JPH076729Y2 - 対地作業機の昇降速度制御装置 - Google Patents

対地作業機の昇降速度制御装置

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JPH076729Y2
JPH076729Y2 JP1987173328U JP17332887U JPH076729Y2 JP H076729 Y2 JPH076729 Y2 JP H076729Y2 JP 1987173328 U JP1987173328 U JP 1987173328U JP 17332887 U JP17332887 U JP 17332887U JP H076729 Y2 JPH076729 Y2 JP H076729Y2
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oil temperature
control valve
lifting
working machine
energization time
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JP1987173328U
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JPH0177304U (ja
Inventor
博晴 川口
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、対地作業機の昇降速度制御装置に関するも
のである。
(ロ) 従来の技術 従来、電磁油圧制御弁で制御された昇降機構と、同制御
弁を手動制御するための昇降スイッチと、昇降機構と連
結された作業機の耕深設定器と、記憶装置を有するコン
トローラーとを具備して、同コントローラの耕深設定器
で設定した耕深を目標として昇降機構を自動制御すると
共に、昇降スイッチによる昇降機構の手動制御時には、
電磁油圧制御弁への通電時間比率を、上記目標耕深と作
業機上下位置との偏差に対して段階的に変更させたパタ
ーンに従って手動制御すべく構成した作業機の昇降制御
装置があった。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、油圧装置の作動特性は、同装置の作動油
温度の変化に伴う粘性係数の変化によって少からず変化
するものであり、特に上記の構成では、作動油の流動が
電磁油圧制御弁の断続開閉によって絞られるため粘性係
数の変動が作動特性に強く影響し、夏期と冬期とでは作
業機の昇降速度が異なり、耕深制御に支障を来たし、特
に冬期、作業開始当初は作動速度が遅く、作業を続行し
て作動油温度が上昇するにつれて同速度が速くなるなど
の不具合があった。
(ニ) 問題点を解決するための手段 この考案では、電磁油圧制御弁で制御された昇降機構
と、同制御弁を手動制御するための昇降スイッチと、昇
降機構と連結された作業機の耕深設定器と、記憶装置を
有するコントローラーとを具備して、耕深設定器で設定
した耕深を目標として昇降機構を自動制御すると共に、
昇降スイッチによる昇降機構の手動制御時には、電磁油
圧制御弁を、上記目標耕深と作業機上下位置との偏差に
対して段階的に変更させた通電時間比率との対応に従っ
て手動制御すべく構成した作業機の昇降制御装置におい
て、昇降機構の油圧回路中に油温センサーを設けると共
に、上記記憶装置に、作動油温と、上記偏差と、電磁油
圧制御弁への制御信号の通電時間比率との対応パターン
を数種類記憶させ、上記偏差と通電時間比率の対応を数
種類設けて、油温センサーが検出した作動油温に応じて
上記各対応のいずれかを選択可能に構成してなる対地作
業機の昇降速度制御装置を提供せんとするものである。
(ホ) 作用・効果 この考案によれば、油温センサーで作動油温度を検出
し、予め設定した温度と上記検出温度とを比較して電磁
油圧制御への通電時間比率を切換えて作動油温度に適し
た通電時間比率で昇降機構を制御することにより、上記
の問題点を解決することができる。
また、記憶装置に、作動油温と、上記偏差と、電磁油圧
制御弁への制御信号の通電時間比率との対応パターンを
数種類記憶させ、上記偏差と通電時間比率の対応を数種
類設けて、油温センサーが検出した作動油温に応じて上
記各対応のいずれかを選択可能にしたことによって、油
温センサーが検出した作動油温と、偏差とに基づいて記
憶装置をアクセスすることにより、目的の通電時間比率
を読み出すことができ、通電時間比率算出のための演算
処理を要しないことから、極めて短時間で電磁油圧制御
弁に制御信号を出力して、リスポンスを良くすることが
でき、上記各対応パターンを実験によって適切に設定し
ておけば、例えば、対地作業機の走行速度が高速の場合
でも、これに適した対応パターンを採用することによ
り、適切な作業機の昇降制御を行うことができる。
(ヘ) 実施例 この考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、(A)
は農業用のトラクタを示し、フレーム(1)の上面にエ
ンジン(2)及びエンジン(2)と直結した油圧ポンプ
(3)を内蔵した原動機部(4)を搭載し、原動機部
(4)の後方に連設したクラッチハウジング(5)の後
部にミッションケース(6)を連設して、同ケース
(6)の左右側に配設した左右後車輪(7)を駆動する
と共に、フレーム(1)の下方左右側に配設した左右前
車輪(8)を運転部(9)に立設したハンドル(10)で
操向してトラクタ(A)を走行させるように構成してい
る。
また、ミッションケース(6)の後面には、左右傾動自
在としたヒッチ(11)を連設して、同ヒッチ(11)を介
し作業機(B)を連結しており、同作業機(B)は、機
枠(12)の下方に軸架した耕耘軸(13)を連動機構(1
4)を介して回動せしめ、同軸(13)に多数植設した耕
耘爪(15)にて圃場面を耕起するように構成している。
なお、耕耘爪(15)の後方には、上カバー(16)の後端
に連設された上端を中心として回動自在のリヤカバー
(16a)が連設されており、更に機枠(12)の後方には
デプスアジャストフレーム(17)を介して尾輪(18)が
垂設されている。
また、ミッションケース(6)の上面には、油圧作動の
昇降機構(19)が配設されており、同機構(19)から後
方向に延出したリフトアーム(20)(20)を、同機構
(19)を中心として上下回動せしめ、同アーム(20)
(20)の先端を、それぞれリフトロッド(21)(21)を
介して作業機(B)の機枠(12)と連結して、同機構
(19)の作動により同作業機(B)を昇降作動させるも
のである。また、一方のリフトロッド(21)には左右傾
動機構(32)としての油圧シリンダを設けている。また
一方のリフトロッド(21)には左右傾動機構(32)とし
ての油圧シリンダを設けている。なお、同作業機(B)
の上昇作動は、油圧ポンプ(3)からの油圧により行わ
れるものであるが、降下作動は同作業機(B)の自重に
よって行われるものである。
そして、これらの油圧アクチュエータの作動は、下記の
ように構成した制御装置(C)によって制御されてい
る。
すなわち、同トラクタ(A)には、トラクタ(A)の水
平からの前後傾斜を検出するためのピッチングセンサー
(22)を運転部(9)の左側に配設し、昇降機構(19)
の一方のリフトアーム(20)の基端には、同アーム(2
0)の昇降回動角度を検出して、作業機(B)の上下位
置を検知するための昇降センサー(23)が配設されてお
り、そして、昇降機構(19)及び左右傾動機構(32)の
作動は、上記の各センサー(22)(23)の検出結果によ
り制御されており、この制御の初期設定のためのコント
ロールボックス(26)を運転部(9)の右側フェンダー
上面に配設している。
コントロールボックス(26)は、内部に第3図で示すよ
うにコントローラー(27)及び記憶回路(28)を内蔵し
ており、同ボックス(26)の表面には、作業機(B)を
手動で昇降させるための昇降スイッチ(24)、耕深設定
器(29)及び作業機(B)の作業機(B)の上動限界設
定器(33)が配設されている。
そして、コントローラー(27)にて各センサー(22)
(23)及び昇降スイッチ(24)からの出力を、耕深設定
器(29)及び上動限界設定器(33)の設定値を参照して
処理し、昇降機構(19)及び左右傾動機構(32)の作動
を制御するための電磁油圧制御弁(30)(34)のソレノ
イド(31)(35)へ制御出力するように構成している。
かかる作業機(B)の制御装置(C)において、特に本
考案では、昇降機構(19)を駆動する油圧回路(36)の
油圧ポンプ(3)と電磁油圧制御弁(30)との間に油温
センサー(37)を設けて、作動油温度を検出してコント
ローラー(27)に入力するようにしている。
なお、油温センサー(37)には、設定温度でON-OFFする
スイッチタイプ、またはサーミスタ等を用いることがで
きる。
また、コントローラ(27)と接続した記憶装置(28)に
は、昇降機構(19)のリフトアーム(20)の角度、すな
わち昇降センサー(23)で検出される作業機(B)の上
下位置と、電磁油圧制御弁(30)への制御信号の通電時
間比率との対応パターンを第4図a及びbで示す高温用
と、第5図a及びbで示す低温用の二通り記憶させてお
り、油温センサー(37)の検出値、昇降スイッチ(24)
の上下位置、及び昇降センサー(23)の検出値にもとず
いて記憶装置(28)をアクセスして得た上記通電時間比
率のデータにもとずいて、電磁油圧制御弁(30)を制御
するように構成している。
なお第4図、第5図のaは上昇時、bは降下時の通電時
間比率を示している。
従って、作動油温度の高低に適合した通電時間比率で昇
降機構(19)が制御されることになり、従来の作動油温
度の変動による昇降機構(19)の作動特性の悪化を防止
することができる。
なお、上記は通電時間比率との対応パターンを二種類設
けたものについて説明したが、同パターンを数種類設け
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案による対地作業機の昇降速度制御装置
を有するトラクタの全体側面図。 第2図は、同平面図。 第3図は、制御装置及び油圧回路の構成を示すブロック
図。 第4図a及びbは、作業機上下位置と電磁油圧制御弁へ
の制御信号の通電時間比率との対応を示すグラフ(高温
時)。 第5図a及びbは、同グラフ(低温時)。 (A):トラクタ (B):作業機 (C):制御装置 (19):昇降機構 (24):昇降スイッチ (27):コントローラー (28):記憶装置 (29):耕深設定器 (30):電磁油圧制御弁 (36):油圧回路 (37):油温センサー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁油圧制御弁(30)で制御された昇降機
    構(19)と、同制御弁(30)を手動制御するための昇降
    スイッチ(24)と、昇降機構(19)と連結された作業機
    (B)の耕深設定器(29)と、記憶装置(28)を有する
    コントローラー(27)とを具備して、耕深設定器(29)
    で設定した耕深を目標として昇降機構(19)を自動制御
    すると共に、昇降スイッチ(24)による昇降機構(19)
    の手動制御時には、電磁油圧制御弁(30)を、上記目標
    耕深と作業機上下位置との偏差に対して段階的に変更さ
    せた通電時間比率との対応に従って手動制御すべく構成
    した作業機の昇降制御装置において、昇降機構(19)の
    油圧回路(36)中に油温センサー(37)を設けると共
    に、上記記憶装置(28)に、作動油温と、上記偏差と、
    電磁油圧制御弁(30)への制御信号の通電時間比率との
    対応パターンを数種類記憶させ、油温センサー(37)が
    検出した作動油温に応じて上記各対応パターンのいずれ
    かを選択可能に構成してなる対地作業機の昇降速度制御
    装置。
JP1987173328U 1987-11-12 1987-11-12 対地作業機の昇降速度制御装置 Expired - Lifetime JPH076729Y2 (ja)

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JPH0177304U JPH0177304U (ja) 1989-05-24
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