JPH0765948B2 - 漏液センサ - Google Patents
漏液センサInfo
- Publication number
- JPH0765948B2 JPH0765948B2 JP25992490A JP25992490A JPH0765948B2 JP H0765948 B2 JPH0765948 B2 JP H0765948B2 JP 25992490 A JP25992490 A JP 25992490A JP 25992490 A JP25992490 A JP 25992490A JP H0765948 B2 JPH0765948 B2 JP H0765948B2
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- JP
- Japan
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- liquid
- metal foil
- acid
- salt water
- leak
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、検知対象液特に食塩水又は塩の水溶液（以下
塩水という）等の電解質溶液が床面等に漏れた場合、非
電解質溶液である普通の水漏れや床面等の洗浄に用いる
洗浄剤の散布と区別し、且つその漏れた場所を迅速に発
見することのできる漏液センサに関する。
塩水という）等の電解質溶液が床面等に漏れた場合、非
電解質溶液である普通の水漏れや床面等の洗浄に用いる
洗浄剤の散布と区別し、且つその漏れた場所を迅速に発
見することのできる漏液センサに関する。
近年、魚介類等を生きたまま輸送することが多く行われ
るようになり、そのため多くの塩水を貯溜する塩水タン
クが輸送の場で使用されるようになった。通常の貨物車
両であれば、この塩水タンクから塩水が多少床面等に漏
れても、気が付いた時点で漏れを止め、漏れた塩水は洗
い流せばよいようになっている。しかし、航空機による
輸送の場合は、航空機を構成する材料とその構造の制限
から、塩水の漏れを即刻検出して対応する必要がある。
すなわち、航空機等のように機体構成材料の腐食等によ
る劣化が重大事故につながるおそれのある場合は、それ
を未然に防止するため、漏れを早期に発見して完全に洗
い流す必要がある。
るようになり、そのため多くの塩水を貯溜する塩水タン
クが輸送の場で使用されるようになった。通常の貨物車
両であれば、この塩水タンクから塩水が多少床面等に漏
れても、気が付いた時点で漏れを止め、漏れた塩水は洗
い流せばよいようになっている。しかし、航空機による
輸送の場合は、航空機を構成する材料とその構造の制限
から、塩水の漏れを即刻検出して対応する必要がある。
すなわち、航空機等のように機体構成材料の腐食等によ
る劣化が重大事故につながるおそれのある場合は、それ
を未然に防止するため、漏れを早期に発見して完全に洗
い流す必要がある。
このような、液体の漏れを検出する漏液センサとして
は、水、油等の液体の漏れを検出する漏液センサを転用
することができる。例えば、二本の導線間に漏洩したこ
れらの液体が浸入した場合、その電気抵抗や静電容量の
変化を電気的に検知することにより漏れを検出するもの
がある（例えば、実公昭56−43940号公報参照）。そし
て、その場所を特定するためには、二本の導線間に更に
位置検出線を添設して、区間検知法等でその場所を特定
するものがある。
は、水、油等の液体の漏れを検出する漏液センサを転用
することができる。例えば、二本の導線間に漏洩したこ
れらの液体が浸入した場合、その電気抵抗や静電容量の
変化を電気的に検知することにより漏れを検出するもの
がある（例えば、実公昭56−43940号公報参照）。そし
て、その場所を特定するためには、二本の導線間に更に
位置検出線を添設して、区間検知法等でその場所を特定
するものがある。
従来の技術で説明した電気的な漏液センサは、通電等の
電気的手段を用いるためその解析と表示のためには複雑
な電気制御機器を必要する。そのため、常に良好な作動
状態を保つためには、熟練した操作員による保守点検が
必要であるという問題点がある。また、防爆その他の安
全上電気的手段の使用が禁じられている場合には使えな
い。さらに、塩水だけを検知し、普通の水や床面等の洗
浄剤を検知しないようにするためには、ますます複雑な
電気的装置が必要となる。上述した航空機による輸送の
ような場合、複雑な操作を要する漏液センサは不向きで
あり、素人が一目して発見可能か又は簡単な確認動作で
塩水の漏れとその場所を特定する例えば使い捨てのよう
な簡単な構造の漏液センサが望まれており、また、電気
的手段の使用自体が好ましくない。
電気的手段を用いるためその解析と表示のためには複雑
な電気制御機器を必要する。そのため、常に良好な作動
状態を保つためには、熟練した操作員による保守点検が
必要であるという問題点がある。また、防爆その他の安
全上電気的手段の使用が禁じられている場合には使えな
い。さらに、塩水だけを検知し、普通の水や床面等の洗
浄剤を検知しないようにするためには、ますます複雑な
電気的装置が必要となる。上述した航空機による輸送の
ような場合、複雑な操作を要する漏液センサは不向きで
あり、素人が一目して発見可能か又は簡単な確認動作で
塩水の漏れとその場所を特定する例えば使い捨てのよう
な簡単な構造の漏液センサが望まれており、また、電気
的手段の使用自体が好ましくない。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、目視で塩水等の検知対象液の漏
れ箇所を水や洗浄剤の漏れと区別して目視発見でき使い
捨ても可能で簡単な構造の漏液センサを提供しようとす
るものである。
てなされたものであり、目視で塩水等の検知対象液の漏
れ箇所を水や洗浄剤の漏れと区別して目視発見でき使い
捨ても可能で簡単な構造の漏液センサを提供しようとす
るものである。
上記目的を達成するために、本発明の漏液センサは、金
属箔上に、前記金属箔とは検知対象液に対する電極電位
と異なる金属粉を含有する導電性塗料を帯状、格子状又
は水玉模様のように離散的に印刷し、更にその上に酸塩
基指示薬を含浸させた吸液性面状体を貼着して成り、前
記酸塩基指示薬の変色範囲は検知対象液の電解後のPH範
囲を含み、検知対象区域を洗浄する洗浄剤のPH範囲を含
まないものである。
属箔上に、前記金属箔とは検知対象液に対する電極電位
と異なる金属粉を含有する導電性塗料を帯状、格子状又
は水玉模様のように離散的に印刷し、更にその上に酸塩
基指示薬を含浸させた吸液性面状体を貼着して成り、前
記酸塩基指示薬の変色範囲は検知対象液の電解後のPH範
囲を含み、検知対象区域を洗浄する洗浄剤のPH範囲を含
まないものである。
検知対象液の塩水が漏れると吸液性面状体にしみ込んで
いく。この吸液性面状体の下は、金属箔上にその金属箔
とは電極電位が異なる導電性塗料が帯状、格子状又は水
玉模様のように離散的に印刷されているので、塩水が面
状体の下部までしみ渡ると金属箔と導電性塗料との間に
電極電位の差が生じ面状体中に含浸された塩水を通して
電流が流れ、塩水が電気分解され、電極電位の高い側に
強アルカリのNaOHが形成される。また、面状体には酸塩
基指示薬（アルカリの場合は塩基指示薬）が含浸されて
いるので、このNaOHと塩基指示薬が反応して指示色を呈
する。一方、非電解質の水は漏れてもしみ込んでいくだ
けで発色しない。また、床面等を洗浄する洗浄剤が流れ
込んでも、洗浄剤は弱アルカリ性又は弱酸性であってPH
がそれほど変化しないので、そのPH範囲では酸塩基指示
薬は変色しない。したがって、検知対象とする塩水が洩
れた場合だけ、指示色を呈し、漏れとその位置が一目で
判るように表示する。
いく。この吸液性面状体の下は、金属箔上にその金属箔
とは電極電位が異なる導電性塗料が帯状、格子状又は水
玉模様のように離散的に印刷されているので、塩水が面
状体の下部までしみ渡ると金属箔と導電性塗料との間に
電極電位の差が生じ面状体中に含浸された塩水を通して
電流が流れ、塩水が電気分解され、電極電位の高い側に
強アルカリのNaOHが形成される。また、面状体には酸塩
基指示薬（アルカリの場合は塩基指示薬）が含浸されて
いるので、このNaOHと塩基指示薬が反応して指示色を呈
する。一方、非電解質の水は漏れてもしみ込んでいくだ
けで発色しない。また、床面等を洗浄する洗浄剤が流れ
込んでも、洗浄剤は弱アルカリ性又は弱酸性であってPH
がそれほど変化しないので、そのPH範囲では酸塩基指示
薬は変色しない。したがって、検知対象とする塩水が洩
れた場合だけ、指示色を呈し、漏れとその位置が一目で
判るように表示する。
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
第１図は漏液センサの斜視図、第２図は漏液センサの使
用状態を示す図である。
用状態を示す図である。
第１図において、漏液センサ１は、金属箔２と、金属箔
２上に印刷された導電性塗料３と、更にこれらの上に貼
着された吸液性面状体４とから成るものである。
２上に印刷された導電性塗料３と、更にこれらの上に貼
着された吸液性面状体４とから成るものである。
金属箔２としては、例えばアルミ箔のように、錆発生の
恐れがなく比較的安価なものが用いられる。
恐れがなく比較的安価なものが用いられる。
導電性塗料３としては、検知対象液に対して金属箔２と
は電極電位が異なる金属粉を含有するものが用いられ
る。金属箔２がアルミの場合には、銅粉入導電性塗料が
最適である。このような銅粉入導電性塗料には、特開平
１−167385号公報に開示されるような、金属銅粉100
重量部と、メラミン樹脂35〜50重量％とポリエステル
系樹脂20〜35重量％とレゾール型フェノール樹脂15〜30
重量％とから成る樹脂混和物10〜25重量部と、脂肪酸
又は脂肪酸の金属塩0.1〜２重量部と、キレート形成
剤0.5〜４重量部とを配合して成る導電性塗料がある。
第１図示のように、導電性塗料３は金属箔２上に帯状
（例えば幅約5mmのものを間隔約5mmで配置したもの）に
印刷後、焼成されている。印刷は転写ローラ等により簡
単に連続して行うことができ、焼成は上記組成の導電性
塗料であれば、約160℃で約30分間の炉内焼成でよい。
は電極電位が異なる金属粉を含有するものが用いられ
る。金属箔２がアルミの場合には、銅粉入導電性塗料が
最適である。このような銅粉入導電性塗料には、特開平
１−167385号公報に開示されるような、金属銅粉100
重量部と、メラミン樹脂35〜50重量％とポリエステル
系樹脂20〜35重量％とレゾール型フェノール樹脂15〜30
重量％とから成る樹脂混和物10〜25重量部と、脂肪酸
又は脂肪酸の金属塩0.1〜２重量部と、キレート形成
剤0.5〜４重量部とを配合して成る導電性塗料がある。
第１図示のように、導電性塗料３は金属箔２上に帯状
（例えば幅約5mmのものを間隔約5mmで配置したもの）に
印刷後、焼成されている。印刷は転写ローラ等により簡
単に連続して行うことができ、焼成は上記組成の導電性
塗料であれば、約160℃で約30分間の炉内焼成でよい。
なお、金属箔２上の導電性塗料３の配置は第１図示の帯
状に限らず、格子状や水玉模様でもよく、要するに離散
的に配置されており、二点鎖線で示される検知対象液が
吸液性面状体４にしみ込んだ時、金属箔２と導電性塗料
３間の境界部分にまたがってにじみわたることができる
配置であればよい。
状に限らず、格子状や水玉模様でもよく、要するに離散
的に配置されており、二点鎖線で示される検知対象液が
吸液性面状体４にしみ込んだ時、金属箔２と導電性塗料
３間の境界部分にまたがってにじみわたることができる
配置であればよい。
つぎに、導電性塗料３を印刷した金属箔２上に貼着され
る吸液性面状体４の例としては、以下に述べる酸塩基指
示薬を含浸させた吸液成の布が用いられる。吸液性の布
としては、ポリメタフェニレンイソフタルアミドを主成
分とする有機合成繊維〔例えば、帝人株式会社のコーネ
ックス（登録商標）〕が使用できる。すなわち、このコ
ーネックスは耐熱性、難燃性に優れており、航空機等の
ように厳しい耐熱性、難燃性が要求される場所に使用す
ることができる。なお、布を構成する糸についてはコー
ネックスに限らずテトロンなどの吸液性に優れ酸塩基指
示薬を含浸できるマルチフィラメント糸やスパン糸等の
ものが選定される。また、布に限らず吸液可能なプラス
チックテープであってもよい。そして、このような吸液
性面状体４は非水溶性の接着剤〔例えばコニシ（株）製
の合成ゴム接着剤ボンドG17〕でアルミ箔２上に貼着さ
れる。
る吸液性面状体４の例としては、以下に述べる酸塩基指
示薬を含浸させた吸液成の布が用いられる。吸液性の布
としては、ポリメタフェニレンイソフタルアミドを主成
分とする有機合成繊維〔例えば、帝人株式会社のコーネ
ックス（登録商標）〕が使用できる。すなわち、このコ
ーネックスは耐熱性、難燃性に優れており、航空機等の
ように厳しい耐熱性、難燃性が要求される場所に使用す
ることができる。なお、布を構成する糸についてはコー
ネックスに限らずテトロンなどの吸液性に優れ酸塩基指
示薬を含浸できるマルチフィラメント糸やスパン糸等の
ものが選定される。また、布に限らず吸液可能なプラス
チックテープであってもよい。そして、このような吸液
性面状体４は非水溶性の接着剤〔例えばコニシ（株）製
の合成ゴム接着剤ボンドG17〕でアルミ箔２上に貼着さ
れる。
つぎに、吸液性の布に含浸される酸塩基指示薬として
は、例えば第１表に示すものが用いられる。電解後の検
知対象液のPHが変色範囲未満のときには酸性色、変色範
囲を越えたときには指示色である塩基性色を呈し、変色
範囲内ではそれらの混合色を呈する。すなわち、検知対
象液が食塩であれば、電解後に変色範囲に至る強アルカ
リとなる。しかし、洗浄剤は通常弱アルカリ性又は弱酸
性で電解質を含まず、変色しないので、腐食性の検知対
象液と洗浄剤を区分して目視確認できる。
は、例えば第１表に示すものが用いられる。電解後の検
知対象液のPHが変色範囲未満のときには酸性色、変色範
囲を越えたときには指示色である塩基性色を呈し、変色
範囲内ではそれらの混合色を呈する。すなわち、検知対
象液が食塩であれば、電解後に変色範囲に至る強アルカ
リとなる。しかし、洗浄剤は通常弱アルカリ性又は弱酸
性で電解質を含まず、変色しないので、腐食性の検知対
象液と洗浄剤を区分して目視確認できる。
アルカリブルーは、フクシンに例えば安息香酸またはパ
ナジウム触媒の存在下にアニリンを縮合させ、低温でス
ルフォン化して得られる染料である。アリザリンブルー
は、例えばアントラキノン−２−スルホン酸ナトリウム
をアルカリ溶解し、硫酸で中和して得られる染料であ
る。インジゴカルミンは、例えばインジゴを濃硫酸また
は軽度の発煙硫酸を用いてスルホン化して得られる染料
である。
ナジウム触媒の存在下にアニリンを縮合させ、低温でス
ルフォン化して得られる染料である。アリザリンブルー
は、例えばアントラキノン−２−スルホン酸ナトリウム
をアルカリ溶解し、硫酸で中和して得られる染料であ
る。インジゴカルミンは、例えばインジゴを濃硫酸また
は軽度の発煙硫酸を用いてスルホン化して得られる染料
である。
つぎに、上述した構成の漏液センサ１の作動を第１図に
より説明する。
より説明する。
第１図において、矢印Ａの部分に検知対象液の塩水が漏
れたとすると、その塩水は吸液性面状体４にしみ込む。
そして、導電性塗料３と金属箔２の双方にまたがって広
がっていく。したがって、金属箔２と導電性塗料３間の
境界部分に電極電位の差が生じ電流が流れる。そして、
電解質溶液である塩水が電気分解され、電極電位の高い
側に強アルカリのNaOHが形成される。また、面状体には
酸塩基指示薬（アルカリの場合は塩基指示薬）が含浸さ
れているので、このNaOHと塩基指示薬が反応して指示色
を呈する。一方、非電解質溶液の水や洗浄剤は漏れても
しみ込んでいくだけで発色しない。そこで、所定の検知
対象液が漏れたことが一目で判別できる。なお、この種
漏液センサとして、検知対象液の塩水に対する電極電位
が異なる二種の線状金属を酸塩基性指示薬を含浸させた
面状体で挟持したもの、例えば銅線とアルミ線を平行状
に並設したものを使用する場合には、銅線とアルミ線を
その一端で短絡させないと、電流が流れず電気分解が起
こらない。しかし、本発明の構造のものは、このような
電気的接続を必要としない。さらに、金属箔上への導電
性塗料の印刷及び吸液性面状体の貼着という簡単な構成
であるので、連続生産等が可能である。
れたとすると、その塩水は吸液性面状体４にしみ込む。
そして、導電性塗料３と金属箔２の双方にまたがって広
がっていく。したがって、金属箔２と導電性塗料３間の
境界部分に電極電位の差が生じ電流が流れる。そして、
電解質溶液である塩水が電気分解され、電極電位の高い
側に強アルカリのNaOHが形成される。また、面状体には
酸塩基指示薬（アルカリの場合は塩基指示薬）が含浸さ
れているので、このNaOHと塩基指示薬が反応して指示色
を呈する。一方、非電解質溶液の水や洗浄剤は漏れても
しみ込んでいくだけで発色しない。そこで、所定の検知
対象液が漏れたことが一目で判別できる。なお、この種
漏液センサとして、検知対象液の塩水に対する電極電位
が異なる二種の線状金属を酸塩基性指示薬を含浸させた
面状体で挟持したもの、例えば銅線とアルミ線を平行状
に並設したものを使用する場合には、銅線とアルミ線を
その一端で短絡させないと、電流が流れず電気分解が起
こらない。しかし、本発明の構造のものは、このような
電気的接続を必要としない。さらに、金属箔上への導電
性塗料の印刷及び吸液性面状体の貼着という簡単な構成
であるので、連続生産等が可能である。
第２図は以上説明した漏液センサの使用状態を示し、第
２図（ａ）は貨物12全体の下方の床面16に部分的に敷き
詰めた使用例である。このように漏れの発生が予想され
る部分の下方にこの漏液センサ13を所定の大きさに切断
して敷いておけばよい。第２図（ｂ）は塩水タンク14の
側面に漏液センサ15を貼着した使用例である。要する
に、検知対象液の流路にあたる場所に敷設又は貼着等に
より設置すればよい。
２図（ａ）は貨物12全体の下方の床面16に部分的に敷き
詰めた使用例である。このように漏れの発生が予想され
る部分の下方にこの漏液センサ13を所定の大きさに切断
して敷いておけばよい。第２図（ｂ）は塩水タンク14の
側面に漏液センサ15を貼着した使用例である。要する
に、検知対象液の流路にあたる場所に敷設又は貼着等に
より設置すればよい。
なお、以上の説明は検知対象液として塩水の場合を説明
したが、検知対象液は塩水のみに限られない。すなわ
ち、電解質の液体であれば、電極材料と酸塩基指示薬を
適切に選定することによって本発明を適用できる。
したが、検知対象液は塩水のみに限られない。すなわ
ち、電解質の液体であれば、電極材料と酸塩基指示薬を
適切に選定することによって本発明を適用できる。
本発明は、以上説明したように構成されているので、次
に記載されるような効果を奏する。
に記載されるような効果を奏する。
まず、電気的手段を有しないので安全である。そして、
検知対象液に対する電極電位が異なる金属箔と導電性塗
料の組み合わせを、酸塩基指示薬で含浸された吸液性面
状体で覆ったものであり、この酸塩基指示薬の変色範囲
は検知対象液の電解後のPHを含み、検知対象区域を洗浄
する洗浄剤のPHを含まないので、検知対象液である塩水
等が漏れると電気分解によりNaOH等が発生し指示色を呈
し、一方、水や洗浄剤がしみ込んでも指示色を呈しない
ので、塩水等の漏れた箇所を単なる水漏れや洗浄剤の散
布と区分して一目で確認することができ、電気機器等の
調整もなく誰でも迅速且つ容易に検出することができ
る。さらに、金属箔上への導電性塗料の印刷及び吸液性
面状体の貼着という簡単な構成であるので、連続生産が
可能で低コストの漏液センサとすることができ、使い捨
ても可能となる。
検知対象液に対する電極電位が異なる金属箔と導電性塗
料の組み合わせを、酸塩基指示薬で含浸された吸液性面
状体で覆ったものであり、この酸塩基指示薬の変色範囲
は検知対象液の電解後のPHを含み、検知対象区域を洗浄
する洗浄剤のPHを含まないので、検知対象液である塩水
等が漏れると電気分解によりNaOH等が発生し指示色を呈
し、一方、水や洗浄剤がしみ込んでも指示色を呈しない
ので、塩水等の漏れた箇所を単なる水漏れや洗浄剤の散
布と区分して一目で確認することができ、電気機器等の
調整もなく誰でも迅速且つ容易に検出することができ
る。さらに、金属箔上への導電性塗料の印刷及び吸液性
面状体の貼着という簡単な構成であるので、連続生産が
可能で低コストの漏液センサとすることができ、使い捨
ても可能となる。
第１図は漏液センサの斜視図、第２図は漏液センサの使
用状態を示す図である。なお、図面中の主な符号の説明
は以下の通りである。 1,13,15……漏液センサ、 ２……金属箔、 ３……導電性塗料、 ４……吸液性面状体。
用状態を示す図である。なお、図面中の主な符号の説明
は以下の通りである。 1,13,15……漏液センサ、 ２……金属箔、 ３……導電性塗料、 ４……吸液性面状体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 信一 大阪府東大阪市岩田町２丁目３番１号 タ ツタ電線株式会社内 (72)発明者 朴木 照義 大阪府東大阪市岩田町２丁目３番１号 タ ツタ電線株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】金属箔上に、前記金属箔とは検知対象液に
対する電極電位の異なる金属粉を含有する導電性塗料を
帯状、格子状又は水玉模様のように離散的に印刷し、更
にその上に酸塩基指示薬を含浸させた吸液性面状体を貼
着して成り、前記酸塩基指示薬の変色範囲は検知対象液
の電解後のPH範囲を含み、検知対象区域を洗浄する洗浄
剤のPH範囲を含まないことを特徴とする漏液センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25992490A JPH0765948B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 漏液センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25992490A JPH0765948B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 漏液センサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04134236A JPH04134236A (ja) | 1992-05-08 |
| JPH0765948B2 true JPH0765948B2 (ja) | 1995-07-19 |
Family
ID=17340822
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25992490A Expired - Lifetime JPH0765948B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 漏液センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0765948B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006053110A (ja) * | 2004-08-16 | 2006-02-23 | Nec Saitama Ltd | 水濡れ検出シール、水濡れ検出装置およびこれを用いた電子機器 |
| WO2014119974A1 (ko) * | 2013-02-04 | 2014-08-07 | (주)유민에쓰티 | 산성용액 누설 감지 장치 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6865941B2 (en) | 2001-11-21 | 2005-03-15 | Before-The-Event, Ltd. | Liquid leak detector |
| WO2003046501A1 (en) * | 2001-11-21 | 2003-06-05 | Before-The-Even Ltd. | A liquid leak multi-layer detector |
| JP4585488B2 (ja) * | 2006-06-20 | 2010-11-24 | 三菱重工業株式会社 | 液質センサの施設方法及び液質検出装置 |
| US8561456B2 (en) * | 2008-09-12 | 2013-10-22 | The Boeing Company | Fluid detection with a spectrometer-on-a-chip |
| JP5517265B2 (ja) | 2011-09-20 | 2014-06-11 | 富士フイルム株式会社 | 封止シート及びこれを用いた液体吐出ヘッド並びにインクジェット装置 |
| US11143597B2 (en) * | 2018-01-25 | 2021-10-12 | Xerox Corporation | Water ingress indicator for electronic devices |
-
1990
- 1990-09-27 JP JP25992490A patent/JPH0765948B2/ja not_active Expired - Lifetime
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