)−N−〔(1−イソプロピルオキシカル
ボニル−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、
メチル(S)−(+)−N−(1−t−ブトキシカルボ
ニルエチル)アミノクロトネート、メチル(S)−
(+)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル−2,2−
ジメチル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル
(S)−(+)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−−メチル)ブチル〕アミノクロトネート、メチル
(S)−(+)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−1−フェニル)メチル〕アミノクロトネート、メチル
(S)−(+)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−2−フェニル)エチル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−N−〔(1−エトキシカルボニル−2
−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−N−〔(1−メトキシカルボニル−2
−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−N−〔(1−シクロヘキシルオキシカ
ルボニル−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネー
ト、メチル(R)−(−)−〔(1−イソプロピルオキ
シカルボニル−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネ
ート、メチル(R)−(−)−N−(1−t−ブトキシ
カルボニルエチル)アミノクロトネート、メチル(R)
−(−)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル−2,2
−ジメチル)プロピル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−3−メチル)ブチル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−1−フェニル)メチル〕アミノクロトネート、メチル
(R)−(−)−〔(1−t−ブトキシカルボニル−2
−フェニル)エチル〕アミノクロトネート、3−〔4−
(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン
−1−イル(S)−(+)−N−〔(1−t−ブトキシ
カルボニル−2−メチル)プロピル〕アミノクトネー
ト、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕
−2−プロペン−1−イル(S)−(+)−N−〔(1
−エトキシカルボニル−2−メチル)プロピル〕アミノ
クロトネート、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)
フェニル〕−2−プロペン−1−イル(S)−(+)−
N−〔(1−シクロヘキシルオキシカルボニル−2−メ
チル)プロピル〕アミノクロトネート、3−〔4−(1
−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1
−イル(S)−(+)−N−〔(1−イソプロピルオキ
シカルボニル−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネ
ート、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−イル(S)−(+)−N−
(1−t−ブトキシカルボニルエチル)アミノクロトネ
ート、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−イル(S)−(+)−N−
〔(1−t−ブトキシカルボニル−2,2−ジメチル)プ
ロピル〕アミノクロトネート、3−〔4−(1−イミダ
ゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イル
(S)−(+)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル
−3−メチル)ブチル〕アミノクロトネート、3−〔4
−(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペ
ン−1−イル(S)−(+)−N−〔(1−t−ブトキ
シカルボニル−1−フェニル)メチル〕アミノクロトネ
ート、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−イル(S)−(+)−N−
〔(1−t−ブトキシカルボニル−2−フェニル)エチ
ル〕アミノクロトネート、3−〔4−(1−イミダゾリ
ルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イル(R)
−(−)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル−2−
メチル)プロピル〕アミノクロトネート、3−〔4−
(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン
−1−イル(R)−(−)−N−〔(1−エトキシカル
ボニル−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、
3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2
−プロペン−1−イル(R)−(−)−N−〔(1−シ
クロヘキシルオキシカルボニル−2−メチル)プロピ
ル〕アミノクロトネート、3−〔4−(1−イミダゾリ
ルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イル(R)
−(−)−N−〔(1−イソプロピルオキシカルボニル
−2−メチル)プロピル〕アミノクロトネート、3−
〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プ
ロペン−1−イル(R)−(−)−N−(1−t−ブト
キシカルボニルエチル)アミノクロトネート、3−〔4
−(I−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペ
ン−1−イル(R)−(−)−N−〔(1−t−ブトキ
シカルボニル−2,2−ジメチル)プロピル〕アミノクロ
トネート、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェ
ニル〕−2−プロペン−1−イル(R)−(−)−N−
〔(1−t−ブトキシカルボニル−3−メチル)ブチ
ル〕アミノクロトネート、3−〔4−(1−イミダゾリ
ルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イル(R)
−(−)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル−1−
フェニル)メチル〕アミノクロトネート、3−〔4−
(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン
−1−イル(R)−(−)−N−〔(1−t−ブトキシ
カルボニル−2−フェニル)エチル〕アミノクロトネー
ト等を使用することができる。
反応を行うにあたっては、無溶媒又は不活性溶媒中で行
うことが望ましく、不活性溶媒としては例えばベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等
のニトリル類、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素
類、テトラヒドロフラン等のエーテル類を使用できる。
反応は、通常0〜100℃、好ましくは10〜70℃の温度範
囲を選択することにより効率よく行うことができる。
うことが望ましく、不活性溶媒としては例えばベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等
のニトリル類、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素
類、テトラヒドロフラン等のエーテル類を使用できる。
反応は、通常0〜100℃、好ましくは10〜70℃の温度範
囲を選択することにより効率よく行うことができる。
前記一般式(IV)で表わされるβ−ケトカルボン酸エス
テル誘導体と、前記一般式(V)で表わされる光学活性
なβ−アミノアクリル酸エステル誘導体との反応は、両
者を混合することにより所望の生成物を得ることができ
るが、反応を円滑に行うには塩基の使用が好ましい。塩
基としては、例えばn−ブチルリチウム、リチウムジイ
ソプロピルアミド、フェニルマグネシウムハライド、金
属ナトリウム、水素化ナトリウム等を使用することがで
きる。塩基の使用量は、通常、前記一般式(V)で表さ
れる光学活性なβ−アミノアクリル酸エステル誘導体に
対し0.5〜1.5モル当量である。
テル誘導体と、前記一般式(V)で表わされる光学活性
なβ−アミノアクリル酸エステル誘導体との反応は、両
者を混合することにより所望の生成物を得ることができ
るが、反応を円滑に行うには塩基の使用が好ましい。塩
基としては、例えばn−ブチルリチウム、リチウムジイ
ソプロピルアミド、フェニルマグネシウムハライド、金
属ナトリウム、水素化ナトリウム等を使用することがで
きる。塩基の使用量は、通常、前記一般式(V)で表さ
れる光学活性なβ−アミノアクリル酸エステル誘導体に
対し0.5〜1.5モル当量である。
反応を行うにあたっては非プロトン性溶媒中で行うこと
が望ましく、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香族
溶媒を使用することができる。
が望ましく、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香族
溶媒を使用することができる。
反応は、通常−120℃〜150℃、好ましくは−90〜−20℃
の温度範囲を選択することにより効率よく行うことがで
きる。
の温度範囲を選択することにより効率よく行うことがで
きる。
尚、本反応を行うには無水条件下かつ不活性ガス、例え
ば、窒素ガス、アルゴンガス等の雰囲気下に反応を行う
ことが目的物が収率よく得られる点で好ましい。
ば、窒素ガス、アルゴンガス等の雰囲気下に反応を行う
ことが目的物が収率よく得られる点で好ましい。
本反応で得られる化合物は、常温で分解しやすいため同
定が容易でないがマススペクトルから一般式 (式中、R1及びR2は前記と同じである。)で表わされる
化合物であると予想される。
定が容易でないがマススペクトルから一般式 (式中、R1及びR2は前記と同じである。)で表わされる
化合物であると予想される。
次いで前記反応で得られる反応物を、アミン又はその酸
付加塩と反応させることにより、前記式(I)で表わさ
れる光学活性な1,4−ジヒドロピリジン誘導体を製造す
ることができる。
付加塩と反応させることにより、前記式(I)で表わさ
れる光学活性な1,4−ジヒドロピリジン誘導体を製造す
ることができる。
前記のアミン又はその酸付加塩は、工業的に入手可能な
化合物であり、例えば、アンモニア、酢酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム等を使用することができる。
化合物であり、例えば、アンモニア、酢酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム等を使用することができる。
反応を行うにあたっては、原料である前記のアミンを過
剰量用いて溶媒として併用することもできるが、例え
ば、エタノール、メタノール、プロパノール等のアルコ
ール、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエー
テル、ヘキサン、ペンタン、トルエン、ベンゼン等の炭
化水素等を広汎に溶媒として用いることができる。
剰量用いて溶媒として併用することもできるが、例え
ば、エタノール、メタノール、プロパノール等のアルコ
ール、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエー
テル、ヘキサン、ペンタン、トルエン、ベンゼン等の炭
化水素等を広汎に溶媒として用いることができる。
反応は、0℃〜60℃で行われるが、通常操作が簡便であ
る点で室温が好ましい。
る点で室温が好ましい。
以上の製造法により得られた化合物は、抽出、再結晶、
クロマトグラフィー等を組み合わせて単離精製される。
クロマトグラフィー等を組み合わせて単離精製される。
本発明の前記式(I)で表わされる光学活性な1,4−ジ
ヒドロピリジン誘導体は、雄性自然発症高血圧ラット
(SHR)を用いた血圧降下作用試験とウサギ胸部大動脈
標本を用いたKCl収縮抑制作用試験において上記両作用
を示した。
ヒドロピリジン誘導体は、雄性自然発症高血圧ラット
(SHR)を用いた血圧降下作用試験とウサギ胸部大動脈
標本を用いたKCl収縮抑制作用試験において上記両作用
を示した。
さらに、本発明の化合物はin vitroウサギ血小板凝集抑
制作用試験においても高い抑制作用を示した。
制作用試験においても高い抑制作用を示した。
以下、実施例及び試験例により本発明をさらに詳しく説
明する。
明する。
実施例1 (+)−3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−イル メチル1,4−ジヒドロ
−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジ
ン−3,5−ジカルボキシレート (−)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−5−メトキシ
カルボニル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3
−カルボン酸1.329g(4mmol)、3−〔4−(1−イミ
ダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−オー
ル1.028g(4.8mmol)、DCC 1.444g(7mmol)及びN,N−
ジメチルアミノピリジン0.538g(4.4mmol)を、乾燥ジ
クロロメタン中、5時間加熱還流した。溶媒を減圧留去
し、シリカゲルカラムクロマトにより精製し、標記化合
物1.898g(収率89.8%)を得た。
ル〕−2−プロペン−1−イル メチル1,4−ジヒドロ
−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジ
ン−3,5−ジカルボキシレート (−)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−5−メトキシ
カルボニル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3
−カルボン酸1.329g(4mmol)、3−〔4−(1−イミ
ダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−オー
ル1.028g(4.8mmol)、DCC 1.444g(7mmol)及びN,N−
ジメチルアミノピリジン0.538g(4.4mmol)を、乾燥ジ
クロロメタン中、5時間加熱還流した。溶媒を減圧留去
し、シリカゲルカラムクロマトにより精製し、標記化合
物1.898g(収率89.8%)を得た。
融点;175.0−176.6℃(分解) 質量分析;C29H28N4O6 理論値;528.20085 実測値;528.19892 ▲〔α〕25 D▼=+10.0゜〔c=0.535,メタノール〕 IR(cm-1,KBr;νCO 1696 νNO2 1528,1350 NMR(δ,CDCl3) 2.37(3H,s) 2.39(3H,s) 3.64(3H,s) 4.66(1H,dd,J=14Hz) 4.76(1H,dd,J=14Hz) 5.13(2H,s) 5.13(1H,s) 5.93(1H,s) 6.23(1H,dt,J=16Hz,6Hz) 6.50(1H,d,J=16Hz) 6.93(1H,s) 7.13(2H,d,J=8Hz) 7.13(1H,s) 7.33(2H,d,J=8Hz) 7.35(1H,t,J=8Hz) 7.64(1H,d,J=8Hz) 7.69(1H,s) 7.97(1H,d,J=8Hz) 8.13(1H,s) 実施例2 (−)−3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−イル メチル1,4−ジヒドロ
−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジ
ン−3,5−ジカルボキシレート (+)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−5−メトキシ
カルボニル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3
−カルボン酸1.329g(4mmol)、3−〔4−(1−イミ
ダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−オー
ル1.028g(4.8mmol)、DCC 1.444g(7mmol)及びN,N−
ジメチルアミノピリジン0.538g(4.4mmol)を、乾燥ジ
クロロメタン中、5時間加熱還流した。溶媒を減圧留去
し、シリカゲルカラムクロマトにより精製し、標記化合
物1.860g(収率88.0%)を得た。
ル〕−2−プロペン−1−イル メチル1,4−ジヒドロ
−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジ
ン−3,5−ジカルボキシレート (+)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−5−メトキシ
カルボニル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3
−カルボン酸1.329g(4mmol)、3−〔4−(1−イミ
ダゾリルメチル)フェニル〕−2−プロペン−1−オー
ル1.028g(4.8mmol)、DCC 1.444g(7mmol)及びN,N−
ジメチルアミノピリジン0.538g(4.4mmol)を、乾燥ジ
クロロメタン中、5時間加熱還流した。溶媒を減圧留去
し、シリカゲルカラムクロマトにより精製し、標記化合
物1.860g(収率88.0%)を得た。
融点;175.8−176.3℃(分解) 質量分析;C29H28N4O6 理論値;528.20085 実測値;528.19869 ▲〔α〕25 D▼=−9.8゜〔c=0.564,メタノール〕 IR(cm-1,KBr;νCO 1696 νNO2 1528,1350 NMR(δ,CDCl3) 2.37(3H,s) 2.39(3H,s) 3.64(3H,s) 4.66(1H,dd,J=14Hz,7Hz) 4.76(1H,dd,J=14Hz,7Hz) 5.13(2H,s) 5.13(1H,s) 5.93(1H,s) 6.23(1H,dt,J=16Hz,6Hz) 6.50(1H,d,J=16Hz) 6.93(1H,s) 7.13(2H,d,J=8Hz) 7.13(1H,s) 7.33(2H,d,J=8Hz) 7.35(1H,t,J=8Hz) 7.64(1H,d,J=8Hz) 7.69(1H,s) 7.97(1H,d,J=8Hz) 8.13(1H,s) 実施例3 (+)−3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−イル メチル1,4−ジヒドロ
−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジ
ン−3,5−ジカルホキシレート 〔第1工程〕 3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2
−プロペン−1−イル アセトアセテート0.597g(2mmo
l)に、D−バリン−t−ブチルエステル0.416g(2.4mm
ol)を加え、24時間撹拌した。乾燥ベンゼン10mlを加
え、無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、、減圧下ベン
ゼンを留去し、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)
フェニル〕−2−プロペン−1−イル(−)−(R)−
N−〔(1−t−ブトキシカルボニル−2−メチル)プ
ロピル〕アミノクロトネート0.898g(収率99%)を得
た。
ル〕−2−プロペン−1−イル メチル1,4−ジヒドロ
−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)ピリジ
ン−3,5−ジカルホキシレート 〔第1工程〕 3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)フェニル〕−2
−プロペン−1−イル アセトアセテート0.597g(2mmo
l)に、D−バリン−t−ブチルエステル0.416g(2.4mm
ol)を加え、24時間撹拌した。乾燥ベンゼン10mlを加
え、無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、、減圧下ベン
ゼンを留去し、3−〔4−(1−イミダゾリルメチル)
フェニル〕−2−プロペン−1−イル(−)−(R)−
N−〔(1−t−ブトキシカルボニル−2−メチル)プ
ロピル〕アミノクロトネート0.898g(収率99%)を得
た。
▲〔α〕25 D▼=−67.4゜〔c=0.9595,CHCl3〕 NMR(δ,CDCl3〕 1.02(6H,d,J=7Hz) 1.47(9H,s) 1.88(3H,s) 2.11−2.24(1H,m) 3.79(1H,dd,J=10Hz,5Hz) 4.57(1H,s) 4.73(2H,d,J=7Hz) 5.11(2H,s) 6.33(1H,dt,J=17Hz,7Hz) 6.61(1H,d,J=17Hz) 6.90(1H,s) 7.10(2H,d,J=9Hz) 7.11(1H,s) 7.37(2H,d,J=9Hz) 7.61(1H,s) 8.87(1H,d,J=10Hz) 〔第2工程〕 不活性ガス(Ar)中で、3−〔4−(1−イミダゾリル
メチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イル(−)−
(R)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル−2−メ
チル)プロピル〕アミノクロネート0.898g(1.98mmol)
を乾燥テトラヒドロフラン10mlに溶解し、−75℃に冷却
した。
メチル)フェニル〕−2−プロペン−1−イル(−)−
(R)−N−〔(1−t−ブトキシカルボニル−2−メ
チル)プロピル〕アミノクロネート0.898g(1.98mmol)
を乾燥テトラヒドロフラン10mlに溶解し、−75℃に冷却
した。
1.2等量のフェニルマグネシウムプロマイドのテトラヒ
ドロフラン溶液(マグネシウム77mg(3.17mg atom),
1,2−ジブロモエタン75mg(0.4mmol),ブロモベンゼン
374mg(2.38mmol),乾燥テトラヒドロフラン5mlより調
整)を滴下した。滴下後1時間撹拌したのち、メチル2
−(3−ニトロベンジリデン)アセトアセテート449mg
(1.8mmol)の乾燥テトラヒドロフラン溶液を滴下し
た。
ドロフラン溶液(マグネシウム77mg(3.17mg atom),
1,2−ジブロモエタン75mg(0.4mmol),ブロモベンゼン
374mg(2.38mmol),乾燥テトラヒドロフラン5mlより調
整)を滴下した。滴下後1時間撹拌したのち、メチル2
−(3−ニトロベンジリデン)アセトアセテート449mg
(1.8mmol)の乾燥テトラヒドロフラン溶液を滴下し
た。
−75℃で20時間撹拌したのち、1N−塩酸5.4mlを加え、
室温に戻した。有機層を分離し、水層をテトラヒドロフ
ランで抽出し、有機層と合わせた。1N−塩酸5.4mlを加
え、室温で3時間撹拌した。クロロホルムで抽出し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下クロロホルムを留去
した。得られた油状物をエタノール10mlに溶解し、酢酸
アンモニウム700mg(9mmol)を加えた。室温で1時間撹
拌したのち、エタノールを減圧留去した。残さをクロロ
ホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水の
順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、クロロホ
ルムを減圧留去した。シリカゲルカラムクロマトにより
精製した後、メタノールより再結晶して標記化合物713m
g(収率75%)を得た。実施例1に示すのと同じ分析デ
ータを得た。
室温に戻した。有機層を分離し、水層をテトラヒドロフ
ランで抽出し、有機層と合わせた。1N−塩酸5.4mlを加
え、室温で3時間撹拌した。クロロホルムで抽出し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下クロロホルムを留去
した。得られた油状物をエタノール10mlに溶解し、酢酸
アンモニウム700mg(9mmol)を加えた。室温で1時間撹
拌したのち、エタノールを減圧留去した。残さをクロロ
ホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水の
順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、クロロホ
ルムを減圧留去した。シリカゲルカラムクロマトにより
精製した後、メタノールより再結晶して標記化合物713m
g(収率75%)を得た。実施例1に示すのと同じ分析デ
ータを得た。
試験例1. 血圧降下作用試験 血圧降下作用試験は中尾等の方法に従い、無麻酔の自然
発症高血圧ラット(SHR,雄性)を用い試験した。
発症高血圧ラット(SHR,雄性)を用い試験した。
被験化合物300μg/kgをSHRの腹大動脈内にあらかじめ挿
入したカニューレを介して投与し、ラットの全身血圧を
圧トランスジューサー(日本光電社製,MPU−0.5)で測
定した。結果を表1に示す。
入したカニューレを介して投与し、ラットの全身血圧を
圧トランスジューサー(日本光電社製,MPU−0.5)で測
定した。結果を表1に示す。
試験例2. KCl収縮抑制作用試験 白色ウサギ(日本白色種,雄性)の胸部大動脈ラセン状
標本を37℃でKrebs−Henselit液に懸重し、90分間安定
化させ、次いで30mM KClを添加した。30分後、被験化
合物を添加し、張力の変化を等長性キモグラフに描記
し、60分後の抑制率を求めた。結果を表2に示す。
標本を37℃でKrebs−Henselit液に懸重し、90分間安定
化させ、次いで30mM KClを添加した。30分後、被験化
合物を添加し、張力の変化を等長性キモグラフに描記
し、60分後の抑制率を求めた。結果を表2に示す。
試験例3. ウサギ血小板凝集抑制作用試験 日本白色種雄性ウサギ(2.5〜3.0kg静岡農協)を用い、
頚動脈より、無麻酔下に3.8%クロエン酸ナトリウム1
容に対し9容を採血し、1100rpm20℃で15分間遠心分離
した上層を多血小板血漿(PRP)とし、下層をさらに250
0rpm20℃で10分間遠心分離して貧血小板血漿(PPP)を
得た。
頚動脈より、無麻酔下に3.8%クロエン酸ナトリウム1
容に対し9容を採血し、1100rpm20℃で15分間遠心分離
した上層を多血小板血漿(PRP)とし、下層をさらに250
0rpm20℃で10分間遠心分離して貧血小板血漿(PPP)を
得た。
被験化合物はPRP200μに対して10μを加え、37℃で
30分間インキュベーション後、血小板活性化因子(PA
F)(10μg/ml)、あるいはアラキドン酸(AA)(最終
濃度1mM)を10μ加え凝集を惹起させ、凝集反応をア
グリコメーター(NKK,PAT−4A)を用いて測定した。各
凝集惹起剤に対する血小板凝集抑制率を表3に示す。
30分間インキュベーション後、血小板活性化因子(PA
F)(10μg/ml)、あるいはアラキドン酸(AA)(最終
濃度1mM)を10μ加え凝集を惹起させ、凝集反応をア
グリコメーター(NKK,PAT−4A)を用いて測定した。各
凝集惹起剤に対する血小板凝集抑制率を表3に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】式 で表わされる光学活性な1,4−ジヒドロピリジン誘導体
(式中、*は光学活性点を表す)。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1153591A JPH0768241B2 (ja) | 1989-06-17 | 1989-06-17 | 光学活性な1,4―ジヒドロピリジン誘導体 |
US07/492,951 US5286869A (en) | 1988-12-15 | 1990-03-12 | 1,4-dihydropyridine derivatives |
EP19900111231 EP0403957A3 (en) | 1989-06-17 | 1990-06-13 | Optical active 1,4-dihydropyridine derivates |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1153591A JPH0768241B2 (ja) | 1989-06-17 | 1989-06-17 | 光学活性な1,4―ジヒドロピリジン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0320271A JPH0320271A (ja) | 1991-01-29 |
JPH0768241B2 true JPH0768241B2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=15565841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1153591A Expired - Fee Related JPH0768241B2 (ja) | 1988-12-15 | 1989-06-17 | 光学活性な1,4―ジヒドロピリジン誘導体 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0403957A3 (ja) |
JP (1) | JPH0768241B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4797144B2 (ja) | 2000-08-21 | 2011-10-19 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 下限臨界溶液温度を有する磁性微粒子 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60120861A (ja) * | 1983-12-02 | 1985-06-28 | Otsuka Pharmaceut Co Ltd | ジヒドロピリジン誘導体 |
AU1541188A (en) * | 1987-03-27 | 1988-11-02 | Byk Gulden Lomberg Chemische Fabrik Gmbh | New optically active compounds |
JPH0725750B2 (ja) * | 1987-12-18 | 1995-03-22 | 富士レビオ株式会社 | 1,4‐ジヒドロピリジン誘導体 |
-
1989
- 1989-06-17 JP JP1153591A patent/JPH0768241B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1990
- 1990-06-13 EP EP19900111231 patent/EP0403957A3/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0320271A (ja) | 1991-01-29 |
EP0403957A2 (en) | 1990-12-27 |
EP0403957A3 (en) | 1992-01-22 |
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