JPH0766176A - ドライエッチング方法 - Google Patents

ドライエッチング方法

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JPH0766176A
JPH0766176A JP21032693A JP21032693A JPH0766176A JP H0766176 A JPH0766176 A JP H0766176A JP 21032693 A JP21032693 A JP 21032693A JP 21032693 A JP21032693 A JP 21032693A JP H0766176 A JPH0766176 A JP H0766176A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 SiON(酸化窒化シリコン)反射防止膜を
積層したW−ポリサイド・ゲート電極の異方性エッチン
グを行う。 【構成】 Cl2 /O2 混合ガスを用いて反応生成物S
iClx の堆積を促進できる条件でエッチングを行う
か、または上記ガス組成に占めるO2 の流量比をオーバ
ーエッチング時に低下させる。たとえエッチング途中で
レジスト・マスク7の後退に伴ってSiON反射防止膜
6aの肩部が露出し、ここから放出された酸素系活性種
により側壁面上の炭素系ポリマーが消費されても、これ
による側壁保護膜8の脆弱化を抑制でき、ゲート電極5
aの異方性形状を維持することができる。 【効果】 エキシマ・レーザ・リソグラフィにより線幅
0.3μmクラス以下の次世代以降の微細加工を行う場
合の実用プロセスを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造等の微
細加工分野において行われるドライエッチング方法に関
し、特に酸素を含有する反射防止膜とシリコン系材料層
との積層系の異方性エッチングを実現する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化が加速的に進行す
るに伴い、その最小加工寸法も急速に縮小されている。
たとえば、現状で量産ラインに移行されている16MD
RAMの最小加工寸法は約0.5μmであるが、次世代
の64MDRAMでは0.35μm以下、次々世代の2
56MDRAMでは0.25μm以下に縮小されるとみ
られている。
【0003】この微細化度は、マスク・パターンを形成
するフォトリソグラフィ技術に依存するといっても過言
ではない。現行の0.5μmクラスの加工には、高圧水
銀ランプのg線(波長436nm)やi線(波長365
nm)等の可視〜近紫外光源が、また0.35μm〜
0.25μm(ディープ・サブミクロン)クラスでは、
KrFエキシマ・レーザ光(波長248nm)等の遠紫
外光源が用いられる。特に線幅0.4μm以下の微細な
マスクを形成するフォトリソグラフィ技術においては、
ハレーションや定在波効果によるコントラストや解像度
の低下を防止するために、下地材料層からの反射光を弱
めるための反射防止膜がほぼ必須となる。
【0004】反射防止膜の構成材料としては、従来から
アモルファス・シリコン、TiN、TiON等が多く用
いられてきたが、近年、SiON(酸化窒化シリコン)
が遠紫外領域において良好な光学特性を有することが示
され、エキシマ・レーザ・リソグラフィへの適用が期待
されている。たとえば、W(タングステン)−ポリサイ
ド膜の反射率をSiON膜で抑制して微細ゲート加工を
行うようなプロセスが、典型的なプロセスとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかるフォ
トリソグラフィによりレジスト・マスクのパターニング
が終了した後には、次工程のエッチング工程において当
然、反射防止膜もエッチングされることとなる。ここ
で、エッチング中、特にオーバーエッチング時にSiO
Nから放出される酸素により、下地材料層の異方性形状
が劣化する虞れがあることが明らかとなってきた。この
問題を、図2を参照しながら説明する。
【0006】図2(a)は、エッチング開始前のウェハ
の状態を示したものであり、Si基板11上にゲートS
iOx 膜12を介してW−ポリサイド膜15およびSi
ON反射防止膜16が順次積層され、さらにその上に所
定の形状にパターニングされたレジスト・マスク17が
形成されている。ここで、上記W−ポリサイド膜15
は、下層側から順に、不純物を含有するポリシリコン層
13とWSix (タングステン・シリサイド)層14と
が順次積層されたものである。
【0007】このW−ポリサイド膜15をCl2 /O2
混合ガスを用いてエッチングすると、エッチング反応生
成物としてSiClx ,WClOx ,COx ,NOx
が生成することによりエッチングが進行する。その一方
でパターンの側壁面上には、レジスト・マスクのフォワ
ード・スパッタにより供給される分解生成物に由来する
カーボン系ポリマーが堆積し、側壁保護膜18が形成さ
れる。エッチング温度が十分に低ければ、エッチング反
応生成物の中で比較的蒸気圧の低いSiClxも、側壁
保護膜18の構成成分となる。この結果、ジャストエッ
チング終了時には図2(b)に示されるように、異方性
形状を有するゲート電極15aが形成される。なお、図
中、エッチング後の各材料層は、元の符号に添字aを付
して示してある。
【0008】しかし、さらに引き続いてオーバーエッチ
ングを行うと、図2(c)に示されるように、レジスト
・マスク17のエッジの後退に伴ってSiON反射防止
膜16aの肩が露出する場合がある。SiONは、元素
組成比がおおよそSi:O:N=2:1:1であり、S
iO2 に比べてSiリッチである。したがって、Cl系
プラズマに対する耐性が弱く、露出した肩部がスパッタ
されると容易に活性なO* を放出する。すると、このO
* が側壁保護膜18をCOx の形で除去し、側壁保護効
果を低下させる。しかも、オーバーエッチング時にはエ
ッチングすべきW−ポリサイド膜15も減少しているの
で、ラジカルは相対的に過剰である。
【0009】この結果、図2(d)に示されるように、
アンダカットを生じたゲート電極15bが形成されてし
まう。ここで、アンダカットを生じた各材料層は、元の
符号に添字bを付して示してある。アンダカットは、W
ClOx の形でエッチングされ易いWSix 層14bに
おいて、最も顕著に発生している。このように、ゲート
電極の異方性形状が劣化すると、配線抵抗が設計値から
外れる他、LDD構造達成用のサイド・ウォールの形成
が困難となる等の深刻な問題が生ずる。
【0010】かかるオーバーエッチング時の異方性形状
の劣化は、上述のSiON反射防止膜に限らず、酸素を
容易に放出し得る反射防止膜を用いた場合に共通に起こ
り得る現象である。そこで、本発明は酸素を含有する反
射防止膜を用いた場合にも、オーバーエッチング時に異
方性を維持することが可能なシリコン系材料層のドライ
エッチング方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の目的
を達するために鋭意検討を行い、オーバーエッチング時
の異方性低下を、(i)側壁保護効果を増強する、ある
いは(ii) 側壁保護効果の低下をなるべく抑える、のい
ずれかの考え方にもとづいて回避することを考え、本発
明を提案するに至った。
【0012】すなわち、本発明のドライエッチング方法
は、酸素を含有する反射防止膜で表面を被覆されたシリ
コン系材料層をエッチングする際に、まず前記反射防止
膜をエッチングした後、フッ素系化学種以外のハロゲン
系化学種と酸素系化学種とを生成し得るエッチング・ガ
スを用い、該ハロゲン系化学種とシリコンとを含む反応
生成物の堆積を促進させながら前記シリコン系材料層を
エッチングするものである。
【0013】ここで、フッ素系化学種以外のハロゲン系
化学種として最も典型的なものは塩素系化学種および臭
素系化学種であり、また場合によりヨウ素系化学種も用
いられる。これらハロゲン系化学種と酸素系化学種と
は、同一の化合物から供給されても、あるいは別々の化
合物から供給されても構わない。
【0014】あるいは、上述のシリコン系材料層のエッ
チングをジャストエッチング状態までとし、続いて前記
酸素系化学種の前記ハロゲン系化学種に対する生成比を
前記ジャストエッチング工程におけるよりも小としてオ
ーバーエッチングを行っても良い。ここで、上記生成比
はゼロであっても良い。
【0015】ここで、前記酸素を含有する反射防止膜の
構成材料としては、今後のエキシマ・レーザ・リソグラ
フィに対応させる観点からSiONが特に好適である。
SiONは、少なくとも炭素系化学種とフッ素系化学種
とを生成し得るエッチング・ガスを用いてエッチングす
ることができる。この場合のエッチング・ガスとして
は、SiO2 のエッチングに一般的に用いられているフ
ルオロカーボン系化合物やハイドロフルオロカーボン系
ガスを適宜選択もしくは組み合わせて用いることができ
る。
【0016】また、前記シリコン系材料層が高融点金属
ポリサイド膜である場合には、典型的な実用プロセスを
実現することができる。この場合の高融点金属として最
も代表的な材料は、タングステンである。
【0017】なお、少なくとも前記シリコン系材料層の
エッチング時には、該シリコン系材料層を保持する基板
を冷却しても良い。この場合のプロセスは、いわゆる低
温エッチングと呼ばれるプロセスであり、一般的には基
板を0℃以下に冷却される。ただし、ドライエッチング
においては、特に冷却手段を講じなければ化学反応熱や
プラズマからの輻射熱により基板温度が100〜200
℃程度に上昇するのが普通なので、これを冷却して室温
近傍に維持する場合も広い意味の低温エッチングと考え
て良い。
【0018】
【作用】本発明においてシリコン系材料層のエッチング
に用いられるエッチング・ガスは、フッ素以外のハロゲ
ン系化学種と酸素系化学種とを生成することができるこ
とから、Siを塩化物、臭化物等のハロゲン化物の形で
除去できることはもちろん、高融点金属をオキシハロゲ
ン化物の形で除去することができる。したがって、W−
ポリサイド膜のようなエッチング特性の異なる2種類の
材料層から構成される積層膜系のエッチングにおいて
も、途中でガス組成を切り換えることなく、単一のガス
系で異方性形状を達成することができる。
【0019】さらに、このエッチングはハロゲン系化学
種とシリコンとの反応生成物の堆積を促進しながら行っ
ているので、たとえオーバーエッチング時に反射防止膜
から酸素系活性種が放出され側壁保護膜を構成するカー
ボン系ポリマーの一部が除去されても、側壁保護物質が
常に補充され、異方性が低下する虞れがない。この反応
生成物とは、塩素系化学種を用いている場合には主とし
てSiClx 、臭素系化学種を用いている場合には主と
してSiBrx である。このとき基板を冷却すれば、ラ
ジカルの反応性が抑制されると共に、これら反応生成物
の蒸気圧が低下して堆積が促進され、異方性エッチング
を有利に進めることができる。
【0020】上記反射防止膜がSiONである場合、そ
のエッチングに少なくとも炭素系化学種とフッ素系化学
種とを生成し得るエッチング・ガスを用いると、Si原
子がSiFx の形で引き抜かれ、またO原子,N原子が
それぞれCOx ,NOx の形で引き抜かれることによ
り、エッチングが速やかに進行する。
【0021】あるいは、オーバーエッチング時に前記酸
素系化学種の前記ハロゲン系化学種に対する生成比を前
記ジャストエッチング工程におけるよりも小とすること
により、エッチング反応系内に存在する酸素系化学種の
増加を抑えることもできる。これは、先の反応生成物の
堆積促進が前述(i)の側壁保護効果を増強する考え方
にもとづいていたのに対し、前述(ii) の側壁保護効果
の低下をなるべく抑える考え方にもとづいている。酸素
系化学種は、高融点金属シリサイド層が消失した後はエ
ッチングの増速に寄与しないので、この層がほとんど存
在しないオーバーエッチング時に酸素系化学種の生成比
を減少させた (またはゼロとした) としても、エッチン
グ特性への悪影響はない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0023】実施例1 本実施例は、W−ポリサイド膜とSiON反射防止膜の
積層系をCl2 /O2混合ガスを用いてエッチングする
ゲート電極加工において、ウェハを低温冷却してSiC
x の堆積を促進し、ゲート電極の異方性形状を維持し
た例である。このプロセスを、図1を参照しながら説明
する。
【0024】図1(a)に、本実施例でエッチング・サ
ンプルとして用いたウェハの構成を示す。すなわち、S
i基板1上に厚さ約10nmのゲートSiOx 膜2を介
してW−ポリサイド膜5およびSiON反射防止膜6が
順次積層され、さらにその上に所定の形状にパターニン
グされたレジスト・マスク7が形成されている。ここ
で、上記W−ポリサイド膜5は、下層側から順に、不純
物を含有する厚さ約100nmのポリシリコン層3と厚
さ約100nmのWSix 層4とが順次積層されたもの
である。また、上記SiON反射防止膜6は、プラズマ
CVD法により厚さ約30nmに堆積されている。さら
に、上記レジスト・マスク7は、ネガ型3成分系化学増
幅レジスト材料(シプレー社製;商品名SAL−60
1)とKrFエキシマ・レーザ・ステッパを用い、厚さ
約1μm,パターン幅約0.25μmに形成されてい
る。
【0025】このウェハをSiO2 加工用のRFバイア
ス印加型有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置に
セットし、一例として下記の条件でSiON反射防止膜
6をエッチングした。 c−C4 8 流量 50 SCCM CHF3 流量 20 SCCM ガス圧 0.4 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 200 W(800 kH
z) ウェハ載置電極温度 −50 ℃ このエッチング工程では、図1(b)に示されるように
SiON反射防止膜6aがエッチングされた。このエッ
チングは、CFx + のイオン・アシスト機構にもとづい
て進行するが、SiONのO含量が比較的少ないため、
上記フルオロカーボン系ガスに由来する炭素系ポリマー
が堆積し易い。したがって、エッチング速度は同条件に
よるSiO2 のエッチング速度の3分の1程度であっ
た。
【0026】次に、上記ウェハをゲート加工用の別の有
磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置にセットし、
一例として下記の条件で上記W−ポリサイド膜5をエッ
チングした。 Cl2 流量 75 SCCM O2 流量 5 SCCM ガス圧 0.4 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 40 W(2 MHz) ウェハ載置電極温度 −20 ℃ このエッチング工程では、図1(c)に示されるよう
に、W−ポリサイド膜5がWClOx ,SiClx ,C
x 等の形で除去された。
【0027】また、上記のウェハ冷却温度は、アモルフ
ァス・シリコン膜を反射防止膜として用いる従来のW−
ポリサイド・ゲート電極加工の条件よりも約20℃低
い。これにより、レジスト・マスクの分解生成物に由来
する炭素系ポリマーはもちろん、かかる低温下で蒸気圧
の低下した反応生成物SiClx の一部がパターン側壁
面に効率良く堆積し、十分な厚さの側壁保護膜8が形成
された。この結果、異方性形状を有するゲート電極5a
が形成された。なお、図中、エッチング後の各材料層
は、元の符号に添字aを付して示してある。
【0028】さらに、同じ条件で約50%のオーバーエ
ッチングを行った。この過程では、図1(d)に示され
るようにレジスト・マスク7が後退し、これにより露出
したSiON反射防止膜6aの肩部にプラズマ中のイオ
ンが入射してO* が放出された。このO* は、側壁保護
膜8中のカーボン系ポリマーを消費した。しかも、この
ときのパターン近傍のCl* の量は、被エッチング物の
減少に伴って増大している。しかし、十分量のSiCl
x の供給され続けるため、側壁保護効果の低下はみられ
なかった。したがって、オーバーエッチング中にもゲー
ト電極5aの良好な異方性形状を維持することができ
た。
【0029】実施例2 本実施例では、同様のW−ポリサイド・ゲート電極加工
において、オーバーエンチング時のエッチング・ガスを
Cl2 単独組成とすることにより、側壁保護効果の低下
を最小限に抑制した例である。本実施例では、図1
(a)に示したものと同じウェハを用い、まずSiON
反射防止膜6を実施例1と同じ条件でエッチングした。
【0030】次に、上記ウェハをゲート加工用の別の有
磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置にセットし、
一例として下記の条件で上記W−ポリサイド膜5をジャ
ストエッチングした。 Cl2 流量 75 SCCM O2 流量 5 SCCM ガス圧 0.4 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 40 W(2 MHz) ウェハ載置電極温度 0 ℃ このジャストエッチングは、下地のゲートSiOx 膜2
が露出し始めた時点で終了させた。
【0031】次に、エッチング条件を一例として下記の
ように変更し、オーバーエッチングを行った。 Cl2 流量 80 SCCM O2 流量 0 SCCM ガス圧 0.4 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 10 W(2 MHz) ウェハ載置電極温度 0 ℃ このオーバーエッチング工程では、SiON反射防止膜
6aの肩部の露出によりパターン近傍の酸素系化学種の
濃度が高くなるので、ガス組成からO2 を省くことによ
りこの増加分を相殺している。これにより、パターン側
壁面上におけるカーボン系ポリマーの脆弱化を抑制する
ことが可能となり、ゲート電極5aの異方性形状を維持
することができた。
【0032】なお本実施例では、W−ポリサイド膜5の
エッチングを2段階化したことにより、実施例1よりも
高いウェハ温度でも異方性エッチングが実現された。こ
の条件は通常のW−ポリサイド・ゲート電極加工と同等
であるため、ウェハ冷却の所要時間を短縮し、スループ
ットを向上させることが可能となる。
【0033】以上、本発明を2例の実施例にもとづいて
説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。たとえば、上述の実施例では塩素系化学
種を供給する化合物としてCl2 を例示したが、HC
l,BCl3 等を用いても良い。あるいは、Cl2 O,
ClO2等の酸化塩素を用いて、塩素系化学種と酸素系
化学種とを同一化合物から同時に供給させるようにして
も良い。
【0034】また、上記塩素系化学種の代わりに臭素系
化学種を供給し、反応生成物としてSiBrx を側壁保
護膜の構成成分として利用しても良い。SiBrx はS
iClx よりもさらに蒸気圧が低いので、側壁保護膜の
強化に効果的である。また、臭素系化学種を用いたエッ
チングは、ゲートSiOx 膜に対する選択性を高く維持
できるという利点もある。ただし、シリコン系材料層に
含まれる高融点金属の種類によっては蒸気圧の低い金属
臭化物が生成する可能性もあるので、臭素系化学種の使
用はこのような可能性の低い場合に限られる。
【0035】この他、サンプル・ウェハの構成、使用す
るエッチング装置、エッチング条件等の詳細が適宜変更
可能であることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によればオーバーエッチング中にレジスト・マスクの
後退に伴って酸素を含有する反射防止膜が一部露出する
ケースであっても、放出された酸素系活性種による側壁
保護膜の脆弱化を防止することができ、良好な異方性加
工を行うことができる。
【0037】本発明は特に、エキシマ・レーザ・リソグ
ラフィ用の反射防止膜として有望なSiONを用いてW
−ポリサイド加工を行う場合のような、次世代以降のゲ
ート加工プロセスに典型的に適用することができ、その
産業上の利用価値は著しく高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したW−ポリサイド・ゲート電極
加工プロセスをその工程順にしたがって示す模式的断面
図であり、(a)はエッチング開始前のウェハの状態、
(b)はSiON反射防止膜がエッチングされた状態、
(c)は側壁保護膜が形成されながらゲート電極が異方
性エッチングされた状態、(d)はオーバーエッチング
時の状態をそれぞれ表す。
【図2】従来のW−ポリサイド・ゲート電極加工プロセ
スの問題点を説明するための模式的断面図であり、
(a)はエッチング開始前のウェハの状態、(b)はS
iON反射防止膜およびW−ポリサイド膜がエッチング
された状態、(c)はオーバーエッチング時に側壁保護
膜が消失した状態、(d)はゲート電極の異方性形状が
劣化した状態をそれぞれ表す。
【符号の説明】
1 ・・・Si基板 2 ・・・ゲートSiOx 膜 3 ・・・ポリシリコン層 4 ・・・WSix 層 5 ・・・W−ポリサイド膜 5a・・・ゲート電極 6 ・・・SiON反射防止膜 7 ・・・レジスト・マスク 8 ・・・側壁保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01L 29/78 21/336 7514−4M H01L 29/78 301 P

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素を含有する反射防止膜で表面を被覆
    されてなるシリコン系材料層をエッチングするドライエ
    ッチング方法において、 前記反射防止膜をエッチングする工程と、 フッ素系化学種以外のハロゲン系化学種と酸素系化学種
    とを生成し得るエッチング・ガスを用い、該ハロゲン系
    化学種とシリコンとの反応生成物の堆積を促進させなが
    ら前記シリコン系材料層をエッチングする工程とを有す
    ることを特徴とするドライエッチング方法。
  2. 【請求項2】 酸素を含有する反射防止膜で表面を被覆
    されてなるシリコン系材料層をエッチングするドライエ
    ッチング方法において、 前記反射防止膜をエッチングする工程と、 フッ素系化学種以外のハロゲン系化学種と酸素系化学種
    とを生成し得るエッチング・ガスを用い、該ハロゲン系
    化学種とシリコンとの反応生成物の堆積を促進させなが
    ら前記シリコン系材料層を実質的にその層厚分だけエッ
    チングするジャストエッチング工程と、 前記酸素系化学種の前記ハロゲン系化学種に対する生成
    比を前記ジャストエッチング工程におけるよりも小とし
    得るエッチング・ガスを用い、前記シリコン系材料層の
    残余部をエッチングするオーバーエッチング工程とを有
    することを特徴とするドライエッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記酸素を含有する反射防止膜はSiO
    Nからなり、該反射防止膜を少なくとも炭素系化学種と
    フッ素系化学種とを生成し得るエッチング・ガスを用い
    てエッチングすることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載のドライエッチング方法。
  4. 【請求項4】 前記シリコン系材料層は高融点金属ポリ
    サイド膜であることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のドライエッチング方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも前記シリコン系材料層のエッ
    チング時には、該シリコン系材料層を保持する基板を冷
    却することを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のドライエッチング方法。
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