JPH0765852B2 - ロ−タリ−キルン - Google Patents
ロ−タリ−キルンInfo
- Publication number
- JPH0765852B2 JPH0765852B2 JP24098586A JP24098586A JPH0765852B2 JP H0765852 B2 JPH0765852 B2 JP H0765852B2 JP 24098586 A JP24098586 A JP 24098586A JP 24098586 A JP24098586 A JP 24098586A JP H0765852 B2 JPH0765852 B2 JP H0765852B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- kiln
- tire
- shell
- brick
- walk
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、特にセメント焼成に際し、運転開始の火入れ
時に起り易いロータリーキルンの機械的な破損を防止し
得るようにしたロータリーキルンに関する。
時に起り易いロータリーキルンの機械的な破損を防止し
得るようにしたロータリーキルンに関する。
b.従来の技術 ロータリーキルンは、第7図(I),(II)に示すよう
に、そのシエルaに耐火煉瓦bが内張され、シエル外側
に設けられたリング状のタイヤc3〜4個を介して、それ
ぞれ一対のローラd上に設置されている。タイヤ位置部
のシエルaには、サポーティングブロックと呼ばれる短
冊形の鉄板eがルーズに取り付けられており、シエルa
はこれを介してタイヤcに摺動可能に接している。この
摺動によりシエルaとタイヤcとの間に一回転毎のズレ
(以下キルンの歩みという)が生じ、キルンの機械的破
損が防止される。そのため常温時ではもちろんのこと、
キルンの稼動している高温時でも、下部ではサポーティ
ングブロックeとタイヤcが接しているが上部では両者
が離れている状態にして、適切なキルンの歩みとなるよ
うに、温度差による熱膨張を考慮しながら、タイヤcの
内径はシエルaの外径よりも僅かに大きく作られてい
る。
に、そのシエルaに耐火煉瓦bが内張され、シエル外側
に設けられたリング状のタイヤc3〜4個を介して、それ
ぞれ一対のローラd上に設置されている。タイヤ位置部
のシエルaには、サポーティングブロックと呼ばれる短
冊形の鉄板eがルーズに取り付けられており、シエルa
はこれを介してタイヤcに摺動可能に接している。この
摺動によりシエルaとタイヤcとの間に一回転毎のズレ
(以下キルンの歩みという)が生じ、キルンの機械的破
損が防止される。そのため常温時ではもちろんのこと、
キルンの稼動している高温時でも、下部ではサポーティ
ングブロックeとタイヤcが接しているが上部では両者
が離れている状態にして、適切なキルンの歩みとなるよ
うに、温度差による熱膨張を考慮しながら、タイヤcの
内径はシエルaの外径よりも僅かに大きく作られてい
る。
また、火入れ時には特にシエルとタイヤの温度差が大き
くなるので、通常の仕様では、24〜72時間1.0〜2.0kl/H
の燃料(重油換算)を燃やして、キルン及びその付属部
品を十分に予熱しておいてから、本焼成に移ることにな
っている。第1図は、48時間予熱の場合におけるキルン
の歩みと時間との関数を示す。この図にみられるように
上記の仕様を守っている限り、キルンの機械的な破損に
ついては、何の問題もなかった。
くなるので、通常の仕様では、24〜72時間1.0〜2.0kl/H
の燃料(重油換算)を燃やして、キルン及びその付属部
品を十分に予熱しておいてから、本焼成に移ることにな
っている。第1図は、48時間予熱の場合におけるキルン
の歩みと時間との関数を示す。この図にみられるように
上記の仕様を守っている限り、キルンの機械的な破損に
ついては、何の問題もなかった。
c.本発明が解決しようとする問題点 しかしながら、最近では熱経済の点からこの予熱時間を
短縮する傾向にあり、6〜12時間の予熱時間で本焼成に
移ることが行なわれている。その結果、タイヤまで熱が
十分に伝わらないうちにシエル温度が高くなるため、タ
イヤよりもシエルの方が大きく膨張して、シエルとタイ
ヤとの関隙が小さくなり、タイヤによる締めつけがきつ
くなって、キルンの歩みがなくなり、その状態で無理に
キルンを回わすと、サポーティングブロックがタイヤな
内周を削ったり、シエルの変形等を生じ、機械的な破損
ご起り易かった。
短縮する傾向にあり、6〜12時間の予熱時間で本焼成に
移ることが行なわれている。その結果、タイヤまで熱が
十分に伝わらないうちにシエル温度が高くなるため、タ
イヤよりもシエルの方が大きく膨張して、シエルとタイ
ヤとの関隙が小さくなり、タイヤによる締めつけがきつ
くなって、キルンの歩みがなくなり、その状態で無理に
キルンを回わすと、サポーティングブロックがタイヤな
内周を削ったり、シエルの変形等を生じ、機械的な破損
ご起り易かった。
この現象は、火入れのある特定の時間帯に生じることを
本発明者は見出した。第2図は、6時間予熱の場合を示
すが、同図にみられるように、火入れ後キルンを断続運
転しながら予熱するが、その間にキルンの歩みは減り続
ける(同図破線参照)。しかし原料投入後キルンが連続
運転に入り、焼成帯にコーチングが十分付着しない1〜
2時間は、焼成帯では熱が煉瓦を通してシエルに伝わり
易く、シエルが膨張して極端にキルンの歩みが減少す
る。その結果キルンの機械的破損が生じる。しかしこの
時間帯さえ過ぎれば、焼成帯にコーチングが付着し、ま
たタイヤも十分予熱され、キルンの歩みも増加し適当値
で安定する。
本発明者は見出した。第2図は、6時間予熱の場合を示
すが、同図にみられるように、火入れ後キルンを断続運
転しながら予熱するが、その間にキルンの歩みは減り続
ける(同図破線参照)。しかし原料投入後キルンが連続
運転に入り、焼成帯にコーチングが十分付着しない1〜
2時間は、焼成帯では熱が煉瓦を通してシエルに伝わり
易く、シエルが膨張して極端にキルンの歩みが減少す
る。その結果キルンの機械的破損が生じる。しかしこの
時間帯さえ過ぎれば、焼成帯にコーチングが付着し、ま
たタイヤも十分予熱され、キルンの歩みも増加し適当値
で安定する。
d.問題点を解決するための手段 本発明者らは、この火入れ後のある特定の時間帯にのみ
生じるキルンの歩みの極端な減少を、煉瓦に耐火断熱キ
ヤスタブルを被覆することによって解決することを見出
し、本発明を完成するに致った。
生じるキルンの歩みの極端な減少を、煉瓦に耐火断熱キ
ヤスタブルを被覆することによって解決することを見出
し、本発明を完成するに致った。
即ち、本発明の要旨は、シエルとタイヤとの間にサポー
ティングブロックを配設し、シエルとタイヤとの間にキ
ルンの歩みを生じさせるようにしたキルンにおいて、キ
ルンの、少なくともタイヤ位置部のシエルに内張りされ
た耐火煉瓦の炉内側に、該耐火煉瓦よりも熱伝導率の小
さい耐火耐熱キヤスタブルを被覆してなるロータリーキ
ルンにある。
ティングブロックを配設し、シエルとタイヤとの間にキ
ルンの歩みを生じさせるようにしたキルンにおいて、キ
ルンの、少なくともタイヤ位置部のシエルに内張りされ
た耐火煉瓦の炉内側に、該耐火煉瓦よりも熱伝導率の小
さい耐火耐熱キヤスタブルを被覆してなるロータリーキ
ルンにある。
シエルに内張りされた耐火煉瓦に耐火断熱キヤスタブル
を被覆した例としては、例えば第3図および第4図(第
3図の側面からみた断面図)に示すように、厚さ15〜75
mmの耐火断熱キヤスタブル部分1と厚さ200〜230mmの耐
火煉瓦部分2とが一体形成されたものがある。
を被覆した例としては、例えば第3図および第4図(第
3図の側面からみた断面図)に示すように、厚さ15〜75
mmの耐火断熱キヤスタブル部分1と厚さ200〜230mmの耐
火煉瓦部分2とが一体形成されたものがある。
そのさい、例えば耐火度SK40以上の耐火煉瓦に耐火度18
00℃の耐火断熱キヤスタブルの被覆をする。
00℃の耐火断熱キヤスタブルの被覆をする。
この耐火断熱キヤスタブルを被覆する箇所としては、キ
ルンを支えるタイヤ位置部、特にキルンの焼成帯のタイ
ヤ位置部とそれを中心として前後2〜3メートルの部分
が最も効果的である。
ルンを支えるタイヤ位置部、特にキルンの焼成帯のタイ
ヤ位置部とそれを中心として前後2〜3メートルの部分
が最も効果的である。
耐火煉瓦を耐火断熱キヤスタブルで被覆しておけば、火
入れ過度の熱を遮断し、キルン内タイヤ位置部にコーチ
ングが十分付着するまでの極端なキルンの歩みの減少を
防止できる。この時間帯さえ無事過ぎれば、コーチング
が付着し、正常なキルンの歩みの状態になるので、あと
で耐火断熱キヤスタブル部分が破損しても、タイヤは既
に余熱され膨脹しているので、特に問題は生じない。
入れ過度の熱を遮断し、キルン内タイヤ位置部にコーチ
ングが十分付着するまでの極端なキルンの歩みの減少を
防止できる。この時間帯さえ無事過ぎれば、コーチング
が付着し、正常なキルンの歩みの状態になるので、あと
で耐火断熱キヤスタブル部分が破損しても、タイヤは既
に余熱され膨脹しているので、特に問題は生じない。
本発明において、耐火断熱キヤスタブルを被覆する方法
としては、タイヤ位置部に対向するシエル部分に常法に
よって内張りされた耐火煉瓦に円周全面にわたって、耐
火断熱キヤスタブルを吹き付けあるいは流し込みによっ
て施工する。それによって所期の効果を奏しうるが、タ
イヤ位置部以外の部分にもこの耐火断熱キヤスタブル被
覆を実施することができ、そうすれば火入れ時の初期熱
スポーリングを防ぐ効果があり、煉瓦の寿命の延長に有
効である。また第5図、第6図に示すように運転により
厚さ100〜200mmに薄くなった耐火煉瓦でも耐火断熱キヤ
スタブルを厚く被覆して耐火煉瓦とキヤスタブル全体の
厚さを所定の厚さにすることにより、本発明の効果を上
げることができる。
としては、タイヤ位置部に対向するシエル部分に常法に
よって内張りされた耐火煉瓦に円周全面にわたって、耐
火断熱キヤスタブルを吹き付けあるいは流し込みによっ
て施工する。それによって所期の効果を奏しうるが、タ
イヤ位置部以外の部分にもこの耐火断熱キヤスタブル被
覆を実施することができ、そうすれば火入れ時の初期熱
スポーリングを防ぐ効果があり、煉瓦の寿命の延長に有
効である。また第5図、第6図に示すように運転により
厚さ100〜200mmに薄くなった耐火煉瓦でも耐火断熱キヤ
スタブルを厚く被覆して耐火煉瓦とキヤスタブル全体の
厚さを所定の厚さにすることにより、本発明の効果を上
げることができる。
e.発明の効果 第2図において、一点鎖線で示すように、タイヤ位置部
のシエル内張りされた煉瓦の炉内側円周全面にわたって
耐火断熱キヤスタブルを被覆することにより、キルンの
歩みの極端な減少が防止でき、火入れ時に起り易いキル
ンの機械的破損が防止できるようになった。
のシエル内張りされた煉瓦の炉内側円周全面にわたって
耐火断熱キヤスタブルを被覆することにより、キルンの
歩みの極端な減少が防止でき、火入れ時に起り易いキル
ンの機械的破損が防止できるようになった。
その結果、火入れから本焼成までの予熱時間を大幅に短
縮することが可能となり、予熱に要する損失の低減を可
能とした。さらに又、運転により原寸よりも薄くなり破
棄せざるを得なくなった耐火煉瓦でもキヤスタブルを被
覆することにより、再使用することが可能となった。
縮することが可能となり、予熱に要する損失の低減を可
能とした。さらに又、運転により原寸よりも薄くなり破
棄せざるを得なくなった耐火煉瓦でもキヤスタブルを被
覆することにより、再使用することが可能となった。
第1図は従来の予熱仕様に従って、48時間予熱した場合
のキルンの歩みと時間との関係を示す図、第2図一点鎖
線は本発明により、煉瓦に耐火断熱キヤスタブルを被覆
し、破線は従来の煉瓦を内張りして、それぞれ6時間予
熱した場合のキルンの歩みと時間との関係を示す図であ
る。第3図、第5図は本発明の耐火断熱キヤスタブルを
被覆した煉瓦の断面図で、第4図、第6図はそれぞれ第
3図、第5図の側面からみた断面図である。第7図
(I)はシエルとタイヤとの間にサポーティングブロッ
クを配設し、シエルとタイヤとの間にキルンの歩みを生
じさせるようにしたキルンを示す概念的側面図、同図
(II)はその正面図である。 1……耐火断熱キヤスタブル被覆部分、 2……耐火煉瓦部分。
のキルンの歩みと時間との関係を示す図、第2図一点鎖
線は本発明により、煉瓦に耐火断熱キヤスタブルを被覆
し、破線は従来の煉瓦を内張りして、それぞれ6時間予
熱した場合のキルンの歩みと時間との関係を示す図であ
る。第3図、第5図は本発明の耐火断熱キヤスタブルを
被覆した煉瓦の断面図で、第4図、第6図はそれぞれ第
3図、第5図の側面からみた断面図である。第7図
(I)はシエルとタイヤとの間にサポーティングブロッ
クを配設し、シエルとタイヤとの間にキルンの歩みを生
じさせるようにしたキルンを示す概念的側面図、同図
(II)はその正面図である。 1……耐火断熱キヤスタブル被覆部分、 2……耐火煉瓦部分。
Claims (1)
- 【請求項1】シエルとタイヤとの間にサポーティングブ
ロックを配設し、シエルとタイヤとの間にキルンの歩み
を生じさせるようにしたキルンにおいて、キルンの、少
くともタイヤ位置部のシエルに内張りされた耐火煉瓦の
炉内側に、該耐火煉瓦よりも熱伝導率の小さい耐火耐熱
キヤスタブルを被覆してなるロータリーキルン。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24098586A JPH0765852B2 (ja) | 1986-10-09 | 1986-10-09 | ロ−タリ−キルン |
EP19870114174 EP0263404B1 (en) | 1986-09-30 | 1987-09-29 | Rotary kiln |
DE8787114174T DE3777520D1 (de) | 1986-09-30 | 1987-09-29 | Rotierender ofen. |
AT87114174T ATE73925T1 (de) | 1986-09-30 | 1987-09-29 | Rotierender ofen. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24098586A JPH0765852B2 (ja) | 1986-10-09 | 1986-10-09 | ロ−タリ−キルン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6396481A JPS6396481A (ja) | 1988-04-27 |
JPH0765852B2 true JPH0765852B2 (ja) | 1995-07-19 |
Family
ID=17067602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24098586A Expired - Lifetime JPH0765852B2 (ja) | 1986-09-30 | 1986-10-09 | ロ−タリ−キルン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0765852B2 (ja) |
-
1986
- 1986-10-09 JP JP24098586A patent/JPH0765852B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6396481A (ja) | 1988-04-27 |
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