JPH076682U - 穀物乾燥貯蔵装置 - Google Patents
穀物乾燥貯蔵装置Info
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- JPH076682U JPH076682U JP3601093U JP3601093U JPH076682U JP H076682 U JPH076682 U JP H076682U JP 3601093 U JP3601093 U JP 3601093U JP 3601093 U JP3601093 U JP 3601093U JP H076682 U JPH076682 U JP H076682U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 米の食味と品質を良好に保ちながら一台の装
置で乾燥及び貯蔵の双方を行うことができるのみなら
ず、乾燥運転と貯蔵運転とを容易に切り換えることがで
き、合わせて、装置の誤作動も防止できる穀物乾燥貯蔵
装置を得る。 【構成】 穀物乾燥貯蔵装置10のヒートポンプユニッ
ト52には、乾燥運転及び貯蔵運転で切り換わるダンパ
74等の複数のダンパが配置されている。これらの各ダ
ンパはワイヤ82、84、ベルクランク80を介して単
一の操作ハンドル86に連結されており、操作ハンドル
86の操作によって開閉移動する。したがって、操作ハ
ンドル86によって容易に乾燥運転と貯蔵運転とを容易
に切り換えることができ、さらに、ベルクランク80の
近傍に設けられたリミットスイッチ88によって各ダン
パの開閉状態が検出され、運転スイッチを誤って操作し
た場合の装置の誤作動も防止できる。
置で乾燥及び貯蔵の双方を行うことができるのみなら
ず、乾燥運転と貯蔵運転とを容易に切り換えることがで
き、合わせて、装置の誤作動も防止できる穀物乾燥貯蔵
装置を得る。 【構成】 穀物乾燥貯蔵装置10のヒートポンプユニッ
ト52には、乾燥運転及び貯蔵運転で切り換わるダンパ
74等の複数のダンパが配置されている。これらの各ダ
ンパはワイヤ82、84、ベルクランク80を介して単
一の操作ハンドル86に連結されており、操作ハンドル
86の操作によって開閉移動する。したがって、操作ハ
ンドル86によって容易に乾燥運転と貯蔵運転とを容易
に切り換えることができ、さらに、ベルクランク80の
近傍に設けられたリミットスイッチ88によって各ダン
パの開閉状態が検出され、運転スイッチを誤って操作し
た場合の装置の誤作動も防止できる。
Description
【0001】
本考案は、穀物を乾燥及び貯蔵するために用いられる穀物乾燥貯蔵装置に関す る。
【0002】
穀物、例えば米の食味と品質を良好に保つためには、乾燥及び貯蔵工程におい て、各々以下の条件を満たす必要がある。乾燥面での条件は、籾の乾燥速度を速 め過ぎると、胴割れ米の増加や米のビタミン類の破壊を招くため、籾をゆっくり と自然乾燥に近い状態で乾燥させることである。貯蔵面での条件は、高温高湿で 籾を貯蔵すると、籾の呼吸作用による成分の消耗や籾自体の酸素作用(酸化等) による品質劣化を招くため(この場合、貯蔵中に中性脂肪が分解されて遊離脂肪 酸が生成され、澱粉と作用して湖化を妨げ、古米化が進むことになる)、低温適 湿で籾を貯蔵することである。
【0003】 そして、従来では、同一の装置で乾燥及び貯蔵の両方を行うことができなかっ たので、別々の装置を用いて上述した条件を満たしていた。すなわち、ヒートポ ンプを用いて除湿常温風を穀槽内へ送給することにより籾の乾燥を行い、冷凍庫 等の貯蔵用の別途装置を用いて籾の貯蔵を行っていた。
【0004】 しかしながら、上述した従来の方法によると、ヒートポンプ等の乾燥用の装置 と冷凍庫等の貯蔵用の装置等の双方が必要となるので、乾燥用の装置及び貯蔵用 の装置の設置スペースがそれぞれ独立に必要となると共にコストアップに繋がる という問題点がある。
【0005】 そこで、このような問題を解決し米の食味と品質を良好に保ちながら一台の装 置で乾燥及び貯蔵の双方を行うことができる穀物乾燥貯蔵装置を既に本出願人が 提案している(特願平3−139215号、特願平3−151768号等)。
【0006】 この種の穀物乾燥貯蔵装置では、穀物を収容する穀物槽の直下に空調室が設け られており、通気性の隔壁によって穀物槽と仕切られている。空調室にはヒート ポンプユニットが設けられている。ヒートポンプユニットには空気を送給する複 数の通風路が形成されており、各通風路には蒸発器、凝縮器及び圧縮器が配設さ れている。また、各通風路には複数のダンパが配設されており、空気の送給方向 を変更することができる。さらに、穀物槽の上部には排気口が設けられると共に 、排気ダンパが設けられている。
【0007】 この穀物乾燥貯蔵装置によって穀物の乾燥運転をする際には、各ダンパが乾燥 運転に対応して切り換えられ、蒸発器を通過した除湿低温風が空調室へ送給され ると共に、凝縮器を通過した高温風が空調室へ送給される。送給された空気は、 空調室で除湿低温風と高温風とが混合された状態、即ちほぼ除湿常温風とされた 状態で穀物槽内へ送給され、これにより、穀物が乾燥される。
【0008】 また、貯蔵運転の際には、各ダンパが貯蔵運転に対応して切り換えられ、凝縮 器を通過した後の高温風はそのまま装置外部へ排出され、一方、蒸発器を通過し た除湿低温風が穀物槽内へ送給される。さらに、穀物槽を通過した後の空気は、 再び蒸発器内へ取り込まれて除湿低温風とされ、再び穀物槽内へ送給される。こ の一連の循環送給過程によって、穀物槽内の空気は低温適湿とされ、穀物はこの 環境状態で貯蔵される。
【0009】 このように、前述の穀物乾燥貯蔵装置によれば、1台のヒートポンプユニット によって乾燥運転及び貯蔵運転の両方を行うことができるので、従来のように米 の食味と品質を良好にするために乾燥用の装置と貯蔵用の装置とを別々に設ける 必要が無くなり、装置の設置スペースやコストの削減を図ることができる。
【0010】
ところで、前述の如き穀物乾燥貯蔵装置では,乾燥運転する場合や貯蔵運転す る場合には、前述の如く複数のダンパを各運転状態に応じてそれぞれ切り換える 必要があり、このため、これらの複数のダンパを容易かつ確実に切り換えること ができ操作性を向上させるための対策が切望されていた。またこれと共に、複数 のダンパが各運転状態に応じて切り換えれらた場合には、この運転状態と異なる 運転スイッチが誤って操作されても装置が誤作動しないような対策も必要である 。
【0011】 本考案は上記事実を考慮し、米等の穀物の食味と品質を良好に保ちながら一台 の装置で乾燥及び貯蔵の双方を行うことができるのみならず、乾燥運転と貯蔵運 転とを容易に切り換えることができ、合わせて、装置の誤作動も防止することが できる穀物乾燥貯蔵装置を得ることが目的である。
【0012】
請求項1に係る考案の穀物乾燥貯蔵装置は、機体内に設けられ穀物を収容する 穀物槽と、前記穀物槽の直下に位置し通気性の隔壁によって前記穀物槽と仕切ら れた空調室と、前記空調室に設けられ蒸発器及び凝縮器を備え前記蒸発器及び凝 縮器を通った空気を送給する送給ユニットと、前記空調室に開閉自在に設けられ 開放状態では前記穀物槽へ穀物を張り込み可能な張込ホッパと、を有する穀物乾 燥貯蔵装置において、前記送給ユニットに設けられ、前記凝縮器を前記空調室に 開放する第1状態と前記凝縮器を前記空調室と遮断しかつ前記機体外部に開放す る第2状態との間で移動可能とされ、前記第1状態では前記凝縮器を通った空気 の前記空調室への送給を可能とし、前記第2状態では前記凝縮器を通った空気の 前記空調室への送給を阻止しかつ前記凝縮器への外気の流入を可能とする凝縮器 弁体と、前記穀物槽に設けられ、前記穀物槽を前記機体外部に開放する状態及び 閉鎖する状態との間で移動可能とされ、前記凝縮器弁体が前記第1状態の場合に は前記開放状態となり前記凝縮器弁体が前記第2状態の場合には前記閉鎖状態と なる穀物槽弁体と、前記送給ユニットに設けられ、前記蒸発器を前記機体外部に 開放し前記蒸発器への外気の流入を可能とする状態と、前記蒸発器を前記空調室 に開放し前記蒸発器への外気の流入を阻止しかつ前記空調室内の空気の流入を可 能とする状態と、の間で移動可能とされ、前記凝縮器弁体が前記第1状態の場合 には前記外気流入状態となり前記凝縮器弁体が前記第2状態の場合には前記空調 室内空気流入状態となる蒸発器弁体と、前記凝縮器弁体と穀物槽弁体と蒸発器弁 体に共に連結されると共に前記張込ホッパ内に設けられ、前記各弁体を共に操作 して切り換える操作ハンドルと、を備えたことを特徴としている。
【0013】 請求項2に係る考案の穀物乾燥貯蔵装置は、機体内に設けられ穀物を収容する 穀物槽と、前記穀物槽の直下に位置し通気性の隔壁によって前記穀物槽と仕切ら れた空調室と、前記空調室に設けられ蒸発器及び凝縮器を備え前記蒸発器及び凝 縮器を通った空気を送給する送給ユニットと、を有し、乾燥スイッチ及び貯蔵ス イッチの操作によって乾燥運転及び貯蔵運転する穀物乾燥貯蔵装置において、前 記送給ユニットに設けられ、前記凝縮器を前記空調室に開放する第1状態と前記 凝縮器を前記空調室と遮断しかつ前記機体外部に開放する第2状態との間で移動 可能とされ、前記第1状態では前記凝縮器を通った空気の前記空調室への送給を 可能とし、前記第2状態では前記凝縮器を通った空気の前記空調室への送給を阻 止しかつ前記凝縮器への外気の流入を可能とする凝縮器弁体と、前記穀物槽に設 けられ、前記穀物槽を前記機体外部に開放する状態及び閉鎖する状態との間で移 動可能とされ、前記凝縮器弁体が前記第1状態の場合には前記開放状態となり前 記凝縮器弁体が前記第2状態の場合には前記閉鎖状態となる穀物槽弁体と、前記 送給ユニットに設けられ、前記蒸発器を前記機体外部に開放し前記蒸発器への外 気の流入を可能とする状態と、前記蒸発器を前記空調室に開放し前記蒸発器への 外気の流入を阻止しかつ前記空調室内の空気の流入を可能とする状態と、の間で 移動可能とされ、前記凝縮器弁体が前記第1状態の場合には前記外気流入状態と なり前記凝縮器弁体が前記第2状態の場合には前記空調室内空気流入状態となる 蒸発器弁体と、前記各弁体の移動状態を検出可能なリミットスイッチと、前記凝 縮器弁体が前記第1状態となり前記穀物槽弁体が前記開放状態となり前記蒸発器 弁体が前記外気流入状態となった場合には前記リミットスイッチの検出信号に基 づいて前記貯蔵スイッチの作動を阻止し、及び/または、前記凝縮器弁体が前記 第2状態となり前記穀物槽弁体が前記閉鎖状態となり前記蒸発器弁体が前記空調 室内空気流入状態となった場合には前記リミットスイッチの検出信号に基づいて 前記乾燥スイッチの作動を阻止する制御手段と、を備えたことを特徴としている 。
【0014】
請求項1記載の穀物乾燥貯蔵装置では、穀物槽に収容された穀物を乾燥させる 場合には、各弁体に連結された操作ハンドルが操作されて、凝縮器弁体が第1状 態とされ穀物槽弁体が開放状態とされ蒸発器弁体が外気流入状態とされる。これ により、凝縮器及び蒸発器が共に空調室に開放されると共に、穀物槽が機体外部 に開放される。このため、凝縮器を通った空気(高温風)及び蒸発器を通った空 気(除湿低温風)が共に空調室へ至り、空調室で混合されてほぼ除湿常温風とな りこの状態で穀物槽へ送給されて、穀物槽内の穀物が乾燥される。
【0015】 一方、穀物槽に収容された穀物を乾燥後に貯蔵する場合には、各弁体に連結さ れた操作ハンドルが同様に操作されて、凝縮器弁体が第2状態とされ穀物槽弁体 が閉鎖状態とされ蒸発器弁体が空調室内空気流入状態とされる。これにより、凝 縮器が空調室と遮断されかつ機体外部に開放されると共に、穀物槽が機体外部と 閉鎖される。このため、凝縮器を通った空気の空調室への送給は阻止され、蒸発 器を通った空気(除湿低温風)のみが空調室内で循環される。空調室は通気性の 隔壁によって穀物槽と仕切られているため、穀物槽内の穀物は隔壁からの伝熱作 用及び通気作用により低温適湿の状態で貯蔵される。
【0016】 このように、本考案に係る穀物乾燥貯蔵装置を例えば籾を対象として適用すれ ば、従来技術の項で説明した乾燥面及び貯蔵面での条件が満足されるので米の食 味と品質を良好に保ちながら一台の装置で乾燥及び貯蔵の双方を行うことができ るのみならず、単一の操作ハンドルの操作によって複数の弁体を乾燥運転に対応 した状態と貯蔵運転に対応した状態に容易に切り換えることができ、操作性が向 上する。また、操作ハンドルは張込ホッパ内に設けられているため、不要に作業 者と干渉することがなく、また、操作後に張込ホッパを閉鎖すれば空調室の気密 状態が阻害されることもない。
【0017】 請求項2記載の穀物乾燥貯蔵装置では、穀物槽に収容された穀物を乾燥させる 場合には、乾燥スイッチが操作されて乾燥運転される。
【0018】 この乾燥運転の際には、凝縮器弁体が第1状態とされ穀物槽弁体が開放状態と され蒸発器弁体が外気流入状態とされる。これにより、凝縮器及び蒸発器が共に 空調室に開放されると共に、穀物槽が機体外部に開放される。このため、凝縮器 を通った空気(高温風)及び蒸発器を通った空気(除湿低温風)が共に空調室へ 至り、空調室で混合されてほぼ除湿常温風となりこの状態で穀物槽へ送給されて 、穀物槽内の穀物が乾燥される。
【0019】 一方、穀物槽に収容された穀物を乾燥後に貯蔵する場合には、貯蔵スイッチが 操作されて貯蔵運転される。
【0020】 この貯蔵運転の際には、凝縮器弁体が第2状態とされ穀物槽弁体が閉鎖状態と され蒸発器弁体が空調室内空気流入状態とされる。これにより、凝縮器が空調室 と遮断されかつ機体外部に開放されると共に、穀物槽が機体外部と閉鎖される。 このため、凝縮器を通った空気の空調室への送給は阻止され、蒸発器を通った空 気(除湿低温風)のみが空調室内で循環される。空調室は通気性の隔壁によって 穀物槽と仕切られているため、穀物槽内の穀物は隔壁からの伝熱作用及び通気作 用により低温適湿の状態で貯蔵される。
【0021】 ここで、乾燥運転及び貯蔵運転における各弁体の移動状態は、リミットスイッ チによって検出され、さらに、乾燥スイッチと貯蔵スイッチの作動は制御手段に よって制限される。すなわち、乾燥運転の際には、これに応じた各弁体の移動状 態がリミットスイッチによって検出され、この検出信号に基づいて制御手段によ り貯蔵スイッチの作動が阻止される。また、貯蔵運転の際には、これに応じた各 弁体の移動状態がリミットスイッチによって検出され、この検出信号に基づいて 制御手段により乾燥スイッチの作動が阻止される。したがって、各運転の際にこ の運転状態と異なる運転スイッチを作業者が不用意に誤って操作しても装置が誤 作動することがない。
【0022】 このように、本考案に係る穀物乾燥貯蔵装置を例えば籾を対象として適用すれ ば、従来技術の項で説明した乾燥面及び貯蔵面での条件が満足されるので米の食 味と品質を良好に保ちながら一台の装置で乾燥及び貯蔵の双方を行うことができ るのみならず、装置の誤作動も防止することができる。
【0023】
図1には、本考案の実施例に係る穀物乾燥貯蔵装置10の一部破断した斜視図 が示されており、図2には穀物乾燥貯蔵装置10を側方から見た断面図が示され ている。また、図3及び図4には、この穀物乾燥貯蔵装置10の概略構成図が示 されている。
【0024】 穀物乾燥貯蔵装置10の機体12は、全体として箱体形状に構成されており、 機体12内には穀物槽14が設けられいる。穀物槽14には、その高さ方向中間 部に四角錐形状に形成して組付けられた隔壁16が設けられており、この隔壁1 6上へ穀物18が集積される。隔壁16には無数の透孔20が形成されて通気性 を有しており、後述する除湿常温風又は除湿低温風の流入用とされている。
【0025】 また、穀物槽14の中央部には、機体12の高さ方向に長い円筒状の筒体22 が配置されている。筒体22の軸方向中間部には、切欠き24が形成されており 、穀物槽14の下部空間と連通されている。また、筒体22の下端部は台座26 によって閉止されている。さらに、筒体22の下端部周面一部は開口されており 、筒体22に隣接して配設された導穀路28と連通されている。導穀路28の上 端部には、張込ホッパ30が開閉可能に取り付けられている。図1には張込ホッ パ30の開放状態が示されており、この状態で穀物18が投入される。また、筒 体22の軸芯部には、機体12の天井壁12Aに配設されたモータ32の駆動力 を受けて作動するスクリューコンベヤ34が配設されている。
【0026】 筒体22の上端部には、略箱体形状の排出桶36の傾斜上端部が接続されてい る。排出桶36の傾斜下端部は機体12外へ突出しており、穀物18を穀物槽1 4外へ排出可能としている。この筒体22の上端部と排出桶36の傾斜上端部と の境目には、開閉可能な排出弁38が設けられている。排出弁38の開放状態( 図2に二点鎖線で示される状態)では、スクリューコンベヤ34によって搬送さ れてきた穀物18が排出桶36内へ案内され、排出弁38の閉塞状態では、前記 穀物18が機体12(穀物槽14)内へ再び排出される。
【0027】 機体12(穀物槽14)の上部には排気口40が設けられている。この排気口 40には、開閉可能な穀物槽弁体としての排気ダンパ42が設けられると共に吸 引ファン43が配置されている。排気ダンパ42が開放された状態(図2に二点 鎖線で示される状態、図3に示される状態)で吸引ファン43が作動すると穀物 槽14の内気が排気され、排気ダンパ42が閉塞された状態(図2に実線で示さ れる状態、図4に示される状態)では穀物槽14の内気は排気されない構成であ る。
【0028】 また、穀物槽14の側壁には温度センサ44、湿度センサ46及び水分計48 が配設されている。これらの温度センサ44、湿度センサ46及び水分計48は いずれも穀物槽14の上端部付近に対応して設けられている。温度センサ44は 穀物槽14内外の気温を検出し、湿度センサ46は穀物槽14内外の湿度を検出 している。また、水分計48は、非破砕式とされ、穀物槽14内の穀物18の水 分値を測定している。
【0029】 一方、穀物槽14(隔壁16)の直下には空調室50が設けられており、通気 性の隔壁16によって穀物槽14と仕切られている。空調室50には送給ユニッ トとしてのヒートポンプユニット52が設けられている。このヒートポンプユニ ット52は、通風路54及び通風路56を備えている。これらの通風路54及び 通風路56の一方の端部は、共に開口とされ機体12外へ開放されている。また 、通風路54の他方の端部は、連通路58によって空調室50に連通すると共に 、通風路56の他方の端部は、連通路58によって空調室50及び機体12の外 部に開放されている。
【0030】 通風路54には、その途中に蒸発器60が配設されている。また、通風路56 には、蒸発器60よりも連通路58側にファン62が配設されている。このファ ン62は、後述する貯蔵運転の際に駆動されて、蒸発器60を通過した空気を図 3に実線で示される矢印A方向に沿って連通路58から空調室50内へ送給でき る構成である。一方、通風路56には、凝縮器64及び圧縮器66が配設されて いる。これらの凝縮器64、圧縮器66及び蒸発器60は冷媒管68によって連 結されている。冷媒管68内には図示しない冷媒が一定方向へ流動している。蒸 発器60と凝縮器64とを連通している冷媒管68の途中には膨張弁70が配設 されている。従って、圧縮器66で断熱圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、凝縮 器64を通ることによって液化され、膨張弁70を通過することによって膨張さ れ、蒸発器60を通ることによって気化される。また、通風路56には、圧縮器 66よりも機体12外側にファン72が配設されている。このファン72は、フ ァン62と同様に後述する貯蔵運転の際に駆動されて、凝縮器64を通過した空 気を、図4に実線で示される矢印B方向に沿って通風路56から穀機体12外へ 送給できる構成である。
【0031】 上述した連通路58には、通風路56に対応して、凝縮器弁体としてのダンパ 74が開閉移動可能に配設されている。ここで、図3に示される状態がダンパ7 4の開放状態(第1状態)であり、この状態では通風路56は連通路58と連通 されて空調室50に開放されている。したがって、この状態では、凝縮器64を 通った空気は機体12外へ放出されることなく連通路58から空調室50へ送給 される構成である。一方、図4に示される状態がダンパ74の閉塞状態(第2状 態)であり、この状態では通風路56は空調室50と遮断されかつ機体12の外 部に開放される。したがって、この状態では、凝縮器64を通過した空気が空調 室50へ送給されることがなく、かつ凝縮器64(通風路56)への外気の流入 が可能となる構成である。
【0032】 一方、通風路54の蒸発器60の側の端部にはダクト76の一端が連結されて おり、ダクト76の他端は空調室50内に開放されている。さらに、ダクト76 の一端には、通風路54(蒸発器60)に対応して、蒸発器弁体としてのダンパ 78が開閉移動可能に配設されている。ここで、図3に示される状態がダンパ7 8の外気流入状態であり、ダクト76を閉鎖すると共に通風路54を機体12の 外部に開放している。したがってこの状態では、蒸発器60(通風路54)への 外気の流入が可能となる構成である。また、図4に示される状態がダンパ78の 空調室内空気流入状態であり、ダクト76を開放して通風路54と連通すると共 に通風路54を機体12の外部と遮断している。したがってこの状態では、通風 路54はダクト76を介して空調室50のみと連通されかつ機体12の外部と遮 断され、蒸発器60(通風路54)への外気の流入が阻止され空調室50内の空 気の流入のみが可能となる構成である。
【0033】 図1に示す如く、ヒートポンプユニット52の上壁にはベルクランク80が取 り付けられている。このベルクランク80は、前述のダンパ74の回転軸に一体 的に固定されており、このためベルクランク80を移動させることによりダンパ 74が開放状態(第1状態)と閉塞状態(第2状態)との間で開閉移動される構 成である。また、ベルクランク80の一端部には、ワイヤ82及びワイヤ84が 連結されている。ワイヤ82の他端部は前述のダンパ78に連結されており、さ らに、ワイヤ84の他端部は前述の排気ダンパ42に連結されている。したがっ て、ベルクランク80が移動することにより、ダンパ74のみならずダンパ78 及び排気ダンパ42も共に開閉移動される構成である。
【0034】 一方、ベルクランク80の他端部には操作ハンドル86が連結されている。こ の操作ハンドル86の握持部分86Aは、張込ホッパ30の収容部分内に位置し ており、このため、張込ホッパ30を開放することにより操作ハンドル86(握 持部分86A)を操作してベルクランク80を移動させることができる。
【0035】 ベルクランク80の近傍にはリミットスイッチ88が配置されている。リミッ トスイッチ88は、ベルクランク80に当接することによりベルクランク80の 移動状態すなわち前述のダンパ74、ダンパ78及び排気ダンパ42の開閉状態 を検出可能である。このリミットスイッチ88は、図5に示す如く、制御装置9 0に接続されている。
【0036】 また、制御装置90には、リミットスイッチ88のみならず、乾燥スイッチ9 2、貯蔵スイッチ94、張込スイッチ96、排出スイッチ98の各運転スイッチ 、温度センサ44、湿度センサ46、水分計48が接続されており、さらに、前 述のモータ32、吸引ファン43、ヒートポンプユニット52(蒸発器60、凝 縮器64及び圧縮器66)、ファン62及びファン72が接続されている。この 制御装置90は、各運転スイッチの操作によって、モータ32、吸引ファン43 、ヒートポンプユニット52(蒸発器60、凝縮器64及び圧縮器66)、ファ ン62及びファン72をそれぞれ作動させ、張込運転、乾燥運転、貯蔵運転及び 排出運転の各運転をすることができる。なおここで、制御装置90は、乾燥運転 状態すなわちダンパ74が第1状態となり排気ダンパ42が開放状態となりダン パ78が外気流入状態となった場合には、リミットスイッチ88の検出信号に基 づいて貯蔵スイッチ94の作動を阻止し、さらに、貯蔵運転状態すなわちダンパ 74が第2状態となり排気ダンパ42が閉鎖状態となりダンパ78が空調室内空 気流入状態となった場合には、リミットスイッチ88の検出信号に基づいて乾燥 スイッチ92の作動を阻止するようになっている。
【0037】 次に本実施例の作用を説明する。 上記構成の穀物乾燥貯蔵装置10では、張込運転、乾燥運転、貯蔵運転及び排 出運転の各処理が実施でき、以下に各運転状態をそれぞれ説明する。
【0038】 ここで、表1には、穀物乾燥貯蔵装置10の各運転状態におけるヒートポンプ ユニット52やダンパ74、ダンパ78等の各部の作動状態が示されており、こ の表1を参照しながら説明する。
【0039】
【表1】
【0040】 先ず、張込み運転の際には、操作ハンドル86が操作されてベルクランク80 が移動され、図1に示す如くダンパ74は開放状態とされ、通風路56は連通路 58と連通されて空調室50に開放される。また、ダンパ78は外気流入状態と され、ダクト76が閉鎖されると共に通風路54が機体12の外部に開放される 。さらに、排気ダンパ42が開放され、穀物槽14が外部に開放される。次いで 、貯蔵スイッチ94が操作されると、ヒートポンプユニット52(圧縮器66、 蒸発器60及び凝縮器64等)は停止され、吸引ファン43が作動される。なお 、この吸引ファン43の作動は、後述する乾燥運転の際と異なり、穀物槽14内 の排塵のためである。さらに、スクリューコンベヤ34が作動される。
【0041】 ここで、作業者によって、張込ホッパ30内へ穀物18が投入される。投入さ れた穀物18は導穀路28を通って、筒体22の下端部へ案内される。案内され た穀物18は、スクリューコンベヤ34によって筒体22の上部へと搬送されて いく。筒体22の上部へ搬送されてきた穀物18は、筒体22の上端から穀物槽 14内へ集積されていく。穀物槽14内へ集積された穀物18は穀物槽14の下 部から再び筒体22内へと案内され、スクリューコンベヤ34によって同様に筒 体22の上端へ向けて搬送されていく。このようにして、穀物18は穀物槽14 内で循環される。
【0042】 次に、穀物18が穀物槽14内で循環されている状態で、穀物18の乾燥運転 が行われる。
【0043】 この乾燥運転の際には、必要であれば操作ハンドル86が操作されてベルクラ ンク80が移動され、図1に示す如く、ダンパ74は開放状態(第1状態)とさ れ、通風路56は連通路58と連通されて空調室50に開放される。さらに、ダ ンパ78は外気流入状態とされ、ダクト76が閉鎖されると共に通風路54は機 体12の外部に開放される。また、排気ダンパ42が開放されて、穀物槽14が 外部に開放される。次いで、乾燥スイッチ92が操作されると、ヒートポンプユ ニット52が作動される。なおこの場合、ファン62及びファン72は何れも停 止され、圧縮器66、蒸発器60及び凝縮器64のみが作動される。また、吸引 ファン43が作動される。
【0044】 これにより、穀物槽14及び空調室50内の空気が吸引され、通風路54内へ 取り込まれた外気は、蒸発器60を通過して除湿低温風とされた後に連通路58 を介して空調室50内へ送給される。これと同時に、通風路56内へ取り込まれ た外気は、凝縮器64を通過して高温風とされた後に連通路58を介して空調室 50内へと送給される。空調室50では、送給された除湿低温風と高温風とが混 合された状態、即ちほぼ除湿常温風とされた状態となり、この状態で穀物槽14 内へ送給される。送給された除湿常温風は、排気口40から穀物槽14外へ排気 される。この一連の送給過程と共に、スクリューコンベヤ34が断続的に駆動さ れて前述の如く穀物18が穀物槽14内で循環され、これによって穀物18が乾 燥される。
【0045】 このように、吸引ファン43の駆動により穀物槽14の側からの吸引によって 除湿常温風を穀物槽14へ送給するため、機体12の壁の隙間等から前記除湿常 温風が不要に流出することがなく、蒸発器60及び凝縮器64を通った空気(除 湿常温風)を有効に利用することができ、効率的となる。また、機体12の壁の 隙間等から塵埃が飛散して装置周辺が汚れることも防止できる。
【0046】 さらに、この乾燥運転の際には、吸引ファン43により除湿常温風を吸引して 穀物槽14へ送給するため、前述の如くファン62及びファン72は何れも停止 させておくことができ、これによって装置の運転コストや騒音が低減される。
【0047】 上述した乾燥運転により、穀物18の水分値が所定水分値に達した場合には、 貯蔵運転が行われる。
【0048】 貯蔵運転の際には、操作ハンドル86が操作されてベルクランク80が移動さ れ、これにより図2に示す如く、ダンパ74が閉塞状態(第2状態)とされ、通 風路56は空調室50と遮断されかつ機体12の外部に開放される。また、ダン パ78は空調室内空気流入状態とされ、ダクト76が開放されて通風路54が連 通されると共に通風路54は機体12の外部と遮断される。さらに、排気ダンパ 42が閉鎖されて穀物槽14は機体12の外部と閉鎖される。次いで、貯蔵スイ ッチ94が操作されると、スクリューコンベヤ34(モータ32)が停止される と共に、吸引ファン43も停止される。さらに、ヒートポンプユニット52が作 動される。この場合には、ファン62及びファン72は何れも作動される。
【0049】 これにより、凝縮器64を通過した後の高温風はファン72によって吸引され 、空調室50へ送給されることなく機体12外へ排出される。一方、通風路54 はダクト76を介して空調室50のみと連通されかつ機体12の外部と遮断され 、蒸発器60(通風路54)への外気の流入が阻止され空調室50内の空気の流 入のみが可能となっているため、ファン62の作動により、蒸発器60を通過し た後の除湿低温風は連通路58を介して空調室50内へ送給される。送給された 除湿低温風は再びダクト76を介して通風路54へ至り、以後はこれが繰り返さ れて、蒸発器60を通った空気(除湿低温風)のみが空調室50内で循環される 。空調室50は通気性の隔壁16によって穀物槽14と仕切られているため、穀 物槽14内の穀物18は隔壁16からの伝熱作用及び通気作用により低温適湿の 状態で貯蔵される。
【0050】 ここで、従来の如く穀物槽14へ空気を送給して貯蔵する構成の場合には空気 送給のための抵抗が大きく、したがって送給のための駆動力が増加して大型のフ ァン等が不可欠であった。これに対し、本実施例の穀物乾燥貯蔵装置10では、 蒸発器60を通った空気(除湿低温風)のみが空調室50内で循環されるため、 循環のための駆動力が小さくてすみ、したがってファン62を小型にすることが でき、装置の運転コストや騒音を大幅に低減することができる。
【0051】 乾燥あるいは貯蔵した後の穀物18を装置外へ排出する際には、再び操作ハン ドル86が操作されてベルクランク80が移動され、前述の張込み運転の際と同 様にダンパ74が開放状態とされ、ダンパ78が外気流入状態とされ、さらに排 気ダンパ42が開放される。次いで、排出スイッチ98が操作されると、ヒート ポンプユニット52は停止され、また吸引ファン43が作動される。この吸引フ ァン43の作動は、前述の張込み運転の際と同様に穀物槽14内の排塵のためで ある。さらに、排出弁38が開放されると共にスクリューコンベヤ34(モータ 32)が作動される。
【0052】 これにより、スクリューコンベヤ34によって搬送された穀物18が排出桶3 6内へ案内され、穀物18が機体12(穀物槽14)外へ排出される。
【0053】 以上の如く、本実施例に係る穀物乾燥貯蔵装置10を籾を対象として適用すれ ば、従来技術の項で説明した乾燥面及び貯蔵面での条件が満足されるので米の食 味と品質を良好に保ちながら一台の装置で乾燥及び貯蔵の双方を行うことができ るのみならず、装置の運転コストや騒音を大幅に低減することができる。
【0054】 また、穀物乾燥貯蔵装置10では、単一の操作ハンドル86の操作によって複 数のダンパ(ダンパ74、ダンパ78及び排気ダンパ42)を乾燥運転に対応し た状態と貯蔵運転に対応した状態に容易に切り換えることができ、操作性が向上 する。また、操作ハンドル86(握持部分86A)は張込ホッパ30内に設けら れているため、不要に作業者と干渉することがなく、また、操作後に張込ホッパ 30を閉鎖すれば空調室50の気密状態が阻害されることもない。
【0055】 さらに、穀物乾燥貯蔵装置10では、乾燥運転及び貯蔵運転における各ダンパ の移動状態が、リミットスイッチ88によって検出され、さらに、乾燥スイッチ 92と貯蔵スイッチ94の作動は制御装置90によって制限される。すなわち、 乾燥運転の際には、これに応じた各ダンパの移動状態(ベルクランク80の移動 状態)がリミットスイッチ88によって検出され、この検出信号に基づいて制御 装置90により貯蔵スイッチ94の作動が阻止される。一方、貯蔵運転の際には 、これに応じた各ダンパの移動状態がリミットスイッチ88によって検出され、 この検出信号に基づいて制御装置90により乾燥スイッチ92の作動が阻止され る。したがって、各運転の際にこの運転状態と異なる運転スイッチを作業者が不 用意に誤って操作しても装置が誤作動することがない。
【0056】 なお、本考案は、籾を対象として適用する場合に有効であることはもとより、 上述した乾燥及び貯蔵が必要とされる籾以外の穀物であっても当然に有効である 。
【0057】
以上説明した如く、本考案に係る穀物乾燥貯蔵装置は、米等の穀物の食味と品 質を良好に保ちながら一台の装置で乾燥及び貯蔵の双方を行うことができるのみ ならず、乾燥運転と貯蔵運転とを容易に切り換えることができ、また、装置の誤 作動も防止することができるという優れた効果を有している。
【図1】本考案の実施例に係る穀物乾燥貯蔵装置の一部
破断した斜視図である。
破断した斜視図である。
【図2】本考案の実施例に係る穀物乾燥貯蔵装置を側方
から見た断面図である。
から見た断面図である。
【図3】本考案の実施例に係る穀物乾燥貯蔵装置の乾燥
運転の際の各部の状態を示す概略構成図である。
運転の際の各部の状態を示す概略構成図である。
【図4】本考案の実施例に係る穀物乾燥貯蔵装置の貯蔵
運転の際の各部の状態を示す概略構成図である。
運転の際の各部の状態を示す概略構成図である。
【図5】本考案の実施例に係る穀物乾燥貯蔵装置の制御
装置と各部の接続状態を示す概略構成図である。
装置と各部の接続状態を示す概略構成図である。
10 穀物乾燥貯蔵装置 12 機体 14 穀物槽 16 隔壁 18 穀物 30 張込ホッパ 42 排気ダンパ(穀物槽弁体) 43 吸引ファン 50 空調室 52 ヒートポンプユニット(送給ユニット) 54 通風路 56 通風路 58 連通路 60 蒸発器 64 凝縮器 74 ダンパ(凝縮器弁体) 78 ダンパ(蒸発器弁体) 86 操作ハンドル 88 リミットスイッチ 90 制御装置 92 乾燥スイッチ 94 貯蔵スイッチ
Claims (2)
- 【請求項1】 機体内に設けられ穀物を収容する穀物槽
と、前記穀物槽の直下に位置し通気性の隔壁によって前
記穀物槽と仕切られた空調室と、前記空調室に設けられ
蒸発器及び凝縮器を備え前記蒸発器及び凝縮器を通った
空気を送給する送給ユニットと、前記空調室に開閉自在
に設けられ開放状態では前記穀物槽へ穀物を張り込み可
能な張込ホッパと、を有する穀物乾燥貯蔵装置におい
て、 前記送給ユニットに設けられ、前記凝縮器を前記空調室
に開放する第1状態と前記凝縮器を前記空調室と遮断し
かつ前記機体外部に開放する第2状態との間で移動可能
とされ、前記第1状態では前記凝縮器を通った空気の前
記空調室への送給を可能とし、前記第2状態では前記凝
縮器を通った空気の前記空調室への送給を阻止しかつ前
記凝縮器への外気の流入を可能とする凝縮器弁体と、 前記穀物槽に設けられ、前記穀物槽を前記機体外部に開
放する状態及び閉鎖する状態との間で移動可能とされ、
前記凝縮器弁体が前記第1状態の場合には前記開放状態
となり前記凝縮器弁体が前記第2状態の場合には前記閉
鎖状態となる穀物槽弁体と、 前記送給ユニットに設けられ、前記蒸発器を前記機体外
部に開放し前記蒸発器への外気の流入を可能とする状態
と、前記蒸発器を前記空調室に開放し前記蒸発器への外
気の流入を阻止しかつ前記空調室内の空気の流入を可能
とする状態と、の間で移動可能とされ、前記凝縮器弁体
が前記第1状態の場合には前記外気流入状態となり前記
凝縮器弁体が前記第2状態の場合には前記空調室内空気
流入状態となる蒸発器弁体と、 前記凝縮器弁体と穀物槽弁体と蒸発器弁体に共に連結さ
れると共に前記張込ホッパ内に設けられ、前記各弁体を
共に操作して切り換える操作ハンドルと、 を備えたことを特徴とする穀物乾燥貯蔵装置。 - 【請求項2】 機体内に設けられ穀物を収容する穀物槽
と、前記穀物槽の直下に位置し通気性の隔壁によって前
記穀物槽と仕切られた空調室と、前記空調室に設けられ
蒸発器及び凝縮器を備え前記蒸発器及び凝縮器を通った
空気を送給する送給ユニットと、を有し、乾燥スイッチ
及び貯蔵スイッチの操作によって乾燥運転及び貯蔵運転
する穀物乾燥貯蔵装置において、 前記送給ユニットに設けられ、前記凝縮器を前記空調室
に開放する第1状態と前記凝縮器を前記空調室と遮断し
かつ前記機体外部に開放する第2状態との間で移動可能
とされ、前記第1状態では前記凝縮器を通った空気の前
記空調室への送給を可能とし、前記第2状態では前記凝
縮器を通った空気の前記空調室への送給を阻止しかつ前
記凝縮器への外気の流入を可能とする凝縮器弁体と、 前記穀物槽に設けられ、前記穀物槽を前記機体外部に開
放する状態及び閉鎖する状態との間で移動可能とされ、
前記凝縮器弁体が前記第1状態の場合には前記開放状態
となり前記凝縮器弁体が前記第2状態の場合には前記閉
鎖状態となる穀物槽弁体と、 前記送給ユニットに設けられ、前記蒸発器を前記機体外
部に開放し前記蒸発器への外気の流入を可能とする状態
と、前記蒸発器を前記空調室に開放し前記蒸発器への外
気の流入を阻止しかつ前記空調室内の空気の流入を可能
とする状態と、の間で移動可能とされ、前記凝縮器弁体
が前記第1状態の場合には前記外気流入状態となり前記
凝縮器弁体が前記第2状態の場合には前記空調室内空気
流入状態となる蒸発器弁体と、 前記各弁体の移動状態を検出可能なリミットスイッチ
と、 前記凝縮器弁体が前記第1状態となり前記穀物槽弁体が
前記開放状態となり前記蒸発器弁体が前記外気流入状態
となった場合には前記リミットスイッチの検出信号に基
づいて前記貯蔵スイッチの作動を阻止し、及び/また
は、前記凝縮器弁体が前記第2状態となり前記穀物槽弁
体が前記閉鎖状態となり前記蒸発器弁体が前記空調室内
空気流入状態となった場合には前記リミットスイッチの
検出信号に基づいて前記乾燥スイッチの作動を阻止する
制御手段と、 を備えたことを特徴とする穀物乾燥貯蔵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3601093U JP2558468Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 穀物乾燥貯蔵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3601093U JP2558468Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 穀物乾燥貯蔵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH076682U true JPH076682U (ja) | 1995-01-31 |
JP2558468Y2 JP2558468Y2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=12457793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3601093U Expired - Lifetime JP2558468Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 穀物乾燥貯蔵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558468Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014085036A (ja) * | 2012-10-22 | 2014-05-12 | Ketaka Electric Co Ltd | 乾燥用ドーム及びこの乾燥用ドームを備えた温風乾燥装置 |
JP2017038535A (ja) * | 2015-08-18 | 2017-02-23 | 株式会社サタケ | 水稲種子の温湯消毒法 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP3601093U patent/JP2558468Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014085036A (ja) * | 2012-10-22 | 2014-05-12 | Ketaka Electric Co Ltd | 乾燥用ドーム及びこの乾燥用ドームを備えた温風乾燥装置 |
JP2017038535A (ja) * | 2015-08-18 | 2017-02-23 | 株式会社サタケ | 水稲種子の温湯消毒法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2558468Y2 (ja) | 1997-12-24 |
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